JP2583047Y2 - 差込み型コネクタ - Google Patents

差込み型コネクタ

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JP2583047Y2
JP2583047Y2 JP1992047082U JP4708292U JP2583047Y2 JP 2583047 Y2 JP2583047 Y2 JP 2583047Y2 JP 1992047082 U JP1992047082 U JP 1992047082U JP 4708292 U JP4708292 U JP 4708292U JP 2583047 Y2 JP2583047 Y2 JP 2583047Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電線の一端部を単に差
込み操作するだけで他の電線との接続を簡単にしかも適
切に行なえる差込み型コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の差込み型コネクタは、耐熱絶縁
材からなるホルダ内部に、電線相互の結線を行なう導電
板とこの導電板に電線を圧接するばね片とからなる導電
体を内設させるようにした構造を有している。このよう
な差込み型コネクタによれば、結線すべき電線接続端の
被覆を剥し、この剥離部をホルダの差込み孔から単に差
込みだけで、だれにでも簡単に結線作業を行なえるもの
で、たとえば実公平1−22228号公報、実公平1−
29738号公報等を始め、従来から種々の構造を有す
るものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した差
込み型コネクタにおいて必要とされることの一つに、ホ
ルダ内への電線接続端である剥離部の差込みが容易に行
なえるとともに、差し込んだ後における抜け出しを確実
に防止し、しかもこの状態での導電体と電線剥離端での
圧接による接触面積を確保し、高い信頼性をもった電気
的接続を行なえる電線の導電体による圧接構造がある。
そして、このような導電体では、その構造が比較的簡単
で、各部の加工性や組立性に優れていることが望まれて
いる。
【0004】このような導電体として従来一般には、銅
板等による導電板とこの導電板に対し付設されて電線の
剥離部を圧接するばね片を有する板ばねとによって構成
したものが用いられている。しかし、従来から知られて
いる導電体にあっては、差し込まれる電線剥離部の差込
み易さ、接触面積・接触圧の確保による電気的接続の確
実さと、差し込んだ電線剥離部の抜け出し防止を、共に
満足し得るものは未だ提案されていない。
【0005】特に、上述した導電板に対し板ばねの基端
部を固定するにあたって従来は、たとえばL字状を呈す
るように折曲げ形成した導電板の一方の板部に複数の電
線挿通穴を穿設するとともにその外方端縁側にかしめ付
け片を設け、その一部に設けた突部を板ばね側に穿設し
た穴部を通し、これらをかしめ付けることで板ばねの基
端部を導電板にかしめ付けて固定したものが多い。
【0006】しかしながら、このようなかしめ付けによ
る導電板と板ばねとによる導電体にあっては、これら各
部の加工、組立てが面倒であるばかりでなく、導電板の
電線挿通穴に電線を差込み、この電線の差込み端側に板
ばねを先端部を圧接させて電気的に接続した際に、この
導電板の電線受け部と板ばねの先端部とに拡がる方向へ
の力が加わると、これが導電板の電線挿通穴を有する部
分や板ばねのかしめ付け部に変形力として加わり、導電
板の電線挿通穴を有する部分やかしめ付け部が、板ばね
の先端部が電線から離れて圧接力を減じる方向に変形
し、結果として電気的導電性が劣化してしまうものであ
った。
【0007】さらに、このような従来の導電体は、かし
め付けによる固定部分のかしめ状態によって、板ばねの
先端側が導電板に対し浮き上がったりし易く、これによ
り板ばねと導電板の電線受け部との間での隙間が、電線
の径寸法よりも大きくなり、電線を差し込んでも板ばね
を電線に喰い込ませて抜け止めを図ることができないと
いう問題を招き易いもので、これらの要請をすべて満足
し得る何らかの対策を講じることが望まれている。
【0008】また、上述した従来の導電体では、これを
ホルダ内に組込んだ状態で、電線剥離部を挿抜したとき
に、ホルダ内でがた付き易く、所要の電線剥離部の差込
みや引き抜きを行なえないという問題をもち、さらにこ
のような電線剥離部を挿抜した際に板ばねの圧接力やこ
の板ばねと導電板との組付け部に悪影響を及ぼす問題も
あり、このような点にも配慮することが必要とされてい
