JP2579624Y2 - 閃光式警告灯 - Google Patents

閃光式警告灯

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JP2579624Y2
JP2579624Y2 JP7207393U JP7207393U JP2579624Y2 JP 2579624 Y2 JP2579624 Y2 JP 2579624Y2 JP 7207393 U JP7207393 U JP 7207393U JP 7207393 U JP7207393 U JP 7207393U JP 2579624 Y2 JP2579624 Y2 JP 2579624Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、白バイ,パトロールカ
ー等に設置され、緊急事態発生時に光を閃光状に照射す
る閃光式警告灯に関する。
【0002】
【従来の技術】白バイに取付けられる従来の閃光式警告
灯は、パトロールカーの屋根上に設置されるものと同じ
形のもので、図8〜図10に示すようにドーム状に形成
したレンズ2内にハロゲンバルブ等の白色光源3、光源
3の光を前方に反射する放物面状のリフレクタ4および
光源3の光を前方から見て左右方向に拡散する拡散レン
ズ5を配置し、緊急事態発生時に高電圧を間欠的に印加
して光源3を点滅することで閃光を発するように構成さ
れている。拡散レンズ5による拡散角θは約80°程度
とされる。このような閃光式警告灯1の取付箇所として
は、オートバイ6の前部を覆うカウリング7の左右両側
部に設けたステー8上に設置し、その下側にサイレン9
を取り付けている。なお、図9の斜線領域イは、警告灯
1による照射領域を示す。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の閃光式警告灯1にあっては、前方に特に強い光を照
射したいため、前方照射のみで、後方および側方からで
は警告灯1が点灯しているか否かを確認できないという
問題があった。特に、白バイが左折もしくは右折するた
めに交差点の中で停止していると、後続車に突っ込まれ
る可能性があり、危険である。また、後続車が白バイと
気付かずに追い越されるという問題もあった。
【0004】したがって、本考案は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、前方のみならず後方および側方からも点灯を確認
することができ、走行時の安全性を向上させるようにし
た閃光式警告灯を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、少なくとも一部が透光性を有するフードの内
部に前後2つの光源と、前方側光源の光を前方に反射す
る反射鏡と、後方側光源の光を後方および両側方に出射
する拡散レンズを配設したものである。
【0006】
【作用】本考案において、反射鏡は前方側光源から出た
光を車体前方に反射し、前方からの視認を容易にする。
拡散レンズは後方側光源から出た光を車体後方および側
方に出射し、後方および側方からの視認を容易にする。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本考案に係る閃光式警告灯の一
実施例を示す図2のI−I線断面図、図2は同警告灯の
縦断面図、図3は図2のA矢視図、図4は同警告灯を備
えた白バイと照射領域を示す図である。なお、図中図8
〜図10と同一構成部材のものに対しては同一符号をも
って示し、その説明を省略する。これらの図において、
本実施例は白バイに装着される閃光式警告灯に適用した
例を示す。閃光式警告灯10は、オートバイ6の前部を
覆うカウリング7の左右両側部に設けたステー8の上部
に取付金具11およびボルト12によって設置固定され
た灯体13を備えている。
【0008】前記灯体13の上面にはキセノンランプ等
からなる前後一対の光源14,15と、前方側光源14
から出射した光を白バイ10の前方に反射する反射鏡1
6および後方側光源15から出射した光を後方および左
右両側方に出射させる拡散レンズ17が配設され、これ
らによって閃光式灯体ユニットYを構成している。一
方、灯体43の内部には警告灯10の点灯回路が印刷形
成されると共にトランス、コンデンサ等の電気部品18
等を搭載したプリント基板19等が収納されている。
【0009】前記反射鏡16は、前面側が凹状の放物反
射面20を形成して前方側光源14と後方側光源15と
の間に配置されており、前方側光源14から出た光を前
方に反射する。
【0010】前記拡散レンズ17は、半円筒状に形成さ
