JP3479480B2 - 多連型の自動巻線機 - Google Patents
多連型の自動巻線機Info
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
Description
に導く複数のノズルを備え、各ノズルから繰り出された
ワイヤをそれぞれ異なるワークに巻回する多連型自動巻
線機に係り、特にワイヤの端部を挟んで保持するクラン
パ周辺の構造に関するものである。
の構成を示すものである。移動自在なベース10には、複
数のノズル20と、各ノズル20に組み合わせて設けられた
クランパ30が取付けてある。図示しない巻枠から繰り出
されるワイヤ40は、ノズル20の貫通孔を通ってその先端
から引き出され、端部40aがクランパ30に挟んで保持さ
れている。クランパ30の上方には、エアーシリンダ55等
によって上下動可能なプレート50が設けてある。図10
は、リードフレーム65で連結された組立途中の5個のワ
ーク60が自動巻線機に供給されてきた状態を示してい
る。それぞれのワーク60は一組のノズル20及びクランパ
30に対応している。
に固定された円筒状の筒体31と、筒体31内を上下に移動
自在で下端に直径の大きな押圧部32aを有する軸部32
と、軸部32の上端に固定された鍔33と、鍔33とベース10
間に取付けられて軸部32を上方に付勢するスプリング34
とで構成されている。ワイヤ40の端部40aは、筒体31の
下面と押圧部32aの上面の間に挟んで保持される。ワイ
ヤ40をクランパ30から解放するには、図10に示すような
プレート50を下降させて、クランパ30の軸部32を押し下
げることにより行っている。
にワイヤ40を巻き付けるには、図11の状態から端子61の
中心軸Aを中心にして、ベース10やクランパ30と共にノ
ズル20を端子61の周りに回転させればよい。その後、ベ
ース10やノズル20と共にクランパ30を端子61から遠ざか
る方向に強く引けば、ワイヤ40の端部は端子61に当たっ
た部分で切れて、ワイヤ40の切れ端がクランパ30に残る
ことになる。
に、コア62(図11)の位置ずれや傾きなどの取付け不良
があったとき、そのワーク60の端子61を切断して除去す
るとともにコア62を取り外し、巻線不要ワークとしてし
まうことが行われている。このような巻線不要ワークに
対してはノズル20を回転させても空振りになり、ワイヤ
40を巻き付ける動作は全く行われない。このため、巻線
不要ワークに対応したクランパ30は、端子61への巻き付
け及びワイヤ端部切断動作の終了した時点でも図10や図
11に示した初期の状態を維持したままとなる。
に示す。これは、前の工程において右から1番目と3番
目のワークが巻線不要ワーク60aとなされたリードフレ
ーム65が自動巻線機に供給されてきたときの例である。
巻線不要ワーク60aからは端子61とコア62が除去されて
いる。正常なワーク60の有る箇所は、端子61へのワイヤ
40の巻き付けを終えて、クランパ30がワイヤ40の切れ端
41を挟んで保持している。一方、巻線不要ワーク60aの
箇所のクランパ30は初期状態のままである。この後、ク
ランパ30が保持しているワイヤ40の切れ端41を取り除く
必要がある。そこで、図13に示すようにプレート50を下
降させることにより、クランパ30の上端を押し下げてク
ランパ30を開く操作が行われる。
れ端41は落下して取り除かれるが、このとき同時に巻線
不要ワーク60aの箇所のクランパ30も開かれてしまう。
巻枠から繰り出されるワイヤ40には図示しないテンショ
ン装置によって図で上方向の張力が加えてある。このた
め、端部40aがクランパ30から解放された巻線不要ワー
ク50aの箇所のワイヤ40は、ノズル20の孔をすり抜けて
外れてしまうことになる。このようなワイヤ40外れが発
生すると、自動巻線機の運転を中止して、外れたワイヤ
40を再びノズル20に通し、その端部40aをクランパ30に
挟むという作業を行わなければならない。このため、巻
線作業の完全自動化ができないうえ、稼働率が低下する
問題があった。
開く動作のときに巻線不要ワーク60aの箇所のクランパ
30だけは開かないようにする機構を自動巻線機に付加す