る。
【0009】さらに、上述した導電体として、電線差込
み方向に平行する四面で略角筒形状を呈するように形成
された導電板材からなる導電枠と、その内部を複数区画
に仕切る複数の仕切り板と、各区画内に組込み配置され
差し込まれる電線剥離部を前記導電枠の内面に圧接させ
る複数の圧接用板ばねとによって構成したものも知られ
ている。しかし、このような構成では、構成部品点数が
多く、構造が複雑で、加工性、組立性等の面で問題をも
つばかりでなく、導電枠を構成する各面が電線差込み方
向に平行しており、多数本の電線を差し込むと、この導
電枠の各面が外側に膨らみ変形し易くなり、電線接続の
信頼性や耐久性に欠けるといった問題を招いてしまうも
のである。
【0010】また、このような構造では、電線剥離部を
圧接して挾持するためのばね材が一個であるために、電
線の挿抜回数が多くなると経時的に圧接力が低減され、
電線を保持する強度が損なわれるという問題もあり、こ
のような点についての配慮も必要とされている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本考案に係る差込み型コネクタは、ホルダ内に配
置され電線差込み孔から差し込まれた電線の剥離部を圧
接挾持することで他の電線との接続を行なうための導電
体を、金属板材を断面略四角形状を呈するように折曲げ
形成することにより電線差込み方向に直交しかつ複数の
電線挿通穴が少なくとも一方に並設された状態で所定間
隔をおいて配置される二つの面とこれらの面間で電線差
込み方向に平行する二つの面とを有しかつこの電線差込
み方向に平行する一方の面に金属板材の始端と終端とが
位置している枠状体と、この枠状体内で前記金属板材の
始端と終端とが位置する電線差込み方向に平行する面の
内側に配設されている導電板と、前記枠状体内で前記始
端と終端とを有する面と対向する他方の面側に配設され
かつ前記各電線挿通穴から差し込まれる電線剥離部をこ
の導電板上に圧接させる圧接片を有する電線圧接用板ば
ねとから構成している。
【0012】そして、本考案によれば、上述した枠状体
において金属板材の始端と終端とを、それぞれ電線差込
み方向に平行する面において内向きに傾斜して延設させ
ている。また、本考案によれば、上述した構成による差
込み型コネクタにおいて、前記電線圧接用板ばねの圧接
片先端を、前記始端と終端との間に対向する位置で導電
板上に圧接させるように構成している。
【0013】
【作用】本考案によれば、略角筒状を呈するように金属
板材から折曲げ形成されかつその二つの面の少なくとも
一方に電線挿通穴が並設されている枠状体内に、電線差
込み方向とは異なる直交する方向から導電板と複数の圧
接片を有する電線圧接用板ばねとを組込むことで導電体
を形成し、かつこれをホルダ内に組込んで内設すること
により、差込み型コネクタが得られるものである。
【0014】そして、この差込み型コネクタにおいてホ
ルダの電線差込み孔から電線剥離部を差込み、その先端
部を導電体を構成する枠状体の電線挿通穴内に差込むこ
とによって、この電線剥離部を、枠状体内で導電板と電
線圧接用板ばねの圧接片との間で圧接挾持することによ
り、他の電線との接続を行なえる。
【0015】特に、本考案によれば、枠状体を構成する
金属板材の始端と終端とを内向きに傾斜させて構成し、
これに対向して板ばねの圧接片を設けており、これら両
のばね力を利用して電線剥離部を導電板上で圧接挾持
することが可能で、これによる相乗効果で電線接続を確
実にしかも高い信頼性をもって行なえる。
【0016】
【実施例】図1ないし図7は本考案に係る差込み型コネ
クタの一実施例を示し、これらの図において、本実施例
では、三本の電線1を接続するタイプを示している。な
お、これらの電線1としては、一般には単芯電線が用い
られるものであり、またそれぞれの接続端であるコネク
タへの差込み端は、周知の通り、絶縁被覆を剥すことに
よる剥離部として準備されている。
【0017】全体を符号10で示す差込み型コネクタ
は、図1ないし図3等から明らかなように、略筐体形状
を呈するようにして耐熱絶縁性を有する合成樹脂材によ
って形成されているホルダ11と、このホルダ11の電
線差込み端側に開口されている開口端を閉塞するように
ホルダ11と同様に耐熱絶縁性を有する合成樹脂材によ
り形成されているキャップ12とからなり、このキャッ
プ12に前記電線1の剥離部2が適宜差し込まれる三個
の電線差込み孔13が形成されている。
【0018】なお、キャップ12は、ホルダ11の開口
端に嵌め込まれた状態で抜け止め用突起部15が、ホル
ダ11側の係止溝16にて係止されることにより、一体
