JP2876783B2 - ドットラインプリンタ用ハンマの製造方法 - Google Patents
ドットラインプリンタ用ハンマの製造方法Info
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- JP2876783B2 JP2876783B2 JP33769590A JP33769590A JP2876783B2 JP 2876783 B2 JP2876783 B2 JP 2876783B2 JP 33769590 A JP33769590 A JP 33769590A JP 33769590 A JP33769590 A JP 33769590A JP 2876783 B2 JP2876783 B2 JP 2876783B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、ドットラインプリンタ等に用いられるハン
マの製造方法に関するものである。
マの製造方法に関するものである。
印字ハンマ駆動装置は、第4図に示す如く、板バネ1
とその自由端に装着され先端にドット打撃部を有するア
マチュア2からなる印字ハンマ10と、永久磁石5、フロ
ントヨーク3、リアヨーク6及びリアヨーク6の上部脚
部に巻回された釈放電磁コイル7等からなり、前記アマ
チュア2すなわち板バネ5を吸引保持する磁気回路構造
とから構成されたものである。なお、前記板バネ1はそ
の下端が固定ネジ8を介してフロントヨーク3とスペー
サ4との間に装着されている。
とその自由端に装着され先端にドット打撃部を有するア
マチュア2からなる印字ハンマ10と、永久磁石5、フロ
ントヨーク3、リアヨーク6及びリアヨーク6の上部脚
部に巻回された釈放電磁コイル7等からなり、前記アマ
チュア2すなわち板バネ5を吸引保持する磁気回路構造
とから構成されたものである。なお、前記板バネ1はそ
の下端が固定ネジ8を介してフロントヨーク3とスペー
サ4との間に装着されている。
前記板バネ1は永久磁石5の磁気吸引力によりアマチ
ュア2を介してリアヨーク6のポール部9に常時吸引保
持されている。前記電磁コイル7を励磁すると前記磁気
吸引力は相殺され、前記板バネ1は装置の復元力により
飛行して前記アマチュア2先端を図示しない用紙及びイ
ンクリボンを介して図示しないプラテンに衝突させる。
この結果、用紙上にドットが印字される。
ュア2を介してリアヨーク6のポール部9に常時吸引保
持されている。前記電磁コイル7を励磁すると前記磁気
吸引力は相殺され、前記板バネ1は装置の復元力により
飛行して前記アマチュア2先端を図示しない用紙及びイ
ンクリボンを介して図示しないプラテンに衝突させる。
この結果、用紙上にドットが印字される。
かかる機構において問題となるのは、前記板バネ1の
強度、バネ特性及び板バネ1とアマチュア2接合部の強
度である。
強度、バネ特性及び板バネ1とアマチュア2接合部の強
度である。
従来、板バネ1に熱処理を施した炭素工具鋼の板材
(ビッカーズ硬さ500)を用い、アマチュア2をかしめ
により接合していたが、印字速度の高速化を図るべく印
字ハンマ10の実装密度を高くした場合、印字ハンマ10の
ピッチが狭くなり、かしめによる接合は困難である。ま
た、多数回繰り返して加えられる前記印字ハンマ10の衝
撃力に対して、かしめでは十分な機械的強度が得られな
い。
(ビッカーズ硬さ500)を用い、アマチュア2をかしめ
により接合していたが、印字速度の高速化を図るべく印
字ハンマ10の実装密度を高くした場合、印字ハンマ10の
ピッチが狭くなり、かしめによる接合は困難である。ま
た、多数回繰り返して加えられる前記印字ハンマ10の衝
撃力に対して、かしめでは十分な機械的強度が得られな
い。
そこで、レーザ、光ビーム、スポット溶接等の局部加
熱によるロー付けが考えられるが、局部加熱の場合、加
熱された部分が局部的に軟化し、組織が不均一となって
強度及び印刷特性上好ましくない。高周波ロー付けの場
合も同様に、ハンマが微小で形状も複雑なため、均一な
加熱が得られない。
熱によるロー付けが考えられるが、局部加熱の場合、加
熱された部分が局部的に軟化し、組織が不均一となって
強度及び印刷特性上好ましくない。高周波ロー付けの場
合も同様に、ハンマが微小で形状も複雑なため、均一な
加熱が得られない。
前記板バネ1は均一で強靱な組織を必要とすることか
ら、板バネ1とアマチュア2のロー付け後に熱処理を行
わなくてはならない。しかし、印字ハンマ10はロー付け
工程と熱処理工程の両方で高温に加熱されるため、板バ
ネ1のユニット歪みが大きくなる。また、熱処理工程の
加熱の際、接合したロー材が流れ出して、前記接合部に
空隙が生じ、印字ハンマ10の強度が低下してしまう。
