JP3053097U - きき足調整可能な棧瓦 - Google Patents

きき足調整可能な棧瓦

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JP3053097U
JP3053097U JP1998002334U JP233498U JP3053097U JP 3053097 U JP3053097 U JP 3053097U JP 1998002334 U JP1998002334 U JP 1998002334U JP 233498 U JP233498 U JP 233498U JP 3053097 U JP3053097 U JP 3053097U
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japanese
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JP1998002334U
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Inventor
佐可志 加藤
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有限会社セラルーフ工業
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の構成は、きき足の調整は可能であるが、
きき足寸法より大きい範囲内に限定されている。従っ
て、本考案が目的とするきき足寸法の範囲内できき足調
整を図るものとは、その構成が異なり、前記目的を達成
できない問題がある。 【解決手段】和形瓦であって、この頭隅の切欠部より尻
側に向って表面の肉を薄く削ぎ落としたきき足調整用の
下重合せ片を、また尻隅の切欠部より頭側に向って裏面
の肉を薄く削ぎ落としたきき足調整用の上重合せ片を、
それぞれ形成し、下重合せ片に同構成の他の和形瓦の上
重合せ片を重合せするとともに、他の和形瓦の上重合せ
片の重合せ寸法を調整して、きき足の調整をするきき足
調整可能な和形瓦である。従って、きき足の調整を利用
して、屋根の大きさに対応でき、かつ美麗に葺設でき
る。和形瓦の葺き合せ寸法を小さくし、多数の和形瓦で
ゴージャスに葺設できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、きき足調整可能な棧瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、きき足(屋根の流れ方向の有効寸法、即ち、きき丈:働き長さ)及び/ 又はきき幅(屋根の桁行き方向の有効寸法、即ち、働き幅)を図る和形瓦等に関 しては、次のような技術文献が挙げられるので、下記に列挙する。(1)特開平6-2 6151号の瓦で、頭隅の切欠部を覆い片(かぶせ片)と、尻隅の切欠部を差込み片 (かぶせに入る片)とする構成であり、覆い片に差込まれる差込み片の寸法調整 で、きき幅及びきき足を調整する。(2)特開平10-8640号の棧瓦および棧瓦による 瓦屋根で、頭隅の切欠部に薄肉下重合せ片(差込み片)を、尻隅の切欠部に薄肉 上重合せ片(被覆片)を設け、この薄肉上下重合せ片を重畳する構成であり、葺 設瓦枚数の減少を図る。(3)実公平6-36127号のきき幅調整可能な風雨防瓦で、屋 根瓦本体の尻隅の切込部に薄肉状に形成した嵌合覆片を設け、尻隅の切込部にき き幅寸法を有する切欠部を切欠し、頭隅の切込部に前記切欠部より広い幅を有し 、かつその表面側の肉をカットして薄肉状に形成した嵌合舌片を設けた構成であ り、きき幅の調整ができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記文献(1)は、平板瓦であって、かつ棧側に上載部及び張出し部を備えた構 成には、適する。しかし、本考案が目的とする棧瓦の如く、頭側が一文字形状と なっている構成には、適さない問題がある。また文献(2)は、きき足の調整は可 能であるが、きき足寸法より大きい範囲内に限定されている。従って、本考案が 目的とするきき足寸法の範囲内できき足調整を図るものとは、その構成が異なり 、前記目的を達成できない問題がある。文献(3)は、きき幅調整は可能であり風 雨防瓦として有益である。しかしきき足調整に対する配慮がなく、本考案とは、 その構成が異なり、前記目的を達成できない問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案の特徴は、きき足の調整を利用して、屋根の大きさに対応でき 、かつ美麗に葺設できる棧瓦である。また棧瓦の葺き合せ寸法を小さくし、多数 の棧瓦でゴージャスに葺設できる棧瓦である。従来の機能性・施工性の課題を解 消できる棧瓦である。
【0005】 請求項1は、頭隅及び尻隅に切欠部を備えた棧瓦であって、 当該棧瓦の頭隅の切欠部より尻側に向って表面の肉を薄く削ぎ落としたきき足 調整用の薄肉でなる下重合せ片を、また前記尻隅の切欠部より頭側に向って裏面 の肉を薄く削ぎ落としたきき足調整用の薄肉でなる上重合せ片を、それぞれ形成 し、前記下重合せ片に同構成の他の棧瓦の薄肉でなる上重合せ片を重合せすると ともに、当該他の棧瓦の上重合せ片の重合せ寸法を調整して、きき足の調整をす ることを特徴とするきき足調整可能な棧瓦である。
【0006】 請求項2の考案の特徴は、きき足及びきき幅調整を利用して、葺設の容易化及 び屋根の大きさに対応できる有益な棧瓦である。また桁行き方向のきき幅、誤差 を補正し、美しくかつ効率的に葺設できる棧瓦である。
【0007】 請求項2は、薄肉でなる上重合せ片の棧側をやや切削して、薄肉でなる切削部 を形成し、きき幅の調整をする構成としたきき足調整可能な棧瓦である。
【0008】
【考案の実施の形態】
