JP2579449Y2 - 高所作業車のレベリングシステム - Google Patents

高所作業車のレベリングシステム

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JP2579449Y2
JP2579449Y2 JP7630892U JP7630892U JP2579449Y2 JP 2579449 Y2 JP2579449 Y2 JP 2579449Y2 JP 7630892 U JP7630892 U JP 7630892U JP 7630892 U JP7630892 U JP 7630892U JP 2579449 Y2 JP2579449 Y2 JP 2579449Y2
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戸田  光昭
正彦 竹内
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、高所作業車のレベリ
ングシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高所作業における機動性を高めて
作業能率の向上を図るという観点から、車両上に旋回且
つ起伏可能に搭載した伸縮ブームの先端に作業台を取り
付けてなる高所作業車が普及している。このような高所
作業車においては、伸縮ブームの起伏角の変化にかかわ
らずその先端に配置した作業台の水平状態を保持する必
要があり、そのために従来より種々のレベリング機構が
提案されており、その一つとして例えば、特公昭52ー
44342号公報に開示されるように、伸縮ブームを起
伏駆動する起伏シリンダと、該伸縮ブームの先端部と作
業台との間に設けられて該作業台を起伏駆動するレベリ
ングシリンダとを直列に接続し、該起伏シリンダ6に供
給される作動油で同時にレベリングシリンダを同期して
作動させるようにしたものがある。
【0003】この場合、起伏シリンダの作動に同期して
レベリングシリンダがスムーズ且つ安定的に作動して作
業台の水平状態を保持することが必要であり、このため
上掲公知例においては、起伏シリンダとレベリングシリ
ンダの油圧回路中に可変絞り弁を設け、流量調整によっ
て該両シリンダ間の同期をとるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
可変絞り弁による流量調整で両シリンダの同期をとる構
成は、上掲公知例がその対象とする如く作業台が伸縮ブ
ームの先端部で起伏動のみを行い旋回動は行わない構成
の高所作業車においては上記レベリングシリンダには作
業台の保持力が圧縮力としてのみかかり荷重方向に変化
がないことから有効な手段と考えられる。
【0005】しかしながら、作業性のより一層の向上を
図るべく、作業台を伸縮ブームの先端部において水平旋
回可能に構成するとともに、該作業台を略長方形に形成
してその長手方向の一端寄りを旋回中心として作業半径
の拡大を図った構成のものにあっては、該作業台の旋回
位置によってはこれを支持するレベリングシリンダに圧
縮力がかかる場合(即ち、レベリングシリンダの伸長動
作側油室に所定の支持圧が立つ場合)と、引張力がかか
る場合(即ち、レベリングシリンダの縮小動作側油室に
所定の支持圧が立つ場合)とがある。
【0006】この場合、前者においては、起伏シリンダ
とレベリングシリンダとを接続する油路中に常時上記支
持圧が発生し、該起伏シリンダとレベリングシリンダと
が一体的に同期して作動し得る状態となっているため同
期性という点において問題は生じないが、後者の場合に
あっては上記油路中に油圧は立っていないことから、例
えば、伸縮ブームの倒伏操作時には起伏シリンダの伸長
動作側油室が開放されるとレベリングシリンダの動作に
関係なく該起伏シリンダが縮小動し、逆に伸縮ブームの
起仰操作時にはレベリングシリンダの縮小動作側油室7
bが開放されると起伏シリンダの作動に関係なくレベリ
ングシリンダのみが伸長動し、いずれの場合においても
起伏シリンダとレベリングシリンダとの同期がとれず、
従って、作業台の水平保持作用が不安定となるものであ
る。
【0007】しかも、このような作動態様を呈するもの
に上掲公知例に記載された如き可変絞り弁による速度調
整機構を適用しても、該可変絞り弁そのものが作動油が
流れている状態下においてのみその機能を発揮し、作動
油が流れていない状態においてはなんら機能を発揮しな
いことから、水平保持作用が時間的なズレをもって生じ
ることとなり、水平保持作用が不安定になることは回避
し難いものである。
【0008】そこで本願考案は、使用態様に応じて圧縮
力あるいは引張力が可逆的にかかるレベリングシリンダ
を備えた高所作業車において、スムーズ且つ安定した作
業台の水平保持作用を確保しもって作動上の信頼性を確
保するようにしたレベリングシステムを提供せんとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願考案ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の考
案では、図1及び図2に例示するように、車両5上に旋
回駆動自在に搭載した旋回台4と、該旋回台4に起伏支
点軸51を介して起伏動自在に取り付けられた伸縮ブー
ム2と、その一端部を上記旋回台4の適所に旋回台側支
軸52を介して連結するとともにその他端部を伸縮ブー
ム2の適所にブーム側支軸53を介して連結して配置さ
れた起伏シリンダ6と、上記伸縮ブーム2の先端部に設
けたブーム先端ブラケット2aに上記起伏支点軸51と
平行なブラケット支点軸54を介してその基端部を揺動
自在に枢着連結した回動ブラケット8と、その一端部を
回動ブラケット8の適所にブラケット側支軸55を介し
て連結しその他端部を伸縮ブーム2の先端部の適所にブ
ーム先端部側支軸56を介して連結して配置されたレベ
リングシリンダ7と、略長方形の床面9aを有するとと
もに該床面9aの長手方向の一端部寄り位置を上記回動
ブラケット8の上端部に水平旋回駆動自在に取り付けた
作業台9と、一対の制御ポート12a,12bを有する四
方向三位置型の起伏制御弁12とを備えるとともに、上
記起伏シリンダ6の伸長動作側油室6aを第1油路13
を介して上記起伏制御弁12の一方の制御ポート12a
へ接続し、上記レベリングシリンダ7の縮小動作側油室
7bを第2油路14を介して上記起伏制御弁12の他方
の制御ポート12bへ接続し、上記起伏シリンダ6の縮
小動作側油室6bと上記レベリングシリンダ7の伸長動
作側油室7aとを第3油路15で接続し、さらに上記起
伏支点軸51と旋回台側支軸52とブーム側支軸53と
で構成される三角形と、上記ブラケット支点軸54とブ
ラケット側支軸55とブーム先端部側支軸56とで構成
される三角形とが、上記作業台9の水平状態において相
似三角形を形成し、且つその相似率が上記起伏シリンダ
6の縮小動作側油室6bの有効受圧面積と上記レベリン
グシリンダ7の伸長動作側油室7aの有効受圧面積との
比率の逆となるように構成してなる高所作業車におい
て、上記第2油路14に、シーケンス弁32と上記レベ
リングシリンダ7の縮小動作側油室7bへの油圧供給の
みを許容するチェック弁33とからなるシーケンスチェ
ック弁31を配置するとともに該シーケンス弁32の開
弁圧を、上記レベリングシリンダ7に対して上記作業台
9の回転モーメントにより引張力が作用する場合におけ
る該レベリングシリンダ7の縮小動作側油室7bの最大
支持圧P1よりも所定圧αだけ高い油圧(P1+α)に設定
する一方、上記第1油路13に、外部パイロット式シー
ケンス弁36と上記起伏シリンダ6の伸長動作側油室6
aへの油圧供給のみを許容するチェック弁37とからな
るカウンタバランス弁35を配置するとともに、該シー
ケンス弁36のパイロット圧を、上記第2油路14から
取り且つ上記シーケンス弁32の開弁圧(P1+α)より
もさらに圧力βだけ高い油圧(P1+α+β)に設定した
ことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の考案では、図1及び図3に
例示するように、車両5上に旋回駆動自在に搭載した旋
回台4と、該旋回台4に起伏支点軸51を介して起伏動
自在に取り付けられた伸縮ブーム2と、その一端部を上
記旋回台4の適所に旋回台側支軸52を介して連結する
とともにその他端部を伸縮ブーム2の適所にブーム側支
軸53を介して連結して配置された起伏シリンダ6と、
上記伸縮ブーム2の先端部に設けたブーム先端ブラケッ
ト2aに上記起伏支点軸51と平行なブラケット支点軸
54を介してその基端部を揺動自在に枢着連結した回動
ブラケット8と、その一端部を回動ブラケット8の適所
にブラケット側支軸55を介して連結しその他端部を伸
縮ブーム2の先端部の適所にブーム先端部側支軸56を
介して連結して配置されたレベリングシリンダ7と、略
長方形の床面9aを有するとともに該床面9aの長手方向
の一端部寄り位置を上記回動ブラケット8の上端部に水
平旋回駆動自在に取り付けた作業台9と、一対の制御ポ
ート12a,12bを有する四方向三位置型の起伏制御弁
12とを備えるとともに、上記起伏シリンダ6の伸長動
作側油室6aを第1油路13を介して上記起伏制御弁1
2の一方の制御ポート12aへ接続し、上記レベリング
シリンダ7の縮小動作側油室7bを第2油路14を介し
て上記起伏制御弁12の他方の制御ポート12bへ接続
し、上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bと上記レ
ベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aとを第3油路
15で接続し、さらに上記起伏支点軸51と旋回台側支
軸52とブーム側支軸53とで構成される三角形と、上
記ブラケット支点軸54とブラケット側支軸55とブー
ム先端部側支軸56とで構成される三角形とが、上記作
業台9の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
の相似率が上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bの
