JPH0597774A - ジアルキルカーボネートの製造法 - Google Patents

ジアルキルカーボネートの製造法

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JPH0597774A
JPH0597774A JP4061555A JP6155592A JPH0597774A JP H0597774 A JPH0597774 A JP H0597774A JP 4061555 A JP4061555 A JP 4061555A JP 6155592 A JP6155592 A JP 6155592A JP H0597774 A JPH0597774 A JP H0597774A
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alkylene
carbonate
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catalyst
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Hans-Josef Buysch
ハンスーヨゼフ・ブイシユ
Alexander Klausener
アレクサンダー・クラウゼナー
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    • C07C68/065Preparation of esters of carbonic or haloformic acids from organic carbonates from alkylene carbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D317/34Oxygen atoms
    • C07D317/36Alkylene carbonates; Substituted alkylene carbonates
    • C07D317/38Ethylene carbonate
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アルキレンオキシドとCO2から実質的に定
量的な変化率と高いアルキレンカーボネートの収率を得
られ、さらにアルカノールとのエステル交換反応により
所望のジアルキルカーボネートが高い変化率と選択性で
得られる工業的方法を提供する。 【構成】 第1工程では炭素数2〜8のアルキレンオキ
シドを、予め作ったアルキレンカーボネート反応媒質中
で40〜190℃、10bar未満の圧力でCO2と反
応させ、第2工程ではアルキレンカーボネートを(シク
ロ)脂肪族C1〜C10モノヒドロキシアルコールを用
い、50〜160℃、自発性の圧力下でエステル交換さ
せ、第1と第2工程共、式1 [Aa−Xbm・[Bcdn (1) (Aは例えば短周期型の周期率表の第3周期第IIa族
に属する金属の陽イオン、Xは酸の陰イオン、Bは例え
ばアルカリ金属またはアルカリ土類金属の陽イオン、
Yはハロゲンイオン、aとbは1〜5の整数、cとdは
1〜3の整数、mとnは独立に0.001〜1の数であ
る)の二官能性触媒の存在下に行うジアルキルカーボネ
ートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は第一段階において関連したアルキ
レンカーボネートをつくり、次いでこれをアルカノール
でエステル交換させるアルキレンオキシド、CO2およ
びアルカノールからジアルキルカーボネートを製造する
方法に関する。本発明方法は下記に説明する二官能性の
触媒を使用することを特徴としている。
【0002】触媒の存在下においてアルキレンオキシド
をCO2と反応させるとアルキレンカーボネートが生じ
ることは公知である。しかしこの反応において工業的に
適切な反応速度を得るためには高温および高圧が必要で
ある。しかしこのような反応条件を使うことは、一方で
は特定の工業的に興味のある低分子量のアルキレンカー
ボネートが、また他方では原料として用いられるアルキ
レンオキシドがこれらの温度および圧力では分解するた
め、安全装置を必要とするという点で問題がある。さら
に温度および圧力をコントロールするためには一般に装
置に対し高額な投資が必要である。このような反応を行
う際に従来使用されて来た触媒は例えば次のようなもの
であった。アンモニウム、フォスフォニウムまたはスル
フォニウムのハロゲン化物(ドイツ特許公開明細書第3
244 456号);アルコールのようなプロトン性
化合物と含窒素塩基との組み合わせ(ドイツ特許公開明
細書第2 611 087号);ハロゲン化アルソニウ
ム(ヨーロッパ特許第180 387号);ハロゲン化
フォスフォニウム(米国特許第2,994,705
号);3級フォスフィンとアルコールとの組み合わせ
(WO84/03 701);およびアルカリ金属移動
触媒と錯体配位子としてのクラウンエーテル、ジアザビ
シクロオクテンまたはテトラメチルエチレンジアミンと
の組み合わせ[モナートシャフテ・デル・ヘミー(Mo
natsh.Chem.)誌115巻205〜214頁
(1984年)]。
【0003】アルキレンカーボネートをアルコールでエ
ステル交換し、ジアルキルカーボネートを得る方法は公
知である。従ってドイツ特許公開明細書第2 740
243号に従えば、アルカリ金属化合物の存在下におい
