JP2577105B2 - 園芸用肥料及びその製造方法 - Google Patents
園芸用肥料及びその製造方法Info
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Description
のであって、より詳細には、ステビア抽出液を有効成分
とする園芸用肥料およびその製造方法に関する。
させるための肥料として、その成分中に窒素,リン,カ
リウムの肥料の3要素といわれる成分を含むものを主体
とし、カルシウムやマグネシウムを二次的成分とし、さ
らに必要に応じてその他の微量栄養素を配合したもの等
が知られている。これらの成分のうち、窒素はタンパク
質の合成,細胞の分裂,増殖、根の発育、葉茎の繁茂の
促進等の作用、リンは根の発育促進、酵素,微生物の活
動促進、収穫物の良質化、子実の収量増大等の作用、カ
リウムは炭水化物,窒素化合物の合成、開花,結実の促
進の作用、カルシウムは有毒物質の中和、根の発育促
進、組織強化の作用、マグネシウムは葉緑素の合成、酵
素の活性化等の作用を有することが知られており、植物
の成育にはこれらの成分の配合割合を適宜選択してやる
ことによって、その目的を達成し得るものであることも
知られている。
物に程よい甘味度の増加が求められている場合があり、
このような目的においては、ブドウ糖,砂糖,クロレ
ラ,酒,ハチミツ等の葉面散布が実施されている。
の増加や、作物本来の色や香りの保持効果が充分でな
く、作物本来の色や香りを失うことなく、自然な甘味度
を向上さしめる工夫が望まれている。
することによって、野菜や果物等の植物に自然な甘味を
向上せしめるための園芸用肥料を提供することにある。
であって、ステビア抽出液を有効成分とする園芸用肥料
を用いることを特徴とするものである。
び茎を乾燥し、粉末化したものを煮沸して得た抽出液
を、更に醗酵することによって得られる。
ク科の多年生植物で、学名をステビア,レバウディア
ナ,ベルトニー(Stevia,Rebaudiana,Bertoni)とい
い、近年日本国内でも多く栽培されるようになった。ス
テビアの栽培は4月から5月にかけて、ステビア株苗
か、挿し木苗を定植し、年間に2回ないし3回、葉が幼
弱のうちに収穫することが行われる。
なものでよいが、10月から11月にかけて年に1回だけ収
穫する成熟したステビアを使用することが好ましい。収
穫したステビアは、約70ないし80℃で24時間程度の乾燥
を行い、葉,茎,小枝に分離し、葉と茎の部分だけを10
μ以下、好ましくは0.4μないし8μ程度に粉砕した後
抽出する。葉部と茎部の混合割合は、必ずしも厳密に規
定されるものではないが、葉部:茎部が0.1ないし10:9
9.9〜90の割合であることが好ましく、より好ましくは
1ないし8:99ないし92の割合である。葉部と茎部の混合
割合が前記の範囲以外のものは、作物の甘味度を好まし
い程度に増加させることができず、作物の色や香りの保
持効果もやや低下する。
縮されるが、この際、水道水のようなカルキを含んだも
のでは、甘味剤に微妙な癖味が残存するため、地下水を
使用することが好ましい。濃縮工程は、たとえば、次の
ような方法によって行われる。
加熱を中断し、前記乾燥,粉砕したステビア葉と茎の混
合粉末1kgを撹拌しながら静かに入れる。ついで、加熱
を再開し、沸騰状態で撹拌下に1時間程煮詰める。
る。得られた第一回濃縮液(3ないし4)をタンク
(濃縮釜)に保管する。
い、沸騰した時点で加熱を中断し、前記第一回の搾り滓
を混入し、加熱しながら約1時間煮詰める。
する。得られた第二回濃縮液は約3である。
ク(濃縮釜)に混合し、加熱下に約3ないし4時間煮詰
め、混合濃縮液が1程度になったところで濃縮工程を
終了する。
し30℃、好ましくは20ないし25℃の条件下に、90日ない
し360日、好ましくは180日ないし360日間の長期醗酵を
行う。
とによって、より一層有効な園芸用散布剤成分の抽出が
行われるが、4回以上の濃縮は抽出濃度の点でそれ程の
意味はなく、かえって経済上不利である。
によって500ないし1000倍、好ましくは700ないし1500倍
