JP2580019Y2 - 連続鋳造設備におけるタンディッシュの残鋼排出装置 - Google Patents
連続鋳造設備におけるタンディッシュの残鋼排出装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は連続鋳造設備におけるタ
ンディッシュの残鋼排出装置、特にタンディッシュター
レットに保持された複数のタンディッシュが該ターレッ
トの旋回により鋳込位置と排鋼位置の間を回動する場合
のタンディッシュ内残鋼排出装置に関する。
ンディッシュの残鋼排出装置、特にタンディッシュター
レットに保持された複数のタンディッシュが該ターレッ
トの旋回により鋳込位置と排鋼位置の間を回動する場合
のタンディッシュ内残鋼排出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】連続鋳造機において、モールドへの鋳込
終了後のタンディッシュには或る量の残鋼が鉱滓（ノ
ロ）として残る。この残滓は、従来、タンディッシュご
と鋳造床からタンディッシュ整備場までクレーン等で吊
って搬送し、ここでタンディッシュを傾転させて排滓し
ていた。タンディッシュの使用再開までの準備時間をで
きるだけ短縮して生産の効率化を図るために、従来、鋳
造床上でタンディッシュの排滓、予熱等の準備作業を行
うことが提案されている。例えば実願平２−４３９５５
号においては、鋳込位置をまたいで直線状のタンディッ
シュ走行レールを敷設し、鋳込位置の両側から２台のタ
ンディッシュカーが交互に鋳込位置と待機位置を往復す
る。また例えば実願平２−８３９６７号に係るタンディ
ッシュ循環装置では、鋳込位置を通るように鋳造床上に
複数のタンディッシュカーが循環走行する円形レールを
設置し、この円形レールの近傍に排滓装置および予熱装
置を設け、タンディッシュカーを前記円形レール上から
前記排滓装置の位置まで引き出して排滓する構造として
いる。
終了後のタンディッシュには或る量の残鋼が鉱滓（ノ
ロ）として残る。この残滓は、従来、タンディッシュご
と鋳造床からタンディッシュ整備場までクレーン等で吊
って搬送し、ここでタンディッシュを傾転させて排滓し
ていた。タンディッシュの使用再開までの準備時間をで
きるだけ短縮して生産の効率化を図るために、従来、鋳
造床上でタンディッシュの排滓、予熱等の準備作業を行
うことが提案されている。例えば実願平２−４３９５５
号においては、鋳込位置をまたいで直線状のタンディッ
シュ走行レールを敷設し、鋳込位置の両側から２台のタ
ンディッシュカーが交互に鋳込位置と待機位置を往復す
る。また例えば実願平２−８３９６７号に係るタンディ
ッシュ循環装置では、鋳込位置を通るように鋳造床上に
複数のタンディッシュカーが循環走行する円形レールを
設置し、この円形レールの近傍に排滓装置および予熱装
置を設け、タンディッシュカーを前記円形レール上から
前記排滓装置の位置まで引き出して排滓する構造として
いる。
【０００３】上述の装置はいずれもタンディッシュカー
がレール上を走行する構造であるが、実開平４−２６６
５３号公報に示されるようにタンディッシュターレット
によってタンディッシュを保持して鋳込位置を通るよう
に旋回させ、その旋回経路の途中に残滓排出装置および
待機位置を設け、ここで排滓、補修、予熱等を行った
後、タンディッシュターレットを旋回させて注湯位置近
傍で待機させるものも開示されている。
がレール上を走行する構造であるが、実開平４−２６６
５３号公報に示されるようにタンディッシュターレット
によってタンディッシュを保持して鋳込位置を通るよう
に旋回させ、その旋回経路の途中に残滓排出装置および
待機位置を設け、ここで排滓、補修、予熱等を行った
後、タンディッシュターレットを旋回させて注湯位置近
傍で待機させるものも開示されている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】鋳込終了後のタンディ
ッシュを鋳造床から離れたタンディッシュ整備場まで運
んで内部の残滓を排出する方法では、タンディッシュ運
搬中に残滓が凝固し、排滓作業が困難になり、ひいては
タンディッシュの内張レンガを損傷させ、その補修に多
大の時間、労力および費用を要する。
ッシュを鋳造床から離れたタンディッシュ整備場まで運
んで内部の残滓を排出する方法では、タンディッシュ運
