JP2580629Y2 - 高電圧コンデンサ及びマグネトロン - Google Patents
高電圧コンデンサ及びマグネトロンInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高電圧コンデンサ及び
この高電圧コンデンサでなるフィルタを有するマグネト
ロンに関する。
この高電圧コンデンサでなるフィルタを有するマグネト
ロンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の高電圧コンデンサに係る
先行技術文献例としては、例えば実公昭1ー19388
号公報、実公昭63ー48112号公報等を上げること
ができる。図7は上記先行技術文献等で知られた高電圧
コンデンサの分解斜視図、図8は同じくその正面断面図
である。図示の高電圧コンデンサは、1つの貫通コンデ
ンサ2の誘電体磁器素体210に、2つの貫通孔21
1、212を間隔をおいて形成し、貫通孔211、21
2を開口させた両面に、互いに分離した個別電極21
3、214に対して共通となる共通電極215を設け、
共通電極215を、接地金具1の浮上り部111上に半
田付け等の手段によって固着すると共に、貫通コンデン
サ2の貫通孔211、212及び接地金具1の貫通孔1
12を通って絶縁チューブ10、11を被せた貫通導体
4、5を貫通させ、この貫通導体4、5を、貫通コンデ
ンサ2の個別電極213、214上に、電極接続体1
2、13等を用いて半田付けした2連型となっている。
接地金具1は、一面側の中央部または中心部に浮上り部
111を突出させ、浮上り部111の外周に、貫通コン
デンサ2を包囲するように、絶縁ケース6を挿着すると
共に、他面側に、貫通導体4、5を包囲するように、絶
縁カバー9を挿着させてある。そして、絶縁ケース6及
び絶縁カバー9で包囲された貫通コンデンサ2の内外
に、エポキシ樹脂等でなる絶縁樹脂充填部材7、8を充
填し、耐湿性及び絶縁性を確保してある。貫通導体4、
5の絶縁ケース6側の端部には、タブ接続子等の端子部
41、51を形成してある。
先行技術文献例としては、例えば実公昭1ー19388
号公報、実公昭63ー48112号公報等を上げること
ができる。図7は上記先行技術文献等で知られた高電圧
コンデンサの分解斜視図、図8は同じくその正面断面図
である。図示の高電圧コンデンサは、1つの貫通コンデ
ンサ2の誘電体磁器素体210に、2つの貫通孔21
1、212を間隔をおいて形成し、貫通孔211、21
2を開口させた両面に、互いに分離した個別電極21
3、214に対して共通となる共通電極215を設け、
共通電極215を、接地金具1の浮上り部111上に半
田付け等の手段によって固着すると共に、貫通コンデン
サ2の貫通孔211、212及び接地金具1の貫通孔1
12を通って絶縁チューブ10、11を被せた貫通導体
4、5を貫通させ、この貫通導体4、5を、貫通コンデ
ンサ2の個別電極213、214上に、電極接続体1
2、13等を用いて半田付けした2連型となっている。
接地金具1は、一面側の中央部または中心部に浮上り部
111を突出させ、浮上り部111の外周に、貫通コン
デンサ2を包囲するように、絶縁ケース6を挿着すると
共に、他面側に、貫通導体4、5を包囲するように、絶
縁カバー9を挿着させてある。そして、絶縁ケース6及
び絶縁カバー9で包囲された貫通コンデンサ2の内外
に、エポキシ樹脂等でなる絶縁樹脂充填部材7、8を充
填し、耐湿性及び絶縁性を確保してある。貫通導体4、
5の絶縁ケース6側の端部には、タブ接続子等の端子部
41、51を形成してある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高電圧コンデンサは、1個の貫通コンデンサ2を用い、
その内外に絶縁樹脂充填部材7、8を充填してあるた
め、貫通コンデンサ2と絶縁樹脂充填部材7、8との接
触界面が貫通コンデンサ2の内周及び外周に絶縁樹脂を
楕円形状に充填するため、界面剥離の発生確率が高くな
り、耐電圧不良を惹起し易い。また、2連型貫通コンデ
ンサを用いた場合には、その周りに絶縁樹脂充填部材
7、8を充填するので、形状の小型化に限界がある。更
に2連型貫通コンデンサを用いるため、コスト高にな
る。上述の高電圧コンデンサを用いたマグネトロンも、
上記問題点がそのまま出てしまう。
高電圧コンデンサは、1個の貫通コンデンサ2を用い、
その内外に絶縁樹脂充填部材7、8を充填してあるた
め、貫通コンデンサ2と絶縁樹脂充填部材7、8との接
触界面が貫通コンデンサ2の内周及び外周に絶縁樹脂を
楕円形状に充填するため、界面剥離の発生確率が高くな
り、耐電圧不良を惹起し易い。また、2連型貫通コンデ
ンサを用いた場合には、その周りに絶縁樹脂充填部材
7、8を充填するので、形状の小型化に限界がある。更
に2連型貫通コンデンサを用いるため、コスト高にな
る。上述の高電圧コンデンサを用いたマグネトロンも、
