JP3724707B2 - 解体工事養生用昇降ゲート - Google Patents

解体工事養生用昇降ゲート Download PDF

Info

Publication number
JP3724707B2
JP3724707B2 JP2000331813A JP2000331813A JP3724707B2 JP 3724707 B2 JP3724707 B2 JP 3724707B2 JP 2000331813 A JP2000331813 A JP 2000331813A JP 2000331813 A JP2000331813 A JP 2000331813A JP 3724707 B2 JP3724707 B2 JP 3724707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curing
bent
pulley
log
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000331813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002138676A (ja
Inventor
和男 岡本
弘毅 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2000331813A priority Critical patent/JP3724707B2/ja
Publication of JP2002138676A publication Critical patent/JP2002138676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3724707B2 publication Critical patent/JP3724707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、解体工事において、塵埃の飛散を防止すること等を目的に、解体される建物の周囲に設けられる養生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅等の建物を解体する場合には、塵埃や解体された部材の飛散等を防止して近隣の環境を保全するために、建物の周囲を養生する。該養生は、従来、図13に示すように、解体すべき建物1の周囲に丸太足場2を組み、該丸太足場2に合成樹脂からなるシート3を張設することにより行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、建物1の前面側(敷地の道路側)は、解体工事に必要な重機の搬入や解体した部材の搬出等のために、前記シート3を張設せずに開放し、その状態で解体工事を行っていた。そのため、開放された建物1の前面側から、塵埃や解体された部材が飛散して、近隣の環境を十分に保全することができなかった。また、解体により住宅内部が露呈されることとなるので、居住者のプライバシーを守ることもできなかった。さらに、解体工事が中断される夜間等において、工事関係者以外の者も容易に敷地内に入ることができるので、出火や事故等が生ずるおそれがあり、安全の確保を行う上でも問題があった。
【0004】
一方、解体工事の作業時や中断時には、建物1の前面側に前記シート3を張設し、重機の搬入や部材の搬出毎に該シート3を取り外すような作業を繰り返すこととするのでは、解体工事の作業効率が著しく低下する。
【0005】
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、解体される建物の前面側の養生を、解体作業の効率を低下させることなく確実かつ簡便に行う手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に係る解体工事養生用昇降ゲートは、解体工事を行う建物の前面側に設けられた解体工事養生用昇降ゲートであって、建物の前面側に所定の間隔をおいて立設された2本の丸太と、前記各丸太の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、螺旋状に曲成されて、該板状部材の外側面に、その軸線が該板状部材の曲折辺と立体的に直交するように固定された線材とを備えてなる滑車取付部材と、前記各滑車取付部材の線材に各々掛着された滑車と、前記各丸太の、前記各滑車取付部材の下方の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる親綱緊張器取付部材と、前記各親綱緊張器取付部材に各々連結された親綱緊張器と、前記各滑車に各々滑動自在に支持されて、前記各親綱緊張器により緊張される索条と、前記各索条により吊り下げられて、前記丸太間に横設された横桟と、前記横桟に、吊着手段を介して吊設された養生シートとを具備したものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に係る解体工事養生用昇降ゲートは、解体工事を行う建物の前面側に設