JP2583062B2 - 複素環化合物の製造法 - Google Patents

複素環化合物の製造法

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JP2583062B2
JP2583062B2 JP62156302A JP15630287A JP2583062B2 JP 2583062 B2 JP2583062 B2 JP 2583062B2 JP 62156302 A JP62156302 A JP 62156302A JP 15630287 A JP15630287 A JP 15630287A JP 2583062 B2 JP2583062 B2 JP 2583062B2
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尚道 古川
尚 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、医薬品中間体、農薬中間体を始め、各種合
成中間体としての用途が期待できる、複素環化合物の新
規な製造法に関する。
〔従来技術〕
複素環化合物とグリニヤール試薬との反応としては、
これまで例えば、ピリジンとグリニヤール試薬とを直接
反応させることによりアルキル又はアリールピリジン類
を合成している例がある(例えば、J.Am.Chem.Soc.,52,
2845(1930);J.Prakt.Chem.,〔2〕,135,267(193
2);Chem.Abstr.,30,3420(1936);薬誌,69,51(194
9)等)。
これに対し、本発明者らは、より緩和な条件でより短
時間に高収率でアルキル又はアリールピリジン類が得ら
れる方法として、2−(或は6−)又は4−置換スルホ
ニルピリジン誘導体とグリニヤール試薬とを反応させる
ことにより、2−(或は6−)又は4−アルキル(又は
アリール)ピリジン類を合成する方法を見出し、先に特
許出願している(特開昭61−280474号公報)。また、2
−スルフィニルピリジン類とグリニヤール試薬との反応
によりビピリジン類を合成している例もある(特開昭60
−188370号公報)。
〔発明の目的〕
本発明は、ピリジン誘導体とグリニヤール試薬とから
ピリジルグリニヤール試薬を生成させ、これを各種含複
素環スルホキシドと反応させてピリジル基と該複素環基
とをカップリングさせることにより、更に新たな複素環
化合物を製造する方法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明は、2−,3−又は4−ヨードピリジンと、一般
式〔I〕 RMgX 〔I〕 (式中、Rはアルキル基又はアルケニル基を表わし、X
はハロゲン原子を表わす。) で示されるグリニヤール試薬とを反応させて、2−,3−
又は4−ピリジルグリニヤール試薬を生成させ、次いで
これを一般式〔II〕 (式中、R1は置換基を有していてもよい2−,3−又は4
−ピリジル基、置換基を有していてもよい2−,3−,4
−,5−,6−,7−又は8−キノリル基、置換基を有してい
てもよい1−,3−,4−,5−,6−,7−又は8−イソキノリ
ル基を表わし、R2はアルキル基、置換基を有していても
よいアリール基、又は置換基を有していてもよい複素環
基を表わす。) で示される含複素環スルホキシドと反応させることを特
徴とする、置換基を有していてもよいビピリジン、置換
基を有していてもよいピリジルキノリン又は置換基を有
していてもよいピリジルイソキノリンの製造法である。
本発明で用いられる一般式RMgXで示されるグリニヤー
ル試薬のRとしては、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基等のアルキル基(直鎖状、分枝状いずれ
にてもよい。)又は例えば、ビニル基、1−プロペニル
基、2−プロペニル基(アリル基)、2−ブテニル基、
イソプロペニル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテ
ニル基、1−ヘキセニル基等のアルケニル基が挙げら
れ、また、Xとしては、例えば、塩素、臭素、ヨウ素等
のハロゲン原子が挙げられる。
RMgXのRが、例えば、フェニル基、トリル基、キシリ
ル基、ビフェニル基、ナフチル基等のアリール基又は置
換アリール基等の場合には、ピリジルグリニヤール試薬
が生成せず本発明の目的は達成し得ない。また、本発明
で用いる2−,3−又は4−ヨードピリジンの代りに2
−,3−又は4−クロルピリジンや2−,3−又は4−ブロ
モピリジンを用いてもピリジルグリニヤール試薬は生成
せず、本発明の目的は達成し得ない。