てエチレンカーボネートまたはプロピレンカーボネート
をメタノールまたはエタノールと反応させることにより
ジメチルカーボネートまたはジエチルカーボネートが高
収率で得られる。この反応には150〜200℃の温度
とそれに伴う圧力が必要である。温度が低い場合には使
用できないほど長いエステル交換反応時間が必要であ
る。
【0004】ドイツ特許公開明細書第2 740 25
1号の方法においては反応をタリウム化合物の存在下に
おいて行うが、高温度とそれに伴う圧力下においてのみ
高収率が得られる。
【0005】さらにアルキレンオキシド、CO2および
アルコールから直接アルキルカーボネートを得る方法も
知られている(ヨーロッパ特許第1777号)。この場
合も高温とそれに伴う圧力を使用しなければならない。
また副成物としてグリコールエーテルが得られ、別の蒸
溜工程でこれを分離しなければならない。
【0006】ヘミッシェ・ベリヒテ(Chem.Be
r.)誌119巻1090〜1094頁(1986年)
においては、アルキレンオキシド(オキシラン)とCO
2との反応を常温、常圧で行うことが提案されている。
このためには触媒のアルキレンオキシド溶液をCO2
飽和させる。この提案に従い、ルイス酸として作用する
金属二塩化物およびオニウムのヨー化物または臭化物か
ら成る二官能性の触媒を使用すれば、ある場合には同文
献記載の温和な条件下においてアルキレンオキシドがか
なり高い収率で得られる。しかし一般に反応時間は長
い。反応時間が長く、大部分の場合には収率が不適切で
あるという欠点の他に、工業的規模における安全性に危
険があるために、触媒の存在下において大量のアルキレ
ンオキシドを取り扱うことは不可能である。従ってこの
提案は幾つかの点において、高温、高圧において約99
%の収率がしばしば得られる前記の方法とは鋭く対立す
るものである。
【0007】上記方法で得られるアルキレンオキシドを
アルコールとエステル交換させるためには、アルキレン
カーボネート中に含まれる触媒は一般に除去しなければ
ならないが、これはしばしば触媒残渣からアルキレンカ
ーボネートを蒸溜することにより行われる。一般に残渣
の触媒は再使用することができる。アルキレンカーボネ
ートをつくるために提案された触媒の幾つか、例えば4
級アンモニウム塩は、従来からエステル交換触媒として
使用されて来た。しかし得られるエステル交換速度は満
足できないものであった。
【0008】従って現在に至るまで、工業的に使用でき
る条件下においてアルキレンオキシドと二酸化炭素から
アルキレンカーボネートを合成することができ、実質的
に定量的な変化率と実質的に高いアルキレンカーボネー
トの収率を同時に得ることができ、さらにアルカノール
とのエステル交換反応により所望のジアルキルカーボネ
ートが得られ、好適な場合にはアルキレンカーボネート
の分離および中間的な精製を行わずに済ますことがで
き、またこの第2工程(エステル交換工程)においても
最終的な所望のジアルキルカーボネートに関し高い変化
率と選択性が得られるような工業的方法は存在していな
い。
【0009】本発明においては両方の反応工程、即ちア
ルキレンカーボネートの生成および以後のエステル交換
工程は、下記に示す式(I)の二官能性触媒の存在下に
おいて有利に行うことができ、40〜190℃の工業的
に適した温度および10バールより低い圧力下において
操作可能であり、本発明のこの二つの反応工程は該触媒
系により有利な影響を得ることができることが見出ださ
れた。
【0010】このことは、ヘミッシェ・ベリヒテ誌12
3巻277〜283頁(1990年)に従えば、二官能
性触媒の存在下におけるCO2とアルキレンオキシドと
の反応は50℃より高い温度においてはすでに逆行し、
アルキレンカーボネートがCO2、アルキレンオキシド
およびアルデヒドヘ分解する反応が始まる(上記文献2
78頁、左欄2節目)とされていることを考えると驚く
べきことである。
【0011】また本発明方法は、式(I)の同じ二官能
性触媒の存在下において中間体として生成するアルキレ
ンカーボネートとアルコールとのエステル交換反応は工
業的に使用できる温和な条件下において既に迅速に且つ
円滑に進行するが、これらの二官能性触媒の個々の構成
成分を用いた場合には、エステル交換反応は非常に遅く
しか起こらず、従って工業的には不満足な速度でしか進
行しない点においても驚くべきことと考えられる。二官
能性触媒の個々の成分の混合物を用いた場合でも、それ
が本発明に従って前以てアルキレンオキシドの生成に使
用されていない時にはエステル交換反応に与える効果は
適当ではない。従って式(I)の二官能性触媒は、本発
明の第1の工程に使用された結果として、本発明の第2
工程のエステル交換反応に対する触媒活性を驚くほど増
加させることができる。
【0012】従って本発明は第1工程においては炭素数
2〜8のアルキレンオキシドを、反応媒質として予めつ
くられたアルキレンカーボネート中において40〜19
0℃、好ましくは50〜170℃、特に好ましくは60
〜160℃の温度、10バールより、好ましくは8バー
ルより、さらに好ましくは5バールより、特に好ましく
は3バールより低い圧力においてCO2と反応させ、第
2工程においては生成したアルキレンカーボネートを随
時C3〜C6シクロアルキルまたはフェニル基で置換され
た(シクロ)脂肪族C1〜C10モノヒドロキシ化合物を
