JPH0623238U - 高電圧コンデンサ及びマグネトロン - Google Patents
高電圧コンデンサ及びマグネトロンInfo
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- JPH0623238U JPH0623238U JP085423U JP8542391U JPH0623238U JP H0623238 U JPH0623238 U JP H0623238U JP 085423 U JP085423 U JP 085423U JP 8542391 U JP8542391 U JP 8542391U JP H0623238 U JPH0623238 U JP H0623238U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間の接触界面に
熱応力に伴う剥離、隙間または亀裂等が発生しにくく、
信頼性に富む高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供
する。 【構成】接地金具1、貫通コンデンサ20、30、貫通
導体4、5及び絶縁樹脂(71、72)、(81、8
2)を有する。絶縁樹脂(71、72)、(81、8
2)は貫通コンデンサ20、30の周りに充填され誘電
体磁器素体200、300の表面に密着している。誘電
体磁器素体20、30は表面の粒径が2〜5μmで、表
面粗さが0.2μm以上である。
熱応力に伴う剥離、隙間または亀裂等が発生しにくく、
信頼性に富む高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供
する。 【構成】接地金具1、貫通コンデンサ20、30、貫通
導体4、5及び絶縁樹脂(71、72)、(81、8
2)を有する。絶縁樹脂(71、72)、(81、8
2)は貫通コンデンサ20、30の周りに充填され誘電
体磁器素体200、300の表面に密着している。誘電
体磁器素体20、30は表面の粒径が2〜5μmで、表
面粗さが0.2μm以上である。
Description
【0001】
本考案は、高電圧コンデンサ及びこの高電圧コンデンサでなるフィルタを有す るマグネトロンに関する。
【0002】
従来のこの種の高電圧コンデンサは、例えば実公平1ー19388号公報、実 公昭63ー48112号公報等でよく知られている。その基本的な構造は、貫通 コンデンサを構成する誘電体磁器素体に、2つの貫通孔を間隔をおいて形成し、 貫通孔を開口させた両面に、互いに独立した個別電極及び個別電極に対して共通 となる共通電極を設け、共通電極を、接地金具の浮上り部上に半田付け等の手段 によって固着すると共に、貫通コンデンサの貫通孔及び接地金具の貫通孔を通っ てた貫通導体を貫通させ、この貫通導体を、貫通コンデンサの個別電極上に、電 極接続体等を用いて半田付けした構造となっている。接地金具は、一面側に浮上 り部を突出させ、浮上り部の外周に、貫通コンデンサを包囲するように、絶縁ケ ースを挿着すると共に、他面側に、貫通導体を包囲するように、絶縁カバーを挿 着してある。そして、絶縁ケース及び絶縁ケースで包囲された貫通コンデンサの 内外に、エポキシ樹脂等の熱硬化性絶縁樹脂を充填し、耐湿性及び絶縁性を確保 してある。
【0003】
この種の高電圧コンデンサにおいては、信頼性を確保するために、貫通コンデ ンサを構成する誘電体磁器素体と、その周りに充填されている絶縁樹脂との間の 接着強度を増大させることが極めて重要である。ところが、従来の高電圧コンデ ンサは、接着強度が測定温度範囲80〜140℃で略20〜40kgf/cm2 で あり、ヒートショック試験、ヒートサイクル試験または使用状態における温度変 動などにおいて発生する熱応力により、誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間の接触 界面に、剥離、隙間または亀裂が発生するのを防止することができなかった。こ のため、高温負荷試験や耐湿負荷試験の信頼性試験または高温多湿の環境で使用 される実使用において、誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間の接触界面に発生した 剥離、隙間または亀裂に湿気が侵入すると共に、電界が集中し、電圧破壊を生じ てしまうという問題点があった。
【0004】 そこで、本考案の課題は、上述する従来の問題点を解決し、誘電体磁器素体と 絶縁樹脂との間の接触界面に熱応力に伴う剥離、隙間または亀裂等が発生しにく く、信頼性に富む高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供することである。
【0005】
