JP2577420Y2 - 自転車用泥除け装置及び泥除けステイ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、自転車用の泥除け装置
及び泥除けステイに関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は、従来の泥除け装置１を備えた自
転車を示している。泥除け装置１は、前輪又は後輪の上
部を覆う泥除けカバー２と、泥除けカバー２を車体に取
りつけ固定するための泥除けステイ３とからなる。泥除
けステイ３は、一般に金属線材よりなり、図８に示すよ
うにして、泥除けカバー２に取りつけ固定されている。
すなわち、泥除けステイ３を挟持板６で挟持しつつ、ビ
ス５で挟持板６とカバー２とをネジ止めしている。４
は、泥除けカバー２の内側面に当てがう当板で、ビス５
のためのネジ孔４ａが開設されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし、このような取
りつけ方法による場合、ビス５、挟持板６、当板４な
ど、取りつけに必要な部品点数が多くなる上に、線材で
ある泥除けステイ３の挟持及びネジ固定は面倒であっ
た。本考案は、上記技術的事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、部品点数が少なく、し
かも泥除けステイの取りつけが簡単な自転車用泥除け装
置及びそのような泥除けステイに関する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は、自転車車輪の
上部を覆う断面Ｕ字状の泥除けカバーと、全体が略Ｕ字
状をしていて、Ｕ字中央底部が前記泥除けカバーに取り
つけ固定され、且つＵ字両端部に前記泥除けカバーを車
体に固定するための車体取りつけ部を有する泥除けステ
イとを備えた自転車用泥除け装置において、前記泥除け
カバーには、そのＵ字底部とＵ字両端とにおいて凹状又
は凸状のカバー側係合部が設けられ、前記泥除けステイ
のＵ字中央底部には、カバー側係合部に嵌合して泥除け
ステイを泥除けカバーに取りつけ固定するように、カバ
ー側係合部にそれぞれ対応する凸状又は凹状のステイ側
係合部が一体的に形成されていることを特徴とする。

【０００５】また、前記カバー側係合部は、泥除けカバ
ーの周方向に延伸して凹状に形成され、前記ステイ側係
合部は、当該カバー側係合部に嵌合するように泥除けカ
バーの周方向に延伸して凸状に形成されているものとす
ることができる。そして、前記泥除けステイにおいて、
ステイ側係合部から車体取りつけ部に到る長さが調節自
在になっているものとすることができる。

【０００６】また、本考案は、全体が略Ｕ字状をしてい
て、Ｕ字中央底部が自転車車輪の上部を覆う断面Ｕ字状
の泥除けカバーに取りつけ固定され、且つＵ字両端部に
車体に固定するための車体取りつけ部を有する泥除けス
テイにおいて、Ｕ字中央底部は幅広く、Ｕ字両端部側に
行くにしたがって徐々に幅狭となる帯状に形成され、前
記泥除けステイのＵ字状中央底部には、泥除けカバーの
Ｕ字底部とＵ字両端とに形成された凹状又は凸状のカバ
ー側係合部に嵌合して泥除けステイを泥除けカバーに取
りつけ固定するように、カバー側係合部にそれぞれ対応
する凸状又は凹状のステイ側係合部が一体的に形成され
ていることを特徴とする。

【０００７】

【作用】本考案の自転車用泥除け装置において、凹状又
は凸状のカバー側係合部と凸状又は凹状のステイ側係合
部とを凹凸嵌合せしめ、車体取りつけ部を車体に取りつ
けることにより、ネジや挟持板等を使用しなくても、泥
除けカバーを車体に取りつけ固定できるので、組立作業
が簡便な上に、部品点数が少なくて済む。

【０００８】そして、泥除けカバーのＵ字底部とＵ字両
端にカバー側係合部を設けて、泥除けステイにこれらカ
バー側係合部に嵌合するステイ側係合部を設けたので、
嵌合固定が、断面Ｕ字状の泥除けカバーの幅方向全体に
わたってなされるので確実強固である。したがって、従
来のような挟持板等を別途必要とせず、泥除けステイを
直接泥除けカバーに取りつけることができる。

