JPS59790Y2 - プリント配線板着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプリント配線板着脱装置の改良に関する。

従来プリント配線板着脱装置として第１図のように、プ
リント配線板１の角部に回動可能に取付けた把手２と、
プリント配線板１を案内するガイドレール３に固定され
その把手２が操作時嵌入する凹部を有する挿抜用補助金
具４とからなるものがある。

なお図中５は下部ステー、６はコネクタ、７はガイドレ
ール３に取付けられたフックである。

このような構成のものは把手２をプリント配線板１にお
ける端子部（コネクタ６に挿入されている部分）の両側
の辺の延長上から直角に回動するとき、前記挿抜用補助
金具４の凹部に嵌入して把手２ので二作用により、プリ
ント配線板１の端子部がコネクタ６に嵌入される。

またこれとは逆に把手２をプリント配線板１における端
子部の両側の辺と直角な位置から、両側の辺の延長上へ
回動させると把手２のてこ作用でプリント配線板１の端
子部がコネクタ６から脱出する。

しかしこのような従来の構成のものでは凹部を有する挿
抜用補助金具４を取付けなければならず、しかもこれを
製作するには困難な機械切削加工が必要であり、高価と
なる。

この考案はこのような事情にかんがみてなされたもので
、プリント配線板に挿抜用補助金具を何ら取付けること
がないプリント配線板着脱装置を提供することを目的と
する。

以下この考案の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第２図および第３図はこの考案の要部を示す斜視図であ
るが、第１図と同一部分には同一符号を付しである。

図において、１０はプリント配線板１を案内するガイド
レール、１１はプリント配線板挿抜具、１２はバー、１
３はプリント配線板１の角部に形成された切欠溝、１４
はプリント配線板１の端子部である。

第４図はこの考案装置の要部を拡大して示す斜視図であ
る。

すなわち第４図ａはプリント配線板挿抜具１１であり、
これは一端の端部近くにガイドレール１０に枢支するた
めの一対の枢支片１１ａ。

１１ ｂが、また他端に把手部１１ Ｃがそれぞれ形成
され、さらにこれらの間であって枢支片１１ａ、１１ｂ
と同一方向にプリント板１の切欠溝１３に係合するため
一対の係合片１１ｄ、ｌｌｅが形成され、この係合片１
１ ｄ、１１ ｅにはピン１１ ｆが固定されこれによ
って保合部が構成されている。

プリント配線板挿抜具１１の枢支片１１ ａ、１１ ｂ
はこの端部より少し内側に入ったところに形成されてお
り、この突出した角部１１ ｈは後述するガイドレール
１０のストッパ部１０ Ｃと当接可能になっている。

さらにプリント配線板挿抜具１１には枢支片１１ａ、１
１ｂと係合片１１ ｄ、１１ ｅの有する側に溝１１
ｇが形成されている。

第４図すはガイドレール１０を示すもので、角材の一側
面長手方向にプリント配線板１を案内するための案内溝
１０ａが形成され、かつ案内溝１０ ａの両端は端面側
に行くにしたがって順次幅広く形成され、また案内溝１
０ ａと反対側の側面の一端部側にプリント配線板挿抜
具１１の枢支片１１ａ、１１ｂを支持するための支持部
１０ｂおよびこれと一体のストッパ部１０ Ｃが形成さ
れ、さらにこれらと同一面に上下２個のフック１０ｄが
形成されている。

このような構成のプリント配線板挿抜具１１の枢支片１
１ ａ、１１ ｂは、ガイドレール１０の支持部１０
ｂにはめられ、これらに第４図Ｃのごとくスプノングピ
ン１５を挿通して、プリント板挿抜具１１は回動可能に
支持される。

以下このような構成装置の作用について第２図、第３図
、第５図ａ、ｌ）、ｃを参照して説明するが、はじめに
プリント配線板１の端子部１４をコネクタ６に挿入する
場合について説明する。

この場合にはプリント配線板挿抜具１１を回動させて角
部１１ｈを、ガイドレール１０のストッパ部１０ Ｃに
当接つまり、ガイドレール１０の延長線上に位置させて
おき、プリント配線板１をガイドレール１０に挿入させ
コネクタ６に挿入する直前の状態としておく。

