JP3296670B2 - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
- Publication number
- JP3296670B2 JP3296670B2 JP21722994A JP21722994A JP3296670B2 JP 3296670 B2 JP3296670 B2 JP 3296670B2 JP 21722994 A JP21722994 A JP 21722994A JP 21722994 A JP21722994 A JP 21722994A JP 3296670 B2 JP3296670 B2 JP 3296670B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- slide block
- tapered surface
- block
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型に関
し、特に、アンダーカット部を有する成形品を射出成形
する金型に関する。
し、特に、アンダーカット部を有する成形品を射出成形
する金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】射出成形品には、金型の開閉方向だけの
運動では成形品を取り出すことのできない喰込部分（ア
ンダーカットという）を有する形状のものがある。この
アンダーカット部を有する成形品を射出成形する金型に
は、スライドブロック金型がある。このスライドブロッ
ク金型では、金型の開閉方向と直角な方向に可動する可
動部分（スライドブロック）を設ける。従来のスライド
ブロック金型は、例えば図５に示すように、固定型板２
１、可動型板２２、前記固定型板２１に固定されている
カム溝板２３、前記可動型板２２上を金型の開閉方向と
直角な方向にスライドするスライドブロック２４から構
成されている。スライドブロック２４には、カム軸２５
が取り付けられている。図５（ａ）、（ｂ）は、それぞ
れ金型が閉じた状態と開い状態を示す図である。可動型
板２２を図５（ａ）の状態から下方向に動かして金型を
開くと、カム軸２５がカム溝板２３のカム溝２６に導か
れて左下方に動き、それにともないスライドブロック２
４が可動型板２２上を左方向に動き、図５（ｂ）に示し
た状態になる。２７は固定型板２１とカム溝板２３とを
固定するボルトである。
運動では成形品を取り出すことのできない喰込部分（ア
ンダーカットという）を有する形状のものがある。この
アンダーカット部を有する成形品を射出成形する金型に
は、スライドブロック金型がある。このスライドブロッ
ク金型では、金型の開閉方向と直角な方向に可動する可
動部分（スライドブロック）を設ける。従来のスライド
ブロック金型は、例えば図５に示すように、固定型板２
１、可動型板２２、前記固定型板２１に固定されている
カム溝板２３、前記可動型板２２上を金型の開閉方向と
直角な方向にスライドするスライドブロック２４から構
成されている。スライドブロック２４には、カム軸２５
が取り付けられている。図５（ａ）、（ｂ）は、それぞ
れ金型が閉じた状態と開い状態を示す図である。可動型
板２２を図５（ａ）の状態から下方向に動かして金型を
開くと、カム軸２５がカム溝板２３のカム溝２６に導か
れて左下方に動き、それにともないスライドブロック２
４が可動型板２２上を左方向に動き、図５（ｂ）に示し
た状態になる。２７は固定型板２１とカム溝板２３とを
固定するボルトである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
スライドブロック金型には、次のような問題があった。
即ち、カム軸２５がスライドブロック２４に固定されて
いるため、金型の開閉時の振動によって固定側と可動側
の間に微小な取り付け位置のズレが生ずると、カム軸２
５がカム溝２６をかじったり、カム溝板２３が破損する
恐れがある。
スライドブロック金型には、次のような問題があった。
即ち、カム軸２５がスライドブロック２４に固定されて
いるため、金型の開閉時の振動によって固定側と可動側
の間に微小な取り付け位置のズレが生ずると、カム軸２
５がカム溝２６をかじったり、カム溝板２３が破損する
恐れがある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した射出成形用金型を提供するもので、固定型板と、
スライドブロックを備えた可動型板とを有し、前記可動
型板を前記固定型板に対して相対的に移動させて金型を
開閉することにより、前記スライドブロックを金型の開