上述した課題解決のため、本考案に係る高電圧コンデンサは、接地金具と、貫 通コンデンサと、貫通導体と、絶縁樹脂とを有する高電圧コンデンサであって、 前記接地金具は、一面側に浮上り部を有し、前記浮上り部が穴を有しており、 前記貫通コンデンサは、誘電体磁器素体に貫通孔を有すると共に、前記貫通孔 の開口する両面に電極を有し、前記浮上り部上に配置され、前記電極の一方が前 記浮上り部に固着されており、 前記貫通導体は、前記貫通孔及び前記穴内を貫通し、前記電極の他方に導通接 続されており、 前記絶縁樹脂は、前記貫通コンデンサの周りに充填され、前記誘電体磁器素体 の表面に密着しており、 前記誘電体磁器素体は、前記表面の粒径が2〜5μmで、表面粗さが0.2μ m以上であること を特徴とする。
【0006】 本考案に係るマグネトロンは、上記高電圧コンデンサを有することが特徴であ る。
【0007】
貫通コンデンサを構成する誘電体磁器素体の表面の粒径が2〜5μmで、表面 粗さが0.2μm以上であると、誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間の接着力が著 しく向上する。具体的数値を上げると、測定温度範囲80〜140℃において略 20〜40kgf/cm2 であった接着強度が略40〜60kgf/cm2 まで増大 する。このため、ヒートショック試験、ヒートサイクル試験または使用状態にお ける温度変動などにおいて、貫通コンデンサの誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間 の接触界面に、剥離、隙間または亀裂等が発生しにくくなり、高温負荷試験や耐 湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用された場合等の信頼性が 著しく向上する。従来の高電圧コンデンサでは、誘電体磁器素体は、表面の粒径 が1μm以下であり、表面粗さが0.2μmよりも小さい。
【0008】
図1は本考案に係る高電圧コンデンサの正面断面図である。図において、1は 接地金具、20、30は貫通コンデンサ、4、5は貫通導体、6は絶縁ケース、 71、72は絶縁樹脂、81、82は絶縁樹脂、9は絶縁カバー、10、11は シリコーンチューブ等で構成された絶縁チューブである。
【0009】 接地金具1は、一面側に浮上り部101、102を有し、浮上り部101、1 02が穴103、104を有している。貫通コンデンサ20、30は、誘電体磁 器素体200、300に貫通孔201、301を有すると共に、貫通孔201、 301の開口する両面に電極(202、203)、(302、303)を有し、 浮上り部101、102の上に配置され、電極203、303が浮上り部101 、102に半田付け等の手段によって固着されている。貫通導体4、5は、貫通 孔201、301及び穴103、104内を貫通し、電極202、302に電極 接続体12、13等を介して導通接続されている。絶縁樹脂(71、72)、( 81、82)は貫通コンデンサ20、30の周りに充填され、誘電体磁器素体2 00、300の表面に密着している。絶縁樹脂(71、72)、(81、82) はエポキシ系絶縁樹脂等が主に用いられる。
【0010】 貫通コンデンサ20、30を構成する誘電体磁器素体200、300は、表面 の粒径が2〜5μmである。図2は従来の高圧コンデンサに用いられていた誘電 体磁器素体の表面結晶写真、図3は本考案に係る高電圧コンデンサに用いられた 誘電体磁器素体の表面結晶写真である。図2及び図3の比較から明かなように、 本考案に係る誘電体磁器素体200、300は表面の粒径が従来の誘電体磁器素 体に比較して著しく大きくなっている。
【0011】 誘電体磁器素体200、300は表面粗さが0.2μm以上である。図4は従 来の高圧コンデンサに用いられていた誘電体磁器素体の粗さ曲線を示し、図5は 本考案に係る高電圧コンデンサに用いられている誘電体磁器素体の粗さ曲線を示 している。図4の従来例では、表面粗さRaは0.14μmであるが、図5の本 考案品では表面粗さRaは0.25μmである。表面粗さRaは、粗さ曲線から その中心線の方向に測定長さLの部分を抜き取り、この抜取部分の中心線をX軸 、それに直交する軸をY軸とし、粗さ曲線をY=f(x)で表したとき、Y=f (x)を長さ0から長さLまで積分し、積分値を長さLで除した単位長さ当りの 値として求められる。
