JP2581596B2 - 管の切断及びバリ取り方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の背景 本発明は全般的に管の切断及びバリ取り方法及び装置
に関し、又、本発明は特に材料管が２キャリアジョー、
切断装置、及びバリ取り装置とを有する機械において切
断及びバリ取りが行われ、材料管の切断とバリ取りとが
連続的操作で行われ、好ましくは管を前記の作業中に切
断バリ取り機から取り外す必要のないような方法及び装
置に関する。

2.関連技術の説明 従来公知の装置においては、通常、管の切断と管端の
バリ取りとは２種の別々の操作で、２種の別々の機械で
行われていた。これは運搬、乃至時としては管の中間的
な貯蔵、材料管を管片に切断した後、バリ取り機に切断
済みの管片を取り付けると言った若干の作業を必要とす
る。所定のトレランスを維持するという若干の問題も含
んでいる。

発明の概要 従って本発明の目的は、切断装置とバリ取り装置と２
キャリアジョーとを有し、前記ジョーの内の少なくとも
一方は他方に対して移動自在である機械において連続的
に管材を切断、バリ取りを行い、管片のバリ取りとを夫
々行う方法と装置とを提案すると言う問題を解決する事
であり、本発明の切断バリ取りはジョーに連続的にクラ
ンプされた管又は管片に対してそれぞれ成されるもので
ある。

本発明の実施例においては、切断とバリ取りとは、以
下の操作サイクルによって行われる。

−材料管は機械の入口側から第１ジョーを介して第２ジ
ョーの停止部材に到着するまで供給され、 −ジョーを閉鎖して管をクランプで上ロックし、 −切断装置が管に向かって近接して２ジョーに対して所
定の位置で管を切断し、 −切断した管片を保持する第２ジョーは第１ジョーから
所定の距離軸方向に離れた位置に移動し、 −切断装置が切断位置から引き込められて、ダルブアク
ティングのバリ取り装置が材料管の前端と切断した管片
の後端との間のバリ取り位置へ移動し、 −第２ジョーが所定の加圧装置によってバリ取り装置に
接触してそのためにこれが一方で材料管の前端に接触す
ると同時にバリ取り装置が付勢されて２つの管端が同時
にバリ取りされ、 −切断の上バリ取りされた管片は取り除かれ、 −ジョーがクランプ外しされて、切断及びバリ取りを含
む新しいサイクルの操作が開始される。

好適な実施例の詳細な説明 本発明のその他の特徴及び長所は以下の詳細な仕様書
から明らかになろうが、この仕様書には添付図面が参照
されるものである。

図面において、第１図は本発明の方法を実施するため
の機械を略示するものである。第２図は本発明による機
械の実用的な実施例の斜視図である。第３図、第４図、
及び第５図は本発明による方法の異なる３工程における
第２図の機械の部分的な斜視図を示す。

第１図に略示される機械は切断装置１、バリ取り装置
２、及び２キャリアジョー３及び４とを一般に有する
が、ジョーのうちの少なくとも一方は、図示の場合右側
のジョー４であるが、左側のジョー３に対してこれに同
軸的に移動可能である。２個のジョーはサーボ原動機５
及び６で操作されるが、（丁度接触状態）、これは好ま
しくは油圧ピストンであり、又同様に、右側ジョー４
は、空気ピストン７の様なサーボ原動機で固定ジョー３
からの移動を操作される。

切断装置１は、好ましくは歯車駆動（図示せず）を介
して切断刃乃至鋸歯10を駆動する原動機９を有する。切
断装置は支持体８に、ジョーから離れた不動作位置と、
ジョーに支持された管を切断刃が切断可能な動作位置と
の間を回転可能なように回転自在に取り付けられてい
る。切断装置は通常の付勢装置によって付勢される原動
機によって回転される。

バリ取り装置も同時に原動機11を有するが、これはＶ
ベルトを介して、回転シャフト12と、その両端に位置す
るバリ取り工具13と14とを有するバリ取り装置に接続さ
れている。各バリ取り工具は管端の外部バリ取り用の第
１切断刃と、内部バリ取り用の第２切断刃とを有する。
バリ取り装置は、支持体８に対して固定取り付けされた
固定機械部分17上を往復運動可能なシェルフ16に属する
アーム15に取り付けられている。前記固定機械部分17は
シャフト18を有し、その上に、例えば、ボールベアリン
グないし類似の装置を介して、原動機11とバリ取り装置
12−16を有するシェルフ16が移動自在に取り付けられて
いる。ばね19がバリ取り装置を有するシェルフを図に示
すように固定左側ジョー３から離すように動かしてお
り、このバリ取り装置を有するシェルフは、ばね19の作
用に抗して前記固定ジョーの方向に自由に移動可能であ
る。インデックス装置20が回転可能シェルフに取り付け
られているが、このインデッスク装置はバリ取り工具13
と14との間の間隔に適合する長さを有しており、これ
は、正に企図した程度に各管端にバリ取り工具が作用す
るように企図されている。このインデックス装置は、そ
の右端が可動ジョー４のストップを形成し、一方その左
端が固定左側ジョー３に対するシェルフのストップを形
成する様に取り付けられている。