閉方向と直角の方向にスライドさせる射出成形用金型に
おいて、固定型板に、バネで支持されたカム軸を備え、
かつ、テーパ面を有するカム軸ブロックを固定するよう
に設け、可動型板に、テーパ面を有するスライドブロッ
クとカム溝を有するロッキングブロックを設け、前記ス
ライドブロックは金型の開閉方向と直角の方向にスライ
ド可能に設けられ、カム軸ブロックのテーパ面とスライ
ドブロックのテーパ面は金型の開閉方向に対して同一の
角度をなしており、金型の開閉により、カム軸をカム溝
に沿って移動させ、カム軸ブロックのテーパ面をスライ
ドブロックのテーパ面に当接させて、スライドブロック
を開閉方向と直角方向にスライドさせることを特徴とす
るものである。
決した射出成形用金型を提供するもので、固定型板と、
スライドブロックを備えた可動型板とを有し、前記可動
型板を前記固定型板に対して相対的に移動させて金型を
開閉することにより、前記スライドブロックを金型の開
閉方向と直角の方向にスライドさせる射出成形用金型に
おいて、固定型板に、バネで支持されたカム軸を備え、
かつ、テーパ面を有するカム軸ブロックを固定するよう
に設け、可動型板に、テーパ面を有するスライドブロッ
クとカム溝を有するロッキングブロックを設け、前記ス
ライドブロックは金型の開閉方向と直角の方向にスライ
ド可能に設けられ、カム軸ブロックのテーパ面とスライ
ドブロックのテーパ面は金型の開閉方向に対して同一の
角度をなしており、金型の開閉により、カム軸をカム溝
に沿って移動させ、カム軸ブロックのテーパ面をスライ
ドブロックのテーパ面に当接させて、スライドブロック
を開閉方向と直角方向にスライドさせることを特徴とす
るものである。
【０００５】
【作用】上述のように、固定型板に設けられたカム軸ブ
ロックに、カム軸をバネで支持し、このカム軸を、可動
型板に設けられたロッキングブロックのカム溝でガイド
する。そうすると、カム軸はバネで支持されているの
で、カム軸の動きには少しの遊びが生じ、カム軸はカム
溝に沿って円滑に動き、カム軸やカム溝の破損を防ぐこ
とができる。また、カム軸ブロックのテーパ面とスライ
ドブロックのテーパ面は金型の開閉方向に対して同一の
角度をなしているので、カム軸ブロックのテーパ面はス
ライドブロックのテーパ面に確実に面接触して、開閉方
向と直角方向にスライドブロックを移動させることがで
きる。
ロックに、カム軸をバネで支持し、このカム軸を、可動
型板に設けられたロッキングブロックのカム溝でガイド
する。そうすると、カム軸はバネで支持されているの
で、カム軸の動きには少しの遊びが生じ、カム軸はカム
溝に沿って円滑に動き、カム軸やカム溝の破損を防ぐこ
とができる。また、カム軸ブロックのテーパ面とスライ
ドブロックのテーパ面は金型の開閉方向に対して同一の
角度をなしているので、カム軸ブロックのテーパ面はス
ライドブロックのテーパ面に確実に面接触して、開閉方
向と直角方向にスライドブロックを移動させることがで
きる。
【０００６】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図１（ａ）、（ｂ）は、本発明にか
かる射出成形用金型の一実施例の固定型板の部分側面図
および正面図である。図１に示すように、固定型板１に
はテーパ面２ａを有するカム軸ブロック２が取り付けら
れ、カム軸ブロック２内には、カム軸３が２本のバネ４
により押圧、保持されている。バネ４の端部は止めボル
ト５で留められている。
を詳細に説明する。図１（ａ）、（ｂ）は、本発明にか
かる射出成形用金型の一実施例の固定型板の部分側面図
および正面図である。図１に示すように、固定型板１に
はテーパ面２ａを有するカム軸ブロック２が取り付けら
れ、カム軸ブロック２内には、カム軸３が２本のバネ４
により押圧、保持されている。バネ４の端部は止めボル
ト５で留められている。
【０００７】図２は、本実施例の可動型板側の部分平面
図である。可動型板６には、テーパ面７ａを有するスラ
イドブロック７がバネ９により右側に付勢されてスライ
ド可能に取り付けられている。１１はスライドブロック
７をバネ９に抗して止めるストップボルトである。ま
た、可動型板６には、カム溝１２を有するロッキングブ
ロック８が固定するように取り付けられている。このカ
ム溝１２は、金型の開閉方向に平行な壁面１２ａを有す
るように設けられている。また、テーパ面２ａ、７ａは
金型の開閉方向に対して同一の角度をなしている。１０
は可動コアブロックである。
図である。可動型板６には、テーパ面７ａを有するスラ
イドブロック７がバネ９により右側に付勢されてスライ
