JP2580487B2 - 小割感を備えた平瓦 - Google Patents

小割感を備えた平瓦

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JP2580487B2 JP6056504A JP5650494A JP2580487B2 JP 2580487 B2 JP2580487 B2 JP 2580487B2 JP 6056504 A JP6056504 A JP 6056504A JP 5650494 A JP5650494 A JP 5650494A JP 2580487 B2 JP2580487 B2 JP 2580487B2
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SUZUKITOSHIKAZU TETSUKOSHO JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨水の収集(収れん)
機能及び陽光による陰影模様が楽しめる小割感を備えた
平瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平瓦で小割感を出す屋根の葺き方
がある。即ち、JIS寸法より幾分小ぶりの寸法でなる
平瓦を採用し、当該平瓦を多数枚使用して屋根葺きをな
すことにより、いわゆる高級感覚を惹起させる葺き方を
云う。この小割感を出す屋根葺きに使用される瓦とし
て、一部でモジュール瓦(モデュール瓦)という名称に
よる瓦が挙げられる。例えば、特開昭58−73651
号の屋根の傾斜度を含むモデュール瓦、実開昭60−1
48418号の複合モジュ−ル瓦等が挙げられる。
【0003】一方、平瓦の表面に多機能、例えば、雨水
の収集機能、陽光による陰影模様機能等を付与した構成
の先行技術文献としては、本出願人が提案する実開平5
−169398号の瓦平板部表面に多目的勾配凹を備え
た平瓦等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したモジュール瓦
は、確かに小割感を発揮し得る特徴を有している反面、
単に瓦のモジュール(瓦枚数の割付け)を目的とするこ
とから、本来の意味における小割感を十二分に発揮し得
るには、今一歩不十分な処である。
【0005】一方、平瓦・桟瓦等では雨水の収集を瓦本
体部の表面中心で、かつその流れ方向(屋根の勾配方
向)になす構成となっている。それがため収集された雨
水が強風により分散又は盲動されることが多く、例え
ば、表面中心の流れ方向に、正しく収集されないこと、
並びにスムーズかつ的確に流下されないこと、又はこれ
に起因して雨漏り又は屋根地への濡れなどの発生が考え
られること、等の課題が考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
小割感を十二分に発揮できる高級志向形の屋根葺きがで
きること、また瓦本体部の比較的深い窪形態を有する雨
水溜部で、前記瓦本体部の表面でとらえた雨水を確実か
つ収れん状態に収集し得ること、又は平瓦結束時にほぼ
水平状態で、整然かつ均等幅にて結束し得ること、等を
目的として、下記の構成を採用する。
【0007】本発明の小割感を備えた平瓦は、アンダー
ラップと、オーバーラップ及び水返し突条、取付駒並び
に前垂れを備える瓦本体部と、でなる平瓦であって、当
該平瓦の瓦本体部の表面の尻側に設けた尻側帯体及び桟
側に設けた桟側帯体で、当該表面にほぼ鈎形でなる膨出
表面部を形成するとともに、当該瓦本体部の表面に、そ
の尻側帯体の内側及び桟側帯体の内側に境面を有し、か
つその差込み側より前記膨出表面部の桟側帯体内側に向
かって順次深く窪ませた雨水溜部を形成してなる構造で
ある。
【0008】
【作用】以下、本発明の作用(葺き方)を説明する。こ
の平瓦は、原則として、かぶせ葺き工法で施工されるも
のであり、平瓦の瓦本体部裏面の尻側にある取付駒(引
っ掛け)を、屋根地Rの桟木R1に、それぞれ係止する
か、又は葺土に差込み、もって屋根地への取付けを終了
(以下、屋根地Rに葺く各平瓦は、同様な作業をす
る。)。したがって、平瓦の瓦本体部の裏面に設けた桟
木安定駒及び桟木接合用凹部が、桟木R1の表面に当接