有効受圧面積と上記レベリングシリンダ7の伸長動作側
油室7aの有効受圧面積との比率の逆となるように構成
してなる高所作業車において、上記作業台9の旋回位置
を検出する旋回位置検出手段を備える一方、上記第2油
路14に、シーケンス弁32と上記レベリングシリンダ
7の縮小動作側油室7bへの油圧供給のみを許容するチ
ェック弁33とからなるシーケンスチェック弁31を配
置するとともに該シーケンス弁32の開弁圧を、上記レ
ベリングシリンダ7に対して上記作業台9の回転モーメ
ントにより引張力が作用する場合における該レベリング
シリンダ7の縮小動作側油室7bの最大支持圧P1よりも
所定圧αだけ高い油圧(P1+α)に設定し、さらに上記
第1油路13に、外部パイロット式シーケンス弁36と
上記起伏シリンダ6の伸長動作側油室6aへの油圧供給
のみを許容するチェック弁37とからなるカウンタバラ
ンス弁35を配置するとともに、該シーケンス弁36の
パイロット圧の導入を選択的に切り換える切換弁38を
配置し、該パイロット圧を、上記旋回位置検出手段から
の信号に基づき、該作業台9の旋回位置が上記レベリン
グシリンダ7に引張力を負荷せしめる状態である場合に
は上記第3油路15から導入し、圧縮力を負荷せしめる
状態である場合には上記第2油路14から導入する如く
構成したことを特徴としている。
【0011】請求項3記載の考案では、図1及び図4に
例示するように、車両5上に旋回駆動自在に搭載した旋
回台4と、該旋回台4に起伏支点軸51を介して起伏動
自在に取り付けられた伸縮ブーム2と、その一端部を上
記旋回台4の適所に旋回台側支軸52を介して連結する
とともにその他端部を伸縮ブーム2の適所にブーム側支
軸53を介して連結して配置された起伏シリンダ6と、
上記伸縮ブーム2の先端部に設けたブーム先端ブラケッ
ト2aに上記起伏支点軸51と平行なブラケット支点軸
54を介してその基端部を揺動自在に枢着連結した回動
ブラケット8と、その一端部を回動ブラケット8の適所
にブラケット側支軸55を介して連結しその他端部を伸
縮ブーム2の先端部の適所にブーム先端部側支軸56を
介して連結して配置されたレベリングシリンダ7と、略
長方形の床面9aを有するとともに該床面9aの長手方向
の一端部寄り位置を上記回動ブラケット8の上端部に水
平旋回駆動自在に取り付けた作業台9と、一対の制御ポ
ート12a,12bを有する四方向三位置型の起伏制御弁
12とを備えるとともに、上記起伏シリンダ6の伸長動
作側油室6aを第1油路13を介して上記起伏制御弁1
2の一方の制御ポート12aへ接続し、上記レベリング
シリンダ7の縮小動作側油室7bを第2油路14を介し
て上記起伏制御弁12の他方の制御ポート12bへ接続
し、上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bと上記レ
ベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aとを第3油路
15で接続し、さらに上記起伏支点軸51と旋回台側支
軸52とブーム側支軸53とで構成される三角形と、上
記ブラケット支点軸54とブラケット側支軸55とブー
ム先端部側支軸56とで構成される三角形とが、上記作
業台9の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
の相似率が上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bの
有効受圧面積と上記レベリングシリンダ7の伸長動作側
油室7aの有効受圧面積との比率の逆となるように構成
してなる高所作業車において、上記第2油路14に、シ
ーケンス弁32と上記レベリングシリンダ7の縮小動作
側油室7bへの油圧供給のみを許容するチェック弁33
とからなるシーケンスチェック弁31を配置するととも
に該シーケンス弁32の開弁圧を、上記レベリングシリ
ンダ7に対して上記作業台9の回転モーメントにより引
張力が作用する場合における該レベリングシリンダ7の
縮小動作側油室7bの最大支持圧P1よりも所定圧αだけ
高い油圧(P1+α)に設定する一方、上記第1油路13
に、直列に配置されるとともに上記第2油路14からパ
イロット圧が導入される第1外部パイロット式シーケン
ス弁41と上記第3油路15からパイロット圧が導入さ
れる第2外部パイロット式シーケンス弁42と、上記起
伏シリンダ6の伸長動作側油室6aへの油圧供給のみを
許容するチェック弁43とからなるカウンタバランス弁
40を配置したことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の考案では、図1及び図5に
例示するように、車両5上に旋回駆動自在に搭載した旋
回台4と、該旋回台4に起伏支点軸51を介して起伏動
自在に取り付けられた伸縮ブーム2と、その一端部を上
記旋回台4の適所に旋回台側支軸52を介して連結する
とともにその他端部を伸縮ブーム2の適所にブーム側支
軸53を介して連結して配置された起伏シリンダ6と、
上記伸縮ブーム2の先端部に設けたブーム先端ブラケッ
ト2aに上記起伏支点軸51と平行なブラケット支点軸
54を介してその基端部を揺動自在に枢着連結した回動
ブラケット8と、その一端部を回動ブラケット8の適所
にブラケット側支軸55を介して連結しその他端部を伸
縮ブーム2の先端部の適所にブーム先端部側支軸56を
介して連結して配置されたレベリングシリンダ7と、略
長方形の床面9aを有するとともに該床面9aの長手方向
の一端部寄り位置を上記回動ブラケット8の上端部に水
平旋回駆動自在に取り付けた作業台9と、一対の制御ポ
ート12a,12bを有する四方向三位置型の起伏制御弁
12とを備えるとともに、上記起伏シリンダ6の伸長動
作側油室6aを第1油路13を介して上記起伏制御弁1
2の一方の制御ポート12aへ接続し、上記レベリング
シリンダ7の縮小動作側油室7bを第2油路14を介し
て上記起伏制御弁12の他方の制御ポート12bへ接続
し、上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bと上記レ
ベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aとを第3油路
15で接続し、さらに上記起伏支点軸51と旋回台側支
軸52とブーム側支軸53とで構成される三角形と、上
記ブラケット支点軸54とブラケット側支軸55とブー
ム先端部側支軸56とで構成される三角形とが、上記作
業台9の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
の相似率が上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bの
有効受圧面積と上記レベリングシリンダ7の伸長動作側
油室7aの有効受圧面積との比率の逆となるように構成
してなる高所作業車において、上記第2油路14に、外
部パイロット式シーケンス弁32と上記レベリングシリ
ンダ7の縮小動作側油室7bへの油圧供給のみを許容す
るチェック弁33とからなるシーケンスチェック弁31
を配置し且つ該シーケンス弁32のパイロット圧を上記
第3油路15から導入せしめる一方、上記第1油路13
に、外部パイロット式シーケンス弁36と上記起伏シリ
ンダ6の伸長動作側油室6aへの油圧供給のみを許容す
るチェック弁37とからなるカウンタバランス弁35を
配置するとともに、該シーケンス弁36のパイロット圧
を、上記第2油路14から取り且つ上記レベリングシリ
ンダ7に対して上記作業台9の回転モーメントにより引
張力が作用する場合における該レベリングシリンダ7の
縮小動作側油室7bの最大支持圧P1よりも所定圧βだけ
高い油圧(P1+β)に設定したことを特徴としている。
【0013】請求項5記載の考案では、図1及び図6に
例示するように、車両5上に旋回駆動自在に搭載した旋
回台4と、該旋回台4に起伏支点軸51を介して起伏動
自在に取り付けられた伸縮ブーム2と、その一端部を上
記旋回台4の適所に旋回台側支軸52を介して連結する
とともにその他端部を伸縮ブーム2の適所にブーム側支
軸53を介して連結して配置された起伏シリンダ6と、
上記伸縮ブーム2の先端部に設けたブーム先端ブラケッ
ト2aに上記起伏支点軸51と平行なブラケット支点軸
54を介してその基端部を揺動自在に枢着連結した回動
ブラケット8と、その一端部を回動ブラケット8の適所
にブラケット側支軸55を介して連結しその他端部を伸
縮ブーム2の先端部の適所にブーム先端部側支軸56を
介して連結して配置されたレベリングシリンダ7と、略
長方形の床面9aを有するとともに該床面9aの長手方向
の一端部寄り位置を上記回動ブラケット8の上端部に水
平旋回駆動自在に取り付けた作業台9と、一対の制御ポ
ート12a,12bを有する四方向三位置型の起伏制御弁
12とを備えるとともに、上記起伏シリンダ6の伸長動
作側油室6aを第1油路13を介して上記起伏制御弁1
2の一方の制御ポート12aへ接続し、上記レベリング
シリンダ7の縮小動作側油室7bを第2油路14を介し
て上記起伏制御弁12の他方の制御ポート12bへ接続
し、上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bと上記レ
ベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aとを第3油路
15で接続し、さらに上記起伏支点軸51と旋回台側支
軸52とブーム側支軸53とで構成される三角形と、上
記ブラケット支点軸54とブラケット側支軸55とブー
ム先端部側支軸56とで構成される三角形とが、上記作
業台9の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
の相似率が上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bの
有効受圧面積と上記レベリングシリンダ7の伸長動作側
油室7aの有効受圧面積との比率の逆となるように構成
してなる高所作業車において、上記作業台9の旋回位置
を検出する旋回位置検出手段45を備える一方、上記第
2油路14に、外部パイロット式シーケンス弁32と上