れて開口部が前方を向くよう反射鏡16の後方に立設さ
れており、内部中央に後方側光源15が配設されてい
る。また、拡散レンズ17の表面には後方側光源15か
ら出た光を水平な光線とするフレネルレンズ22が形成
され、内面には左右方向に拡散するシリンドリカルレン
ズ23が形成されている。そして、拡散レンズ17の上
面には車体後方側に適宜角度で傾斜した上板24が一体
に設けられており、これにより運転者への眩光を防止し
ている。
【0011】また、前記灯体13の外周にはパッキン2
5を介して台座26が嵌合固定され、さらに灯体13上
には灯室27を形成し、前記光源14,15、反射鏡1
6および拡散レンズ17を覆う赤色に着色された透光性
を有するドーム状のフード28が設置されている。この
フード28の下端開口部は前記台座26の上面開口部に
よって前記パッキン25上に設置固定され、灯室27を
気密に封止している。
【0012】なお、29は一端がプリント基板19に接
続され、他端がバッテリに接続されたコード26、30
は光源14,15を支持する支柱である。
【0013】かくしてこのような構成からなる閃光式警
告灯10にあっては、灯室27内に2つの光源14,1
5を前後に収納配置し、前方側光源14および反射鏡1
6によって車体前方を照射し、後方側光源15および拡
散レンズ17によって車体後方および左右両側方を照射
するように構成しているので、前方はもとより後方およ
び側方からも点灯状態を確認することができる。したが
って、後続車ドライバは交差点で白バイが左折もしくは
右折するのを警告灯10の点灯によって確認することが
でき、追突事故等を未然に防止することができる。ま
た、後方から確認できれば、白バイと気付かずに追い越
すこともない。
【0014】なお、上記実施例においては拡散レンズ1
7として半円筒形のものを用いたが、本考案はこれに何
等特定されるものではなく、種々の形状のものを使用す
ることが可能である。
【0015】図5〜図7は本考案の他の実施例を示すも
ので、図5は閃光式警告灯の一部破断平面図、図6は一
部破断正面図、図7は図6のVII −VII 線断面図であ
る。この実施例はパトロールカーの屋根上に設置される
閃光式警告灯に適用した例を示す。これらの図におい
て、閃光式警告灯40は、基台41と、基台41上に設
置固定されるユニット台42と、ユニット台42上に設
置されたそれぞれ左右一対からなる2種類の閃光式灯体
ユニット43,44と、基台41上に配設されユニット
台42および閃光式灯体ユニット43,44を覆うフー
ド45を備えている。
【0016】前記基台41は、アルミニウム等によって
左右方向に長い薄箱型に形成されて、パトロールカーの
屋根上に車幅方向に長く延在するよう設置され、かつ複
数個のボルト46およびナット47によって強固に固定
されている。
【0017】前記ユニット台42の内部には閃光式灯体
ユニット43,44の点灯回路が印刷形成されると共に
トランス、コンデンサ等の電気部品等を搭載したプリン
ト基板(図示せず)が収納されている。
【0018】一対一組からなる一方の閃光式灯体ユニッ
ト43は、前記基台41の上面中央に車幅方向に適宜距
離離間して並設されている。各閃光式灯体ユニット43
は、上記実施例で示した閃光式灯体ユニットYと略同一
構造をなすもので、キセノンランプ等からなる前後一対
の光源14,15と、前方側光源14の光をパトロール
カーの前方に反射する反射鏡16および後方側光源15
の光を後方および左右両側方に出射させる拡散レンズ1
7とで構成されている。前方側光源14と後方側光源1
5は、閃光式警告灯40の前後方向中心線48を挟んで
その前後に互いに水平かつ平行になるよう配置されてい
る。前記拡散レンズ17は、前面が開放し上面がドーム
状に湾曲した略半円筒に形成されている。
【0019】同じく一対一組からなる他方の閃光式灯体
ユニット44は、それぞれキセノンランプ等からなる1
つの光源49と、光源49を取り囲む筒状の拡散レンズ
50とで構成され、前記閃光式灯体ユニット43の両側
にそれぞれ配置されている。
【0020】前記光源49は、前記閃光式警告灯40の
前後方向中心線48と平行かつ水平で、かつ前記閃光式
灯体ユニット43の前方側光源14と略同軸になるよう
配置されている。したがって、後方側光源15と光源4
9とは車体前後方向に距離Dだけ離間している。距離D
としては、後方側光源15が拡散レンズ50より車体後
方側に位置する値に設定されていることが望ましい。こ
れは、閃光式灯体ユニット43が点灯している時、後方
側光源15から出射し拡散レンズ17によって拡散され