される。
【0009】この葺かれた平瓦Aの一段低い水返し突条
を備えた流れ溝にアンタンラップに、棟方向隣接する左
隣りの平瓦(左隣平瓦1Aとする。)の桟側に設けたオ
ーバーラップを葺き合わせる。この際、アンダーラップ
の流れ溝と瓦本体部との境部に形成される立上り壁面
に、左隣平瓦1Aの桟側端面が衝止するとともに、瓦本
体部の桟側裏面(オーバーラップにほぼ相当する。後述
する。当該語彙の意味は以下同じ)に設けた水返し突条
が前記境部に当接される。また当該水返し突条の尻側及
びその近傍に設けた段付き水返し突条は、左隣平瓦1A
のオーバーラップの尻側に設けた凹部に当接される。更
に平瓦Aのアンダーラップの流れ方向端面に設けた水返
し突条は左隣平瓦1Aの桟側裏面で、かつ桟側端面のや
や内方に衝止され、アンダーラップとオーバーラップと
の水返し装置が構成される(以下、アンダーラップとオ
ーバーラップとの水返し装置とする。)。これらの操作
及び手順により平瓦Aと、左隣平瓦1Aとの葺き合わせ
が完了する。
【0010】このように葺かれた左隣平瓦1Aに更に隣
接する平瓦2A(以下、次の左隣平瓦2Aとする。)を
かぶせ葺きする場合は、前記平瓦Aと前記左隣平瓦1A
と同様な操作及び手順でおこなわれる。
【0011】尚、前記平瓦Aのオーバーラップの下方に
は隣接する右隣の平瓦(右隣平瓦3Aとする。)のアン
ダーラップが葺かれ(潜り葺き合わせ工法と同様に考え
られる。)、前記の平瓦Aと左隣平瓦1Aと同様な状況
となり、具体的にはオーバーラップ、即ち瓦本体部の桟
側端面が右隣平瓦3Aのアンダーラップの流れ溝と瓦本
体部との境部に形成される立上り壁面に衝止するととも
に、平瓦Aの瓦本体部の桟側裏面に設けた水返し突条が
前記境部に当接される。また右隣平瓦3Aのアンダーラ
ップの流れ方向端面に設けた水返し突条は、平瓦Aの桟
側裏面で、かつ桟側端面のやや内方に衝止されるととも
に、右隣平瓦3Aのアンダーラップの尻方向端面に設け
た段付き水返し突条は、平瓦Aのオーバーラップの尻側
に設けた凹部に当接され、アンダーラップとオーバーラ
ップとの水返し装置となる。
【0012】以上のようにして、屋根地の棟方向(流れ
方向と直角方向を云う。)において、平瓦Aから右隣平
瓦3A等が葺かれた後、流れ方向(屋根地の勾配方向)
で、かつ当該棟方向の基準となる平瓦B及び左隣平瓦B
1〜右隣平瓦B3等が葺かれる。具体的には平瓦Aの瓦
本体部の表面であって、その一対の壁条及び水平壁条の
やや下方に、流れ方向の基準瓦となる(一例である)平
瓦Bの瓦本体部の頭側裏面に設けた前垂れの下端面が当
接されるとともに、平瓦Aの水返し突条の差込み側延設
部が平瓦Bのアンダーラップの頭側裏面に設けた凹部に
当接される。一方、平瓦Aの水返し突条の桟側延設部
は、この平瓦Bの右隣平瓦3B(後述する)のアンダー
ラップの頭側裏面に設けた凹部に当接される。勿論この
右隣平瓦3Bのアンダーラップの上方には平瓦Bのオー
バーラップが位置する。以上のようにして葺かれた当該
平瓦Bの頭側に設けた前垂れが、丁度平瓦Aの尻側帯体
表面の上方に当接されるので、当該平瓦Bに受け止めら
れた雨水又は前記流れ方向の平瓦Cより流下した雨水等
の雨水で、かつ当該平瓦Bの雨水溜部を経由した雨水
は、頭側表面からその多くは前垂れを経て、平瓦Aの前
記尻側帯体に流下する。その後の雨水の流れは、前述の
平瓦Bと平瓦Aとの関係とほぼ同様である。尚、前記平
瓦Bのアンダーラップの流れ溝の頭側切欠(流れ溝開
口)が、前記左隣平瓦1Aの瓦本体部の桟尻側隅部表面
上に位置しており(左隣平瓦1Aの瓦本体部の桟尻側隅
部表面上に重ね葺きされることを云う。)、前記流れ溝
を流下した雨水は、前記桟尻側隅部の表面で、かつ他方
の壁条の下方で受け止められる。この受け止められた雨
水は当該左隣平瓦1Aの桟側を流下するか、又はこの左
隣平瓦1Aに隣接して葺かれた平瓦Aとの隙間より、当
該平瓦Aのアンダーラップに設けた流れ溝に受け止めら
れる。よって、前記受け止められた雨水は、当該左隣平
瓦1A及び平瓦Aとで、確実に受け止められ屋根地Rへ
の侵入が防げる。勿論、前記平瓦A等各平瓦A〜Cのそ
れぞれの一対の壁片及び水平壁片は、各平瓦A〜Cの前
垂れと尻側帯体との当接隙間より侵入した雨水の吹き込