用い、50〜160℃、好ましくは60〜150℃、特
に好ましくは70〜140℃の温度、自発性の圧力下に
おいてエステル交換させ、この際第1および第2工程
共、式
【0013】
【数2】[Aa−Xbm・[Bcdn 但し式中Aは元素の短周期型の周期率表の第3周期第I
Ia族、第4周期第IIa、IVa〜VIIIaまたは
IIb族、第5周期第IIa、IVa〜VIIa、II
bまたはIVb族、または第6周期第IIa〜VIa族
に属する金属の陽イオンであり、Xは無機または有機の
酸の陰イオンであり、Bはアルカリ金属またはアルカリ
土類金属の陽イオン、4級アンモニウム、フォスフォニ
ウム、アルソニウムまたはスティボニウム・イオンおよ
び3級スルフォニウム陽イオンから成る群から選ばれる
陽イオンを表し、Yはハロゲンイオン、好ましくは臭素
またはヨードのイオン、特にヨードイオンであり、陰イ
オンの少なくとも一つが臭素イオンまたはヨードイオン
である場合にはXおよびYの位置は交換することがで
き、aおよびbは互いに独立に1〜5の整数であり、c
およびdは互いに独立に1〜3の整数であるが、陽イオ
ンおよび陰イオンの原子価は中性の塩が生成するような
値でなければならず、mおよびnは互いに独立に0.0
01〜1の値を採るものとする、の二官能性触媒の存在
下において行うことを特徴とする触媒の存在下において
アルキレンオキシド、CO2およびアルカノールからジ
アルキルカーボネートを製造する方法に関する。
【0014】エチレンオキシド、CO2およびメタノー
ルから下記の式によりジメチルカーボネートを製造する
方法を例として本発明方法を説明する。
【0015】
【化4】
【0016】炭素数2〜8のアルキレンオキシドは好ま
しくは式
【0017】
【化5】
【0018】但し式中R1は水素、直鎖または分岐した
1〜C6アルキル、直鎖または分岐したC2〜C6アルケ
ニルまたは塩素を表し、R2は水素またはC1〜C3アル
キルを表し、またR1およびR2は一緒になって全炭素数
が8を越えないトリメチレン、テトラメチレン、または
ペンタメチレンを表すこともできる、をもっている。
【0019】使用されるアルキレンオキシドは特に好ま
しくはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2
−または2,3−ブチレンオキシド、シクロヘキセンオ
キシド、ビニルオキシランまたはエピクロロヒドリン、
好ましくはエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド
である。
【0020】随時C3〜C6−シクロアルキルまたはフェ
ニル基が置換した(シクロ)脂肪族C1〜C10−モノヒ
ドロキシ化合物としては直鎖または分岐したC1〜C10
アルカノールまたはC3〜C8シクロアルカノールを挙げ
ることができる。両方の場合C3〜C6シクロアルキルま
たはフェニル置換基が存在することができる。このよう
なモノヒドロキシ化合物の例としては次のものがある。
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノール、イソブタノール、アミルアルコー
ル、ヘキシルアルカノール、オクチルアルカノール、デ
シルアルカノール、シクロプロピルアルカノール、シク
ロヘキサノール、メチルシクロヘキサノールおよびジメ
チルシクロヘキサノール、シクロヘキサンメタノールお
よびベンジルアルコール;好ましくは上記型の直鎖また
は分岐したC1〜C4アルカノール、特にメタノールおよ
びエタノール。
【0021】本発明に使用されるCO2は不純物として
不活性ガス、例えば窒素、水素、一酸化炭素または低級
炭化水素を含んでいることができ、また天然性のものま
たは工業的な廃ガスであることができる。
【0022】第1工程における反応原料のアルキレンオ
キシド対CO2のモル比は一般に約1:1である。しか
しCO2を過剰に使用することができる。このことは原
理的には重要なことではないが、経済的には制限を設け
るべきであり、必要量の2倍以上の場合は希である。
【0023】エステル交換反応の場合(第2工程)、ア
ルコール対アルキレンカーボネートのモル比は広い範囲
内で変えることができ、1:1〜1:100、好ましく
は1:2〜1:50、特に好ましくは1:2〜1:3
0、極めて好ましくは1:2〜1:20である。しかし
経済的な理由からこの比は1:1〜1:20が好適であ
る。
【0024】本発明方法は特に式(I)の二官能性触媒
を使用することを特徴としている。これらの二官能性触
媒においては鈎括弧の中の二つの成分のモル比は添字m
およびnによって表される。これらの添字は互いに独立
に0.001〜1、好ましくは0.01〜1、特に好ま
しくは0.05〜1、極めて好ましくは0.1〜1の値
を採ることができる。1個の陽イオンと1個の陰イオン
から成る中性の塩が鈎括弧の中に示されている。添字a
およびbは互いに独立に1〜5の整数を表し、添字cお
よびdは互いに独立に1〜3の整数を表し、この際陽イ
オンおよび陰イオンに関する要求は中性の塩が生成する
ような原子価をもつことである。
【0025】Aは元素の短周期型の周期率表の第3周期
第IIa族、第4周期第IIa、IVa〜VIIIaま
たはIIb族、第5周期第IIa、IVa〜VIIa、
IIbまたはIVb族、または第6周期第IIa〜VI
a族に属する金属の陽イオンである。
