JP3381441B2 - コイル部品の製造方法 - Google Patents

コイル部品の製造方法

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JP3381441B2
JP3381441B2 JP02791595A JP2791595A JP3381441B2 JP 3381441 B2 JP3381441 B2 JP 3381441B2 JP 02791595 A JP02791595 A JP 02791595A JP 2791595 A JP2791595 A JP 2791595A JP 3381441 B2 JP3381441 B2 JP 3381441B2
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敬治 松原
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル部品の製造方
法、特に、コアの胴部に2本のワイヤをバイファイラ巻
きしたトランス、チョークコイル等のコイル部品の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バイファイラ巻きのトランスは、
図8に示すように、ノズル31,32から引き出された
ワイヤ41,42の始端41a,42aをコア35の鍔
部37の底面に設けた電極38a,38b上に溶着し、
コア35を回転させてその胴部36に自動的にバイファ
イラ巻きした後、ワイヤ41,42の終端41b,42
bを鍔部37の底面に引き出す。次に、ワイヤ41の終
端41bを電極38c上に溶着すると共に残部をカット
した後、コア35を反時計回り方向に略45゜回転させ
て、いまひとつのワイヤ42の終端42bを電極38d
上に位置させ、該終端42bを電極38d上に溶着する
と共に残部をカットしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ワイヤ終端処理方法では、ワイヤ41,42の終端41
b,42bを電極38c,38d上にそれぞれ別工程で
固着しているため、2回の固着工程を必要とし、タクト
タイムが長くなるという問題点を有していた。
【0004】そこで、本発明の目的は、コアにバイファ
イラ巻きした2本のワイヤの終端を同時に一工程でコア
の鍔部の底面に設けた電極上に固着でき、短時間で終端
を処理できるコイル部品の製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】以上の目的を達
成するため、本発明に係るコイル部品の製造方法は、コ
アの胴部にバイファイラ巻きした後にコアの鍔部の底面
に引き出した第1ワイヤ及び第2ワイヤのうち、第1ワ
イヤを第1電極上に位置させた状態でガイド部材と係合
させ、コアを回転させると共にガイド部材を移動させ、
第1ワイヤが第1電極上に位置した状態を保持したうえ
で第2ワイヤを第2電極上に位置させ、第1ワイヤ及び
第2ワイヤをそれぞれ第1電極及び第2電極に同時に固
着することを特徴とする。
【0006】前記ガイド部材はコアと一体的に回転させ
てもよく、あるいはコアの回転に伴って略直線的に移動
させてもよい。コアの回転によって第2ワイヤが第2電
極上に位置する。一方、第1ワイヤはガイド部材の移動
によって第1電極上に位置した状態を保持される。即
ち、第1ワイヤ及び第2ワイヤが第1電極及び第2電極
上にそれぞれ位置し、同時に固着工程が行われる。
【0007】さらに、本発明に係るコイル製造方法は、
前記ガイド部材を第1電極上に位置する第1ワイヤに係
合させ、第1ワイヤ及び第2ワイヤを引き出すためのそ
れぞれのノズルを略水平上で移動させてもよい。この移
動によって第2ワイヤが第2電極上に位置し、第1ワイ
ヤはガイド部材に規制されて第1電極上に位置する状態
を保持する。これにて、第1ワイヤ及び第2ワイヤの固
着工程が同時に行われる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るコイル部品の製造方法の
実施例について添付図面を参照して説明する。
【0009】(第1実施例、図1、図2、図3参照)本
