JP2601194Y2 - 玄関などの上り框 - Google Patents

玄関などの上り框

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JP2601194Y2
JP2601194Y2 JP1993004053U JP405393U JP2601194Y2 JP 2601194 Y2 JP2601194 Y2 JP 2601194Y2 JP 1993004053 U JP1993004053 U JP 1993004053U JP 405393 U JP405393 U JP 405393U JP 2601194 Y2 JP2601194 Y2 JP 2601194Y2
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孝久 武田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は玄関などの上り框の一
部を用いて、玄関ホール、廊下などの床板面と、コンク
リート土間などの玄関床の床面との間に敷台を随時、必
要に応じて構成し得るようにした上り框の提供に関す
る。
【0002】
【従来の技術】木造家屋などの玄関では、一般にコンク
リート土間などの玄関床の床面から玄関ホールなどの床
板面との間に比較的大きな段差が設けられていることが
多く、この段差が身体障害者、老人、幼児などの出入り
の障害となる不都合があった。
【0003】又、かゝる玄関などに設けられている段差
は、この段差の下段がコンクリート土間などで構成され
ていることが多く、この結果、身体障害者、老人、幼児
などが誤って玄関ホールなどから該コンクリート土間に
落ちて怪我を負うなどの不都合があった。
【0004】かゝる点から通例玄関の上り框の前方の土
間面にボックス状の敷台あるいは敷石を設け、土間から
玄関ホールなどに対する出入り時の段差を二分すること
で、出入り時の不都合、特に身体障害者、老人、幼児な
どの出入り時に生ずる不都合を解消し、これらの者が無
理なく出入りできるようになすと共に、重い物を持って
の容易な出入りなどを可能とし、あるいは玄関フロアー
からの落下などに際して、極力怪我を生じないように配
慮していた。
【0005】しかしながら、かゝる敷台あるいは敷石の
設置は、これらの敷台あるいは敷石がコンクリート土間
などの玄関床に常設されていることから、玄関床の効率
的な使用を損う不都合があり、特に、玄関床での歩行あ
るいは作業などの障害になると共に、清掃などの障害に
なるなどの不都合を有していた。
【0006】又、かゝる敷台あるいは敷石は、使用によ
ってもたらされる利便さに比して比較的設置コストが割
高であり、又撤去あるいは移動に多くの人手と時間を要
するなどの不都合を有しており、コンクリート土間など
の玄関床を広く用いたい場合などに対し、容易に対応し
難い不都合を有していた。
【0007】かゝる点から、用意した敷台を、不使用時
には廊下、床面の下方に向けて上り框に設けたガイド部
内に収納し、必要に応じて該ガイド部内から引き出すこ
とで、土間と廊下の床面との間にある段差部に敷台を設
けるようにした框下スライド敷台がある。この框下スラ
イド敷台の典型例として、実開昭57−119031の
公報記載の考案では、玄関などの入口部に土間と、廊下
などの床面相互間に設けられた段差部に、土間面に対し
て平行に出没し得るスライド敷台を設けた構成を示して
いる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この実
開昭57−119031の公報記載に係る框下スライド
敷台は、段差部に設けられたスライド敷台が出入りに際
しての登り降り動作時に収納手段としてのガイド部内に
向けて摺動する虞れがあり、又、かゝる登り降り動作に
先立って該スライド敷台を収納手段としてのガイド部内
から充分に引き出し固定しなかった場合には、該スライ
ド敷台が登り降り動作に伴って収納手段としてのガイド
部から更に摺り出すように移動する虞れがあり、いずれ
も登り降り動作を困難にすると共に、転倒などの事故を
もたらす原因となりかねない不都合を有していた。
【0009】又、この実開昭57−119031の公報
記載に係る框下スライド敷台は、敷台の前縁側に物が突
き当ったり、前縁に物があたるようにして乗り上げられ