記レベリングシリンダ7の縮小動作側油室7bへの油圧
供給のみを許容するチェック弁33とからなるシーケン
スチェック弁31を配置し且つ該シーケンス弁32のパ
イロット圧を上記第3油路15から導入せしめ、さらに
上記第1油路13に、外部パイロット式シーケンス弁3
6と上記起伏シリンダ6の伸長動作側油室6aへの油圧
供給のみを許容するチェック弁37とからなるカウンタ
バランス弁35を配置するとともに、該シーケンス弁3
6のパイロット圧の導入を選択的に切り換える切換弁3
8を配置し、該パイロット圧を、上記旋回位置検出手段
45からの信号に基づき、該作業台9の旋回位置が上記
レベリングシリンダ7に引張力を負荷せしめる状態であ
る場合には上記第3油路15から導入し、圧縮力を負荷
せしめる状態である場合には上記第2油路14から導入
する如く構成したことを特徴としている。
【0014】請求項6記載の考案では、図1及び図7に
例示するように、車両5上に旋回駆動自在に搭載した旋
回台4と、該旋回台4に起伏支点軸51を介して起伏動
自在に取り付けられた伸縮ブーム2と、その一端部を上
記旋回台4の適所に旋回台側支軸52を介して連結する
とともにその他端部を伸縮ブーム2の適所にブーム側支
軸53を介して連結して配置された起伏シリンダ6と、
上記伸縮ブーム2の先端部に設けたブーム先端ブラケッ
ト2aに上記起伏支点軸51と平行なブラケット支点軸
54を介してその基端部を揺動自在に枢着連結した回動
ブラケット8と、その一端部を回動ブラケット8の適所
にブラケット側支軸55を介して連結しその他端部を伸
縮ブーム2の先端部の適所にブーム先端部側支軸56を
介して連結して配置されたレベリングシリンダ7と、略
長方形の床面9aを有するとともに該床面9aの長手方向
の一端部寄り位置を上記回動ブラケット8の上端部に水
平旋回駆動自在に取り付けた作業台9と、一対の制御ポ
ート12a,12bを有する四方向三位置型の起伏制御弁
12とを備えるとともに、上記起伏シリンダ6の伸長動
作側油室6aを第1油路13を介して上記起伏制御弁1
2の一方の制御ポート12aへ接続し、上記レベリング
シリンダ7の縮小動作側油室7bを第2油路14を介し
て上記起伏制御弁12の他方の制御ポート12bへ接続
し、上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bと上記レ
ベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aとを第3油路
15で接続し、さらに上記起伏支点軸51と旋回台側支
軸52とブーム側支軸53とで構成される三角形と、上
記ブラケット支点軸54とブラケット側支軸55とブー
ム先端部側支軸56とで構成される三角形とが、上記作
業台9の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
の相似率が上記起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bの
有効受圧面積と上記レベリングシリンダ7の伸長動作側
油室7aの有効受圧面積との比率の逆となるように構成
してなる高所作業車において、上記第2油路14に、外
部パイロット式シーケンス弁32と上記レベリングシリ
ンダ7の縮小動作側油室7bへの油圧供給のみを許容す
るチェック弁33とからなるシーケンスチェック弁31
を配置し且つ該シーケンス弁32のパイロット圧を上記
第3油路15から導入せしめる一方、上記第1油路13
に、直列に配置されるとともに上記第2油路14からパ
イロット圧が導入される第1外部パイロット式シーケン
ス弁41と上記第3油路15からパイロット圧が導入さ
れる第2外部パイロット式シーケンス弁42と、上記起
伏シリンダ6の伸長動作側油室6aへの油圧供給のみを
許容するチェック弁43とからなるカウンタバランス弁
40を配置したことを特徴としている。
【0015】
【作用】本願各考案ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0016】 請求項1記載の考案では、先ず、レベ
リングシリンダ7に引張力がかかる状態での伸縮ブーム
2の起仰操作時には、第2油路14に設けたシーケンス
チェック弁31のシーケンス弁32の開弁圧が上記レベ
リングシリンダ7の縮小動作側油室7bに発生する最大
支持圧(P1)よりも所定圧αだけ高圧側の油圧(P1+α)
に設定されているので、上記起伏シリンダ6の伸長動に
伴ってその縮小動作側油室6b側に油圧が立ち、これが
ある圧力以上となって初めて上記シーケンス弁32が開
いてレベリングシリンダ7の伸長動が開始されるととも
に、上記第3油路15側の圧力が上記ある圧力より低下
するとシーケンス弁32が閉じてレベリングシリンダ7
の伸長動が停止される。このように、レベリングシリン
ダ7は伸長・停止を繰り返しながら次第に伸長変化する
ものであり、これにより該レベリングシリンダ7と起伏
シリンダ6との同期がとられるものである。
【0017】一方、ブーム倒伏操作時には、カウンタバ
ランス弁35を構成するシーケンス弁36のパイロット
圧をシーケンス弁32の開弁圧(P1+α)よりも所定圧
βだけ高圧側に設定しているので、第2油路14の油圧
が(P1+α+β)以上に達して上記レベリングシリンダ
7が実際に縮小動しこれに伴って第3油路15に油圧が
立った状態で初めて上記シーケンス弁36が開いて起伏
シリンダ6が縮小動し、これにより起伏シリンダ6とレ
ベリングシリンダ7との同期が確保されるものである。
【0018】 請求項2記載の考案では、基本的には
上記記載と同様の作用が得られるが、これに加えて特
にこの考案においては、レベリングシリンダ7に圧縮力
がかかる状態での伸縮ブーム2の倒伏操作時には第2油
路14側から導入されるパイロット圧でシーケンス弁3
6が開弁制御され、またレベリングシリンダ7に引張力
がかかる状態での伸縮ブーム2の倒伏操作時には、第3
油路15から導入されるパイロット圧でシーケンス弁3
6が開弁制御される。従って、シーケンス弁36が作動
する伸縮ブーム2の倒伏操作時には、上記第3油路15
を介して接続された起伏シリンダ6の縮小動作側油室6
bとレベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aとに所定
の油圧が立って両者が一体的に同期して作動し得る状態
となった時点において初めてシーケンス弁36が開いて
起伏シリンダ6の縮小動が行なわれることとなり、これ
により該起伏シリンダ6とレベリングシリンダ7との同
期が確実ならしめられるものである。
【0019】 請求項3記載の考案では、基本的には
上記記載の考案と同様の作用が得られるが、これに加
えて特にこの考案では、伸縮ブーム2の倒伏操作時にお
ける起伏シリンダ6の伸長動作側油室6aからの作動油
の排出が二つのシーケンス弁41,42がともに開弁し
ない限り阻止されることから、自動的に上記起伏シリン
ダ6とレベリングシリンダ7とを確実に同期させること
ができる。
【0020】 請求項4記載の考案では、先ず、レベ
リングシリンダ7に引張力がかかる状態での伸縮ブーム
2の起仰操作時には、第2油路14に設けたシーケンス
チェック弁31の外部パイロット式シーケンス弁32の
パイロット圧がパイロット油路22を介して第3油路1
5から導入されるので、上記起伏シリンダ6の伸長動に
伴って上記第3油路15に油圧が立ちこれが所定以上と
なった時点で上記シーケンス弁32が開いてレベリング
シリンダ7の伸長動が開始されるとともに、該第3油路
15の圧力が上記所定圧よりも低下すると該シーケンス
弁32が閉じてレベリングシリンダ7の伸長動が停止さ
れる。このように、レベリングシリンダ7は第3油路1
5の油圧に対応して伸長・停止を繰り返しながら次第に
伸長変化するものであり、これにより該レベリングシリ
ンダ7と起伏シリンダ6との同期がとられるものであ
る。
【0021】一方、ブーム倒伏操作時には、カウンタバ
ランス弁35を構成するシーケンス弁36のパイロット
圧を上記レベリングシリンダ7の縮小動作側油室7bに
発生する最大支持圧(P1)よりも所定圧βだけ高圧側に
設定しているので、第2油路14の油圧が(P1+β)以
上に達して上記レベリングシリンダ7が実際に縮小動し
これに伴って第3油路15に油圧が立った状態で初めて
上記シーケンス弁36が開いて起伏シリンダ6が縮小動
し、これにより起伏シリンダ6とレベリングシリンダ7
との同期が確保されるものである。
【0022】 請求項5記載の考案では、請求項2記
載考案におけるカウンタバランス弁35と、請求項4記
載の考案におけるシーケンスチェック弁31とを組み合
わせた構成であることから、レベリングシリンダ7に引
張力がかかる状態での伸縮ブーム2の起仰操作時には、
上記に記載の如く、第2油路14に設けたシーケンス
チェック弁31の外部パイロット式シーケンス弁32の
パイロット圧がパイロット油路22を介して第3油路1
5から導入されるので、上記起伏シリンダ6の伸長動に
伴って上記第3油路15に油圧が立ちこれが所定以上と
なった時点で上記シーケンス弁32が開いてレベリング
シリンダ7の伸長動が開始されるとともに、該第3油路
15の圧力が上記所定圧よりも低下すると該シーケンス
弁32が閉じてレベリングシリンダ7の伸長動が停止さ
れ、このようにレベリングシリンダ7が第3油路15の
油圧に対応して伸長・停止を繰り返しながら次第に伸長
変化することで該レベリングシリンダ7と起伏シリンダ
6との同期がとられるものである。
【0023】一方、伸縮ブーム2の倒伏操作時には、上
記に記載の如く、上記レベリングシリンダ7に圧縮力
がかかる状態では第2油路14側から導入されるパイロ
ット圧でシーケンス弁36が開弁制御され、またレベリ
ングシリンダ7に引張力がかかる状態では第3油路15
から導入されるパイロット圧でシーケンス弁36が開弁
制御されることから、シーケンス弁36が作動する伸縮
ブーム2の倒伏操作時には、上記第3油路15を介して
接続された起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bとレベ
リングシリンダ7の伸長動作側油室7aとに所定の油圧
