JP2583835B2 - o−ターフェニルの製造方法 - Google Patents

o−ターフェニルの製造方法

Info

Publication number
JP2583835B2
JP2583835B2 JP63250950A JP25095088A JP2583835B2 JP 2583835 B2 JP2583835 B2 JP 2583835B2 JP 63250950 A JP63250950 A JP 63250950A JP 25095088 A JP25095088 A JP 25095088A JP 2583835 B2 JP2583835 B2 JP 2583835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terphenyl
mixture
acid
acid catalyst
present application
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63250950A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02101025A (ja
Inventor
俊之 坪内
和明 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP63250950A priority Critical patent/JP2583835B2/ja
Publication of JPH02101025A publication Critical patent/JPH02101025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2583835B2 publication Critical patent/JP2583835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、o−ターフェニルの新規な製造方法に関
し、詳しくは、m−ターフェニル又はp−ターフェニル
を異性化しo−ターフェニルを製造する方法に関する。
[従来の技術] o−ターフェニルの水素化物であるo−ターシクロヘ
キシルが、トラクションドライブ用流体として優れた性
能を有することが知られている(特開昭63−130699号公
報)。そこで、その原料であるo−ターフェニルの効率
的な製造方法が開発されることが望まれている。
従来、o−ターフェニルの工業的製造方法としては、
ベンゼンを500〜900℃で熱分解し、生成物として得られ
るo−ターフェニル、m−ターフェニル及びp−ターフ
ェニルの三種類の異性体混合物を蒸留し、必要に応じて
さらに精製しo−ターフェニルを得る方法が知られてい
る(特公昭59−41973号公報、特公昭57−11888号公
報)。
しかしながら、蒸留原料のターフェニルの三種類の異
性体混合物中には、o−ターフェニルが10%程度しか含
まれておらず、o−ターフェニルの収率が低いという問
題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような事情のもとで、簡単なプロセス
で効率よくo−ターフェニルを製造する方法を提供する
ことを目的としてなされたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重
ねた結果、m−ターフェニル又はp−ターフェニルが酸
触媒の存在下でo−ターフェニルに異性化することを見
い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本願第1発明は、請求項1に記載されてい
るとおり、m−ターフェニル、p−ターフェニル又はこ
れらの混合物を酸触媒の存在下でo−ターフェニルに異
性化することを特徴とするo−ターフェニルの製造方法
であり、本願第2発明は、請求項2に記載されていると
おり、m−ターフェニル、p−ターフェニル又はこれら
の混合物とo−ターフェニルとの混合物を酸触媒の存在
下で蒸留し、o−ターフェニルを分離することを特徴と
するo−ターフェニルの製造方法である。
以下、本願第1発明及び本願第2発明を詳細に説明す
る。
本願第1発明において用いられる原料は、m−ターフ
ェニル又はp−ターフェニルを単独で含んでもよいし、
またm−ターフェニルおよびp−ターフェニルの混合物
を含んでもよい。また、m−ターフェニルおよびp−タ
ーフェニル以外の成分を含有するものでもよい。なお、
m−ターフェニルとp−ターフェニルの混合物として使
用する場合は、その混合割合は、特に限定されるもので
はなく、種々の混合割合で用いることができる。
これらの原料としては、具体的には、例えばベンゼン
の熱分解生成物を蒸留して得られるターフェニル混合
物、それからo−ターフェニルを蒸留分離した残りのm
−ターフェニルおよびp−ターフェニル混合物、それか
ら単離したm−ターフェニル又はp−ターフェニルなど
が挙げられるが、その他の製法により製造されたターフ
ェニルも、すべて使用することができる。
本願第1発明において用いられる酸触媒としては、特
に限定されるものではなく、種々の酸触媒が使用できる
が、例えば、有機酸、無機酸、固体酸などが挙げられ
る。ここで、有機酸としては、p−トルエンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸など、無機酸としては、リン酸
など、固体酸としては、イオン交換樹脂、担体付塩化ア
ルミニウム、ヘテロポリ酸、活性白土、酸性白土などの
白土類、団体リン酸、硫酸又はマロン酸などをシリカゲ
ルなどに付着させた固型化酸などの固型化酸類、シリカ
・アルミナ、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、ZSM型
ゼオライトなど各種ゼオライト、シリカ・マグネシア、
シリカ・ジルコニア、シリカ・ボリヤ、アルミナ・ボリ
ヤなどの酸化物系酸類、硫酸ニッケル、硫酸アルミニウ
ム、硫酸銅、ジルコニウムリン酸塩、チタンリン酸塩な
どの金属硫酸塩類などが挙げられる。これらの酸触媒の
うち、固体酸が好ましい。なお、これらの酸触媒は、そ
れぞれ1種で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
前記酸触媒が固体触媒である場合、その形状は特に制
限はなく、たとえば粉状、粒状、柱状、球状、ペレット
状、繊維状などの種々の形状で用いることができる。
前記酸触媒の使用量は、特に限定されるものではない
が、原料のターフェニルに対し通常0.1〜500重量%の範
囲であり、好ましくは1〜100重量%の範囲である。
本願第1発明の異性化の反応条件は、特に限定される
ものではなく、適宜選定すればよい。反応温度は、通常
200℃以上である。反応温度が高い程、ターフェニル異
性体混合物中のo−ターフェニルの平衡組成比が上昇
し、またo−ターフェニルへの異性化速度も増加するの
で、高温が好ましいが、800℃以上になると熱分解する
ことがあるので好ましくない。反応圧力は、減圧、常
圧、加圧のいずれでもよい。反応時間は、反応温度、触