たりするなど該前縁に対して、このスライド敷台の引っ
込み方向に向けて力が作用した場合、比較的簡単に収納
手段としてのガイド部内に滑り入ることゝなり、敷台と
しての機能を果せなくなる不都合を有していた。
【0010】又、この実開昭57−119031の公報
記載に係る框下スライド敷台は、スライド敷台の円滑な
出し入れの為の構造と、引き出し使用されるスライド敷
台に対して充分な荷重に耐え得る支承の為の構造とをも
たらすために、このスライド敷台の収納手段として用い
られるガイド部の構成が複雑とされ、且つ当該ガイド部
の作成に多くの施工手間を要する不都合を有していた。
【0011】本考案は、かゝる従来における框下スライ
ド敷台の不都合に鑑み、使用しない場合においては玄関
などの上り框の構成部材として機能し、しかも出入りな
どの登り降り動作に際しては敷台として機能すると共
に、この敷台として機能している敷台兼用補助框部材
が、出入りに際しての登り降り動作、あるいは該敷台兼
用補助框部材の前縁に対しての押動力の作用などによっ
て妄りに動くことのない構成を有する上り框の提供を目
的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案に係る玄関などの
上り框1は、叙上の目的を達成するものとして、請求項
1の考案では、框本体1aと敷台兼用補助框部材1bと
を備えた上り框1とし、この框本体1aの上面18と、
起立された敷台兼用補助框部材1bの上端面17とが略
面一に構成されると共に、この敷台兼用補助框部材1b
が、この起立状態にある敷台兼用補助框部材1bの下部
側20を回動中心Sとし、框本体1aの前方向に略水平
となるまで回動可能となるように、上り框1を構成して
いる。
【0013】次いで請求項2の考案では、前記の敷台兼
用補助框部材1bを備えた上り框1において、この敷台
兼用補助框部材1bを起立状態において上方に引き上げ
た後、この上方に引き上げられ,且つ起立状態にある敷
台兼用補助框部材1bの下部側20を回動中心Sとし
て.框本体1aの前方向に該敷台兼用補助框部材1bが
略水平となるまで回動可能となるように上り框1を構成
している。
【0014】
【作用】敷台兼用補助框部材1bは、起立状態にあるこ
の敷台兼用補助框部材1bの下部側20を回動中心Sと
して、框本体1aの前方向に略水平となるまで回動可能
に構成してあることから、この略水平となるまで回動さ
れた敷台兼用補助框部材1bが敷台として機能すると共
に、回動前の、即ち起立状態にある敷台兼用補助框部材
1bは通例の上り框の構成部材として機能する。
【0015】起立状態にある敷台兼用補助框部材1bを
上方に持ち上げた後、この持ち上げ位置にある起立状態
の該敷台兼用補助框部材1bが、その下部側20を回動
中心Sとして、框本体1aの前方向に略水平となるまで
回動可能に構成されていることから、起立されている該
敷台兼用補助框部材1bにおける上端面17と回動中心
Sとの間の間隔L’を、框本体1aの上面18とコンク
リート土間などの玄関床2の面との間の間隔Lに対して
相対的に大きく設け得るように機能する。
【0016】
【実施例】以下、本考案に係る典型的な実施例について
説明する。図1は、本考案に係る上り框の典型的な一実
施例の要部を、敷台兼用補助框部材1bを取り除いた状
態で示すと共に、この敷台兼用補助框部材1bを仮想線
として示している。図2は、この上り框1における敷台
兼用補助框部材1bを上り框1の構成部材として用いて
いる状態の要部を示しており、図3は、この敷台兼用補
助框部材1bを框本体1aの前方向に略水平になるまで
回動させることで敷台として機能させた状態の要部を示
している。図4〜図6は、玄関などの上り框1を、この
上り框1の設けられている玄関床2及び玄関ホールなど
の床板3部分などの要部と共に断面で示したものであっ
て、図4は敷台兼用補助框部材1bを起立した状態、即
ち、該敷台兼用補助框部材1bを框本体1aに密着状態
に組付けて該敷台兼用補助框部材1bを上り框1の構成
部材として用いている状態を示している。図5は、この
起立状熊にある敷台兼用補助框部材1bを上方に引き上
げ、この上方に引き上げられ且つ起在状態にある敷台兼
用補助框部材1bを回動する直前の状態を示し、図6
は、この敷台兼用補助框部材1bを支持突起4を回動中