が立って両者が一体的に同期して作動し得る状態となっ
た時点において初めてシーケンス弁36が開いて起伏シ
リンダ6の縮小動が行なわれることとなり、これにより
該起伏シリンダ6とレベリングシリンダ7との同期が確
実ならしめられるものである。
【0024】 請求項6記載の考案では、請求項3記
載の考案におけるカウンタバランス弁36と請求項4記
載の考案におけるシーケンスチェック弁31とを組み合
わせた構成であることから、レベリングシリンダ7に引
張力がかかる状態での伸縮ブーム2の起仰操作時には上
記に記載と同様に、第2油路14に設けたシーケンス
チェック弁31の外部パイロット式シーケンス弁32の
パイロット圧がパイロット油路22を介して第3油路1
5から導入され、レベリングシリンダ7が第3油路15
の油圧に対応して伸長・停止を繰り返しながら次第に伸
長変化することで該レベリングシリンダ7と起伏シリン
ダ6との同期がとられることになる。
【0025】また、伸縮ブーム2の倒伏操作時には上記
の記載と同様に、起伏シリンダ6の伸長動作側油室6
aからの作動油の排出が二つのシーケンス弁41,42が
ともに開弁しない限り阻止されることから、自動的に上
記起伏シリンダ6とレベリングシリンダ7とを確実に同
期させることができることになるものである。
【0026】
【考案の効果】従って、本願各考案の高所作業車のレベ
リングシステムによれば、第1油路13にカウンタバラ
ンス弁35を、第2油路14にシーケンスチェック弁3
1をそれぞれ配置するとともに、これら各弁35,31
の開弁圧を、レベリングシリンダ7に引張力がかかる場
合における作動油の流れ状態に対応して相対的に設定す
ることで、該レベリングシリンダ7に引張力が作用する
状態においても、圧縮力が作用する状態における場合と
同様に、起伏シリンダ6とレベリングシリンダ7との同
期を確実にとって作業台9の水平保持をスムーズに且つ
安定的に達成することができ、これにより高所作業車1
の作動上の信頼性が格段に向上するものである。
【0027】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
考案の高所作業車のレベリングシステムを具体的に説明
する。
【0028】第1実施例 図1には本願考案の第1実施例にかかるレベリングシス
テムを備えた高所作業車1が示されている。この高所作
業車1は、車両5上に搭載された旋回台4に支柱3を固
定する一方、該支柱3の先端部に起伏支点軸51を介し
て伸縮ブーム2を起伏自在に取り付けるとともに、該伸
縮ブーム2の基端部と上記旋回台4とを、旋回台側支軸
52及びブーム側支軸53を介して起伏シリンダ6で連
結し、該起伏シリンダ6の伸縮動により該伸縮ブーム2
を起伏駆動させるようになっている。また、この伸縮ブ
ーム2の先端部に設けたブーム先端ブラケット2aに
は、上記起伏支点軸51と並行に配置されたブラケット
支点軸54を介して回動ブラケット8を回動自在に取り
付けるとともに、該回動ブラケット8と上記伸縮ブーム
2の先端部との間をブラケット側支軸55及びブーム先
端部側支軸56を介してレベリングシリンダ7で連結
し、該レベリングシリンダ7の伸縮動により上記回動ブ
ラケット8を回動駆動するようになっている。
【0029】さらに、上記回動ブラケット8の先端部に
は、略長方形の床面9aをもつ作業台9の長手方向の一
端寄り部分が水平旋回自在に取り付けられている。従っ
て、同図に実線図示するように上記作業台9が上記伸縮
ブーム2の背側に延出する状態と、同図に鎖線図示する
ように該伸縮ブーム2の腹側に延出する場合とでは上記
回動ブラケット8のブラケット支点軸54回りのモーメ
ントの方向が矢印R方向とL方向とに反転し、上記レベ
リングシリンダ7には圧縮力あるいは引張力が作用する
こととなる。尚、以下の説明においては、便宜上、前者
の状態(実線図示状態)を正状態、後者の場合(鎖線図示
状態)を負状態という。
【0030】そして、この高所作業車1は、上記伸縮ブ
ーム2の起伏動作に同期させて上記レベリングシリンダ
7を作動させることで該起伏シリンダ6の起伏角の如何
に拘わらず上記作業台9の床面9aを常時水平に維持す
るとともに、この作用を上記作業台9の状態の如何に拘
わらず達成できるようにしたものであり、これを実現す
べく後述する如き機構及び油圧回路を備えている。以
下、図1及び図2を参照してこれらを詳述する。
【0031】先ず、機構的には、図1に示すように、上
記作業台9の水平状態において上記伸縮ブーム2の基端
側における上記起伏支点軸51と旋回台側支軸52とブ
ーム側支軸53とで形成される三角形と、該伸縮ブーム
2の先端側における上記ブラケット支点軸54とブラケ
ット側支軸55とブーム先端部側支軸56とで形成され
る三角形とが相似形をなすように各軸の取付位置を設定
するとともに、その相似率を上記起伏シリンダ6の縮小
動作側油室6b(図2参照)の有効受圧面積と、上記レベ
リングシリンダ7の伸長動作側油室7a(図2参照)の有
効受圧面積との比率の逆となるように設定している。
【0032】一方、油圧回路は、図2に示すように、一
対の制御ポート12a,12bをもち且つ第1弁位置12
Aと第2弁位置12Bとに選択的に切換可能とされた四
方向三位置型の電磁方向切換弁で構成される起伏制御弁
12を備え、この起伏制御弁12の第1制御ポート12
aを第1油路13を介して上記起伏シリンダ6の伸長動
作側油室6aに、また第2制御ポート12bを第2油路1
4を介して上記レベリングシリンダ7の縮小動作側油室
7bに、それぞれ接続するとともに、該起伏シリンダ6
の縮小動作側油室6bとレベリングシリンダ7の伸長動
作側油室7aとをパイロット式チェック弁23を備えた
第3油路15を介して接続している。
【0033】これが、基本油圧回路であって、かかる油
圧回路と上述した特有の機構との結び付きによって伸縮
ブーム2の起仰操作時には上記起伏シリンダ6の縮小動
作側油室6bから排出された作動油が第3油路15を介
してレベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aに供給
されて該レベリングシリンダ7が伸長動することで、ま
た伸縮ブーム2の倒伏操作時にはレベリングシリンダ7
の伸長動作側油室7aから排出された作動油が起伏シリ
ンダ6の縮小動作側油室6bに供給されることで、該伸
縮ブーム2の起伏角の変化に追従して作業台9が起伏動
してその水平状態が常時維持されるものである。
【0034】しかしながら、かかる作動が適正に且つ安
定的に行なわれるのは、上記作業台9の回転を支持する
荷重が上記レベリングシリンダ7に対して圧縮力として
作用する正状態の場合、即ち、該レベリングシリンダ7
の伸長動作側油室7aに所定の支持圧が作用している場
合であって、該レベリングシリンダ7に引張力が作用す
る負状態、即ち、該レベリングシリンダ7の縮小動作側
油室7bに支持圧が作用している場合には、上記第3油
路15を介して連通する起伏シリンダ6の縮小動作側油
室6bとレベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aとに
油圧が立たないないので、場合によってはレベリングシ
リンダ7が不用意に伸長動したり(ブーム起仰操作時)あ
るいは伸縮ブーム2と作業台9との同期が不安定になる
(ブーム倒伏操作時)おそれのあることは既述の通りであ
る。
【0035】そこで、この実施例においては、本願の請
求項1記載の考案を適用して、先ず、上記第1油路13
にシーケンス弁36とチェック弁37とからなるカウン
タバランス弁35を配置し且つ該シーケンス弁36のパ
イロット圧を上記第2油路14からとるとともに、上記
第2油路14にはシーケンス弁32とチェック弁33と
からなるシーケンスチェック弁31を配置している。さ
らに、上記シーケンスチェック弁31を構成するシーケ
ンス弁32の開弁圧はこれを上記レベリングシリンダ7
の縮小動作側油室7bに発生する支持圧の最大値、即
ち、最大支持圧(P1)よりも所定圧αだけ高い油圧(P1
+α)に設定している。また、上記カウンタバランス弁
35を構成するシーケンス弁36のパイロット圧は、シ
ーケンス弁32の開弁圧(P1+α)よりもさらに所定圧
βだけ高圧側の油圧(P1+α+β)に設定している。
尚、ここで、圧力βは、チエック弁33に通常仕込まれ
ているバネ圧数kg/cm2より大きい値である。
【0036】かかる構成とした場合における起伏シリン
ダ6及びレベリングシリンダ7の作動を、正状態におけ
るブーム起仰操作時とブーム倒伏操作時、及び負状態に
おけるブーム起仰操作時とブーム倒伏操作時の四態様に
ついてそれぞれ説明する。
【0037】A:正状態における作動 Aー1) ブーム起仰操作時 正状態におけるブーム起仰操作時には、起伏制御弁12
が第2弁位置12Bに設定され、油圧ポンプ11から吐
出される作動油は、起伏制御弁12の第1制御ポート1
2aから第1油路13をカウンタバランス弁35のチェ
ック弁37側を通って起伏シリンダ6の伸長動作側油室
6aに供給され該起伏シリンダ6を伸長せしめて伸縮ブ
ーム2を起仰させるとともに、該起伏シリンダ6の縮小
動作側油室6bから排出される作動油は第3油路15を
介してレベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aに供
給され該レベリングシリンダ7を伸長せしめる。
【0038】この場合、上記第3油路15を介して接続
される起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bとレベリン
グシリンダ7の伸長動作側油室7aには上記作業台9の
支持圧が常時作用しているとともに、上記シーケンス弁
32が所定の開弁圧(P1+α)に設定され、上記起伏シ
リンダ6の伸長動に伴って上記第3油路15の油圧が上
昇し縮小動作側油室7bの油圧が上記開弁圧以上に達し
ない限り開弁しない構成とされていることから、起伏シ
リンダ6とレベリングシリンダ7の同期が確実ならしめ
られるものである。
【0039】Aー2) ブーム倒伏操作時 正状態におけるブーム倒伏操作時には、上記起伏制御弁
12が第1弁位置12Aに設定され、その第2制御ポー
