JP2579752Y2 - 枕木の搬送供給装置 - Google Patents
枕木の搬送供給装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、形鋼、鋼板、軌条、
材木等の重量物(以下「重量物」という。)を段積みす
る際に、重量物の載置される床面及び重量物と重量物の
間に緩衝材として敷かれる長尺状の枕木(マンボ)を自
動的に搬送し供給する、枕木の搬送供給装置に関する。
材木等の重量物(以下「重量物」という。)を段積みす
る際に、重量物の載置される床面及び重量物と重量物の
間に緩衝材として敷かれる長尺状の枕木(マンボ)を自
動的に搬送し供給する、枕木の搬送供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】重量物を保管等の目的で段
積みする際には、重量物の載置される床面及び重量物と
重量物の間には、緩衝材として一般に枕木が敷かれてい
る。この枕木は、重量物の損傷を防止するとともに、重
量物の下方にクレーンの荷揚げ部を挿入したりするため
の空間を作るという役割も果たしている。
積みする際には、重量物の載置される床面及び重量物と
重量物の間には、緩衝材として一般に枕木が敷かれてい
る。この枕木は、重量物の損傷を防止するとともに、重
量物の下方にクレーンの荷揚げ部を挿入したりするため
の空間を作るという役割も果たしている。
【0003】上記枕木は、木材、金属、ゴム等の種々の
材料からなるものがあるが、いずれも軽いものではない
(通常、5キロ以上)。そして、この枕木を前記床面や
載置された重量物の上部等の所定の場所に搬送して配置
する作業は、従来、人手により行われていた。また、特
開昭62−83931号公報に記載されているものは、
枕木の受入れ、および収容量が少ないといった問題があ
る。
材料からなるものがあるが、いずれも軽いものではない
(通常、5キロ以上)。そして、この枕木を前記床面や
載置された重量物の上部等の所定の場所に搬送して配置
する作業は、従来、人手により行われていた。また、特
開昭62−83931号公報に記載されているものは、
枕木の受入れ、および収容量が少ないといった問題があ
る。
【0004】このような枕木を搬送する作業は、重労働
であるとともに、重量物の荷崩れ等の恐れのある危険な
場所での作業である。このため、作業の省力化、合理化
を図るとともに、作業者の安全を図る観点から、作業の
機械化が要望されていた。
であるとともに、重量物の荷崩れ等の恐れのある危険な
場所での作業である。このため、作業の省力化、合理化
を図るとともに、作業者の安全を図る観点から、作業の
機械化が要望されていた。
【0005】本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされ
たものであり、枕木を所定の場所に自動的に搬送して供
給でき、しかも、枕木を飛散させることなく精度よく配
置することのできる枕木の搬送供給装置を提供すること
を目的とする。
たものであり、枕木を所定の場所に自動的に搬送して供
給でき、しかも、枕木を飛散させることなく精度よく配
置することのできる枕木の搬送供給装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る枕木の搬送
供給装置は、移動可能に設けられた外枠部と、前記外枠
部の内側に設けられ、互いに平行かつ水平な状態の複数
の枕木を上下方向に複数段、積載可能とされた貯蔵ラッ
クと、上下方向に延びる押出部を有し、この押出部を前
記外枠部に対して前記貯蔵ラックに載置された前記枕木
の長手方向と直交する水平方向に押出し、前記貯蔵ラッ
クの全段に積載された複数の枕木を前記水平方向に押出
す枕木押出部と、前記枕木を把持する枕木把持部と、前
記枕木把持部を前記外枠部に対して前記水平方向に駆動
する水平駆動部と、前記枕木把持部を前記外枠部に対し
て上下方向に駆動する昇降駆動部と、前記外枠部の下部
に設けられ、投下された枕木を当該外枠部の下方に導く
シュートとを備えたことを特徴とするものである。
供給装置は、移動可能に設けられた外枠部と、前記外枠
部の内側に設けられ、互いに平行かつ水平な状態の複数
の枕木を上下方向に複数段、積載可能とされた貯蔵ラッ