けられた解体工事養生用昇降ゲートであって、建物の前面側に所定の間隔をおいて立設された2本の丸太と、前記各丸太の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる滑車取付部材と、前記各滑車取付部材の線材に各々掛着された滑車と、前記各丸太の、前記各滑車取付部材の下方の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる親綱緊張器取付部材と、前記各親綱緊張器取付部材に各々連結された親綱緊張器と、前記各滑車に各々滑動自在に支持されて、前記各親綱緊張器により緊張される索条と、前記各索条により吊り下げられて、前記丸太間に横設された横桟と、前記横桟に、吊着手段を介して吊設された養生シートとを具備したものである。
【0008】
前記請求項1又は請求項2に係る解体工事養生用昇降ゲートにより、養生シートが吊着された横桟が、索条の滑動により丸太間の任意の高さに位置せしめられて、解体すべき建物の前面側が養生される。また、解体した部材を搬出する際には、横桟を容易に降下させて、建物の前面側を開放することができる。
【0009】
また、本発明(請求項3)は、請求項1又は請求項2記載の解体工事養生用昇降ゲートにおいて、前記養生シートは、その両側縁の所要の高さ位置において、前記各丸太に固着されたものである。
【0010】
また、本発明(請求項4)は、請求項1又は請求項2記載の解体工事養生用昇降ゲートにおいて、前記養生シートは、その下端に錘が設けらたものである。
【0011】
また、本発明(請求項5)は、請求項1又は請求項2記載の解体工事養生用昇降ゲートにおいて、前記吊着手段は、前記横桟に摺動自在に環装された複数のリング状部材と、前記各リング状部材に各々連結され、前記養生シートの上端を掛止する養生シート掛止部材とを具備したものである。
【0012】
これにより、横桟に吊設された養生シートが片方の丸太側に摺動されて、丸太間が開放される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る解体工事養生用昇降ゲートの概略構成を示す正面図であり、図において、本解体工事養生用昇降ゲート100は、建物1(図示せず)の前面側に所定の間隔をおいて立設された2本の丸太101と、各丸太101の所定の高さ位置に固定された滑車取付金具(滑車取付部材)102と、各滑車取付金具102に各々掛着された滑車103と、各丸太101の、前記各滑車取付金具102の下方の所定の高さ位置に固定された親綱緊張器取付金具(親綱緊張器取付部材)104と、各親綱緊張器取付金具104に各々連結された親綱緊張器105と、各滑車103に各々滑動自在に支持されて、各親綱緊張器105により各々緊張されるロープ(索条)106と、各ロープ106により吊り下げられて、丸太間101に横設された横桟107と、横桟107に、吊着手段109を介して吊設された養生シート108とを具備したものである。
【0014】
丸太101は、従来の養生において、丸太足場2として使用していたものと同様のものであり、解体すべき建物1の前面側に設けられている。該丸太101間のスペースは敷地内への出入口となるので、搬出入する重機や部材の幅を考慮して2本の丸太101の間隔を設定する。また、丸太101の長さは、解体すべき建物を完全に養生するために、該建物の高さと同程度、又はそれより長いものが好適である。
【0015】
滑車取付金具102は、図2に示すように、L型アングル(板状部材)20と、螺旋状に曲成されて、該L型アングル20の外側面に、その軸線Xが該L型アングル20の曲折辺20aと立体的に直交するように固定された鋼線材(線材)21とからなるものである。該鋼線材21は、直径が数mm程度の容易に変形しないものであり、図に示すように、螺旋状に1回転半程度曲成されて、前記L型アングル20の曲折辺20aに、鋼線材21に滑車103が掛止できるように、すなわちその両端が下方に位置しないような姿勢で溶接されている。
【0016】
なお、前記鋼線材21の軸線XとL型アングル20の曲折辺20aとは立体的に直交するものであるが、該直交は厳密に交叉角が直角であることを示すものではなく、成形や加工上の必要に応じて若干の余裕角度を含む範囲のものである。
【0017】
滑車103は、図3に示すように、枠体30と、枠体30を貫通して設けられた軸31と、軸31に回転自在に設けられた車輪32と、枠体30の上面に設けられた掛着部33とからなるものであり、該掛着部33は、前記滑車取付金具102の鋼線材21に環装される環を有するものである。なお、図において、1点鎖線はロープ106を示している。
【0018】
なお、本発明においては、前記滑車103以外に、周知な任意の形状のものに滑車取付金具102に掛着するための掛着部が設けられたその他の構造のものを用いることができ、また、掛着部も前記掛着部33に限定されるものではなく、例えばS字状の部材等のその他形状の部材を掛着部として設けることができる。
【0019】
