JP2007104788A - 架空電線路 - Google Patents

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Yoichi Kihara
洋一 木原
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Abstract

【課題】鳥の営巣に起因する地絡事故を確実に防ぐ絶縁構造を形成し、その絶縁構造の形成のための鉄塔上作業を大変に容易に行うことができ、絶縁構造の改修にも簡単な作業で取り替えが可能とする、ジャンパー線を備える架空電線路を提供する。
【解決手段】電線を架線するための支持物と、耐張用の引留クランプおよび碍子装置を介して、前記支持物間に張架される径間側電線と、前記径間側電線に接続され、前記引留クランプによってその両端部が把持されて、前記鉄塔の側部に吊架されて形成されるジャンパー線と、を備える架空電線路において、前記ジャンパー線は、前記引留クランプを挿通された前記径間側電線の端部に接続する接続部を、その両端側に備え、前記ジャンパー線の2つの接続部間の導体は絶縁電線から構成される架空電線路とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電線を鉄塔(支持物)間に張架して、碍子装置や引留クランプなどを介して鉄塔(支持物)に引き留めるための架空電線路にかかるものであり、より詳細には、電線を架設するための鉄塔やモノポールなどの支持物/碍子装置/付属金物などの設備において、鳥の営巣に起因して生じる地絡事故を防止するのに有効な架空電線路に関するものである。
図4は、従来の架空電線路の一例を示す鉄塔周囲の構成図である。この図4の架空電線路100’においては、電線20を張架して支持するための耐張用の鉄塔10が立設されている。この鉄塔10の腕金10aの左右には、耐張用の碍子装置(40a(図4右側)と40b(図4左側))と引留クランプ(30a(右側)と30b(左側))とが連設して配備されている。
この図4の架空電線路100’で張架される電線20としては、鉄塔の引留部位では切断されることがない一本の連続した撚線導体(裸電線)が、複数の鉄塔間を延線された張架されてきたものが用いられている。そして、鉄塔10を電線の支持部として「径間側電線(電線本線)20a(右側)−ジャンパー線20j−径間側電線(電線本線)20b(左側)」のような連続した一線状の構成となるように架線されている。
この4図でのジャンパー線20jは、その両端は引留クランプ(30a(右側)と30b(左側))によって把持されており、引留クランプ間の中央部側では所定の弛度またはループ形状となって垂下または吊下するように設定されている。また、4図右側の一方の碍子装置40aは、耐張碍子連a1、アークホーンa2、接続用金物(a3、a4)などの複数の部材が組み合わされて構成されており、左側の碍子装置40b(左側)についても、右側の碍子装置40aとは左右略対称形の構成となっている。
図4のような従来の架空電線路において、鳥による営巣が原因となる地絡事故が発生しており、とりわけ22〜66kV送電線路では多くの事故が発生している。このような地絡事故を防ぐために、従来から種々の鳥害防止装置を設置するなどしているものの、根本的な対策とはなっていない。また、狭線間鉄塔等においては特にジャンパー線と鉄塔との距離が短いために事故が起こりやすく、営巣箇所によっては緊急停電してその撤去を余儀なくされている。
架空電線路において、鳥による営巣が原因となった地絡事故を防止するための技術を含む特許文献としては、例えば次のようなものがある。
実開平05−74131号公報 特開平05−12943号公報
実開平05−74131号公報には、ジャンパー線や懸垂碍子連の支持点近傍における送電線部分が鳥の営巣材により地絡するのを防ぐことを目的として、電線に絶縁シートを重ね巻きすること、電線等と巻回絶縁シートの間に雨水排水用の間隙を形成すること、電線等に取付けた絶縁スペーサのリングの外周に絶縁シートを重ね巻きして電線等と巻回絶縁シートの間に間隙を形成すること、絶縁シートを自己融着性または形状記憶性のプラスチックにより構成することなどによる鳥害防止絶縁装置が記載されている。しかしながら、この公報における鳥害防止絶縁装置では、絶縁テープを施す作業は、架空送電線鉄塔上で行われることになるため、施工能率が悪く、作業者によっては施工のバラツキがあり、その寿命にも差異が生じるという問題点がある。また、この鳥害防止絶縁装置を改修する場合などにおいては、自己融着テープを使用することが多く、後に撤去することが甚だ困難となるという問題点もある。
