JP2581663Y2 - 電子機器の熱遮へい構造 - Google Patents

電子機器の熱遮へい構造

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JP2581663Y2
JP2581663Y2 JP1992030711U JP3071192U JP2581663Y2 JP 2581663 Y2 JP2581663 Y2 JP 2581663Y2 JP 1992030711 U JP1992030711 U JP 1992030711U JP 3071192 U JP3071192 U JP 3071192U JP 2581663 Y2 JP2581663 Y2 JP 2581663Y2
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幸一 東條
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば車載用カセット
テーププレーヤやCDプレーヤ等のように、筐体内に発
熱部品を備えた電子機器に係り、特に筐体内における熱
の遮へい構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図は従来の車載用カセットテーププレ
ーヤを一部断面にて示す側面図である。図中符号21は
金属板等から折曲形成された内部中空のシャーシであ
り、その前面(図示左方)には、各種操作釦22a,2
2b,22cや図示しないカセット挿入口を備えた操作
パネル22が取付けられている。また、シャーシ21の
後面には、アルミニウム等の熱伝導性の良好な材質から
なるヒートシンク23が固着されている。
【0003】上記シャーシ21の内方下部には、多数の
電子部品(図示せず)が実装されたメイン基板24が配
置されており、このメイン基板24の上面にはスペーサ
25,25,…を介して再生ユニット26が取付けられ
ている。この再生ユニット26内には特に図示しないが
磁気ヘッドやリール軸等が設けられており、操作パネル
22のカセット挿入口から挿入されたテープカセットが
この再生ユニット26にて再生されるようになってい
る。
【0004】メイン基板24上の後方端には、発熱素子
27が装着されている。この発熱素子27は更に上記ヒ
ートシンク23の内面にねじ止めされており、発生した
熱がヒートシンク23を介してシャーシ21の外方に発
散されるようになっている。
【0005】また、発熱素子27から発生した熱がシャ
ーシ21内に拡散して再生ユニット26や他の電子部品
に悪影響を及ぼすことを防止するために、発熱素子27
と再生ユニット26との間には仕切板28が配設されて
いる。この仕切板28はある程度熱伝導率の低い材質、
例えば合成樹脂によって形成されており、発熱素子27
から発生した熱を遮へいして再生ユニット26や他の電
子部品が高温にさらされることを防ぐものである。
【0006】上記構成からなる車載用カセットテーププ
レーヤによれば、発熱素子27から発生した熱は仕切板
28によって遮へいされて、シャーシ21内に拡散され
ることなくヒートシンク23を介してシャーシ21の外
方に発散されるものである。よって、再生ユニット26
や他の電子部品が熱せられることがなく、安定した性能
を発揮できるものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】最近、例えば車載用カ
セットテーププレーヤ等の電子音響機器では大出力用の
オーディオアンプを内蔵するものが主流となっており、
これに伴って発熱素子27の数やその発熱量も増加する
傾向にある。
【0008】これに対して上記従来の電子機器の構造で
は、ヒートシンク23の表面積を増大させることによっ
て放熱量を増やすことは可能であるものの、車載用音響
機器等のように限られたスペース内に取付けられる電子
機器においては外形寸法の制約があり、単純にヒートシ
ンク23を大きくすることは困難である。よって発熱素
子27から発生した熱がヒートシンク23から充分に発
散しきれずにシャーシ21内に蓄積されることになる。
従って合成樹脂等からなる仕切板28による熱の遮へい
が不充分となり、この仕切板28を伝達してシャーシ2
1内全体に熱が拡散され、再生ユニット26や他の電子
部品が熱せられてその性能が劣化し、更には動作不良を
起こすという問題があった。
【0009】本考案は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、発熱部品から発生した熱がシャーシ内の機構部や