図4は、前記丸太101の所定の高さ位置に、滑車取付金具102及び滑車103を取り付けた状態を示すものであるが、図に示すように、丸太101各々に、滑車取付金具102が、L型アングル20の内側面を丸太101の周側面に押し当てられて番線により締着され、該滑車取付金具102の螺旋状の鋼線材21に、滑車103の掛着部33が環装されて、滑車103が掛着される。このように取り付けられた滑車103により、ロープ106が滑動自在に支持される。
【0020】
親綱緊張器取付金具104は、図5に示すように、L型アングル(板状部材)40と、U字状に曲成されて、該L型アングル40の外側面に環を形成するように固定された鋼線材(線材)41とからなるものである。該鋼線材41は、図に示すように、前記L型アングル40の曲折辺40aに、その両端部が溶接されて環を形成している。
【0021】
図6は、親綱緊張器105の構成を示す一部を破断した平面図であり、図に示すように、親綱緊張器105は、内部が空洞である直方体状の本体50と、本体50の内部空間に設けられた歯形軸51に設けられた歯形52と、一端側が、本体50の内壁に設けられたバネ受け53に係止され、他端側が、歯形52の側縁に係止されるように、前記歯形軸51に環装された歯形スプリング54と、本体50の内部空間に、歯形52の先端から所定間隔を離間して設けられた親綱受金具55と、該親綱受金具55の側方であって、歯形スプリングが付勢する方向と逆方向側に設けられた補助滑車56と、本体50の外壁であって親綱緊張金具55が設けられた側と反対側に設けられたアイボルト57とを具備してなるものである。なお、図において、1点鎖線はロープ106を示している。
【0022】
歯形52は、親綱受金具55との距離が最も狭くなる位置から時計回りに回動自在となり、かつ、該位置から反時計回り方向へは回動することができないように歯形軸51に設けられている。一方、歯形スプリング53は線バネであって、歯形52を矢印Aの方向に付勢している。ここで、図において1点鎖線で示す位置に矢印Bの方向からロープ106が挿入され、さらに、矢印Cの方向へロープ106が引っ張られる場合には、歯形52は矢印Aと反対方向、すなわち時計回りに回動する。これにより、歯形52と親綱受金具54との間の距離は広がり、ロープ106は矢印Cの方向の力に応じて親綱受金具54に沿って摺動する。一方、矢印Aと逆方向にロープ106が引っ張られる場合には、ロープ106との摩擦により歯形52は反時計回りに回動して、歯形52と親綱受金具54との間の距離は狭まり、ロープ106は歯形52と親綱受金具54とで挟まれることによりロックされる。したがって、一旦、矢印Cの方向に引っ張られたロープ106は逆方向に戻されることがない。
【0023】
一方、歯形52を矢印Aと反対方向に強制的に回動させて、歯形52と親綱受金具54との間の距離を広げた状態に維持すれば、ロープ106は、作用する力に応じていずれの方向にも摺動される。
【0024】
なお、前記親綱緊張器105は一例であって、本発明においては、これに代えて、その他の周知な任意の構成の親綱緊張器を用いることができる。
【0025】
図7は、前記丸太101の所定の高さ位置に、親綱緊張器取付金具104及び親綱緊張器105を取り付けた状態を示すものであるが、図に示すように、2本の丸太101各々に、親綱緊張器取付金具104が、L型アングル40の内側面を丸太101の周側面に押し当てるようにして番線により固定され、該親綱緊張器取付金具104のU字状の鋼線材41に、カラビナ42を介して親綱緊張器105のアイボルト56が連結される。ロープ106には、横桟107及び養生シート108の荷重により、常に上方向の引っ張り力が作用しており、親綱緊張器105がロープ106の上方向への摺動をロックすることにより、ロープ106が緊張された状態に維持される。一方、親綱緊張器105によれば、ロープ106の下方向への摺動は自在であるので、作業者はロープ106を下方向へ任意の長さだけ引っ張ることができる。
【0026】
なお、親綱緊張器105を親綱緊張器取付金具104に連結するために、前記カラビナ42に代えて、例えば大型フックを用いてもよく、また、親綱緊張器105を親綱緊張器取付金具104に直接溶接することとしてもよい。
【0027】
横桟107は、その長さ寸法が前記2本の丸太101の間隔より若干長い単管であって、図8に示すように、その両端付近に、単管クランプ70が各々装着されている。各単管クランプ70の上面には結着部71が設けられており、該結着部71に前記滑車106に滑動自在に支持されたロープ106が各々結び付けられることにより、横桟107が2本の丸太101間に横設され、ロープ106の動作に応じて昇降するものとなる。
【0028】
なお、横桟107は必ずしも1本の単管である必要はなく、数本の単管を適当な継ぎ手により連結したものを用いてもよい。また、横桟107に前記単管クランプ70を装着せず、横桟107の両端にロープ106を直接結び付けるものとしてもよい。
【0029】