ジョー３と４とは公知のタイプで一対の共同して作用
するジョー半片、即ち不動ジョー半片3a、4a及び可動ジ
ョー半片3b、4b（第２図乃至第５図参照）を有するが、
これらは夫々油圧原動機５と６によって付勢される。

第２図乃至第５図は本装置の機能の各種の詳細を示す
が、第２図は最初の状態の位置（出発位置）にある本装
置を示しており、ここでは材料管23が固定ジョー３を介
して可動右側ジョー４のストップ（図示せず）に達する
まで導入されている。前記ストップは正確に所望の長さ
を有する管片が材料管23から切断可能なように調節可能
である。材料管が可動ジョー４のストップに接触する
と、２つの油圧シリンダ５と６とが動作して管をジョー
にクランプする。

第３図に示す次の位相において、切断装置１はジョー
３と４との間の所定の正確な位置で切断刃乃至鋸歯10が
管に接触するように近接し、原電動機９が始動して管23
は図に示すように切断される。

管片24が材料管23から切り取られると、エアシリンダ
７が付勢されて可動ジョー４がこれになおクランプされ
ている管片24と共に、材料管23の端部と切り取られた管
片24との間の間隙にバリ取り装置２が入り込める様な距
離右側へ（第４図）移動する（第５図）。

バリ取り装置の原動機が付勢されて、バリ取り工具13
と14とが回転を開始し、更にエアシリンダ７が付勢され
可動右側ジョー４がインデックス装置20のストップに接
触するまで移動する。ジョー４によるストップ21への加
圧により、又、管片24によるバリ取り工具14への加圧に
よって、バリ取り装置のシェルフ16は原動機とバリ取り
工具と共に左に移動し、インデックス装置の反対側のス
トップ22が固定ジョー３に接触するに至り、そのため第
２バリ取り工具13が材料管23の端部に接触するに至る。
その為に相対向する材料管23の端部と切断済みの管片24
の端部とは同時にバリ取りされる。バリ取りの程度と深
さとはインデックス装置によって定められるが、これは
所望に応じて調節可能である。所望ならば、管端に別々
の形式のバリ取り乃至その他の処理が管片の前端及び後
端に夫々行う事が出来る。

上述した切断とこれに直接に連続して行われるバリ取
り操作が完成した後に、バリ取り装置はその引込み位置
に戻され、切断の上バリ取りされた管片24は取り除か
れ、可動ジョー４は第２図に示すその最初の位置に戻
り、新しい切断とバリ取りサイクルが開始される。

バリ取りされた新材料管23の前端を得る為に、管の端
部をクリーンカットし、つずいてこの端部をバリ取りす
る事によってこれをバリ取りすることが出来るが、これ
によって実際の切り落とし管片を得る事無しに、或い
は、通常為される第１切落とし管片のバリ取り無しに行
うことができる。その次の切落とし管片は自動的にその
前端及び後端がバリ取りされる。

周知のように、切断装置及びバリ取り装置を含む全体
の装置は、自動操作制御装置に接続されるが、これか
ら、材料管23が固定ジョー３に対して可動なジョー４内
に所望の長さ導入された時、切断を開始すべき時、切断
が終了して切断装置を引込めるべき時、バリ取りを開始
すべき時、可動ジョーのエアーシリンダーを付勢すべき
時、バリ取り装置を引込めるべき時、切断済み管片をと
りのぞくべき時、などに、機械を自動的に操作するため
に指示と開始／停止信号が得られる。

この方法及び装置によって、銅の様なバリ取りの困難
な材料、及び非常に短い管片に対しても切断、バリ取り
を行うことができる。本発明によって、高精度で製造許
容差が非常に小さな管片を作る事も可能である。

バリ取り装置は、切離し管片24の前端の加工の為のそ
の他の任意の装置、例えばテーパ付き入口端乃至これに
類似の形状の研磨加工に置き換える事が出来、又、本発
明はバリ取り加工のみに限定されるものでもないことに
注目すべきである。

図示の上説明を行った装置は、本発明を制約すること
のない例示的な実施例であり、添付特許請求の範囲の枠
の中で各種の変形と変更とが存在するであろう事は当業
者に明白な所である。