【0012】 上述のように、貫通コンデンサ20、30を構成する誘電体磁器素体200、 300の表面の粒径が2〜5μmで、表面粗さが0.2μm以上であると、誘電 体磁器素体200、300と絶縁樹脂(71、72)または(81、82)との 間の接着力が著しく向上する。図6は接着強度を示す実測データである。図6に 示すように、測定温度範囲80〜140℃において、従来品では、略20〜40 kgf/cm2 であった接着強度が、本考案品では略40〜60kgf/cm2 まで 増大している。このため、ヒートショック試験、ヒートサイクル試験または使用 状態における温度変動などにおいて、貫通コンデンサの誘電体磁器素体と絶縁樹 脂との間の接触界面に剥離、隙間または亀裂が発生しにくくなり、高温負荷試験 や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用された場合等の信頼 性が著しく向上する。
【0013】 図7は高温負荷試験結果を示す図である。高温負荷試験に当って、本考案品と 従来品とを適宜個数抜き取り、120℃の温度条件で、DC15kVの高電圧を 印加した。図7に示すように、従来品では、3時間、6時間、16時間、22時 間、500時間の時に絶縁樹脂の剥離が原因と思われる電気的破壊が発生したの に対し、本考案品では、2000時間を経過しても電気的破壊を生じなかった。 高温負荷試験、耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用された 場合等の信頼性が著しく向上するのである。
【0014】 次に、図1に図示された他の部分について説明する。接地金具1は、同一面側 に2つの浮上り部101、102を有し、浮上り部101、102のそれぞれが 中央部に穴103、104を有し、互いに間隔を隔てて配置されている。貫通コ ンデンサ20、30は2個であって、それぞれが誘電体磁器素体200、300 に貫通孔201、301を有すると共に、貫通孔201、301の開口する両面 に電極(202、203)、(302、303)を有し、浮上り部101、10 2上に配置され、電極203、303が浮上り部101、102に半田付け等の 手段によって固着されている。貫通導体4、5は、貫通コンデンサ20、30毎 に貫通孔201、301内を貫通して備えられ、それぞれが電極202、302 に個別に導通接続されている。貫通導体4、5は接地金具1の浮上り部101、 102に設けられた穴103、104を非接触状態で貫通して両端が外部に導出 されている。
【0015】 上述のように、接地金具1は同一面側に2つの浮上り部101、102を有し ており、貫通コンデンサ20、30は2個であってそれぞれが貫通孔201、3 01を有すると共に、貫通孔201、301の開口する両面に電極(202、2 03)、(302、303)を有し、浮上り部101、102上に配置されて電 極202、302が浮上り部101、102に固着されており、貫通導体4、5 は貫通コンデンサ20、30毎に貫通孔201、301内を貫通して備えられ、 それぞれが電極202、302に個別に導通接続されている。従って、コンデン サ独立型の高電圧コンデンサとなる。
【0016】 絶縁ケース6は、2つの筒部61、62を有し、筒部61、62が互いに間隔 D1を隔てて併設され、筒部61、62の上部開口側が連結部64によって互い に結合され、内径部611、621に連なる凹部63を有し、下部開口側が浮上 り部101、102の外周に装着され、内径部611、621内に貫通コンデン サ20、30を収納している。絶縁樹脂71、72は内径部611、621の内 部の貫通コンデンサ20、30の周りに充填され、絶縁樹脂81、82は接地金 具1を間に挟んで反対側の絶縁カバー9で囲まれた領域内において、貫通コンデ ンサ20、30の貫通孔201、301内に充填されている。
【0017】 上述のように、絶縁ケース6は、2つの筒部61、62を有し、その内径部6 11、621内に貫通コンデンサ20、30を収納しており、絶縁樹脂71、7 2は内径部611、621の内部の貫通コンデンサ20、30の周りに充填され ているから、絶縁樹脂71、72が筒部61ー62間で実質的に独立する。これ に加えて、絶縁ケース6は筒部61、62が互いに間隔D1を隔てて併設され、 筒部61ー62間に発生する空間が放熱領域となる。このため、ヒートサイクル 試験、ヒートショック試験または使用状態での温度変動に伴って発生する熱スト レスが小さくなり、熱ストレスに起因する絶縁樹脂71、72と誘電体磁器素体 200、300との間の接触界面に剥離、隙間または亀裂等が発生しにくくなる 。
【0018】 絶縁ケース6は、2つの筒部61、62を有し、筒部61、62が互いに間隔 D1を隔てて併設され、筒部61、62の上部開口側が連結部64によって互い に結合され、内径部611、621に連なる凹部63を有し、下部開口側が浮上 り部101、102の外周に装着され、内径部611、621内に貫通コンデン サ20、30を収納している。