養生シート108は、横寸法が横桟107の長さ寸法より若干短く、縦寸法が滑車取付金具102が設けられた所定の高さ位置より若干短い矩形のものである。養生シート108の周縁には、一定の間隔で穴が設けられており、該穴に鳩目80が配設されている。また、養生シート108は、ポリエステル等の合成樹脂からなるものであり、近隣環境に応じて、防炎性や防音性を備えたものを使用する。
【0030】
吊着手段109は、図9に示すように、前記横桟107に摺動自在に環装されるステンリング(リング状部材)90と、該ステンリング90に連結された回転ナスカン(養生シート掛止部材)91とからなる。回転ナスカン91は、ステンリング90と連環する環状部91aと、前記養生シート108を掛着するフック部91bとからなり、図に示すように、該フック部91bは、通常はバネ91cにより環が閉じた状態となっているが、矢印方向の外圧によりバネ91cが縮退して環が開いた状態となる。したがって、前記横桟107に環装された複数の吊着手段109のフック部91bが、前記養生シート108上端の鳩目80を各々掛止することにより、養生シート108が横桟107に吊設される。
【0031】
横桟107に吊着された養生シート108は、図1に示すように、その両側縁において、下端から縦寸法の3分の1程の位置で各丸太101に紐91で固着されている。これにより、横桟107を降下させた場合には、養生シート108は各丸太101に固着された位置から三つ折り状に畳まれることとなる。
なお、養生シート108の両側を丸太101に固着すべき高さ位置は、解体された部材の搬出等において横桟107を降下する高さ位置を考慮して、養生シート108が地面に垂れてしまわない程度に適宜設定すればよい。
【0032】
さらに、養生シート108の下端には、錘としての丸太92が、鳩目80に通された紐により固定されている。該丸太92は、風等により養生シート108に生じた浮揚力に抵抗して、養生シート108の下端が捲れ上がることを防止するために設けられるものである。
【0033】
以下、本実施の形態に係る解体工事養生用昇降ゲート100の使用方法について説明する。
図1に示したように、各丸太101間に、ロープ106に吊り下げられて横設された横桟107は、ロープ106の動作に応じて昇降するものとなっている。したがって、作業者がロープ106を下方向へ引っ張り、横桟107を滑車103付近まで上昇させれば、横桟107に吊設された養生シート108により、建物1の前面側が養生される。また、親綱緊張器105により、一旦、引っ張られたロープ106は上方向の引っ張り力に対してロックされているので、逆方向に戻されることがなく、横桟107は、滑車103付近の高さ位置に維持される。
【0034】
これにより、解体工事の作業中断時には、関係者以外が敷地内へ立ち入れないので火災や事故を未然に防止でき、また敷地の内部に重機やトラック等を保管した場合には、その盗難等を防止することもできる。さらに、解体工事の作業時においても、解体されている建物の内部が道路側に露呈されないのでプライバシーが確保され、また、解体工事による塵埃や解体された部材の飛散を防止することもできる。
【0035】
一方、親綱緊張器105のロックを解除して、ロープ106を送り出し、横桟107を任意の高さ位置、例えばトラックの荷台の位置まで降下してから、再度、親綱緊張器105をロックして、横桟107を任意の高さ位置に維持する。これにより、図10に示すように、解体工事の作業中において、養生シート108を取り外すことなく、横桟107の上方から解体された部材を重機4により道路のトラック5に搬出することができる。また、横桟107から下方は養生シート108により養生されているので、塵埃や解体された部材の飛散を最小限にとどめることができる。
これは、敷地内に解体された部材を運搬するためのトラック5等を停車させるスペースがない場合に、特に有用な開放手段となる。
【0036】
また、横桟107を滑車103付近まで上昇した状態において、養生シート108の下端から錘としての丸太92を取り外し、図11に示すように、該養生シート108を左右のいずれかに寄せ集めれば、丸太101間を容易に開放することができる。これにより、開放された丸太101間から重機4やトラック5等の出入を行うことができる。
これは、敷地内に解体された部材を運搬するためのトラック5等を停車させることができる場合に、特に有用な開放手段となる。
【0037】
以下、本実施の形態の変形例について、図12を用いて説明する。
本変形例は、前記滑車取付金具102に代えて、L型アングル20と、U字状に曲成されて、該L型アングルの外側面に環を形成するように固定された鋼線材(線材)21aとからなる滑車取付金具102aを用いたものであり、その他の構成は、前記実施の形態に係る解体工事養生用昇降ゲート100と同様のものである。なお、該滑車取付金具102aは、図5に示す前記親綱緊張器取付金具104と同様の構成のものである。
【0038】
図12は、前記丸太101の所定の高さ位置に、滑車取付金具102a及び滑車103を取り付けた状態を示すものであるが、図に示すように、丸太101各々に、滑車取付金具102aが、L型アングル20の内側面を丸太101の周側面に押し当てられて番線により締着され、該滑車取付金具102aのU字状の鋼線材21aに、滑車103の掛着部33がフック22を介して装着される。これにより、前記実施の形態と同様に、滑車103によりロープ106が滑動自在に支持される。