化して構成されている。さらに、キャップ12に形成さ
れる電線差込み孔13は外方端側が大径な略ラッパ形状
にて形成され、電線1の差込みが容易に行なえるような
形状となっている。
【0019】20は前記ホルダ11内でキャップ12に
より閉塞して形成されている内部空間17内に配設され
各電線剥離部2を圧接挾持することにより他の電線(図
示せず)との電気的接続を行なう導電体である。本考案
は、この導電体20を、図1ないし図7に示されるよう
に、三部材によって構成し、かつこれらを簡単に加工、
組立て可能となるようにしたところに特徴を有してい
る。
【0020】すなわち、この導電体20は、図1や図5
の(a),(b) から明らかなように、電線差込み方向に直交
し複数の電線挿通穴21が少なくとも一方に並設された
状態で所定間隔をおいて配置される二つの面22,23
とこれらの面22,23間で電線差込み方向に平行して
延設される二つの面24,25とを有しこの電線差込み
方向に平行する一方の面(図中25)でその略中央部分
に始端25aと終端25bとが対接して位置している状
態で金属板材を断面略四角形状を呈するように折曲げる
ことによって一連に形成されている枠状体26を備えて
いる。
【0021】この枠状体26は、図5の(a) に示すよう
な形状を呈するように折曲げ形成され、これを形成する
金属薄板材、たとえば鉄板等の始端25aと終端25b
とが、内向きに傾斜して折曲げられて延設され、後述す
るように電線剥離部1を圧接させるためのばね機能をも
ち、その上部に配設される導電板27に常時上方への付
勢力を与えるようになっている。また、このような折曲
げ始端25aと終端25bを有する面25に近接した状
態で前記電線差込み方向に直交する面22,23に複数
個(この例では三個)の電線挿通穴21が穿設されてい
る。
【0022】また、この枠状体26内で前記金属板材の
始端25aと終端25bとが位置する電線差込み方向に
平行する面25上には、図1、図4、図7から明らかな
ように、たとえばすずメッキ等を施した銅板等といった
所定の厚さを有する導電性板材により導電板27が、こ
の面25内側に沿って配設されている。
【0023】さらに、この導電板27上に前記各電線挿
通穴21から差し込まれる電線剥離部1を圧接させて挾
持し電気的接続を行なうために、図1、図4および図6
の(a),(b),(c) から明らかなように、ばね板材を略くの
字状に屈曲させてなる電線圧接用板ばね28を組込んで
配設するようにしている。
【0024】この電線圧接用板ばね28は、基端部が前
記枠状体26内で電線差込み方向に平行する面24に沿
って配置されるとともに先端部が電線差込み方向に向っ
て斜めに延設されている。そして、この板ばね28の先
端部が複数のスリット28bにより分割され、これによ
り複数の電線挿通穴21に対応してそれぞれの電線剥離
部1に圧接されてこれらを前記導電板27上に圧接挾持
するための圧接片28a,28a,28aが形成されて
いる。
【0025】この電線圧接用板ばね28の各圧接片28
aの先端は、図1等から明らかなように、前記導電板2
7上で枠状体26の傾斜してばね機能をもつ始端25a
および終端25bの間に位置し、これらのばね機能の相
乗効果で電線剥離部1の圧接挾持を確実にしかも高い信
頼性と耐久性とをもって得られるように構成している。
【0026】ここで、このような構成による導電体20
は、図1ないし図7から明らかなように、略角筒状を呈
するように金属板材から折曲げ形成されかつその二つの
面22,23に電線挿通穴21が並設されている枠状体
26内に、電線差込み方向とは異なる直交する方向の開
口部分から導電板27と複数の圧接片28aを有する電
線圧接用板ばね28とを組込むことで形成され、かつこ
れをホルダ11内に組込んで内設することにより、差込
み型コネクタ10が得られるものである。なお、このよ
うな導電体20は、ホルダ11の差込み方向先端部の段
部18とホルダ11の開口端を閉塞するキャップ12の
内方端との間で挾み込まれて保持され、がた付きを生じ
ない状態で組込まれるようになっている。
【0027】そして、このような差込み型コネクタ10
では、ホルダ11側(キャップ12)の電線差込み孔1
3から電線剥離部1を差込み、その先端部を導電体20
を構成する枠状体26の電線挿通穴21内に差込むこと
によって、図4から明らかなように、この電線剥離部1
を、枠状体26内で導電板27と電線圧接用板ばね28
の圧接片28aとの間で圧接挾持することにより、他の
電線との電気的接続を行なえる。
【0028】このような本考案による差込み型コネクタ
