JP2584765Y2 - ダンパ - Google Patents
ダンパInfo
- Publication number
- JP2584765Y2 JP2584765Y2 JP1992049484U JP4948492U JP2584765Y2 JP 2584765 Y2 JP2584765 Y2 JP 2584765Y2 JP 1992049484 U JP1992049484 U JP 1992049484U JP 4948492 U JP4948492 U JP 4948492U JP 2584765 Y2 JP2584765 Y2 JP 2584765Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- flange
- cylindrical portion
- damper
- elastic body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Springs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダンパの改良に関す
る。本考案のダンパは自動車エンジン等の各種の回転駆
動系に装着され、クランクシャフト等の回転シャフトに
生起される振動を吸収減衰するトーショナルダンパとし
て用いられる。
る。本考案のダンパは自動車エンジン等の各種の回転駆
動系に装着され、クランクシャフト等の回転シャフトに
生起される振動を吸収減衰するトーショナルダンパとし
て用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6および図7に示すよう
に、円筒部2の軸方向一端に内周方向へ向けてフランジ
3を設けたスリーブ1を有し、ハブ4の外周側に円筒部
2を嵌着し、フランジ3の軸方向一方であってハブ4側
に弾性体5を介して質量体6を接続したダンパが知られ
ている。このダンパは製造時、各部品を図示した状態に
組み立ててからスプレー装置等を使用して塗装されるも
のであり、特にスリーブ1は板金製であって、塗装しな
いと大気に晒されて錆びてしまう。
に、円筒部2の軸方向一端に内周方向へ向けてフランジ
3を設けたスリーブ1を有し、ハブ4の外周側に円筒部
2を嵌着し、フランジ3の軸方向一方であってハブ4側
に弾性体5を介して質量体6を接続したダンパが知られ
ている。このダンパは製造時、各部品を図示した状態に
組み立ててからスプレー装置等を使用して塗装されるも
のであり、特にスリーブ1は板金製であって、塗装しな
いと大気に晒されて錆びてしまう。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記ダンパにおいて、
スリーブ1には、円筒部2の内周面およびフランジ3の
ハブ4側の軸方向端面に、ハブ4に接触していない、ま
たは弾性体5に覆われていない表面露出部分7がある。
そしてこの表面露出部分7は各部材に囲まれていて組み
立ててからでは塗装することができないところである。
したがって従来技術によると、この表面露出部分7が大
気に晒されたままであって、泥水の侵入等によってスリ
ーブ1がこの表面露出部分7から錆びる虞がある。また
スリーブ1を単品状態で塗装またはメッキすれば、円筒
部2の内周面およびフランジ3のハブ4側の軸方向端面
についてもこれらを塗装またはメッキすることができ
る。しかしながらこの場合には、塗装後、スリーブ1を
ハブ4に嵌着するときに塗料またはメッキの一部がハブ
4によって削り取られてしまい、その結果として円筒部
2の内周面に表面露出部分7が生じ、スリーブ1がこの
表面露出部分7から錆びる虞がある。また実願昭61−
69232号(実開昭62−181753号)のマイク
ロフィルムに、質量体にシール部分を加硫接着して、こ
のシール部材の先端部をハブに接触させる、 質量体にシ
ール部材を加硫接着したシール部材支持部材をボルトで
固定して、シール部材の先端部をハブに接触させる、 セ
ットボルトにシール部材を加硫接着して、このシール部
材の先端部を質量体に接触させる、または ワッシャにシ
ール部材を加硫接着して、このシール部材の先端部を質
量体に接触させることにより、質量体とハブの内壁面の
間に埃、塵、砂等が入り込まないようにしたダンパが掲
載されている。 しかしながら、これらの構成によると、
何れの場合も、シール部材とその先端部が接触する相手
部材とがダンパの作動時に相対変位する関係にあるため
に、シール部材が相手部材と摺重し、このとき摺動抵抗
が発生する。したがってこのようにして摺動抵抗が発生
することにより、弾性体を介してのハブと質量体の正常
な相対変位が阻害され、ダンパの吸振特性が損なわれる
虞がある。また摺動によりシール部材が破断したり摩耗
したりする虞もある。
スリーブ1には、円筒部2の内周面およびフランジ3の
ハブ4側の軸方向端面に、ハブ4に接触していない、ま
たは弾性体5に覆われていない表面露出部分7がある。
そしてこの表面露出部分7は各部材に囲まれていて組み