第1実施例は、フェライト製コア1の胴部2に第1ワイ
ヤ11及び第2ワイヤ12を自動巻線機を使用してバイ
ファイラ巻きし、トランスを製造する。コア1は胴部2
の両端に鍔部3,4を有し、鍔部4の底面(プリント基
板等への実装面であり、図面は製造工程途中を示してい
るため、底面は上方に向けられている)には、その4隅
に電極5a,5b,5c,5dが設けられている。ま
た、ワイヤ11,12はノズル13,14から引き出さ
れている。コア1は図示しないチャックによって鍔部3
で把持され、チャックと一体的に回転可能である。この
ような自動巻線機は周知であり、その説明は省略する。
【0010】巻線作業は以下のようにして行われる。ま
ず、図1に示すように、ノズル13,14から引き出さ
れたワイヤ11,12の始端11a,12aを鍔部4の
電極5a,5b上に溶着し、コア1を回転させつつノズ
ル13,14を上下動させ、胴部2にワイヤ11,12
をバイファイラ巻きする。その後、ワイヤ11,12の
終端11b,12bを鍔部4の底面に引き出す。このと
き、第1ワイヤ11の終端11bは接続すべき電極5c
上に位置しているが、第2ワイヤ12の終端12bは接
続すべき電極5d上からは外れている(図1(A)参
照)。
【0011】一方、第1ワイヤ11の下方にはガイドピ
ン15が上下動可能に設置されており、このガイドピン
15は図1の状態から上昇し、第1ワイヤ11に係合す
る(図2参照)。
【0012】次に、図2の状態から、コア1及びガイド
ピン15を反時計回り方向に約45゜一体的に回転させ
る。コア1の回転はコア1を把持するチャックを回転さ
せることにより行われ、ガイドピン15もチャックと一
体的に回転する。このとき、ガイドピン15はコア1と
同期して回転するため、図3に示すように、第1ワイヤ
11の終端11bは電極5c上に位置する状態を保持す
る。そして、第2ワイヤ12の終端12bが電極5d上
に位置する。
【0013】また、この回転によって、ワイヤ11,1
2が鍔部4とこすれて被膜が損傷しないように、あるい
はワイヤ12がその始端12aに引っ掛らないように、
ガイドピン15及びノズル14を若干上昇させる。な
お、ガイドピン15にはワイヤ11の被膜を損傷しない
ような溝部が形成されており、この溝部がワイヤ11に
係合する。次に、図3の状態において、ワイヤ11,1
2の終端11b,12bを電極5c,5d上に同時にそ
れぞれ溶着する。
【0014】(第2実施例、図4、図5、図6参照)本
第2実施例は、前記第1実施例で使用されたガイドピン
15に代えて、ガイドコロ16を使用している。なお、
図4、図5において符号は図1〜図3と共通している。
ガイドコロ16は、図6に示すように、両側にテーパ穴
16a、中心部に貫通穴16bを有するもので、貫通穴
16bにワイヤ11が挿通される。
【0015】図4は前記図1と同じ状態を示し、このと
き、ガイドコロ16はノズル13に近接して位置してい
る。この状態から、コア1が反時計回り方向に約45゜
回転すると共に、ガイドコロ16が図5に示す位置まで
直線的に移動する。図5において、第1ワイヤ11の終
端11bは電極5c上に位置する状態を保持し、第2ワ
イヤ12の終端12bが電極5d上に位置する。この状
態でワイヤ11,12の終端11b,12bを電極5
c,5d上に同時にそれぞれ溶着する。また、ワイヤ1
1,12の移動時において、ワイヤ11,12の損傷を
防止するため、ガイドコロ16及びノズル14を若干上
昇させるのは前記第1実施例と同様である。
【0016】(第3実施例、図7参照)本第3実施例は
ノズル13,14を水平面上で平行移動させる方法であ
る。具体的には、バイファイラ巻きして鍔部4上に引き
出したワイヤ11,12のうち、第1ワイヤ11に前記
ガイドピン15を係合させ、ノズル13,14を同期し
て図7中下方に平行移動させる。この場合、コア1、ガ
イドピン15は回転させない。
【0017】ノズル13,14の移動によって、第1ワ
イヤ11はガイドピン15に規制されてその終端11b
が電極5c上に位置する状態を保持し、第2ワイヤ12
の終端12bが電極5d上に位置する。なお、ノズル1
4は若干上昇させて第2ワイヤ12がその始端12aと
引っ掛らないように配慮する必要がある。この状態(図
7参照)でワイヤ11,12の終端11b,12bを電
極5c,5d上に同時にそれぞれ溶着する。
【0018】(他の実施例)なお、本発明に係るコイル
部品の製造方法は前記各実施例に限定するものではな
く、その要旨の範囲で種々に変更可能である。例えば、
ワイヤ11,12の電極5a〜5dへの接続は溶着では
なく半田付けあるいはそれ以外の接続方法であってもよ
い。また、コア1の形状、構造は任意である。また、ガ
イドピン15、ガイドコロ16が係合するのはワイヤ1
2であってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ガイド部材を利用した第1ワイヤ及び第2ワイ
ヤの相対的な移動によってそれぞれの終端を第1電極及
び第2電極上に位置させることができ、両者を同時に一
工程で固着することができ、短時間でワイヤ終端処理を
完了できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一工程を示し、(A)は
平面図、(B)は正面図。
【図2】本発明の第1実施例の次工程を示し、(A)は
平面図、(B)は(A)のX−X断面図。
【図3】本発明の第1実施例のさらに次工程を示し、
(A)は平面図、(B)は正面図。
【図4】本発明の第2実施例の一工程を示し、(A)は
平面図、(B)は(A)のX−X断面図。
【図5】本発明の第2実施例の次工程を示し、(A)は
平面図、(B)は正面図。
【図6】第2実施例で使用されるガイドコロを示し、
(A)は斜視図、(B)は断面図。
【図7】本発明の第3実施例の一工程を示す平面図。
【図8】従来のコイル部品の製造方法の一工程を示し、
(A)は平面図、(B)は正面図。
【符号の説明】
1…コア 2…胴部 4…鍔部 5c…第1電極 5d…第2電極 11…第1ワイヤ 12…第2ワイヤ 13,14…ノズル 15…ガイドピン 16…ガイドコロ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの胴部に2本のワイヤをバイファイ
    ラ巻きし、このワイヤをコアの鍔部の底面に引き出して
    該鍔部の底面に設けた電極にそれぞれ固着するコイル部
    品の製造方法において、 コアの胴部に巻き回した後にコアの鍔部の底面に引出し
    た第1ワイヤ及び第2ワイヤのうち、第1ワイヤを第1
    電極上に位置させた状態でガイド部材と係合させ、 コアを回転させると共にガイド部材を移動させ、第1ワ
    イヤが第1電極上に位置する状態を保持したうえで第2
    ワイヤを第2電極上に位置させ、 第1ワイヤ及び第2ワイヤをそれぞれ第1電極及び第2
    電極に同時に固着すること、 を特徴とするコイル部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 コアとガイド部材を一体的に回転させる
    ことを特徴とする請求項1記載のコイル部品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 コアを回転させると共に、ガイド部材を
    略直線的に移動させることを特徴とする請求項1記載の
    コイル部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 コアの胴部に2本のワイヤをバイファイ
    ラ巻きし、このワイヤをコアの鍔部の底面に引き出して
    該鍔部の底面に設けた電極にそれぞれ固着するコイル部
    品の製造方法において、 コアの胴部に巻き回した後にコアの鍔部の底面に引出し
    た第1ワイヤ及び第2ワイヤのうち、第1ワイヤを第1
    電極上に位置させた状態でガイド部材と係合させ、 第1ワイヤ及び第2ワイヤを引き出すためのそれぞれの
    ノズルを略水平面上で移動させ、第1ワイヤが第1電極
    上に位置する状態を保持したうえで第2ワイヤを第2電
    極上に位置させ、 第1ワイヤ及び第2ワイヤをそれぞれ第1電極及び第2
    電極に同時に固着すること、 を特徴とするコイル部品の製造方法。
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