ド可能に取り付けられている。１１はスライドブロック
７をバネ９に抗して止めるストップボルトである。ま
た、可動型板６には、カム溝１２を有するロッキングブ
ロック８が固定するように取り付けられている。このカ
ム溝１２は、金型の開閉方向に平行な壁面１２ａを有す
るように設けられている。また、テーパ面２ａ、７ａは
金型の開閉方向に対して同一の角度をなしている。１０
は可動コアブロックである。
【０００８】図３および図４は、それぞれ金型が開いて
いる状態および閉じている状態の正面図である。図１
（ａ）に示すように、カム軸ブロック２の底部の内側は
座ぐられているので、可動型板６を上方に動かして金型
を閉じると、カム溝１２はカム軸ブロック２の内側に入
り、カム軸３とカム溝１２は嵌め合う。また、カム軸ブ
ロック２のテーパ面２ａは、スライドブロック７のテー
パ面７ａと金型の開閉方向に対して同一の角度をなして
いるので、金型が閉じると、カム軸ブロック２のテーパ
面２ａとスライドブロック７のテーパ面７ａは確実に面
接触する。従って、可動型板６を上方に動かして金型を
閉じようとすると、カム軸３はカム溝１２に沿ってカム
溝１２内部に入り込むとともに、カム軸ブロック２のテ
ーパ面２ａは、バネ９に抗してスライドブロック７を左
側に押す。そうすると、スライドブロック７は左方向に
移動し、可動コアブロック１０と嵌合し、型締めが完了
する。逆に、型開き時には、カム軸３はカム溝１２の上
方に移動し、スライドブロック７はバネ９により付勢さ
れて右側に移動し、最後にはストップボルト１１の位置
まで戻る。本実施例では、カム軸３はバネ４で両側から
押圧、保持されているので、カム軸３の動きには少しの
遊びが生じ、カム軸３はカム溝１２に沿って円滑に動
く。
いる状態および閉じている状態の正面図である。図１
（ａ）に示すように、カム軸ブロック２の底部の内側は
座ぐられているので、可動型板６を上方に動かして金型
を閉じると、カム溝１２はカム軸ブロック２の内側に入
り、カム軸３とカム溝１２は嵌め合う。また、カム軸ブ
ロック２のテーパ面２ａは、スライドブロック７のテー
パ面７ａと金型の開閉方向に対して同一の角度をなして
いるので、金型が閉じると、カム軸ブロック２のテーパ
面２ａとスライドブロック７のテーパ面７ａは確実に面
接触する。従って、可動型板６を上方に動かして金型を
閉じようとすると、カム軸３はカム溝１２に沿ってカム
溝１２内部に入り込むとともに、カム軸ブロック２のテ
ーパ面２ａは、バネ９に抗してスライドブロック７を左
側に押す。そうすると、スライドブロック７は左方向に
移動し、可動コアブロック１０と嵌合し、型締めが完了
する。逆に、型開き時には、カム軸３はカム溝１２の上
方に移動し、スライドブロック７はバネ９により付勢さ
れて右側に移動し、最後にはストップボルト１１の位置
まで戻る。本実施例では、カム軸３はバネ４で両側から
押圧、保持されているので、カム軸３の動きには少しの
遊びが生じ、カム軸３はカム溝１２に沿って円滑に動
く。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、固
定型板に、バネで支持されたカム軸を備え、かつ、テー
パ面を有するカム軸ブロックを固定するように設け、可
動型板に、テーパ面を有するスライドブロックとカム溝
を有するロッキングブロックを設け、前記スライドブロ
ックは金型の開閉方向と直角の方向にスライド可能に設
けられ、カム軸ブロックのテーパ面とスライドブロック
のテーパ面は金型の開閉方向に対して同一の角度をなし
ており、金型の開閉により、カム軸をカム溝に沿って移
動させ、カム軸ブロックのテーパ面をスライドブロック
のテーパ面に当接させて、スライドブロックを開閉方向
と直角方向にスライドさせるので、カム軸の動きには少
しの遊びが生じ、カム軸はカム溝に沿って円滑に動き、
カム軸やカム溝の破損を防ぐことができるとともに、カ
ム軸ブロックのテーパ面はスライドブロックのテーパ面
に確実に面接触して、開閉方向と直角方向にスライドブ
ロックを移動させることができるという優れた効果があ
る。
定型板に、バネで支持されたカム軸を備え、かつ、テー
パ面を有するカム軸ブロックを固定するように設け、可
動型板に、テーパ面を有するスライドブロックとカム溝
を有するロッキングブロックを設け、前記スライドブロ
ックは金型の開閉方向と直角の方向にスライド可能に設
けられ、カム軸ブロックのテーパ面とスライドブロック
のテーパ面は金型の開閉方向に対して同一の角度をなし
ており、金型の開閉により、カム軸をカム溝に沿って移
動させ、カム軸ブロックのテーパ面をスライドブロック