【０００９】また、断面Ｕ字状の泥除けカバーのＵ字底
部とＵ字両端にカバー側係合部が設けられているから、
係合が２方向性を持ち、一端係合固定させると、一の係
合が他の係合の脱落をも防止する作用を発揮し、従来の
ような挟持板等無しで、確実な固定ができる。また、カ
バー側係合部とステイ側係合部を延伸した凹凸により嵌
合することにより、単なる凹凸嵌合より強固な取りつけ
が図られる。

【００１０】この場合において、ステイ側係合部を凸状
としたのは、泥除けステイの強度確保のためである。す
なわち、泥除けステイは、Ｕ字状両端が拡縮するような
力を受け易く（特に泥除けカバーへの取りつけ前）、そ
の変形力が集中するＵ字中央底部に凹状のステイ側係合
部を形成すると、泥除けステイの強度低下を招き破損し
易くなるからである。

【００１１】本考案のように、ステイ側係合部を凸状と
し、これに対応してカバー側係合部を凹状とすることに
より、泥除けステイの強度を確保することができる。さ
らに、凹凸の延伸方向を泥除けカバーの周方向としたの
は、泥除けカバーの強度確保のためである。すなわち、
例えば、泥除けカバーの幅方向に延伸する凹部を形成す
ると、その部分の強度が著しく低下し、破損し易くな
る。

【００１２】本考案のように、凹状のカバー側係合部
を、泥除けカバーの周方向に延伸させることで、泥除け
カバーの強度低下を防止することができる。さらに、ス
テイ側係合部から車体取りつけ部に到る部分の長さを調
節自在とすることにより、１種類の泥除けステイで数種
類の大きさの自転車の泥除けステイを兼用することがで
きるので、製造コストの低減を図ることができる。

【００１３】また、本考案の泥除けステイでは、上述の
自転車用泥除け装置と同様の作用を発揮するとともに、
帯状であるから、泥除けカバーの荷重を支持するための
充分な強度が得られる。そして、Ｕ字中央底部は幅広
く、Ｕ字両端部側に行くにしたがって徐々に幅狭となる
ように形成されているから、Ｕ字中央底部のステイ側係
合部を大きくして係合強度を確保できるとともに、Ｕ字
両端部がハブ軸に取付けられたときに、泥除けステイに
よるハブ軸付近の自転車構成部材への干渉が少なくでき
る。

【００１４】

【実施例】図１は、本考案一実施例の自転車用泥除け装
置１０ａ、１０ｂを取りつけた自転車を示している。後
輪用の泥除け装置１０ａは図２に示すようになってお
り、前輪用の泥除け装置１０ｂは図３に示すようになっ
ている。図２は、後輪用の泥除け装置１０ａを構成する
泥除けカバー１１ａと泥除けステイ１２との係合前の状
態を示しており、図３は前輪用泥除けカバー１１ｂと泥
除けステイ１２とが係合固定された状態を示している。

【００１５】後輪用泥除けカバー１１ａ及び前輪用泥除
けカバー１１ｂ（以下、両者をまとめて「泥除けカバー
１１」という）は、合成樹脂製で、車輪に沿った形状で
あり、断面視略Ｕ字状とされている。泥除けカバー１１
の後方側下部には、泥除けステイ１２と係合するための
カバー側係合部１３が設けられており、このカバー側係
合部１３は、泥除けカバー１１のＵ字底部に対応する部
分に設けられた係合用挿通孔１３ａと、Ｕ字両端に対応
する部分に設けられた係合用凹部１３ｂとからなる。

【００１６】また、係合用挿通孔１３ａ及び係合用凹部
１３ｂは、それぞれ泥除けカバー１１周方向に長く形成
されている。泥除けステイ１２は、前輪用と後輪用とが
共通している。この泥除けステイ１２は、合成樹脂製
で、全体がＵ字状の帯状物であって、Ｕ字中央底部は幅
広く、Ｕ字両端部側に行くにしたがって幅狭となる形状
とされている。