一般式〔I〕で示される含複素環スルホキシドのR1
しては、例えば、2−,3−又は4−ピリジル基、2−,3
−,4−,5−,6−,7−又は8−キノリル基、1−,3−,4
−,5−,6−,7−,又は8−イソキノリル基等が挙げら
れ、これらは他の位置に置換基を有していてもよい。こ
れらの置換基としては、本発明に係る反応に関与しない
基であればいずれにてもよく、例えば、水素、又は例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、t−ブチル基等のアルキル基、例えば、フェニル
基、ナフチル基、ビフェニル基等のアリール基、例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、t−ブト
キシ基等のアルコキシ基、例えば、フェノキシ基、ナフ
トキシ基等のアリールオキシ基、例えば、チオメトキシ
基、チオエトキシ基等のチオアルコキシ基、例えば、チ
オフェノキシ基等のチオアリールオキシ基、NH2基、例
えば、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基
等の置換アミノ基、ヒドロキシ基、スルホン基、例え
ば、弗素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子等が挙
げられるがこれらに限定されるものでないことはいうま
でもない。
また、R2としては、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基等のアルキル基(直鎖状、分枝状いずれ
にてもよい。)、例えば、フェニル基、トリル基、キシ
リル基、ビフェニル基、ナフチル基等のアリール基、例
えば、ピリジル基、チアゾリル基、フリル基、オキサゾ
リル基等の複素環基、置換アリール基、置換複素環基が
挙げられ、置換アリール基、置換複素環基の置換基とし
ては、R1の場合と同様、本発明に係る反応に関与しない
基であればいずれにてもよく、例えば、上に挙げたR1
場合と同様の置換基等が挙げられるが、特にこれらに限
定されるものではない。
本発明に於て用いられるグリニヤール試薬の使用量
は、2−,3−又は4−ヨードピリジンに対し通常1〜1.
2倍当量で充分である。
また、本発明に於て用いられる含複素環スルホキシド
の使用量は、2−,3−又は4−ヨードピリジンに対し、
通常0.8〜1当量である。
本発明に於て用いられる溶媒は、通常非プロトン性溶
媒であり、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
炭化水素類、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン(THF)、ジオキサン、アニソール等のエーテル
類、例えば、エチレングリコールジエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル等のグライム類等
が挙げられ、これらの溶剤を単独で用いても、また数種
混合して用いても良い。
反応は、ピリジルグリニヤール試薬を生成させる反応
も、その後のカップリング反応もいずれも通常−20℃乃
至室温下、要すれば加温下で行われ、反応時間は、ピリ
ジルグリニヤール試薬生成反応、カップリング反応共に
通常数分乃至数時間で充分であるが、カップリング反応
に於ては含複素環スルホキシドの種類によって、また、
反応温度によって自ら異なることは言うまでもない。
本発明に於て、原料として用いられる2−,3−又は4
−ヨードピリジンは、常法に従い、例えば2−,3−又は
4−アミノピリジンをジアゾ化した後ヨウ化カリウムで
分解するか、或は2−,3−又は4−クロルピリジンをヨ
ウ化ナトリウムの存在下、ヨウ化水素酸と長時間加熱さ
せることにより容易に得られるから、このようにして得
られたものを用いることで足りる。
また、本発明に於て、原料として用いられる含複素環
スルホキシドは、一般に、次のようにして容易に得るこ
とができる。
例えば、4−フェニルスルフィニルピリジンは次のよ
うにして得ることができる。
即ち、4−クロルピリジンとチオフェノールとを、例
えばベンゼン等の有機溶媒中、テトラ−n−ブチル−ア
ンモニウムブロマイド等の相間移動触媒の存在下、加熱
撹拌して反応させる。反応後、有機層を分取し、水洗、
乾燥後溶媒留去することにより、4−フェニルスルフェ
ニルピリジンを定量的に得る。次いで、これを過酸化水
素等の酸化剤で酸化することにより、目的とする4−フ
ェニルスルフィニルピリジンが定量的に得られる。
他の含複素環スルホキシドもこれと全く同様にして得
ることができる。
本発明は例えば次のようにして容易に実施することが
できる。