そしてプリント配線板挿抜具１１を反時計方向に回動さ
せることにより、係合片ｌｉｄ、ｌｉｅに固定されてい
るピン１１ ｆが、プリント配線板１の切欠溝１３には
まり、さらにプリント配線板挿抜具１１を反時計方向に
第５図ａの一点鎖線の位置まで回動させることにより、
プリント配線板１は下方に押し下げられ、プリント配線
板１の端子部１４はコネクタ６内に挿入される。

逆にこの状態からプリント配線板１の端子部１４をコネ
クタ６から抜くには、プント配樋板挿抜具１１を一点鎖
線の位置から時計方向に実線の位置まで回動させると、
その係合片１１ｄ、ｌｌｅのピン１１ ｆがプリント配
線板１の切欠溝１３の上縁が持ちあげられる。

プリント配線板１がコネクタ６から抜去される。

このようにこの考案ではプリント配線板１を案内するガ
イドレール１０に、プリント板１の切欠溝１３に係合す
る保合部を有するプリント配線板挿抜具１１を回動可能
に支持したので、従来のように特別に機械加工した挿抜
用補助金具を何ら取付けることがなく、プリント配線板
１にプレス等で容易に形成できる切欠溝１３を利用する
ことにより挿抜てきる。

またプリント配線板１の挿入状態では、プリント配線板
挿抜具１１のピン１１ ｆがプリント配線板１の切欠溝
１３にはまっているので、プリント配線板１の抜は止め
として作用する。

さらにプリント配線板挿抜具１１に長手方向に沿って溝
１１ ｇが形成されているので、この部分はプリント配
線板１の端部にはまり、ラック等に加わる振動によって
プリント配線板挿抜具１１は横ゆれすることがない。

またプリント配線板挿抜具１１の角部１１ ｈとガイド
レール１０のストッパ部１０ Ｃとにより、プリント配
線板挿抜具１１は９０°回動されることか゛ない。

なおこの考案は前述した実施例にかぎらず、その要旨を
変更しない範囲で種々変形して実施できる。

例えばプリント配線板１の切欠溝１３は機械的強度の上
からその角度よりできるかぎり離れた位置に形成する方
が望しいが、機械的強度の高いプリント配線板にあって
はその角部に近い位置であってもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリント配線板着脱装置の一例を示す斜
視図、第２図および第３図はこの考案によるプリント配
線板着脱装置の一実施例を示す斜視図、第４図ａ、ｌ）
、ｃは同実施例の分解斜視図、第５図ａ、ｌ）、ｃはそ
れぞれ同実施例の作用するための図、第５図ａのＢおよ
びＣ矢印方向から見た図である。 １・・・・・・切欠溝１３および端子部１４を有するプ
リント配線板、１０・・・・・・溝１０ａ、支持部１０
ｂ、ストッパ部１０ Ｃを有するガイドレール、１１・
・・・・・枢支片１１ ａ 、１１ ｂ、係合片１１
ｄ、１１ ｅ、ピンチ１１ ｆおよび把手部１１ Ｃを
有するプリント配線板挿抜具、１５・・・・・・スプリ
ングピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント配線板用コネクタが取付けられるラックと、前
   記コネクタと挿抜可能な端子部を備え、この端子部と反
   対側の角部近くに切欠溝が形成されたプリント配線板と
   、前記ラックに取付けられ、前記コネクタの挿入方向に
   前記プリント配線板を案内するガイドレールと、このガ
   イドレールの前記コネクタの配置されている方向とは反
   対側に回動可能に枢支され、前記プリント配線板を前記
   コネクタに対して挿抜するときその保合部が前記プリン
   ト配線板の切欠溝に係合し、かつその回動操作により前
   記プリント配線板が前記コネクタに対して挿抜され、し
   かも前記保合部に有する側に、前記プリント配線板の端
   子部が前記コネクタに挿入された状態のとき、前記プリ
   ント配線板の端部にはめられる横ゆれ防止用の溝を有し
   たプリント配線板挿抜具とからなるプリント配線板着脱
   装置。