【００１７】泥除けステイ１２のＵ字両端部には、泥除
けカバー１１を車体に固定するための車体取りつけ部１
６を有している。この車体取りつけ部１６は、ハブ軸に
とりつけられるものであって、ハブ軸に取りつけるため
のネジ孔１６ａが開設されている。なお、Ｕ字両端部を
幅狭としたことにより、車体取りつけ部１６がハブ軸に
取りつけられたときに、泥除けステイ１２によるハブ軸
付近の自転車構成部材への干渉が少なくなって有利であ
る。

【００１８】泥除けステイ１２のＵ字中央底部には、泥
除けカバー１１に係合固定するためのカバー取りつけ部
たるステイ側係合部１５を有している。このステイ側係
合部１５は、カバー側係合部１３である係合用挿通孔１
３ａ及び係合用凹部１３ｂに対応する位置に設けられた
凸部１５ａ、１５ｂから構成されている。凸部１５ａは
挿通孔１３ａに嵌挿され、凸部１５ｂは凹部１３ｂに係
止される。

【００１９】泥除けステイ１２は泥除けカバー１１を挟
み込まれて、凸部１５ａ、１５ｂが泥除けカバー１１の
後方及び両側方に係合して固定されているので、係合が
２方向性を持ち、一端係合固定させると、一の係合が他
の係合の脱落をも防止する作用を発揮し、確実な固定が
できる。また、Ｕ字中央底部を幅広としたことにより、
これらの凸部１５ａ、１５ｂは、泥除けステイ１２の幅
方向に長く延びたものとして構成でき、カバー係合部１
３との安定な係合固定に必要な大きさとすることができ
る。

【００２０】さらに、泥除けステイ１２の外表面全体に
は、泥除けステイ１２幅方向全長にわたって断面視凹凸
状とされて、泥除けステイ１２長手方向に延びるリブが
形成されている。このため、泥除けステイ１２の長手方
向における強度が増し、また、リブが泥除けステイ１２
の幅方向に延びて形成されたものに比して、泥除けカバ
ー１１を確実に挟持することができる。

【００２１】泥除けステイ１２両端のハブ軸取りつけ部
１６からカバー側係合部１５に到る部分（以下、「ステ
イ本体部分１７」という）は、単なる帯状物であっても
よいが、長さを調節自在にできる構成を備えていること
が好ましい。調節自在の構成としては、例えば、図４に
示すように、長穴１８ａが開設された車体取りつけ部側
部材１８と、ステイ本体部分１７の長さが変えられるよ
うに複数個のネジ孔１９ａが開設されたカバー取りつけ
部側部材１９とを組み合わせた構成が挙げられる。図４
（ａ）は組合せ前の状態を示しており、図４（ｂ）は組
合せた状態を示している。図４中、２０はネジである。

【００２２】なお、ステイ本体部分１７は、図１に示す
ように、上方に湾曲したものとしても良いし、図２、３
に示すように湾曲していないものであっても良い。以上
のように構成される泥除け装置１０ａ、１０ｂ（以下、
両者をまとめて「泥除け装置１０」という）は、泥除け
ステイ１２のステイ側係合部１５たる凸部１５ａを泥除
けカバー１１の挿通孔１３ａに嵌挿すると共に、凸部１
５ｂを泥除けカバー１１の係合用凹部１３ｂに係止し、
次いで車体取りつけ部１６をハブ軸に取りつければよ
い。

【００２３】このように、泥除けカバー１１と泥除けス
テイ１２との取りつけ固定作業が両者の係合部たる凹凸
の嵌合により行われることから、従来のように、挟持板
やネジ等の種々の部品が不要となる。一方、泥除けステ
イ１２は広幅帯状物なので、ステイ係合部１５としての
凸部１５ａ、１５ｂに関して、安定な係合固定に必要な
面積を確保することができる。従って、従来より、部品
点数が少なくなる上に、取りつけ作業が簡便になる。ま
た、泥除けカバー１１及び泥除けステイ１２を合成樹脂
で製作する場合、両者を同色のみならず異なる色の組合
わせにするなど、種々の装飾が可能となり、デザインの
面でも優れている。