10によれば、導電体20が、金属板材から簡単な折曲
げ加工によって得られる枠状体26と、所要の厚さを有
する導電性板材による導電板27と、板ばね材を屈曲さ
せるとともにスリット28bを形成しただけの電線圧接
用板ばね28とからなり、かつこれらを単純な組込み作
業によって組立てでき、しかもホルダ11への組込みも
簡単に行なえるものである。
【0029】さらに、このような構成によれば、導電体
20を構成する各部材が、枠状体26や板ばね28のば
ね性等によってがた付きのない状態で保持され、これは
電線剥離部1を差し込んだ接続時においても同様であ
る。特に、本考案によれば、電線剥離部1を圧接する際
に板ばね28の圧接片28aの圧接力に加えて、枠状体
26の折曲げ始端25a部分と終端25b部分での圧接
力も加わり、電線剥離部1を両側から圧接して挾持して
おり、これによりより一層確実な電気的接続が可能であ
る。
【0030】さらに、このような本考案によれば、電線
差込み方向において順次折曲げ形成している枠状体26
によって導電体26を構成しており、かつその電線挿抜
時の作用力をホルダ11とキャップ12とで電線差込み
方向において係止保持するようにしており、導電体2
0、特に枠状体26が外方に変形されるといった問題を
生じることはない。そして、差し込まれた電線剥離部1
を高い信頼性と経時的な変化なしに圧接挾持し、電気的
接続を確保し得るものである。
【0031】なお、本考案は上述した実施例構造に限定
されず、各部の形状、構造等を、適宜変形、変更するこ
とは自由で、たとえばコネクタ10を構成するホルダ1
1やキャップ12等の形状、構造を始めとして種々の変
形例が考えられる。さらに、上述した実施例では、枠状
体26における電線差込み方向に直交する面22,23
に電線挿通穴21を共に穿設した場合を説明したが、こ
れに限定されず、片側にのみ形成してもよいことは勿論
である。
【0032】また、上述した実施例では、導電体20を
構成する枠状体26を、金属板材から折曲げ形成し、そ
の始端と終端とを一つの面25内で所定間隔をあけて対
向させている場合を示したが、本考案はこれに限定され
ず、金属板材の始端25aと終端25bとを斜め上方に
傾斜させて形成し、これらの始端25aと終端25bと
によってその上部に配設される導電板27に上方への付
勢力を作用させ得る構成とすればよいことはいうまでも
ない。さらに、電線剥離部1を導電体20を構成する枠
状体26を貫通させるように構成した場合に、枠状体2
6の電線差込み方向の先端側でホルダ11の一部に電線
剥離部1が差し込まれたことを外部から確認できるよう
にする識別手段を設けた構造を採用してもよい。
【0033】さらに、本考案における電線圧接用板ばね
28は、上述した実施例で用いたものに限定されず、た
とえば図8に示したような湾曲形状をもち、二対の圧接
片28a,28cを電線剥離部1に圧接させて挾持する
ようにしたものや、図9に示したように基端部28dが
枠状体26の一部に固定支持されかつ自由端を圧接片2
8aとして導電板27側に延設させたものを始め、従来
から種々知られている導電体用ばね手段を用いてよいこ
とは言うまでもない。
【0034】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る差込み
型コネクタによれば、ホルダ内で電線剥離部を圧接挾持
し他の電線との接続を行なう導電体を、金属板材を断面
略四角形状を呈するように折曲げ形成することにより電
線差込み方向に直交しかつ複数の電線挿通穴が少なくと
も一方に並設された状態で所定間隔をおいて配置される
二つの面とこれらの面間で電線差込み方向に平行する二
つの面とを有しかつこの電線差込み方向に平行する一方
の面に金属板材の始端と終端とが位置している枠状体
と、この枠状体内で金属板材の始端と終端とが位置する
電線差込み方向に平行する面の内側に配設されている導
電板と、枠状体内で前記始端と終端とを有する面と対向
する他方の面側に配設されかつ各電線挿通穴から差し込
まれる電線剥離部をこの導電板上に圧接させる圧接片を
有する電線圧接用板ばねとから構成し、前記枠状体にお
いて金属板材の始端と終端とを電線差込み方向に平行す
る前において内向きに傾斜させて延設しているので、
単な構成にもかかわらず、以下のような実用上種々優れ
た効果を奏する。
【0035】本考案によれば、導電体を構成する各部の
加工性や組立性に優れ、しかもホルダ内への組込み性の
面でも優れており、しかも電線剥離部を所要の状態で圧
接挾持し、確実な電気的接続を図れる。 特に、本考案に
よれば、上述した枠状体において内向きに傾斜する金属