クと、上下方向に延びる押出部を有し、この押出部を前
記外枠部に対して前記貯蔵ラックに載置された前記枕木
の長手方向と直交する水平方向に押出し、前記貯蔵ラッ
クの全段に積載された複数の枕木を前記水平方向に押出
す枕木押出部と、前記枕木を把持する枕木把持部と、前
記枕木把持部を前記外枠部に対して前記水平方向に駆動
する水平駆動部と、前記枕木把持部を前記外枠部に対し
て上下方向に駆動する昇降駆動部と、前記外枠部の下部
に設けられ、投下された枕木を当該外枠部の下方に導く
シュートとを備えたことを特徴とするものである。
【0007】前記枕木把持部が枕木を投下する位置は、
前記昇降駆動部の最降下位置に設定するのが好ましい。
貯蔵ラックは、搬送供給装置に対して固定して設けられ
ていてもよく、搬送供給装置に対して交換可能に設けら
れていてもよい。前記枕木把持部は、枕木に当接する内
側部に凹凸部が形成されている構成としてもよく、ま
た、複数本の枕木を把持可能とされていてもよい。
前記昇降駆動部の最降下位置に設定するのが好ましい。
貯蔵ラックは、搬送供給装置に対して固定して設けられ
ていてもよく、搬送供給装置に対して交換可能に設けら
れていてもよい。前記枕木把持部は、枕木に当接する内
側部に凹凸部が形成されている構成としてもよく、ま
た、複数本の枕木を把持可能とされていてもよい。
【0008】
【作用】上記構成に係る枕木の搬送供給装置にあって
は、外枠部がクレーン等により所定の場所に順次移動せ
しめられてゆくとともに、貯蔵ラックに載置された枕木
が順次シュートから下方に落下せしめられ、所定の場所
に配置されてゆく。
は、外枠部がクレーン等により所定の場所に順次移動せ
しめられてゆくとともに、貯蔵ラックに載置された枕木
が順次シュートから下方に落下せしめられ、所定の場所
に配置されてゆく。
【0009】貯蔵ラックに載置された枕木は、枕木押出
部により1又は複数ピッチ(枕木の幅サイズ)分づつ搬
出方向へ押し出される。昇降駆動部によって貯蔵ラック
の各段の高さに移動せしめられた枕木把持部は、水平駆
動部により貯蔵ラック側に押し出され、枕木を把持し、
枕木を把持した状態で逆方向に移動せしめられる。そし
て、昇降駆動部によりシュート直上の最降下位置まで降
下せしめられた後、ここで枕木を離し、枕木はシュート
を通って下方に落下せしめられ、所定位置に供給され
る。枕木をシュートに投下する位置は、枕木の載置され
た貯蔵ラックの段の高さによらず、常にシュート直上の
最降下位置とされる。
部により1又は複数ピッチ(枕木の幅サイズ)分づつ搬
出方向へ押し出される。昇降駆動部によって貯蔵ラック
の各段の高さに移動せしめられた枕木把持部は、水平駆
動部により貯蔵ラック側に押し出され、枕木を把持し、
枕木を把持した状態で逆方向に移動せしめられる。そし
て、昇降駆動部によりシュート直上の最降下位置まで降
下せしめられた後、ここで枕木を離し、枕木はシュート
を通って下方に落下せしめられ、所定位置に供給され
る。枕木をシュートに投下する位置は、枕木の載置され
た貯蔵ラックの段の高さによらず、常にシュート直上の
最降下位置とされる。
【0010】枕木投下後、枕木把持部は昇降駆動部によ
って貯蔵ラックの次の段の高さに移動せしめられ、次の
枕木投下までこの位置で待機する。以後、前記と同様の
動作が繰り返され、貯蔵ラックの前方の全て段の枕木が
取り出されたときには、枕木押出部は再び枕木を1又は
複数ピッチ分前方に押し出し、次の枕木の取出作業が開
始される。
って貯蔵ラックの次の段の高さに移動せしめられ、次の
枕木投下までこの位置で待機する。以後、前記と同様の
動作が繰り返され、貯蔵ラックの前方の全て段の枕木が
取り出されたときには、枕木押出部は再び枕木を1又は
複数ピッチ分前方に押し出し、次の枕木の取出作業が開
始される。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の実施例を
説明する。図1乃至図3は本考案の一実施例に係る枕木
の搬送供給装置を示すものであり、これらの図におい
て、符号2はボックス状の外枠フレーム(外枠部に相
当)である。外枠フレーム(以下「フレーム」と略称す
る。)2の上下には上板2a及び下板2bが設けられて
おり、上板2aの上部には吊上げ部4が設けられ、クレ
ーン等の吊ビーム下面に接続チェーン6により取り付け