【0026】当業界の専門家は元素の周期率表(メンデ
レーフの周期率表)の通常の表示形式から陽イオンAに
適した金属を挙げることができよう。好ましくはAはM
g、Ca、Sr、Ba、Zn、Cu、Mn、Co、N
i、Fe、Cr、Mo、W、Ti、Zr、Sn、Hf、
VおよびTaの金属の1種の陽イオンであり、特に好ま
しくはMg、Ca、Zn、Co、Ni、Mn、Cuおよ
びSnの金属の1種の陽イオンである。これらの金属の
錯体を作っていない陽イオンの他に、これらの金属の陽
イオン性オキソ錯体、例えばチタニルTiO++およびク
ロミルCrO2 ++イオンも適している。
【0027】陽イオンAに付随した陰イオンXは無機お
よび有機酸の陰イオンである。この型の無機および有機
酸は一塩基酸または二塩基酸または三塩基酸であること
ができる。このような酸およびその陰イオンは当業界の
専門家に公知である。一塩基性の無機または有機酸の陰
イオンの例としては、フッ化物、臭化物、塩化物、ヨー
化物、硝酸塩の陰イオン、炭素数1〜16のアルカンカ
ルボン酸塩および安息香酸塩の陰イオンがある。二塩基
性の無機または有機酸の陰イオンの例としては硫酸塩、
蓚酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、フタ
ル酸塩等の陰イオンがある。三塩基性の無機または有機
酸の陰イオンの例としては、燐酸塩またはクエン酸塩の
陰イオンがある。式(I)の触媒の好適な陰イオンXは
フッ化物、塩化物、臭化物、ヨー化物、硫酸塩、硝酸
塩、燐酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、蓚酸
塩、酪酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マ
レイン酸塩、フタル酸塩、デカン酸塩、ステアリン酸
塩、パルミチン酸塩、およびラウリン酸塩の陰イオンで
ある。特に好適な陰イオンXは塩化物、臭化物、ヨー化
物、酢酸塩、ラウリン酸塩、ステアリン酸塩、パルミチ
ン酸塩、デカン酸塩、硝酸塩、または硫酸塩の陰イオン
である。
【0028】式(I)の触媒の陽イオンBはアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の陽イオン、4級アンモニウ
ム、フォスフォニウム、アルソニウムまたはスティボニ
ウムの陽イオン、および3級スルフォニウム陽イオンか
ら成る群から選ばれる陽イオンであることができる。
【0029】アルカリ(アルカリ土類)金属の陽イオン
としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウ
ム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム、およびバリウムの陽イオンを挙げることができ、
好ましくは上記アルカリ金属の陽イオン、特に好ましく
はナトリウムおよびカリウムの陽イオンである。
【0030】好ましくは陽イオンBは式
【0031】
【化6】
【0032】但し式中Q1はN、P、AsまたはSbを
表し、R3、R4、R5およびR6は互いに独立に直鎖また
は分岐したC1〜C18アルキルまたはC7〜C15アラルキ
ルを表し、基R3〜R6の一つはC6〜C12アリールであ
ることもできる、の陽イオンであることができる。
【0033】特に好ましくは陽イオンBは式
【0034】
【化7】
【0035】但し式中Q2はNまたはP、好ましくはN
を表す、の陽イオンである。
【0036】極めて好ましくは式(III)または
(V)において、基R3、R4、R5およびR6の代わり
に、互いに独立に直鎖または分岐したC1〜C12アルキ
ルまたはC7〜C8アラルキルである基R13、R14、R15
およびR16が存在し、R13〜R16の一つはフェニルであ
ることもできる。ここでさらに極めて好ましくは基
13、R14、R15およびR16の代わりに、互いに独立に
直鎖または分岐したC1〜C8アルキルまたはベンジルで
ある基R23、R24、R25およびR26が存在し、R23〜R
26の一つはフェニルであることもできる。
【0037】直鎖または分岐したC1〜C18アルキルは
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、ヘキ
サデシルまたはオクタデシルである。
【0038】C7〜C12アラルキルは例えばベンジル、
フェニルエチル、フェニルプロピル、ナフチルメチル、
またはナフチルエチルであり、好適なアラルキルはベン
ジルまたはフェニルエチル、特に好適なアラルキルはベ
ンジルである。
【0039】好適なアルキルは炭素数1〜12のもの、
特に好適なアルキルは炭素数1〜8のものである。
【0040】式(I)の触媒の陰イオンYはハロゲンイ
オン、例えばフッ化物、塩化物、臭化物、またはヨー化
物、好ましくは臭化物またはヨー化物、特に好ましくは
ヨー化物である。しかし特殊な場合としてXが臭化物ま
たはヨー化物を表す場合、YはXの場合に挙げた他の陰
イオンを意味することができる。
【0041】式(I)の二官能性触媒は第1工程におい
て最初導入されたアルキレンカーボネートに関し0.0
05〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、特
に好ましくは0.02〜3重量%の量で使用される。第
2工程においては全エステル交換反応混合物に関し0.
005〜5重量%、好ましくは0.01〜3重量%、特
に好ましくは0.01〜1重量%の量で使用される。
【0042】反応温度は第1工程において40〜190
℃、好ましくは50〜170℃、特に好ましくは60〜
160℃であり、第2工程においては50〜160℃、
好ましくは60〜150℃、特に好ましくは70〜14
0℃である。
【0043】第1工程は10バールより、好ましくは8
バールより、特に好ましくは5バールより、極めて好ま
しくは3バールより低い圧力下で行われる。第1工程に
おける圧力の下限は約1バールである。第2工程は一般
に自発性圧力下で行われるが、この圧力は特定の条件下
において使用されるエステル交換用のアルコールの沸点
によって実質的に決定される。圧力を高くしてもそれ以
上の利点は得られないが、本発明方法を行うのに有害と
なることはない。
【0044】本発明方法の第1工程の反応は、この反応
工程でつくられる特定のアルキレングリコールカーボネ
ート中で行われる。即ちエチレンオキシドをCO2と反
応させる場合にはエチレングリコールカーボネート中
で、プロピレンオキシドをCO 2と反応させる場合には
プロピレングリコールカーボネート中で反応が行われ
る。特定のアルキレンカーボネートの量は反応原料が迅
速に吸収され反応するように調節される。この量は予備
実験で決定することができ、一般に反応容器中で1時間
当たりにつくられるアルキレンカーボネートの量に等し
い。
【0045】第2の反応工程は原則として、生成したア
ルキレンカーボネートを分離して精製し、次いで式
(I)の触媒の存在下においてエステル成分として望ま
しいアルコールと反応させる方法で行われる。第2の反
応工程に対する式(I)の触媒は第1の反応工程で用い
られたもの、または式(I)の範疇に入るもので第1工
程の反応に既に使用した異なった触媒であることができ
る。しかし第1工程の反応混合物について特定の回収工
程または精製工程を行うことなく、(シクロ)脂肪族C
1〜C10モノヒドロキシ化合物を加えて直接エステル交
換反応を行うことが好ましい。 第1工程の反応は上記の圧力で使用できるように設計さ
れた撹拌装置付きの通常の反応容器中で行うことができ
る。当業界の専門家に公知の方法で反応原料を注入また
は圧入して計量する。CO2、およびアルキレンオキシ
ドを蒸発させ得る限りアルキレンオキシドの蒸気は、こ
れらの反応原料を迅速且つ均一に分布させ、その結果吸
収が起こり迅速に反応させ得るようなガス化撹拌機、フ
リットまたは同様な装置を用いて計量することが好まし
い。 反応を不連続的に行う場合には、例えば最初或る量
のアルキレンカーボネートと上記量の二官能性触媒を導
入し、次いで反応容器が一杯になるまでアルキレンオキ
シドとCO2を加えて反応を継続させることができる。
しかし半連続的または連続的に反応を行うためには、新
しく生じたアルキレンカーボネートの量に従って反応容
器から反応混合物を抜き取ることもできる。この抜き取
り操作は連続的またはバッチ法で行われる。この変形法
においてはそれに対応して式(I)の二官能性触媒を反
応容器に加え、触媒中で反応混合物の中で触媒がなくな
らないようにする。同様に第2のまたは後反応を行う他
の反応器からだけ新しく生成したアルキレンカーボネー
トを抜き取るようにすることもできる。
【0046】本発明の他の特に好適なアルキレンカーボ
ネート合成の具体化例(本発明方法の第1工程)におい
ては反応容器として気泡カラムを使用し、上記のように
ガス分配器を介してこの中にガス成分を下方から注入
し、液体成分は通常の計量装置を介して注入する。この
方法により簡単な反応容器を用いて反応原料は迅速且つ
完全に反応する。この種の発泡カラムは連続操作で反応
を行うための典型的な反応容器である。
【0047】エステル交換反応は通常の反応容器、例え
ば撹拌式容器、オートクレーブ、筒状反応器、および管
帯式反応器を用いて行うこともでき、またこれらをカス
ケード式にして連続操作を行うことができる。連続操作
を行う場合には、逆混合が実質的に起こらないようにし
得る筒状の反応器でエステル交換反応を行い、反応器の
終端部においてエステル交換の平衡が保たれ、エステル
交換速度をできるだけ速くすることが好ましい。オキシ
ランおよびCO2の流れに対し向流をなした小流として
アルキルカーボネートがカラムの中の充填物の上に供給
される小流相を用いると、エステル交換の可能性がさら
に増加する。
【0048】エステル交換によって得られた混合物は蒸
溜により回収することが好ましい。この方法により過剰
の(シクロ)脂肪族モノヒドロキシ化合物およびこのモ
ノヒドロキシ化合物で得られるカーボネートを精溜によ
り得ることができる。残渣として残った触媒は好ましく
は第1工程に循環させることができる。エステル交換反
応に化学量論的な量よりも少ない量のモノヒドロキシ化
合物を使用した場合には、過剰のアルキレンカーボネー
トを蒸溜により回収した後に触媒が残留する。この場合
にも触媒は第1工程に循環させ、同時に存在するアルキ
レンカーボネートは本発明方法の反応媒質にすることが
できる。
【0049】
【実施例】
実施例 1〜12 撹拌機、温度計およびガス入口管を備えた500mlの
三つ口フラスコに200gのエチレングリコールカーボ
ネートおよび下記表記載の触媒を入れ、50℃に加熱
し、撹拌しながらエチレンオキシドおよび二酸化炭素を
ゆっくりと流し込む。それぞれの場合において4時間後
にフラスコの内容物を秤量し、重量の増加分を決定す
る。いずれの場合もガスクロマトグラフにより反応生成
物を分析した結果反応中に副成物は生じていないことが
判った。
【0050】
【表1】
【0051】1)NBu4I = ヨー化テトラブ
チルアンモニウム2 )OAc = アセテート3 )OLau = ラウレート4 )触媒 = 次のエステル交換反応から得
られた反応混合物を蒸溜した後実施例1から得られた残
渣 実施例13 撹拌機、温度計およびガス入口管を備えた500mlの
三つ口フラスコ中において、5gのNBu4Iおよび
1.25gのZnCl2を溶解したエチレングリコール
カーボネート330gを激しく撹拌しながら50℃にお
いて全部で1モルのエチレンオキシドと1モルの二酸化
炭素ガスで6時間に亙り処理する。重量増加は60gで
あった。副成物は検出されなかった。
【0052】実施例14 ヨー化テトラブチルアンモニウム10gおよび塩化亜鉛
2.5gを含むエチレングリコールカーボネート799
gを、加熱ジャケットおよび底部にフリットが取り付け
られた長さ130cm、直径3.0cmの垂直の管中で
80℃に加熱し、全部で70gの二酸化炭素ガスおよび
70gのガス状エチレンオキシドを6時間に亙りフリッ
トを通して導入する。この気泡カラム中においてガス混
合物は実質的に完全にグリコールカーボネートに変わ
る。重量増加は139gであった。 実施例15 ヨー化テトラブチルアンモニウムを10gではなくて5
g、塩化亜鉛を2.5gではなくて1.25g使用し、
反応混合物を100℃に保持して実施例14を繰り返し
た。全部で50gの二酸化炭素と50gのエチレンオキ
シドを3時間半に亙りフリットを通じて導入した。ガス
混合物の吸収、従ってエチレングリコールカーボネート
への反応および変化は実質的に完全であった。反応の終
わりにおける重量増加は99gであった。
【0053】対照例 1 実施例14を繰り返したが、ヨー化テトラブチルアンモ
ニウムおよび塩化亜鉛の触媒混合物の代わりにヨー化テ
トラブチルアンモニウムを5gだけしか使用しなかっ
た。100gの二酸化炭素と100gのエチレンオキシ
ドから成るガス混合物を用いて処理を行った。重量増加
は13gであった。
【0054】対照例 2 実施例14を繰り返したが、ヨー化テトラブチルアンモ
ニウムおよび塩化亜鉛の触媒混合物の代わりに塩化亜鉛
を5gだけしか使用しなかった。100gの二酸化炭素
と100gのエチレンオキシドから成るガス混合物を用
いて処理を行った。重量増加は12gであった。
【0055】実施例15a 実施例を繰り返したが、使用した触媒は2.5gのヨー
化カリウムと0.65gの塩化亜鉛であった。全部で1
70gの二酸化炭素と120gのエチレンオキシドとを
用いて80℃で4時間ガス処理を行った。重量増加は1
30gであった。この実験を95℃で行った場合、4時
間後の重量増加は151gであった。
【0056】実施例15b 実施例を繰り返したが、使用した触媒は2.5gのヨー
化カリウムと0.19gの塩化亜鉛であった。ガス混合
物を150℃で処理した。4時間後のエチレングリコー
ルカーボネートの重量増加は183gであった。
【0057】実施例16 なお触媒を含んでいる実施例14の生成物21gおよび
メタノール79gの混合物を60℃で撹拌した。この混
合物のエステル交換反応をガスクロマトグラフにより監
視した。
【0058】
【表2】 時間 ジメチルカーボネート エチレングリコールカーボネート (時間) (重量%) (重量%) 0 0 21.2 3 5.1 10.2 6 8.2 7.5 この混合物を加熱しないでも、室温において24時間後
には既にグリコールカーボネートからジメチルカーボネ
ートへのエステル交換が認められた。
【0059】
【表3】 時間 ジメチルカーボネート エチレングリコールカーボネート (時間) (重量%) (重量%) 0 0 21.2 24 11.6 5.8 対照例 3〜5 実施例16と同様にして対応する量の新しい触媒を、触
媒を含んでいない純エチレングリコール21gおよび7
9gのメタノールに加え、この混合物を60℃に6時間
保って分析した。
【0060】
【表4】 ジメチル エチレングリコール 対照例 NBu4I ZnCl2 カーボネート カーボネート (g) (g) (重量%) (重量%) 3 0.25 3.9 16.4 4 0.06 3.4 16.9 5 0.25 0.06 3.1 17.1 これらの実験によれば、エチレングリコールカーボネー
トの合成に使用しなかった触媒を新しくエステル交換反
応に加えた場合には、実質的に効果が少ないことが示さ
れる。実施例16においては対照例5(実施例14から
の反応を行ったもの)と同じ量の触媒で得られるエステ
ル交換の程度は2倍以上大であった。
【0061】実施例17 実施例の反応混合物21gおよびメタノール79gの混
合物を約2バールの自発性圧力下において2時間80℃
に加熱する。この時この混合物は15.4%のジメチル
カーボネートおよび僅かに2.6%のグリコールカーボ
ネートを含んでいた。
【0062】エステル交換反応を140℃で行った場合
も同じ結果が得られた。
【0063】実施例18〜22 実施例3、4、7および8の生成物を用いて実施例17
を繰り返した場合、いずれも反応混合物中に16.4重
量%のジメチルカーボネートおよび3.3〜2.2重量
%のグリコールカーボネートが得られた。
【0064】実施例23 765gのメタノールおよび100gの実施例15bの
生成物を2時間150℃に加熱した。9.8%のジメチ
ルカーボネート、2.1%のグリコールカーボネートお
よび7.6%のエチレングリコールを含む反応生成物が
得られた。
【0065】実施例24 尚触媒を含んでいる実施例14の反応混合物100gを
オートクレーブ中で自発性圧力下において150℃に加
熱したメタノール765g中に迅速に圧入し、試料を添
加したこの時間からエステル交換反応を監視する。最後
の40分において反応生成物の組成はそれ以上変化せ
ず、メタノール80.5%、ジメチルカーボネート1
0.3%、グリコールカーボネート1.3%およびエチ
レングリコール7.9%を含んでいた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 68/06 A 9279−4H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1工程においては炭素数2〜8のアル
    キレンオキシドを、反応媒質として予めつくられたアル
    キレンカーボネート中において40〜190℃、好まし
    くは50〜170℃、特に好ましくは60〜160℃の
    温度、10バールより、好ましくは8バールより、さら
    に好ましくは5バールより、特に好ましくは3バールよ
    り低い圧力においてCO2と反応させ、第2工程におい
    ては生成したアルキレンカーボネートを随時C3〜C6
    クロアルキルまたはフェニル基で置換された(シクロ)
    脂肪族C1〜C10モノヒドロキシ化合物を用い、50〜
    160℃、好ましくは60〜150℃、特に好ましくは
    70〜140℃の温度、自発性の圧力下においてエステ
    ル交換させ、この際第1および第2工程共、式 【数1】[Aa−Xbm・[Bcdn 但し式中Aは元素の短周期型の周期率表の第3周期第I
    Ia族、第4周期第IIa、IVa〜VIIIaまたは
    IIb族、第5周期第IIa、IVa〜VIIa、II
    bまたはIVb族、または第6周期第IIa〜VIa族
    に属する金属の陽イオンであり、 Xは無機または有機の酸の陰イオンであり、 Bはアルカリ金属またはアルカリ土類金属の陽イオン、
    4級アンモニウム、フォスフォニウム、アルソニウムま
    たはスティボニウム・イオンおよび3級スルフォニウム
    陽イオンから成る群から選ばれる陽イオンを表し、 Yはハロゲンイオン、好ましくは臭素またはヨードのイ
    オン、特にヨードイオンであり、陰イオンの少なくとも
    一つが臭素イオンまたはヨードイオンである場合にはX
    およびYの位置は交換することができ、 aおよびbは互いに独立に1〜5の整数であり、 cおよびdは互いに独立に1〜3の整数であるが、陽イ
    オンおよび陰イオンの原子価は中性の塩が生成するよう
    な値でなければならず、 mおよびnは互いに独立に0.001〜1の値を採るも
    のとする、の二官能性触媒の存在下において行うことを
    特徴とする触媒の存在下においてアルキレンオキシド、
    CO2およびアルカノールからジアルキルカーボネート
    を製造する方法。
  2. 【請求項2】 式 【化1】 但し式中R1は水素、直鎖または分岐したC1〜C6アル
    キル、直鎖または分岐したC2〜C6アルケニルまたは塩
    素を表し、 R2は水素またはC1〜C3アルキルを表し、 またR1およびR2は一緒になって全炭素数が8を越えな
    いトリメチレン、テトラメチレン、またはペンタメチレ
    ンを表すこともできる、のアルキレンオキシドを使用す
    ることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】 使用するアルキレンオキシドはエチレン
    オキシド、プロピレンオキシド、1,2−または2,3
    −ブチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、ビニル
    オキシランまたはエピクロロヒドリン、好ましくはエチ
    レンオキシドまたはプロピレンオキシドであることを特
    徴とする特許請求範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】 AはMg、Ca、Sr、Ba、Zn、C
    u、Mn、Co、Ni、Fe、Cr、Mo、W、Ti、
    Zr、Sn、Hf、VおよびTaの金属の1種であり、
    好ましくはMg、Ca、Zn、Co、Ni、Mn、Cu
    およびSnの金属の1種であることを特徴とする特許請
    求範囲第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 Bは式 【化2】 但し式中Q1はN、P、AsまたはSbを表し、 R3、R4、R5およびR6は互いに独立に直鎖または分岐
    したC1〜C18アルキルまたはC7〜C15アラルキルを表
    し、基R3〜R6の一つはC6〜C12アリールであること
    もできる、の陽イオン、好ましくは式 【化3】 但し式中Q2はNまたはP、好ましくはNを表す、の陽
    イオンであることを特徴とする特許請求範囲第1項記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 基R3、R4、R5およびR6の代わりに、
    互いに独立に直鎖または分岐したC1〜C12アルキルま
    たはC7〜C8アラルキルである基R13、R14、R15およ
    びR16が存在し、R13〜R16の一つはフェニルであるこ
    ともでき、ここで好ましくは基R13、R14、R15および
    16の代わりに、互いに独立に直鎖または分岐したC1
    〜C8アルキルまたはベンジルである基R23、R24、R
    25およびR26が存在し、R23〜R26の一つはフェニルで
    あることもできることを特徴とする特許請求範囲第5項
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 Xはフッ化物、塩化物、臭化物、ヨー化
    物、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、ピロピ
    オン酸塩、蓚酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、
    フマル酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩、フタル酸塩ま
    たはラウリン酸塩を意味し、好ましくは塩化物、臭化
    物、ヨー化物、酢酸塩、ラウリン酸塩、硝酸塩または硫
    酸塩を意味することを特徴とする特許請求範囲第1項記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 使用する脂肪族モノヒドロキシ化合物は
    直鎖または分岐したC1〜C4−アルカノール、好ましく
    はメタノールまたはエタノールであることを特徴とする
    特許請求範囲第1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 二官能性触媒は第1工程において最初導
    入されたアルキレンカーボネートに関し0.005〜1
    0重量%、好ましくは0.01〜5重量%、特に好まし
    くは0.02〜3重量%の量で使用され、第2工程にお
    いて全エステル交換反応混合物に関し0.005〜5重
    量%、好ましくは0.01〜3重量%、特に好ましくは
    0.01〜1重量%の量で使用されることを特徴とする
    特許請求範囲第1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 反応が完結したエステル交換反応混合
    物を回収した後の残渣を第1の反応工程に再利用するこ
    とを特徴とする特許請求範囲第1項記載の方法。
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