JP2583666Y2 - 建設機械の上部旋回体 - Google Patents

建設機械の上部旋回体

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JP2583666Y2
JP2583666Y2 JP3388293U JP3388293U JP2583666Y2 JP 2583666 Y2 JP2583666 Y2 JP 2583666Y2 JP 3388293 U JP3388293 U JP 3388293U JP 3388293 U JP3388293 U JP 3388293U JP 2583666 Y2 JP2583666 Y2 JP 2583666Y2
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精一 田中
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建設機械、特に油圧ショ
ベル、クレーン等の乗降性を改良するための、上部旋回
体の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来技術の油圧ショベルの切欠
要部正面図である。従来より、例えば油圧ショベルの運
転席への搭乗は、キャブに設けられた手摺を掴んで、ク
ローラフレームに設けられたステップに足をのせ、さら
にクローラに足をかけ、そして運転席に足をかけるとい
った一連の動作で行われている。降車の場合はその逆で
ある。これは実開平1−22553の公開公報に示され
るようにである。この様に搭乗しようとすると、クロー
ラとキャブ側面がほぼ同一垂直面上になっているため、
作業者は手摺を掴みながら常に体重が後方にかかった状
態でいなければならず、容易に搭乗できるという状況で
はなかった。降車の場合も同様で、一旦車体外に手摺を
掴んだ状態でぶら下がるようにしないとクローラに足を
降ろすことはできなかった。また作業者が運転室からク
ローラを視認しにくいことが、降車作業をさらに困難に
していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この考案は上記難易性
から作業者を開放しようとするものであり、作業者が搭
乗時或いは降車時に容易に乗降できるように、かつ降車
時にクローラを視認し易くした、建設機械の上部旋回体
の構造を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】キャブと、前記キャブに
回動自在に枢着されるドアとフロアプレートとを有す
運転室と、前記運転室支持するサイドデッキを有す
る建設機械の上部旋回体において、前記フロアプレート
前記サイドデッキのそれぞれ前記ドアの下方付近に位
置する部分に切欠部を形成した。更にまた、前記サイド
デッキの切欠部にステップを設けた。更にまた、前記ド
アの下部にドア下部突出部を設け、前記ドア下部突出部
ドア閉時に前記切欠部を塞ぐようにした。
【0005】
【作用】本考案によれば、例えば油圧ショベル(1)の
上部旋回体(2)に設けられたサイドデッキ(3)及び
フロアプレート(4)に切欠部(5)(6)を設けるこ
とにより、作業者が搭乗時に、まずキャブ(12)に回
動自在に枢着されたドア(14)を開き、手摺(9)に
掴まりながらクローラフレーム(7)に設けられたステ
ップ(8)、クローラ上部(10)に順次足をかけてク
ローラ上部(10)に上がるが、切欠部(5)(6)を
設けたことにより乗降用の空間が作られており、クロー
ラ上部(10)に無理のない姿勢で立つことができ、ま
た手摺(9)にさほど力を入れて掴まる必要もない。そ
こから運転室(11)に入るにはフロアプレート(4)
に足をかけてあがればよい。
【0006】降車時には、ドア(14)を開けるとサイ
ドデッキ(3)及びフロアプレート(4)に設けられた
切欠部(5)(6)により、運転室から楽にクローラ上
部(10)視認することができ、容易にクローラ上部
(10)に足を降ろすことができる。またクローラ上部
(10)に降りたとき、切欠部(5)(6)により作ら
れた空間により足元に余裕があるため、運転室(11)
から前向きのままクローラ上部(10)に降りて、そこ
で後向きに姿勢を変えることもでき、狭い運転室内で無
理な姿勢をとらなくてもよい。
【0007】また切欠部(5)(6)の、クローラ上部