搬中に残滓が凝固し、排滓作業が困難になり、ひいては
タンディッシュの内張レンガを損傷させ、その補修に多
大の時間、労力および費用を要する。
【０００５】鋳造床上で鋳込位置の両側にタンディッシ
ュの待機位置を設けて２台のタンディッシュカーを直線
往復移動させる構造は、２箇所の待機位置に残滓排出装
置を設ける必要があり、しかも構造上片側で排滓、予熱
を行っているときは他方の排滓、予熱装置は遊んでいる
ため稼動効率が悪く、設備コストが高くなる。
ュの待機位置を設けて２台のタンディッシュカーを直線
往復移動させる構造は、２箇所の待機位置に残滓排出装
置を設ける必要があり、しかも構造上片側で排滓、予熱
を行っているときは他方の排滓、予熱装置は遊んでいる
ため稼動効率が悪く、設備コストが高くなる。
【０００６】円形レールをタンディッシュカーが循環移
動し、その途中で排滓位置へ引き出す形式のものは、タ
ンディッシュカーの円滑な走行のために大径の円形レー
ルの設置に広いスペースが必要であり、また円形レール
から直線状の引出レールへのタンディッシュカーの乗り
移り操作がやっかいで、円形レール上を一方向に移動す
るタンディッシュカーへの給電線の配置、接続等で構造
も複雑になりがちである。タンディッシュターレットで
タンディッシュを保持して循環回動させる方式はこれら
の欠点を解消するが、この方式による実開平４−２６６
５３号のタンディッシュ交換装置においては、鋳込位置
と異なるタンディッシュ旋回移動経路の途中に残鉱滓排
出装置を備えた待機位置を設けるとするのみで、残鉱滓
の排出装置や排出鉱滓の受け装置等についての具体的な
構造は示されていない。
動し、その途中で排滓位置へ引き出す形式のものは、タ
ンディッシュカーの円滑な走行のために大径の円形レー
ルの設置に広いスペースが必要であり、また円形レール
から直線状の引出レールへのタンディッシュカーの乗り
移り操作がやっかいで、円形レール上を一方向に移動す
るタンディッシュカーへの給電線の配置、接続等で構造
も複雑になりがちである。タンディッシュターレットで
タンディッシュを保持して循環回動させる方式はこれら
の欠点を解消するが、この方式による実開平４−２６６
５３号のタンディッシュ交換装置においては、鋳込位置
と異なるタンディッシュ旋回移動経路の途中に残鉱滓排
出装置を備えた待機位置を設けるとするのみで、残鉱滓
の排出装置や排出鉱滓の受け装置等についての具体的な
構造は示されていない。
【０００７】本考案は、タンディッシュ内残滓を迅速か
つ確実に排出でき、熱ロスの減少およびタンディッシュ
内耐火壁の長寿命化によりランニングコストの低減が可
能で、排滓の受ポットも循環使用でき、自動化による操
作性の向上を図り得る連続鋳造設備のタンディッシュ残
鋼排出装置を提供することにある。
つ確実に排出でき、熱ロスの減少およびタンディッシュ
内耐火壁の長寿命化によりランニングコストの低減が可
能で、排滓の受ポットも循環使用でき、自動化による操
作性の向上を図り得る連続鋳造設備のタンディッシュ残
鋼排出装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本考案によるタンディッ
シュ残鋼排出装置は、少なくとも一対のタンディッシュ
を搭載して該タンディッシュが鋳込位置を通るように旋
回するタンディッシュターレットを備えた連続鋳造設備
において、前記タンディッシュターレット上の一方のタ
ンディッシュが鋳込位置にあるときに他方のタンディッ
シュの下方位置からタンディッシュ旋回経路の外側の排
鋼位置まで往復移動可能なタンディッシュ移送台車と、
前記移送台車に設けられかつ前記タンディッシュを持上
げ，下げおよび傾転させる傾動装置と、前記排鋼位置上
を前記移送台車の移動方向と直交する方向に往復移動す
る排滓受ポット台車と、前記排滓受ポット台車の移動方
向に並んで該ポット台車上に載せられた複数体の排滓受
ポットとを有し、前記排滓受ポット台車の移動ストロー
クは少なくとも前記複数体の排滓受ポットの中心間距離
に定められており、排滓動作が前記複数体の排滓受ポッ
トに対して交互になされる。
シュ残鋼排出装置は、少なくとも一対のタンディッシュ
を搭載して該タンディッシュが鋳込位置を通るように旋
回するタンディッシュターレットを備えた連続鋳造設備
において、前記タンディッシュターレット上の一方のタ
ンディッシュが鋳込位置にあるときに他方のタンディッ