ることにより、従来の問題を解消したものである。すな
わち、本発明はワイヤの端部を挟んで保持する複数のク
ランパを、移動自在な一つのベースに取付け、クランパ
の上端を押し下げたときクランパが保持したワイヤを解
放するようにした多連型の自動巻線機において、第1の
位置と第2の位置の間を水平方向に移動可能な複数のシ
ャッタ板と、これらの複数のシャッタ板を保持して上下
動可能なプレートと、各シャッタ板に対応して設けられ
下端がそれぞれのクランパの上端に当接したロッドとを
備え、第1の位置にあるシャッタ板はプレートが下降し
たときこのシャッタ板に対応したロッドを押し下げ、第
2の位置にあるシャッタ板はプレートが下降したときこ
のシャッタ板に対応したロッドを押し下げないようにし
た構成を特徴とする。
ものである。なお、前述の従来例と対応する部分には以
下の実施例においても同一符号を付して説明する。従来
と同様に、移動自在なベース10には複数のノズル20とク
ランパ30が取付けてある。図1に示した自動巻線機が図
10の従来のものと異なるのは、一枚のプレート50の代わ
りに、一つずつ対応させて設けた複数のシャッタ板70及
びロッド80と、これらのシャッタ板70及びロッド80を取
付けたプレート90とからなるクランパ解放機構を付加し
た点にある。プレート90は上下方向に移動自在となって
いる。
広部71aと幅狭部71bの大小二段階に幅が変化したダル
マ形の貫通孔71が設けてある。一方、ロッド80は、ほぼ
円柱状をしたもので、図3に示すように幅狭部71bの幅
よりも小さな直径の径小部81と幅狭部71bの幅よりも大
きな直径の径大部82とを設け、上端には鍔83が形成して
ある。各ロッド80は、図1に示すようにシャッタ板70の
貫通孔71を貫通し、その下端がそれぞれのクランパ30の
上端に当接している。このとき、シャッタ板70の貫通孔
71の中にロッド80の径小部81の部分がくるような位置に
プレート90は停止している。
たが、本発明において付加したクランパ解放機構は、実
際には例えば図4のように構成される。図4のプレート
90は、互いに固定された上プレート90aと下プレート90
bとで出来ている。プレート90には、水平方向の四角い
孔91を複数個形成してある。また、図5に断面で示すよ
うに、プレート90にはこれらの孔91を通る複数の丸い縦
孔92を設けてある。そして、それぞれの孔91の中にシャ
ッタ板70を取付け、縦孔92にロッド80を通してある。プ
レート90は、図4のようにシャッタ板70を孔91の中に保
持した状態でエアーシリンダ95等によって上下方向に移
動される。
とき、シャッタ板70は水平方向に移動自在であり、孔91
の両側から図4に示すエアーシリンダ75等で側面を押さ
れることにより、第1の位置と第2の位置の間を移動す
る。通常は図1のように全てのシャッタ板70が第1の位
置側に配置される。図4は中央のシャッタ板70だけが左
方に押されて第2の位置に移動し、残りのシャッタ板70
が第1の位置に止まっている場合の例である。
合であり、このときロッド80の径小部81がシャッタ板70
の幅狭部71b内に進入している。したがって、この状態
でプレート90が下降すると、ロッド80は径大部82の上面
がシャッタ板70に係合して押し下げられ、プレート90や
シャッタ板70と共に下降することになる。
に移動すると図6の状態となる。このとき、ロッド80は
シャッタ板70の幅広部71aを貫通した状態となり、径小
部81が幅広部71a内に位置している。この状態でプレー
ト90が下降した場合は、図7のようにロッド80の径大部
82もシャッタ板70の幅広部71aを通り抜けてしまうの
で、プレート90とシャッタ板70だけが下降することにな
る。
後、プレート90を下降させたときの状態を示すもので、
図13に対応する工程を示している。すなわち、右から1
番目と3番目のワークが巻線不要ワーク60aとなされた
リードフレーム65が自動巻線機に供給されてきて、端子
61へのワイヤ40の巻き付け及びワイヤ端部切断動作を終
了した後、プレート90を下降させた状態にある。
タ板70のみ第2の位置に移動し、残りのシャッタ板70は
