JP2583831Y2 - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JP2583831Y2
JP2583831Y2 JP6114392U JP6114392U JP2583831Y2 JP 2583831 Y2 JP2583831 Y2 JP 2583831Y2 JP 6114392 U JP6114392 U JP 6114392U JP 6114392 U JP6114392 U JP 6114392U JP 2583831 Y2 JP2583831 Y2 JP 2583831Y2
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JP
Japan
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slide block
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oblique
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JP6114392U
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JPH0623725U (ja
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敏文 松本
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、斜めスライドブロック
によりアンダ−カット部を形設する射出成形金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】固定型に斜めスライドブロックを設け、
この斜めスライドブロックにより成形品にアンダーカッ
ト部を成形する手法がある。斜めスライドブロックは型
開きと共にばねで押し出され、アンダ−カット部から離
れて行く。このような金型の一例を特開平3−1597
12号公報に見ることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】斜めスライドブロック
は、その側面でアンダ−カット部を成形するのである
が、その端面も成形に利用することがある。端面で成形
する面が型開き方向に対し直角であれば問題はないが、
斜めスライドブロックの進出方向に干渉するような角度
で傾斜していると、斜めスライドブロックが成形品にか
じり痕をつけることになる。本考案はこの点を解決しよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案では、斜めスライ
ドブロックと固定型の突部を背中合わせにして成形品に
凹所を成形する。斜めスライドブロックの先端には、固
定型突部の反対側に位置するよう、アンダ−カット成形
部を形設する。斜めスライドブロックと固定型突部の端
面には、成形品凹所の最奥部に、凹所内壁のアンダ−カ
ット部から遠ざかるに従い凹所入口に近づく形の斜面を
成形する傾斜部を設ける。また、一端が斜めスライドブ
ロックに、他端が移動型に当って、型開き時に斜めスラ
イドブロックの進出を制御するコントロ−ルロッドを用
意し、そのコントロ−ルロッドの先端を、斜めスライド
ブロックに形設したガイド溝に入れる。ガイド溝は型開
き方向に対し傾斜しており、その角度は、成形品凹所最
奥部の斜面角度と同じか、あるいはそれよりも急であ
る。
【0005】
【作用】成形後、型開きを行うと、斜めスライドブロッ
クが固定型から進出するが、その進出距離は、ガイド溝
の角度の効果で、移動型の移動距離より小さい。そのた
め斜めスライドブロックの端面は、成形品凹所最奥部の
斜面に干渉することなく変位する。
【0006】
【実施例】図に基づき一実施例を説明する。図におい
て、10は固定型、20は移動型である。固定型10と
移動型20の間には、成形品1を成形するキャビティ2
が形成されている。成形品1は凹所3を有し、その一方
の内壁に、突起状のアンダ−カット部4が設けられる。
凹所3の最奥部は、アンダ−カット部4から離れるに従
い凹所入口に近づく形の斜面5となっている。
【0007】30は固定型10の内部に配置された斜め
スライドブロックで、本体部に斜めピン31を組み合わ
せて構成される。斜めピン31の先端は固定型10の外
に突出する。斜めスライドブロック30はガイドロッド
32に沿ってスライドし、移動型20の方向に圧縮コイ
ルばね33で付勢されている。
【0008】斜めピン31の先端は、固定型10の突部
11と背中合わせになる形で凹所3に入り込む。斜めピ
ン31の、突部11と反対側の面には、アンダ−カット
成形部34が形設される。斜めピン31と突部11の端
面は、凹所3に斜面5を成形するための傾斜部35とな
っている。
【0009】40は斜めスライドブロック30の進出を
制御するコントロ−ルロッドである。コントロ−ルロッ
ド40は型開き方向と平行に置かれ、一端のT字型断面
部41は斜めスライドブロック30に設けたあり溝状の
ガイド溝36に係合する。ガイド溝36は、傾斜部35