媒量などの種々の条件によって変わるが、通常1〜100
時間の範囲で行われる。反応形式は、回分法、連続法、
半回分法などで行うことができる。
本願第1発明は、上記反応条件で反応させることによ
り、m−ターフェニル又はp−ターフェニルをo−ター
フェニルに異性化することができる。
次に、本願第2発明において用いられる原料は、m−
ターフェニルとo−ターフェニルとの混合物又はp−フ
ェニルとo−ターフェニルとの混合物のように二種類の
異性体の混合物を含んでもよいし、m−ターフェニルと
p−ターフェニルとo−ターフェニルとの三種類の異性
体の混合物を含んでもよい。なお、これらの混合物の混
合割合は、特に限定されるものではなく、種々の混合割
合のものを用いることができる。また、原料は上記異性
体以外の成分を含有するものでもよい。
これらの原料としては、具体的には、例えば、ベンゼ
ンの熱分解生成物を蒸留して得られるターフェニル混合
物、それからo−ターフェニルを分離した混合物、m−
ターフェニル又はp−ターフェニルを酸触媒の存在下で
異性化した生成混合物などが挙げられるが、その他の製
法により製造されたターフェニル混合物も、すべて使用
することができる。
本願第2発明において用いられる酸触媒の種類及び使
用量は、本願第1発明において用いられる酸触媒と同様
である。
本願第2発明においては、前記原料を酸触媒の存在下
で蒸留する。これにより、三種類のターフェニルの異性
体の中で一番沸点の低いo−ターフェニルが留出すると
ともに、蒸留ボトムでは、酸触媒の作用によりm−ター
フェニル又はp−ターフェニルがo−ターフェニルに異
性化し、平衡組成のo−ターフェニルが生成する。生成
したo−ターフェニルは順次留出し、蒸留ボトムでは、
m−ターフェニル又はp−ターフェニルの異性化がさら
に起こることにより、o−ターフェニルを高収率で得る
ことができる。
o−ターフェニルへの異性化は、温度が高い程ターフ
ェニル異性体混合物中のo−ターフェニル平衡組成比が
増加し、またo−ターフェニルへの異性化速度も増加す
るが、800℃以上では、m−ターフェニル、p−ターフ
ェニルがo−ターフェニルとともに留出しやすくなる。
したがって、蒸留ボトム温度は、圧力にもよるが、通常
200〜800℃の範囲であり、好ましくは300〜600℃の範囲
である。
また蒸留圧力は、減圧、常圧、又は加圧のいずれでも
よい。
蒸留は単蒸留でもよく、充填塔、棚段塔などの種々の
蒸留塔を用いて行ってもよい。充填塔の充填物として
は、ラシヒリング、レッシングリング、スパイラルリン
グなどのリング型充填物、バールサドル、インターロッ
クサドル、などのサドル型充填物、スプレーバック、パ
ナパック、グッドロイパッキング、ヘリクス、垂直平板
型充填物などの種々の充填物を使用することができる。
棚段塔のトレーとしては、泡鐘トレー、ユニフラックス
トレー、フレキシトレー、ナッターフロートバルブトレ
ー、パラストトレー、多孔板トレー、カスケードトレ
ー、ベンチュリトレーなどの種々のトレーを使用するこ
とができる。
なお、蒸留は、回分式、連続式又は半回分式のいずれ
でも行うことができる。
得られたo−ターフェニルは、必要に応じて公知の種
々の方法により、精製することができる。
[実施例] 次に、本願発明を実施例にて具体的に説明するが、こ
れらの例は、本願発明を何ら限定するものではない。
実施例1 150ccのオートクレーブに、m−ターフェニル15g(東
京化成工業製)と120℃で5時間乾燥させた活性白土1.5
g(水沢化学製 ガレオンアースNS)を入れ、攪拌しな
がら常圧、400℃で2時間45分加熱した。冷却後、反応
物を抜き出して分析したところo−ターフェニル6.3重
量%、m−ターフェニル81.3重量%、p−ターフェニル
10.5重量%、その他1.9重量%であった。
実施例2 20mmφ×300mmの真空ジャケット蒸留カラムにヘリパ
ック形No.1充填材を240mm充填した1000ml蒸留器に、m,p
−ターフェニル混合物を300g(m体64%、p体36%)と
500℃で2時間焼成したY型ゼオライト(ユニオン昭和
(株)製LZY−82)40gを入れ、ボトム温度530〜535℃で
蒸留し、7時間で純度98%のo−ターフェニル87gを得
た。
また、ボトムの組成を調べたところ、o−ターフェニ
ル8.3重量%、m−ターフェニル50重量%、p−ターフ
ェニル27重量%、その他重質分が31.3重量%であった。
実施例3 実施例2において、Y型ゼオライト40gの代わりに乾
燥した活性白土80g(水沢化学(株)ガレオンアースN
S)を用いたこと以外は実施例2と同様に操作して、6
時間で純度97%のo−ターフェニル38gを得た。
[発明の効果] 本願第1発明によれば、m−ターフェニル又はp−タ
ーフェニルを酸触媒の存在下でo−ターフェニルに異性
化することができるので、簡単なプロセスで効率よくo
−ターフェニルを製造することができる。
また本願第2発明によればm−ターフェニル又は、p
−ターフェニルを酸触媒の存在下で、o−ターフェニル
に異性化し、異性化したo−ターフェニルが蒸留により
留出されるので、異性化と蒸留を一段階で行うことがで
き、o−ターフェニルを高収率で効率よく製造すること
ができる。
本願発明は、o−ターフェニルの工業的製造法として
極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】m−ターフェニル、p−ターフェニル、又
    はこれらの混合物を酸触媒の存在下でo−ターフェニル
    に異性化することを特徴とするo−ターフェニルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】m−ターフェニル、p−ターフェニル又は
    これらの混合物とo−ターフェニルとの混合物を酸触媒
    の存在下で蒸留し、o−ターフェニルを分離することを
    特徴とするo−ターフェニルの製造方法。
  3. 【請求項3】酸触媒が、固体酸触媒である請求項1又は
    請求項2記載の方法。
JP63250950A 1988-10-06 1988-10-06 o−ターフェニルの製造方法 Expired - Lifetime JP2583835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63250950A JP2583835B2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06 o−ターフェニルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63250950A JP2583835B2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06 o−ターフェニルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02101025A JPH02101025A (ja) 1990-04-12
JP2583835B2 true JP2583835B2 (ja) 1997-02-19