【0039】
このように、前記滑車取付金具102に代えて、L型アングル20とU字状の鋼線材(線材)21aとからなる滑車取付金具102aを用いた本変形例においても、前記実施の形態に係る解体工事養生用昇降ゲート100と同様に、作業者がロープ106を下方向へ引っ張り、横桟107を滑車103付近まで上昇させれば、横桟107に吊設された養生シート108により、建物1の前面側が養生され、また、親綱緊張器105により、一旦、引っ張られたロープ106は上方向の引っ張り力に対してロックされているので、逆方向に戻されることがなく、横桟107は、滑車103付近の高さ位置に維持され、前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0040】
なお、前記実施の形態に係る解体工事養生用昇降ゲート100においては、養生シート108の下端に丸太92を設けることとしたが、該丸太92に代えて、養生シート108の下端の各鳩目80毎に適当な錘を設けることにより、錘を取り外すことなく、養生シート108の開放を行うことができる。
【0041】
また、前記実施の形態においては、ステンリング90と回転ナスカン91とからなる吊着手段109により、養生シート108が横桟107に吊設されるものとしたが、横桟108の昇降のみを行い、養生シート107を左右に開放することを必要としない場合には、例えば、紐やS字状のフックを吊着手段として、養生シート108を横桟107に吊設することとしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る解体工事養生用昇降ゲートによれば、建物の前面側に所定の間隔をおいて立設された2本の丸太と、前記各丸太の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、螺旋状に曲成されて、該板状部材の外側面に、その軸線が該板状部材の曲折辺と立体的に直交するように固定された線材とを備えてなる滑車取付部材と、前記各滑車取付部材の線材に各々掛着された滑車と、前記各丸太の、前記各滑車取付部材の下方の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる親綱緊張器取付部材と、前記各親綱緊張器取付部材に各々連結された親綱緊張器と、前記各滑車に各々滑動自在に支持されて、前記各親綱緊張器により緊張される索条と、前記各索条により吊り下げられて、前記丸太間に横設された横桟と、前記横桟に、吊着手段を介して吊設された養生シートとを具備するので、作業者が索条を引っ張り、該索条が親綱緊張器によりロックされて、横桟を任意の高さに位置せしめることができる。したがって、解体した部材の搬出等の必要がある場合には横桟を降下させ、それ以外の場合には横桟を解体すべき建物より上方にまで上昇させて、解体される建物の前面側の養生を、解体作業の効率を低下させることなく確実かつ簡便に行うことができる。
【0043】
これにより、解体工事の作業中断時には、関係者以外が敷地内へ立ち入れないので火災や事故を未然に防止でき、また敷地の内部に重機やトラック等を保管した場合には、その盗難等を防止することもできる。さらに、解体工事の作業時においても、解体されている建物の内部が道路側に露呈されないのでプライバシーが確保され、また、解体工事による塵埃や解体された部材の飛散を防止することもできる。
【0044】
また、本発明によれば、解体工事を行う建物の前面側に設けられた解体工事養生用昇降ゲートであって、建物の前面側に所定の間隔をおいて立設された2本の丸太と、前記各丸太の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる滑車取付部材と、前記各滑車取付部材の線材に各々掛着された滑車と、前記各丸太の、前記各滑車取付部材の下方の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる親綱緊張器取付部材と、前記各親綱緊張器取付部材に各々連結された親綱緊張器と、前記各滑車に各々滑動自在に支持されて、前記各親綱緊張器により緊張される索条と、前記各索条により吊り下げられて、前記丸太間に横設された横桟と、前記横桟に、吊着手段を介して吊設された養生シートとを具備するので、前記と同様の効果を得ることができる。
【0045】
また、本発明によれば、前記養生シートは、その両側縁の所要の高さ位置において、前記各丸太に固着されているので、横桟を降下させた場合に、養生シートが各丸太に固着された位置から折り畳まれて、地面等に垂れることなく、効率的に収納される。
【0046】
また、本発明によれば、前記養生シートは、その下端に錘が設けられているので、風等により養生シートが捲れ上がることを防止できる。
【0047】