特開平05−12943号公報には、送電線絶縁吊下部における鳥の営巣材による地絡事故を防止することを目的として、鉄塔に吊下された碍子に、碍子径より大径の絶縁遮蔽板を取付け、また、ジャンパー線の把持吊下部に絶縁被覆を施すとともに懸垂クランプ把持部分にジャンパー線露出部を設け、また、避雷器の課電側ホーンに絶縁体被覆を設け、営巣材の針金等が垂れ下がっても、その下部が碍子下方の課電部に接触するのを防ぎ、地絡事故を防止するとともに、ジャンパー線絶縁被覆のトラッキングの発生を防ぐ鳥害防止絶縁装置が記載されている。しかしながら、ここでの鳥害防止絶縁装置では、吊下された懸垂型の碍子装置に適用されることを主願としており、ジャンパー線を伴って水平方向に張架される耐張型の碍子装置には全く適用できない構造のものであり、吊下された碍子装置以外の他の碍子装置では、その地絡事故を全く防ぐことができない、という問題点がある。
送電線が張架された鉄塔においては、電線本線からに引留クランプを経由して連続して形成されるジャンパー線と、引留クランプを介して電線本線(径間側電線)を張架する絶縁用の碍子装置とが設けられている。その碍子装置とその周辺部は、カラスなど比較的大型の鳥の営巣場所となりやすく、最近では営巣のための材料である良導電性の材料などが、裸金属導体からなるジャンパー線に接近して、これが原因となって地絡事故を招く恐れが生じているものの、そのような鳥害による地絡事故を完全に防ぐ方策は未だ確立されていない。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、鉄塔周りに張架されたジャンパー線を備える架空電線路において、鳥の営巣に起因して生じる地絡事故を確実に防ぐことのできるジャンパー線の絶縁構造を備えるとともに、そのような絶縁構造を形成するときに、鉄塔上の作業を大変に容易に行うことができ、さらにその絶縁構造に改修が必要な場合にも簡単な作業で取り替えが可能となる架空電線路を提供することを目的とする。
本発明では上記目的を達成するために、次のような手段を用いる。
(1) 電線を架線するための支持物と、
耐張用の引留クランプおよび碍子装置を介して、前記支持物間に張架される径間側電線と、
前記径間側電線に接続され、前記引留クランプによってその両端部が把持されて、前記鉄塔の側部に吊架されて形成されるジャンパー線と、
を備える架空電線路において、
前記ジャンパー線は、前記引留クランプを挿通された前記径間側電線の端部に接続する接続部を、その両端側に備え、
前記ジャンパー線の2つの接続部間の導体は絶縁電線から構成される、ことを特徴とする架空電線路。
(2)(1)の架空電線路において、
請求項1に記載の架空電線路において、
前記ジャンパー線の接続部は、開閉自在型の接続端子部材から構成される、ことを特徴とする架空電線路。
(3)(2)の架空電線路において、
前記接続端子部材は、電線圧縮接続部と接続用電接面部とが一体的に構成された接続端子を備えて構成される、ことを特徴とする架空電線路。
(4)(1)の架空電線路において、
前記引留クランプは、その内部に電線を挿通させて、この電線の外部から締め付け力を与えて把持する構造を備える、ことを特徴とする架空電線路。
本発明による架空電線路によれば、ジャンパー線の所定の部位においては絶縁電線を用いて構成しているので、鳥の営巣に起因して生じる地絡事故を確実に防ぐことができる。そして、この絶縁電線は製品としての寿命も長くて安定して使用できるものである。また、従来から既設のジャンパー線を絶縁電線に張り替えるにあたっては、施工の能率が大変よく、作業者による施工のばらつきを生じることもない。さらに、ジャンパー線として張られた絶縁電線に改修または取替えが必要となった場合にも、接続部から既設のジャンパー線(絶縁電線)を取り外して、新たにジャンパー線(絶縁電線)を取り付ければよいので、簡単な作業で改修または取替えが可能となる。