即ち、例えば、窒素雰囲気下、2−,3−又は4−ヨー
ドピリジンを溶解した非プロトン性溶媒中に、室温で、
或は要すれば冷却下、1〜1.2倍当量のグリニヤール試
薬が溶け込んだ非プロトン性溶媒溶液を加えて数分乃至
数十分間撹拌した後、これに0.8〜1当量の含複素環ス
ルホキシドを要すれば非プロトン性溶媒に溶解して加
え、室温乃至要すれば加温下(或は冷却下)、数分乃至
数時間撹拌反応させる。反応後は反応液に水を加え、塩
酸等で中和した後ジクロルメタン、ジクロルエタン、ク
ロロホルム、ベンゼン、エーテル等の溶媒で抽出し、水
洗、乾燥後溶媒を留去すれば目的物が得られる。これを
要すればカラムクロマトグラフィー、液体クロマトグラ
フィー等により精製、単離すればよい。
以下に実施例及び参考例を挙げるが、本発明はこれら
実施例、参考例により何ら制約されるものではない。
〔実施例〕
参考例1. 2−ヨードピリジンの合成 ヨウ化水素酸水溶液(和光純薬工業(株)製、含量57
%)60mlに、ヨウ化ナトリウム10g(67m mol)を20mlの
水に溶解した溶液を加え、水冷撹拌下、これに2−クロ
ルピリジン20g(176m mol)を滴下した。滴下後12時間
還流反応させた後、水冷下これを中和し、遊離したヨウ
素を酸性亜硫酸ナトリウムで還元した。エーテル70mlを
3回抽出し、エーテル層を水洗、硫酸マグネシウムで乾
燥後エーテルを留去し、残渣を減圧蒸留して2−ヨード
ピリジン7.8gを得た。収率22%。
b.p.76〜77℃/5.5mmHg。
参考例2. 3−ヨードピリジンの合成 3−アミノピリジン4.0g(43m mol)を水13mlに溶解
し、水冷撹拌下、これに濃塩酸19.4mlを注入した。これ
に、氷冷下、亜硫酸ナトリウム3.0g(43m mol)を水10m
lに溶解した溶液を0〜4℃で少量ずつ滴下し、滴下後
同温度で10分間撹拌した。これに、ヨウ化カリウム8.5g
(51m mol)を水10mlに溶解した溶液を滴下し、氷冷下
2時間撹拌した後室温で更に12時間撹拌した。反応液を
苛性ソーダ水溶液で中和し、遊離したヨウ素を酸性亜硫
酸ナトリウムで分解した後、ジクロルメタンで抽出し
た。ジクロルメタン層を水洗し、硫酸マグネシウムで乾
燥後、ジクロルメタンを留去し、残渣をシリカゲルカラ
ム〔ワコーゲルC−200(和光純薬工業(株)製)、溶
出液:ジクロルメタン〕で分離、精製して3−ヨードピ
リジン5.9gを得た。収率67%。
m.p. 53℃。
参考例3. 4−ヨードピリジンの合成 参考例2に於ける3−アミノピリジン4.0gの代りに4
−アミノピリジン4.0gを用い、それ以外は参考例2と全
く同様にして反応及び後処理を行ない、4−ヨードピリ
ジンを収率18%で得た。
m.p. 99.5℃(分解)。
参考例4. 含複素環スルホキシドの合成 (1)4−フェニルスルフィニルピリジンの合成 4−クロルピリジン38.38g(0.338mol)及びポタシウ
ムチオフェノキシド75.32g(0.508mol)をベンゼン150m
lに混合し、これに、テトラ−n−ブチルアンモニウム
ブロマイド3g(0.0093mol)を加え、激しく撹拌しなが
ら6時間還流した。反応終了後、有機層を分け取り、こ
の有機層を水でよく洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒留去した。残留物を減圧蒸留することに
より、無色透明な4−フェニルスルフェニルピリジン6
1.4g(97%)を得た。
得られた4−フェニルスルフェニルピリジン11.80g
(0.063mol)を酢酸100mlに溶解し、10〜15℃に冷却
下、これに、30%H2O2水溶液8.95g(0.08mol)を滴下
し、室温で12時間撹拌した。反応終了後、飽和アンモニ
ア水を加え、弱アルカリ性とした後、ジクロルメタンで
3回抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下溶媒留去した。得られた白色固体を、エ
タノールより再結晶し、目的とする4−フェニルスルフ
ィニルピリジン12.16g(収率95%)を得た。
m.p. 90〜91℃。
IR(CCl4):ν1060cm-1(S→O)。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.28〜8.12(7H、m、3,5−P
yrH、ArH)、8.52〜8.88(2H、m、2,6−PyrH)。
同様にして、以下のスルフィニル化合物を得た。
(2)3−フェニルスルフィニルピリジン m.p. 55〜56℃。
IR(CCl4):ν1060cm-1(S→O)。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.22〜8.18(7H、m、4,5−P