図4に示すように、和形瓦B(以下、説明及び図面は和形瓦と示す。)の尻隅 の切欠部より頭側に向かって設けた(以下、内設したとする。)上重合せ片に、 斜め上方の和形瓦Aの頭隅の切欠部より尻側に向かって設けた(以下、内設した とする。)下重合せ片を差込むようにして葺設する。この際に、和形瓦Aの頭隅 の切欠部に内設して下重合せ片を設ける構成であるので、和形瓦Aの差込み寸法 を、この下重合せ片の流れ方向(尻側から頭側に到る方向)の寸法より小さい範 囲内で調整できる。換言すると、図2で示す如く、下の重合せ片の流れ方向の寸 法H1内で、きき足の調整ができる。本願の考案者の試算では、略15mm程度の きき足調整ができる。
【0009】 そして、総合的に考察すると、次のような有益性が考えられる。きき足調整 機能を利用してきき足を短縮して葺設ができることと、棟際に尻側を切断した短 尺和形瓦の使用が回避され、かつ雨漏り対策に役立つ(従来の尻の水返しが欠落 し遡上する雨水を抑止できない欠点を解除できる。)、更には切断加工が不要に なる。通常市販されている和形瓦との互換性も確保され経済的である。従来 工法による課題の解消に役立つ。即ち、きき足のプラス目誤差を吸収する手段と して幾分甘く(きき足を伸ばすために、和形瓦の重なり寸法を小さくして“和形 瓦の重なりを浅くして”)葺設する工法による雨水の潜り込みの解消、又は相当 枚数の和形瓦の切込み部を深く追い込みきき足を詰めて(きき足を縮めるために 、和形瓦の重なり寸法を大きくして“和形瓦の重なりを深くして”)葺設する工 法による現場加工にかかる手間の軽減、等の如く、従来の工法の機能性・施工性 の課題を解消できる。
【0010】 尚、図6のように上重合せ片の棧側をやや切削して、切削部を形成することに より、図5で示す如く、切削部の桁行き方向(棧側から差込み側に到る方向)の 寸法H2の範囲内できき幅の調整ができる。本願の考案者の試算では、略5mm程 度のきき足調整ができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を説明する。
【0012】 図1〜図4の例では、1は和形瓦で、この和形瓦1には頭隅100及び尻隅1 01が設けられており、この頭隅100には頭隅の切欠部2が、また尻隅101 には尻隅の切欠部3が、それぞれ設けられている。そして、和形瓦1の頭隅の切 欠部2より尻側1cに向って表面の肉を薄く削ぎ落としたきき足調整用の薄肉で なる下重合せ片4が設けられている。また尻隅の切欠部3より頭側1aに向って 裏面の肉を薄く削ぎ落としたきき足調整用の薄肉でなる上重合せ片5が設けられ ている。この下重合せ片4と上重合せ片5とは、略相似形状であり、この下重合 せ片4には上重合せ片5が重合わされる。又は下重合せ片4が上重合せ片5に差 込まれる。そして、この下重合せ片4の流れ方向の寸法H1より小さい範囲内で きき足Xの調整ができる。尚、下重合せ片4及び上重合せ片5は、きき足X方向 の自由端に向かって傾斜状に形成し、成形、葺設等の容易化に役立つ構成とする ことも可能である。図中1bは差込み側を云う。
【0013】 尚、図5、図6の例では、501は上重合せ片5の棧側1dをやや切削して形 成した切削部で、この切削部501の桁行き方向の寸法H2の範囲内できき幅Y の調整ができる。他の構成は前述の図1〜図4の例と略同様である。
【0014】
【考案の効果】
請求項1の考案は、和形瓦の頭隅の切欠部より尻側に向って表面の肉を薄く削 ぎ落としたきき足調整用の下重合せ片を、また和形瓦の尻隅の切欠部より頭側に 向って裏面の肉を薄く削ぎ落としたきき足調整用の上重合せ片を、それぞれ形成 し、下重合せ片に同構成の他の和形瓦の上重合せ片を重合せするとともに、他の 和形瓦の上重合せ片の重合せ寸法を調整し、きき足を調整する構成である。従っ て、きき足の調整を利用して、屋根の大きさに対応して、美麗に葺設できる和形 瓦である。また和形瓦の葺き合せ寸法を小さくし、多数の和形瓦でゴージャスに 葺設できる和形瓦である。
【0015】 請求項2の考案は、上重合せ片の棧側をやや切削して、切削部を形成し、きき 幅の調整をする構成である。従って、きき足の調整に、きき幅の調整を加え、さ らに葺設の容易化及び屋根の大きさに対応できる有益な和形瓦である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の頭隅を拡大して示す斜視図である。
【図3】図1の尻隅を拡大して示す斜視図である。
【図4】図1の葺設状態を示す斜視図である。
【図5】本考案の他の一例を示す斜視図である。
【図6】図5の葺設状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 和形瓦 100 頭隅 101 尻隅 1a 頭側 1b 差込み側 1c 尻側 1d 棧側 2 頭隅の切欠部 3 尻隅の切欠部 4 下重合せ片 5 上重合せ片 501 切削部 H1 流れ方向の寸法 H2 桁行き方向の寸法 X きき足 Y きき幅

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭隅及び尻隅に切欠部を備えた棧瓦であ
    って、 当該棧瓦の頭隅の切欠部より尻側に向って表面の肉を薄
    く削ぎ落としたきき足調整用の薄肉でなる下重合せ片
    を、また前記尻隅の切欠部より頭側に向って裏面の肉を
    薄く削ぎ落としたきき足調整用の薄肉でなる上重合せ片
    を、それぞれ形成し、前記下重合せ片に同構成の他の棧
    瓦の薄肉でなる上重合せ片を重合せするとともに、当該
    他の棧瓦の上重合せ片の重合せ寸法を調整して、きき足
    の調整をすることを特徴とするきき足調整可能な棧瓦。
  2. 【請求項2】 上記の薄肉でなる上重合せ片の棧側をや
    や切削して、薄肉でなる切削部を形成し、きき幅の調整
    をする構成とした請求項1に記載のきき足調整可能な棧
    瓦。
JP1998002334U 1998-04-10 1998-04-10 きき足調整可能な棧瓦 Expired - Lifetime JP3053097U (ja)

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