さて、本発明による架空電線路の実施の形態について、図1〜3を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる架空電線路の構成図であり、図2は図1の架空電線路における引留クランプとして別のタイプのものを用いた例を示す図であり、図3は図1の架空電線路においてジャンパー線(絶縁電線)を接続するための接続部の一例を示す図である。
図1示した本発明による架空電線路100は、電線を架線するための鉄塔10と、耐張型の引留クランプ(30a(右側)と30b(左側))および碍子装置(40a(右側)と40b(左側))を介して、この鉄塔10間に張架される径間側電線(電線本線)(20A(右側)と20B(左側))と、この径間側電線に接続され、引留クランプ(30aと30b)によってその両端部が把持されて、鉄塔10の側部に吊架されて形成されるジャンパー線20Jと、を備えている。
ここでのジャンパー線20Jは、引留クランプ(30aと30b)を挿通されて下方にいたる径間側電線(20Aと20B)の端部に接続するために、接続部(50A(右側)と50B(左側))をその両端側に備えている。そして、このジャンパー線20Jの2つの接続部(50A(右側)−50B(左側))間の電線は、絶縁電線20Zにより構成されている。この絶縁電線20Zは、内部の中心には電気導体(撚り線導体)を有して、その周囲は絶縁被覆に覆われている電線であって、高圧屋外用のポリエチレン電線(OE)や架橋ポリエチレン電線(OC)などが適用されるとよい。
図1の架空電線路100で用いられている引留クランプ(30aと30b)は図4のものと同様であり、ボルト締付け型耐張クランプいわゆる「OBクランプ」と呼ばれているものである。この耐張型の引留クランプは、側面から見ると円弧状(扇形)に湾曲してジャンパー線を導出する形状であり、その内部には電線長手方向の直角断面がU字状をなす電線溝を有している。そして、この電線溝に電線を挿通させて配置し、このU字状電線溝の開口部側から、ボルト部材などによる締め付け部材31によって電線に締付力(押圧力)を与えて、この電線を鉄塔に把持する構造を備えている。このようなOBクランプを用いると、電線を切断することなく各鉄塔や金車(釣車)を経由して延線して、電線を鉄塔に引き留めることができ、鉄塔上での電線の圧縮作業は必要なく、高所作業の省力化や安全性を向上させる延線工法および緊線工法が実施できるものである。
また、図2の架空電線路100”で用いられている引留クランプ(30wと30y)は「楔(くさび)型引留クランプ」と呼ばれる耐張型の引留クランプであって、その内部には電線長手方向の直角断面がU字状をなす電線溝を有し、この電線溝に電線を挿通させて配置して、このU字状電線溝の鉄塔側の開口部端から、楔(くさび)部材35を引留クランプ本体34内部に押し込んで、ここで電線に締付力(押圧力)を与えて、この電線を把持する構造を備えている。この楔型クランプも、図1のOBクランプと同様に当業者には周知の引留クランプであって、各鉄塔や金車を経由して延線して、電線を引留クランプの部位で切断することなく、鉄塔に引き留めることができる。
図3−1は、図1の架空電線路100における接続部(50A、50B)に用いられる部材の一例として、圧縮形開閉ジャンパースリーブ(JS1、JS2)を示す図である。図3−1に示したスリーブJS1およびスリーブJS2は共に、中央に接続用の羽子板状接続部(電接面)を有する2つの同じ接続端子部材を組み合わせたものであり、全体としては、中央に偏平な接続用の2部材が配置された概略円筒形状の導電部材である。これらのスリーブJS1とスリーブJS2とは、中央の締め付け部分の大きさや締め付け部材の本数などが異なるものの、基本的な構造は同じである。
ここからは、スリーブJS1について主に述べることとする。このスリーブJS1は、図の左右両側から電線を挿入して圧縮接続するための接続端子部材(51、61)と、これらの接続端子部材(51、61)の羽子板状接続部の導電面(電接面)同士を接触させて締め付けるための2組の締付けボルト・ナット(71、71’)とを備え、これらの締付けボルト・ナットを締め付けた状態と、締付けボルト・ナットを解除した状態の2種類の状態を選択的に用いることができることにより、開閉自在または開閉可能なジャンパー接続部の導電接続構造が形成されている。
図3−1に示すように、スリーブJS1の接続端子部材51と接続端子部材61とは、同じ形状の2つの部材から成り、これら2つの部材を点対象に組み合わせて構成されている。図右側の接続端子部材51は、接続用電接面部5aと電線圧縮接続部5bとが一体的に構成された羽子板状の接続端子部材であって、電線圧縮接続部5bには右側から電線をその内部の挿入孔に導入してその外部から六角圧縮等により接続するための圧縮接続部5pを備えている。また、図左側の接続端子部材61は、接続端子部材51に同じく、接接続用電接面部6aと電線圧縮接続部6bとからなる羽子板状の接続端子部材であって、電線圧縮接続部6b)には左側から電線をその内部の挿入孔に導入してその外部から六角圧縮等により接続するための圧縮接続部6pを備えている。
ここでスリーブJS1は、2つの接続端子部材(51、61)の接続用電接面部(5a、6a)に、2つの面同士を面合わせして締め付けて確実な電気的導通を得るための平面状の電接面(m5、m6)を備えている。そして、締付けボルト・ナット(71、71’)は、これらの2つの接続端子部材(51、61)の内部を貫通して、これらの内側に設定された平坦な電接面(m5とm6)同士を面合わせして締め付けて接続させる部材であり、これら2つの接続端子部材(51、61)の電気的接続を確実に得ることができる。このように、このスリーブJS1では、締付けボルト・ナット(71、71’)による締め付けた状態とそれらを取り外した状態とを自在に設定することができるので、2つの接続端子部材(51、61)の接続に関して、開閉自在または開閉可能な導電接続構造とすることができる。
図3−2は、図1の架空電線路100における接続部(50A、50B)の一例を示す図であり、このジャンパー線20Jの図1の右側に設けられた接続部50Aを拡大して示す外観斜視図である。接続部50Aには、図3−1の圧縮形開閉ジャンパースリーブJS1が適用され、開閉自在または開閉可能にして接続させるための2つの接続端子部材(51、61)と、これら部材を面接触させて締め付けるための締付けボルト・ナット(71、71’)とを備えている。これらの締付けボルト・ナット(71、71’)は、これらの2つの接続端子部材(51、61)の内部を貫通して、これらの内側にある平坦な電接面(m5とm6)同士を面合わせして締め付けて、2つの接続端子部材(51、61)の電気的に接続を確実に得ることができる。
図3−2の上方に示された端子部材51は、径間側電線(電線本線)に接続する部材である。この端子部材51は、接続用電接面部5aと電線圧縮接続部5bとが一体的に構成された羽子板状の接続端子であって、電線圧縮接続部5bには径間側電線20Aの端部20A’をその内部の挿入孔に導入して、その外部から六角圧縮等により接続するための圧縮接続部5pを備える。また、接続用電接面部5aには、2つの面を面合わせして締め付けて確実な電気的導通を得るための平面状の電接面m5を備える。
また、図3−2の下方に示された端子部材61は、先の端子部材51と同様な形状および構造からなり、ジャンパー(絶縁電線)に圧縮接続手段などによって接続される部材である。この端子部材61は、接続用電接面部6aと電線圧縮接続部6bとが一体的に構成された羽子板状の接続端子である。電線圧縮接続部6bには圧縮接続部6pを備え、接続用電接面部6aには、2つの面を面合わせして締め付けて電気的導通を得るための平面な電接面m6を備える。
端子部材61は、絶縁電線からなるジャンパー線に接続するための部材であるが、ここでは、ジャンパー線となる絶縁電線20Zの上方の端部側にある絶縁被覆層Zを除去して接続のための導体dを露出させておき、この導体dを端子部材61の圧縮接続部6pの内部挿入孔に導入して、外部(周囲)から六角圧縮用ダイス等を用いて圧縮接続部6pの外周を圧縮接続し、絶縁電線20Zの導体dを端子部材61に一体的に接続させ、電気的導通を得ている。
このように、本発明の架空電線路100では、ジャンパー線20Jの接続部(50A、50B)の間には絶縁電線20Zが適用されており、この絶縁電線20Zとしては、ポリエチレン絶縁電線(OE)または架橋ポリエチレン絶縁電線(OC)が用いられるとよく、そのときの絶縁層はそれぞれ耐候性PE、耐候性XLPEから構成されているとよい。また、鉄塔に張架される電線は、通常はACSR(鋼心アルミ撚り線)であって、中心層は鋼心線(St、スティール)の単一線または撚り線であって、その外周はアルミ撚り線の層となっているので、これに接続されるジャンパー線の線種としては、外部は絶縁被覆層に覆われたACSR電線を用いるとよい。
ここで、ジャンパー線として適用できる絶縁電線の例をあげると、次のとおりである。
・送電線の電圧「11万ボルト〜2万2千ボルト」
種類:ACSR−OE、またはACSR−OC
サイズ:120mm 〜25mm
ACSR:鋼心(1本/4.2〜2.3のSt)、アルミ(6本/AlのSB)
撚り外径:13.6mm〜6.3mm
絶縁層(被覆層)の厚さ:2.5mm〜2.0mm
仕上がり外径:19.6mm〜10.5mm
質量:550kg/km〜150mm
また、送電線の高電圧の「2.2万ボルト〜3.3万ボルト」である場合には、絶縁電線(ACSR−OE、またはACSR−OC)については、断面積(サイズ)は「120mm〜200mm」として、絶縁層の厚さは「3mm〜5mm」のものが適用されるとよい。
さて、図1、図2、図4を用いて、既設の架空電線路に本発明を適用する場合について説明する。
図4に示す線路は、電線が既に架線されていて、ジャンパー線20jが形成されている既設の架空電線路100’である。本発明をこの既設線路に適用する場合には、架空電線路100’の電力供給を停止させた停電状態として、鉄塔上での塔上作業において、ジャンパー線の切断および接続作業を含む本発明によるジャンパー線構造の形成作業を行う。
図1の右側の接続部50Aとしては、図3−1または図3−2に示すような圧縮形開閉ジャンパースリーブJS1またはJS2が適用される。ここでは、第一の接続端子部材51、第二の接続端子部材61、締結部材(71、71’)の各部材を準備しておくが、第二の接続端子部材61と絶縁電線20Zとについては、地上で圧縮接続させて一体化しておく。また、左側の接続部50Bについても同様であり、図1に示すように、第一の接続端子部材52、第二の接続端子部材62、締結部材(72、72’)の各部材を準備しておいて、第二の接続端子部材62と絶縁電線20Zとは地上で圧縮接続させ一体化しておく。この結果、絶縁電線20Zは、両端部に接続端子部材61と接続端子部材62と備える一つのユニットとして形成される。
このように地上では、「接続端子部材61+絶縁電線20Z+接続端子部材62」のユニット、第一の接続端子部材51(右側)と第二の接続端子部材52(左側)、締結部材71(右側)と締結部材72(左側)の各構成部材が、あらかじめ準備されており、架空電線路100の電力供給を停止させた状態にして、これらの部材を鉄塔上に持ち上げておき、裸電線(ACSR)であるジャンパー線を、絶縁層がある絶縁電線へ張り替える工事が行われる。
塔上での作業者は、図4の架空電線路100’のジャンパー線20jの両端側の位置(s1とs2)において、径間側から続く電線本線の接続端部(j1、j2)を残して、ジャンパー線20jの大部分を切断して除去する。
そして、電線の接続端部j1には第一の接続端子部材51(右側)が圧縮接続されて取り付けられ、また、電線の接続端部j2には第二の接続端子部材52(左側)がやはり圧縮接続されて取り付けられる。
それから、「接続端子部材61+絶縁電線20Z+接続端子部材62」のユニットのうちの接続端子部材61を、締付けボルト・ナット71(右側)を用いて第一の接続端子部材51(右側)に面接触させて締め付けて取り付け、これら両者を電気的に接続させる。また同様に、「接続端子部材61+絶縁電線20Z+接続端子部材62」のユニットのうちの接続端子部材62を、締付けボルト・ナット72(左側)を用いて第二の接続端子部材52(左側)に面接触させて締め付けて取り付け、これら両者を電気的に接続させる。