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】切断装置（１）と、バリ取り装置（２）又
   はこれに対応する装置と、そのうちの少なくとも一方
   （４）が他方（３）に対して軸方向に移動可能な２個の
   キャリアジョー（3,4）とを有する機械であって材料管
   （23）が若干数の小さい管片（24）に順次切断され、こ
   れと直接に結び付いてバリ取りがなされる管の切断、ば
   り取りを行う方法において、 −材料管（23）は第１ジョー（３）を介して第２ジョー
   （４）のストップまで機械の入口端から導入され、 −ジョー（3,4）が閉止されて管（23）がクランプさ
   れ、 −切断装置（１）がジョー（3,4）の中間に接近して２
   つのジョーに対して所定の位置において管を切断し、 −第２ジョー（４）はこれにクランプされたままの切離
   し管（24）と共に所定の距離軸方向に第１ジョー（３）
   から離れる様に移動し、材料管（23）と切離し管片（2
   4）とは相互に同軸関係にあり、 −切断装置（１）は切断位置からはなされて、ダブルア
   クティングのバリ取り装置（２）又は類似装置が材料管
   （23）の前端と切離し管片（24）後端との間のバリ取り
   位置に導入され、 −バリ取り装置（２）は第２ジョー（４）がバリ取り装
   置（２）と接触状態になり、一方、バリ取り装置が材料
   管（23）の前端に当接するとと同時に付勢されて２つの
   管端は同時にバリ取りされ、 −切断の上バリ取りされた管片（24）は取り外され、 −ジョー（3,4）はクランプを外されて相互に隣接する
   その最初の位置に戻り、新しい操作サイクルが開始され
   る、 と言う操作サイクルを特徴とする管の切断及びバリ取り
   方法。
2. 【請求項２】可動ジョー（４）はバリ取り作業中に第１
   固定ストップ（21）に接触するように移動し、バリ取り
   装置（２）は第２固定ストップ（22）を介して固定ジョ
   ー（３）に接触するように動き、バリ取り加工の量を限
   定するようにした事を特徴とする請求の範囲第１項に記
   載の方法。
3. 【請求項３】バリ取り装置は、その非動作状態におい
   て、固定ジョー（３）にクランプされている材料管（2
   3）から離れた位置に押圧（19）されている事を特徴と
   する請求の範囲第１項又は第２項に記載の方法。
4. 【請求項４】切断装置の駆動、回転用の原動機（９）及
   びバリ取り装置の回転及び駆動用の原動機（11）、２つ
   のキャリアジョー（3,4）の付勢用原動機（5,6）及び可
   動キャリアジョー（４）の移動用原動機（７）の付勢の
   下に、切断及びバリ取り又は類似操作が、交互に成され
   る事を特徴とする請求の範囲第１項乃至第３項に記載の
   方法。
5. 【請求項５】前出請求の範囲の任意１項に記載の方法を
   実施するためのものであって、切断装置（１）と、バリ
   取り装置（２）乃至類似装置と、２つのキャリアジョー
   （3,4）とを有して成り、その少なくとも一方（４）が
   他方に対して軸方向に移動可能である装置において、切
   断装置（１）とバリ取り装置とは支持体（８）に回転自
   在に取り付けられてこれらが２つのジョー（3,4）の中
   間の引込み位置と作業位置との間を交互に移動可能で、
   切断と切離し管片（24）のバリ取り乃至類似の作業が交
   互になされる事を特徴とする装置。
6. 【請求項６】バリ取り装置（２）がダブルアクティング
   であって、軸方向に移動可能なシェルフ（16）に取り付
   けられ、これらが非動作位置においては、一方のジョー
   （３）から離れた位置に弾性的に保持される事を特徴と
   する請求の範囲第５項に記載の装置。
7. 【請求項７】バリ取り工具（13,14）用のキャリア（1
   5）はインデックス装置（20）を有し、可動ジョー
   （４）のバリ取り装置（２）に向かっての運動の第１ス
   トップ（21）と、他方のジョー（３）に向かってのバリ
   取り装置の移動のための第２ストップ（22）を提供して
   いる事を特徴とする請求の範囲第６項に記載の装置。
8. 【請求項８】第１キャリアジョー（３）は軸方向に固定
   され、第２ジョー（４）は軸方向に移動可能でエアシリ
   ンダ（７）によって付勢される事を特徴とする請求の範
   囲第５項乃至第７項の任意１項に記載の装置。
9. 【請求項９】第２キャリアジョー（４）は、装置内への
   材料管（23）の挿入方向に見て、第１ジョー（３）に隣
   接する初期位置を有し、これは材料管（23）を２つのジ
   ョー（3,4）の間に正確に所定の長さ導入する為のスト
   ップ装置を有する事を特徴とする請求の範囲第５項乃至
   第８項の任意１項に記載の装置。