【0019】 絶縁ケース6は、筒部61、62の上部開口側が連結部64によって互いに結 合され、下部開口側が浮上り部101、102の外周に装着されているから、絶 縁ケース6を上下で一体に結合した組立構造が得られる。このため筒部61、6 2の内部に収納されている貫通コンデンサ20、30及び貫通導体4、5に対す る機械的補強が増大し、貫通導体4、5にグラツキを生じにくくなる。この結果 、貫通導体4、5、貫通コンデンサ20、30及び接地金具1と、絶縁樹脂71 、72との間に界面剥離が生じにくくなり、耐電圧特性が向上する。
【0020】 絶縁ケース6は、内径部611、621に連なる凹部63を有するから、凹部 63を通して、2つの筒部61、62に同時に絶縁樹脂71、72を注型できる 。このため、絶縁樹脂注型工程数が半減し、コストダウンが達成される。
【0021】 絶縁カバー9も、2つの筒部91、92を有し、筒部91、92が互いに間隔 D2を隔てて併設され、筒部91、92の下部開口側が連結部94によって互い に結合され、内径部911、921に連なる凹部93を有し、上部開口側が浮上 り部101、102の内周に挿着されている。そして、内径部911、921内 に絶縁樹脂81、82が充填されている。この絶縁カバー9の構造は絶縁ケース 6のそれと類似しており、絶縁ケース6に関して述べたような作用効果が得られ る。
【0022】 本考案は種々の構造を有する高電圧コンデンサに広く適用できる。その例を図 8〜図12に示す。何れの実施例においても、貫通コンデンサを構成する誘電体 磁器素体は、表面の粒径が2〜5μmで、表面粗さが0.2μm以上である。
【0023】 まず、図8では絶縁樹脂7、8の外周面が空間を仕切る輪郭を形成している。 従って、絶縁樹脂7及び絶縁樹脂8が外装体となり、従来必須であった絶縁ケー ス及び絶縁カバーが存在しない。このような構造であると、ヒートショック試験 、ヒートサイクル試験または使用状態における温度変動などにおいて、絶縁ケー ス及び絶縁カバーを基点とした絶縁樹脂7、8の膨張収縮運動を阻止し、誘電体 磁器素体200、300と絶縁樹脂7及び絶縁樹脂8との間の接触界面に剥離、 隙間または亀裂が発生するのを防止できる。また、絶縁ケース及び絶縁カバーが 不要であるから、部品点数及び組立工数が減少し、コストダウンになる。絶縁樹 脂7、8は、インジェクションモールドによって形成できる。
【0024】 図9では、絶縁樹脂7の内部の貫通コンデンサ20ー30間に仕切部材73を 配置したことである。仕切部材73は絶縁樹脂7がエポキシ系樹脂である場合は 、ポリプロピレン等が適している。このような構造であると、絶縁樹脂7を、貫 通コンデンサ20の側と貫通コンデンサ30の側とに2分し、応力相互作用を低 減させ、貫通コンデンサ20、30と絶縁樹脂7との間の接触界面における剥離 、隙間または亀裂より一層有効に防止できる。
【0025】 図10では、図1の実施例と類似した基本構造のなかで、絶縁ケース6の連結 部64が絶縁樹脂7の内部に埋設されている。
【0026】 図11では1つの貫通コンデンサを用いた例を示している。かかる構造の高電 圧コンデンサは従来よりよく知られている。貫通コンデンサ2は誘電体磁器素体 210に、2つの貫通孔211、212を間隔をおいて形成し、貫通孔211、 212を開口させた両面に、互いに独立した個別電極213、214及び個別電 極213、214に対して共通となる共通電極215を設け、共通電極215を 、接地金具1の浮上り部111上に半田付け等の手段によって固着してある。そ して、貫通コンデンサ2の貫通孔211、212及び接地金具1の浮上り部11 1に設けた112を通って貫通導体4、5を貫通させ、この貫通導体4、5を、 貫通コンデンサ2の個別電極213、214上に、電極接続体12、13等を用 いて半田付けした構造となっている。接地金具1は、一面側に浮上り部111を 突出させ、浮上り部111の外周に、貫通コンデンサ2を包囲するように、絶縁 ケース6を挿着すると共に、他面側に、貫通導体4、5を包囲するように、絶縁 カバー9を挿着させてある。
【0027】 図12では、図8の実施例と同様に、絶縁樹脂7、8の外周面が空間を仕切る 輪郭を形成している。従って、図8で述べたような作用効果が得られる。
【0028】 図13は本考案に係る高電圧コンデンサをフィルタとして組込んだマグネトロ ンの部分破断面図で、15は陰極ステム、16はフィルタボックス、17、18 はインダクタ、19はインダクタ17、18と共にフィルタとして使用された本 考案に係る高電圧コンデンサである。フィルタボックス16は陰極ステム15を 覆うように配置してあり、また高電圧コンデンサ19は、フィルタボックス16 の側面板161に設けた貫通孔を通して、絶縁樹脂7が外部に出るように貫通し て設けられ、接地金具1の部分で、フィルタボックス16の側面板161に取付 け固定されている。インダクタ17、18はフィルタボックス16の内部におい て、陰極ステム15の陰極端子と、高電圧コンデンサ19の貫通導体4、5との 間に直列に接続されている。21は冷却フィン、22はガスケット、23はRF 出力端、24は磁石である。