ト12bから吐出される作動油は、第2油路14から上
記シーケンスチェック弁31のチェック弁33を介して
上記レベリングシリンダ7の縮小動作側油室7bに供給
される。この場合、第3油路15には作業台9の支持圧
に相当する油圧が常時作用していることから、シーケン
ス弁36の開弁作動と同時に上記起伏シリンダ6が縮小
動して伸縮ブーム2が倒伏せしめられる。この該起伏シ
リンダ6とレベリングシリンダ7の同期作動により上記
作業台9の水平状態が維持されるものである。
【0040】B:負状態における作動 Bー1) ブーム起仰操作時 負状態におけるブーム起仰操作時には、レベリングシリ
ンダ7の縮小動作側油室7bに支持圧が発生しているた
め、該縮小動作側油室7bがそのまま起伏制御弁12の
第2制御ポート12b側に連通するとレベリングシリン
ダ7が勝手に伸長方向に作動し上記作業台9の水平保持
作用が達成できないことになる。しかし、この実施例の
ものにおいては、上記第2油路14に設けたシーケンス
チェック弁31のシーケンス弁32の開弁圧を、上記レ
ベリングシリンダ7の縮小動作側油室7bに発生する最
大支持圧(P1)よりも所定圧αだけ高圧側の油圧(P1
α)に設定しているので、上記起伏シリンダ6の伸長動
に伴ってその縮小動作側油室6b側に油圧が立って、こ
れがある圧力、例えば、現在の縮小動作側油室7bの油
圧をP2、レベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aの
有効受圧面積をS1、縮小動作側油室7bの有効受圧面積
をS2とした場合には〔S2(P1+α−P2)/S1〕の圧
力以上となって初めて上記シーケンス弁32が開いてレ
ベリングシリンダ7の伸長動が開始されるとともに、上
記第3油路15側の圧力が上記圧力〔S2(P1+α−
2)/S1〕より低下するとシーケンス弁32が閉じて
レベリングシリンダ7の伸長動が停止される。そして、
上記レベリングシリンダ7は、上記起伏制御弁12が第
2弁位置12Bに設定されている間は、このような伸長
・停止を繰り返しながら次第に伸長変化するものであ
り、これにより該レベリングシリンダ7が起伏シリンダ
6と同期して作動し、その不用意な伸長動が確実に防止
され、結果的に、上記作業台9の水平維持が、負状態で
あるにもかかわらず正状態と同様に、安定的に且つスム
ーズに行なわれるものである。
【0041】Bー2) ブーム倒伏操作時 負状態におけるブーム倒伏操作時には、起伏制御弁12
の第1弁位置12Aへの設定と同時に第1油路13側が
そのまま開かれると、起伏シリンダ6の伸長動作側油室
6aには伸縮ブーム2等を支持する所定の支持圧が常時
立っていることから、上記第3油路15側に油圧が立っ
ていなくても(即ち、レベリングシリンダ7が実際に縮
小動しなくても)起伏シリンダ6が単独で縮小動し、結
果的に該起伏シリンダ6とレベリングシリンダ7との同
期が崩れて上記作業台9の水平状態を維持することがで
きないことになる。
【0042】しかし、この実施例においては、上記シー
ケンス弁36の開弁圧をシーケンスチェック弁31を構
成するシーケンス弁32の開弁圧(P1+α)よりも所定
圧βだけ高圧側に設定しているので、第2油路14の油
圧が(P1+α+β)以上に達して上記レベリングシリン
ダ7が実際に縮小動しこれに伴って第3油路15に油圧
が立った状態で初めてシーケンス弁36が開いて起伏シ
リンダ6が縮小動することとなる。即ち、起伏シリンダ
6とレベリングシリンダ7との同期が確保され、この起
伏シリンダ6とレベリングシリンダ7との同期作動によ
って上記作業台9の水平保持が、負状態であるにもかか
わらず正状態の場合と同様に、安定的に且つスムーズに
実現されるものである。
【0043】このようにこの実施例のものにおいては、
第1油路13にカウンタバランス弁35を、第2油路1
4にシーケンスチェック弁31をそれぞれ配置するとと
もに、これら各弁35,31の開弁圧を負状態における
作動油の流れ状態に対応して相対的に設定することで、
レベリングシリンダ7に引張力が作用する負状態におい
ても、圧縮力が作用する正状態における場合と同様に、
起伏シリンダ6とレベリングシリンダ7との同期を確実
にとって作業台9の水平保持をスムーズに且つ安定的に
達成することができるものである。
【0044】第2実施例 図3には、本願の請求項2記載の考案の実施例にかかる
高所作業車のレベリングシステムの油圧回路を示してい
る。この実施例の油圧回路は、上記第1実施例のものと
基本油圧回路を同じにするとともに、本願考案に特有の
構成、即ち、第1油路13にカウンタバランス弁35
を、第2油路14にシーケンスチェック弁31をそれぞ
れ設けることも同じであるが、該カウンタバランス弁3
5のパイロット圧のとり方に特有の構成をもっている。
即ち、この実施例においては、カウンタバランス弁35
のパイロット油路17を、三方向二位置型の電磁切換弁
38を介して上記第2油路14と第3油路15に選択的
に接続可能とし、該切換弁38が第1弁位置38aに設
定された時にはパイロット油路18を介して第2油路1
4側からパイロット圧を導入し、第2弁位置38bに設
定された時にはパイロット油路19を介して第3油路1
5側からパイロット圧を導入するようにしている。
【0045】さらに、この切換弁38の切換制御を上記
作業台9の状態、即ち、レベリングシリンダ7に圧縮力
が作用する正状態と引張力が作用する負状態とに応じて
行うために、上記作業台9の旋回位置を検出する旋回位
置検出手段45を設け、該作業台9が負状態となる旋回
位置にある場合には上記切換弁38を第2弁位置38b
に設定し、該作業台9が正状態となる旋回位置にある場
合には上記切換弁38を第1弁位置38aに設定するよ
うにしている。尚、上記各弁のうち、上記シーケンス弁
32の開弁圧の設定は上記第1実施例の場合と同じであ
るが、上記シーケンス弁36は第3油路15に油圧が立
てばこれに応じて開弁すればよく、例えば数kg/cm2
油圧で十分である。
【0046】このような構成とすると、正状態での伸縮
ブーム2の倒伏操作時には、第2油路14側から導入さ
れるパイロット圧でシーケンス弁36が開弁制御される
一方、負状態での伸縮ブーム2の倒伏操作時には、第3
油路15から導入されるパイロット圧でシーケンス弁3
6が開弁制御される。従って、起伏シリンダ6とレベリ
ングシリンダ7との同期作動が崩れる危険性のある負状
態での伸縮ブーム2の倒伏操作時には、上記第3油路1
5を介して接続された起伏シリンダ6の縮小動作側油室
6bとレベリングシリンダ7の伸長動作側油室7aとに所
定の油圧が立って両者が一体的に同期して作動し得る状
態となった時点において初めてシーケンス弁36が開い
て起伏シリンダ6の縮小動が行なわれることから、該起
伏シリンダ6とレベリングシリンダ7との同期が確実な
らしめられるものであり、上記第1実施例の場合よりも
さらに高い作動上の信頼性が確保されるものである。
【0047】尚、負状態での倒伏操作時以外の場合にお
いては、上記第1実施例と同様の作動であることから、
その説明は省略する。
【0048】また、この旋回位置検出手段45として
は、直接上記レベリングシリンダ7の縮小動作側油室7
bの油圧を検出する圧力センサ、レベリングシリンダ7
にかかる荷重を検出する歪センサ、上記作業台9の旋回
位置を直接検出する位置センサ等が考えられるが、この
他に例えば、高所作業車1の制御システムとして組み込
まれ伸縮ブーム2のモーメント荷重を検出するモーメン
トセンサを利用することも考えられる。
【0049】第3実施例 図4には本願の請求項3記載の考案の実施例にかかる高
所作業車のレベリングシステムにおける油圧回路が示さ
れている。この実施例の油圧回路は、上記第2実施例の
ものがカウンタバランス弁35のシーケンス弁36のパ
イロット圧を作業台9の状態に応じて第2油路14と第
3油路15とから選択的に導入するに際し、旋回位置検
出手段45により作動制御される切換弁38を介して行
うようにしていたのに対して、このような切換弁38あ
るいは旋回位置検出手段45を用いずに同様の作用効果
を達成するようにしたものである。
【0050】即ち、この実施例においては、第1油路1
3に設けられるカウンタバランス弁40を、直列に配置
され起伏シリンダ6の伸長動作側油室6aからの排出油
の流通のみを許容し得る第1外部パイロット式シーケン
ス弁41と第2外部パイロット式シーケンス弁42の二
つのシーケンス弁と、これらをバイパスし且つ起伏シリ
ンダ6の伸長動作側油室6aへの供給油の流通のみを許
容し得る如くしたチェック弁43とで構成するととも
に、上記二つのシーケンス弁41,42のうち、一方の
シーケンス弁41はパイロット油路20を介して上記第
2油路14からパイロット圧を導入し、他方のシーケン
ス弁42はパイロット油路21を介して上記第3油路1
5側からパイロット圧を導入するようにしたものであ
る。
【0051】このような構成とした場合には、伸縮ブー
ム2の倒伏操作時における起伏シリンダ6の伸長動作側
油室6aからの作動油の排出は上記二つのシーケンス弁
41,42がともに開弁しない限り阻止されることか
ら、上記第2実施例のように旋回位置検出手段45を設
けて作業台9の状態を検出しなくとも、正状態及び負状
態のいずれの場合においても自動的に上記起伏シリンダ
6とレベリングシリンダ7とを確実に同期させることが
できるものである。従って、この実施例によれば、同様
の作用効果を奏する上記第2実施例のものに比して、よ
り簡単な構成によって高所作業車1の作動上の信頼性の
向上を図ることができるものである。
【0052】第4実施例 図5には、本願の請求項4記載の考案の実施例にかかる
高所作業車のレベリングシステムの油圧回路が示されて
いる。この実施例のものは、その基本構成を上記第1実
施例のものと同様とするものであって、これと異なる点
は、該第1実施例のものが第2油路14に設けられるシ
ーケンスチェック弁31のシーケンス弁32を内部パイ
ロット式としていたのに対して、該シーケンス弁32を
外部パイロット式とし且つそのパイロット圧をパイロッ
ト油路22を介して上記第3油路15から導入するよう
にした点である。
【0053】このように構成すると、第3油路15が負