上記問題点がそのまま出てしまう。
【0004】上述の問題点を回避するために、2連型が
提案される以前に主流となっていた2個の貫通コンデン
サを用いたコンデンサ分離型高電圧コンデンサが再検討
された。しかし、コンデンサ分離型高電圧コンデンサに
は、次のような問題点があった。 (A)各貫通コンデンサ毎に絶縁ケースを配置し、各絶
縁ケース内の貫通コンデンサの周りに絶縁樹脂充填部材
を充填する構造をとった場合、貫通コンデンサが互いに
分離するため、機械的強度が不充分になる。貫通コンデ
ンサには貫通導体が挿着されており、この貫通導体のタ
ブ端子に外部コネクタが抜き差しされるため、機械的強
度が不充分であると、貫通導体にグラツキを生じ、貫通
導体、誘電体及び接地金具と、絶縁樹脂充填部材との間
に界面剥離を生じ、耐電圧特性が劣化する。また、絶縁
ケース毎に個別に絶縁樹脂充填部材を充填しなければな
らないため、絶縁樹脂充填部材注型工程数が増え、コス
トアップを招く。 (B)各貫通コンデンサ毎に絶縁ケースを配置した場
合、絶縁ケース間に結露が発生する。このため、高電圧
が印加された場合に、貫通導体と接地金具との間で、結
露を通してリークが発生し、加湿耐圧特性が悪くなると
いうことが分った。この種の高電圧コンデンサは、電子
レンジのマグネトロンのフィルタとしての重要な用途が
あり、湿気や塵埃の多い環境で使用されることが多いた
め、高度の加湿耐電圧レベルを有することが必須であ
る。 (C)上記問題点を解決する手段として、例えば実公昭
1ー19388号公報、実公昭63ー48112号公報
等に記載された2連型高電圧コンデンサに見られるよう
に、2つの貫通コンデンサを1つの絶縁ケースで覆い、
その内部に絶縁樹脂充填部材を充填する構造も検討され
たが、ヒートサイクル試験、ヒートショック試験等にお
いて加わる熱ストレスが大きくなり、耐電圧不良等を発
生する危険性が高くなることが判明した。
提案される以前に主流となっていた2個の貫通コンデン
サを用いたコンデンサ分離型高電圧コンデンサが再検討
された。しかし、コンデンサ分離型高電圧コンデンサに
は、次のような問題点があった。 (A)各貫通コンデンサ毎に絶縁ケースを配置し、各絶
縁ケース内の貫通コンデンサの周りに絶縁樹脂充填部材
を充填する構造をとった場合、貫通コンデンサが互いに
分離するため、機械的強度が不充分になる。貫通コンデ
ンサには貫通導体が挿着されており、この貫通導体のタ
ブ端子に外部コネクタが抜き差しされるため、機械的強
度が不充分であると、貫通導体にグラツキを生じ、貫通
導体、誘電体及び接地金具と、絶縁樹脂充填部材との間
に界面剥離を生じ、耐電圧特性が劣化する。また、絶縁
ケース毎に個別に絶縁樹脂充填部材を充填しなければな
らないため、絶縁樹脂充填部材注型工程数が増え、コス
トアップを招く。 (B)各貫通コンデンサ毎に絶縁ケースを配置した場
合、絶縁ケース間に結露が発生する。このため、高電圧
が印加された場合に、貫通導体と接地金具との間で、結
露を通してリークが発生し、加湿耐圧特性が悪くなると
いうことが分った。この種の高電圧コンデンサは、電子
レンジのマグネトロンのフィルタとしての重要な用途が
あり、湿気や塵埃の多い環境で使用されることが多いた
め、高度の加湿耐電圧レベルを有することが必須であ
る。 (C)上記問題点を解決する手段として、例えば実公昭
1ー19388号公報、実公昭63ー48112号公報
等に記載された2連型高電圧コンデンサに見られるよう
に、2つの貫通コンデンサを1つの絶縁ケースで覆い、
その内部に絶縁樹脂充填部材を充填する構造も検討され
たが、ヒートサイクル試験、ヒートショック試験等にお
いて加わる熱ストレスが大きくなり、耐電圧不良等を発
生する危険性が高くなることが判明した。
【0005】そこで、本考案の課題は、上述する従来の
問題点を解決し、機械的強度が大で、加湿耐電圧特性を
含めて高い耐電圧特性を有し、小型で安価な高電圧コン
デンサ及びマグネトロンを提供することである。
問題点を解決し、機械的強度が大で、加湿耐電圧特性を
含めて高い耐電圧特性を有し、小型で安価な高電圧コン
デンサ及びマグネトロンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本考案に係る高電圧コンデンサは、接地金具と、貫
通コンデンサと、貫通導体と、絶縁樹脂充填部材と、仕
切り部材とを有する高電圧コンデンサであって、前記接
地金具は、同一面側に2つの浮上り部を有し、前記浮上
り部のそれぞれが中央部に穴を有し互いに間隔を隔てて
配置されており、前記貫通コンデンサは2個であって、
それぞれが貫通孔を有すると共に、前記貫通孔の開口す
る両面に電極を有し、前記浮上り部上に配置されて前記
電極の一方が前記浮上り部に固着されており、前記貫通
導体は、前記貫通コンデンサ毎に前記貫通孔内を貫通し
て備えられ、それぞれが前記電極の他方に個別に導通接
