JP2578039Y2 - ドットプリンタ用アーマチュア - Google Patents

ドットプリンタ用アーマチュア

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JP2578039Y2
JP2578039Y2 JP1991029605U JP2960591U JP2578039Y2 JP 2578039 Y2 JP2578039 Y2 JP 2578039Y2 JP 1991029605 U JP1991029605 U JP 1991029605U JP 2960591 U JP2960591 U JP 2960591U JP 2578039 Y2 JP2578039 Y2 JP 2578039Y2
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JP
Japan
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wire
armature
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print
printing wire
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JP1991029605U
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義夫 木森
興一 橋村
喜信 陰山
雅文 高田
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金井 宏之
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、遊端型シリアルドット
プリンタの印字ワイヤアセンブリを構成するアーマチュ
アに関し、特に印字ワイヤの使用寿命を延長させること
が可能なアーマチュアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊端型シリアルドットプリンタ
の印字ワイヤアセンブリは、図6、図7に示すように、
アーマチュア8と印字ワイヤ7とから構成され、アーマ
チュア8は印字ワイヤ7の端部と接合する薄肉の板部材
から形成された印字ワイヤ取付部9と、電磁石(図示せ
ず)により吸引、離反されるアーマチュア本体10とか
ら成り、アーマチュア本体10の先端に設けられた凹溝
11に印字ワイヤ取付部9の一端を挿入、接合して形成
されている。また、上記アーマチュア8の印字ワイヤ取
付部9の一端に印字ワイヤ7を接合して印字ワイヤアセ
ンブリが構成されている。
【0003】上記印字ワイヤアセンブリにおけるアーマ
チュア8と印字ワイヤ7の接合は、一般に印字ワイヤ取
付部9の一端に印字ワイヤ7の端部を配置し、これらの
接合箇所にペースト状の銀ロウを数ミリグラム注出した
後、上記印字ワイヤ取付部9の印字ワイヤ末端付近を高
周波誘導加熱装置やレーザー加熱装置を用いて、750
〜850℃で1〜2秒間加熱し、銀ロウ12を溶融する
ことによってなされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記印字ワイヤアセン
ブリにおいては、使用中に印字ワイヤ7が接合箇所付近
より折損することが度々有る。この原因を把握すべく本
考案者らは種々の実験を行った。その結果、上記印字ワ
イヤ7の接合箇所付近は、ロウ付け時の熱影響によって
硬度ならびに靭性が著しく低下する。また、この接合箇
所は、印字ワイヤが駆動する時において応力が最も集中
する箇所であるため、印字ワイヤが折損する原因となっ
ているとの見解を得た。
【0005】 本考案は上記従来の課題に鑑みてなした
ものであり、ロウ付け部への応力集中を緩和して、印字
ワイヤの折損を防ぐことができるドットプリンタ用アー
マチュアを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに本考案のドットプリンタ用アーマチュアは、印字ワ
イヤと接合する印字ワイヤ取付部と、電磁石により吸
引、離反されるアーマチュア本体とからなり、上記印字
ワイヤ取付部に、ワイヤ接合部、熱遮断溝およびワイヤ
支承部を順次形成したドットプリンタ用アーマチュアに
おいて、上記ワイヤ接合部とワイヤ支承部のうち少なく
ともワイヤ支承部が印字ワイヤを抱持するように成した
ことを特徴とする。
【0007】上記構成における熱遮断溝の巾wは0.3〜
1mmが適当であり、巾が小さいと熱遮断効果がなく印字
ワイヤの長手方向にロウ付け熱を伝播して硬度ならびに
靭性を低下させることとなり、一方大き過ぎるとロウ付
けによる接合箇所が小さくなり充分な接合がなされな
い。また、熱遮断溝の深さtは0.5〜3mmが適当であ
り、深さが浅いと熱遮断効果がなく印字ワイヤの長手方
向にロウ付け熱を伝播して硬度ならびに靭性を低下させ
ることとなり、一方深過ぎても効果に現れず、単に加工
難となるだけである。
【0008】
【作用】 上記構成になした本考案のドットプリンタ用
アーマチュアのワイヤ支承部に印字ワイヤを支承しつ
つ、かつ接合部に印字ワイヤをロウ付けによって接合し
た場合、熱遮断溝が印字ワイヤの長手方向への熱の伝播
を防ぐと共に、ワイヤ支承部を設けることにより接合部
付近の印字ワイヤの熱劣化部が曲げ応力の集中箇所とな
らず、印字ワイヤの折損が少なく、そのため印字ワイヤ
アセンブリの使用寿命を延長できる。また、上記ワイヤ
接合部とワイヤ支承部のうち少なくともワイヤ支承部が
印字ワイヤを抱持する構造にすることにより、アーマチ
ュア本体吸引時に生じる圧縮曲げ応力と、アーマチュア
本体離反時に生じる相対的な引張り曲げ応力を吸収し、
印字ワイヤの熱劣化部への影響を減じることができる。
【0009】
【実施例】実施例1 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。図
1、図2において、1はアーマチュア本体2の一端に形