他の電子部品に悪影響を及ぼすことを防止して安定した
性能を発揮できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、発熱部品を備えた発熱部が機構部または他
の電子部品とともに金属板から形成された筐体内に設け
られ、前記発熱部を仕切部材によって前記筐体内で隔離
てなる電子機器において、前記仕切部材を、前記機構
部または他の電子部品と対向して配置される合成樹脂製
の第1の仕切壁と、前記発熱部と対向して配置され前記
第1の仕切壁との間に中空層が形成されるように該第1
の仕切壁と並設される金属製の第2の仕切壁とから形成
するとともに、前記第2の仕切壁の端部を前記筐体に接
続したものである。
【0011】
【作用】上記手段によれば、仕切部材に設けられる中空
層によって断熱効果が著しく向上するので、発熱部品を
有する発熱部が高温になった場合でも、この発熱部から
の熱を仕切部材によって充分に遮へいすることが可能と
なる。特に、中空層を形成するための第1と第2の仕切
壁の内、発熱部と対向する第2の仕切壁が比較的熱伝導
率の高い金属製であり、この第2の仕切壁が金属板から
なる筐体に接続されているので、発熱部から筐体内方へ
放出される熱が第2の仕切壁および筐体を介して機器外
部に発散され、中空層に伝達される熱が低減される。さ
らに、機構部や他の電子部品側に配設される第1の仕切
壁は比較的熱伝導率の低い合成樹脂から形成されている
ため、第1の仕切壁から中空層に伝達された熱が最終的
にこの第2の仕切壁によって充分に遮へいされる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本考案の一実施例である車載用カセ
ットテーププレーヤの内部構造を示す平面図、図2は同
車載用カセットテーププレーヤの部分側断面図である。
【0013】図中符号1は金属板によって矩形筒状に形
成されたシャーシ(筐体)である。このシャーシ1の前
面側(図1における下側)には、各種操作釦2a,及び
2b,2b,…、ボリュームノブ2c、更に図示しない
表示部やカセット挿入口等を備えた操作パネル2が取付
けられている。また、シャーシ1の後面には、熱伝導率
の高いアルミニウム合金等の材質からなるヒートシンク
3がネジ4,4によって固着されている。このヒートシ
ンク3の背面には複数のフィン3a,3a,…が形成さ
れている。
【0014】上記シャーシ1の底板1a上には、多数の
電子部品5,5及び6,7が実装されたメイン基板8が
配置されている。このメイン基板8の上面中央には、モ
ータ9aを有する再生ユニット(機構部)9がスペーサ
10,10,…を介して設けられている。この再生ユニ
ット9内には特に図示しないが磁気ヘッドやリール軸等
が設けられており、操作パネル2のカセット挿入口から
挿入されたテープカセットの情報を再生できるようにな
っている。この再生ユニット9の側部には、メイン基板
8に直交する状態でサブ基板11が取付けられている。
【0015】更にメイン基板8上の後方端には、一般的
にパワーICと称される発熱素子12,12が実装され
ている。この発熱素子12は、その前面側がブラケット
13によって支持され、発熱面である背面12aを上記
ヒートシンク3の内面に密着させた状態で取付ネジ1
4,14,14によって固定されている。そして、発熱
素子12から発生した熱がヒートシンク3を介してシャ
ーシ1の外方に発散されるようになっている。尚、図中
符号15,16はメイン基板8に装着されたコネクタで
あり、このコネクタ15,16を介して電源や各種信号
の授受が行われるものである。
【0016】図中符号17は仕切部材を示し、この仕切
部材17は合成樹脂によってL字状に形成された第1の
仕切壁17aと、金属板からなり第1の仕切壁17aの
背面にネジ止めされる第2の仕切壁17bとからなって
おり、上記発熱素子12,12を備えた発熱部Aを覆う
ようにメイン基板8上に立設されている。上記第1の仕
切壁17aの背面には複数の凹部が形成されており、第
2の仕切壁17bが取付けられた状態で図1に示すよう
に中空層17c,17c,…が形成されるようになって
いる。第2の仕切壁17bの上端には固着片17dが一
体に折曲形成されている。この固着片17dはシャーシ
1の上板1bにネジ止めにより接続されており、発熱部
Aの熱を第2の仕切壁17bを介して上板1bに伝達さ
せ、この上板1bから放熱できるようになっている。
尚、固着片17dと上板1bとの接続手段は、図2に示