続されており、前記絶縁樹脂充填部材は、前記貫通コン
デンサの周りに連続するように充填されており、前記仕
切り部材は、前記貫通コンデンサの間の前記絶縁樹脂充
填部材中に埋設され、前記絶縁樹脂充填部材を前記貫通
コンデンサ間で仕切っていることを特徴とする。
め、本考案に係る高電圧コンデンサは、接地金具と、貫
通コンデンサと、貫通導体と、絶縁樹脂充填部材と、仕
切り部材とを有する高電圧コンデンサであって、前記接
地金具は、同一面側に2つの浮上り部を有し、前記浮上
り部のそれぞれが中央部に穴を有し互いに間隔を隔てて
配置されており、前記貫通コンデンサは2個であって、
それぞれが貫通孔を有すると共に、前記貫通孔の開口す
る両面に電極を有し、前記浮上り部上に配置されて前記
電極の一方が前記浮上り部に固着されており、前記貫通
導体は、前記貫通コンデンサ毎に前記貫通孔内を貫通し
て備えられ、それぞれが前記電極の他方に個別に導通接
続されており、前記絶縁樹脂充填部材は、前記貫通コン
デンサの周りに連続するように充填されており、前記仕
切り部材は、前記貫通コンデンサの間の前記絶縁樹脂充
填部材中に埋設され、前記絶縁樹脂充填部材を前記貫通
コンデンサ間で仕切っていることを特徴とする。
【0007】本考案に係るマグネトロンは、上述した高
電圧コンデンサをフィルタとして備えることが特徴であ
る。
電圧コンデンサをフィルタとして備えることが特徴であ
る。
【0008】
【作用】接地金具は、同一面側に2つの浮上り部を有し
ており、貫通コンデンサは2個であって、それぞれが貫
通孔を有すると共に、貫通孔の開口する両面に電極を有
し、浮上り部上に配置されて電極の一方が浮上り部に固
着されており、貫通導体は、貫通コンデンサ毎に貫通孔
内を貫通して備えられ、それぞれが電極の他方に個別に
導通接続されているから、コンデンサ分離型の高電圧コ
ンデンサとなり、2連型高電圧コンデンサと比較して、
界面剥離の発生確率が低くなると共に、耐電圧不良が生
じにくくなり、小型でコストも安価になる。
ており、貫通コンデンサは2個であって、それぞれが貫
通孔を有すると共に、貫通孔の開口する両面に電極を有
し、浮上り部上に配置されて電極の一方が浮上り部に固
着されており、貫通導体は、貫通コンデンサ毎に貫通孔
内を貫通して備えられ、それぞれが電極の他方に個別に
導通接続されているから、コンデンサ分離型の高電圧コ
ンデンサとなり、2連型高電圧コンデンサと比較して、
界面剥離の発生確率が低くなると共に、耐電圧不良が生
じにくくなり、小型でコストも安価になる。
【0009】絶縁樹脂充填部材は、貫通コンデンサの周
りに連続するように充填されているから、貫通コンデン
サ及び貫通導体に対する機械的補強が増大し、貫通導体
にグラツキを生じにくくなる。この結果、貫通導体、誘
電体及び接地金具と、絶縁樹脂充填部材との間の界面剥
離が生じにくくなり、耐電圧特性が大幅に向上する。ま
た、2つの貫通コンデンサの絶縁樹脂充填部材を同時に
注型できるため、絶縁ケース毎に個別に絶縁樹脂充填部
材を充填しなければならなかったコンデンサ分離型高電
圧コンデンサに比べて、絶縁樹脂充填部材注型工程数が
半減し、コストダウンが達成される。
りに連続するように充填されているから、貫通コンデン
サ及び貫通導体に対する機械的補強が増大し、貫通導体
にグラツキを生じにくくなる。この結果、貫通導体、誘
電体及び接地金具と、絶縁樹脂充填部材との間の界面剥
離が生じにくくなり、耐電圧特性が大幅に向上する。ま
た、2つの貫通コンデンサの絶縁樹脂充填部材を同時に
注型できるため、絶縁ケース毎に個別に絶縁樹脂充填部
材を充填しなければならなかったコンデンサ分離型高電
圧コンデンサに比べて、絶縁樹脂充填部材注型工程数が
半減し、コストダウンが達成される。
【0010】絶縁樹脂充填部材は、貫通コンデンサの周
りに連続するように充填されているから、貫通コンデン
サ間に結露が発生することがない。このため、電子レン
ジのマグネトロンのフィルタ等のように、湿気や塵埃の
多い環境で使用された場合でも、高度の加湿耐電圧レベ
ルを確保できる。
りに連続するように充填されているから、貫通コンデン
サ間に結露が発生することがない。このため、電子レン
ジのマグネトロンのフィルタ等のように、湿気や塵埃の
多い環境で使用された場合でも、高度の加湿耐電圧レベ
ルを確保できる。
【0011】仕切り部材は、貫通コンデンサ間の絶縁樹
脂充填部材中に埋設され、絶縁樹脂充填部材を貫通コン
デンサ間で仕切っているから、絶縁樹脂充填部材が貫通
コンデンサの相互間で実質的に分離された状態で収縮動
作を行う。このため、電子レンジ実装時及びヒートサイ
クル試験等において、貫通コンデンサ相互間に発生する
熱ストレスの相互作用が小さくなり、貫通コンデンサと
絶縁樹脂充填部材との間の剥離、隙間または亀裂等の発
生が抑制され、耐電圧不良等を発生しにくくなる。仕切
り部材は、絶縁樹脂充填部材に対して非接着性を示す絶