心Sとして框本体1aの前方向に該敷台兼用補助框部材
1bが略水平となるまで回動した状態を示している。
【0017】本実施例の対象とされる上り框1は、木造
家屋などの玄関のコンクリート土間である玄関床2と、
玄関ホール、廊下などの床板3との間に構成される段差
部の框として用意された各種の構成からなる全ての上り
框であって、構成される玄関の構造に見合った構造を有
し、夫々の構造に見合った取付け構造のもとに取付けら
れる全ての態様の框を含むものである。又、玄関以外
に、例えば勝手口の上り框1なども対象とされる。
【0018】図示例は、かゝる上り框1を備えた玄関部
分の典型的な構造を示すものであって、コンクリート製
の基礎5上にモルタル6を介して土台7を組付け、この
土台7上に根太8を設けると共に、この根太8に床板
3、3…を張り込んでいる。そして、この土台7の前面
側、即ち玄関床2の側に上り框1を設け、この上り框1
の上端に設けた段差部9に前記床板3の側縁部が収まる
ようにして、この上り框1の上面と、床板3の上面とが
面一になるように構成してある。又、玄関のコンクリー
ト土間である玄関床2は、盛土2a上にコンタリート床
2bが打設、形成してあると共に床仕上げとしてのモル
タル10が該コンクリート床2bと、これに続いている
立上り面である基礎5及び土台7の面に塗りつけられて
おり、このモルタル10によってタイルなどの化粧材1
1が玄関床2と、これに続く立上り面に設けてある。
【0019】図示例の上り框1は、框本体1aと、この
框本体1aと共に上り框1を構成する敷台兼用補助框部
材1bとで構成されている。この上り框1及び框本体1
aは玄関床2と、玄関ホール、廊下などの床板3との間
の段差部の上り框として構成されており、本明細書で
は、この玄関床2に面している側(図1における面Mの
側)を該上り框1及び框本体1aの前面と称し、この上
り框1及び框本体1aを基準にして玄関床2の方向(図
1における矢印Yの方向)を上り框1及び框本体1aの
前方と称する。又、上り框1及び框本体1aに対する人
の出入り方向(図1における矢印X方向)の面は通例長
尺の角材で構成される上り框1及び框本体1aにおいて
そば面をなすものであり、この上り框1、框本体1aに
おける人の出入り方向は、その短幅側を示すことから、
本明細書では、この人の出入り方向を上り框1、框本体
1aの幅方向と称する。又、上り框1及び框本体1aに
対する人の出入り方向に直交する方向(図1における矢
印Z方向)は、通例長尺に構成されていることから、本
明細書では、この出入り方向に直交する方向を上り框1
及び框本体1aの長さ方向と称する。
【0020】上り框1の一部をなす框本体1aは、縦断
面が略四角形の角材などで構成されていると共に、下方
に空所21を有するように設けられている。又、この上
り框1の一部をなす框本体1aは、その前面22側に、
該框本体1aの幅方向に凹む欠切状の凹状部12を有し
ている。この凹状部12は、框本体1aの上下方向に抜
けた空所として構成してあり、框本体1aの長さ方向に
亘って設けてある。即ち、平面から見た際に、前方を向
いた略長方形状の欠所状態に凹状部12が設けられてい
る。
【0021】かゝる框本体1aにおける凹状部12の両
側、即ち、框本体1aの長さ方向の側にある凹状部12
の夫々に向き合っている面12a、12aに連続した面
12bが該面12aの下方に設けられるように框本体1
aにおける前記凹状部12の側方にある支承部1a’の
下方に適宜の支承部材13を組付けるようにしている。
この框本体1aの支承部1a’の下方に設けられる支承
部材13は、この框本体1aの長さ方向の全幅に亘って
設けてあっても良く、追って説明する敷台兼用補助框部
材1bを支承し得る構成を有するものであれば該框本体
1aの下方の一部分に設けられているものであっても良
い。
【0022】かゝる構成からなる框本体1aと支承部材
13の構成する面12a、12bに対し、ガイド溝1
4、15を有する金具16を取付ける。この金具16
は、一個の金具にガイド溝14とガイド溝15とを有し
ていても良く、又、夫々のガイド溝を有する二個の金具
として構成されていても良い。
【0023】この金具16に設けられるガイド溝14と
ガイド溝15とは、上下方向に略鉛直に設けられ且つ略
同一線上に設けられた支承溝部14a、15aを有する