られている。フレーム2は、上板2a及び下板2bを常
に水平状態とされ、後述する枕木の搬送供給時において
も水平状態を維持しながら移動せしめられる。
説明する。図1乃至図3は本考案の一実施例に係る枕木
の搬送供給装置を示すものであり、これらの図におい
て、符号2はボックス状の外枠フレーム(外枠部に相
当)である。外枠フレーム(以下「フレーム」と略称す
る。)2の上下には上板2a及び下板2bが設けられて
おり、上板2aの上部には吊上げ部4が設けられ、クレ
ーン等の吊ビーム下面に接続チェーン6により取り付け
られている。フレーム2は、上板2a及び下板2bを常
に水平状態とされ、後述する枕木の搬送供給時において
も水平状態を維持しながら移動せしめられる。
【0012】フレーム2の中央部には、貯蔵ラック12
がフレーム2に対して固定して設けられている。貯蔵ラ
ック12は、4つの上下枠8と、これら上下枠8の間に
水平に横架され、上下方向に沿って多段に設けられた複
数の水平枠10とから構成されている。各水平枠10上
には、枕木Mを互いにほぼ平行かつ水平な状態で複数本
載置可能となっており、また、各段の水平枠10は上下
方向に互いに一定の間隔とされ、上下の水平枠10上に
載置された枕木Mが互いに干渉することなく、間に所定
の空間ができるように設定されている。なお、貯蔵ラッ
ク12は、フレーム2に対して着脱可能なカセット式の
ものでもよく、また、フレーム2と一体に連結された固
定式のものでもよい。
がフレーム2に対して固定して設けられている。貯蔵ラ
ック12は、4つの上下枠8と、これら上下枠8の間に
水平に横架され、上下方向に沿って多段に設けられた複
数の水平枠10とから構成されている。各水平枠10上
には、枕木Mを互いにほぼ平行かつ水平な状態で複数本
載置可能となっており、また、各段の水平枠10は上下
方向に互いに一定の間隔とされ、上下の水平枠10上に
載置された枕木Mが互いに干渉することなく、間に所定
の空間ができるように設定されている。なお、貯蔵ラッ
ク12は、フレーム2に対して着脱可能なカセット式の
ものでもよく、また、フレーム2と一体に連結された固
定式のものでもよい。
【0013】貯蔵ラック12の前方には、図2に示すよ
うに、フレーム2の前方を覆う開閉ストッパー14,1
4が設けられている。これら開閉ストッパー14は平面
視略L字状を呈し、同一断面形状で、貯蔵ラック12の
全段を覆うように上下方向に沿って延びている。各開閉
ストッパー14は、上下方向に設けられた固定軸16の
回りに回動自在とされ、図示しない開閉駆動部により、
互いに同期して開閉駆動可能とされている。
うに、フレーム2の前方を覆う開閉ストッパー14,1
4が設けられている。これら開閉ストッパー14は平面
視略L字状を呈し、同一断面形状で、貯蔵ラック12の
全段を覆うように上下方向に沿って延びている。各開閉
ストッパー14は、上下方向に設けられた固定軸16の
回りに回動自在とされ、図示しない開閉駆動部により、
互いに同期して開閉駆動可能とされている。
【0014】前記貯蔵ラック12の後方には、上下方向
に延びるスライドフレーム(押出部に相当)18,18
が設けられている。各スライドフレーム18は、フレー
ム2の下部に前後方向水平に設けられたレール20上を
スライド自在に設けられ、また、これらスライドフレー
ム18,18に一体に設けられたナット部材19は、下
板2bに軸線回りに回転自在に設けられたボールスクリ
ュー22に螺合している。また、スライドフレーム18
の後方には、モータ24及びモータ24の出力軸の回転
をボールスクリュー22に伝えるスクリュージャッキ2
6が、下板2bに固定して設けられ、モータ24の駆動
により、スライドフレーム18を貯蔵ラック12に接近
又は離隔する方向(前後方向)に駆動可能となってい
る。前記スライドフレーム18とこれを前後方向に駆動
する諸要素は、枕木押出部を構成している。
に延びるスライドフレーム(押出部に相当)18,18
が設けられている。各スライドフレーム18は、フレー
ム2の下部に前後方向水平に設けられたレール20上を
スライド自在に設けられ、また、これらスライドフレー
ム18,18に一体に設けられたナット部材19は、下
板2bに軸線回りに回転自在に設けられたボールスクリ
ュー22に螺合している。また、スライドフレーム18
の後方には、モータ24及びモータ24の出力軸の回転
をボールスクリュー22に伝えるスクリュージャッキ2
6が、下板2bに固定して設けられ、モータ24の駆動
により、スライドフレーム18を貯蔵ラック12に接近
又は離隔する方向(前後方向)に駆動可能となってい
る。前記スライドフレーム18とこれを前後方向に駆動
する諸要素は、枕木押出部を構成している。
【0015】前記下板2bの上部には、前後方向水平に
レール部材28が設けられ、該レール部材28上を、上
下方向に延びる昇降ガイド30が前後方向に移動自在に
設けられている。レール部材28の前方には、モータ3
2がフレーム2に固定して設けられ、このモータ32に
よって正逆方向に回転駆動されるねじ部材(図示省略)
が昇降ガイド30の一部と螺合している。そして、モー
タ32の駆動制御によって昇降ガイド30を前後方向に
駆動可能となっている。前記モータ32、レール部材2
8及び前記ねじ部材は、水平駆動部を構成している。
レール部材28が設けられ、該レール部材28上を、上
下方向に延びる昇降ガイド30が前後方向に移動自在に
設けられている。レール部材28の前方には、モータ3
2がフレーム2に固定して設けられ、このモータ32に
よって正逆方向に回転駆動されるねじ部材(図示省略)
が昇降ガイド30の一部と螺合している。そして、モー
タ32の駆動制御によって昇降ガイド30を前後方向に
駆動可能となっている。前記モータ32、レール部材2
8及び前記ねじ部材は、水平駆動部を構成している。
【0016】昇降ガイド30の後方側には、水平方向に
延びる支持レール34が昇降ガイド30に沿って昇降可
能に設けられ、昇降ガイド30の上部にはモータ36が
該昇降ガイド30と一体に設けられている。また、モー
タ36によって正逆方向に回転駆動されるねじ部材37
(図2)が昇降ガイド30の一部と螺合しており、モー
タ36の駆動制御によって支持レール34を上下方向に
昇降駆動可能となっている。前記モータ36、昇降ガイ
ド30及び前記ねじ部材は昇降駆動部を構成している。
延びる支持レール34が昇降ガイド30に沿って昇降可
能に設けられ、昇降ガイド30の上部にはモータ36が
該昇降ガイド30と一体に設けられている。また、モー
タ36によって正逆方向に回転駆動されるねじ部材37
(図2)が昇降ガイド30の一部と螺合しており、モー
タ36の駆動制御によって支持レール34を上下方向に
昇降駆動可能となっている。前記モータ36、昇降ガイ
ド30及び前記ねじ部材は昇降駆動部を構成している。
【0017】前記支持レール34の側方には、モータ4
2が該支持レール34と一体に設けられている(図
2)。また、支持レール34上には、アーム38とアー
ム40が、該支持レール34の長手方向に沿って左右方
向水平に移動可能に取り付けられるとともに、軸部材4
4がその両端部を回動自在に支持されている。軸部材4
4の一端側部分には右ねじ部44aが形成され、他端側
部分には左ねじ部44bが形成されており、これら各ね
じ部44a、44bが前記アーム38、40と螺合して
いる。また、軸部材44は前記モータ42の出力軸に連
結されており、該モータ42の正逆方向の回転駆動によ
り、アーム38と40を互いに接近又は離隔駆動できる
ようになっている。
2が該支持レール34と一体に設けられている(図
2)。また、支持レール34上には、アーム38とアー
ム40が、該支持レール34の長手方向に沿って左右方
向水平に移動可能に取り付けられるとともに、軸部材4
4がその両端部を回動自在に支持されている。軸部材4
4の一端側部分には右ねじ部44aが形成され、他端側
部分には左ねじ部44bが形成されており、これら各ね
じ部44a、44bが前記アーム38、40と螺合して
いる。また、軸部材44は前記モータ42の出力軸に連
結されており、該モータ42の正逆方向の回転駆動によ
り、アーム38と40を互いに接近又は離隔駆動できる
ようになっている。
【0018】各アーム38,40の先端部には、押圧部
46aを有するクランプピン46が水平方向に移動自在
に取り付けられており、押圧部46aと各アーム38,
40との間には、複数の板バネ48が介装されている。
また、各押圧部46aの先端面(内側部)にはローレッ
ト加工等によりきざみ目(凹凸部)が形成され、枕木を
把持する性能が高められている。前記支持レール34、
アーム38,40、モータ42、軸部材44及び板バネ
48は、枕木把持部を構成している。なお、枕木把持部
を上記のように一本の枕木を把持する構成とせず、二本
以上の枕木を把持する構成とすれば、タクトタイムの短
縮を図ることが可能である。
46aを有するクランプピン46が水平方向に移動自在
に取り付けられており、押圧部46aと各アーム38,
40との間には、複数の板バネ48が介装されている。
また、各押圧部46aの先端面(内側部)にはローレッ
ト加工等によりきざみ目(凹凸部)が形成され、枕木を
把持する性能が高められている。前記支持レール34、
アーム38,40、モータ42、軸部材44及び板バネ
48は、枕木把持部を構成している。なお、枕木把持部
を上記のように一本の枕木を把持する構成とせず、二本
以上の枕木を把持する構成とすれば、タクトタイムの短
縮を図ることが可能である。
【0019】前記フレーム2の下部には、水平状態の枕
木Mが通過可能な、断面略長方形の筒状のシュート50
が固定配置されている。このシュート50は、鉄等から
なる上部シュート52と、この上部シュート52の下部
に連結され、布、ゴム等の柔軟性を有する素材からなる
下部シュート54とから構成されている。
木Mが通過可能な、断面略長方形の筒状のシュート50
が固定配置されている。このシュート50は、鉄等から
なる上部シュート52と、この上部シュート52の下部
に連結され、布、ゴム等の柔軟性を有する素材からなる
下部シュート54とから構成されている。
【0020】上記の各モータ24,32,36,42並
びに開閉ストッパー14の駆動源は、ともに図示しない
制御部に接続されており、これら全ての駆動源をフレー
ム2の外部から制御可能となっている。なお、下板2b
の下面には、何かに接触した際に警報を発生させる装置
が配備され(図示省略)、作業の安全が図られている。
びに開閉ストッパー14の駆動源は、ともに図示しない
制御部に接続されており、これら全ての駆動源をフレー
ム2の外部から制御可能となっている。なお、下板2b
の下面には、何かに接触した際に警報を発生させる装置
が配備され(図示省略)、作業の安全が図られている。
【0021】上記構成に係る枕木の搬送供給装置にあっ
ては、予め、貯蔵ラック12の全段に枕木Mを載置して
おく。貯蔵ラック12が固定式の場合には後方側から枕
木Mを貯蔵ラック12に挿入してセットすればよく、カ
セット式の場合には、既に枕木Mが積載された貯蔵ラッ
クをフレーム2内に装着すればよい。
ては、予め、貯蔵ラック12の全段に枕木Mを載置して
おく。貯蔵ラック12が固定式の場合には後方側から枕
木Mを貯蔵ラック12に挿入してセットすればよく、カ
セット式の場合には、既に枕木Mが積載された貯蔵ラッ
クをフレーム2内に装着すればよい。
【0022】枕木の搬送供給作業は、クレーン等による
フレーム2の移動作業と、フレーム2の移動停止後の貯
蔵ラック12からの枕木Mの投下作業とを交互に繰り返
して行われる。
フレーム2の移動作業と、フレーム2の移動停止後の貯
蔵ラック12からの枕木Mの投下作業とを交互に繰り返
して行われる。
【0023】貯蔵ラック12からの枕木Mの投下作業は
次のようにして行われる。まず、開閉ストッパー14が
閉じた状態においてモータ24を駆動し、スライドフレ
ーム18を前側に駆動して、貯蔵ラック12に貯蔵され
た枕木Mを該スライドフレーム18に押し付けながら整
列させる。
次のようにして行われる。まず、開閉ストッパー14が
閉じた状態においてモータ24を駆動し、スライドフレ
ーム18を前側に駆動して、貯蔵ラック12に貯蔵され
た枕木Mを該スライドフレーム18に押し付けながら整
列させる。
【0024】次に、開閉ストッパー14を開き、昇降駆
動部によって支持レール34を貯蔵ラック12の上から
1段目の高さに移動せしめ、水平駆動部により貯蔵ラッ
ク12側(後方)に押し出す。そして、クランプピン4
6の中心が枕木Mの中心となる位置で停止する。この
際、モータ42の駆動によりアーム38と40とを予め
離間せしめ、押出部46aと押出部46aとの間隔を枕
木Mの長さより大きく設定しておく。
動部によって支持レール34を貯蔵ラック12の上から