縁樹脂が適している。絶縁樹脂充填部材に対して非接着
性を示す仕切り部材を用いると、絶縁樹脂充填部材の硬
化収縮時の応力を、貫通コンデンサ相互間で分断し、絶
縁樹脂充填部材と誘電体磁器素体との間の剥離、隙間ま
たは亀裂の発生を防止できる。例として、充填される絶
縁樹脂充填部材がエポキシ樹脂である場合、仕切り部材
はポリプロピレン(以下PPと称する)で構成する。
脂充填部材中に埋設され、絶縁樹脂充填部材を貫通コン
デンサ間で仕切っているから、絶縁樹脂充填部材が貫通
コンデンサの相互間で実質的に分離された状態で収縮動
作を行う。このため、電子レンジ実装時及びヒートサイ
クル試験等において、貫通コンデンサ相互間に発生する
熱ストレスの相互作用が小さくなり、貫通コンデンサと
絶縁樹脂充填部材との間の剥離、隙間または亀裂等の発
生が抑制され、耐電圧不良等を発生しにくくなる。仕切
り部材は、絶縁樹脂充填部材に対して非接着性を示す絶
縁樹脂が適している。絶縁樹脂充填部材に対して非接着
性を示す仕切り部材を用いると、絶縁樹脂充填部材の硬
化収縮時の応力を、貫通コンデンサ相互間で分断し、絶
縁樹脂充填部材と誘電体磁器素体との間の剥離、隙間ま
たは亀裂の発生を防止できる。例として、充填される絶
縁樹脂充填部材がエポキシ樹脂である場合、仕切り部材
はポリプロピレン(以下PPと称する)で構成する。
【0012】
【実施例】図1は本考案に係る高電圧コンデンサの分解
斜視図、図2は同じくその断面図である。1は接地金
具、2、3は貫通コンデンサ、4、5は貫通導体、6は
絶縁ケース、7、8は絶縁樹脂充填部材、9は絶縁カバ
ー、10、11は絶縁チューブ、14は仕切り部材であ
る。
斜視図、図2は同じくその断面図である。1は接地金
具、2、3は貫通コンデンサ、4、5は貫通導体、6は
絶縁ケース、7、8は絶縁樹脂充填部材、9は絶縁カバ
ー、10、11は絶縁チューブ、14は仕切り部材であ
る。
【0013】接地金具1は、同一面側に2つの浮上り部
101、102を有し、浮上り部101、102のそれ
ぞれが中央部に穴103、104を有し互いに間隔を隔
てて配置されている。
101、102を有し、浮上り部101、102のそれ
ぞれが中央部に穴103、104を有し互いに間隔を隔
てて配置されている。
【0014】貫通コンデンサ2、3は2個であって、そ
れぞれが誘電体磁器素体200、300に、貫通孔20
1、301を有すると共に、貫通孔201、301の開
口する両面に電極(202、203)、(302、30
3)を有し、浮上り部101、102上に配置されて電
極203、303が浮上り部101、102に半田付け
等の手段によって固着されている。
れぞれが誘電体磁器素体200、300に、貫通孔20
1、301を有すると共に、貫通孔201、301の開
口する両面に電極(202、203)、(302、30
3)を有し、浮上り部101、102上に配置されて電
極203、303が浮上り部101、102に半田付け
等の手段によって固着されている。
【0015】貫通導体4、5は、貫通コンデンサ2、3
毎に貫通孔201、301内を貫通して備えられ、それ
ぞれが電極202、302に個別に導通接続されてい
る。貫通導体4、5は接地金具1の浮上り部101、1
02に設けられた穴103、104を非接触状態で貫通
して両端が外部に導出されている。12、13は貫通導
体4、5と電極202、302とを接続する電極接続金
具である。貫通導体4、5の上端側(図において)には
タブ端子部41、51が設けられている。
毎に貫通孔201、301内を貫通して備えられ、それ
ぞれが電極202、302に個別に導通接続されてい
る。貫通導体4、5は接地金具1の浮上り部101、1
02に設けられた穴103、104を非接触状態で貫通
して両端が外部に導出されている。12、13は貫通導
体4、5と電極202、302とを接続する電極接続金
具である。貫通導体4、5の上端側(図において)には
タブ端子部41、51が設けられている。
【0016】絶縁ケース6は、下部開口側が浮上り部1
01、102の外周に挿着され、内径部611、621
内に貫通コンデンサ2、3を収納している。
01、102の外周に挿着され、内径部611、621
内に貫通コンデンサ2、3を収納している。
【0017】絶縁樹脂充填部材7は貫通コンデンサ2、
3の周りに連続して充填されている。絶縁樹脂充填部材
7の外側には絶縁ケース6が密着して配置されている。
絶縁樹脂充填部材8は接地金具1を間に挟んで反対側の
領域に充填されている。絶縁樹脂充填部材層7、8は高
分子樹脂である熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂また
はこれらの樹脂に無機質充填剤を混合した複合樹脂によ
って構成できる。
3の周りに連続して充填されている。絶縁樹脂充填部材
7の外側には絶縁ケース6が密着して配置されている。