ら、板バネ1とアマチュア2のロー付け後に熱処理を行
わなくてはならない。しかし、印字ハンマ10はロー付け
工程と熱処理工程の両方で高温に加熱されるため、板バ
ネ1のユニット歪みが大きくなる。また、熱処理工程の
加熱の際、接合したロー材が流れ出して、前記接合部に
空隙が生じ、印字ハンマ10の強度が低下してしまう。
本発明の目的は、高品質の印字ハンマを提供すること
にある。
にある。
本発明は、板バネとアマチュアからなる印字ハンマの
接合工程と熱処理工程を同時に行うと、前記板バネとア
マチュアの歪みが小さくなり、接合強度、バネ特性等が
向上する点に着目し、印字ハンマの製造方法を工夫した
ものじある。
接合工程と熱処理工程を同時に行うと、前記板バネとア
マチュアの歪みが小さくなり、接合強度、バネ特性等が
向上する点に着目し、印字ハンマの製造方法を工夫した
ものじある。
以下本発明を実施例図面を参照して説明する。
第1図は本発明製造法で作られた印字ハンマを示す側
面図、第2図は第1図の正面図である。
面図、第2図は第1図の正面図である。
第2図に示す如く、アマチュア2は板バネ1上端に従
来の実装密度より50%アップしてロー付けされており、
ピッチ間隔は3mm以下にしている。
来の実装密度より50%アップしてロー付けされており、
ピッチ間隔は3mm以下にしている。
板バネ1とアマチュア2を図示しない固定治具に組み
込み、接合する場所にロー材11をセットし、炉中に入れ
て、板バネの焼き入れ温度かつロー付け温度を満たす温
度で加熱して焼き入れを行い、続いて適当な温度で焼き
戻しを行う。前記アマチュア2と板バネ1の接合は、適
当な量のロー材11を接合部の適当な場所1カ所もしくは
数カ所に設置することで、溶融したロー材11を毛細管現
象によって接合部全体に浸透させて行う。使用するロー
材11については、板バネ材の適正な焼き入れ温度範囲に
溶融温度を持つ銀、銅、ニッケル等が適しているが、前
記焼き入れ温度範囲内に溶融温度を持つロー材ならば何
でもよい。炉は、酸化物の生成を妨げ、ロー材の濡れ性
をよくするため、真空中、不活性ガス中または還元ガス
中がよい。焼き入れ時の冷却は、ガス冷却、油冷却、水
冷却等板バネ1の焼き入れ性にあったものを選べばよ
い。
込み、接合する場所にロー材11をセットし、炉中に入れ
て、板バネの焼き入れ温度かつロー付け温度を満たす温
度で加熱して焼き入れを行い、続いて適当な温度で焼き
戻しを行う。前記アマチュア2と板バネ1の接合は、適
当な量のロー材11を接合部の適当な場所1カ所もしくは
数カ所に設置することで、溶融したロー材11を毛細管現
象によって接合部全体に浸透させて行う。使用するロー
材11については、板バネ材の適正な焼き入れ温度範囲に
溶融温度を持つ銀、銅、ニッケル等が適しているが、前
記焼き入れ温度範囲内に溶融温度を持つロー材ならば何
でもよい。炉は、酸化物の生成を妨げ、ロー材の濡れ性
をよくするため、真空中、不活性ガス中または還元ガス
中がよい。焼き入れ時の冷却は、ガス冷却、油冷却、水
冷却等板バネ1の焼き入れ性にあったものを選べばよ
い。
この結果、板バネ1とアマチュア2の接合強度、バネ
特性、板バネ1の強度が向上し、500行/分で109回の印
字ができるようになる。
特性、板バネ1の強度が向上し、500行/分で109回の印
字ができるようになる。
例えば、板バネ1材として炭素工具鋼(Sh5)を用い
た場合、ロー材は銀ローが適当である。これらを真空炉
にて830℃に加熱した後、油冷却し、400℃で焼き戻し処
理を行い、炉冷する。この結果、板バネの反りの度合い
である平坦度は±30μm以内に制御することができる。
また、板バネ1とアマチュア2は強固な接合度合(引張
強度20kg/mm以上)を有すると共に、前記板バネ1は均
一な硬さ(ビッカース硬さ500)となって良好なバネ特
性が得られ、500行/分で109回の印字を行うことができ
る。
た場合、ロー材は銀ローが適当である。これらを真空炉
にて830℃に加熱した後、油冷却し、400℃で焼き戻し処
理を行い、炉冷する。この結果、板バネの反りの度合い
である平坦度は±30μm以内に制御することができる。
また、板バネ1とアマチュア2は強固な接合度合(引張
強度20kg/mm以上)を有すると共に、前記板バネ1は均
一な硬さ(ビッカース硬さ500)となって良好なバネ特
性が得られ、500行/分で109回の印字を行うことができ
る。
第3図は本発明製造方法により製作された印字ハンマ
20の他の例を示すもので、アマチュア2を板バネ1の上
端近傍に設けられた穴にロー材11を介して挿入して接合
するようにしたものである。
20の他の例を示すもので、アマチュア2を板バネ1の上
端近傍に設けられた穴にロー材11を介して挿入して接合
するようにしたものである。