シュの下方位置からタンディッシュ旋回経路の外側の排
鋼位置まで往復移動可能なタンディッシュ移送台車と、
前記移送台車に設けられかつ前記タンディッシュを持上
げ，下げおよび傾転させる傾動装置と、前記排鋼位置上
を前記移送台車の移動方向と直交する方向に往復移動す
る排滓受ポット台車と、前記排滓受ポット台車の移動方
向に並んで該ポット台車上に載せられた複数体の排滓受
ポットとを有し、前記排滓受ポット台車の移動ストロー
クは少なくとも前記複数体の排滓受ポットの中心間距離
に定められており、排滓動作が前記複数体の排滓受ポッ
トに対して交互になされる。
【０００９】
【実施例】次に本考案を実施例について図面を参照して
説明する。図１は本考案の実施例によるタンディッシュ
残鋼排出装置を有するタンディッシュ循環式連続鋳造設
備の鋳込床１０上における部分的な平面図である。レー
ドルターレット１は旋回中心から両側に張り出た一対の
腕部３にそれぞれレードル１３（一方のみ図示する）を
保持して旋回し、レードル１３を旋回経路上の待機位置
（図示省略）からモールドへの鋳込位置Ａへもたらすよ
うになっている。タンディッシュターレット２は、その
旋回中心軸４の両側から半径方向に張り出た２本の旋回
アーム５，６を有し、それぞれその先端にタンディッシ
ュ７，８を保持して該タンディッシュが鋳込位置Ａを通
るように旋回中心軸４のまわりに旋回動作する。一方の
タンディッシュ７が鋳込位置Ａにきて鋳込動作を行うと
きは他方のタンディッシュ８は鋳込位置Ａから略１８０
゜反対側の受渡位置Ｂで停止しており、鋳込床１０上に
は、この受渡位置Ｂを通って旋回アーム６と略平行にか
つ該タンディッシュの旋回経路の外方へのびる一対の引
出レール９，１１が敷設され、このレール９，１１上を
上面視略矩形枠状（図１参照）のタンディッシュ傾転台
車１２が往復走行するようになっている。
説明する。図１は本考案の実施例によるタンディッシュ
残鋼排出装置を有するタンディッシュ循環式連続鋳造設
備の鋳込床１０上における部分的な平面図である。レー
ドルターレット１は旋回中心から両側に張り出た一対の
腕部３にそれぞれレードル１３（一方のみ図示する）を
保持して旋回し、レードル１３を旋回経路上の待機位置
（図示省略）からモールドへの鋳込位置Ａへもたらすよ
うになっている。タンディッシュターレット２は、その
旋回中心軸４の両側から半径方向に張り出た２本の旋回
アーム５，６を有し、それぞれその先端にタンディッシ
ュ７，８を保持して該タンディッシュが鋳込位置Ａを通
るように旋回中心軸４のまわりに旋回動作する。一方の
タンディッシュ７が鋳込位置Ａにきて鋳込動作を行うと
きは他方のタンディッシュ８は鋳込位置Ａから略１８０
゜反対側の受渡位置Ｂで停止しており、鋳込床１０上に
は、この受渡位置Ｂを通って旋回アーム６と略平行にか
つ該タンディッシュの旋回経路の外方へのびる一対の引
出レール９，１１が敷設され、このレール９，１１上を
上面視略矩形枠状（図１参照）のタンディッシュ傾転台
車１２が往復走行するようになっている。
【００１０】図２および図３に示すように、タンディッ
シュ傾転台車１２は該台車に搭載した駆動モータ１４に
よって駆動チェン１５を介して車輪を駆動する自走式台
車であり、その上部にタンディッシュ傾転装置１６を有
している。タンディッシュ傾転装置１６は上下動および
傾転可能なタンディッシュ保持台１７と該保持台１７上
に保持されたタンディッシュ８をクランプするクランプ
装置１８と、タンディッシュ傾転台車１２および保持台
１７間に枢着された油圧シリンダおよびピストンロッド
から成るタンディッシュ上下・傾転駆動装置１９とを有
している。タンディッシュ７，８は通常はカバー２１に
よって排滓口２０が閉じられているが、後述するように
排滓位置Ｃで排滓のために傾転したときカバー２１が図
示しない開閉装置で開き、排滓口２０が開口する（図
３）。
シュ傾転台車１２は該台車に搭載した駆動モータ１４に
よって駆動チェン１５を介して車輪を駆動する自走式台
車であり、その上部にタンディッシュ傾転装置１６を有
している。タンディッシュ傾転装置１６は上下動および
傾転可能なタンディッシュ保持台１７と該保持台１７上
に保持されたタンディッシュ８をクランプするクランプ
装置１８と、タンディッシュ傾転台車１２および保持台
１７間に枢着された油圧シリンダおよびピストンロッド