立ててからでは塗装することができないところである。
したがって従来技術によると、この表面露出部分7が大
気に晒されたままであって、泥水の侵入等によってスリ
ーブ1がこの表面露出部分7から錆びる虞がある。また
スリーブ1を単品状態で塗装またはメッキすれば、円筒
部2の内周面およびフランジ3のハブ4側の軸方向端面
についてもこれらを塗装またはメッキすることができ
る。しかしながらこの場合には、塗装後、スリーブ1を
ハブ4に嵌着するときに塗料またはメッキの一部がハブ
4によって削り取られてしまい、その結果として円筒部
2の内周面に表面露出部分7が生じ、スリーブ1がこの
表面露出部分7から錆びる虞がある。また実願昭61−
69232号(実開昭62−181753号)のマイク
ロフィルムに、質量体にシール部分を加硫接着して、こ
のシール部材の先端部をハブに接触させる、 質量体にシ
ール部材を加硫接着したシール部材支持部材をボルトで
固定して、シール部材の先端部をハブに接触させる、 セ
ットボルトにシール部材を加硫接着して、このシール部
材の先端部を質量体に接触させる、または ワッシャにシ
ール部材を加硫接着して、このシール部材の先端部を質
量体に接触させることにより、質量体とハブの内壁面の
間に埃、塵、砂等が入り込まないようにしたダンパが掲
載されている。 しかしながら、これらの構成によると、
何れの場合も、シール部材とその先端部が接触する相手
部材とがダンパの作動時に相対変位する関係にあるため
に、シール部材が相手部材と摺重し、このとき摺動抵抗
が発生する。したがってこのようにして摺動抵抗が発生
することにより、弾性体を介してのハブと質量体の正常
な相対変位が阻害され、ダンパの吸振特性が損なわれる
虞がある。また摺動によりシール部材が破断したり摩耗
したりする虞もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、請求項1に
示すように、円筒部の軸方向一端に内周方向へ向けてフ
ランジを設けたスリーブを有し、ハブの外周側に前記円
筒部を嵌着し、前記フランジの軸方向一方であって前記
ハブ側に弾性体を介して質量体を接続し、前記円筒部の
内周面または前記フランジの前記ハブ側の軸方向端面に
表面露出部分があるダンパにおいて、前記表面露出部分
を前記弾性体と一体の皮膜で覆って、前記弾性体から前
記ハブにかけての前記表面露出部分を大気から遮蔽した
ことを特徴とするダンパを提供する。また請求項2に示
すように、円筒部の軸方向一端に内周方向へ向けてフラ
ンジを設けたスリーブを有し、ハブの外周側に前記円筒
部を嵌着し、前記フランジの軸方向一方であって前記ハ
ブ側に弾性体を介して質量体を接続し、前記円筒部の内
周面または前記フランジの前記ハブ側の軸方向端面に表
面露出部分があるダンパにおいて、前記フランジと前記
ハブの間にパッキンを介装して、前記弾性体から前記ハ
ブにかけての前記表面露出部分を大気から遮蔽したこと
を特徴とするダンパを提供する。また請求項3に示すよ
うに、円筒部の軸方向一端に内周方向へ向けてフランジ
を設けたスリーブを有し、ハブの外周側に前記円筒部を
嵌着し、前記フランジの軸方向一方であって前記ハブ側
に弾性体を介して質量体を接続し、前記円筒部の内周面
または前記フランジの前記ハブ側の軸方向端面に表面露
出部分があるダンパにおいて、前記ハブに前記弾性体と
一体のリップを接触させて、前記弾性体から前記ハブに
かけての前記表面露出部分を大気から遮蔽したことを特
徴とするダンパを提供する。
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、請求項1に
示すように、円筒部の軸方向一端に内周方向へ向けてフ
ランジを設けたスリーブを有し、ハブの外周側に前記円
筒部を嵌着し、前記フランジの軸方向一方であって前記
ハブ側に弾性体を介して質量体を接続し、前記円筒部の
内周面または前記フランジの前記ハブ側の軸方向端面に
表面露出部分があるダンパにおいて、前記表面露出部分
を前記弾性体と一体の皮膜で覆って、前記弾性体から前
記ハブにかけての前記表面露出部分を大気から遮蔽した
ことを特徴とするダンパを提供する。また請求項2に示
すように、円筒部の軸方向一端に内周方向へ向けてフラ
ンジを設けたスリーブを有し、ハブの外周側に前記円筒
部を嵌着し、前記フランジの軸方向一方であって前記ハ
ブ側に弾性体を介して質量体を接続し、前記円筒部の内
周面または前記フランジの前記ハブ側の軸方向端面に表
面露出部分があるダンパにおいて、前記フランジと前記
ハブの間にパッキンを介装して、前記弾性体から前記ハ
ブにかけての前記表面露出部分を大気から遮蔽したこと
を特徴とするダンパを提供する。また請求項3に示すよ
うに、円筒部の軸方向一端に内周方向へ向けてフランジ
を設けたスリーブを有し、ハブの外周側に前記円筒部を
嵌着し、前記フランジの軸方向一方であって前記ハブ側
に弾性体を介して質量体を接続し、前記円筒部の内周面
または前記フランジの前記ハブ側の軸方向端面に表面露