本発明によれば、板バネとアマチュアの接合工程と焼
き入れ工程を同時に行うようにしたので、接合強度、バ
ネ特性、板バネの強度が向上し、印字動作中に印字ハン
マが変形したり折損することはなくなる。また、ハンマ
の歪みもなく、高精度化を図ることができる。更に、か
しめと比べて実装密度を高くできるので、印字速度の向
上に寄与することが可能となる。
き入れ工程を同時に行うようにしたので、接合強度、バ
ネ特性、板バネの強度が向上し、印字動作中に印字ハン
マが変形したり折損することはなくなる。また、ハンマ
の歪みもなく、高精度化を図ることができる。更に、か
しめと比べて実装密度を高くできるので、印字速度の向
上に寄与することが可能となる。
第1図は本発明製造法で作られた印字ハンマを示す側面
図、第2図は第1図の正面図、第3図は本発明製造法に
より製作された印字ハンマの他の実施例を示す側面図、
第4図は印字ハンマ駆動装置の一例を示す側面断面図で
ある。 図において、1は板バネ、2はアマチュア、10は印字ハ
ンマ、11はロー材である。
図、第2図は第1図の正面図、第3図は本発明製造法に
より製作された印字ハンマの他の実施例を示す側面図、
第4図は印字ハンマ駆動装置の一例を示す側面断面図で
ある。 図において、1は板バネ、2はアマチュア、10は印字ハ
ンマ、11はロー材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 修 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社内 (72)発明者 菰田 郁男 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社内 審査官 尾崎 俊彦 (56)参考文献 特開 平2−1330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/235 B41J 2/245 B41J 2/275 - 2/28
Claims (4)
- 【請求項1】板バネの自由端に装着されたアマチュアを
取付けたハンマにおいて、 前記板バネとアマチュアの接合工程と熱処理工程を同時
に行うことを特徴としたドットラインプリンタ用ハンマ
の製造方法。 - 【請求項2】前記接合工程はロー付けであることを特徴
とする請求項1記載のドットラインプリンタ用ハンマの
製造方法。 - 【請求項3】接合工程及び熱処理工程の加熱温度を760
〜900℃とすることを特徴とする請求項1記載のドット
ラインプリンタ用ハンマの製造方法。 - 【請求項4】焼き戻し加熱温度を370〜450℃とすること
を特徴とする請求項1記載のドットラインプリンタ用ハ
ンマの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33769590A JP2876783B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | ドットラインプリンタ用ハンマの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33769590A JP2876783B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | ドットラインプリンタ用ハンマの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04201572A JPH04201572A (ja) | 1992-07-22 |
JP2876783B2 true JP2876783B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=18311093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33769590A Expired - Fee Related JP2876783B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | ドットラインプリンタ用ハンマの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876783B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP33769590A patent/JP2876783B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH04201572A (ja) | 1992-07-22 |
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