圧となってレベリングシリンダ7と起伏シリンダ6との
同期が崩れるおそれのある負状態におけるブーム起仰操
作時であっても、該第3油路15に油圧が立って上記レ
ベリングシリンダ7と起伏シリンダ6との同期作動が可
能とならない限りシーケンス弁32にパイロット圧が導
入されずその閉弁状態が保持されるとともに、該第3油
路15に油圧が立って初めてシーケンス弁32にパイロ
ット圧が導入されこれが開弁されることから、該レベリ
ングシリンダ7が不用意に伸長動するというようなこと
もなく、該レベリングシリンダ7と起伏シリンダ6とは
同期して伸長動することとなる。
【0054】また、このようにシーケンス弁32のパイ
ロット圧を第3油路15から導入するようにした場合に
は、該シーケンス弁32の開弁圧を、レベリングシリン
ダ7の縮小動作側油室7bの支持圧P1と無関係に且つ広
範囲に設定可能であることから、例えば上記第1実施例
のようにこれを上記支持圧P1との関係において設定し
なければならない場合に比して、油圧設定作業が容易で
あり、それだけ作動上の信頼性も高められることになる
ものである。
【0055】尚、ブーム倒伏操作時におけるカウンタバ
ランス弁35の作動は、その開弁圧の設定が異なるのみ
でその作動そのものは上記第1実施例の場合と同様であ
るためその説明は省略する。
【0056】第5実施例 図6には本願の請求項5記載の考案の実施例にかかる高
所作業車のレベリングシステムの油圧回路が示されてい
る。この実施例のものは、その基本構成を上記第2実施
例のものと同様とするものであって、これと異なる点
は、該第2実施例のものが第2油路14に設けられるシ
ーケンスチェック弁31のシーケンス弁32を内部パイ
ロット式としていたのに対して、該シーケンス弁32を
外部パイロット式とし且つそのパイロット圧をパイロッ
ト油路22を介して上記第3油路15から導入するよう
にした点である。
【0057】このように構成すると、第3油路15が負
圧となってレベリングシリンダ7と起伏シリンダ6との
同期が崩れるおそれのある負状態におけるブーム起仰操
作時には上記第4実施例の場合と同様に、該第3油路1
5に油圧が立って上記レベリングシリンダ7と起伏シリ
ンダ6との同期作動が可能とならない限りシーケンス弁
32にパイロット圧が導入されずその閉弁状態が保持さ
れるとともに、該第3油路15に油圧が立って初めてシ
ーケンス弁32にパイロット圧が導入されこれが開弁さ
れることから、該レベリングシリンダ7が不用意に伸長
動するというようなこともなく、該レベリングシリンダ
7と起伏シリンダ6とは同期して伸長動することとな
る。
【0058】また、ブーム倒伏操作時には、上記第2実
施例の場合と同様に、正状態での伸縮ブーム2の倒伏操
作時には、第2油路14側から導入されるパイロット圧
でシーケンス弁36が開弁制御される一方、負状態での
伸縮ブーム2の倒伏操作時には、第3油路15から導入
されるパイロット圧でシーケンス弁36が開弁制御され
ることで、特に起伏シリンダ6とレベリングシリンダ7
との同期作動が崩れる危険性のある負状態での伸縮ブー
ム2の倒伏操作時には、上記第3油路15を介して接続
された起伏シリンダ6の縮小動作側油室6bとレベリン
グシリンダ7の伸長動作側油室7aとに所定の油圧が立
って両者が一体的に同期して作動し得る状態となった時
点において初めてシーケンス弁36が開いて起伏シリン
ダ6の縮小動が行なわれ、結果的に該起伏シリンダ6と
レベリングシリンダ7との同期が確実ならしめられるも
のである。
【0059】第6実施例 図7には本願の請求項6記載の考案の実施例にかかる高
所作業車のレベリングシステムの油圧回路が示されてい
る。この実施例のものは、その基本構成を上記第3実施
例のものと同様とするものであって、これと異なる点
は、該第3実施例のものが第2油路14に設けられるシ
ーケンスチェック弁31のシーケンス弁32を内部パイ
ロット式としていたのに対して、該シーケンス弁32を
外部パイロット式とし且つそのパイロット圧をパイロッ
ト油路22を介して上記第3油路15から導入するよう
にした点であり、かかる構成としたことによるブーム起
仰操作時における作用効果は上記第5実施例の場合と同
様である。
【0060】また、ブーム倒伏操作時における作用効果
は上記第3実施例の場合と同様に、伸縮ブーム2の倒伏
操作時における起伏シリンダ6の伸長動作側油室6aか
らの作動油の排出は上記二つのシーケンス弁41,42
がともに開弁しない限り阻止されることから、上記第2
実施例あるいは第5実施例のように旋回位置検出手段4
5を設けて作業台9の状態を検出しなくとも、正状態及
び負状態のいずれの場合においても自動的に上記起伏シ
リンダ6とレベリングシリンダ7とを確実に同期させる
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の第1実施例にかかるレベリングシス
テムを備えた高所作業車の要部側面図である。
【図2】本願考案の第1実施例にかかる高所作業車のレ
ベリングシステムにおける油圧回路図である。
【図3】本願考案の第2実施例にかかる高所作業車のレ
ベリングシステムにおける油圧回路図である。
【図4】本願考案の第3実施例にかかる高所作業車のレ
ベリングシステムにおける油圧回路図である。
【図5】本願考案の第4実施例にかかる高所作業車のレ
ベリングシステムにおける油圧回路図である。
【図6】本願考案の第5実施例にかかる高所作業車のレ
ベリングシステムにおける油圧回路図である。
【図7】本願考案の第6実施例にかかる高所作業車のレ
ベリングシステムにおける油圧回路図である。
【符号の説明】
1は高所作業車、2は伸縮ブーム、3は支柱、4は旋回
台、5は車両、6は起伏シリンダ、7はレベリングシリ
ンダ、8は回動ブラケット、9は作業台、11は油圧ポ
ンプ、12は起伏制御弁、13は第1油路、14は第2
油路、15は第3油路、16はパイロット油路、17〜
22はパイロット油路、23はチェック弁、31はシー
ケンスチェック弁、32はシーケンス弁、33はチェッ
ク弁、35はカウンタバランス弁、36はシーケンス
弁、37はチェック弁、38は切換弁、40はカウンタ
バランス弁、41はシーケンス弁、42はシーケンス
弁、43はチェック弁、45は旋回位置検出手段、51
は起伏支点軸、52は旋回台側支軸、53はブーム側支
軸、54はブラケット支点軸、55はブラケット側支
軸、56はブーム先端部側支軸である。

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(5)上に旋回駆動自在に搭載した旋
    回台(4)と、 該旋回台(4)に起伏支点軸(51)を介して起伏動自在に
    取り付けられた伸縮ブーム(2)と、 その一端部を上記旋回台(4)の適所に旋回台側支軸(5
    2)を介して連結するとともにその他端部を伸縮ブーム
    (2)の適所にブーム側支軸(53)を介して連結して配置
    された起伏シリンダ(6)と、 上記伸縮ブーム(2)の先端部に設けたブーム先端ブラケ
    ット(2a)に上記起伏支点軸(51)と平行なブラケット
    支点軸(54)を介してその基端部を揺動自在に枢着連結
    した回動ブラケット(8)と、 その一端部を回動ブラケット(8)の適所にブラケット側
    支軸(55)を介して連結しその他端部を伸縮ブーム(2)
    の先端部の適所にブーム先端部側支軸(56)を介して連
    結して配置されたレベリングシリンダ(7)と、 略長方形の床面(9a)を有するとともに該床面(9a)の長
    手方向の一端部寄り位置を上記回動ブラケット(8)の上
    端部に水平旋回駆動自在に取り付けた作業台(9)と、 一対の制御ポート(12a),(12b)を有する四方向三位
    置型の起伏制御弁(12)とを備えるとともに、 上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室(6a)を第1油
    路(13)を介して上記起伏制御弁(12)の一方の制御ポ
    ート(12a)へ接続し、上記レベリングシリンダ(7)の
    縮小動作側油室(7b)を第2油路(14)を介して上記起
    伏制御弁(12)の他方の制御ポート(12b)へ接続し、
    上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6b)と上記レ
    ベリングシリンダ(7)の伸長動作側油室(7a)とを第3
    油路(15)で接続し、 さらに上記起伏支点軸(51)と旋回台側支軸(52)とブ
    ーム側支軸(53)とで構成される三角形と、上記ブラケ
    ット支点軸(54)とブラケット側支軸(55)とブーム先
    端部側支軸(56)とで構成される三角形とが、上記作業
    台(9)の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
    の相似率が上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6
    b)の有効受圧面積と上記レベリングシリンダ(7)の伸長
    動作側油室(7a)の有効受圧面積との比率の逆となるよ
    うに構成してなる高所作業車において、 上記第2油路(14)に、シーケンス弁(32)と上記レベ
    リングシリンダ(7)の縮小動作側油室(7b)への油圧供
    給のみを許容するチェック弁(33)とからなるシーケン
    スチェック弁(31)を配置するとともに該シーケンス弁
    (32)の開弁圧を、上記レベリングシリンダ(7)に対し
    て上記作業台(9)の回転モーメントにより引張力が作用
    する場合における該レベリングシリンダ(7)の縮小動作
    側油室(7b)の最大支持圧(P1)よりも所定圧(α)だけ高
    い油圧(P1+α)に設定する一方、 上記第1油路(13)に、外部パイロット式シーケンス弁
    (36)と上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室(6a)
    への油圧供給のみを許容するチェック弁(37)とからな
    るカウンタバランス弁(35)を配置するとともに、該シ