【0029】
以上述べたように、本考案に係る高電圧コンデンサは、貫通コンデンサを構成 する誘電体磁器素体の表面の粒径が2〜5μmで、表面粗さが0.2μm以上で あるから、誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間の接着強度を、従来の20〜40k gf/cm2 から、40〜60kgf/cm2 程度まで増大させ、ヒートショック試 験、ヒートサイクル試験または使用状態における温度変動などにおいて、誘電体 磁器素体と絶縁樹脂との間の接触界面に、剥離、隙間または亀裂等が発生するの を防止し、高温負荷試験や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で 使用された場合等の信頼性を著しく向上させた高電圧コンデンサ及びマグネトロ ンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る高電圧コンデンサの正面断面図で
ある。
ある。
【図2】従来の高圧コンデンサに用いられていた誘電体
磁器素体の表面結晶写真である。
磁器素体の表面結晶写真である。
【図3】本考案に係る高電圧コンデンサに用いられた誘
電体磁器素体の表面結晶写真である。
電体磁器素体の表面結晶写真である。
【図4】従来の高圧コンデンサに用いられていた誘電体
磁器素体の表面粗さ曲線を示す図である。
磁器素体の表面粗さ曲線を示す図である。
【図5】本考案に係る高電圧コンデンサに用いられてい
る誘電体磁器素体の表面粗さ曲線を示している。
る誘電体磁器素体の表面粗さ曲線を示している。
【図6】誘電体磁器素体と絶縁樹脂との接着強度測定デ
ータを示す図である。
ータを示す図である。
【図7】本考案品と従来品の高温負荷試験結果を示す図
である。図8〜図12本考案に係る高電圧コンデンサの
別々の実施例における各断面図である。
である。図8〜図12本考案に係る高電圧コンデンサの
別々の実施例における各断面図である。
【図13】本考案に係る高電圧コンデンサを組込んだマ
グネトロンの部分破断面図である。
グネトロンの部分破断面図である。
1 接地金具 101、102、111 浮上り部 103、104、112 穴 2、20、30 貫通コンデ
ンサ 201、301、211、212 貫通孔 202、203、213、214、215 電極 302、303 電極 4、5 貫通導体 7、71、72 絶縁樹脂 8、81、82 絶縁樹脂
ンサ 201、301、211、212 貫通孔 202、203、213、214、215 電極 302、303 電極 4、5 貫通導体 7、71、72 絶縁樹脂 8、81、82 絶縁樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】従来の高電圧コンデンサに用いられていた誘電
体磁器素体の結晶構造を表す写真である。
体磁器素体の結晶構造を表す写真である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】本考案に係る高電圧コンデンサに用いられた誘
電体磁器素体の結晶構造を表す写真である。
電体磁器素体の結晶構造を表す写真である。
Claims (3)
- 【請求項1】 接地金具と、貫通コンデンサと、貫通導
体と、絶縁樹脂とを有する高電圧コンデンサであって、 前記接地金具は、一面側に浮上り部を有し、前記浮上り
部が穴を有しており、 前記貫通コンデンサは、誘電体磁器素体に貫通孔を有す
ると共に、前記貫通孔の開口する両面に電極を有し、前
記浮上り部上に配置され、前記電極の一方が前記浮上り
部に固着されており、 前記貫通導体は、前記貫通孔及び前記穴内を貫通し、前
記電極の他方に導通接続されており、 前記絶縁樹脂は、前記貫通コンデンサの周りに充填さ
れ、前記誘電体磁器素体の表面に密着しており、 前記誘電体磁器素体は、前記表面の粒径が2〜5μm
で、表面粗さが0.2μm以上であることを特徴とする
高電圧コンデンサ。 - 【請求項2】 前記接地金具は、前記浮上り部が2つ
で、それぞれが互いに間隔を隔てて配置されており、 前記貫通コンデンサは2個であって、それぞれが前記浮
上り部上に配置されており、 前記貫通導体は、前記貫通コンデンサ毎に前記貫通孔内
を貫通して備えられ、それぞれが前記電極の他方に個別
