JP2578906Y2 - 鳥害防止絶縁装置 - Google Patents

鳥害防止絶縁装置

Info

Publication number
JP2578906Y2
JP2578906Y2 JP1992020864U JP2086492U JP2578906Y2 JP 2578906 Y2 JP2578906 Y2 JP 2578906Y2 JP 1992020864 U JP1992020864 U JP 1992020864U JP 2086492 U JP2086492 U JP 2086492U JP 2578906 Y2 JP2578906 Y2 JP 2578906Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
insulating
wire
jumper
insulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992020864U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0574131U (ja
Inventor
幸男 葛城
武男 宗像
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Chubu Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD., Chubu Electric Power Co Inc filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP1992020864U priority Critical patent/JP2578906Y2/ja
Publication of JPH0574131U publication Critical patent/JPH0574131U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578906Y2 publication Critical patent/JP2578906Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鳥害による地絡を防止
するためにジヤンパ線や送電線等に装着する絶縁装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鳥類特に大型の烏や鳶、鵲等による閃絡
事故の大部分は、鳥が碍子連のアークホーン等に止まっ
て翼を広げたときにその翼が反対側のアークホーンに接
触して地絡事故を起こすことが判明している。一方この
ような地絡事故とは別に烏等が鉄塔内に営巣してその営
巣材に針金や金属線製ハンガ等を利用し、この針金等を
鳥が銜えたまま鉄塔アームに止まると垂下した針金等が
ジヤンパ線に接触して地絡事故を起こす。
【0003】前記のような鳥による地絡事故を防止する
ために種々の対策が提案されているが、その1例として
実開平3−18631号の電線用鳥害防止カバーのよう
に、ジャバラ形筒体に長さ方向に割目を設けて電線に被
せるようにしたカバーが知られている。
【0004】また、実開昭61−124920号の鳥害
防止用絶縁カバーのように、内面を波形に形成し長手方
向の開口部を設けた絶縁筒状体を鉄塔のアーム等に被せ
て鳥害を防止するようにしたものが知られている。
【0005】また、開閉フック部を設けた内外両輪を支
持棒で連結した円環状スペーサを架空電線やジャンパ線
に間隔をおいて複数個取付け、外輪の外周に網を被せて
架空電線の充電部側に鳥が接触しないようにした実開平
3−39326号の送電線鳥害防止装置が公知である。
【0006】また、外側の熱収縮層と内側の融着層の2
層構造のスパイラル状に形成したテープを電線に巻付け
加熱融着して取付けることにより鳥害を防止するように
したものが知られている。
【0007】また、アルミ撚線の素線間隙に熱可塑性プ
ラスチックを充填し外周面に密着させてポリエチレン絶
縁被覆を設けた絶縁ジャンパ線を用いることにより、鉄
塔アームとジャンパ線間の鳥による地絡や作業者がジャ
ンパ線に触れる感電事故を防止するようにした実開昭5
8−68615号の絶縁ジャンパ線が公知である。
【0008】また、ゴム状弾性シートを巻芯に多重に巻
回しその巻回シート層間に常温で剥離可能な接合層を介