    ーケンス弁(36)のパイロット圧を、上記第2油路(1
    4)から取り且つ上記シーケンス弁(32)の開弁圧(P1
    +α)よりもさらに圧力(β)だけ高い油圧(P1+α+β)
    に設定したことを特徴とする高所作業車のレベリングシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 車両(5)上に旋回駆動自在に搭載した旋
    回台(4)と、 該旋回台(4)に起伏支点軸(51)を介して起伏動自在に
    取り付けられた伸縮ブーム(2)と、 その一端部を上記旋回台(4)の適所に旋回台側支軸(5
    2)を介して連結するとともにその他端部を伸縮ブーム
    (2)の適所にブーム側支軸(53)を介して連結して配置
    された起伏シリンダ(6)と、 上記伸縮ブーム(2)の先端部に設けたブーム先端ブラケ
    ット(2a)に上記起伏支点軸(51)と平行なブラケット
    支点軸(54)を介してその基端部を揺動自在に枢着連結
    した回動ブラケット(8)と、 その一端部を回動ブラケット(8)の適所にブラケット側
    支軸(55)を介して連結しその他端部を伸縮ブーム(2)
    の先端部の適所にブーム先端部側支軸(56)を介して連
    結して配置されたレベリングシリンダ(7)と、 略長方形の床面(9a)を有するとともに該床面(9a)の長
    手方向の一端部寄り位置を上記回動ブラケット(8)の上
    端部に水平旋回駆動自在に取り付けた作業台(9)と、 一対の制御ポート(12a),(12b)を有する四方向三位
    置型の起伏制御弁(12)とを備えるとともに、 上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室(6a)を第1油
    路(13)を介して上記起伏制御弁(12)の一方の制御ポ
    ート(12a)へ接続し、上記レベリングシリンダ(7)の
    縮小動作側油室(7b)を第2油路(14)を介して上記起
    伏制御弁(12)の他方の制御ポート(12b)へ接続し、
    上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6b)と上記レ
    ベリングシリンダ(7)の伸長動作側油室(7a)とを第3
    油路(15)で接続し、 さらに上記起伏支点軸(51)と旋回台側支軸(52)とブ
    ーム側支軸(53)とで構成される三角形と、上記ブラケ
    ット支点軸(54)とブラケット側支軸(55)とブーム先
    端部側支軸(56)とで構成される三角形とが、上記作業
    台(9)の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
    の相似率が上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6
    b)の有効受圧面積と上記レベリングシリンダ(7)の伸長
    動作側油室(7a)の有効受圧面積との比率の逆となるよ
    うに構成してなる高所作業車において、 上記作業台(9)の旋回位置を検出する旋回位置検出手段
    (45)を備える一方、 上記第2油路(14)に、シーケンス弁(32)と上記レベ
    リングシリンダ(7)の縮小動作側油室(7b)への油圧供
    給のみを許容するチェック弁(33)とからなるシーケン
    スチェック弁(31)を配置するとともに該シーケンス弁
    (32)の開弁圧を、上記レベリングシリンダ(7)に対し
    て上記作業台(9)の回転モーメントにより引張力が作用
    する場合における該レベリングシリンダ(7)の縮小動作
    側油室(7b)の最大支持圧(P1)よりも所定圧(α)だけ高
    い油圧(P1+α)に設定し、 さらに上記第1油路(13)に、外部パイロット式シーケ
    ンス弁(36)と上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室
    (6a)への油圧供給のみを許容するチェック弁(37)と
    からなるカウンタバランス弁(35)を配置するととも
    に、該シーケンス弁(36)のパイロット圧の導入を選択
    的に切り換える切換弁(38)を配置し、該パイロット圧
    を、上記旋回位置検出手段(45)からの信号に基づき、
    該作業台(9)の旋回位置が上記レベリングシリンダ(7)
    に引張力を負荷せしめる状態である場合には上記第3油
    路(15)から導入し、圧縮力を負荷せしめる状態である
    場合には上記第2油路(14)から導入する如く構成した
    ことを特徴とする高所作業車のレベリングシステム。
  3. 【請求項3】 車両(5)上に旋回駆動自在に搭載した旋
    回台(4)と、 該旋回台(4)に起伏支点軸(51)を介して起伏動自在に
    取り付けられた伸縮ブーム(2)と、 その一端部を上記旋回台(4)の適所に旋回台側支軸(5
    2)を介して連結するとともにその他端部を伸縮ブーム
    (2)の適所にブーム側支軸(53)を介して連結して配置
    された起伏シリンダ(6)と、 上記伸縮ブーム(2)の先端部に設けたブーム先端ブラケ
    ット(2a)に上記起伏支点軸(51)と平行なブラケット
    支点軸(54)を介してその基端部を揺動自在に枢着連結
    した回動ブラケット(8)と、 その一端部を回動ブラケット(8)の適所にブラケット側
    支軸(55)を介して連結しその他端部を伸縮ブーム(2)
    の先端部の適所にブーム先端部側支軸(56)を介して連
    結して配置されたレベリングシリンダ(7)と、 略長方形の床面(9a)を有するとともに該床面(9a)の長
    手方向の一端部寄り位置を上記回動ブラケット(8)の上
    端部に水平旋回駆動自在に取り付けた作業台(9)と、 一対の制御ポート(12a),(12b)を有する四方向三位
    置型の起伏制御弁(12)とを備えるとともに、 上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室(6a)を第1油
    路(13)を介して上記起伏制御弁(12)の一方の制御ポ
    ート(12a)へ接続し、上記レベリングシリンダ(7)の
    縮小動作側油室(7b)を第2油路(14)を介して上記起
    伏制御弁(12)の他方の制御ポート(12b)へ接続し、
    上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6b)と上記レ
    ベリングシリンダ(7)の伸長動作側油室(7a)とを第3
    油路(15)で接続し、 さらに上記起伏支点軸(51)と旋回台側支軸(52)とブ
    ーム側支軸(53)とで構成される三角形と、上記ブラケ
    ット支点軸(54)とブラケット側支軸(55)とブーム先
    端部側支軸(56)とで構成される三角形とが、上記作業
    台(9)の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
    の相似率が上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6
    b)の有効受圧面積と上記レベリングシリンダ(7)の伸長
    動作側油室(7a)の有効受圧面積との比率の逆となるよ
    うに構成してなる高所作業車において、 上記第2油路(14)に、シーケンス弁(32)と上記レベ
    リングシリンダ(7)の縮小動作側油室(7b)への油圧供
    給のみを許容するチェック弁(33)とからなるシーケン
    スチェック弁(31)を配置するとともに該シーケンス弁
    (32)の開弁圧を、上記レベリングシリンダ(7)に対し
    て上記作業台(9)の回転モーメントにより引張力が作用
    する場合における該レベリングシリンダ(7)の縮小動作
    側油室(7b)の最大支持圧(P1)よりも所定圧(α)だけ高
    い油圧(P1+α)に設定する一方、 上記第1油路(13)に、直列に配置されるとともに上記
    第2油路(14)からパイロット圧が導入される第1外部
    パイロット式シーケンス弁(41)と上記第3油路(15)
    からパイロット圧が導入される第2外部パイロット式シ
    ーケンス弁(42)と、上記起伏シリンダ(6)の伸長動作
    側油室(6a)への油圧供給のみを許容するチェック弁(4
    3)とからなるカウンタバランス弁(40)を配置したこ
    とを特徴とする高所作業車のレベリングシステム。
  4. 【請求項4】 車両(5)上に旋回駆動自在に搭載した旋
    回台(4)と、 該旋回台(4)に起伏支点軸(51)を介して起伏動自在に
    取り付けられた伸縮ブーム(2)と、 その一端部を上記旋回台(4)の適所に旋回台側支軸(5
    2)を介して連結するとともにその他端部を伸縮ブーム
    (2)の適所にブーム側支軸(53)を介して連結して配置
    された起伏シリンダ(6)と、 上記伸縮ブーム(2)の先端部に設けたブーム先端ブラケ
    ット(2a)に上記起伏支点軸(51)と平行なブラケット
    支点軸(54)を介してその基端部を揺動自在に枢着連結
    した回動ブラケット(8)と、 その一端部を回動ブラケット(8)の適所にブラケット側
    支軸(55)を介して連結しその他端部を伸縮ブーム(2)
    の先端部の適所にブーム先端部側支軸(56)を介して連
    結して配置されたレベリングシリンダ(7)と、 略長方形の床面(9a)を有するとともに該床面(9a)の長
    手方向の一端部寄り位置を上記回動ブラケット(8)の上
    端部に水平旋回駆動自在に取り付けた作業台(9)と、 一対の制御ポート(12a),(12b)を有する四方向三位
    置型の起伏制御弁(12)とを備えるとともに、 上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室(6a)を第1油
    路(13)を介して上記起伏制御弁(12)の一方の制御ポ