Family

ID=17215419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63250950A Expired - Lifetime JP2583835B2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06 o−ターフェニルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2583835B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02101025A (ja) 1990-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59206323A (ja) フエノ−ル及びアセトンの製造方法
US5414184A (en) Alkane disproportionation
JP2583835B2 (ja) o−ターフェニルの製造方法
JPH05378B2 (ja)
JPH04230226A (ja) 接触的アルケニルベンゼン環化
US4073816A (en) Process for the continuous production of monochloroalkanes
JPH0569095B2 (ja)
CN1272292C (zh) 由苯制备环己醇的方法
US4465853A (en) Method for isomerizing diacetoxybutenes
US3829516A (en) Production of cycloalkylaromatics
US3829514A (en) Production of cycloalkylaromatics
JPS6021971B2 (ja) 第3級オレフインの製法
JP3008990B2 (ja) 3,3’,4,4’−テトラメチルジフェニルメタンの製造方法
JPH01190639A (ja) イソプロピルビフェニル類の製造方法
US5744663A (en) Process for preparing cyclopentyl bromide
JPS60178840A (ja) フェニルアセトアルデヒドの製法
JP3984687B2 (ja) m−ターフェニルの製造方法
JPH0341035A (ja) プロピレンの製造方法
JPS61151145A (ja) フエニルアセトアルデヒドの製造方法
JPS6212736A (ja) フエニルアセトアルデヒドを製造する方法
JPH02256627A (ja) p―イソブチルエチルベンゼンの製造方法
JPS6122038A (ja) 不飽和アセタ−ルの製法
SU1004332A1 (ru) Способ получени смеси изомеров метилциклопентена
JP2970324B2 (ja) 1,5−ジメチルテトラリンの製造法
JPH05163167A (ja) 高純度ベンゼンの製造方法