と同じ角度に設定されている。コントロ−ルロッド40
の他端は固定型10を貫通して移動型20に当る。こち
ら側の端には、移動型20に設けた穴21に弾性的に嵌
合する、弾性体のプラグ42が固定されている。
【0010】上記金型の動作は次のようになる。図1は
型を閉じて成形を行った状況を示す。樹脂が固化した
後、型を開くと、ばね33に押され、斜めスライドブロ
ック30が移動型20の方へ進出する。プラグ42によ
り移動型20に食いついたコントロ−ルロッド40も、
斜めスライドブロック30を引き出す作用をする。図2
は斜めスライドブロック30がストロ−クエンドまで移
動した状態を示す。その時の各部の移動距離の関係を図
5に示す。移動型20の移動距離をAとした場合、突部
11の特定コ−ナ−と、これに対応する成形品1の特定
個所との距離はやはりAである。ところが、突部11に
隣接していた斜めピン31の特定コ−ナ−の移動距離
は、AよりΔEだけ小さい。ΔEの値は、次の式により
求められる。
【0011】ΔE=Asin2θ
【0012】θはガイド溝36が型開き方向に対してな
す角度である。斜めピン31が進出するに従いその先端
は図において右方に変位する。これは斜面5に干渉する
方向であるが、その型開き方向の変位が成形品1の変位
より小さいので、干渉を免れるのである。図6に示す効
果対比用構成と比較することにより、この関係が明らか
になる。図6の構成では、ガイド溝36´は型開き方向
と直角に設定されている。
【0013】この実施例では、θの値は斜面5の傾斜角
そのままに設定してあるが、アンダ−カット部4の型抜
きに支障がなければ、θを更に大きく、すなわちガイド
溝36を更に急傾斜にすることも可能である。
【0014】図3は型開きが更に進行した状態を示す。
移動型20はすっかり固定型10から離れ、コントロ−
ルロッド40のプラグ42も穴21から抜けている。成
形品1を移動型20から外し、型締めを行うと、斜めス
ライドブロック30はコントロ−ルロッド40により押
し戻され、次の成形の準備が整う。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、内壁にアンダ−カット
部、最奥部には斜面といった形状の凹所を、成形品にか
じり痕を残すことなく成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型締め時の部分断面図である。
【図2】型開き途中の部分断面図である。
【図3】型開き完了時の部分断面図である。
【図4】断面方向を図1と直角にとった部分断面図であ
る。
【図5】型開き時の各部の移動距離の関係を示す説明図
である。
【図6】本考案を実施しなかった場合の不都合を説明す
る断面図である。
【符号の説明】
1 成形品 3 凹所 4 アンダ−カット部 5 斜面 10 固定型 20 移動型 11 突部 34 アンダ−カット成形部 35 傾斜部 33 圧縮コイルばね 27 当り面 40 コントロ−ルロッド 36 ガイド溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記要素を備えた射出成形金型。 a.固定型の内部に配置された斜めスライドブロック。 b.前記斜めスライドブロックの先端と背中合わせにな
    り、斜めスライドブロックと共に成形品に凹所を成形す
    る、固定型の突部。 c.前記斜めスライドブロック先端に、前記固定型突部
    の反対側に位置するよう形設されたアンダ−カット成形
    部。 d.斜めスライドブロックと固定型突部の端面に形設さ
    れるものにして、前記成形品凹所の最奥部に、凹所内壁
    のアンダ−カット部から遠ざかるに従い凹所入口に近づ
    く形の斜面を成形する傾斜部。 e.斜めスライドブロックを移動型方向に付勢するば
    ね。 f.一端が斜めスライドブロックに、他端が移動型に当
    り、型開き時に斜めスライドブロックの進出を制御する
    コントロ−ルロッド。 g.前記コントロ−ルロッドの先端を受け入れるべく斜
    めスライドブロックに形設されるものにして、その角度
    を、成形品の前記斜面の傾斜と同じか、あるいはそれよ
    りも急傾斜に設定したガイド溝。
JP6114392U 1992-08-31 1992-08-31 射出成形金型 Expired - Lifetime JP2583831Y2 (ja)

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JP6114392U JP2583831Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 射出成形金型

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JPH0623725U JPH0623725U (ja) 1994-03-29
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JPH0623725U (ja) 1994-03-29

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