JPH0614322Y2

JPH0614322Y2 - 散光式警光灯

Info

Publication number: JPH0614322Y2
Application number: JP1989118859U
Authority: JP
Inventors: 理嗣川端; 陽矢野
Original assignee: 株式会社佐々木電機製作所
Priority date: 1989-10-11
Filing date: 1989-10-11
Publication date: 1994-04-13
Anticipated expiration: 2004-04-13
Also published as: JPH0357807U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、緊急車両のルーフ上に取付けられ警告信号
として回転閃光、サイレン音等を発して注意喚起や通行
者の案内を目的として使用される散光式警光灯に関する
ものである。

（従来の技術）従来の散光式警光灯は、光源と回転機構とを有し、回転
放光をする回転灯と、該回転灯の回転放光を周囲に反射
投光する反射板と、を適宜配置するとともに透光性を有
するグローブを外覆させて略構成（以下、光機部分とい
う）し、その他警告音を発するスピーカと、スピーカカ
バー等を組み込み成るものである。

（考案が解決しようとする問題点）然しながら、前者従来の散光式警光灯は、光機部分のう
ち、回転灯等を外覆するグローブが全体に透光性を有す
るために、昼間の使用にあっては太陽光がグローブ内に
入射し、散光式警光灯の非点灯時にグローブ内全体が入
射光によって明るくなり、また、回転灯および反射板が
疑似点灯してしまう。同様に、散光式警光灯の点灯時に
はグローブ内の点灯、放光す回転灯および反射板部分
と、その他の非点灯部分との輝度差が少ないために警告
光の視認性が低下し、緊急走行車両に供されるものであ
るから上記緊急走行が昼間時安全になされないおそれが
あることは懸念すべき問題であり、上記問題の解決は急
務とするところであった。

（問題点を解決するための手段）本考案は、叙上の問題に鑑み創案されたものであって、
前記昼間の太陽光入射を未然に防止し、散光式警光灯の
非点灯時の疑似点灯を防ぐとともに、点灯時には点灯、
放光する部分と、その他の非点灯部分との輝度差を確保
できるようグローブ内への太陽光の入射を減じる構造を
容易、確実に提供しようとしたものである。

（作用）以上の構成を具えるので、少なくとも上面側の太陽光入
射が防止できるもので、本願考案に係る散光式警光灯の
グローブ内は周囲から視た時に暗くなり、散光式警光灯
点灯時に回転灯および反射板部分と、その他の部分の輝
度差があるために、警告光の視認性を向上させたもので
ある。

（実施例）以下、本考案に係る散光式警光灯に関する一実施例を図
面に従って説明する。

第１図は、散光式警光灯の全体を示す斜視図である。

１は、横長形状の板状を呈する基台であり、基台上にあ
る各構成要素を載置するもので、通常アルミニュウム押
出し成形にて形成する。

２は、グローブであり、基台１に嵌挿して各構成要素を
外覆するとともに警告光を着色投光するものである。下
面と一方側面を切欠いた略楕円筒形状を呈し、透光性材
料より成る。上記基台１の両側方より回転灯および反射
板より成る光機要素を外覆するもので、警告光を着色投
光するグローブ前面部２１、グローブ側面部２２、グロ
ーブ後面部２３および上面側の遮光部５を有している。
遮光部５は、光透過率をおさえている部分であり太陽光
等の外光がグローブ内に入射するのを防いでいる。遮光
による効果は、光透過率が低い程好適であるが、多少で
あっても相応の効果は期待できる。逆に、上記グローブ
前面部２１、グローブ側面部２２、グローブ後面部２３
では光透過率を高くできるよう努めなくてはならない。

３は、スピーカであり、警告音声を拡声する。上記基台
１中央上面に載置、固定し、実施例に於いては前方向に
向けて１個装着している。該スピーカ３を載置して拡声
音声を透過させるために、放音穴（図示せず）を多数穿
設した略楕円半割形状のスピーカカバー３１、３１を前
後に装着するものである。