また、本発明によれば、前記吊着手段は、前記横桟に摺動自在に環装された複数のリング状部材と、前記各リング状部材に各々連結され、前記養生シートの上端を掛止する養生シート掛止部材とを具備するので、養生シートを左右のいずれかに寄せ集めて、丸太間を容易に開放することができる。これにより、開放された丸太間から重機等の出入を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る解体工事養生用昇降ゲート100の概略構成を示す正面図である。
【図2】滑車取付金具102の構成を示す斜視図である。
【図3】滑車103の構成を示す正面図である。
【図4】丸太101の所定の高さ位置に滑車取付金具102及び滑車103を取り付けた状態を示す側面図である。
【図5】親綱緊張器取付金具105の構成を示す斜視図である。
【図6】親綱緊張器105の構成を示す一部を破断した平面図である。
【図7】丸太101の所定の高さ位置に親綱緊張器取付金具104及び親綱緊張器105を取り付けた状態を示す側面図である。
【図8】横桟107の端部近傍を示す概略斜視図である。
【図9】吊着手段109の構成を示す正面図である。
【図10】横桟107を任意の高さ位置に位置せしめた解体工事養生用昇降ゲート100の状態を示す模式図である。
【図11】養生シート108を開放する状態の解体工事養生用昇降ゲート100を示す正面図である。
【図12】丸太101の所定の高さ位置に滑車取付金具102a及び滑車103を取り付けた状態を示す側面図である。
【図13】従来の解体工事の養生を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
100 解体工事養生用昇降ゲート
101 丸太
102、102a 滑車取付金具
103 滑車
104 親綱緊張器取付金具
105 親綱緊張器
106 ロープ
107 横桟
108 養生シート
109 吊着手段
20、40 L型アングル
20a、40a 曲折辺
21、21a、41 鋼線材
90 ステンリング
91 回転ナスカン

Claims (5)

  1. 解体工事を行う建物の前面側に設けられた解体工事養生用昇降ゲートであって、
    建物の前面側に所定の間隔をおいて立設された2本の丸太と、
    前記各丸太の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、螺旋状に曲成されて、該板状部材の外側面に、その軸線が該板状部材の曲折辺と立体的に直交するように固定された線材とを備えてなる滑車取付部材と、
    前記各滑車取付部材の線材に各々掛着された滑車と、
    前記各丸太の、前記各滑車取付部材の下方の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる親綱緊張器取付部材と、
    前記各親綱緊張器取付部材に各々連結された親綱緊張器と、
    前記各滑車に各々滑動自在に支持されて、前記各親綱緊張器により緊張される索条と、
    前記各索条により吊り下げられて、前記丸太間に横設された横桟と、
    前記横桟に、吊着手段を介して吊設された養生シートとを具備したものであることを特徴とする解体工事養生用昇降ゲート。
  2. 解体工事を行う建物の前面側に設けられた解体工事養生用昇降ゲートであって、
    建物の前面側に所定の間隔をおいて立設された2本の丸太と、
    前記各丸太の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる滑車取付部材と、
    前記各滑車取付部材の線材に各々掛着された滑車と、
    前記各丸太の、前記各滑車取付部材の下方の所定の高さ位置に固定され、L型に曲折された板状部材と、U字状に曲成されて、該板状部材の外側面に、環を形成するように固定された線材とを備えてなる親綱緊張器取付部材と、
    前記各親綱緊張器取付部材に各々連結された親綱緊張器と、
    前記各滑車に各々滑動自在に支持されて、前記各親綱緊張器により緊張される索条と、
    前記各索条により吊り下げられて、前記丸太間に横設された横桟と、
    前記横桟に、吊着手段を介して吊設された養生シートとを具備したものであることを特徴とする解体工事養生用昇降ゲート。
  3. 前記養生シートは、その両側縁の所要の高さ位置において、前記各丸太に固着されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の解体工事養生用昇降ゲート。
  4. 前記養生シートは、その下端に錘が設けられたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の解体工事養生用昇降ゲート。
  5. 前記吊着手段は、
    前記横桟に摺動自在に環装された複数のリング状部材と、
    前記各リング状部材に各々連結され、前記養生シートの上端を掛止する養生シート掛止部材とを具備したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の解体工事養生用昇降ゲート。