み(風による侵入)を防止する機能を有する。また、こ
の一対の壁条及び水平壁条の隙間は、各平瓦A〜Cの水
返し突条で止められた雨水の流下路となる。
【0013】以上のように流れ方向の基準となる平瓦B
が葺かれた後は、前述平瓦1A〜右隣平瓦3A並びに前
記平瓦Aと平瓦Bとほぼ同様な操作及び手順を介して、
順次左隣平瓦1B、次の左隣平瓦2B及び右隣平瓦3B
等がそれぞれ葺かれる。尚、屋根の棟方向の端面、隅部
には半截平瓦(半截隅瓦)が葺かれる場合も有り得る。
【0014】また結束時は図7、図8に示す如く、平瓦
Aの上に、平瓦B及び平瓦C等という順序で順次積層さ
れる。次にここで、例えば、平瓦Aと平瓦Bとの関係で
詳述すると、平瓦Aの水返し突条に設けた凹部に平瓦B
の取付駒が係入され、この際、平瓦Aの水返し突条の差
込み側延設部は、平瓦Bのアンダーラップの尻側裏面の
凹部に衝止され、かつ平瓦Aの瓦本体部の尻側表面に設
けた水返し突条の本体部の表面は、平瓦Bの瓦本体部の
水返し突条の本体部の裏面に設けた結束用駒部に衝止さ
れ、当該平瓦Aと平瓦Bの尻側の積層状態が確保され
る。また平瓦Aの頭側表面と平瓦Bの頭側裏面との当接
により、当該頭側の積層状態が確保される。尚、前述の
如く、平瓦Aと平瓦Bとの尻側の衝止、及び平瓦Aと平
瓦Bとの頭側の衝止を介して、当該平瓦Aと平瓦Bとの
尻側及び頭側の積層厚みはほぼ均一となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら具体的に説明する。1は流れ溝211及び流れ溝用の
水返し突条212を有するアンダーラップ2を備えてな
る平瓦A〜平瓦C(以下、原則として平瓦Aで説明す
る。)の瓦本体部で、当該瓦本体部1は表面と裏面とを
備えているので、順次説明する。
【0016】尚、前記アンダーラップ2の流れ溝用の水
返し突条212で、かつその尻側及びこの尻側近傍に
は、ほぼL字形の段付き水返し突条31aが設けられて
いる。また前記流れ溝211と瓦本体部1の差込み側1
11との境部には、例えば、左隣平瓦1Aの桟側端面が
衝止される立上り壁面213が形成されている。更に流
れ溝211の流れ方向の下端には流れ溝開口214が形
成されている。
【0017】先ず、瓦本体部1の表面には差込み側11
1及び尻側112並びに桟側113に亘る略々山形状の
水返し突条3が形成されており、更に詳しく説明する
と、当該水返し突条3は、差込み側111の部位に尻側
112より延設し設けられた水返し突条の差込み側延設
部311と、尻側112の全幅に亘って設けられた水返
し突条の本体部312と、桟側113の部位に尻側11
2より延設して設けられた水返し突条の桟側延設部31
3と、で構成されており、周知の如く、平瓦本体1の表
面を吹き上がってくる雨水の屋根地Rへの侵入防止を図
る。また当該瓦本体部1の表面には尻側112に設けた
尻側帯体411及び桟側113に設けた桟側帯体412
とで、当該表面にほぼ鈎形でなる膨出表面部4を形成す
るとともに、当該表面の差込み側111より桟側帯体4
12の内側412aに向かって順次深く窪ませた雨水溜
部5を形成する。これによって、尻側帯体411の内側
411aと雨水溜部5との境界411bにほぼ三角形状
(図1)の尻側傾斜面411cと、桟側帯体412の内
側412aと雨水溜部5との境面412bに長方形状
(図1)の桟側傾斜面412cと、がそれぞれ形成さ
れ、この尻側傾斜面411c及び桟側傾斜面412cと
で陰影模様が生成できることと、当該尻側傾斜面411
c及び桟側傾斜面412c並びに葺き合わせを介して当
該平瓦Aの小割感覚を表現する(図5参照)。また雨水
溜部5で平瓦Aの瓦本体部1の雨水を受け止める構成と
なっている。尚、瓦本体部1の表面には水返し突条の差
込み側延設部311より、当該瓦本体部1の内方に向か
って、かつ頭側114に向かってやや下り勾配となった
一方の壁条6と、同表面には水返し突条の桟側延設部3
13より、当該瓦本体部1の内方に向かって、かつ頭側
114に向かってやや下り勾配となった他方の壁条7、
並びに同表面には前記一対の壁条6、7(一方の壁条
6、他方の壁条7を総称する場合である。)間には水平
状(尻側112に対して)の水平壁条8が設けられてお