【００２４】さらに、ステイ本体部分１７の長さを調節
自在とすることにより、１４インチ、１６インチ、１８
インチ等の大きさの異なる自転車に対して１種類の泥除
けステイ１２を生産するだけで足りる。このことは、泥
除けステイ１２を合成樹脂で製作する場合に、成形型が
１種類で済むことから、生産コストの低減を図ることが
できる。

【００２５】なお、上記実施例では、カバー側係合部１
３を挿通孔１３ａと凹部１３ｂとし、ステイ側係合部１
５を凸部１５ａ、１５ｂとしたが、カバー側係合部１３
を凸状とし、ステイ側係合部１５を凹状としてもよい。
また、泥除けカバー１１における泥除けステイ１２の取
りつけ部分は、上記実施例では泥除けカバー１１の下方
に設けられたが、本考案では当該位置に限定されず、泥
除けカバー１１を安定に車体に固定できる適宜位置に設
けてもよい。さらに、車体取りつけ部１６としてはネジ
孔が開設されたものであったが、他の取りつけ手段であ
ってもよい。

【００２６】ところで、図１に示す自転車において、自
転車用荷かご３１はハンドルポスト３３に嵌挿された荷
かご取りつけ部材３２を介して取りつけられている。荷
かご３１及びその取りつけ方法について、図６及び図７
を参照しつつ説明する。荷かご３１は上端開口縁に係合
フック３５を有し、係合フック３５が取りつけられてい
る側の側面３６には長穴３７が開設されている。一方、
荷かご取りつけ部材３２は、上方に荷かごの係合フック
３５が係止するための係止用穴３８が開設されていて、
下方にはランプ取りつけ部３９を有している。係止用穴
３８に、荷かご３１の係合フック３５を引っ掛け、ネジ
４０で長穴３７を介して荷かご３１の側面３６をランプ
取りつけ部３９に取りつけ固定する。

【００２７】一方、従来は、図８に示すように、荷かご
８の底面８ａ及び側面８ｂの２か所をネジ止めしてい
た。よって、荷かご３１によれば、ネジ止め部分が１つ
少なくなることから取りつけ作業が簡単になる上に、底
面のネジ部分がなくなることにより、荷かご３１に収容
された物が底面のネジにより傷つけられたりせずに済む
という効果もある。

【００２８】

【考案の効果】本考案の自転車用泥除け装置は、泥除け
ステイと泥除けカバーとを凹凸の嵌合により確実に係合
固定できるので、取りつけ作業が簡便となる上に、取り
つけのためのそして、泥除けカバーのＵ字底部とＵ字両
端にカバー側係合部を設けて、泥除けステイにこれらカ
バー側係合部に嵌合するステイ側係合部を設けたので、
嵌合固定が、断面Ｕ字状の泥除けカバーの幅方向全体に
わたってなされるので確実強固である。したがって、泥
除けステイを直接泥除けカバーに取りつけることができ
る。

【００２９】また、断面Ｕ字状の泥除けカバーのＵ字底
部とＵ字両端にカバー側係合部が設けられているから、
係合が２方向性を持ち、一端係合固定させると、一の係
合が他の係合の脱落をも防止する作用を発揮し、確実な
固定ができる。さらに、カバー側係合部を泥除けカバー
の周方向に延伸して凹状に形成し、ステイ側係合部をカ
バー側係合部に嵌合するように泥除けカバーの周方向に
延伸して凸状に形成することにより、泥除けカバー及び
泥除けステイの強度低下の防止を図りつつ、強固な取り
つけを行える。

