JP2579751Y2 - 電動式水平養生ネット装置 - Google Patents

電動式水平養生ネット装置

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JP2579751Y2
JP2579751Y2 JP6225293U JP6225293U JP2579751Y2 JP 2579751 Y2 JP2579751 Y2 JP 2579751Y2 JP 6225293 U JP6225293 U JP 6225293U JP 6225293 U JP6225293 U JP 6225293U JP 2579751 Y2 JP2579751 Y2 JP 2579751Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、倉庫等の構造物や建設
中の建築物の床開口部を開閉して、墜落や転落事故を防
止したり、落下物の防護対策として用いられる電動式水
平養生ネット装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来の開閉式水平養生ネット
は、両サイドに張設したワイヤーに、シャックル等を介
してネットを結束し、人力により当該ネットの開閉を行
っていた。
【0003】しかしながら、上記養生ネットを、例えば
10階建の建築物に施工する場合、水平ネットを5層程
度設置する必要があり、揚重作業の度に、各階で人力に
よるネットの開閉を行わなければならず、多大な労力を
必要とする。また、このような労力を必要とするが故
に、作業員がネットを開放したまま放置し、揚重作業を
完了してもネットを閉鎖せずにおくことが、転落事故の
防止および落下物の防護対策上、問題となっていた。
【0004】上記人手による労力を軽減すべく、特開昭
52−152630号公報には、モーターを駆動源とす
る床スラブにおける開口部の安全ネット装置が開示され
ている。即ち、同安全ネット装置は、床開口部における
一対の対向縁下面にそれぞれ装着された案内レールと、
該レールの一端部に軸支された一対の駆動輪と、前記レ
ールの他端部に軸支された一対の遊動輪と、前記駆動輪
と遊動輪との間に張掛されて前記レールに沿って往復回
動駆動される一対の索条と、両側縁部にそれぞれ所定間
隔をもって吊具を装着するとともに前記床開口部面積に
相当する広さを有するネットを備え、前記両側縁部の吊
具をそれぞれ案内レールに摺動自在に吊持させるととも
に前記ネットの前端部を前記索条に係着し、かつ、ネッ
トの後端部を前記案内レールの端部に固定したことを特
徴とするものであるが、構造的に一対の案内レールが必
要であり、また、システム上も各フロアにリミットスイ
ッチが必要となるなど、装置コストが嵩み、建設現場等
に用いられる電動式の水平養生ネット装置としては改良
の余地が残されている。
【0005】
【考案の目的】本考案は上記問題点を解決するものであ
り、汎用資材を用い、且つ簡易な装置構成により、施工
性および経済性に優れた電動式水平養生ネット装置を提
供することを考案の目的とするものである。
【0006】
【考案の構成】本考案の電動式水平養生ネット装置は、
床開口部に相当する大きさの養生ネットと、該ネットを
水平方向に移動自在に支持する第1ワイヤーロープと、
駆動プーリーと滑車とをネットの開閉方向に対向設置
し、両者間に前記ネットと締結された第2ワイヤーロー
プを巻掛けた牽引手段とからなることを特徴とするもの
である。
【0007】また、本考案において前記第2ワイヤーロ
ープには、前記プーリーの回転時において該回転を第2
ワイヤーロープに伝動する摩擦区間と共に、該プーリー
を空転させる滑り区間が形成されていることが好まし
い。
【0008】
【作用】上記養生ネット装置により開口部を閉鎖するに
は、プーリーを駆動して、牽引手段を構成する第2ワイ
ヤーロープでネットを閉鎖方向に牽引する。プーリーが
第2ワイヤーロープの摩擦区間に接触している間はネッ
トを継続して引っ張るが、プーリーが滑り区間と接触
し、かつ、ネットが閉鎖方向に一杯に伸びると、第2ワ
イヤーロープに負荷が掛かるから、プーリーは空転し、
ネットの牽引を停止する。
【0009】上記滑り区間では、第2ワイヤーロープに
設定値以上の負荷が掛かるとプーリーを空転させて、ネ
ットの水平移動位置を規定する。また、プーリーの空転
により、プーリーを駆動するモーターも保護される。な
お、養生ネットは第1ワイヤーロープにより支持されて
いるから、このモーターには、ネットの牽引に必要な最
小限の引張力しか掛からない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の電動式水平養生ネット装置を
SRC造りの建築物の建設工事に用いて開口部の落下養
生を行った実施例につき、図面に基づいて説明する。図
1は養生ネット装置10により開口部12を閉鎖した状
態における中央部を一部省略して示す平面図であり、図
2は、図1においてII方向から見た養生ネット装置10