り、当該一対の壁条6、7の自由端6a、7aと水平壁
条8の両端8a、8bとの間には隙間9、9aがそれぞ
れ形成されている。当該一対の壁条6、7及び水平壁条
8とで尻側帯体411にある雨水の侵入を防止する。ま
た隙間9、9aは、当該瓦本体部1の表面で、かつ一対
の壁条6、7及び水平壁条8と水返し突条3とのエリア
ーにある雨水を、流下せしめる目的に設けられている。
尚また一対の壁条6、7と水返し突条の差込み側延設部
311又は水返し突条の桟側延設部313との連設関係
は一例であり、分離されている場合もあり、また隙間
9、9aの位置、及び一対の壁条6、7との連繋関係も
一例であるので限定されない。図中10、10aは結束
時に平瓦Bの取付駒が挿入される凹部、11は釘孔、1
2は頭側114に設けた前垂れである。
【0018】次に、瓦本体部1の裏面には尻側112に
垂設された水返し突条の本体部312の垂下端に桟木R
1等に係止するための一対の取付駒20、20aが設け
られており、かつ一方の取付駒20aより桟木安定駒2
1が延設されている(一例である。)。また瓦本体部1
の差込み側裏面には粘土のしわ取り用の凹条22が流れ
方向に設けられ、かつこの凹条22とほぼ同じ位置関係
で、その頭側114にある前垂れ12の下端面に切欠2
3が設けられている。前記水返し突条の本体部312の
裏面側で、かつ前記取付駒20aの端より桟側113に
は、結束用駒部20bが形成されている。また当該結束
用駒部20bは、後述する桟木接合用凹部及び桟木安定
駒21と同じ面となっており、結束時の安定性、又は桟
木R1への安定設置を意図する。尚、この切欠23は切
裂防止として役立つ。またオーバーラップ30(瓦本体
部1の桟側帯体412の裏面側で、かつ例えば、右隣平
瓦3Aのアンダーラップ(図示せず)が潜り込む部位を
云う。)の流れ方向端面には水返し突条31を設けると
ともに、当該オーバーラップ30の尻側には他の平瓦、
例えば、右隣平瓦3Aの流れ溝(図示せず)に設けた段
付き水返し突条(図示せず)が当接される凹部32が設
けられる。尚、図中33は例えば軒先釘用のぬすみ凹部
である。
【0019】尚、前記アンダーラップ2の尻側112裏
面には他の平瓦、例えば左隣平瓦1Aの水返し突条の本
体部312の一部と水返し突条の桟側延設部313が当
接される凹部215と、尻側112の水返し突条の本体
部312及び水平壁上8を跨ぐ凹部216と、桟木R1
に衝止される前記凹部215と同じ面上の桟木接合用凹
部217と、がそれぞれ設けられている。
【0020】また図8、図9に示す平瓦は、例えば、千
鳥葺き(図6に示す)用の半截平瓦で、この半截平瓦の
半截瓦本体部1aの表面で、かつその差込側111aに
は流水溝用の水返し突条212aを有する流れ溝211
aを有するアンダーラップ2aが設けられており、また
前記半截瓦本体部1aの尻側112aにはほぼ山形状の
水返し突条3a、及び凹部10cが設けられている。
尚、図中12aは半截瓦本体部1aの頭側114aに設
けた前垂れ、213aは立上り壁面である。また半截瓦
本体部1aの裏面で、かつそのアンダーラップ2aに
は、その尻側112aと頭側114aにそれぞれ凹部2
15a、216aが設けられている。更に半截平瓦の半
截瓦本体部1aの裏面には取付駒20c、結束用駒部2
0d及び桟木安定駒21aが設けられる。またオーバー
ラップ30aには水返し突条31aと凹32aがそれぞ
れ設けられている。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上の如く、平瓦の瓦本体部
の表面に、尻側帯体及び桟側帯体を設けて、雨水溜部を
形成する構成であるので、平瓦で葺かれた屋根に小割感
覚を付与できる効果、及び瓦本体部に受け止められた雨
水の盲動防止、又は屋根地への雨水の侵入防止等の屋根
地の水濡れ、又は雨漏りの防止に有効に機能する。更に
陽光の反射を利用して、変化に富んだ屋根の陰影模様を
生成できる美感的な効果をも有する。また本発明は、壁
条と水返し突条の二重構造の雨水の侵入防止が図れる。
更にまた結束時の積層状態において、頭側と尻側は、ほ
ぼ均等の積層幅が達成される効果があり、この効果によ
り、例えば、結束の容易化、運搬時の作業の容易化、又