から成るタンディッシュ上下・傾転駆動装置１９とを有
している。タンディッシュ７，８は通常はカバー２１に
よって排滓口２０が閉じられているが、後述するように
排滓位置Ｃで排滓のために傾転したときカバー２１が図
示しない開閉装置で開き、排滓口２０が開口する（図
３）。
【００１１】図１，図３および図４を参照すれば、排滓
位置Ｃにおいて、タンディッシュ傾転台車１２の走行方
向に対して直角方向に移動可能な排滓受ポット台車２２
がレール２３を介して鋳込床１０上に設けられている。
排滓受ポット台車２２上には該台車２２の移動方向に並
んで複数体の、例えば２体の受ポット２４，２５が載置
されている。図１の如く矩形枠状のタンディッシュ傾転
台車１２は排滓位置Ｃへ移動したとき、排滓受ポット２
４，２５をその矩形枠体内に収容するように排滓受ポッ
ト台車２２の位置が定められている。排滓受ポット台車
２２は図４に示すように鋳込床１０側に固定したモート
ルシリンダ等の駆動装置２６にブラケット２７を介して
連結され、該駆動装置２６の作動により前記受ポット２
４，２５の１つが、傾転したタンディッシュ８の排滓口
２０の真下に位置するようになっている。
位置Ｃにおいて、タンディッシュ傾転台車１２の走行方
向に対して直角方向に移動可能な排滓受ポット台車２２
がレール２３を介して鋳込床１０上に設けられている。
排滓受ポット台車２２上には該台車２２の移動方向に並
んで複数体の、例えば２体の受ポット２４，２５が載置
されている。図１の如く矩形枠状のタンディッシュ傾転
台車１２は排滓位置Ｃへ移動したとき、排滓受ポット２
４，２５をその矩形枠体内に収容するように排滓受ポッ
ト台車２２の位置が定められている。排滓受ポット台車
２２は図４に示すように鋳込床１０側に固定したモート
ルシリンダ等の駆動装置２６にブラケット２７を介して
連結され、該駆動装置２６の作動により前記受ポット２
４，２５の１つが、傾転したタンディッシュ８の排滓口
２０の真下に位置するようになっている。
【００１２】鋳込位置Ａでレードル５から溶鋼を注入さ
れかつモールドへ鋳込みを完了したタンディッシュ８は
タンディッシュターレット２によって受渡位置Ｂへ旋回
移動して停止する。次いでタンディッシュ傾転台車１２
のタンディッシュ保持台１７が最下降した状態で該台車
１２がタンディッシュ８の下方へ進入する。そしてタン
ディッシュ上下・傾転駆動装置１９の作動でタンディッ
シュ保持台１７が上昇し、タンディッシュ８を下方から
持ち上げるようにしてタンディッシュターレット２から
タンディッシュ８を受け取り、クランプ装置１８でタン
ディッシュ８を保持台１７にクランプして排滓位置Ｃへ
移動する。排滓位置Ｃでタンディッシュ傾転台車１２を
位置固定し、タンディッシュ８と保持台１７とのクラン
プを解放し、再び上下・傾転駆動装置１９の作動でタン
ディッシュ８は排滓口２０が下方へ向くようにタンディ
ッシュ保持台１７と一体で傾転し、開閉装置で排滓口カ
バー２１を開とし、タンディッシュ内残鋼、残滓等を直
下の排滓受ポット２４に排出する。残鋼，残滓の排出完
了後、駆動装置１９でタンディッシュ８を水平に復帰さ
せてクランプ装置１８でクランプし、同時にタンディッ
シュ傾転台車１２の固定を解放した後、受渡位置Ｂへ戻
す。受渡位置Ｂでタンディッシュ保持台１７を下降させ
てタンディッシュ８をタンディッシュターレット２に受
け渡す。
れかつモールドへ鋳込みを完了したタンディッシュ８は
タンディッシュターレット２によって受渡位置Ｂへ旋回
移動して停止する。次いでタンディッシュ傾転台車１２
のタンディッシュ保持台１７が最下降した状態で該台車
１２がタンディッシュ８の下方へ進入する。そしてタン
ディッシュ上下・傾転駆動装置１９の作動でタンディッ
シュ保持台１７が上昇し、タンディッシュ８を下方から
持ち上げるようにしてタンディッシュターレット２から
タンディッシュ８を受け取り、クランプ装置１８でタン
ディッシュ８を保持台１７にクランプして排滓位置Ｃへ
移動する。排滓位置Ｃでタンディッシュ傾転台車１２を
位置固定し、タンディッシュ８と保持台１７とのクラン
プを解放し、再び上下・傾転駆動装置１９の作動でタン
ディッシュ８は排滓口２０が下方へ向くようにタンディ
ッシュ保持台１７と一体で傾転し、開閉装置で排滓口カ
バー２１を開とし、タンディッシュ内残鋼、残滓等を直
下の排滓受ポット２４に排出する。残鋼，残滓の排出完