の側面図である。
【0011】図1において、開口部12の四隅に位置す
る鉄骨柱14から開口部12側には、支持フレーム16
が張り出して設置されている。本実施例では、養生ネッ
ト30を開閉する方向(図1において、左右方向)と平
行して、その両側に牽引手段20、20を設ける。
【0012】即ち、片側において、対向する一方の支持
フレーム16Aには、直径200mmのプーリー22を
組込んだギヤモーター24(回転数:30rpm)を取
付け、他方の支持フレーム16Bには滑車26を固定
し、プーリー22と滑車26の間には、ワイヤーロープ
(以下、単にワイヤーという。)28をファンベルト状
に掛け渡す。このようにして、本考案の牽引手段20が
構成され、同一構成の牽引手段20を反対側にも設け
る。
【0013】また、支持フレーム16A、16B間に
は、後述するネット30を支持するためのワイヤー32
をほぼ水平に張り渡し、ワイヤー32はその両端部をタ
ーンバックル33にて緊張しておく。
【0014】養生ネット30は開口部12に相当する大
きさを有し、ネット30を開閉する方向の両端部には、
パイプ34A、34Bを通し、これらの両端部とパイプ
34A、34Bとは紐35により緊結されている。ま
た、ネット30の両側端部は、シャックル等の止金具3
6を介してワイヤー32に取付け、かつ、このワイヤー
32上にパイプ34A、34Bを載置することにより、
ネット30を支持するように構成する。
【0015】パイプ34Bはワイヤー32に固定し、他
方、パイプ34Aを自由状態としておくことにより、パ
イプ34Aを図1において左右方向に移動させれば、開
口部12に対してネット30を水平方向に開閉自在とす
ることができる。本実施例では、パイプ34Aとワイヤ
ー28のワイヤークリップ27とをリード紐29により
緊結することにより、ネット30と牽引手段20とを連
結している。
【0016】ワイヤー28は、プーリー22の回転が確
実に伝動されるように、ビニール等で被覆されたワイヤ
ーロープを用いる。プーリーとワイヤーによる伝動で
は、一般に、ワイヤーの負荷が急激に増大するとプーリ
ーが空転して、モーターに負荷が掛からないようにな
る。本実施例では、図2に示すように、被覆ワイヤー2
8の所定位置に2か所の滑り区間S1およびS2を設
け、ネット30の移動可能な位置を規定すると共に、モ
ーター24を保護するように構成したものである。
【0017】具体的には、被覆ワイヤー28のビニール
被覆を剥がしておくことにより、プーリー22が被覆ワ
イヤー28の露出部(滑り区間)S1またはS2と接触
し、被覆ワイヤー28に負荷が掛かったときには、空転
(スリップ)し易くなるようにし、プーリー22が空転
せずに、モーター24がオーバーヒートすることを防止
するものである。滑り区間S1は養生ネット30の完全
閉鎖位置を規定し、また、滑り区間S2はネット30の
完全開放位置を規定する。被覆ワイヤー28の長さはネ
ット30の大きさに応じて、大スパンから小スパンのも
のまで使用可能である。
【0018】なお、図1において、符号21は養生ネッ
ト30の開放状態を検知するためのリミットスイッチで
ある。
【0019】次に、この実施例の作用を説明する。図1
および図2において、パイプ34Aが実線で表された位
置は、ネット30の閉鎖状態であり、パイプ34Aが破
線で表された位置は、開放状態である。以下、開放状態
のネット30を閉鎖する動作を説明する。
【0020】図2において、各ギヤモーター24、24
を駆動して、プーリー22を右回転させると、リード紐
29を介して被覆ワイヤー28がパイプ34Aを右方向
に引っ張る。パイプ34Bは固定されているため、ネッ
ト30の先端部のパイプ34Aがワイヤー32上を移動
し、ネット30は折り畳まれた状態からスムーズに伸び
拡げられ、ネット30が開口部12を閉鎖し始める。
【0021】このとき、左右のモーター24の回転速度
差により、ネット30の両側が等しい速度で動かなくて
も、被覆ワイヤー28の直線部にある滑り区間S1が右
進してプーリー22と接触したとき、ネット30が右側
一杯に伸びて被覆ワイヤー28に負荷が掛かるから、プ
ーリー22は空転し、パイプ34Aとネット30の牽引
を停止する。左右のモーター24が空転した状態で、モ
ーター24の駆動を停止し、必要によりパイプ34Aを
固定する。このように、滑り区間S1は被覆ワイヤー2
8に設定値以上の負荷が掛かるとプーリー22を空転さ
せて、モーター24の回転誤差を吸収するから、モータ
ー24の起動・停止用のリミットスイッチ等は不要とな
る。
【0022】また、この実施例では、ネット30を支持
するためのワイヤー32を、牽引手段20を構成する被
覆ワイヤー28と別に設け、ネット30等の重量を負担
し、牽引手段20を構成するモーター24には、極力、
引張力がかからないようになっている。
【0023】被覆ワイヤー28の露出部が空転により摩
耗した場合には、ワイヤー28を交換する。このとき、