(10)とフロアプレート(4)の略中間辺りにステッ
プ(13)を形成することにより、クローラ上部(1
0)よりステップ(13)に足をかけてから運転室(1
1)に入ることができるので、より楽に搭乗ができる。
【0008】降車時にも、一旦ステップ(13)に足を
かけてから、クローラ上部(10)に降りることによ
り、より容易に降車できる。
【0009】例えば上記のようにサイドデッキ(3)フ
ロアプレート(4)の一部を切欠いた形状に設けた油圧
ショベルの場合、従来のドアの形状では、ドアを閉じた
状態でも運転室内が切欠部(5)(6)により外気と通
じているため、空調の効率が落ちるばかりでなく、クロ
ーラにより巻き上げられた小石、泥等が運転室内に進入
してくる可能性がある。これらの悪影響を取り除くため
図5に示すようにドア(14)の下部を、ドア閉時にお
いて運転室内と外気とを遮断するように切欠部を塞ぐ突
出部(15)を設けた。
【0010】
【実施例】以下、本考案を添付図面に示す具体例に基づ
き、詳細に説明する。図1は本考案の一実施例を示す油
圧ショベルの側面図、図2は図1のA部を示す要部拡大
図、図3は図1のB−B矢視断面図、図4は図1のC−
C矢視断面図、図5は本考案請求項3のドアの形状の一
実施例を示す図、図6,図7はそれぞれ図5におけるド
アの他の実施例を示す図である。これらの図において、
(1)は本考案の実施例を示す油圧ショベル本体、
(2)は上部旋回体、(3)はサイドデッキ、(4)は
フロアプレート、(5)はサイドデッキ(3)に設けた
切欠部、(6)はフロアプレート(4)に設けた切欠
部、(7)はクローラフレーム、(8)はクローラフレ
ーム(7)に設けたステップ、(9)は手摺、(10)
は乗降時に足場となるクローラ上部、(13)はサイド
デッキ(3)の切欠部(5)に設けたステップ、(1
4)はドア、(15)はドア(14)下部に設けた突出
部、(12)はキャブ、(11)は運転室でキャブ(1
2)ドア(14)フロアプレート(4)等で構成され
る。
【0011】このように構成してある油圧ショベルの乗
降について、作業者がドア(14)を開いて、手摺
(9)を掴み、ステップ(8)クローラ上部(10)に
順次足をかけながらクローラ上部(10)に上がった
際、切欠部(5)(6)により作られた空間により容易
に立つことができ、作業者はクローラ上部(10)では
手摺(9)にさほど力を入れて掴まる必要はない。足元
に余裕が保てるためクローラ上部(10)からフロアプ
レート(6)に上がり易く、また切欠部(5)にフロア
プレート(4)とクローラ上部(10)との略中間辺り
にステップ(13)を設けることによりさらに容易に運
転室(11)に入ることができる。このステップ(1
3)はサイドデッキ(3)の底板を突出させて構成した
り、あるいは溶接により適所に設けたり、あるいはサイ
ドデッキ(3)下方に吊り下げるような形状に構成する
こともできる。降車時には、サイドデッキ(3)及びフ
ロアプレート(4)に設けられた切欠部により、運転室
から楽にクローラ上部(10)或いはステップ(8)を
視認することができ、容易にクローラ上部(10)或い
はステップ(13)に足を降ろすことができる。またク
ローラ上部(10)上に降りたときに足元に余裕がある
ため、運転室(11)から前向きのままクローラ上部
(10)に降りて、そこで後向きに姿勢を変えることも
でき、狭い運転室内で無理な姿勢をとらなくてもよい。
【0012】しかし、上記のような利点を生む反面、従
来のドアの形状では、ドアを閉じた状態でも運転室内が
切欠部(5)(6)により外気と通じているため、空調
の効率が落ちるばかりでなく、クローラにより巻き上げ
られた小石、泥等が運転室内に進入してくる可能性があ
る。これらの悪影響を取り除くため図5に示すようにド
ア(14)の下部にドア閉時において運転室内と外気と
を遮断するように切欠部を塞ぐ突出部(15)を設け
た。このドア(14)の運転室内側下部を図5に示すよ
うに傾斜部(16)を経てフロアプレート(6)とつな
がるように設ければ、作業者が誤ってドア(14)に乗
ってしまうことを防ぐことができる。またこの傾斜部
(16)は図7に示すようにドア(14)内側を湾曲さ
せた形状に設けることもできる。図6に示すようにこの
ドア(14)の突出部(15)のさらに下部を、油圧シ
ョベル全体の外観上サイドデッキ(3)と同形状になる
ように下方に突出させてドア下方突出部(17)を設け
ることにより、外観上の美観を保つことができる。この
ドア下方突出部(17)は樹脂、プラスチック等により
形成するればドア(14)自体の重量を増やさなくて済
む。切欠部(5)(6)の形状及び位置、ステップ(1
3)の形状及び取付位置、ドア下部突出部(15)の形
状、ドア下方突出部(17)の形状はこれに示す限りで
はなく、色々な構造で設けることができる。また、フロ
アプレート(6)上に敷かれるフロアマットについて
も、フロアプレートと同様に切欠部を設けることは必要
に応じて当然の事項である。
【0013】
【考案の効果】本考案の建設機械の上部旋回体の構造
は、以上のように構成してあることから、作業者が搭乗
時にクローラ上部へ上がった際、足元に切欠部によって
作られた空間があるため、無理のない姿勢で立つことが
でき、そこから運転室へも容易に入ることがでる。降車
時に於いては、運転室内から足場となるクローラ上部が
容易に視認できるため、より安全にクローラ上部に降り
ることができる。またクローラ上部で足元に余裕がもて
るため、運転席から前向きでクローラ上部に降りてそこ
で後ろ向きになることができ、狭い運転室内で無理な姿
勢をとる必要はない。また切欠部にステップを設けるこ
とにより、乗降がより容易になる。
【0014】この切欠部はドア閉時にはドア下方に設け
られた突出部により塞がれるため、空調の効率が落ちた
り、クローラにより巻き上げられて小石、泥等が進入し
てくることもない。また、ドア内側下部にフロアプレー
トとドア内側面がつながるように傾斜部を設けることに
より、作業者が誤ってドアに乗ってしまうことも防ぐこ
とができる。さらにドアの突出部より下方に、ドア閉時
に外観上サイドデッキと同形状になるようにドア下方突
出部を設けることにより、外観上の美観を損なうことも
ない。このドア下方突出部は樹脂、プラスチック等によ
り形成すれば、ドア自体の重量をさほど増やさなくて済
む。以上のように本考案は、建設機械への乗降について
作業者の負担を軽減することができ、また安全性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す油圧ショベルの側面図
である。
【図2】図1のA部を示す要部拡大図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】図1のC−C矢視断面図である。
【図5】本考案請求項3のドアの形状の一実施例を示す
図である。
【図6】図5におけるドアの他の実施例を示す図であ
る。
【図7】図5におけるドアの別の他の実施例を示す図で
ある。
【図8】従来技術の油圧ショベルの切欠き要部正面図で
ある。
【符号の説明】
2 上部旋回体 3 サイドデッキ 4 フロアプレート 5 切欠部(サイドデッキ) 6 切欠部(フロアプレート) 9 手摺 10 クローラ上部 11 運転室 12 キャブ 13 ステップ 14,ドア 15 ドア下部突出部 16 傾斜部 17 ドア下方突出部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブと、前記キャブに回動自在に枢着
    されるドアとフロアプレートとを有する運転室と、
    運転室支持するサイドデッキを有する建設機械の上
    部旋回体において、前記フロアプレートと前記サイドデ
    ッキのそれぞれ前記ドアの下方付近に位置する部分に切
    欠部を形成したことを特徴とする建設機械の上部旋回
    体。
  2. 【請求項2】 前記サイドデッキの切欠部にステップを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の上部
    旋回体。
  3. 【請求項3】 前記ドアの下部にドア下部突出部を設
    け、前記ドア下部突出部はドア閉時に前記切欠部を塞ぐ
    ことを特徴とする請求項1乃至2記載の建設機械の上部
    旋回体。
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JP2007315129A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設車両の乗降用目印

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