在させ、このシートを電線、ケーブル、管体等の接続部
に巻付けて保護絶縁被覆層を形成した実開昭64−19
24号の収縮性シートが公知である。また、配電線を樹
木等の接触から保護し損傷を応急処理するために、弾性
材絶縁円筒体の両端部内面に絶縁パテ材を設けた保護カ
バーを配電線に被せ絶縁パテ材で端部開口を塞ぐように
した実開平2−104720号の電線用保護カ バーが公
知である。また、電柱上の配電線碍子支持部分に被せた
絶縁シートにS字状係止具を取り付けた伸縮自在なゴム
製緊束具を巻き付け固定した実開平3−106826号
の絶縁シート緊束具が公知である。
【0009】また、プラスチック製コイル紐を巻回した
固定リングを電線に間隔をおいて巻付けた外周上に、長
さ方向スリットを有する円筒状プラスチック製防護カバ
ー具を被せ、固定リングのコイル紐の外周に円筒状防護
カバー具の内周面を摩擦抵抗が少ない点接触状態で接触
させることにより、架空電線の外周に円筒状防護カバー
具を回転自在に装着し、防護カバー具に鳥が止まると回
転して鳥の飛来を防止するようにした実開平4−130
号の架空電線路が公知である。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】前記実用新案公開の電
線用鳥害防止カバーのように、ジャバラ形筒体に長さ方
向に割目を設けた電線カバーは、営巣材の針金等により
鉄塔の塔体にアースされると長さ方向割目のためにリー
ケージパスが短縮されたのと同様になり、たとえば77
KV程度の送電線では10cm程度の直径のカバーでも
地絡してしまい長期使用するには著しい不安がある。
【0011】また、前記実用新案公開の鳥害防止用絶縁
カバーのように、内面を波形に形成した絶縁筒状体に長
手方向の開口部を設けて鉄塔のアーム等に被せる構成
は、絶縁筒状体を厚くしても全周が密着していないため
に耐電圧特性が低くなる欠点がある。
【0012】また、前記実用新案公開の送電線鳥害防止
装置のようにスペーサの外周に網を被せるものは、77
KV程度の送電線に対し耐電圧を充分にするにはスペー
サと網の径を大なる径にしなければならないので実用的
でなく、しかも網では強度がなく信頼性に欠けるうえ
に、着雪しやすく凍結して大きな氷塊となり、その直下
では落氷の危険があるばかりでなく、スペーサが内輪と
外輪に開閉フック部を設けた構造であるため、送電線支
持鉄塔の高所においてジャンパ線や送電線支持点 近傍の
電線部分に内輪を取り付け外輪の外周に網を被せて装着
する取扱い作業が容易でないという問題点がある。
【0013】また、スパイラル状のテープを電線に巻付
けるものは、電線の全表面が露出しないように巻付けて
加熱融着する必要があり、その巻付け作業は高所で行わ
なければならないので面倒であり、しかも電線の全表面
をテープで被覆するので熱放散が悪くなり、電流容量が
小さくなって過熱事故を起こす危険がある。またテープ
を電線の全表面出ではなく部分的に巻付けるとテープ巻
付け間の電線露出部分に雨水が溜って腐食事故を起こす
おそれがあり、電線が濡れていたり雨天の日にはテープ
の接着が悪くなり施工することができない等多くの欠点
がある。
【0014】また、前記の実用新案公開の電線に巻付け
たコイル状固定リングの上に円筒状防護カバー具を被せ
るものは、円筒状防護カバー具内周面と電線外周面との
間の間隙が狭いために、鳥がが銜えた針金等が円筒カバ
ーに接触した場合に耐電圧が不充分であり、しかも円筒
カバー内周面と電線外周面との間の間隙を固定リングの
コイル紐が閉塞して閉空間を形成しているので、雨水が
排水されずに溜まりやすいという問題点がある。
【0015】また、前記の実用新案公開の巻芯に多重に
巻回した弾性シートを電線、ケーブル、管体等の接続部
に巻付けて保護絶縁被覆層を形成する収縮性シートや、
弾性材絶縁円筒体の保護カバーを配電線に被せ絶縁パ
テ材で端部開口を塞ぐ電線用保護カバーや、電柱上の配
電線碍子支持部分に被せた絶縁シートを固定する絶縁シ
ート緊束具等は、いずれも送電線支持鉄塔におけるジャ
ンパ線や送電線部分に装着することができず、送電線支
持鉄塔において多発する鳥害を防止することはできな
い。
【0016】本考案は、前記のように欠点がなく安全か
つ施工容易な鳥害防止絶縁装置を提供することを目的と
するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本考案の鳥害防止絶縁装置は、 (1)ジヤンパ線または懸垂鉄塔の支持点近傍の送電線