    ート(12a)へ接続し、上記レベリングシリンダ(7)の
    縮小動作側油室(7b)を第2油路(14)を介して上記起
    伏制御弁(12)の他方の制御ポート(12b)へ接続し、
    上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6b)と上記レ
    ベリングシリンダ(7)の伸長動作側油室(7a)とを第3
    油路(15)で接続し、 さらに上記起伏支点軸(51)と旋回台側支軸(52)とブ
    ーム側支軸(53)とで構成される三角形と、上記ブラケ
    ット支点軸(54)とブラケット側支軸(55)とブーム先
    端部側支軸(56)とで構成される三角形とが、上記作業
    台(9)の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
    の相似率が上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6
    b)の有効受圧面積と上記レベリングシリンダ(7)の伸長
    動作側油室(7a)の有効受圧面積との比率の逆となるよ
    うに構成してなる高所作業車において、 上記第2油路(14)に、外部パイロット式シーケンス弁
    (32)と上記レベリングシリンダ(7)の縮小動作側油室
    (7b)への油圧供給のみを許容するチェック弁(33)と
    からなるシーケンスチェック弁(31)を配置し且つ該シ
    ーケンス弁(32)のパイロット圧を上記第3油路(15)
    から導入せしめる一方、 上記第1油路(13)に、外部パイロット式シーケンス弁
    (36)と上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室(6a)
    への油圧供給のみを許容するチェック弁(37)とからな
    るカウンタバランス弁(35)を配置するとともに、該シ
    ーケンス弁(36)のパイロット圧を、上記第2油路(1
    4)から取り且つ上記レベリングシリンダ(7)に対して
    上記作業台(9)の回転モーメントにより引張力が作用す
    る場合における該レベリングシリンダ(7)の縮小動作側
    油室(7b)の最大支持圧(P1)よりも所定圧(β)だけ高い
    油圧(P1+β)に設定したことを特徴とする高所作業車
    のレベリングシステム。
  5. 【請求項5】 車両(5)上に旋回駆動自在に搭載した旋
    回台(4)と、 該旋回台(4)に起伏支点軸(51)を介して起伏動自在に
    取り付けられた伸縮ブーム(2)と、 その一端部を上記旋回台(4)の適所に旋回台側支軸(5
    2)を介して連結するとともにその他端部を伸縮ブーム
    (2)の適所にブーム側支軸(53)を介して連結して配置
    された起伏シリンダ(6)と、 上記伸縮ブーム(2)の先端部に設けたブーム先端ブラケ
    ット(2a)に上記起伏支点軸(51)と平行なブラケット
    支点軸(54)を介してその基端部を揺動自在に枢着連結
    した回動ブラケット(8)と、 その一端部を回動ブラケット(8)の適所にブラケット側
    支軸(55)を介して連結しその他端部を伸縮ブーム(2)
    の先端部の適所にブーム先端部側支軸(56)を介して連
    結して配置されたレベリングシリンダ(7)と、 略長方形の床面(9a)を有するとともに該床面(9a)の長
    手方向の一端部寄り位置を上記回動ブラケット(8)の上
    端部に水平旋回駆動自在に取り付けた作業台(9)と、 一対の制御ポート(12a),(12b)を有する四方向三位
    置型の起伏制御弁(12)とを備えるとともに、 上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室(6a)を第1油
    路(13)を介して上記起伏制御弁(12)の一方の制御ポ
    ート(12a)へ接続し、上記レベリングシリンダ(7)の
    縮小動作側油室(7b)を第2油路(14)を介して上記起
    伏制御弁(12)の他方の制御ポート(12b)へ接続し、
    上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6b)と上記レ
    ベリングシリンダ(7)の伸長動作側油室(7a)とを第3
    油路(15)で接続し、 さらに上記起伏支点軸(51)と旋回台側支軸(52)とブ
    ーム側支軸(53)とで構成される三角形と、上記ブラケ
    ット支点軸(54)とブラケット側支軸(55)とブーム先
    端部側支軸(56)とで構成される三角形とが、上記作業
    台(9)の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
    の相似率が上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6
    b)の有効受圧面積と上記レベリングシリンダ(7)の伸長
    動作側油室(7a)の有効受圧面積との比率の逆となるよ
    うに構成してなる高所作業車において、 上記作業台(9)の旋回位置を検出する旋回位置検出手段
    (45)を備える一方、 上記第2油路(14)に、外部パイロット式シーケンス弁
    (32)と上記レベリングシリンダ(7)の縮小動作側油室
    (7b)への油圧供給のみを許容するチェック弁(33)と
    からなるシーケンスチェック弁(31)を配置し且つ該シ
    ーケンス弁(32)のパイロット圧を上記第3油路(15)
    から導入せしめ、 さらに上記第1油路(13)に、外部パイロット式シーケ
    ンス弁(36)と上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室
    (6a)への油圧供給のみを許容するチェック弁(37)と
    からなるカウンタバランス弁(35)を配置するととも
    に、該シーケンス弁(36)のパイロット圧の導入を選択
    的に切り換える切換弁(38)を配置し、該パイロット圧
    を、上記旋回位置検出手段(45)からの信号に基づき、
    該作業台(9)の旋回位置が上記レベリングシリンダ(7)
    に引張力を負荷せしめる状態である場合には上記第3油
    路(15)から導入し、圧縮力を負荷せしめる状態である
    場合には上記第2油路(14)から導入する如く構成した
    ことを特徴とする高所作業車のレベリングシステム。
  6. 【請求項6】 車両(5)上に旋回駆動自在に搭載した旋
    回台(4)と、 該旋回台(4)に起伏支点軸(51)を介して起伏動自在に
    取り付けられた伸縮ブーム(2)と、 その一端部を上記旋回台(4)の適所に旋回台側支軸(5
    2)を介して連結するとともにその他端部を伸縮ブーム
    (2)の適所にブーム側支軸(53)を介して連結して配置
    された起伏シリンダ(6)と、 上記伸縮ブーム(2)の先端部に設けたブーム先端ブラケ
    ット(2a)に上記起伏支点軸(51)と平行なブラケット
    支点軸(54)を介してその基端部を揺動自在に枢着連結
    した回動ブラケット(8)と、 その一端部を回動ブラケット(8)の適所にブラケット側
    支軸(55)を介して連結しその他端部を伸縮ブーム(2)
    の先端部の適所にブーム先端部側支軸(56)を介して連
    結して配置されたレベリングシリンダ(7)と、 略長方形の床面(9a)を有するとともに該床面(9a)の長
    手方向の一端部寄り位置を上記回動ブラケット(8)の上
    端部に水平旋回駆動自在に取り付けた作業台(9)と、 一対の制御ポート(12a),(12b)を有する四方向三位
    置型の起伏制御弁(12)とを備えるとともに、 上記起伏シリンダ(6)の伸長動作側油室(6a)を第1油
    路(13)を介して上記起伏制御弁(12)の一方の制御ポ
    ート(12a)へ接続し、上記レベリングシリンダ(7)の
    縮小動作側油室(7b)を第2油路(14)を介して上記起
    伏制御弁(12)の他方の制御ポート(12b)へ接続し、
    上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6b)と上記レ
    ベリングシリンダ(7)の伸長動作側油室(7a)とを第3
    油路(15)で接続し、 さらに上記起伏支点軸(51)と旋回台側支軸(52)とブ
    ーム側支軸(53)とで構成される三角形と、上記ブラケ
    ット支点軸(54)とブラケット側支軸(55)とブーム先
    端部側支軸(56)とで構成される三角形とが、上記作業
    台(9)の水平状態において相似三角形を形成し、且つそ
    の相似率が上記起伏シリンダ(6)の縮小動作側油室(6
    b)の有効受圧面積と上記レベリングシリンダ(7)の伸長
    動作側油室(7a)の有効受圧面積との比率の逆となるよ
    うに構成してなる高所作業車において、 上記第2油路(14)に、外部パイロット式シーケンス弁
    (32)と上記レベリングシリンダ(7)の縮小動作側油室
    (7b)への油圧供給のみを許容するチェック弁(33)と
    からなるシーケンスチェック弁(31)を配置し且つ該シ
    ーケンス弁(32)のパイロット圧を上記第3油路(15)
    から導入せしめる一方、 上記第1油路(13)に、直列に配置されるとともに上記
    第2油路(14)からパイロット圧が導入される第1外部
    パイロット式シーケンス弁(41)と上記第3油路(15)
    からパイロット圧が導入される第2外部パイロット式シ
    ーケンス弁(42)と、上記起伏シリンダ(6)の伸長動作
    側油室(6a)への油圧供給のみを許容するチェック弁(4
    3)とからなるカウンタバランス弁(40)を配置したこ
    とを特徴とする高所作業車のレベリングシステム。
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