絶縁樹脂充填部材8は接地金具1を間に挟んで反対側の
領域に充填されている。絶縁樹脂充填部材層7、8は高
分子樹脂である熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂また
はこれらの樹脂に無機質充填剤を混合した複合樹脂によ
って構成できる。
【0018】上述のように、接地金具1は同一面側に2
つの浮上り部101、102を有しており、貫通コンデ
ンサ2、3は2個であってそれぞれが貫通孔201、3
01を有すると共に、貫通孔201、301の開口する
両面に電極(202、203)、(302、303)を
有し、浮上り部101、102上に配置されて電極20
2、302が浮上り部101、102に固着されてお
り、貫通導体4、5は貫通コンデンサ2、3毎に貫通孔
201、301内を貫通して備えられ、それぞれが電極
202、302に個別に導通接続されているから、コン
デンサ分離型の高電圧コンデンサとなり、2連型高電圧
コンデンサと比較して、界面剥離の発生確率が低くなる
と共に、耐電圧不良が生じにくくなり、小型でコストも
安価になる。
つの浮上り部101、102を有しており、貫通コンデ
ンサ2、3は2個であってそれぞれが貫通孔201、3
01を有すると共に、貫通孔201、301の開口する
両面に電極(202、203)、(302、303)を
有し、浮上り部101、102上に配置されて電極20
2、302が浮上り部101、102に固着されてお
り、貫通導体4、5は貫通コンデンサ2、3毎に貫通孔
201、301内を貫通して備えられ、それぞれが電極
202、302に個別に導通接続されているから、コン
デンサ分離型の高電圧コンデンサとなり、2連型高電圧
コンデンサと比較して、界面剥離の発生確率が低くなる
と共に、耐電圧不良が生じにくくなり、小型でコストも
安価になる。
【0019】絶縁樹脂充填部材7は、貫通コンデンサ
2、3の周りに連続するように充填されているから、貫
通コンデンサ2、3及び貫通導体4、5に対する機械的
補強が増大し、貫通導体4、5にグラツキを生じにくく
なる。この結果、貫通導体4、5、誘電体磁器素体20
0、300及び接地金具1と、絶縁樹脂充填部材7との
間の界面剥離が生じにくくなり、耐電圧特性が大幅に向
上する。また、絶縁樹脂充填部材7を貫通コンデンサ
2、3間で同時に注型できるため、絶縁ケース毎に個別
に絶縁樹脂充填部材を充填しなければならなかったコン
デンサ分離型高電圧コンデンサに比べて、絶縁樹脂充填
部材注型工程数が半減し、コストダウンが達成される。
2、3の周りに連続するように充填されているから、貫
通コンデンサ2、3及び貫通導体4、5に対する機械的
補強が増大し、貫通導体4、5にグラツキを生じにくく
なる。この結果、貫通導体4、5、誘電体磁器素体20
0、300及び接地金具1と、絶縁樹脂充填部材7との
間の界面剥離が生じにくくなり、耐電圧特性が大幅に向
上する。また、絶縁樹脂充填部材7を貫通コンデンサ
2、3間で同時に注型できるため、絶縁ケース毎に個別
に絶縁樹脂充填部材を充填しなければならなかったコン
デンサ分離型高電圧コンデンサに比べて、絶縁樹脂充填
部材注型工程数が半減し、コストダウンが達成される。
【0020】また、絶縁樹脂充填部材7は、貫通コンデ
ンサ2、3の周りに連続するように充填されているか
ら、貫通コンデンサ2ー3間に結露が発生することがな
い。このため、電子レンジのマグネトロンのフィルタ等
のように、湿気や塵埃の多い環境で使用された場合で
も、高度の加湿耐電圧レベルを確保できる。
ンサ2、3の周りに連続するように充填されているか
ら、貫通コンデンサ2ー3間に結露が発生することがな
い。このため、電子レンジのマグネトロンのフィルタ等
のように、湿気や塵埃の多い環境で使用された場合で
も、高度の加湿耐電圧レベルを確保できる。
【0021】仕切り部材14は、貫通コンデンサ2ー3
間の絶縁樹脂充填部材7中に埋設され、絶縁樹脂充填部
材7を貫通コンデンサ2ー3間で仕切っている。このよ
うな構造であると、絶縁樹脂充填部材7が貫通コンデン
サ2ー3の相互間で実質的に分離された状態で収縮動作
を行う。このため、電子レンジ実装時及びヒートサイク
ル試験等において、熱ストレスの相互作用が小さくな
り、貫通コンデンサ2、3と絶縁樹脂充填部材7との間
の剥離、隙間または亀裂等の発生が抑制され、耐電圧不
良等を発生しにくくなる。仕切り部材14を、絶縁樹脂
充填部材7に対して非接着性を示す材料で構成した場合
には、貫通コンデンサ2、3の相互間の熱ストレス作用
が一層小さくなり、耐電圧不良等が一層発生しにくくな
る。図示の仕切り部材14はPP樹脂等で構成された平
板状であって、絶縁ケース6に設けられたガイド61に
よって両端が支持され、絶縁ケース6の内部に充填され
る絶縁樹脂充填部材7を、貫通コンデンサ2、3の間で
実質的に2分するように配置されている。