【００３０】さらに、泥除けステイにおいてステイ側係
合部から車体取りつけ部に到る長さを調節自在とするこ
とにより、１種類の泥除けステイを種々の大きさの自転
車に使用することが可能となるので、大量生産によりコ
ストの低減を図ることができる。そして、本考案に係る
泥除けステイによれば、帯状であるから、泥除けカバー
の荷重を支持するための充分な強度が得られる。そし
て、Ｕ字中央底部は幅広く、Ｕ字両端部側に行くにした
がって徐々に幅狭となるように形成されているから、Ｕ
字中央底部のステイ側係合部を大きくして係合強度を確
保できるとともに、Ｕ字両端部がハブ軸に取付けられた
ときに、泥除けステイによるハブ軸付近の自転車構成部
材への干渉が少なくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の泥除け装置を取りつけた自転車を示す
平面図である。

【図２】本考案の泥除け装置に係る後輪用泥除け装置の
組立前の状態を示す図である。

【図３】本考案の泥除け装置に係る前輪用泥除け装置の
組立られた状態を示す図である。

【図４】長さが調節自在の泥除けステイの一実施例を示
す図である。

【図５】図１に示す荷かごと荷かご取りつけ部分を示す
拡大図である。

【図６】荷かごがハンドルに取りつけられた状態を示す
図である。

【図７】従来の泥除け装置を取りつけた自転車を示す平
面図である。

【図８】従来の泥除け装置に係る泥除けカバーと泥除け
ステイとの取りつけ部分を示す図である。

【符号の説明】

１０ 泥除け装置 １１ 泥除けカバー １２ 泥除けステイ １３ カバー側係合部 １５ ステイ側係合部 １６ 車体軸取りつけ部

Claims (4)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自転車車輪の上部を覆う断面Ｕ字状の泥
   除けカバー（１１）と、全体が略Ｕ字状をしていて、Ｕ
   字中央底部が前記泥除けカバー（１１）に取りつけ固定
   され、且つＵ字両端部に前記泥除けカバー（１１）を車
   体に固定するための車体取りつけ部（１６）を有する泥
   除けステイ（１２）とを備えた自転車用泥除け装置（１
   ０）において、 前記泥除けカバー（１１）には、そのＵ字底部とＵ字両
   端とにおいて凹状又は凸状のカバー側係合部（１３）が
   設けられ、 前記泥除けステイのＵ字中央底部には、カバー側係合部
   （１３）に嵌合して泥除けステイ（１２）を泥除けカバ
   ー（１１）に取りつけ固定するように、カバー側係合部
   （１３）にそれぞれ対応する凸状又は凹状のステイ側係
   合部（１５）が一体的に形成されていることを特徴とす
   る自転車用泥除け装置。
2. 【請求項２】 前記カバー側係合部（１３）は、泥除け
   カバー（１１）の周方向に延伸して凹状に形成され、前
   記ステイ側係合部は、当該カバー側係合部に嵌合するよ
   うに泥除けカバー（１１）の周方向に延伸して凸状に形
   成されていることを特徴とする請求項１記載の泥除け装
   置。
3. 【請求項３】 前記泥除けステイ（１２）において、ス
   テイ側係合部（１５）から車体取りつけ部（１６）に到
   る長さが調節自在になっていることを特徴とする請求項
   １又は２記載の自転車用泥除け装置。
4. 【請求項４】 全体が略Ｕ字状をしていて、Ｕ字中央底
   部が自転車車輪の上部を覆う断面Ｕ字状の泥除けカバー
   （１１）に取りつけ固定され、且つＵ字両端部に車体に
   固定するための車体取りつけ部（１６）を有する泥除け
   ステイ（１２）において、 Ｕ字中央底部は幅広く、Ｕ字両端部側に行くにしたがっ
   て徐々に幅狭となる帯状に形成され、 前記泥除けステイ（１２）のＵ字状中央底部には、泥除
   けカバー（１１）のＵ字底部とＵ字両端とに形成された
   凹状又は凸状のカバー側係合部（１３）に嵌合 して泥除
   けステイ（１２）を泥除けカバー（１１）に取りつけ固
   定するように、カバー側係合部（１３）にそれぞれ対応
   する凸状又は凹状のステイ側係合部（１５）が一体的に
   形成されていることを特徴とする泥除けステイ。