ネット30はネット支持用のワイヤー32により吊下さ
れているから、安全上の問題は生じない。
【0024】ネット30を閉鎖状態から開放状態にする
には、モーター24を前記操作と逆回転させればよい。
このとき、前記動作とは逆に、リード紐29を介して被
覆ワイヤー28がパイプ34Aを左方向に引っ張り、該
パイプ34Aがワイヤー32上を移動し、ネット30は
パイプ34B側に寄せられて折り畳まれていく。被覆ワ
イヤー28の直線部にある滑り区間S2が右進してプー
リー22と接触し、同時にパイプ34Aが左側一杯に寄
せられて被覆ワイヤー28に負荷が掛かれば、プーリー
22は空転し、ネット30の牽引を停止する。このと
き、養生ネット30は開放状態となる。
【0025】上記実施例では、ネット30を開閉する方
向の左右両側に、夫々牽引手段20、20を設けている
が、本考案はこれに限らず、牽引手段20を単一のもの
としてもよい。また、建築物の各フロアの開口部12に
本養生ネット装置10を設置して多連層とする場合にお
いても、モーター24の回転誤差によって生じる各フロ
アに設置した養生ネット30の開閉速度差は、前記滑り
区間を有する被覆ワイヤー28によって確実に解消され
る。
【0026】以上、本考案に係る養生ネット装置10の
好適な実施例について説明したが、本装置10は、ネッ
ト30を遮水性のシートまたは日除けシートに替えるこ
とにより、雨養生または日除等の目的にも利用すること
ができる。また、ネット30を張設した部分をパネル化
すれば、建設作業床とすることもできる。さらに、本牽
引手段20は、緞帳の巻き上げ装置にも利用可能であ
る。
【0027】
【考案の効果】本考案に係る電動式水平養生ネット装置
は、ネットの支持手段とは別個に、ネットの牽引手段を
設けており、装置の全体構成が簡易なものとなるから、
施工性および経済性に優れるという効果を有している。
【0028】即ち、本考案の養生ネットは開閉操作が簡
単で、しかも、開閉速度が早いため、使用勝手が良い。
従って、墜落や転落事故等の防止および落下物の防護対
策上、極めて有効である。また、クレーンの稼働率も一
般部分の揚重効率と同程度にまで高めることができるの
で、開閉操作に要する労務費の削減と相俟って大幅なコ
ストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の養生ネット装置により開口部を閉鎖し
た状態において、同装置の中央部を一部省略して示す平
面図である。
【図2】図1においてII方向から見た養生ネット装置の
側面図である。
【符号の説明】 10 養生ネット装置 12 開口部 20 牽引手段 22 プーリー 24 ギヤモーター 26 滑車 28 第2ワイヤーロープとしての被覆ワイヤー 29 リード紐 30 養生ネット 32 第1ワイヤーロープとしてのネット支持用ワイヤ
ー 34A、B パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 木下 喜勝 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組 大阪支店内 (72)考案者 大橋 丘 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組 大阪支店内 (72)考案者 松本 平 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組 大阪支店内 (56)参考文献 特開 昭52−152630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/24 - 21/32

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床開口部に相当する大きさの養生ネット
    と、該ネットを水平方向に移動自在に支持する第1ワイ
    ヤーロープと、駆動プーリーと滑車とをネットの開閉方
    向に対向設置し、両者間に前記ネットと締結された第2
    ワイヤーロープを巻掛けた牽引手段とからなる電動式水
    平養生ネット装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ワイヤーロープには、前記プー
    リーの回転時において該回転を第2ワイヤーロープに伝
    動する摩擦区間と共に、該プーリーを空転させる滑り区
    間が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電
    動式水平養生ネット装置。
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CN117071930B (zh) * 2023-09-01 2024-04-19 安徽金鹏绿色建筑产业集团有限公司 一种装配式厂房可移动式智能安全网系统

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