すようなネジ止めに限らずスポット溶接などによるもの
でもよい。また、図2に示すようにシャーシ1の上板1
bには仕切部材17の中空層17cと連通する複数の放
熱孔1c,1c,…が穿設されている。
【0017】上記構成からなる車載用カセットテーププ
レーヤでは、通電により発熱素子12から高熱が発生す
るが、この発熱素子12が取付けられている発熱部Aは
仕切部材17によって覆われシャーシ1内で隔離された
状態となっているので、発熱素子12からの熱はこの仕
切部材17によって遮へいされ、再生ユニット9や電子
部品5,6,7、またサブ基板11が熱せられることが
なく、その性能が劣化することがないようになってい
る。そして発熱素子12の熱はシャーシ1内全体に拡散
されることなくヒートシンク3を介して、また仕切部材
17の中空層17cと連通する放熱孔1c,1c,…か
、さらには第2の仕切壁17bとシャーシ1の上板1
bとを介してシャーシ1の外方に発散されるものであ
る。
【0018】ここで参考までに、鉄、合成樹脂、空気の
熱伝導率を比較してみると、鉄が約67W/mKである
のに対し、合成樹脂がおよそ0.15〜0.25W/m
K、空気が常温にて0.0257W/mKとなってい
る。よって、上述した如く仕切部材17に中空層17c
を設けたことにより、従来のものに比べて熱の遮へい効
率が著しく向上するものである。
【0019】尚、仕切部材の形状は上述したものに限定
されることはなく、例えば中空層を複数層にわたって形
成することにより、発熱部Aからの熱を複数の中空層に
て段階的に遮へいすることができ、再生ユニット9や電
子部品5,6,7側へ伝達される熱を更に少なくするこ
とができる。また、中空層内部を真空状態として密閉す
る構造とすれば、仕切部材の断熱効果は更に格段に向上
するものである。
【0020】
【考案の効果】 以上説明したように本考案によれば、発
熱部品を備えた発熱部が機構部または他の電子部品とと
もに筐体内に設けられてなる電子機器において、発熱部
を中空層を有する仕切部材によって筐体内で隔離するよ
うにしたので、仕切部材の中空層が断熱層として作用
し、発熱部が高温になった場合でもこの中空層によって
効果的に熱が遮へいされるものである。特に、中空層を
形成するための第1と第2の仕切壁の内、発熱部と対向
する第2の仕切璧が比較的熱伝導率の高い金属製であ
り、この第2の仕切壁が金属板からなる筐体に接続され
ているので、発熱部から筐体内方へ放出される熱が第2
の仕切壁および筐体を介して機器外部に発散され、中空
層に伝達される熱は低減される。さらに、機構部や他の
電子部品側に配設される第1の仕切壁は比較的熱伝導率
の低い合成樹脂から形成されているため、第1の仕切壁
から中空層に伝達された熱が最終的にこの第2の仕切壁
によって充分に遮へいされる。 よって発熱部とともに筐
体内に設けられる機構部や他の電子部品が高温にさらさ
れることがなく、電子機器の性能の劣化或は動作不良の
発生を防止できるものである。
【0021】
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である車載用カセットテープ
プレーヤの内部構造を示す平面図である。
【図2】本考案の一実施例である車載用カセットテープ
プレーヤの部分側断面図である。
【図3】従来の車載用カセットテーププレーヤを一部断
面にて示す側面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 5,6,7 電子部品 9 再生ユニット 12 発熱素子 17 仕切部材17a 第1の仕切壁 17b 第2の仕切壁 17c 中空層 A 発熱部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱部品を備えた発熱部が機構部または
    他の電子部品とともに金属板から形成された筐体内に設
    けられ、前記発熱部を仕切部材によって前記筐体内で隔
    離してなる電子機器であって、前記仕切部材を、前記機
    構部または他の電子部品と対向して配置される合成樹脂
    製の第1の仕切壁と、前記発熱部と対向して配置され前
    記第1の仕切壁との間に中空層が形成されるように該第
    1の仕切壁と並設される金属製の第2の仕切壁とから形
    成するとともに、前記第2の仕切壁の端部を前記筐体に
    接続したことを特徴とする電子機器の熱遮へい構造。
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