出部分があるダンパにおいて、前記ハブに前記弾性体と
一体のリップを接触させて、前記弾性体から前記ハブに
かけての前記表面露出部分を大気から遮蔽したことを特
徴とするダンパを提供する。
【0005】
【作用】弾性体からハブにかけてのスリーブの表面露出
部分を弾性体と一体の皮膜で覆っておけば、この表面露
出部分が大気に晒されることがなく、よって錆びること
がない。スリーブのフランジとハブの間にパッキンを介
装した場合、およびハブに弾性体と一体のリップを接触
させた場合も同様である。また何れの場合も、皮膜、パ
ッキンまたはリップが、ダンパの作動時に何処とも摺動
しない。
部分を弾性体と一体の皮膜で覆っておけば、この表面露
出部分が大気に晒されることがなく、よって錆びること
がない。スリーブのフランジとハブの間にパッキンを介
装した場合、およびハブに弾性体と一体のリップを接触
させた場合も同様である。また何れの場合も、皮膜、パ
ッキンまたはリップが、ダンパの作動時に何処とも摺動
しない。
【0006】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明すると、当該ダンパは、円筒部2の軸方向一端に内周
方向へ向けてフランジ3を設けたスリーブ1を有し、ハ
ブ4の外周側に円筒部2を嵌着し、フランジ3の軸方向
一方であってハブ4側に弾性体5を介して質量体6を接
続し、円筒部2の内周面またはフランジ3のハブ4側の
軸方向端面に表面露出部分7があるものであって、更
に、次の構成を有している。
明すると、当該ダンパは、円筒部2の軸方向一端に内周
方向へ向けてフランジ3を設けたスリーブ1を有し、ハ
ブ4の外周側に円筒部2を嵌着し、フランジ3の軸方向
一方であってハブ4側に弾性体5を介して質量体6を接
続し、円筒部2の内周面またはフランジ3のハブ4側の
軸方向端面に表面露出部分7があるものであって、更
に、次の構成を有している。
【0007】すなわち、図1に示す第一実施例において
は、板金製のスリーブ1の円筒部2とフランジ3の境
に、環状の径方向部9と環状の軸方向部10よりなる環
状の段部8が設けられ、径方向部9の一方の軸方向端面
にハブ4の先端面が当接している。フランジ3のハブ4
側の軸方向端面と軸方向部10の内周面に弾性体5と一
体の、ゴム状弾性材製の皮膜11が被着(加硫接着)さ
れ、この皮膜11により表面露出部分7が全面に亙って
覆われている。皮膜11の先端部12はハブ4の先端面
に圧接している。径方向部9の一方の軸方向端面にハブ
4の先端面を直接当接させたのはスリーブ1とハブ4の
位置決め精度を高めるためである。
は、板金製のスリーブ1の円筒部2とフランジ3の境
に、環状の径方向部9と環状の軸方向部10よりなる環
状の段部8が設けられ、径方向部9の一方の軸方向端面
にハブ4の先端面が当接している。フランジ3のハブ4
側の軸方向端面と軸方向部10の内周面に弾性体5と一
体の、ゴム状弾性材製の皮膜11が被着(加硫接着)さ
れ、この皮膜11により表面露出部分7が全面に亙って
覆われている。皮膜11の先端部12はハブ4の先端面
に圧接している。径方向部9の一方の軸方向端面にハブ
4の先端面を直接当接させたのはスリーブ1とハブ4の
位置決め精度を高めるためである。
【0008】図2に示す第二実施例においては、板金製
のスリーブ1の円筒部2とフランジ3の境に、テーパ部
14と環状の軸方向部15よりなる環状の段部13が設
けられ、ハブ4の先端外周縁にテーパ状の切欠部16が
設けられている。フランジ3のハブ4側の軸方向端面か
ら軸方向部15の内周面、テーパ部14の内周面を経て
円筒部2の内周面にかけて弾性体5と一体の、ゴム状弾
性材製の皮膜17が被着(加硫接着)され、この皮膜1
7により表面露出部分7が全面に亙って覆われている。
皮膜17はテーパ部14とテーパ状の切欠部16に挾ま
れて圧縮された状態で介装されている。
のスリーブ1の円筒部2とフランジ3の境に、テーパ部
14と環状の軸方向部15よりなる環状の段部13が設
けられ、ハブ4の先端外周縁にテーパ状の切欠部16が
設けられている。フランジ3のハブ4側の軸方向端面か
ら軸方向部15の内周面、テーパ部14の内周面を経て
円筒部2の内周面にかけて弾性体5と一体の、ゴム状弾
性材製の皮膜17が被着(加硫接着)され、この皮膜1
7により表面露出部分7が全面に亙って覆われている。
皮膜17はテーパ部14とテーパ状の切欠部16に挾ま
れて圧縮された状態で介装されている。
【0009】図3に示す第三実施例においては、ハブ4
の先端内周縁に環状の凹部18が設けられ、この凹部1
8に係合しかつ弾性体5に接触するようにしてハブ4と
フランジ3の間にOリング等のパッキン19が介装され
ている。パッキン19はゴム状弾性材製であってハブ4
とフランジ3に挾まれて圧縮された状態で介装されてお
り、該部をシールして表面露出部分7を全面に亙って大
気と遮断している。
の先端内周縁に環状の凹部18が設けられ、この凹部1
8に係合しかつ弾性体5に接触するようにしてハブ4と
フランジ3の間にOリング等のパッキン19が介装され
ている。パッキン19はゴム状弾性材製であってハブ4
とフランジ3に挾まれて圧縮された状態で介装されてお
り、該部をシールして表面露出部分7を全面に亙って大
気と遮断している。
【0010】図4および図5に示す第四実施例において
は、フランジ3のハブ4側の軸方向端面に、弾性体5と
一体の、ゴム状弾性材製のリップ20が被着(加硫接
着)され、このリップ20がハブ4の先端面に圧接して
おり、これにより該部をシールして表面露出部分7を全
面に亙って大気と遮断している。
は、フランジ3のハブ4側の軸方向端面に、弾性体5と
一体の、ゴム状弾性材製のリップ20が被着(加硫接
着)され、このリップ20がハブ4の先端面に圧接して
おり、これにより該部をシールして表面露出部分7を全
面に亙って大気と遮断している。
【0011】上記ダンパは何れも皮膜11,17、パッ
キン19またはリップ20により表面露出部分7が大気
に晒されることがないようにしたものであって、よって
この表面露出部分7が錆びるのを防止することができ
る。
キン19またはリップ20により表面露出部分7が大気
に晒されることがないようにしたものであって、よって
この表面露出部分7が錆びるのを防止することができ
る。
【0012】
【考案の効果】本考案は、以下の効果を奏する。すなわ
ち、請求項1に係る考案においては、スリーブの表面露
出部分が弾性体と一体の皮膜で覆われて大気から遮断さ
れているために、請求項2に系る考案においては、同表
面露出部分がパッキンにより大気から遮断されているた
めに、請求項3に係る考案においては、同表面露出部分
が弾性体と一体のリップにより大気から遮断されている
ために、何れの場合も、弾性体からハブにかけてのスリ
ーブの表面露出部分が大気に晒されて錆びるのを有効に
防止することができる。 また上記構成によれば、質量
体、弾性体、スリーブおよびハブに囲まれた環状の空間
に結露によって水分が溜まったときにも、この水分がス
リーブの表面露出部分に接触するのを、皮膜、パッキン
またはリップにより防止することが可能である。したが
って、このような場合にも、弾性体からハブにかけての
スリーブの表面露出部分が結露の水分に接触して錆びる
のを有効に防止することができる。 また何れの場合も、
皮膜、パッキンまたはリップが、ダンパの作動時に何処
とも摺動しないために、摺動抵抗の発生によりダンパの
吸振特性が阻害されるのを防止することができる。また
皮膜、パッキン、リップが何れも摺動しないためにこれ
らが破断したり摩耗したりすることもない。
ち、請求項1に係る考案においては、スリーブの表面露
出部分が弾性体と一体の皮膜で覆われて大気から遮断さ
れているために、請求項2に系る考案においては、同表
面露出部分がパッキンにより大気から遮断されているた
めに、請求項3に係る考案においては、同表面露出部分
が弾性体と一体のリップにより大気から遮断されている
ために、何れの場合も、弾性体からハブにかけてのスリ
ーブの表面露出部分が大気に晒されて錆びるのを有効に
防止することができる。 また上記構成によれば、質量
体、弾性体、スリーブおよびハブに囲まれた環状の空間
に結露によって水分が溜まったときにも、この水分がス
リーブの表面露出部分に接触するのを、皮膜、パッキン
またはリップにより防止することが可能である。したが
って、このような場合にも、弾性体からハブにかけての
スリーブの表面露出部分が結露の水分に接触して錆びる
のを有効に防止することができる。 また何れの場合も、
皮膜、パッキンまたはリップが、ダンパの作動時に何処
とも摺動しないために、摺動抵抗の発生によりダンパの
吸振特性が阻害されるのを防止することができる。また
皮膜、パッキン、リップが何れも摺動しないためにこれ
らが破断したり摩耗したりすることもない。
【図1】本考案の第一実施例に係るダンパの要部断面図
【図2】本考案の第二実施例に係るダンパの要部断面図
【図3】本考案の第三実施例に係るダンパの要部断面図
【図4】本考案の第四実施例に係るダンパの半裁断面図
【図5】同ダンパの要部拡大断面図
【図6】従来例に係るダンパの半裁断面図
【図7】同ダンパの要部拡大断面図
1 スリーブ 2 円筒部 3 フランジ 4 ハブ 5 弾性体 6 質量体 7 表面露出部分 8,13 段部 9 径方向部 10,15 軸方向部 11,17 皮膜 12 先端部 14 テーパ部 16 切欠部 18 凹部 19 パッキン 20 リップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−316539(JP,A) 実開 平3−17459(JP,U) 実開 昭62−52343(JP,U) 実開 昭62−181753(JP,U) 実開 昭63−89451(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 15/00 - 15/315