のテーパ面に当接させて、スライドブロックを開閉方向
と直角方向にスライドさせるので、カム軸の動きには少
しの遊びが生じ、カム軸はカム溝に沿って円滑に動き、
カム軸やカム溝の破損を防ぐことができるとともに、カ
ム軸ブロックのテーパ面はスライドブロックのテーパ面
に確実に面接触して、開閉方向と直角方向にスライドブ
ロックを移動させることができるという優れた効果があ
る。
【図１】（ａ）、（ｂ）は、本発明にかかる射出成形用
金型の一実施例の固定型板の部分側面図および正面図で
ある。
金型の一実施例の固定型板の部分側面図および正面図で
ある。
【図２】上記実施例の可動型板側の部分平面図である。
【図３】上記実施例において、金型が開いている状態の
正面図である。
正面図である。
【図４】上記実施例において、金型が閉じている状態の
正面図である。
正面図である。
【図５】（ａ）、（ｂ）は、それぞれ従来の金型が閉じ
た状態と開いた状態の説明図である。
た状態と開いた状態の説明図である。
１ 固定型板 ２ カム軸ブロック ２ａ、７ａ テーパ面 ３ カム軸 ４、９ バネ ５ 止めボルト ６ 可動型板 ７ スライドブロック ８ ロッキングブロック １０ 可動コアブロック １１ ストップボルト １２ カム溝 １２ａ 壁面
Claims (1)
- 【請求項１】 固定型板と、スライドブロックを備えた
可動型板とを有し、前記可動型板を前記固定型板に対し
て相対的に移動させて金型を開閉することにより、前記
スライドブロックを金型の開閉方向と直角の方向にスラ
イドさせる射出成形用金型において、固定型板に、バネ
で支持されたカム軸を備え、かつ、テーパ面を有するカ
ム軸ブロックを固定するように設け、可動型板に、テー
パ面を有するスライドブロックとカム溝を有するロッキ
ングブロックを設け、前記スライドブロックは金型の開
閉方向と直角の方向にスライド可能に設けられ、カム軸
ブロックのテーパ面とスライドブロックのテーパ面は金
型の開閉方向に対して同一の角度をなしており、金型の
開閉により、カム軸をカム溝に沿って移動させ、カム軸
ブロックのテーパ面をスライドブロックのテーパ面に当
接させて、スライドブロックを開閉方向と直角方向にス
ライドさせることを特徴とする射出成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21722994A JP3296670B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21722994A JP3296670B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 射出成形用金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0880548A JPH0880548A (ja) | 1996-03-26 |
| JP3296670B2 true JP3296670B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=16700875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21722994A Expired - Lifetime JP3296670B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3296670B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102717491B (zh) * | 2012-07-03 | 2014-07-23 | 宁波金氏实业有限公司 | 二次滑块抽芯机构 |
| CN102886871B (zh) * | 2012-09-21 | 2015-05-13 | 百家丽（中国）照明电器有限公司 | 一种简便的滑块先复位结构 |
| CN108688087A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-10-23 | 库博标准投资有限公司 | 一种柱状零件的摆块脱模结构 |
-
1994
- 1994-09-12 JP JP21722994A patent/JP3296670B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0880548A (ja) | 1996-03-26 |
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