了後、駆動装置１９でタンディッシュ８を水平に復帰さ
せてクランプ装置１８でクランプし、同時にタンディッ
シュ傾転台車１２の固定を解放した後、受渡位置Ｂへ戻
す。受渡位置Ｂでタンディッシュ保持台１７を下降させ
てタンディッシュ８をタンディッシュターレット２に受
け渡す。
【００１３】上述の排滓動作の間に鋳込位置Ａにあるタ
ンディッシュ７の鋳込みは終了し、排滓の終ったタンデ
ィッシュ８が受渡位置Ｂ上あるいは鋳込位置Ａに至る間
の旋回経路上で予熱等の準備処理がなされ、鋳込位置Ａ
で次の鋳込み作業に入る。このとき、前の鋳込位置Ａに
あったタンディッシュ７は前記と同様の動作で受渡位置
Ｂから排滓位置Ｃへ移動し、次の排滓動作に入る。この
ときは排滓受ポット台車２２を駆動装置２６で移動させ
て他方の排滓受ポット２５をタンディッシュ７の排滓口
直下に位置させて排滓する。なお前回の残鋼、残滓を受
け取った排滓受ポット２４はこの間に排滓処理場へ運ば
れて次の排滓作業に備えるべく排滓受ポット台車２２上
に戻される。このように２体の排滓受ポット２４，２５
を交互に使用することで効率よく作業が進行する。前記
排滓受ポットは２個に限定されるものでなく、受ポット
台車上に複数体設けて使用してもよいことは勿論であ
る。
ンディッシュ７の鋳込みは終了し、排滓の終ったタンデ
ィッシュ８が受渡位置Ｂ上あるいは鋳込位置Ａに至る間
の旋回経路上で予熱等の準備処理がなされ、鋳込位置Ａ
で次の鋳込み作業に入る。このとき、前の鋳込位置Ａに
あったタンディッシュ７は前記と同様の動作で受渡位置
Ｂから排滓位置Ｃへ移動し、次の排滓動作に入る。この
ときは排滓受ポット台車２２を駆動装置２６で移動させ
て他方の排滓受ポット２５をタンディッシュ７の排滓口
直下に位置させて排滓する。なお前回の残鋼、残滓を受
け取った排滓受ポット２４はこの間に排滓処理場へ運ば
れて次の排滓作業に備えるべく排滓受ポット台車２２上
に戻される。このように２体の排滓受ポット２４，２５
を交互に使用することで効率よく作業が進行する。前記
排滓受ポットは２個に限定されるものでなく、受ポット
台車上に複数体設けて使用してもよいことは勿論であ
る。
【００１４】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、タ
ンディッシュ内残鋼，残滓を迅速かつ確実に排出するこ
とができるので、熱ロスが大巾に減少し、タンディッシ
ュ内耐火壁の長寿命化がもたらされ、設備のランニング
コストの低減が図られる。特に本考案では２体の排滓受
ポットを１台の台車に搭載して該台車の往復移動で交互
に使用するので排滓処理がスムーズに効率よく行える。
人手作業が不要となり、省力化，安全対策がもたらされ
る。また排滓作業の自動化が可能なため生産能率が向上
し生産性を高め得る等多くの効果がある。
ンディッシュ内残鋼，残滓を迅速かつ確実に排出するこ
とができるので、熱ロスが大巾に減少し、タンディッシ
ュ内耐火壁の長寿命化がもたらされ、設備のランニング
コストの低減が図られる。特に本考案では２体の排滓受
ポットを１台の台車に搭載して該台車の往復移動で交互
に使用するので排滓処理がスムーズに効率よく行える。
人手作業が不要となり、省力化，安全対策がもたらされ
る。また排滓作業の自動化が可能なため生産能率が向上
し生産性を高め得る等多くの効果がある。
【図１】本考案の実施例によるタンディッシュ残鋼排出
装置を有する連続鋳造設備の部分的な平面図である。
装置を有する連続鋳造設備の部分的な平面図である。
【図２】本考案に係るタンディッシュ傾転台車がタンデ
ィッシュ下方に進入した状態を示す側面図である。
ィッシュ下方に進入した状態を示す側面図である。
【図３】排滓位置でタンディッシュが傾転したときのタ
ンディッシュ傾転台車および排滓受ポットの側面図であ
る。
ンディッシュ傾転台車および排滓受ポットの側面図であ
る。
【図４】排滓受ポットを搭載した排滓受ポット台車およ
びその駆動装置の正面図である。
びその駆動装置の正面図である。