は荷積みの容易化、簡便化等に大いに役立ち大変に有益
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面斜視図である。
【図2】背面斜視図である。
【図3】屋根地への葺き上げを示す断面図である。
【図4】図3の尻側と頭側との関係を示す端面図であ
る。
【図5】屋根地に多数枚の平瓦を筋葺した状態の斜視図
である。
【図6】屋根地に多数枚の平瓦を千鳥葺きした状態の斜
視図である。
【図7】結束状態の尻側からの状態を示す平面図であ
る。
【図8】結束状態の桟側からの状態を示す平面図であ
る。
【図9】屋根の例えば千鳥葺き使用する半截平瓦の表面
斜視図である。
【図10】屋根の例えば千鳥葺き使用する半截平瓦の裏
面斜視図である。
【符号の説明】
1 瓦本体部 1a 半截平瓦本体部 111 差込み側 111a 差込み側 112 尻側 112a 尻側 113 桟側 114 頭側 114a 頭側 2 アンダーラップ 2a アンダーラップ 211 流れ溝 211a 流れ溝 212 流れ溝用の水返し突条 212a 流れ溝用の水返し突条 213 立上り壁面 213a 立上り壁面 214 流れ溝開口 215 凹部 216 凹部 215a 凹部 216a 凹部 217 桟木接合用凹部 3 水返し突条 3a 水返し突条 311 水返し突条の差込側延設部 312 水返し突条の本体部 313 水返し突条の桟側延設部 4 膨出表面部 411 尻側帯体 411a 内側 411b 境面 411c 尻側傾斜面 412 桟側帯体 412a 内側 412b 境面 412c 桟側傾斜面 5 雨水溜部 6 一方の壁条 6a 自由端 7 他方の壁条 7a 自由端 8 水平壁条 8a 端 9 隙間 9a 隙間 10 凹部 10a 凹部 10c 凹部 11 釘孔 12 前垂れ 20 取付駒 20a 取付駒 20b 結束用駒部 20c 取付駒 20d 結束用駒部 21 桟木安定駒 21a 桟木安定駒 22 凹条 23 切欠 30 オーバーラップ 30a オーバーラップ 31 水返し突条 31a 水返し突条 32 凹部 32a 凹部 33 ぬすみ凹部 R 屋根地 R1 桟木

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンダーラップと、オーバーラップ及び
    水返し突条、取付駒並びに前垂れを備える瓦本体部と、
    でなる平瓦であって、当該平瓦の瓦本体部の表面の尻側
    に設けた尻側帯体及び桟側に設けた桟側帯体で、当該表
    面にほぼ鈎形でなる膨出表面部を形成するとともに、当
    該瓦本体部の表面に、その尻側帯体の内側及び桟側帯体
    の内側に境面を有し、かつその差込み側より前記膨出表
    面部の桟側帯体内側に向かって順次深く窪ませた雨水溜
    部を形成してなる小割感を備えた平瓦。
  2. 【請求項2】 請求項1の瓦本体部の裏面に設けたアン
    ダーラップの尻側に、平瓦の積層結束時に他の平瓦の瓦
    本体部の水返し突条の差込み側延設部が当接する凹部を
    形成してなる請求項1の小割感を備えた平瓦。
  3. 【請求項3】 請求項1の瓦本体部の裏面のアンダーラ
    ップと差込み側との境界部位にしわ取り用の凹条、及び
    前記裏面の前垂れに前記凹条と連設する切欠を形成して
    なる請求項1の小割感を備えた平瓦。
  4. 【請求項4】 請求項1の瓦本体部の表面で尻側に設け
    た水返し突条のやや下方に、前記水返し突条を構成する
    水返し突条の差込み側延設部より瓦本体部の内方に向か
    って、かつ頭側に向かってやや下り勾配となった一方の
    壁条と、前記水返し突条を構成する水返し突条の桟側延
    設部より瓦本体部の内方に向かって、かつ頭側に向かっ
    てやや下り勾配となった他方の壁条と、前記一対の壁条
    間に位置し、かつ前記一対の壁条の自由端間に位置する
    水平壁片と、前記一対の壁片の自由端と水平壁条の両端
    との間にそれぞれ形成した隙間と、を備えてなる小割感
    を備えた平瓦。
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