部分の周りに絶縁シート1を円筒状に重ね巻きして巻回
し、前記円筒状絶縁シートの内周面とジヤンパ線または
送電線との間に雨水排水用の間隙gを形成したことを特
徴とするものである。
【0018】 (2)排水用切欠部9を有する2枚の絶縁円板6a、6
bを電線把持筒部7の両端部に設けるとともに該絶縁円
板6a、6bと電線把持筒部7にわたって切り割り8を
設けたボビン状絶縁スペーサ5を、ジヤンパ線または懸
垂鉄塔の支持点近傍の電線部分に複数個取付け、前記絶
縁スペーサ5の絶縁円板6a、6bの外周に絶縁シート
1を円筒状に重ね巻きして巻付けたことを特徴とするも
のである。
【0019】 (3)前記(1)、(2)の絶縁シート1を、自己融着
性のシートもしくは形状記憶性を有するプラスチックシ
ートとしたことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】ジヤンパ線や懸垂鉄塔の支持点近傍の送電線部
分の周りを前記の円筒状絶縁シート1で囲むことによ
り、鳥が営巣材の針金等を銜えたまま鉄塔に止まってそ
の針金等がジヤンパ線や電線上に垂下しても、直接接触
しないから地絡事故を起こさない。絶縁シート1は円筒
状に重ね巻きされることにより、充分な耐電圧を有する
ものとなり、取扱い容易な作業性のよい薄いシートを用
いることが可能となる。
【0021】円筒状絶縁シート1の内周面とジヤンパ線
電線との間に雨水排水用の間隙gを形成したことに
より、ジヤンパ線や電線の放熱が良好となり、かつ、
円筒状絶縁シート1の内側に雨水が滞留しなくなりジヤ
ンパ線や電線の腐食が防止される。
【0022】ジヤンパ線や懸垂鉄塔の支持点近傍の
部分に絶縁スペーサ5を複数個取付けてその各絶縁
板6a、6bの外周に絶縁シート1を円筒状に巻付けた
ことにより、絶縁シート1とジヤンパ線や電線間の大気
絶縁を有効に利用することができ、絶縁シート1はジヤ
ンパ線や電線に直接接触しないから電流容量を低下さ
せず、絶縁シート1が電線温度により劣化することもな
い。
【0023】絶縁スペーサ5の絶縁円板6a、6bに排
水用切欠部9を設けたことにより、円筒状に巻付けた絶
縁シート1の筒状体内に雨水が滞留せずジヤンパ線や送
電線の腐食が生じない。
【0024】絶縁シート1を自己融着性シートもしくは
形状記憶性を有するプラスチックシートとしたことによ
り、絶縁シート1の巻き終り終端をバインド紐や接着材
を用いずに固定することができ、巻回シートのほぐれを
防ぐことができる。
【0025】
【実施例】以下本考案の実施例を図面により説明する。
図1は本考案の鳥害防止絶縁装置をジヤンパ線に適用し
た第1の実施例の絶縁シート巻ジヤンパ線の1例を示
し、図2はその端面を示し、図3はジヤンパ線に適用し
た状態を示す。図1、図2において1はシリコンゴム、
エチレンプロピレンゴムその他の耐候性にすぐれた高絶
縁性の材料で厚さ約1mm〜数mm、巾数十cm〜20
0cmに製作した絶縁シートであり、Aはこの絶縁シー
ト1を装着する送電線路の電線部分たとえばジヤンパ線
である。絶縁シート1は図示のようにジヤンパ線Aの
りを囲むように円筒状に2〜数回重ね巻きして巻回す
る。図における2はジヤンパ線Aに巻回する絶縁シート
1の巻き始め端、3は巻き終りの終端である。
【0026】前記の円筒状の絶縁シート1の内周面とジ
ヤンパ線または送電線との間に雨水排水用の間隙gを形
成する。この電線の周りに形成した間隙gにより、ジヤ
ンパ線Aの放熱が良好になる。また、円筒状絶縁シート
1とジヤンパ線Aとの間に侵入した雨水はこの間隙gか
ら排水されて滞留しないからジヤンパ線Aの腐食が防
される。
【0027】前記のようにジヤンパ線Aの周りに円筒状
に巻回した絶縁シート1の巻き終り終端は、ほぐれない
ように適宜のバインド紐でバインドするか、または接着
材で接着する。前記の絶縁シートとして、自己融着性の
シート、もしくは変成シリコンゴム等の形状記憶性を有
する高分子ポリマー材からなるプラスチックシートを用
い、巻き終り終端3を加熱して巻き終り終端の巻回形状
を固定するようにすれば、バインド紐や接着材を用いず
に巻き終り終端のほぐれを防ぐことができる。
【0028】前記絶縁シート1の厚さと巻回数は電線
の電圧に応じて選定するが、図1はACSR410mm
のジヤンパ線に厚さ2mm、L=100cmの絶縁シ