と共に、上部側にあるガイド溝14の支承溝部14aに
は框本体1aの前方に向けて略弧状の逃げ溝部14bが
設けてあり、この逃げ溝部14bの上部側には、追って
説明するガイド溝15に設けられた支承凹部15cの略
上方の位置を円弧の頂部とする弧状凹溝部14cが該逃
げ溝部14bと支承溝部14aとに連通するように設け
てあり、この弧状凹溝部14cの一方の側の弧状縁が支
承溝部14aにおける後方側(框本体1aにおける後方
側)の溝部に連続する構成としてある。
【0024】又、下部側にあるガイド溝15には、その
支承溝部15aの上部に略水平の導入溝部15bが該支
承溝部15aに連続して前記框本体1aの前方に向けて
設けてあると共に、この支承溝部15aと導入溝部15
bとの交わる位置の内側、即ち、支承溝部15aと導入
溝部15bとが連通している屈曲部の内側に前記支持突
起4の収まる支承凹部15cが設けられている。
【0025】尚、叙上のガイド溝14、15の長さ関係
及び相互の形状関係は、このガイド溝14に嵌め入れら
れている敷台兼用補助框部材1bの支持突起4aが前記
弧状凹溝部14cに位置づけられた際に、ガイド溝15
に嵌め入れられている支持突起4bが支承凹部15cの
稍々上方に位置し、しかも該支持突起4bが支承凹部1
5cに支承された際に弧状門溝部14cにあった支持突
起4aが該弧状凹溝部14cから逃げ溝部14bに案内
される長さ関係及び位置関係にあることが好ましく、こ
の逃げ溝部14bの形状は、前記の支承凹部15cにあ
る支持突起4bを回動中心Sとして逃げ溝部14bにあ
る支持突起4aが回動する弧状の軌跡上に、これと同一
の曲率をなす弧状の溝として構成されているのが好まし
い。
【0026】尚、前記の実施例におけるガイド溝14、
15は、支承溝部14a、15aが同一の線上に位置す
るように設けてあるが、迫って説明する敷台兼用補助框
部材1bに設けられる支持突起4a、4bの突設位置に
対応していれば良く、この支承溝部14a、15aを同
一線上に設けないで構成することも可能である。
【0027】又、前記ガイド溝15における支承凹部1
5cは、追って説明する敷台兼用補助框部材1bにおけ
る支承突起4bの中心と、該敷台兼用補助框部材1bの
背面23との間の距離tと、同一の距離tを框本体1a
の下面24との間に有する位置に設けてある。(図6参
照)
【0028】尚、前記の金具16を設けることなく框本
体1aの面12a及び支承部材13の面12bに前記と
同様のガイド溝14、15を設けても良く、あるいは、
このガイド溝14、15部分だけを構成する溝状の補強
金具を用いても良い。又、金具とすることなく、例えば
プラスチック板などの他の材料を用いて構成してあって
も良い。
【0029】かくして構成された敷台兼用補助框部材1
bの取付け空間に収められる敷台兼用補助框部材1b
は、概ね盤状に構成されていると共に、前記のガイド溝
14、15に収まる支持突起4を有している。こゝで敷
台兼用補助框部材1bは、通例上り框1を構成する手段
として用いられることから、本明細書では、図4に示し
た状態で框本体1aと共に上り框1を構成するものであ
る。即ち、敷台兼用補助框部材1bは、これを上り框1
の構成部材として用いる際に前記の框本体1aにおける
凹状部12内に収まる形状、寸法とし、図2及び図4に
示すように、これを上り框1の構成部材として用いる際
に、この図2及び図4に示す状態で、該敷台兼用補助框
部材1bの上端面17と框本体1aの上面18とが略面
一に構成され、且つこの状態で、該敷台兼用補助框部材
1bの前面19と框本体1aの前面22とが略面一とな
る構成としてあると共に、この状態で、該敷台兼用補助
框部材1bの下部側20が框本体1aの下方にある空所
21の前方を略塞ぐように、該敷台兼用補助框部材1b
が前記の状態で、玄関床2と上り框1の上面18との間
に生ずる段差に相当する立上り幅に構成されている。
【0030】このように框本体1aの凹状部12内に、
框本体1aの上面18に上端面17を揃え、且つ框本体
1aの前面22に前面19を揃えた状態で収められた敷
台兼用補助框部材1bは、この敷台兼用補助框部材1b
の両側にある面25に前記ガイド溝14に収まる支持突
起4aと、前記ガイド溝15に収まる支持突起4bを有
し、この支持突起4a、4bを前記ガイド溝に係合させ