車体側方を照射する光を閃光式灯体ユニット44が遮ら
ないようにするためで、これによって車体側方からの視
認性をよくしている。なお、光源49は、前記閃光式灯
体ユニット43の光源14,15とは交互に点灯、つま
り光源14,15が点灯している時には消灯し、光源1
4,15が消灯している時に点灯する。
【0021】前記拡散レンズ50は、その外周面に前記
光源49から出た光を水平な光線とするフレネルレンズ
51が全周に亙って形成されている。
【0022】前記フード45は、軸線方向に分割形成さ
れた、例えば4つの短筒状フード本体45a〜45d
と、これらフード本体45a〜45dの両側に配設され
た一対の側面カバー45e,45fとからなり、これら
フード本体45a〜45dおよび側面カバー45e,4
5fを複数個の通しボルト52によって一連に連接する
ことで構成されている。フード本体45a〜45dと一
対の側面カバー45e,45fは、赤色または黄色に着
色された透光性を有する樹脂によってそれぞれ形成され
ている。
【0023】このような構成においても、閃光式灯体ユ
ニット43の点灯時に、その前方側光源14および反射
鏡16によって車体前方を照射し、後方側光源15およ
び拡散レンズ17によって車体後方および左右両側方を
照射することができ、また閃光式灯体ユニット43の消
灯時には閃光式灯体ユニット44が点灯して前後、左右
を照射するので、前方はもとより後方および側方からも
点灯状態を良好に確認することができる。したがって、
後続車ドライバは交差点でパトロールカーが左折もしく
は右折するのを警告灯40の点灯によって確認すること
ができ、追突事故等を未然に防止することができる。
【0024】なお、上記実施例はいずれもフード28,
45全体を透光性を有する樹脂で製作した場合について
説明したが、本考案はこれに何等特定されるものではな
く、例えば、図5〜図7に示した閃光式警告灯40の内
部中央に、特公平3−69122号公報に開示されてい
る「車載回転灯」と同様に、スピーカを収納するスピー
カ室を設け、このスピーカ室を不透明で多孔を有するフ
ードで覆うようにしたものであってもよい。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る閃光式
警告灯は、2つの光源を備え、前方側光源の光を反射鏡
で前方に反射し、後方側光源の光を拡散レンズによって
後方および両側方に出射させるように構成したので、車
体前方のみならず後方および側方からも点灯状態を良好
に確認することができ、走行時の安全性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る閃光式警告灯の一実施例を示す図
2のI−I線断面図である。
【図2】同警告灯の縦断面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】同警告灯を備えた白バイと照射領域を示すであ
る。
【図5】本考案の他の実施例を示す閃光式警告灯の一部
破断平面図である。
【図6】同警告灯の一部破断正面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】従来の警告灯を備えた白バイの正面図である。
【図9】白バイと照射領域を示す図である。
【図10】同警告灯の主要構成部品を示す図である。
【符号の説明】
10 閃光式警告灯 13 灯体 14 前方側光源 15 後方側光源 16 反射鏡 17 拡散レンズ 26 台座 28 フード 40 閃光式警告灯 43 閃光式灯体ユニット 44 閃光式灯体ユニット 45 フード Y 閃光式灯体ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F21Q 3/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が透光性を有するフード
    の内部に前後2つの光源と、前方側光源の光を前方に反
    射する反射鏡と、後方側光源の光を後方および両側方に
    出射する拡散レンズを配設したことを特徴とする閃光式
    警告灯。
JP7207393U 1993-03-05 1993-12-14 閃光式警告灯 Expired - Fee Related JP2579624Y2 (ja)

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JP5-14584 1993-03-05
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