JP3008581B2 - ドット式プリンタ用印字ハンマの製造方法 - Google Patents

ドット式プリンタ用印字ハンマの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットラインプリンタ
等に用いられる印字ハンマの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】印字ハンマ駆動装置は、図4に示すごと
く、板バネ1とその自由端に装着され先端にドット打撃
部を有するアマチュア2からなる印字ハンマ14と、永
久磁石5、フロントヨーク3、リアヨーク6及び該リア
ヨーク6の上部脚部に巻回された釈放電磁コイル7等か
らなり、前記アマチュア2すなわち板バネ5を吸収保持
する磁気回路構造とから構成されるものである。なお、
前記板バネ1はその下端が固定ネジ8を介してフロント
ヨーク3とスペーサ4との間に装着されている。
【0003】前記板バネ1は永久磁石5の磁気吸引力に
よりアマチュア2を介してリアヨーク6のポール部9に
常時吸引保持されている。前記電磁コイル7を励磁する
と前記磁気吸引力は相殺され、前記板バネ1はその復元
力により飛行して前記アマチュア2先端を図示しない用
紙及びインクリボンを介して図示しないプラテンに衝突
させる。この結果、用紙上にはドットが印字される。
【0004】従来、この種のドットプリンタ用印字ハン
マは、図6に示すように、板バネ1に設けた取付穴にア
マチュア2のフランジが接触するまで差し込み、アマチ
ュア2の後端をかしめて板バネ1とアマチュア2を固着
している。
【0005】または、図7のように、アマチュア2の後
端をレ−ザあるいは電子ビ−ムで、スポット状に複数箇
所照射し、板バネ1及びアマチュア2の一部を溶かし、
固着させる方法もある。
【0006】その他、図8に示すようなワイヤドットタ
イプの印字ハンマでは、アマチュア2とワイヤ12をロ
−付で接合しており、ロ−材の濡れ性向上のため、アマ
チュア2とワイヤ12の両方もしくはどちらか一方に予
め化学Niメッキ(P3%以上)を施している例があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の板バネとアマチ
ュアをかしめにより接合する方法では、印字速度の高速
化を図るべく印字ハンマの実装密度を高くした場合、印
字ハンマのピッチが狭くなり、接合は困難である。そし
て、このような狭いピッチ間隔では、多数回繰り返して
加えられる前記印字ハンマの衝撃力に対して、かしめで
は十分な機械的強度が得られない。
【0008】また、レ−ザや電子ビ−ムで接合する方法
は、印字ハンマのピッチ間隔が狭くなった場合でも対応
できるが、接合部がスポット状で部分的なため、かしめ
同様十分な機械的強度が得られない。ここで、レ−ザや
電子ビ−ムで接合部全面を溶融させる方法もあるが、こ
れはアマチュア及び板バネに対する熱影響が大きく現実
的でない。
【0009】そこで、ロー付による接合が考えられる
が、板バネとアマチュアの接合面が1面の場合、銀−銅
系のロー材では強度不足である。ここで、さらに高強度
のNi系のロー材を用いた場合には、このロー材のロー
付温度が900℃以上であるために、板バネの結晶粒粗
大化による脆化及び板バネの歪が大きくなる問題が生ず
る。
【0010】従って、板バネとアマチュアの接合面を2
面以上にする必要があるが、銀−銅系のロー材を用いる
場合、ロー回りを安定させるためには、接合部に予めN
iメッキを施しておく必要がある。しかし、従来一般的
にプリンタ部品に用いられているPを3%以上含む化学
Niメッキでは、ロー付温度(630℃以上)に加熱した
場合、メッキ中のPがメッキ表層部に析出しメッキが脆
化し、印字中に接合部のメッキ内部からクラックを生
じ、接合部の強度が低下してしまう。図1、図3、図5
に示す板バネ1とアマチュア2の接合部は、図8に示す
ワイヤドットタイプの印字ハンマ18のワイヤ12とア
マチュア2の接合部に比べ、高い接合強度が要求される
ので、この場合強度的に不十分である。
【0011】本発明の目的は、上記問題を解決し、十分
な機械的強度を持つ高品質の印字ハンマを提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、板バネとアマチュアからなる印
字ハンマの接合において、前記アマチュアまたは板バネ
のどちらか一方の接合部に溝、段差もしくは穴等よりな
る係合部を形成して、前記板バネ及びアマチュアに予め
Niメッキを施した後、これら板バネとアマチュアを少
なくとも2面で接触させ、ロー付により接合するように
した。
【0013】ロー材は、銀−銅合金系が良い。このロー
材を選出したのは、接合強度が高くまた板バネの結晶粒
を粗大化させない程度の温度でロー付できるためであ
る。これらのロー材は、加熱方法や板バネ及びアマチュ
アの材質により、適当な溶融温度を持つものを選択でき
る。
【0014】接合部のメッキは、上記ロー材に対して濡
れ性に優れたNiメッキが良い。また、Niメッキはロ
ー付時に母材の鉄及びロー材中の銅と相互に拡散するの
で、強固な接合強度が得られる。この時のNiメッキ
は、Ni以外の成分を含まない電解Niメッキまたは電
解、無電解どちらにおいても、Ni以外の成分が3%以
下のメッキが良い。
【0015】メッキ厚さは1〜30μmが好ましい。メ
ッキ厚さが1μm以下では、母材の表面粗さに起因した
接合不良を起こし易く、メッキ厚さが30μm以上では
膜厚のバラツキが大きくなり、高い寸法精度が要求され
る印字ハンマにおいては好ましくないからである。
【0016】
【作用】上記のように接合した印字ハンマは、2面以上
で接合され、しかも板バネとアマチュアは予めNiメッ
キ(Ni97%以上)されているため、ロ−材が接合部
全面に浸透するので、安定して強固な接合強度が得られ