ることによって前記の状態、即ち上り框1の一部を構成
させるのに用い、あるいは該敷台兼用補助框部材1bを
框本体1aの前方に回動させて、略水平の状態とし、こ
れを敷台として用いるようにしている。
【0031】かゝる点から、本明細書では、図2及び図
4に示されるように、敷台兼用補助框部材1bが框本体
1aと共に、上り框1として用いられている状態、即
ち、敷台兼用補助框部材1bが敷台として前方に倒し込
まれる以前の状態の敷台兼用補助框部材1bを、“起立
された敷台兼用補助框部材”および“起立状態にある敷
台兼用補助框部材”と称する。又、かゝる点から、この
図2及び図4に示される起立状態にある敷台兼用補助框
部材1bを前提として、敷台兼用補助框部材1bにおけ
る玄関床2に面している側を前面19と称し、框本体1
aに接している側を背面23と称している。又、この状
態にある敷台兼用補助框部材1bを前提として、敷台兼
用補助框部材1bの略中央より上部にある側を上部側2
6、略中央より下部にある側を下部側20と称してい
る。
【0032】かゝる構成からなる敷台兼用補助框部材1
bに設けられる支持突起4aと支持突起4bとは、前記
のガイド溝14の支承溝部14aの底部と、ガイド溝1
5の支承溝部15aの底部との間の間隔と略同長の間隔
を隔てゝ設けてあるのが好ましく、又敷台兼用補助框部
材1bにおける下部側20にある支持突起4bと、該敷
台兼用補助框部材1bの底面27との間の寸法kを、敷
台兼用補助框部材1bが図6に示すように略水平位置ま
で回動した際に、この敷台兼用補助框部材1bの下部側
20の背面23が框本体1aの下面24に当接し得る長
さに設けてある。
【0033】尚、前記の敷台兼用補助框部材1bには、
その前面19の側に、その上部側26と下部側20とを
略区分するように、この上部側26を下部側20よりも
前方に向けて隆起させることによって顎部28を設けて
あり、この顎部28を用いて該敷台兼用補助框部材1b
を上方に持ち上げ可能になすと共に、この顎部28によ
って、一般的な上り框1としての外観を該敷台兼用補助
框部材1bにもたらすようにしてある。かゝる点から、
この敷台兼用補助框部材1bの設けられていない框本体
1a部分においても、この敷台兼用補助框部材1bにお
ける顎部28に連続した段差を生ずるように、この顎部
28部分と框本体1aの下面24を揃えるように構成す
るのが好ましい。
【0034】叙上構成からなる敷台兼用補助框部材1b
は、図4の状態において、この敷台兼用補助框部材1b
の背面23を框本体1aの凹状部12の前面側に密着し
た状態で起立されており、上り框1の構成部材として機
能している。この際に、敷台兼用補助框部材1bの支持
突起4a、4bは夫々ガイド溝14、15における支承
溝部14a、15aの底部にあって、この敷台兼用補助
框部材1bを起立状態に安定に保持している。
【0035】次いで図5に示すように顎部28に手をか
けて敷台兼用補助框部材1bを上方に引き上げることに
よって、この敷台兼用補助框部材1bの支持突起4aが
支承溝部14aから弧状凹溝部14cに案内され、この
弧状凹溝部14cの頂端に該支持突起4aを導いた際
に、下部側にある支持突起4bが、その支承溝部15a
から支承凹部15cの直上に案内される。かゝる状態
で、前記の敷台兼用補助框部材1bの引き上げ動作を終
了した場合、この敷台兼用補助框部材1bの支持突起4
bが前記の支承凹溝15cに収まり、また支持突起4a
が逃げ溝部14bの入口に位置づけられる。
【0036】この状態において敷台兼用補助框部材1b
の上部側26を前方に押すことによって、この敷台兼用
補助框部材1bは、該敷台兼用補助框部材1bの下部側
20にある支持突起4bを回動中心Sとして、支持突起
4aを逃げ溝部14bの弧状溝に沿って逃がすように回
動し、図6に示すように略水平位置で、該敷台兼用補助
框部材1bの下部側20の背面23を框本体1aの下面
24に当接し、この背面23と下面24との当接によっ
て、倒し込まれた敷台兼用補助框部材1bの上部側26
に人が乗った際に生ずる荷重を前記の支承凹部15cに
収まっている支持突起4bとの間で受ける構成としてあ
り、敷台兼用補助框部材1bが略水平の状態に保持さ
れ、これが敷台として用いられる。
【0037】叙上実施例に係る上り框1では、框本体1