に導通接続されていることを特徴とする請求項1に記載
の高電圧コンデンサ。 - 【請求項3】 高電圧コンデンサでなるフィルタを有す
るマグネトロンであって、 前記高電圧コンデンサは、請求項1または2に記載のも
のでなることを特徴とするマグネトロン。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP085423U JPH0623238U (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
KR1019940700633A KR100264912B1 (ko) | 1991-08-29 | 1992-08-26 | 고전압 커패시터 및 자전관 |
CA002116571A CA2116571C (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | High voltage capacitor and magnetron |
DE69226084T DE69226084T2 (de) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | Hochspannungskondensator und magnetron |
US08/196,229 US5544002A (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | High voltage capacitor and magnetron |
PCT/JP1992/001077 WO1993004494A1 (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | High-voltage capacitor and magnetron |
AU25012/92A AU664383B2 (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | High-voltage capacitor and magnetron |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP085423U JPH0623238U (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623238U true JPH0623238U (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=13858417
Family Applications (1)
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JP085423U Pending JPH0623238U (ja) | 1991-08-27 | 1991-09-24 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH0623238U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101015346B1 (ko) * | 2009-05-14 | 2011-02-16 | 김선화 | 관통형 고전압 콘덴서 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS642433B2 (ja) * | 1982-05-20 | 1989-01-17 | Sumitomo Rubber Ind | |
JPS6419388U (ja) * | 1987-07-28 | 1989-01-31 |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP085423U patent/JPH0623238U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS642433B2 (ja) * | 1982-05-20 | 1989-01-17 | Sumitomo Rubber Ind | |
JPS6419388U (ja) * | 1987-07-28 | 1989-01-31 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101015346B1 (ko) * | 2009-05-14 | 2011-02-16 | 김선화 | 관통형 고전압 콘덴서 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980623 |