1段目の高さに移動せしめ、水平駆動部により貯蔵ラッ
ク12側(後方)に押し出す。そして、クランプピン4
6の中心が枕木Mの中心となる位置で停止する。この
際、モータ42の駆動によりアーム38と40とを予め
離間せしめ、押出部46aと押出部46aとの間隔を枕
木Mの長さより大きく設定しておく。
【0025】次に、モータ42の駆動によりアーム38
と40とを接近させて枕木をクランプピン46と46の
間に把持し、この状態において水平駆動部により、枕木
Mがシュート50の真上に位置するところまで支持レー
ル34を前方へ移動させる。
と40とを接近させて枕木をクランプピン46と46の
間に把持し、この状態において水平駆動部により、枕木
Mがシュート50の真上に位置するところまで支持レー
ル34を前方へ移動させる。
【0026】ついで、支持レール34を昇降駆動部によ
りシュート50の直上の最降下位置まで降下せしめ、こ
こで再びモータ42を駆動してアーム38と40とを離
間せしめる。これにより、枕木Mは自由落下してシュー
ト50に入り、該シュート50を経て下方に落下せしめ
られ、所定位置に供給される。
りシュート50の直上の最降下位置まで降下せしめ、こ
こで再びモータ42を駆動してアーム38と40とを離
間せしめる。これにより、枕木Mは自由落下してシュー
ト50に入り、該シュート50を経て下方に落下せしめ
られ、所定位置に供給される。
【0027】シュート50からの枕木Mの投下後、支持
レール34は、昇降駆動部によって貯蔵ラック12の次
の段(上から2段目)の高さに移動せしめられて停止
し、この状態で次の枕木Mの投下まで待機する。この
際、開閉ストッパー14が閉じられ、フレーム2の移動
中における枕木の荷崩れが防止される。
レール34は、昇降駆動部によって貯蔵ラック12の次
の段(上から2段目)の高さに移動せしめられて停止
し、この状態で次の枕木Mの投下まで待機する。この
際、開閉ストッパー14が閉じられ、フレーム2の移動
中における枕木の荷崩れが防止される。
【0028】クレーン等によりフレーム2が次の場所に
移動された後、再び、開閉ストッパー14を開き、支持
レール34を、水平駆動部により貯蔵ラック12側(後
方)に押し出し、枕木をクランプピン46と46の間に
把持し、この状態において水平駆動部により、枕木Mが
シュート50の真上に位置するところまで支持レール3
4を前方へ移動させる。
移動された後、再び、開閉ストッパー14を開き、支持
レール34を、水平駆動部により貯蔵ラック12側(後
方)に押し出し、枕木をクランプピン46と46の間に
把持し、この状態において水平駆動部により、枕木Mが
シュート50の真上に位置するところまで支持レール3
4を前方へ移動させる。
【0029】ついで、支持レール34を昇降駆動部によ
りシュート50の直上の最降下位置まで降下せしめ、こ
こで枕木Mをシュート50を経て下方に落下せしめ、所
定位置に供給する。シュート50からの枕木Mの投下
後、支持レール34は、昇降駆動部によって貯蔵ラック
12の次の段(上から3段目)の高さに移動せしめられ
て停止し、この状態で次の枕木Mの投下まで待機する。
以後、全段の枕木Mの投下が終了するまで、同様の動作
が繰り返される。
りシュート50の直上の最降下位置まで降下せしめ、こ
こで枕木Mをシュート50を経て下方に落下せしめ、所
定位置に供給する。シュート50からの枕木Mの投下
後、支持レール34は、昇降駆動部によって貯蔵ラック
12の次の段(上から3段目)の高さに移動せしめられ
て停止し、この状態で次の枕木Mの投下まで待機する。
以後、全段の枕木Mの投下が終了するまで、同様の動作
が繰り返される。
【0030】上記昇降駆動部の制御は、駆動速度を高速
から低速まで変化できる可変速制御とされており、貯蔵
ラック12の最上段の枕木Mを取り出して投下するとき
には支持レール34は最も早い速度で昇降せしめられ、
枕木Mの載置される位置が下方に向かうに従って支持レ
ール34を昇降駆動する速度が遅くなるなるように制御
される。これにより、枕木Mの載置された位置によらず
枕木Mの取り出しに要するタクトタイムが一定となり、
安定した枕木の搬送供給作業を行うことができる。
から低速まで変化できる可変速制御とされており、貯蔵
ラック12の最上段の枕木Mを取り出して投下するとき
には支持レール34は最も早い速度で昇降せしめられ、
枕木Mの載置される位置が下方に向かうに従って支持レ
ール34を昇降駆動する速度が遅くなるなるように制御
される。これにより、枕木Mの載置された位置によらず
枕木Mの取り出しに要するタクトタイムが一定となり、
安定した枕木の搬送供給作業を行うことができる。
【0031】貯蔵ラック12の前方の全て段の枕木Mが
取り出されたときには、スライドフレーム18が再び前
方に駆動され、該スライドフレーム18によって全段の
枕木Mが1ピッチ分前方に押し出される。そして、上記
の場合と同様に、次の枕木Mの取出作業が開始される。
取り出されたときには、スライドフレーム18が再び前
方に駆動され、該スライドフレーム18によって全段の
枕木Mが1ピッチ分前方に押し出される。そして、上記
の場合と同様に、次の枕木Mの取出作業が開始される。
【0032】上記した枕木の搬送供給装置によれば、枕
木Mを順次自動的に搬送して所定の場所に配置すること
ができ、作業の省力化、合理化が図れる。また、枕木M
が必ず最降下位置からシュート50に投下されるため、
枕木Mの降下する距離が最小となり、枕木Mが鋼板S上
(図1)等に載置される際の衝撃が抑えられ、枕木Mを
飛散させることなく精度よく配置することができ、ま
た、枕木Mの投下される際の損傷も最小となる。
木Mを順次自動的に搬送して所定の場所に配置すること
ができ、作業の省力化、合理化が図れる。また、枕木M
が必ず最降下位置からシュート50に投下されるため、
枕木Mの降下する距離が最小となり、枕木Mが鋼板S上
(図1)等に載置される際の衝撃が抑えられ、枕木Mを
飛散させることなく精度よく配置することができ、ま
た、枕木Mの投下される際の損傷も最小となる。
【0033】さらに、上記枕木の搬送供給装置では、シ
ュート50の下方が、布、ゴム等の柔軟性を有する素材
からなる下部シュート54となっており、枕木Mがシュ
ート50を通過する際に振動等が有効に吸収され、枕木
Mの飛散がさらに効果的に防止される。
ュート50の下方が、布、ゴム等の柔軟性を有する素材
からなる下部シュート54となっており、枕木Mがシュ
ート50を通過する際に振動等が有効に吸収され、枕木
Mの飛散がさらに効果的に防止される。
【0034】なお、上記実施例においては、枕木把持部
を、枕木をその長手方向両側から挟圧して把持する構成
としているが、本考案はこれに限定されるものではな
く、例えば枕木の両端側を幅方向に挟圧したり、あるい
は枕木を吸引したりする構成であってもよい。
を、枕木をその長手方向両側から挟圧して把持する構成
としているが、本考案はこれに限定されるものではな
く、例えば枕木の両端側を幅方向に挟圧したり、あるい
は枕木を吸引したりする構成であってもよい。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、この考案に係る枕
木の搬送供給装置によれば、枕木を順次自動的に搬送し
て所定の場所に配置することができ、作業の省力化、合
理化が図れるとともに、枕木を所定の場所に載置する際
の衝撃を抑え、枕木を飛散させることなく精度よく配置
することができる。
木の搬送供給装置によれば、枕木を順次自動的に搬送し
て所定の場所に配置することができ、作業の省力化、合
理化が図れるとともに、枕木を所定の場所に載置する際
の衝撃を抑え、枕木を飛散させることなく精度よく配置
することができる。
【図1】本考案の一実施例に係る枕木の搬送供給装置を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のIII方向からの矢視図である。
2 外枠フレーム 12 貯蔵ラック 18 スライドフレーム 28 レール部材 30 昇降ガイド 34 支持レール 38、40 アーム 46 クランプピン 50 シュート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桟 三郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)考案者 福重 信雄 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−83931(JP,A) 特開 昭53−53868(JP,A) 実開 平5−46830(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 57/00 - 59/12
Claims (6)
- 【請求項1】長尺状の枕木を所定位置に搬送して供給す
る枕木の搬送供給装置であって、 移動可能に設けられた外枠部と、前記外枠部の内側に設
けられ、互いに平行かつ水平な状態の複数の枕木を上下
方向に複数段、積載可能とされた貯蔵ラックと、上下方
向に延びる押出部を有し、この押出部を前記外枠部に対
して前記貯蔵ラックに載置された前記枕木の長手方向と
直交する水平方向に押出し、前記貯蔵ラックの全段に積
載された複数の枕木を前記水平方向に押出す枕木押出部
と、前記枕木を把持する枕木把持部と、前記枕木把持部
を前記外枠部に対して前記水平方向に駆動する水平駆動
部と、前記枕木把持部を前記外枠部に対して上下方向に
駆動する昇降駆動部と、前記外枠部の下部に設けられ、
投下された枕木を当該外枠部の下方に導くシュートとを
備えたことを特徴とする枕木の搬送供給装置。 - 【請求項2】前記枕木把持部が枕木を投下する位置は、
前記昇降駆動部の最降下位置に設定されていることを特
徴とする請求項1記載の枕木の搬送供給装置。 - 【請求項3】前記貯蔵ラックは、搬送供給装置に対して
固定して設けられていることを特徴とする請求項1又は
2記載の枕木の搬送供給装置。 - 【請求項4】前記貯蔵ラックは、搬送供給装置に対して
交換可能に設けられていることを特徴とする請求項1又
は2記載の枕木の搬送供給装置。 - 【請求項5】前記枕木把持部は、枕木に当接する内側部
に凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又
は2記載の枕木の搬送供給装置。 - 【請求項6】前記枕木把持部は、複数本の枕木を把持可
能とされたことを特徴とする請求項1、2又は5記載の
枕木の搬送供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7081993U JP2579752Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 枕木の搬送供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7081993U JP2579752Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 枕木の搬送供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740642U JPH0740642U (ja) | 1995-07-21 |
JP2579752Y2 true JP2579752Y2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=13442571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7081993U Expired - Lifetime JP2579752Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 枕木の搬送供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579752Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020055100A (ja) * | 2018-10-01 | 2020-04-09 | 宮川工機株式会社 | 板状部品移動装置、板状部品移動装置の制御装置、及び、板状部品移動プログラム |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP7081993U patent/JP2579752Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740642U (ja) | 1995-07-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980519 |