間の絶縁樹脂充填部材7中に埋設され、絶縁樹脂充填部
材7を貫通コンデンサ2ー3間で仕切っている。このよ
うな構造であると、絶縁樹脂充填部材7が貫通コンデン
サ2ー3の相互間で実質的に分離された状態で収縮動作
を行う。このため、電子レンジ実装時及びヒートサイク
ル試験等において、熱ストレスの相互作用が小さくな
り、貫通コンデンサ2、3と絶縁樹脂充填部材7との間
の剥離、隙間または亀裂等の発生が抑制され、耐電圧不
良等を発生しにくくなる。仕切り部材14を、絶縁樹脂
充填部材7に対して非接着性を示す材料で構成した場合
には、貫通コンデンサ2、3の相互間の熱ストレス作用
が一層小さくなり、耐電圧不良等が一層発生しにくくな
る。図示の仕切り部材14はPP樹脂等で構成された平
板状であって、絶縁ケース6に設けられたガイド61に
よって両端が支持され、絶縁ケース6の内部に充填され
る絶縁樹脂充填部材7を、貫通コンデンサ2、3の間で
実質的に2分するように配置されている。
【0022】図3は本考案に係る高電圧コンデンサの別
の実施例を示す分解斜視図である。図において、図1及
び図2と同一の参照符号は同一の構成部分を示してい
る。この実施例では、仕切り部材14は貫通コンデンサ
2、3と対面する両側面141、142が円弧状面とな
っていて、絶縁ケース6と対面する両側面143、14
4が平面状となっている。組み立て状態では、両側面1
43、144が絶縁ケース6の側面に密着し、絶縁ケー
ス6の内部に充填される絶縁樹脂充填部材7を、貫通コ
ンデンサ2、3の間で実質的に2分する。145、14
6は絶縁ケース6に設けられたガイド61に嵌合する溝
である。
の実施例を示す分解斜視図である。図において、図1及
び図2と同一の参照符号は同一の構成部分を示してい
る。この実施例では、仕切り部材14は貫通コンデンサ
2、3と対面する両側面141、142が円弧状面とな
っていて、絶縁ケース6と対面する両側面143、14
4が平面状となっている。組み立て状態では、両側面1
43、144が絶縁ケース6の側面に密着し、絶縁ケー
ス6の内部に充填される絶縁樹脂充填部材7を、貫通コ
ンデンサ2、3の間で実質的に2分する。145、14
6は絶縁ケース6に設けられたガイド61に嵌合する溝
である。
【0023】図4は本考案に係る高電圧コンデンサをフ
ィルタとして組込んだマグネトロンの部分破断面図で、
15は陰極ステム、16はフィルタボックス、17、1
8はインダクタ、19はインダクタ17、18と共にフ
ィルタとして使用された本考案に係る高電圧コンデンサ
である。フィルタボックス16は陰極ステム15を覆う
ように配置してあり、また高電圧コンデンサ19は、フ
ィルタボックス16の側面板161に設けた貫通孔を通
して、絶縁ケース6が外部に出るように貫通して設けら
れ、接地金具1の部分で、フィルタボックス16の側面
板161に取付け固定されている。インダクタ17、1
8はフィルタボックス16の内部において、陰極ステム
15の陰極端子と、高電圧コンデンサ19の貫通導体
4、5との間に直列に接続されている。20は磁石、2
1は冷却フィン、22はガスケット、23はRF出力端
である。
ィルタとして組込んだマグネトロンの部分破断面図で、
15は陰極ステム、16はフィルタボックス、17、1
8はインダクタ、19はインダクタ17、18と共にフ
ィルタとして使用された本考案に係る高電圧コンデンサ
である。フィルタボックス16は陰極ステム15を覆う
ように配置してあり、また高電圧コンデンサ19は、フ
ィルタボックス16の側面板161に設けた貫通孔を通
して、絶縁ケース6が外部に出るように貫通して設けら
れ、接地金具1の部分で、フィルタボックス16の側面
板161に取付け固定されている。インダクタ17、1
8はフィルタボックス16の内部において、陰極ステム
15の陰極端子と、高電圧コンデンサ19の貫通導体
4、5との間に直列に接続されている。20は磁石、2
1は冷却フィン、22はガスケット、23はRF出力端
である。
【0024】図5は交流破壊電圧測定データを示す図で
ある。図に記入された従来品は、2連型貫通コンデンサ
のデータである。この測定データから明らかなように、
従来品で20kVr.m.s前後であった交流破壊電圧
が、本考案品では25kVr.m.s前後まで改善され
ている。
ある。図に記入された従来品は、2連型貫通コンデンサ
のデータである。この測定データから明らかなように、
従来品で20kVr.m.s前後であった交流破壊電圧
が、本考案品では25kVr.m.s前後まで改善され
ている。
【0025】図6は加湿耐圧試験データを示すグラブで
ある。分離型とは、各貫通コンデンサ毎に絶縁ケースを
配置し、各絶縁ケース内のコンデンサの周りに絶縁樹脂
充填部材を充填したコンデンサ分離型高電圧コンデンサ
である。試験に当たっては、試料を加湿器で加湿しなが
ら、10秒オンー5秒オフを1サイクルとして、電子レ