このようにして、図1に示すように「径間側電線(電線本線)20A−引留クランプ30a内電線−接続部50A−絶縁電線20Z−接続部50B−径間側電線(電線本線)20B」とする絶縁電線によるジャンパー線を含む架空電線路100の接続構造は、完成する。図4に示された従来の架空電線路100’の裸線からなるジャンパー線20jは、図1に示すように、両端部側に電線本線(20Aと20B)との接続部(50Aと50B)を備える絶縁電線20Zからなるジャンパー線20Jに張り替えられる。
本発明による架空電線路におけるジャンパー線構造を形成するには、停電工事にして鉄塔の既設のジャンパー線を切断し、その切断された電線の端部に接続部(50A、50B)を圧縮接続し、その後に絶縁電線のユニットの両端を締め付け部材で取り付けるものである。よって、既設のジャンパー線を本発明のものに張り替えるにあたっての施工や作業の能率は大変よく、容易に実施することができ、作業者による施工のばらつきを生じることもない。さらに、ジャンパー線として張られた絶縁電線に対して、年月を経て改修または取替えが必要となった場合にも、接続部からジャンパー線を取り外して、新たなジャンパー線を取り付ければよいので、簡単な作業で改修または取替えが可能となる。
本発明による架空電線路の一実施形態を示す全体の構成図である。 本発明による図1の架空電線路において、引留クランプとして別のものを用いた一例を示す構成図である。 本発明による図1の架空電線路において、ジャンパー線(絶縁電線)を接続するための接続部の一例として適用可能な圧縮形開閉ジャンパースリーブを示す図である。 本発明による図1の架空電線路において、ジャンパー線(絶縁電線)を接続するための接続部として、圧縮形開閉ジャンパースリーブを適用した例を示す図である。 従来の架空電線路の一例を示す図である。
符号の説明
100、100’、100” 架空電線路
10 鉄塔
20A、20B 径間側電線 (電線本線)
20J ジャンパー線
30a、30b 耐張型の引留クランプ(OBクランプ)
31 ボルト締付け型耐張クランプ(OBクランプ)の締め付け部材
30w、30y 楔(くさび)型引留クランプ
34 クランプ本体
35 楔(くさび)部材
40a、40b 耐張型の碍子装置
50A、50B 接続部
JS1、JS2 圧縮形開閉ジャンパースリーブ
51、61 接続端子部材
5a 端子部材51の接続用電接面部
5b 端子部材51の電線圧縮接続部
5p 端子部材51の圧縮接続部
6a 端子部材61の接続用電接面部
6b 端子部材61の電線圧縮接続部
6p 端子部材61の圧縮接続部
71、71’ 締付けボルト・ナット(締結部材)
m5、m6 電接面
20A’ 径間側電線20Aの端部
20Z 絶縁電線
Z 絶縁被覆層
d 導体
s1とs2 ジャンパー線の切断位置
j1、j2 電線の接続端部

Claims (4)

  1. 電線を架線するための支持物と、
    耐張用の引留クランプおよび碍子装置を介して、前記支持物間に張架される径間側電線と、
    前記径間側電線に接続され、前記引留クランプによってその両端部が把持されて、前記鉄塔の側部に吊架されて形成されるジャンパー線と、
    を備える架空電線路において、
    前記ジャンパー線は、前記引留クランプを挿通された前記径間側電線の端部に接続する接続部を、その両端側に備え、
    前記ジャンパー線の2つの接続部間の導体は絶縁電線から構成される、ことを特徴とする架空電線路。
  2. 請求項1に記載の架空電線路において、
    前記ジャンパー線の接続部は、開閉自在型の接続端子部材から構成される、ことを特徴とする架空電線路。
  3. 請求項2に記載の架空電線路において、
    前記接続端子部材は、電線圧縮接続部と接続用電接面部とが一体的に構成された接続端子を備えて構成される、ことを特徴とする架空電線路。
  4. 請求項1に記載の架空電線路において、
    前記引留クランプは、その内部に電線を挿通させて、この電線の外部から締め付け力を与えて把持する構造を備える、ことを特徴とする架空電線路。
JP2005290239A 2005-10-03 2005-10-03 架空電線路 Pending JP2007104788A (ja)

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