成された凹溝11に挿入、接合された1%硅素鋼よりな
る印字ワイヤ取付部であり、この印字ワイヤ取付部1
に、その後端よりワイヤ接合部3、巾w=0.5mm、深さ
t=2mmとした熱遮断溝4およびR状の受けよりなるワ
イヤ支承部5を順次形成してアーマチュア6を構成す
る。そして、上記アーマチュア6とφ0.2×42mmの高
速度鋼よりなる印字ワイヤ7とを銀ロウ12によりロウ
付け接合して印字ワイヤアセンブリを構成する。
【0010】実施例2 図3、図4に本考案の他の実施例を示し、1はアーマチ
ュア本体2と一体成形された純鉄よりなる印字ワイヤ取
付部であり、この印字ワイヤ取付部1に、その後端より
パイプ状のワイヤ接合部3、巾w=0.3mm、深さt=
0.5mmとした熱遮断溝4およびパイプ状のワイヤ支承部
5を順次形成してアーマチュア6を構成する。そして、
上記アーマチュア6とφ0.2×42mmのピアノ線よりな
る印字ワイヤ7とを銀ロウ12によりロウ付接合して印
字ワイヤアセンブリを構成する。
【0011】なお、上記各実施例においてアーマチュア
6の印字ワイヤ取付部1の巾は2.5mmとし、接合部3の
長さは1.5mmとした。
【0012】上記実施例においては、アーマチュア6に
1%硅素鋼あるいは純鉄を使用したが、パーメノーム合
金、3%硅素鋼あるいはばね鋼等を使用してもよい。
【0013】次に、上記実施例および従来のアーマチュ
アを使用して印字ワイヤアセンブリを形成し、印字ワイ
ヤの接合箇所付近の硬度を測定した。その結果を図5に
示す。上記試験に際し、印字ワイヤにはいずれも硬度H
v900の高速度鋼を使用した。なお、図中Aは図1、
図2に示す実施例1の本考案のアーマチュアを使用した
場合、Bは図3、図4に示す実施例2の本考案のアーマ
チュアを使用した場合、Cは図6、図7に示す従来のア
ーマチュアを使用した場合の印字ワイヤの接合箇所付近
の硬度を示す曲線である。
【0014】図5より明らかなように、本考案のアーマ
チュアを使用した印字ワイヤアセンブリにおける印字ワ
イヤA、Bは、曲げ応力の集中箇所となるP点付近(印
字ワイヤ取付部の先端)の硬度が低下していないため、
ロウ付け熱の影響がP点まで及んでいないことが判る。
【0015】また、上記実施例および従来のアーマチュ
アを使用した印字ワイヤアセンブリを複数、プリンタに
組込み、約1,5億ドット印字を行い、各印字ワイヤア
センブリの印字ワイヤ(上記試験と同様A、BおよびC
につき)の折損した本数を調査したところ、従来品を使
用した印字ワイヤCは全体の5%程が折損していたが、
本考案を使用した印字ワイヤA、Bは全く折損していな
かった。
【0016】
【考案の効果】 本考案のドットプリンタ用アーマチュ
アは、印字ワイヤ取付部に熱遮断溝およびワイヤ支承部
を有し、かつ、ワイヤ接合部とワイヤ支承部のうち少な
くともワイヤ支承部が印字ワイヤを抱持するようになし
たので、印字ワイヤにおけるロウ付熱による硬度および
靱性の劣化部と曲げ応力の集中箇所とが一致しない。し
たがって、印字ワイヤの折損が防げ、印字ワイヤアセン
ブリの使用寿命を著しく延長することができる。
【0017】しかも、印字ワイヤ取付部のワイヤ支承部
が印字ワイヤ接合時に印字ワイヤをガイドする役割を果
たすため、印字ワイヤ配置時の位置決め作業が向上する
等優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のドットプリンタ用アーマチ
ュアを用いた印字ワイヤアセンブリを示す要部正面図で
ある。
【図2】本考案の一実施例のアーマチュアを用いた印字
ワイヤアセンブリの側面図である。
【図3】 本考案の他の実施例のドットプリンタ用アー
マチュアを用いた印字ワイヤアセンブリを示す一部破断
要部正面図である。
【図4】本考案の他の実施例のアーマチュアを用いた印
字ワイヤアセンブリの側面図である。
【図5】本考案の実施例および従来のアーマチュアを使
用した印字ワイヤアセンブリにおける印字ワイヤの接合
箇所付近の硬度分布を示すグラフである。
【図6】従来のドットプリンタ用アーマチュアを用いた
印字ワイヤアセンブリを示す要部正面図である。
【図7】従来のアーマチュアを用いた印字ワイヤアセン
ブリの側面図である。
【符号の説明】
1 印字ワイヤ取付部 2 アーマチュア本体 3 ワイヤ接合部 4 熱遮断溝 5 ワイヤ支承部 6 アーマチュア 7 印字ワイヤ 11 凹溝 12 銀ロウ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ワイヤと接合する印字ワイヤ取付部
    と、電磁石により吸引、離反されるアーマチュア本体と
    からなり、上記印字ワイヤ取付部に、ワイヤ接合部、熱
    遮断溝およびワイヤ支承部を順次形成したドットプリン
    タ用アーマチュアにおいて、上記ワイヤ接合部とワイヤ
    支承部のうち少なくともワイヤ支承部が印字ワイヤを抱
    持するように成したドットプリンタ用アーマチュア。
  2. 【請求項2】 熱遮断溝の巾wを0.3〜1mm、深さtを
    0.5〜3mmとした請求項1記載のドットプリンタ用アー
    マチュア。
JP1991029605U 1991-04-26 1991-04-26 ドットプリンタ用アーマチュア Expired - Lifetime JP2578039Y2 (ja)

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JPH04124642U JPH04124642U (ja) 1992-11-13
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JPH01169332U (ja) * 1988-05-18 1989-11-29

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JPH04124642U (ja) 1992-11-13

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