１ レードルターレット ２ タンディッシュターレット ４ 旋回中心軸 ５，６ 旋回アーム ７，８ タンディッシュ ９，１１ 引出レール １２ タンディッシュ傾転台車 １６ タンディッシュ傾転装置 １８ クランプ装置 ２０ 排滓口 ２１ カバー ２２ 排滓受ポット台車 ２４，２５ 排滓受ポット Ａ 鋳込位置 Ｂ 受渡位置 Ｃ 排滓装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 日野 英二 愛媛県新居浜市惣開町５番２号住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (56)参考文献 特開 平５−169210（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−15851（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−43449（ＪＰ，Ｕ) 実開 平６−54458（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B22D 43/00 B22D 11/10 310 B22D 41/12
Claims (1)
- 【請求項１】少なくとも一対のタンディッシュを搭載し
て該タンディッシュが鋳込位置を通るように旋回するタ
ンディッシュターレットを備えた連続鋳造設備におい
て、前記タンディッシュターレット上の一方のタンディ
ッシュが鋳込位置にあるときに他方のタンディッシュの
下方位置からタンディッシュ旋回経路の外側の排鋼位置
まで往復移動可能なタンディッシュ移送台車と、前記移
送台車に設けられかつ前記タンディッシュを持上げ，下
げおよび傾転させる傾動装置と、前記排鋼位置上を前記
移送台車の移動方向と直交する方向に往復移動する排滓
受ポット台車と、前記排滓受ポット台車の移動方向に並
んで該ポット台車上に載せられた複数体の排滓受ポット
とを有し、前記排滓受ポット台車の移動ストロークは少
なくとも前記複数体の排滓受ポットの中心間距離に定め
られており、排滓動作が前記複数体の排滓受ポットに対
して交互になされることを特徴とするタンディッシュ残
鋼排出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5360793U JP2580019Y2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 連続鋳造設備におけるタンディッシュの残鋼排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5360793U JP2580019Y2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 連続鋳造設備におけるタンディッシュの残鋼排出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0721253U JPH0721253U (ja) | 1995-04-18 |
| JP2580019Y2 true JP2580019Y2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=12947585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5360793U Expired - Fee Related JP2580019Y2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 連続鋳造設備におけるタンディッシュの残鋼排出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2580019Y2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114247875A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-03-29 | 二重（德阳）重型装备有限公司 | 真空钢锭多包连续浇注用浇钢装置及浇注方法 |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP5360793U patent/JP2580019Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0721253U (ja) | 1995-04-18 |
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