ート1を円筒状に少なくとも2回半巻回した例を示す。
実験によれば77KV送電線の場合、シリコンゴムより
なる厚さ2mmの絶縁シート1を円筒状に重ね巻きして
3回巻回するとその絶縁シート巻回円筒体の厚さは少な
くとも6mmになりその耐電圧は100KV程度となる
ので充分である。またジヤンパ線Aに対する絶縁シート
1の装着距離は、図1に示した営巣材の金属線B等の接
触位置C点からジヤンパ線Aの露出位置までの距離Lx
が20cm以上あることが必要であり、これ以下で
触位置C点からジヤンパ線露出側に向かって閃絡が発生
する。また前記の距離Lxは絶縁シート1の円周方向の
巻付け長さLdに対してLx≧Ldにすることが必要で
ある。
【0029】図3は送電線Dを支持する耐張鉄塔Eにお
けるジヤンパ線Aに絶縁シート1を装着した状態を示し
たものであり、Fは耐張碍子連、4は絶縁シート1の巻
き終り終端がほぐれないようにバインドしたバインド紐
である。前記のようにジヤンパ線Aに絶縁シート1を装
着することにより、鉄塔に止まった鳥が銜えている営巣
材の針金等がジヤンパ線上に垂下しても、このジヤンパ
線は絶縁シート1で囲まれているので営巣材の針金等は
直接ジヤンパ線に接触しないから地絡事故を防ぐことが
できる。
【0030】図は本考案の第の実施例の鳥害防止絶
縁装置をジヤンパ線に適用した場合の大気絶縁方式ジヤ
ンパ線の1例を示し、図はその端面を示す。図におい
て1は前記第1の実施例と同様の耐候性のある高絶縁性
材料たとえばシリコンゴム製の絶縁シートであり、Aは
ジヤンパ線、5はジヤンパ線Aに取付けるEPDM製等
の絶縁スペーサである。この絶縁スペーサ5は、図示の
ように絶縁円板を形成する2枚の絶縁円板6a、6b
電線把持筒部7の両端部分に一体に設けたボビン状に
形成し、この両端の絶縁円板6a、6bと電線把持筒部
7にわたって切り割り8を設け、各絶縁円板6a、6b
の最下部に排水用切欠部9を設けた構造としたものであ
り、これをACSR410mmのジヤンパ線に取付け
る場合、絶縁円板6の外径を100mm、電線把持筒部
7の外径を38mmとし、その内径はジヤンパ線Aの外
周に嵌着する径に形成する。この絶縁スペーサ5の切り
割り8を開いて電線把持筒部7をジヤンパ線Aに取付
け、適当間隔たとえば10〜30cmの間隔をおいてジ
ヤンパ線Aに複数個取付けた絶縁スペーサ5、5の各絶
円板6の外周縁上に厚さ約2mm、長さ約100cm
の絶縁シート1を図示のように3回余乃至数回巻回して
円筒状に巻付ける。2はジヤンパ線Aに巻付ける絶縁シ
ート1の巻き始め端であり、巻き終り終端3は前記の図
1の実施例と同様にほぐれないように処理する。
【0031】前記の図、図に示した実施例は、絶縁
スペーサ5の絶縁円板6の径を送電線の電圧ごとに対応
させて変えるものであり、絶縁円板6の外周に巻付けら
れる絶縁シート1とジヤンパ線A間の空間の大気絶縁を
有効に利用することができ、絶縁シート1はジヤンパ線
Aに直接接触しないから電流容量が低下せず、絶縁シー
ト1がジヤンパ線の温度によって劣化することもない。
また、各絶縁円板6の最下部に排水用切欠部9を設ける
ことにより、雨水の滞留を防ぎ送電線の腐食を防止する
ことができる。この実施例においても前記の図1、図2
の実施例と同様に絶縁シートとして変成シリコンゴム等
の形状記憶をさせたシートを用いることができる。
【0032】前記の絶縁シート1は前記の各実施例のよ
うにジヤンパ線の周りに巻回するだけでなく、鳥害によ
る地絡を防止す箇所の送電線部分の周りにも巻回する
ことができるものであり、図は懸垂鉄塔Gの懸垂碍子
連Hの近傍において鳥害による地絡を起こすおそれのあ
る送電線D部分に対して前記の図1、図、図、図
示した各実施例のような絶縁シート1を装着した状態を
示す。前記の各実施例の絶縁シート1の巾(図1のL)
は作業性を考慮して1〜1.5mとされるが、ジヤンパ
線や送電線の絶縁シート巻回区域が長い場合は2つ乃至
3つの絶縁シートを隣接させその巻回端部をオーバーラ
ップさせて巻回する。前記のようにして絶縁シート1を
装着することにより、鳥の営巣材の金属線等がジヤンパ
線や送電線に直接接触するのを防止することができる。
【0033】
【考案の効果】前記のように本考案は、絶縁シートをジ
ヤンパ線部分または懸垂鉄塔の支持点における送電線部
分を囲むように円筒状に巻回することにより、営巣材の
針金等が電線上に垂下しても直接接触せず地絡事故を防