aに敷台兼用補助框部材1bの収まる凹状部12を設
け、この凹状部12に敷台兼用補助框部材1bが収まる
構成としてあるが、框本体の長さ方向の一部を敷台兼用
補助框部材とし、框本体に凹状部を設けずに上り框を構
成しても良い。又、框本体の前面側に沿って、框本体の
長さ方向にある前面の全てに敷台兼用補助框部材1bを
設け、框本体に凹状部を設けることなく上り框を構成し
ても良い。
【0038】更に、敷台兼用補助框部材1bは、その下
部側を回動中心として回動される構成を有するものであ
れば良く、その回動手段は、いかなる方法が用いられて
いても良く、前記実施例におけるように、敷台兼用補助
框部材1bを一旦上方に引き上げた後に回動する手法に
対し、この上り框1を構成している状態のまゝで、敷台
兼用補助框部材1bを回動させても良い。又、当然のこ
とながら、前記ガイド溝14、15を敷台兼用補助框部
材1bに設け、これに収まる支持突起4を、この敷台兼
用補助框部材1bの収まる側枠面に設けてあっても良
い。尚、この場合、敷台兼用補助框部材1bに設けられ
るガイド溝は、その入口側を框本体の側に開口するよう
に設ける必要がある。
【0039】
【考案の効果】本考案に係る上り框1は、叙上における
特長ある構成、特に、上り框1の一部を敷台兼用補助框
部材1bで構成すると共に、この敷台兼用補助框部材1
bを、その起立状態における下部側20を回動中心Sと
して、前方に向けて略水平になるまで回動可能に構成し
ていることから、この敷台兼用補助框部材1bを回動し
て敷台を構成し、あるいは、これを起立して、上り框を
構成させる操作が容易であり、玄関スペースを効率的に
用い得る特長を有すると共に、随時、敷台として身体障
害者、老人、幼児などの安全な出入を可能とする特長を
有し、また随時、腰かけなどとして用い得る特長を有し
ており、且つ、かゝる構造を安価に作ることができる特
長を有している。
【0040】又、敷台として用いた際の出入りに際し、
あるいは先端側から上り框1方向に強い力が作用した際
にも、この敷台として用いられている敷台兼用補助框部
材1bが水平方向に移動することがなく、出入り時の登
り降り動作が安全である。又、敷台兼用補助框部材1b
を上方に引き上げた後、これを前方に向けて回動させる
上り框1の構成においては、コンクリート土間などの玄
関床2と、框本体1aの上面18との間の段差幅に対
し、水平状態に回動された敷台兼用補助框部材1bの框
本体1aからの突き出し幅を相対的に大きく設けること
ができる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る上り框の一実施例において敷台兼
用補助框部材を取り外した状態の要部斜視図
【図2】同敷台兼用補助框部材を上り框の構成部材とし
て用いている状態を示す要部斜視図
【図3】同敷台兼用補助框部材を敷台として用いている
状態を示す要部斜視図
【図4】同敷台兼用補助框部材を起立状態として上り框
の構成部材として用いている状態の要部断面図
【図5】同敷台兼用補助框部材を上方に引き上げて、回
動させる前の状態を示す要部断面図
【図6】同敷台兼用補助框部材を前方に、略水平になる
まで回動した状態を示す要部断面図
【符号の説明】
1 上り框 1a 框本体 1b 敷台兼用補助框部材 17 上端面 18 上面 20 下部側

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 框本体と、敷台兼用補助框部材とを備え
    た上り框であって、この框本体の上面と起立された敷台
    兼用補助框部材の上端面とが略面一に構成されると共
    に、この敷台兼用補肋框部材が起立状態にある該敷台兼
    用補助框部材の下部側を回動中心として框本体の前方向
    に略水平となるまで回動可能とされることを特徴とする
    玄関などの上り框。
  2. 【請求項2】 起立状態にある敷台兼用補助框部材が、
    上方に引き上げられた後、この上方に引き上げられ、且
    つ起立状態にある敷台兼用補助框部材の下部側を回動中
    心として框本体の前方向に略水平となるまで回動可能と
    されることを特徴とする請求項1記載の玄関などの上り
    框。
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