る。また、メッキ自体もNi以外の成分が3%以下なの
で、ロ−付時の加熱による脆化がなく、印字中クラック
を生ずることがない。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例を示した図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は本発明で作られた印字ハンマの一実
施例を示す側面図であり、図2は図1の正面図である。
【0019】アマチュア2は板バネ1上端に従来の実装
密度より50%アップしてロー付されており、ピッチ間
隔は3mm以下にしている。
【0020】炭素工具鋼でできた板バネ1及びアマチュ
ア2に電解メッキで純Niメッキを各5μmずつ全面に
施し、アマチュア2の溝に板バネ1を差し込み、接合面
は3面とし、これらを図示しない固定治具に組み込ん
だ。次に適当な量のロー材10を接合部の適当な場所1
箇所もしくは数箇所に設置した。ロー材10には、比較
的低温に融点をもつJIS規格BAg−1(融点619
℃)を用い、不活性ガス雰囲気中で、光ビームで加熱
し、ロー材10を溶融させ毛細管現象によって接合部全
体に浸透させた。この結果、板バネ1とアマチュア2接
合部は強固な接合強度(引張強度:20Kg/mm2以上)を有
し、印字ハンマ14はリピタビリティ400μsで10
9回の印字ができた。
【0021】図5は、本発明で作られた印字ハンマの他
の実施例を示す側面図である。
【0022】板バネ1及びアマチュア2に第1の実施例
と同様に炭素工具鋼を用い、電解メッキで純Niメッキ
を各5μmずつ図5に示すように接合部付近のみに部分
メッキ13を施した。接合部付近以外の部分はシリコン
ゴムでマスキングを施し、メッキ付着を防止した。次に
第1の実施例と同様に板バネ1、アマチュア2及びロー
材をセットし、第1の実施例と同条件で接合した。この
結果、ロー材はメッキを施した板バネ1とアマチュア2
の接合部のみに流れ込み、接合部以外には全く流れなか
った。その後、メッキを施さなかった部分は、アルカリ
着色で防錆処理した。この場合、ロー材は必要最小限の
量で済み、また、ロー材が板バネ1に流れてバネ特性に
悪影響を与えることもなく、印字ハンマ15はリピタビ
リティ400μsで109回の印字ができた。
【0023】図3は、本発明で作られた印字ハンマの他
の実施例を示す側面図である。
【0024】板バネ1及びアマチュア2に第1の実施例
と同様に炭素工具鋼を用い、電解メッキで純Niメッキ
を各5μmずつ全面に施し、板バネ1の取付穴にアマチ
ュア2のフランジが接触するまで差し込み、アマチュア
2の後端にロ−材10を1箇所もしくは数箇所にセット
し、第1の実施例と同条件で接合した。この結果、印字
ハンマ20の板バネ1とアマチュア2の接合部は、図
6、図7に示すかしめやスポット溶接した印字ハンマ1
6、17の接合部と同様の形状であるが、印字ハンマ2
0は印字ハンマ16、17に比べ、高い接合強度を有
し、リピタビリティ400μsで109回の印字ができ
た。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、板バネとアマチュアは
2面以上で接合され、しかも板バネ及びアマチュアには
予めNiメッキ(Ni97%以上)を施したので、ロー材
が接合部全面に浸透し、接合強度の信頼性が高くなる。
また、メッキがロー付時に脆化しロー付部が破損するこ
ともなくなる。更にかしめと比べて実装密度を高くでき
るので、印字速度の向上に寄与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で作られた印字ハンマの一実施例を示
す側面図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 本発明で作られた印字ハンマの他の実施例を
示す側面図である。
【図4】 印字ハンマ駆動装置の一例を示す側面断面図
である。
【図5】 本発明で作られた印字ハンマの他の実施例を
示す側面図である。
【図6】 かしめにより接合した従来による印字ハンマ
を示す側面図である。
【図7】 レ−ザあるいは電子ビ−ムでスポット溶接し
た従来による印字ハンマを示す斜視図である。
【図8】 ロー付で接合した従来によるワイヤドットタ
イプの印字ハンマを示す側面図である。
【符号の説明】
1は板バネ、2はアマチュア、10はロー材、14は印
字ハンマである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−532(JP,A) 特開 昭59−93360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の面から構成された板バネの自由端
    に装着されたアマチュアを備えた印字ハンマにおいて、 前記アマチュアまたは板バネのどちらか一方の接合部に
    係合部を設け、前記板バネ及びアマチュアに予めNiメ
    ッキを施した後、これら板バネとアマチュアを少なくと
    も2面で接触させ、ロー付により接合することを特徴と
    するドット式プリンタ用印字ハンマの製造方法。
  2. 【請求項2】前記板バネとアマチュアの接合は、銀−銅
    合金系のロー材によるロー付とすることを特徴とする請
    求項1記載のドット式プリンタ用印字ハンマの製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記板バネ及びアマチュアに施すNiメッ
    キは厚さ1μm以上30μm以下であり、メッキ成分は
    Niが97%以上であることを特徴とする請求項1記載
    のドット式プリンタ用印字ハンマの製造方法。
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