止することができ、絶縁シートは薄いシートを用いても
充分な耐電圧を有するものとなって安全であり、しかも
取扱い容易で作業性が良好になる。
【0034】また、絶縁シートと電線間に雨水排水用の
間隙を形成したことにより、電線の放熱が良好となるば
かりでなく、絶縁シートと電線との間に雨水が滞留しな
いから電線の腐食が発生しない。
【0035】また、電線に絶縁円板を有する絶縁スペー
サを取付けてその外周に絶縁シートを円筒状に巻付けた
ことにより、絶縁シートは電線に直接接触しないから絶
縁シートと電線間の大気絶縁が有効に利用され電流容量
を低下させず、かつ、絶縁シートの電線温度による劣化
も防止される。
【0036】また、絶縁シートを自己融着性のシートや
形状記憶性を有するプラスチックシートとすることによ
り、絶縁シートの巻き終り終端をバインド紐や接着材を
用いずに固定してほぐれを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の斜視図
【図2】図1の端面図
【図3】本考案の装置をジヤンパー適用した状態図
【図4】本考案の第2の実施例の1部破断した斜視図
【図5】図4の端面図
【図6】本考案の装置を懸垂鉄塔支持送電線に適用した
状態図
【符号の説明】
1:絶縁シート 5:絶縁スペーサ 6、6a、6b:絶縁円板 7:電線把持筒部 8:切り割り 9:排水用切欠部 A:ジヤンパ線 C:送電線 g:雨水排水用間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−199406(JP,A) 特開 平1−91612(JP,A) 特開 平4−8111(JP,A) 実開 昭64−1924(JP,U) 実開 平3−106826(JP,U) 実開 平2−104720(JP,U) 実開 平4−130(JP,U) 実開 昭58−68615(JP,U) 実開 平3−39326(JP,U) 実開 平2−125521(JP,U) 特公 昭56−43985(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジヤンパ線または懸垂鉄塔の支持点近傍の
    送電線部の周りに絶縁シートを円筒状に重ね巻きして
    巻回し、前記円筒状絶縁シートの内周面とジヤンパ線ま
    たは送電線との間に雨水排水用の間隙を形成したことを
    特徴とする鳥害防止絶縁装置。
  2. 【請求項2】排水用切欠部を有する2枚の絶縁円板を電
    線把持筒部の両端部に設けるとともに該絶縁円板と電線
    把持筒部にわたって切り割りを設けたボビン状絶縁スペ
    ーサを、ジヤンパ線または懸垂鉄塔の支持点近傍の送電
    線部分に複数個取付け、前記絶縁スペーサの絶縁円板の
    外周に絶縁シートを円筒状に重ね巻きして巻付けたこと
    を特徴とする鳥害防止絶縁装置。
  3. 【請求項3】絶縁シートを自己融着性のシートもしくは
    形状記憶性を有するプラスチックシートとしたことを特
    徴とする請求項1または2の鳥害防止絶縁装置。
JP1992020864U 1992-03-07 1992-03-07 鳥害防止絶縁装置 Expired - Lifetime JP2578906Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992020864U JP2578906Y2 (ja) 1992-03-07 1992-03-07 鳥害防止絶縁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992020864U JP2578906Y2 (ja) 1992-03-07 1992-03-07 鳥害防止絶縁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0574131U JPH0574131U (ja) 1993-10-08
JP2578906Y2 true JP2578906Y2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=12039015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992020864U Expired - Lifetime JP2578906Y2 (ja) 1992-03-07 1992-03-07 鳥害防止絶縁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578906Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221814A1 (ko) * 2017-06-01 2018-12-06 한국전력공사 전주의 완철용 절연장치 및 완철의 제조방법
