JP2577627B2 - 高純度2―(2’―クロロエトキシ)エタノールの製造方法 - Google Patents

高純度2―(2’―クロロエトキシ)エタノールの製造方法

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JP2577627B2 JP63307424A JP30742488A JP2577627B2 JP 2577627 B2 JP2577627 B2 JP 2577627B2 JP 63307424 A JP63307424 A JP 63307424A JP 30742488 A JP30742488 A JP 30742488A JP 2577627 B2 JP2577627 B2 JP 2577627B2
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は高純度の2−(2'−クロロエトキシ)エタノ
ールの製造方法に関し、更に詳しくはエチレンクロロヒ
ドリンとエチレンオキシドを特定の触媒の存在下に反応
させて得られる反応生成液中の副生物含量が少なく、更
にヒドロキシエトキシエチル化剤として有用な該化合物
を容易に製造する方法に関する。
「従来技術」 従来から、2−(2'−クロロエトキシ)エタノール
(以下、CEEと略す。)の製造方法として、 (1)ジエチレングリコール(以下、DEGと略す。)に
塩化チオニルを反応させる方法、 (2)DEGに塩化水素を反応させる方法又は (3)エチレンクロロヒドリン(以下、ECHと略す。)
に特定の触媒の存在下エチレンオキシド(以下、EOと略
す。)を反応させる方法 等が知られている。
然し乍ら、(1)の方法は選択率が低く副生物が多い
ばかりでなく、高価な塩化チオニルを使用するため工業
的には有利とは言い難い方法であった。
(2)の方法では、水、ジオキサン、ECH、ジクロロ
エチルエーテル或はエチレングリコール(以下、EGと略
す。)その他の数多くの副生物が比較的に多量副生し、
精製して高純度のCEEを得るには必ずしも有利な方法と
は言い難い。
更に(3)の方法を用いた先行例(工業化学雑誌第64
巻1192頁(1961年)参照)にあっては、触媒として硫酸
が使用される為か、CEEの外にECHに2分子以上のEOが付
加した化合物、即ちポリエチレングリコールの末端の1
コが塩素置換された化合物が多量に副生するばかりでな
く多量のEG及びDEGの副生を伴い、高純度のCEEを得るに
は有利な方法とは言い難い。同様に(3)の方法で触媒
としてモリブデン酸化合物類又はタングステン酸化合物
類が用いられた例が特開昭59−67235号公報に示されて
いるが、この方法では、ポリエチレングリコールの末端
塩素化物の副生を比較的に抑制することが出来ても、目
的とするCEEとの蒸溜分離が極めて困難なEGの副生は依
然として抑えることが出来ず従ってEG含量が0.1%未満
の高純度CEE を製造する事が困難であった。
「発明が解決しようとする問題点」 以上の点を考慮し、ECHとEOとの反応から、目的とす
る製品との蒸溜分離の難しいMEGの如き煩わしい副生物
を殆ど副生することなく、高純度のCEEを得る方法につ
いて検討した。
「問題を解決するための手段」 即ち、本発明は周期率表III b族元素、亜鉛、錫、及
びモリブデンのハロゲン化物からなる群から選ばれる少
なくとも一種の化合物の存在下、ECHとEOを反応させる
事を特徴とする高純度CEEの製造方法である。
本発明において使用されるの触媒は前述の如く、周期
率表III b族元素、亜鉛、錫、及びモリブデンのハロゲ
ン化物類である。これらの例としては、三フッ化ホウ
素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、塩化アルミ、臭化ア
ルミ、沃化アルミ、塩化インジウム、塩化亜鉛、沃化亜
鉛、四塩化錫、四臭化錫、フッ化モリブデン、塩化モリ
ブデン等を挙げることが出来るが、これらの化合物類は
単独でも、又混合物としても本発明方法の触媒として使
用することが出来る。更に、三フッ化ホウ素などの化合
物は例えば、ジエチルエーテルの如き溶媒との錯体とし
ても用いることが出来る。
これら、触媒の使用量は該反応に用いるECHに対して
0.001〜10重量%の範囲が好ましく、更に、好ましくは
0.1〜5重量%の範囲である。0.001%未満の使用量で
は、触媒としての機能が発揮されないばかりか、製造さ
れるCEEの高純度化に極めて障害となるMEG等の副生抑止
効果が著しく低下し、好ましくない。又、10重量%を超
えての使用は特に著しい効果はなく、工業的に意味がな
い。
本発明方法を実施するに際しては、20〜150℃の範囲
で反応を行うことが好ましい。20℃未満では反応が極め
て遅いだけでなく、該反応が発熱を伴う為に冷却を強化
せねばならず、何ら好ましいことはない。又、150℃を
超えた温度で反応を行なえば、不純物の副生が顕著とな
り、しかもCEEの選択率が低下し、更にCEEとの分離が極
めて難しい副生物が増加し、高純度のCEEを得ることが
極めて難しくなり、好ましくない。
EO/ECHモル比は低い方が良いことは云う迄もないが、
未反応のECHの回収量が増加する上、反応効率が低下し
好ましくなく、好ましい範囲はEO/ECHが1/1乃至1/10で
あり、これを超えてのモル比では回収すべきECH量が増
加して意味がない。
本発明方法を実施する場合、一般的には予め反応器に
ECHを仕込み連続的又は間歇的にEOを添加する半連続式
で行うことが出来るが、特にこの方法に限定されず、回
分式又は連続式で行なうことも可能である。
かくして、本発明方法に従い得られた反応混合物はそ
のまま、或いは塩基性化合物によって中和した後、蒸溜
することによって目的とする高純度のCEEを簡単に単離
する事が出来る。
「実施例」 以下に実施例及び比較例を挙げ本発明を更に詳しく説
明するが、これらに限定されるものではない。尚、以下
の記述に於いて、「部」と記すのは特に限定のない限り
重量部を示す。
実施例1 EO供給管を付けた500容量部のオートクレーブにECH24
1.6部及び三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体0.5部
を仕込み、窒素ガスにて系内を置換した。オートクレー
ブ内温を35℃にした後、EOの供給を始め、内温40℃を保
つ様に30分間で連続的にEO44.0部を供給した。更に、内
温40℃を保って10分間熟成反応を行なった。
その後、オートクレーブを冷却して開封し、反応混合
物を取り出した。この反応混合物をガスクロマトグラフ
分析した所、残存するEO 0.1wt%、ECH58.9wt%、CEE2
5.4wt%、2−(2'−クロロエトキシエトキシ)エタノ
ール12.8wt%及び2−(2'−クロロエトキシエトキシエ
トキシ)エタノール2.6wt%の組成であり、EGは実質的
には検出されなかった。
この混合物に炭酸ナトリウム0.4部を加えた後精溜
し、純度が99.8wt%でありEG含有率0.01wt%の高純度CE
E72.0部を得た。
比較例1 触媒を濃硫酸1.3部、反応温度を70℃とし、実施例1
記載の方法をくりかえした。
反応混合物を分析した所、ジオキサン5.4wt%、ECH6
7.2wt%、CEE16.9wt%、EG0.3wt%及び他の副生物9.9wt
%の組成であった。
このものを中和後精溜したが、得られた47.8部のCEE
にはEGが1.6wt%も含まれていた。
比較例2 触媒として12−モリブドリン酸2.5部を用い、反応温
度を60℃として実施例1を繰り返した。
反応混合物を分析した所、ECH59.3wt%、CEE22.9wt
%、EG0.2wt%及び他の副生物16.9wt%の組成であっ
た。
このものを中和後精溜したが、得られた64.9部のCEE
にはEGが0.9wt%も含まれていた。
実施例2 実施例1と同様のオートクレーブにECH241.6部及び触媒
として塩化亜鉛2.9部を仕込み、窒素ガスで系内を置換
した。オートクレーブ内温が110℃になる迄加熱した
後、EO供給を開始し、同内温を110℃に保ちながら40分
かけて間歇的にEO44.0部を供給した。更に、110℃で30
分間熟成反応を行なった。
この反応液をガスクロマトグラフィーにて分析した
所、EGは検出される程含有されていなかった。反応液を
炭酸ナトリウムで中和した後、精溜した所、EGの含有率
が0.03%で純度が99.9wt%のCEEを72.8部得た。
実施例3 触媒として四塩化錫5.2部及びEO66.1部を用い、反応
温度を110℃に保ち、EO供給時間80分、熟成時間30分と
して実施例1を繰り返した。
純度99.5wt%、EG含有率0.04wt%のCEE95.2部が得ら
れた。
実施例4 触媒として塩化モリブデン5.5部及びEO22.0部を用
い、反応温度を90℃に保ち、EO供給時間40分、熟成時間
20分として実施例1を繰り返した。
純度99.7wt%、EG含有率0.02wt%のCEE49.7部が得ら
れた。
実施例5〜8 第1表に示す反応条件にて実施例1を繰返し、これら
の結果を第1表に示した。
「発明の効果」 エチレンクロルヒドリンとエチレンオキシドを反応さ
せ2−(2'−クロロエトキシ)エタノールを製造するに
際して、本発明方法に従う特定の触媒を用いれば、蒸溜
による分離の極めて困難な副生物の生成が抑制され、高
収率で該化合物を製造することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/138 B01J 27/138 X C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周期律表III b族元素、亜鉛、錫及びモリ
    ブデンのハロゲン化物からなる群から選ばれる少なくと
    も一種の化合物の存在下、エチレンクロロヒドリンとエ
    チレンオキシドを反応させる事を特徴とする高純度2−
    (2'−クロロエトキシ)エタノールの製造方法。
  2. 【請求項2】周期律表III b族元素がホウ素、アルミニ
    ウム、インジウムからなる群から選ばれる少なくとも一
    種の元素である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記ハロゲン化物がエチレンクロロヒドリ
    ンに対し、0.001乃至10重量%用いる事を特徴とする特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】反応温度が20乃至150℃である特許請求の
    範囲第1項、第2項又は第3項記載の方法。
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