JP2000331813A 2000-10-31 2000-10-31 解体工事養生用昇降ゲート Expired - Fee Related JP3724707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000331813A JP3724707B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 解体工事養生用昇降ゲート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000331813A JP3724707B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 解体工事養生用昇降ゲート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002138676A JP2002138676A (ja) 2002-05-17
JP3724707B2 true JP3724707B2 (ja) 2005-12-07

Family

ID=18808107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000331813A Expired - Fee Related JP3724707B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 解体工事養生用昇降ゲート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3724707B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2910919B1 (fr) * 2006-12-28 2009-02-20 Cardem Soc Par Actions Simplif Installation pour supprimer les emissions de poussieres lors des operations de demolition d'un batiment
JP5797459B2 (ja) * 2011-06-01 2015-10-21 株式会社日本パーツセンター ネットをポール間に張設する方法及びその方法に使用する吊冶具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002138676A (ja) 2002-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4057211A (en) Safety system for overhead support of weighted articles
US7066299B1 (en) Portable ladder suspension apparatus or a portable ladder for suspension or the combination thereof
EP2122068B1 (en) An improved fall safety barrier
KR200470106Y1 (ko) 갱폼의 추락방지를 위한 앵커볼트 잠금장치
US20060090961A1 (en) Safety net system
JP3724707B2 (ja) 解体工事養生用昇降ゲート
JP2018187144A (ja) 長尺物昇降装置
AU2012222870A1 (en) Safety frame and components therefor
JP2002174033A (ja) 解体工事養生用昇降ゲート
JP2002174035A (ja) 解体工事養生用開閉ゲート
JP2002138678A (ja) 解体工事養生用昇降ゲート
JP2022112630A (ja) 仮囲い養生装置
JP2002138677A (ja) 解体工事養生用昇降ゲート
KR102491378B1 (ko) 이동식 낙하물 추락 방지 거치대
JP2002174032A (ja) 解体工事養生用昇降ゲート
KR200486390Y1 (ko) 접이식 인양기
JPS5847547B2 (ja) 高層建築物の外装版揚重方法及び装置
JP2544273B2 (ja) 重量物昇降具
JP2002174034A (ja) 解体工事養生用開閉ゲート
JP7257863B2 (ja) 外装パネル吊下具および外装パネル吊下方法
KR200264184Y1 (ko) 낙하방지용 접철식 안전망장치
CN212478620U (zh) 一种施工用的防护网结构
CN219908584U (zh) 一种便于安装的盖梁高空作业安全带吊点母绳装置
KR970006525B1 (ko) 리프트
JPH09217307A (ja) 覆工板を用いた安全壁の構造及び該安全壁の据え付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080930

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees