JP2584561Y2 - 主配線盤装置のロボットハンドおよびそのピン構造 - Google Patents

主配線盤装置のロボットハンドおよびそのピン構造

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JP2584561Y2
JP2584561Y2 JP1993043546U JP4354693U JP2584561Y2 JP 2584561 Y2 JP2584561 Y2 JP 2584561Y2 JP 1993043546 U JP1993043546 U JP 1993043546U JP 4354693 U JP4354693 U JP 4354693U JP 2584561 Y2 JP2584561 Y2 JP 2584561Y2
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pin
finger
robot hand
hole
head
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利夫 平山
善治 海谷
伊藤  公一
雄二 江森
茂敏 中尾
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ロボットを使用した主
配線盤装置におけるロボットハンドおよびそのピン構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロボットを使用した主配線盤装置(自動
MDF装置)は、通常、電話交換機と加入者線の間で、
電話線に接続、撤去を行なうため、ロボットを使用して
基板に接続ピンを挿入、抜去するものである。
【0003】図10は従来のロボットハンドの要部を示
す側面図であり、図11は図10の正面図である。図に
おいて、1はロボットハンド機構部の本体、2はブラケ
ットであり、このブラケット2はこの本体1の前面に固
定している。3は指であり、この指3は例えば4本設け
られており、ブラケット2にそれぞれ支持ピン4により
回動自在に支持されている。5はピンであり、このピン
5は図12に示すように、直径D1 mmの頭部および接
点部から構成する。6はソレノイドであり、このソレノ
イド6はその作動軸7の先端部に溝7aが設けられてい
る。8は基板であり、この基板8は複数個の穴8aがピ
ン挿入間隔P1 mmで設けられており、この穴8aにピ
ン5の接点部が入る。9はパパーンである。
【0004】なお、上記指3の一端に設けた突起3a
は、ソレノイド6の作動軸7の溝7aに係合する。
【0005】次に、上記構成によるロボットハンドの動
作について説明する。まず、ソレノイド6を付勢して、
その作動軸7を矢印10の方向に吸引すると、4本の指
3はその突起3aが作動軸7の溝7aに係合しているた
め、この作動軸7の矢印10への移動により、指3は支
持ピン4を中心に、実線で示すように回動する。このよ
うに、4本の指3が実線で示すように閉じると、ピン5
は4本の指で確実に把持することができる。そして、本
体1が移動し、ピン5の接点部を基板8の穴8aに挿入
することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のロボットハンドおよびそのピン構造では、4本の指
は十字形(図11参照)に設けているため、ピンの頭部
を把持する場合に、ピンの頭部の直径D1 mmとロボッ
トの動作範囲の誤差を含む領域を考慮して、指が開く指
開閉領域は、上下方向および左右方向に、それぞれx1
mmが決められている。このため、ピン5の頭部の直径
1 mmが大きいと、指が開く指開閉領域であるx1
mも大きくなり、ロボットハンドも大きくなる。しか
も、ピンの頭部は円柱形であるため、4本の指を使用し
なければ、把持力が不足し、ピンを把持することができ
ない。そして、すでに基板の穴に挿入されているピン
に、指が接触しないように、新たなピンを基板の穴に挿
入する必要があるため、穴のピン挿入間隔P1 mmも大
きな値となり、基板が大形になるという問題点があっ
た。
【0007】本考案は、以上述べた、指が開く指開閉領
域が大きくなること、ピンの頭部が円柱形であるため、
その把持に4本の指を必要とすること、基板が大形にな
ること、などという問題点を除去するため、ピンの頭部
を四角柱とし、この頭部を2本の指で把持するようにし
た優れたロボットハンドおよびそのピン構造を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係る主配線盤装
置のロボットハンドは、2本の指で長手方向に第1の穴
と第2の穴を有するピンを把持したとき、ピンの第1の
穴に嵌合する突起を一方の指に形成し、ピンの第2の穴
に嵌合する突起を他方の指に形成するものである。
【0009】また、ピン構造は、ピンの頭部を、接点部
に対して段差を形成した四角柱とし、その四角柱の長手
方向に第1の穴と第2の穴を形成するものである。
【0010】
【0011】
【作用】本考案は、指の開閉領域が小さくなり、ロボッ
トハンドを小形化にできる。また、基板へのピンの挿入
密度を高くすることができる。
【0012】
【実施例】図1は本考案に係る主配線盤装置のロボット
ハンドおよびそのピン構造の一実施例を示す側面図であ
り、図2はその正面図である。図において、11はロボ
ットハンド機構部の本体、12はブラケットであり、こ
のブラケット12はこの本体11の前面に固定する。1
3は指であり、この指13は2本設けられており、ブラ
ケット12にそれぞれ支持ピン14により回動自在に支
持されている。また、この指13は突起13aおよび突
起13bが設けられており、突起13bはソレノイド6
の作動軸7の溝7aに係合する。15はピンであり、こ
のピン15は図3に示すように、頭部および接点部から
構成され、この頭部は四角柱であり、その上面および下
面には凹部15aが形成されている。そして、指13が
閉じたとき、その突起13aが、このピン15の凹部1
5aに嵌合して、ピン15を確実に把持することができ
る。
【0013】次に、上記構成によるロボットハンドの動
作について説明する。まず、ソレノイド6を付勢して、
その作動軸7を矢印10の方向に吸引すると、2本の指
13は、その突起13bが作動軸7の溝7aに係合して
いるため、この作動軸7の矢印10の方向への移動によ
り、指13は支持ピン14を中心に実線で示すように回
動する。この2本の指13が実線で示すように閉じる
と、指13の突起13aは、ピン15の頭部の四角柱に
形成された凹部15aに嵌合する。このため、ピン15
は2本の指で確実に把持することができる。そして、本
体11が移動し、ピン15の接点部を基板8の穴8aに
挿入することができる。このように、2本の指13によ
って、ピン15を確実に保持、開放できるので、指13
が開く指開閉領域は、左右方向がなくなり、上下方向の
みx1 mmとなり、ロボットハンドを薄形化することが
できる。さらに、穴のピン挿入間隔は、上下方向にP1
mmであるが、左右方向のピン挿入間隔を大幅に狭くす
ることができ、基板へのピン挿入密度を向上することが
できる。
【0014】図4は本考案に係る主配線盤装置のロボッ
トハンドおよびそのピン構造の他の実施例を示す要部側
面図であり、図5は図4の正面図である。図において、
16は指であり、この指16は2本設けられており、ブ
ラケット12にそれぞれ支持ピン14により、回動自在
に支持されている。また、この指16は突起16aおよ
び16bが設けられており、突起16bはソレノイド6
の作動軸7の溝7aに係合する。17はピンであり、こ
のピン17は、図6に示すように、頭部および接点部か
ら構成され、この頭部は厚さおよび幅がD2 mm(ただ
しD2 <D1 である)の四角柱であり、上面および下面
に凹部17aが形成される。そして、指16が閉じたと
き、その突起16aがピン17の凹部17aに嵌合し、
ピン17を確実に把持することができる。
【0015】次に、上記構成によるロボットハンドの動
作について説明する。まず、ソレノイド6を付勢して、
その作動軸7を矢印10の方向に吸引すると、2本の指
16は、その突起16bが作動軸7の溝7aに係合して
いるため、この作動軸7の矢印10の方向への移動によ
り、指16は支持ピン14を中心に実線で示すように回
動する。この2本の指16が実線で示すように閉じる
と、指16の突起16aは、ピン17の頭部の四角柱に
形成された凹部17aに嵌合する。このため、ピン16
は2本の指で確実に把持することができる。そして、本
体11が移動し、ピン16の接点部を基板8の穴8aに
挿入することができる。このように、2本の指16によ
って、ピン16を確実に保持、開放できる。しかも、ピ
ン16の頭部の厚さおよび幅が共にD2 mm(ただし、
2 <D1 )のため、ロボットの動作範囲の誤差を含む
領域を考慮して、指16が開く指開閉領域は、左右方向
がなくなり、上下方向のみx2 mm(ただし、x2 <x
1 )となり、ロボットハンドを小型化することができ
る。さらに、穴8aのピン挿入間隔は、上下方向にP2
mm(ただし、P2 <P1 )となり、左右方向のピン挿
入間隔を含めて、ピンの基板実装ピッチを小さくするこ
とができ、基板へのピン挿入密度を大幅に向上すること
ができる。
【0016】図7は本考案に係る主配線盤装置のロボッ
トハンドおよびそのピン構造の更に他の実施例を示す要
部側面図であり、図8は図7の正面図である。図におい
て、18は上部指、19は下部指であり、この2本の上
部指18および下部指19はブラケット12にそれぞれ
支持ピン14により、回動自在に支持されている。ま
た、この上部指18は第1突起18aおよび係合用突起
18bが設けられており、この係合用突起18bはソレ
ノイド6の作動軸7の溝7aに係合する。また、下部指
19は第1突起19aおよび係合用突起19bが設けら
れており、この係合用突起19bはソレノイド6の作動
軸7の溝7aに係合する。20はピンであり、このピン
20は、図9に示すように、頭部および接点部から構成
され、この頭部は厚さD3 mm(ただし、D3 <D2
1 )の四角柱であり、第1穴20aおよび第2穴20
bが形成されている。そして、上方指18および下方指
19が閉じたとき、上方指18の第1突起18aはピン
20の第1穴20aに嵌入し、下方指19の第1突起1
9aはピン20の第2穴20bに嵌入し、ピン20を確
実に把持することができる。
【0017】次に、上記構成によるロボットハンドの動
作について説明する。まず、ソレノイド6を付勢して、
その作動軸7を矢印10の方向に吸引すると、上部指1
8および下部指19は、その係合用突起18bおよび1
9bが共に作動軸7の溝7aに係合しているため、この
作動軸7の矢印10の方向への移動により、上部指18
および下部指19は支持ピン14を中心に実線で示すよ
うに回動する。この上部指18および下部指19が実線
で示すように閉じると、上部指18の第1突起18aは
ピン20の第1穴20aに嵌入し、下部指19の第1突
起19aはピン20の第2穴20bに嵌入する。このた
め、ピン20は上部指18と下部指19で確実に把持す
ることができる。そして、本体11が移動し、ピン20
の接点部を基板8の穴8aに挿入することができる。こ
のように、上部指18と下部指19からなる2本の指に
よって、ピン20を確実に、保持、開放できる。しか
も、ピン20頭部の厚さD3 mm(ただし、D3 <D2
<D1 )のため、ロボットの動作範囲の誤差を含む領域
を考慮して、2本の指が開く指開閉領域は、左右方向が
なくなり、上下方向のみx3 mm(ただし、x3 <x2
<x1 )となり、ロボットハンドを小型化することがで
きる。さらに、穴8aのピン挿入間隔は、上下方向にP
3 mm(ただし、P3 <P2 <P1 )となり、左右方向
のピン挿入間隔を含めて、ピンの基板実装ピッチを小さ
くすることができ、基板へのピン挿入密度を大幅に向上
することができる。
【0018】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように、本考案に
係る主配線盤装置のロボットハンドおよびそのピン構造
によれば、2本の指のそれぞれ一端に突起を設け、ピン
の頭部を四角柱とし、その上面および下面に凹部を設け
ることにより、指でピンを把持する際、その突起がピン
の凹部に嵌入するので、ピンを確実に把持することがで
きるうえ、指の開閉領域が小さくなり、ロボットハンド
を小形化することができること、基板へのピンの挿入間
隔を小さくすることができ、基板へのピン挿入密度を向
上することができること、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る主配線盤装置のロボットハンドお
よびそのピン構造の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の指とピンの関係を示す斜視図である。
【図4】本考案に係る主配線盤装置のロボットハンドお
よびそのピン構造の他の実施例を示す側面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図4のピンを示す斜視図である。
【図7】本考案に係る主配線盤装置のロボットハンドお
よびそのピン構造の更に他の実施例を示す側面図であ
る。
【図8】図7の正面図である。
【図9】図7のピンを示す斜視図である。
【図10】従来の主配線盤装置のロボットハンドおよび
そのピン構造を示す側面図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】図10のピンを示す斜視図である。
【符号の説明】
12 ブラケット 13,16,18,19 指 13a,16a,18a,19a 突起 15,17,20 ピン 15a,17a 凹部 20a,20b 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 江森 雄二 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)考案者 中尾 茂敏 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)考案者 大江 美和 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−354297(JP,A) 特開 昭63−26191(JP,A) 実開 昭63−197087(JP,U) 実開 昭61−189079(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 15/08 H04Q 1/14

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点部および頭部から形成するピンと、
    開閉手段によって開閉動作する指とを備え、ピンの頭部
    を指で把持して作業する主配線盤装置のロボットハンド
    において、2本の指で長手方向に第1の穴と第2の穴を
    有するピンを把持したとき、前記ピンの第1の穴に嵌合
    する突起を一方の指に形成し、前記ピンの第2の穴に嵌
    合する突起を他方の指に形成してなることを特徴とする
    ロボットハンド。
  2. 【請求項2】 接点部および頭部から形成するピンと、
    開閉手段によって開閉動作する長手方向の互いに異なる
    位置に突起を有する2本のによりピンの頭部を把持し
    て作業するロボットハンドとを備える主配線盤装置の
    ン構造において、前記ピンの頭部を、接点部に対して段
    差を形成した四角柱とし、その四角柱の長手方向に前記
    ロボットハンドの指の突起に各々嵌合する第1の穴と第
    2の穴を形成してなることを特徴とするピン構造。
JP1993043546U 1993-08-09 1993-08-09 主配線盤装置のロボットハンドおよびそのピン構造 Expired - Lifetime JP2584561Y2 (ja)

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