ンジの電圧を印加した。この試験データが示すように、
分離型は、80サイクルで約7%の累積故障率となり、
300サイクル未満で90%を越える累積故障率とな
る。これに対して、本考案品は、300サイクルでは約
25%の累積故障率であり、加湿耐圧特性が著しく改善
されている。
ある。分離型とは、各貫通コンデンサ毎に絶縁ケースを
配置し、各絶縁ケース内のコンデンサの周りに絶縁樹脂
充填部材を充填したコンデンサ分離型高電圧コンデンサ
である。試験に当たっては、試料を加湿器で加湿しなが
ら、10秒オンー5秒オフを1サイクルとして、電子レ
ンジの電圧を印加した。この試験データが示すように、
分離型は、80サイクルで約7%の累積故障率となり、
300サイクル未満で90%を越える累積故障率とな
る。これに対して、本考案品は、300サイクルでは約
25%の累積故障率であり、加湿耐圧特性が著しく改善
されている。
【0026】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、次
のような効果が得られる。 (a)接地金具は、同一面側に2つの浮上り部を有して
おり、貫通コンデンサは2個であって、それぞれが貫通
孔を有すると共に、貫通孔の開口する両面に電極を有
し、浮上り部上に配置されて電極の一方が浮上り部に固
着されており、貫通導体は、貫通コンデンサ毎に貫通孔
内を貫通して備えられ、それぞれが電極の他方に個別に
導通接続されているから、コンデンサ分離型の高電圧コ
ンデンサとなり、2連型高電圧コンデンサと比較して、
界面剥離の発生確率が低く、耐電圧特性に優れた小型で
コストの安価な高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提
供できる。 (b)絶縁樹脂充填部材は、貫通コンデンサの周りに連
続するように充填されているから、貫通コンデンサ及び
貫通導体に対する機械的補強が増大し、貫通導体、誘電
体及び接地金具と、絶縁樹脂充填部材との間の界面剥離
が生じにくく、耐電圧特性に優れた高電圧コンデンサ及
びマグネトロンを提供できる。 (c)2つの貫通コンデンサの絶縁樹脂充填部材を同時
に注型できるため、絶縁ケース毎に個別に絶縁樹脂充填
部材を充填しなければならなかったコンデンサ分離型高
電圧コンデンサに比べて、絶縁樹脂充填部材注型工程数
が半減し、コストの安価な高電圧コンデンサ及びマグネ
トロンを提供できる。 (d)絶縁樹脂充填部材は、貫通コンデンサの周りに連
続するように充填されているから、貫通コンデンサ間に
結露が発生することがなく、電子レンジのマグネトロン
のフィルタ等のように、湿気や塵埃の多い環境で使用さ
れた場合でも、高度の加湿耐電圧レベルを確保し得る高
電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供できる。 (e)仕切り部材は、貫通コンデンサの間の絶縁樹脂充
填部材中に埋設され、絶縁樹脂充填部材を貫通コンデン
サ間で仕切っているから、電子レンジ実装時、ヒートサ
イクル試験またはヒートショック試験等における貫通コ
ンデンサ相互間の熱ストレス作用が小さくなり、耐電圧
特性に優れた高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供
できる。
のような効果が得られる。 (a)接地金具は、同一面側に2つの浮上り部を有して
おり、貫通コンデンサは2個であって、それぞれが貫通
孔を有すると共に、貫通孔の開口する両面に電極を有
し、浮上り部上に配置されて電極の一方が浮上り部に固
着されており、貫通導体は、貫通コンデンサ毎に貫通孔
内を貫通して備えられ、それぞれが電極の他方に個別に
導通接続されているから、コンデンサ分離型の高電圧コ
ンデンサとなり、2連型高電圧コンデンサと比較して、
界面剥離の発生確率が低く、耐電圧特性に優れた小型で
コストの安価な高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提
供できる。 (b)絶縁樹脂充填部材は、貫通コンデンサの周りに連
続するように充填されているから、貫通コンデンサ及び
貫通導体に対する機械的補強が増大し、貫通導体、誘電
体及び接地金具と、絶縁樹脂充填部材との間の界面剥離
が生じにくく、耐電圧特性に優れた高電圧コンデンサ及
びマグネトロンを提供できる。 (c)2つの貫通コンデンサの絶縁樹脂充填部材を同時
に注型できるため、絶縁ケース毎に個別に絶縁樹脂充填
部材を充填しなければならなかったコンデンサ分離型高
電圧コンデンサに比べて、絶縁樹脂充填部材注型工程数
が半減し、コストの安価な高電圧コンデンサ及びマグネ
トロンを提供できる。 (d)絶縁樹脂充填部材は、貫通コンデンサの周りに連
続するように充填されているから、貫通コンデンサ間に
結露が発生することがなく、電子レンジのマグネトロン
のフィルタ等のように、湿気や塵埃の多い環境で使用さ