第1の位置にある。プレート90を下降させたとき、シャ
ッタ板70が第1の位置にある箇所ではロッド80がプレー
ト90と共に下降し、クランパ30の頭部をスプリング34に
抗して押し下げる。その結果、正常なワーク60の有る箇
所はクランパ30が開いて、ワイヤ40の切れ端40aが落下
し除去される。
所では、プレート90が下降してもロッド80は貫通孔71を
すり抜けるので下降しない。したがって、巻線不要ワー
ク60aの箇所のクランパ30は、ワイヤ40の端部40aを保
持した初期状態が保たれることになる。各シャッタ板70
の位置は、このリードフレーム65上のワーク60に対する
巻線処理が終了するまで維持され、新たなリードフレー
ム65が供給される前に全て第1の位置に戻される。
端子61やコア62等が除去された巻線不要ワーク60aを含
む一連のワーク60が自動巻線機に供給されてきたとき、
ワイヤ40を解放する動作を行う前に、巻線不要ワーク60
aの箇所のシャッタ板70を第2の位置に移動し、残りの
ワーク60の箇所のシャッタ板70は第1の位置とするもの
である。前工程における巻線不要ワークの発生情報が自
動巻線機に転送されるようにしておき、この情報を基に
して第2の位置へのシャッタ板70の移動が自動制御で行
われようにすることにより、自動巻線機の自動運転が可
能となる。
通孔71にロッド80を通す構造としたが、他の構造でも同
様な機能を果たすことができる。たとえば、図9に示す
ように側面に切欠部86を設けて残りの部分を径大部87と
したロッド80と、径大部87の横断面の半分程度が通過可
能な凹部76を一側面に形成したシャッタ板70とを組み合
わせてもよい。このシャッタ板70が第1の位置にあると
きは、切欠部86にシャッタ板70の凹部76でない部分が進
入して係合し、第2の位置に移動したときは凹部76内を
ロッド80が通過可能とするものである。
本発明によれば、ワイヤ外れを防
止できるので巻線作業の完全自動化が可能となり、稼働
率を著しく向上できる利点がある。また、クランパ解放
機構を変更するだけで安価に実現でき、小型に構成でき
るので多連型の自動巻線機に容易に適用でき、実用的効
果の大きいものである。
斜視図
を示す側面断面図
を示す側面断面図
示す側面断面図
視図
視図
Claims (4)
- 【請求項1】 ワイヤの端部を挟んで保持する複数のク
ランパを、移動自在な一つのベースに取付け、クランパ
の上端を押し下げたとき該クランパが保持したワイヤを
解放するようにした多連型の自動巻線機において、 第1の位置と第2の位置の間を水平方向に移動可能な複
数のシャッタ板と、 該複数のシャッタ板を保持して上下動可能なプレート
と、各シャッタ板に対応して設けられ下端がそれぞれの
クランパの上端に当接したロッドとを備え、 第1の位置にあるシャッタ板はプレートが下降したとき
該シャッタ板に対応したロッドを押し下げ、第2の位置
にあるシャッタ板はプレートが下降したとき該シャッタ
板に対応したロッドを押し下げないようにしたことを特
徴とする多連型の自動巻線機。 - 【請求項2】 幅広部と幅狭部の大小二段階に幅が変化
したダルマ形の貫通孔をそれぞれのシャッタ板に形成
し、幅狭部の幅よりも小さな直径の径小部と幅狭部の幅
よりも大きな直径の径大部をロッドに設けるとともに、
ロッドを該貫通孔に貫通させ、シャッタ板が第1の位置
にあるとき該貫通孔の幅狭部にロッドの径小部が位置
し、シャッタ板が第2の位置にあるときロッドが該貫通
孔の幅広部に位置するようにした請求項1の多連型の自
動巻線機。 - 【請求項3】水平方向の複数の孔をプレートに形成し、
それぞれの孔にシャッタ板を取付けた請求項1または請
求項2の多連型の自動巻線機。 - 【請求項4】同時に供給された複数のワークに対してワ
イヤの巻き付けを行う多連型自動巻線機であって、端子
が除去された巻線不要ワークが供給されてきたとき、ワ
イヤ解放動作前に、該巻線不要ワークの箇所のシャッタ
板を第2の位置に移動し、残りのワークの箇所のシャッ
タ板は第1の位置とする請求項1、請求項2又は請求項
3の多連型の自動巻線機。
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