RU207668U1 (ru) * 2021-07-11 2021-11-10 Дмитрий Николаевич Полин Устройство защиты воздушных линий электропередачи

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4822749B2 (ja) * 2005-06-23 2011-11-24 旭電機株式会社 ルーズ式電線把持部

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5868615U (ja) * 1981-10-31 1983-05-10 昭和電線電纜株式会社 絶縁ジヤンパ−線
JPS641924U (ja) * 1987-06-19 1989-01-09
JPH02104720U (ja) * 1989-01-31 1990-08-21
JPH04130U (ja) * 1990-04-12 1992-01-06
JP3039326U (ja) * 1996-12-19 1997-07-15 ヨシナガ株式会社 隠蔽可能な飾り具を有するバッグ
JP3106826U (ja) * 2004-07-27 2005-01-20 有限会社ジャパン通商 組立式家屋

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221814A1 (ko) * 2017-06-01 2018-12-06 한국전력공사 전주의 완철용 절연장치 및 완철의 제조방법
RU207668U1 (ru) * 2021-07-11 2021-11-10 Дмитрий Николаевич Полин Устройство защиты воздушных линий электропередачи

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0574131U (ja) 1993-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4823416B2 (ja) 電力線用放電保護被覆体
AU755659B2 (en) High voltage direct current (HVDC) cables and subsea installation of same
JP2578906Y2 (ja) 鳥害防止絶縁装置
JP2007104788A (ja) 架空電線路
JP3603162B2 (ja) 裸線の絶縁カバーおよび絶縁構造
JP2871944B2 (ja) 鳥害防止ジヤンパ装置
JP7387997B2 (ja) 電柱絶縁処理方法および電柱用絶縁装置
JP2558413Y2 (ja) ジャンパ装置
EP1151340B1 (en) Protection of dielectric cables
JPH0574132U (ja) 鳥害防止ジヤンパ装置
JPS6110263Y2 (ja)
JPH024423Y2 (ja)
JP2002281649A (ja) 架空配電線路
JP2880279B2 (ja) 絶縁ジャンパー装置
JP2865372B2 (ja) 架空線用ねじれ防止器
JPS6155206B2 (ja)
JP3773909B2 (ja) 架空線路
KR20170069448A (ko) 케이블 어닐링 방법
JP3571881B2 (ja) 架空送電線
JPH05260634A (ja) 鳥害防止ジヤンパ装置
JP2910934B2 (ja) 多導体送電線路
JP2002300708A (ja) 絶縁被覆構造及び絶縁被覆方法
JPH1021758A (ja) テンションメンバー付電力ケーブル
JPS58355Y2 (ja) 架空送電線のジヤンパ装置
JPH028505Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term