yrH、ArH)、8.58〜8.91(2H、m、2,6−PyrH)。
(3)2−クロル−6−メチルスルフィニルピリジン m.p. 66.0〜66.5℃。
IR(KBr):ν1050cm-1(S→O)。
1H−NMRδppm(CDCl3):2.74(3H、s、CH3)、7.11
〜7.80(3H、m、PyrH)。
(4)2−エチルスルフィニルキノリン m.p. 112〜113℃。
IR(CCl4):ν1060cm-1
1H−NMRδppm(CDCl3):1.26(3H、t、−CH3、J=
7.8Hz)、3.15(2H、m、−CH2−)、7.41〜8.58(6H、
m、quinoH)。
実施例 1. 2−ヨードピリジン0.75g(3.66m mol)を窒素気流
下、THF30mlに撹拌溶解し、これに室温、撹拌下、C2H5M
gBrのTHF溶液(0.5M)7.3mlを加え、更に40分間撹拌し
た。この反応液に、2−フェニルスルフィニルピリジン
0.67g(3.3m mol)をTHF10mlに溶解した溶液を加え、室
温で3時間撹拌した後、反応液に水10mlを加え、次いで
1N−HClで中和した。ジクロルメタンで抽出し、ジクロ
ルメタン層を水洗、Na2SO4乾燥後、シリカゲルカラム
〔ワコーゲルC−200(和光純薬工業(株)製)、溶出
液:クロルホルム〕により精製して2,2′−ビピリジン
0.39gを得た。収率75.7%(2−フェニルスルフィニル
ピリジンより)。
m.p. 72〜73℃。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.11〜7.48(2H、m、5,5′
−PyrH)、7.60〜8.02(2H、m、3,3′−PyrH)、8.24
〜8.85(4H、m、2,4,2′,4′−PyrH)。
実施例 2. 実施例1に於ける2−フェニルスルフィニルピリジン
0.67g(3.3m mol)を4−フェニルスルフィニルピリジ
ン0.75g(3.66m mol)に代え、それ以外は実施例1と全
く同様にして2,4′−ビピリジン0.33gを得た。収率58%
(4−フェニルスルフィニルピリジンより)。
m.p. 60〜61℃。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.12〜7.53(1H、m、5−Py
rH)、7.65〜8.07(4H、m、3,4,3′,5′−PyrH)、8.5
1〜8.94(3H、m、2′,6′,6−PyrH)。
実施例 3. 実施例2に於ける4−フェニルスルフィニルピリジン
を2−クロル−6−フェニルスルフィニルピリジンに代
え、それ以外は実施例2と全く同様にして6−クロル−
2,2′−ビピリジンを収率43%で得た。
m.p. 60〜61℃。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.14〜7.48(2H、m、5,5′
−PyrH)、7.58〜8.01(2H、m、3,3′−PyrH)、8.23
〜8.52(2H、m、4,4′−PyrH)、8.55〜8.80(1H、
m、6′−PyrH)。
実施例 4. 実施例2に於ける4−フェニルスルフィニルピリジン
を2−エチルスルフィニルキノリンに代え、それ以外は
実施例2と全く同様にして2−(2′−ピリジル)キノ
リンを収率62%で得た。
m.p. 97〜98℃。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.12〜8.02(5H、m、5,6,7,
8−quinoH、5′−PyrH)、8.04〜8.38(2H、m、3−q
uinoH、3′−PyrH)、8.43〜8.87(3H、m、4−quino
H、4′,6′−PyrH)。
実施例 5. 実施例2に於ける2−ヨードピリジンを3−ヨードピ
リジンに代え、また、4−フェニルスルフィニルピリジ
ンを2−フェニルスルフィニルピリジンに代え、それ以
外は実施例2と全く同様にして2,3′−ビピリジンを収
率63%で得た。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.12〜7.47(2H、m、5,5′
−PyrH)、7.62〜7.90(2H、m、3,4−PyrH)、8.16〜
8.63(1H、m、4′−PyrH)、8.51〜8.67(2H、m、6,
6′−PyrH)、9.08〜9.37(1H、m、2′−PyrH)。
実施例 6. 実施例5に於ける2−フェニルスルフィニルピリジン
を2−エチルスルフィニルキノリンに代え、それ以外は
実施例5と全く同様にして2−(3′−ピリジル)キノ