れた場合でも、高度の加湿耐電圧レベルを確保し得る高
電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供できる。 (e)仕切り部材は、貫通コンデンサの間の絶縁樹脂充
填部材中に埋設され、絶縁樹脂充填部材を貫通コンデン
サ間で仕切っているから、電子レンジ実装時、ヒートサ
イクル試験またはヒートショック試験等における貫通コ
ンデンサ相互間の熱ストレス作用が小さくなり、耐電圧
特性に優れた高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る高電圧コンデンサの分解斜視図で
ある。
ある。
【図2】本考案に係る高電圧コンデンサの断面図であ
る。
る。
【図3】本考案に係る高電圧コンデンサの分解斜視図で
ある。
ある。
【図4】本考案に係る高電圧コンデンサを組込んだマグ
ネトロンの部分破断面図である。
ネトロンの部分破断面図である。
【図5】交流破壊電圧測定データを示す図である。
【図6】加湿耐圧試験データを示すグラフである。
【図7】従来の高電圧コンデンサの分解斜視図である。
【図8】従来の高電圧コンデンサの断面図である。
1 接地金具 101、102 浮上り部 103、104 穴 2、3 貫通コンデンサ 201、301 貫通孔 202、203 電極 302、303 電極 4、5 貫通導体 6 絶縁ケース 7、8 絶縁樹脂充填部材 9 絶縁カバー 10、11 絶縁チューブ 14 仕切り部材
Claims (4)
- 【請求項1】 接地金具と、貫通コンデンサと、貫通導
体と、絶縁樹脂充填部材と、仕切り部材とを有する高電
圧コンデンサであって、 前記接地金具は、同一面側に2つの浮上り部を有し、前
記浮上り部のそれぞれが中央部に穴を有し互いに間隔を
隔てて配置されており、 前記貫通コンデンサは2個であって、それぞれが貫通孔
を有すると共に、前記貫通孔の開口する両面に電極を有
し、前記浮上り部上に配置されて前記電極の一方が前記
浮上り部に固着されており、 前記貫通導体は、前記貫通コンデンサ毎に前記貫通孔内
を貫通して備えられ、それぞれが前記電極の他方に個別
に導通接続されており、 前記絶縁樹脂充填部材は、前記貫通コンデンサの周りに
連続するように充填されており、 前記仕切り部材は、前記貫通コンデンサの間の前記絶縁
樹脂充填部材中に埋設され、前記絶縁樹脂充填部材を前
記貫通コンデンサ間で仕切っていることを特徴とする高
電圧コンデンサ。 - 【請求項2】 絶縁ケースを有し、前記絶縁ケースが前
記絶縁樹脂充填部材を密着して包囲するように配置さ
れ、内部に前記仕切り部材を支持するガイドを有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の高電圧コンデンサ。 - 【請求項3】 前記仕切り部材は、前記絶縁樹脂充填部
材に対して、非接着性を示す材料で構成されていること
を特徴とする請求項1または2に記載の高電圧コンデン
サ。 - 【請求項4】 高電圧コンデンサでなるフィルタを有す
るマグネトロンであって、 前記高電圧コンデンサは、請求項1、2または3に記載
のものでなることを特徴とするマグネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8321191U JP2580629Y2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8321191U JP2580629Y2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623237U JPH0623237U (ja) | 1994-03-25 |
JP2580629Y2 true JP2580629Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=13795992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8321191U Expired - Fee Related JP2580629Y2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580629Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-17 JP JP8321191U patent/JP2580629Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0623237U (ja) | 1994-03-25 |
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Legal Events
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