板材の始端と終端とによるばね力と、これらの始端と終
端で内向きに付勢されている導電板に対して臨む電線圧
接用板ばねの圧接片の先端によるばね力とを利用して電
線剥離部を導電板上で圧接挾持することが可能で、これ
による相乗効果で電線接続を確実にしかも高い信頼性を
もって行なえるという利点がある。
【0036】また、本考案では、電線差込み方向におい
て順次折曲げ形成している断面略四角形状を呈する枠状
体によって導電体の外殼を構成しており、かつその電線
挿抜時の作用力をホルダ内で電線差込み方向において係
止保持しており、導電体、特に枠状体が外方に変形した
りすることがなく、導電体としての機能を発揮させ得る
という利点がある。 さらに、本考案によれば、電線圧接
用板ばねの圧接片先端を、始端と終端との間に対向する
位置で導電板上に圧接させるように構成することによ
り、上述したた電線剥離部を導電板上で圧接挾持するこ
とがより一層確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る差込み型コネクタの一実施例を
示す要部拡大断面図である。
【図2】 図1の平面方向から見た要部拡大断面図であ
る。
【図3】 図2の電線差込み側端部を示す概略断面図で
ある。
【図4】 図1に示した差込み型コネクタへの電線差込
み状態を示す概略図である。
【図5】 図1で用いた導電体を構成する枠状体を示
し、(a)は要部断面図、(b)はその端面図である。
【図6】 図1で用いた導電体を構成する電線圧接用板
ばねを示し、(a)は要部断面図、(b)は平面図、
(c)は(a)の側面図である。
【図7】 図1で用いた導電体を構成する導電板の概略
斜視図である。
【図8】 本考案のさらに別の実施例を示す概略断面図
である。
【図9】 本考案の他の実施例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…電線剥離部、10…差込み型コネクタ、11…ホル
ダ、12…キャップ、13…差込み孔、20…導電体、
21…電線挿通穴、22…面、23…面、24…面、2
5…面、25a…始端、25b…終端、26…金属板材
からなる枠状体、27…導電板、28…電線圧接用板ば
ね、28a…圧接片、28c…圧接片、28d…基端
部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線差込み孔から差し込まれた電線の剥
    離部を、ホルダ内に配設した導電体によって圧接挾持す
    ることにより他の電線との接続を行なう差込み型コネク
    タにおいて、 前記導電体は、金属板材を断面略四角形状を呈するよう
    に折曲げ形成することにより電線差込み方向に直交しか
    つ複数の電線挿通穴が少なくとも一方に並設された状態
    で所定間隔をおいて配置される二つの面とこれらの面間
    で電線差込み方向に平行する二つの面とを有しかつこの
    電線差込み方向に平行する一方の面に金属板材の始端と
    終端とが位置している枠状体と、この枠状体内で前記金
    属板材の始端と終端とが位置する電線差込み方向に平行
    する面の内側に配設されている導電板と、前記枠状体内
    で前記始端と終端とを有する面と対向する他方の面側に
    配設されかつ前記各電線挿通穴から差し込まれる電線剥
    離部をこの導電板上に圧接させる圧接片を有する電線圧
    接用板ばねとから構成され、 前記枠状体における金属板材の始端と終端とは、前記電
    線の差込み方向に平行する面においてそれぞれ内向きに
    傾斜して延設されていることを特徴とする差込み型コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の差込み型コネクタにおい
    て、前記 電線圧接用板ばねの圧接片先端を、前記枠状体にお
    ける金属板材の始端と終端との間に対向する位置で前記
    導電板上に圧接させたことを特徴とする差込み型コネク
    タ。
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JPH05335038A (ja) * 1992-05-29 1993-12-17 Nichifu Tanshi Kogyo:Kk 電線接続コネクター

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JPH062561U (ja) 1994-01-14

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