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒部(2)の軸方向一端に内周方向へ
向けてフランジ(3)を設けたスリーブ(1)を有し、
ハブ(4)の外周側に前記円筒部(2)を嵌着し、前記
フランジ(3)の軸方向一方であって前記ハブ(4)側
に弾性体(5)を介して質量体(6)を接続し、前記円
筒部(2)の内周面または前記フランジ(3)の前記ハ
ブ(4)側の軸方向端面に表面露出部分(7)があるダ
ンパにおいて、前記表面露出部分(7)を前記弾性体(5)と一体の皮
膜(11)(17)で覆って、前記弾性体(5)から前
記ハブ(4)にかけての前記表面露出部分(7)を大気
から遮断した ことを特徴とするダンパ。 - 【請求項2】 円筒部(2)の軸方向一端に内周方向へ
向けてフランジ(3)を設けたスリーブ(1)を有し、
ハブ(4)の外周側に前記円筒部(2)を嵌着し、前記
フランジ(3)の軸方向一方であって前記ハブ(4)側
に弾性体(5)を介して質量体(6)を接続し、前記円
筒部(2)の内周面または前記フランジ(3)の前記ハ
ブ(4)側の軸方向端面に表面露出部分(7)があるダ
ンパにおいて、前記フランジ(3)と前記ハブ(4)の間にパッキン
(19)を介装して、前記弾性体(5)から前記ハブ
(4)にかけての前記表面露出部分(7)を大気から遮
蔽した とを特徴とするダンパ。 - 【請求項3】 円筒部(2)の軸方向一端に内周方向へ
向けてフランジ(3)を設けたスリーブ(1)を有し、
ハブ(4)の外周側に前記円筒部(2)を嵌着し、前記
フランジ(3)の軸方向一方であって前記ハブ(4)側
に弾性体(5)を介して質量体(6)を接続し、前記円
筒部(2)の内周面または前記フランジ(3)の前記ハ
ブ(4)側の軸方向端面に表面露出部分(7)があるダ
ンパにおいて、 前記ハブ(4)に前記弾性体(5)と一体のリップ(2
0)を接触させて、前記弾性体(5)から前記ハブ
(4)にかけての前記表面露出部分(7)を大気か ら遮
蔽したことを特徴とするダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992049484U JP2584765Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1992-06-23 | ダンパ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-33361 | 1992-04-22 | ||
JP3336192 | 1992-04-22 | ||
JP1992049484U JP2584765Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1992-06-23 | ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061886U JPH061886U (ja) | 1994-01-14 |
JP2584765Y2 true JP2584765Y2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=26372040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992049484U Expired - Lifetime JP2584765Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1992-06-23 | ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584765Y2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0229302Y2 (ja) * | 1985-09-20 | 1990-08-07 | ||
JPS62181753U (ja) * | 1986-05-08 | 1987-11-18 | ||
JPS6389451U (ja) * | 1986-12-02 | 1988-06-10 | ||
JPH01316539A (ja) * | 1988-06-16 | 1989-12-21 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | ダイナミックダンパ |
JP3017459U (ja) * | 1995-04-26 | 1995-10-31 | 亮太郎 越次 | マット |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP1992049484U patent/JP2584765Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH061886U (ja) | 1994-01-14 |
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