４は、回転灯、４１は、回転灯光を反射投光する反射板
である。使用態様に応じて適宜組合わせて構成するもの
である。本実施例においては回転灯を長手方向両端に配
置し、それぞれ内方スピーカ３側に反射板を配して構成
している。

５は、前記したように外光入射防止のための遮光部であ
る。その構成は、種々あるが、以下に説明する３態様が
実用上好適である。

まず、第２図に示す遮光部の構成について説明する。

本構成は、グローブ２の内面の長手方向に凸条２４、２
４をグローブ上面側の前後に並設し、やや丸みを帯びた
平板状の遮光プレート５１を微かに撓ませてグローブ２
の一方開放面側より挿入し、遮光プレート５１自体の撓
み弾性により弾着するものである。また、該凸条２４の
先端部分を折曲させ、もしくは切欠きを設けて上記遮光
プレートを嵌挿しても同様の効果を得ることができるも
のである。

次に、第３図に示す遮光部の構成について説明する。

本構成は、グローブ２上面側の遮光部５を遮光シート５
２を貼着して構成する。遮光シート５２は、例えば、軟
質塩化ビニルシートやポリエステルシート等樹脂性軟質
シートに接着剤を塗布してして成るもので所謂カッティ
ングシート（商品名）がこれに相当する。耐熱性や耐候
性を得るためにシートに金属粉を混入したものが実用上
即している。また、この遮光シートは、要求品質上、遮
光性を有していればよく、黒色のほかグローブ色に合わ
せて赤色、黄色等各色の遮光シートを用いれば美観上好
ましいものとなる。

また、第４図に示すように、グローブ２自体の加工によ
っても遮光部を提供することができる。即ち、第４図に
おいて遮光部５は、グローブの成形時のシボ加工部５３
によって得たものである。完全なる遮光でなくとも、提
供が容易で、相応の遮光得られるので警告光の視認性も
向上させることができる。同様に、ブラスト処理、２色
成形によっても形成することができ、図面の実施例のみ
に限定するものではない。

以上の構成と、装着手段としてブラケット６、６を基台
１下面に設け、車両への固定手段を提供して散光式警光
灯全体を構成するものである。

また、本考案は、実施例に示した散光式警光灯に有効に
使用できるとともに、光機要素を組替えた他の散光式警
光灯、例えばオールライティングタイプの散光式警光灯
等に応用できることは勿論である。

（効果）本考案は、以上のように構成したから本考案に係る散光
式警光灯は、昼間において非点灯時の回転灯、反射板に
疑似点灯が少なく、点灯時において点灯、警告光放光部
分とそれ以外の部分の輝度差が確保できたので警告光の
視認性が著しく向上したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る散光式警光灯の全体構成を示す
斜視図、第２図は、第１の実施例要部を示す斜視図、第
３図は、第２の実施例要部を示す斜視図、第４図は、第
３の実施例要部を示す斜視図である。１……基台、２……グローブ２１……グローブ前面部、４１……反射板２２……グローブ側面部、５……遮光部２３……グローブ後面部、５１……遮光プレート２４……凸条、５２……遮光シート３……スピーカ、５３……シボ加工部３１……スピーカカバー、６……ブラケット４……回転灯。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】光源と回転機構とを有し回転放光をする回
転灯と、該回転灯の回転放光を周囲に反射放光する反射
板と、を適宜配置するとともに透光性を有するグローブ
を外覆させて光機部分を構成してなる散光式警光灯にお
いて、上記グローブの上面部分に遮光部を有しているこ
とを特徴とする散光式警光灯。
【請求項２】前記グローブの遮光部は、グローブ内部左
右上面に内方へ突出した凸条を長手方向に設け、略平板
形状の遮光プレートを挿入、固着して構成していること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の散光
式警光灯。
【請求項３】前記グローブの遮光部は、グローブ上面外
側に遮光性を有するシートを貼着して構成していること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の散光
式警光灯。
【請求項４】前記グローブの遮光部は、グローブ上面部
分の合成樹脂成形時処理により遮光性を得ていることを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の散光式
警光灯。