リンを収率62%で得た。
m.p. 68〜69℃。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.23〜7.97(5H、m、5,6,7,
8−quinoH、5′−PyrH)、8.03〜8.94(4H、m、3,4−
quinoH、4′,6′−PyrH)、9.21〜9.58(1H、m、2′
−PyrH)。
実施例 7. 4−ヨードピリジン0.75g(3.66m mol)を窒素気流
下、THF30mlに撹拌溶解し、これに室温、撹拌下、C2H5M
gBrのTHF溶液(0.5M)7.3mlを加え、更に40分間撹拌し
た。この反応液に、2−フェニルスルフィニルピリジン
0.75g(3.66m mol)をTHF10mlに溶解した溶液を加え、
室温で10時間撹拌した後、反応液に水10mlを加え、次い
で1N−HClで中和した。ジクロルメタンで抽出し、ジク
ロルメタン層を水洗、Na2SO4乾燥後、シリカゲルカラム
〔ワコーゲルC−200(和光純薬工業(株)製)、溶出
液:クロロホルム〕により精製して2,4′−ビピリジン
0.32gを得た。収率63%(2−フェニルスルフィニルピ
リジンより)。
生成物のNMRは実施例2で得られたものと全く同じで
あった。
実施例 8. 実施例7に於ける2−フェニルスルフィニルピリジン
を3−p−トルエンスルフィニルピリジンに代え、それ
以外は実施例7と全く同様にして3,4′−ビピリジンを
収率25%で得た。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.23〜7.69(3H、m、5,3′,
5−PyrH)、7.76〜8.09(1H、m、4−PyrH)、8.52〜
8.80(3H、m、6,2′,6′−PyrH)、8.80〜9.03(1H、
m、2−PyrH)。
実施例 9. 実施例7に於ける2−フェニルスルフィニルピリジン
を2−エチルスルフィニルキノリンに代え、それ以外は
実施例7と全く同様にして2−(4′−ピリジル)キノ
リンを収率56%で得た。
m.p. 95〜96℃。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.31〜8.34(8H、m、3,4,5,
6,7,8−quinoH、3′,5′−PyrH)、8.52〜8.92(2H、
m、2′,6′−PyrH)。
実施例 10. 実施例7に於ける2−フェニルスルフィニルピリジン
を4−p−トルエンスルフィニルピリジンに代え、それ
以外は実施例7と全く同様にして4,4′−ビピリジンを
収率50%で得た。
m.p. 113℃。
1H−NMRδppm(CDCl3):7.54(4H、q、3,3′,5,5′
−PyrH、J=1.8Hz)、8.74(4H、q、2,2′,6,6′,−
PyrH、J=4.8Hz)。
〔発明の効果〕
以上述べた如く、本発明は、2−,3−又は4−ヨード
ピリジンとグリニヤール試薬とを反応させてピリジルグ
リニヤール試薬を生成させるという、ピリジン誘導体と
グリニヤール試薬との全く新規な反応を提供するもので
あり、この反応により生成したピリジルグリニヤール試
薬を各種含複素環スルホキシドと反応させてピリジル基
を該複素環基とカップリングさせることにより、これま
で合成が不可能であったような種々の複素環化合物の合
成をも可能とした点に甚だ顕著な効果を奏するものであ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−,3−又は4−ヨードピリジンと、一般
    式〔I〕 RMgX 〔I〕 (式中、Rはアルキル基又はアルケニル基を表わし、X
    はハロゲン原子を表わす。) で示されるグリニヤール試薬とを反応させて、2−,3−
    又は4−ピリジルグリニヤール試薬を生成させ、次いで
    これを一般式〔II〕 (式中、R1は置換基を有していてもよい2−,3−又は4
    −ピリジル基、置換基を有していてもよい2−,3−,4
    −,5−,6−,7−又は8−キノリル基、置換基を有してい
    てもよい1−,3−,4−,5−,6−,7−又は8−イソキノリ
    ル基を表わし、R2はアルキル基、置換基を有していても
    よいアリール基、又は置換基を有していてもよい複素環
    基を表わす。) で示される含複素環スルホキシドと反応させることを特
    徴とする、置換基を有していてもよいビピリジン、置換
    基を有していてもよいピリジルキノリン又は置換基を有
    していてもよいピリジルイソキノリンの製造法。
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