JP2578612B2 - リンス剤組成物 - Google Patents

リンス剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた柔軟性、しっとり感及びなめらかさ
を有するリンス剤組成物に関する。
[従来の技術とその問題点] リンス剤組成物に用いられる代表的な陽イオン活性剤
としては、モノアルキルトリメチルアンモニウムクロラ
イドあるいはジアルキルジメチルアンモニウムクロライ
ド等の飽和系活性剤があり、又、両者の混合系も知られ
ている。
斯かるアルキル基としては、セチル基、ステアリル基
が圧倒的に多い。
ジアルキルジメチルアンモニウム塩は、日本人の髪質
に適すると言われ、優れた柔軟化能を有する。この活性
剤は親油性が大きく、毛髪表面が疎水性であるノーマル
ヘアーには良く吸着して優れた柔軟効果を示す。しかし
ながら、パーマやブリーチで処理して毛髪表面が親水性
となったダメージヘアーに対しては吸着性が悪く、柔軟
効果が低下する傾向にある。
近年、その使用が増加しているモノアルキルトリメチ
ルアンモニウム塩は、親水性が強い陽イオン活性剤であ
るため、上記の活性剤と逆の効果を示す。
一方、不飽和系陽イオン活性剤、例えばマッコウアル
コール(このものは、ほとんどシス異性体から構成され
ている。)から調製されるオレイル系陽イオン活性剤
は、二重結合を有するためにその液性は良いが、リンス
剤組成物の成分として用いる場合には柔軟性、なめらか
さ、抱水性等において劣る傾向にある。
本発明者らは、先に特定の構造を有する不飽和系界面
活性剤が優れた洗浄力、脱脂力、帯電防止効果並びに柔
軟性付与効果を有し、化学的にも安定であることを見い
出し、新規な不飽和アルコール系界面活性剤として提案
したところである(特願昭61−79003号(特開昭62−234
536号))が、引き続く検討の中で、特定の鎖長のアル
ケニル基を有し、かつ特定比率のトランス異性体を有す
る不飽和系陽イオン活性剤を必須成分として含有するリ
ンス剤組成物が、種々の髪質に対し従来のシス型不飽和
系陽イオン活性剤あるいは飽和系陽イオン活性剤以上の
風合い(柔軟性、しっとり感、なめらかさ)を有するこ
とを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
即ち、本発明は、特定の不飽和系陽イオン活性剤を必
須成分とする新規なリンス剤組成物を提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係るリンス剤組成物は、炭素数16乃至22のア
ルケニル基を有し、かつ不飽和成分の5乃至80重量%が
トランス異性体である不飽和系陽イオン活性剤を含有す
ることを特徴とする。
本発明に係る炭素数16乃至22のアルケニル基を有する
陽イオン活性剤は、アマニ油、キリ油、大豆油、ケシ
油、ヒマワリ油、綿実油、トウモロコシ油、ゴマ油、ナ
タネ油、米ヌカ油、落花生油、オリーブ油、椿油、ホホ
バ油、サフラワー油、パーム油、魚油、鯨油、牛脂、ラ
ード等に例示される各種動植物油脂を原料とし、脂肪族
アルコール若しくは脂肪酸を経由して調製される。
係る陽イオン活性剤の例としては、モノアルケニルト
リ短鎖アルキルアンモニウム塩、ジアルケニル短鎖アル
キルアンモニウム塩、テトラアルケニルアンモニウム
塩、トリアルケニルベンジルアンモニウム塩、アルケニ
ルピリジニウム塩等が例示出来る。斯かる塩の具体的な
種類としては、ハライド、過塩素酸塩等が例示される。
又、短鎖アルキル基としては、炭素数1〜4の各種の
アルキル基が例示される。
炭素数が16乃至22の範囲を外れるアルケニル基は、入
手することが困難であり、工業的には使用し難い。
本発明に係るアルケニル基のトランス異性体比率は、
5〜80重量%、好ましくは10〜60重量%である。斯かる
範囲よりトランス異性体が少ない場合には、リンス剤と
しての柔軟性、なめらかさに劣り、又、トランス異性体
が多くなると柔軟性は良くなるものの急激に水溶性が減
少し、製品形態上に一定の限界が認められる。
リンス剤組成物中の当該活性剤の配合濃度として具体
的には、約0.5〜10重量%程度が例示され、より好まし
くは約1〜4重量%程度である。
当該陽イオン活性剤は、単独のみならず従来より知ら
れている各種の活性剤と適宜併用することができる。斯
かる活性剤として具体的には、炭素数12〜16の直鎖状ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数12〜16のアルキル
サルフェート、炭素数12〜16のアルキルエーテルサルフ
ェート、石鹸等に例示される陰イオン活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、多価アルコールエステル
等のエーテル型、エステル型の非イオン活性剤、その他
の陽イオン活性剤、両性活性剤等が例示出来る。
更に、本発明に係るリンス剤組成物には必要に応じて
コンディショニングが添加され、その主要なものとして
ラノリン及びその誘導体、パラフィン、高級アルコー
ル、各種エステル、油脂、シリコーン、グリセリン、グ
リコール等の多価アルコール、アミノ酸、レシチン、蛋
白質の加水分解物、カチオン系セルロース等のセルロー
ス誘導体、ポリアミドカチオン等の高分子系化合物等が
例示できる。
その他、香料、キレート剤、着色剤、防腐剤等が必要
に応じて適宜添加される。
[実施例] 以下に実施例を示し、本発明を詳しく説明する。(不
飽和系陽イオン活性剤の調製) オレイン系陽イオン活性剤の調製例を示す。
まず工業用オレイン酸メチルを不飽和還元して、ヨウ
素価95、トランス異性体の比率が3重量%のオレイルア
ルコールを得た。この一部を水素雰囲気下、ニッケル触
媒の存在下に処理し、更に少量副生する飽和成分を尿素
付加法により除去して、水酸基価211.8、ヨウ素価94、
トランス異性体の含有比率が80重量%のオレイルアルコ
ールを得た。
別に、ステアリン酸メチルを飽和還元して、水酸基価
212.4、ヨウ素価0.1のステアリルアルコールを調製し
た。
これらのアルコールの混合比率を選択し、これを原料
として銅・クロム系触媒の存在下ジメチルアミンと反応
させることにより、所定のトランス異性体含量を有する
アルケニルジメチルアミンを得た。次いで、このアミン
とメチルクロライドとを常法に従って反応させ、陽イオ
ン活性剤を調製した。それぞれの陽イオン活性剤の特性
を第1表に示す。
係る陽イオン活性剤を成分とするリンス剤組成物の標
準組成は以下の通りである。
陽イオン活性剤 3重量% セトステアリルアルコール 4 ステアリン酸モノグリセリド 1 グリセリン 3 プロピレングリコール 2 水 バランス 実施例1 トランス異性体含量が10.2で、ヨウ素価が90であるオ
レイルトリメチルアンモニウムクロライド(B2)を活性
剤成分として含有するリンス剤組成物を上記の処方に従
って調製し、次いで、ノーマルヘアーに対する柔軟性並
びにしっとり感について、トランス異性体含量が92.5で
ヨウ素価が90である陽イオン活性剤(H2)を成分とする
組成物と比較し、その優劣を求めた。
(リンス効果の評価方法) 1.ノーマルヘアーリンス効果 シャンプーで洗浄した毛束(長さ15cm,重量5g)を下
記の処方に従って調製したリンス剤組成物4gをとり、水
を加えて200mlとしたリンス液に30℃、10秒間浸漬す
る。次いで30℃、100mlの温水で2回すすいだ後、25
℃、60%RHの恒温室で乾燥後の毛束の柔軟性、しっとり
感について10名のパネラーにより次の基準で採点し、合
計点数により評価した。得られた結果を第2表に示す。
採点基準は以下の通りである。
0点:比較品より劣る 1点:比較品よりやや劣る 2点:比較品と同等 3点:比較品よりやや優れる 4点:比較品より優れる 実施例2〜4 トランス異性体含量の異なるオレイルトリメチルアン
モニウムクロライド(E2、F2、G2)を活性剤成分とし、
標準組成に従って調製したリンス剤組成物の柔軟性を評
価した。得られた結果を第2表に示す。
実施例5〜8 ヨウ素価が50であるオレイルトリメチルアンモニウム
クロライド(C1、D1、F1、G1)を活性剤成分とし、標準
組成に従って調製したリンス組成物の柔軟性を評価し
た。得られた結果を第2表に示す。
実施例9〜12 ヨウ素価が70であるエルシルトリメチルアンモニウム
クロライド(J1、K1)を活性剤成分とし、標準組成に従
って調製したリンス剤組成物の柔軟性を評価した。得ら
れた結果を第2表に示す。
実施例13〜15 ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドを活性
剤成分とし、標準組成に従って調製したリンス剤組成物
に対する本発明に係る組成物の柔軟性を評価した。得ら
れた結果を第2表に示す。
実施例16 トランス異性体含量が20.5でヨウ素価が90であるオレ
イルトリメチルアンモニウムクロライド(C2)を活性剤
成分として含有するリンス剤組成物を標準組成に従って
調製し、次いで、ダメージヘアーに対する柔軟性につい
て、トランス異性体含量が2.5、ヨウ素価が90である陽
イオン活性剤(A2)を成分とする組成物と比較し、その
優劣を求めた。(リンス効果の評価方法) 2.ダメージヘアーリンス効果 ダメージヘアー(ノーマルヘアーを過酸化水素4.0%
とアンモニア1.5%とを含有する水溶液中に30分浸漬
し、その後水洗し、風乾する操作を2度繰り返してブリ
ーチ処理した人毛)を用い、ノーマルヘアーと同様に処
理し、10名のパネラーにより前記1の基準と同様に採点
し、評価した。得られた結果を第3表に示す。
採点基準は評価方法1と同様である。
実施例17〜19 トランス異性体含量の異なるオレイルトリメチルアン
モニウムクロライド(D2、F2、G2)を活性剤成分とし、
標準組成に従って調製したリンス剤組成物の柔軟性を評
価した。得られた結果を第3表に示す。
実施例20〜23 ヨウ素価が50であるオレイルトリメチルアンモニウム
クロライド(B1、E1、F1、G1)を活性剤成分とし、標準
組成に従って調製したリンス剤組成物の柔軟性を評価し
た。得られた結果を第3表に示す。
実施例24〜27 ヨウ素価が70であるエルシルトリメチルアンモニウム
クロライド(J1、K1)を活性剤成分とし、標準組成に従
って調製したリンス剤組成物の柔軟性を評価した。得ら
れた結果を第3表に示す。
実施例28〜30 モノステアリルトリメチルアンモニウムクロライドを
活性剤成分とし、標準組成に従って調製したリンス剤組
成物に対する本発明に係る組成物の柔軟性を評価した。
得られた結果を第3表に示す。
[発明の効果] 本発明に係るアルケニル基中のトランス異性体含量が
5乃至80重量%である不飽和系陽イオン活性剤を含有す
るリンス剤組成物は、当該範囲外のアルケニル基を有す
る陽イオン活性剤を配合した組成物と比較して明らかに
柔軟性、しっとり感において優れたものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数16乃至22のアルケニル基を有し、か
    つ不飽和成分の5乃至80重量%がトランス異性体である
    不飽和系陽イオン活性剤を含有することを特徴とするリ
    ンス剤組成物。
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