に希釈され、作物の葉面散布のみならず、土壌灌水する
ことによって作物本来の色や香りを一層増強されたもの
とすることができる。
の3段式タバコ乾燥機で、75±3℃にて24時間、風量30
m3/分の条件下で乾燥させた。次にこれを竹の棒で軽く
たたきながら、茎,葉,小枝等の夾雑物に分離し、葉お
よび茎のみを収穫した。この葉と茎を(株)日立製作所
製の粉砕機で粉砕し、篩分けしてそれぞれ平均粒径が10
μ以下の微粉末を得た。得られた微粉末を葉部1:茎部9
の割合で混合した。
沸騰した時点で一旦加熱を中断し、撹拌下に前記ステビ
ア混合微粉1kgを静かに投入し、再度沸騰下に1時間撹
拌しながら煮詰めた。これを西川式の搾り機にかけ、濃
縮液と搾り滓に分離した。こうして得られた第一回濃縮
液は約4であり、これをタンク(濃縮釜)に入れてお
く。
沸騰したら一旦加熱を中断して、前記搾り滓をこの中に
静かに投入した後、加熱を再開し、沸騰下に1時間煮詰
めた。これを、前記搾り機にかけ、濃縮液と搾り滓に分
離した。こうして得られた第二回濃縮液は約3であ
り、これを前記第一回濃縮液に入っているタンク(濃縮
釜)に投入し、両者を混合した。次に、このタンクを加
熱し沸騰させて煮詰め、約4時間後に濃縮混合液を約1
に濃縮した。この濃縮液を木綿製の袋で濾し分け、得
られたものをステンレススチール製の貯蔵タンクに入
れ、25℃で360日間醗酵を行った。
物は、茶緑色の極めて低粘度の液体であった。
ば、次のような方法で行われる。
リ,トウモロコシ,ピーマン,ナス,キャベツ,白菜等
に対しては、定植時、10aに対して前記肥料500ccないし
1000ccを水で約700倍に希釈して土壌灌水する。定植
後、10日ないし20日毎に植物の根元に同じく約700倍に
希釈した肥料を土壌灌水する。また葉面散布を行う場合
は、約1000倍に希釈したものを10日ないし20日毎に葉面
散布を行う。
生等に対しては、700倍ないし800倍程度に希釈したもの
を30日毎に土壌灌水するか、または約1000倍に希釈した
ものを葉面散布する。
ツ,サトウキビ,マンゴ,パイナップル,お茶等に対し
ては、500ないし600倍程度の希釈液を10日ないし20日毎
に根元から土壌灌水するか、800ないし1000倍程度の希
釈液を葉面散布する。
用いて、作物に施肥した結果を示す。
らなるものであり、人工の添加剤を全く含まないもので
あるため、成分中の炭水化物,アミノ酸,有機酸,酵素
類が有用微生物の繁殖を促し、作物の成り疲れや老化を
防ぎ、自然な甘味を増加せしめる等、品質向上に寄与す
る。
Claims (3)
- 【請求項1】ステビア葉及びステビア茎を乾燥し、その
後それを粉砕して粉末とし、これを煮沸してステビア抽
出液を得、さらにこれを発酵させたステビア抽出液を有
効成分とする園芸用肥料。 - 【請求項2】ステビア葉及びステビア茎を乾燥し、その
後それを粉砕して平均粒径が10μ以下の粉末とし、これ
を煮沸してステビア抽出液を得、さらにこれを発酵させ
ることを特徴とする園芸用肥料の製造方法。 - 【請求項3】発酵を容器中で20〜25℃で、180〜360日間
行う請求項2の製造方法。
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JP2014360A JP2577105B2 (ja) | 1990-01-23 | 1990-01-23 | 園芸用肥料及びその製造方法 |
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JP2014360A JP2577105B2 (ja) | 1990-01-23 | 1990-01-23 | 園芸用肥料及びその製造方法 |
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JP2014360A Expired - Fee Related JP2577105B2 (ja) | 1990-01-23 | 1990-01-23 | 園芸用肥料及びその製造方法 |
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1990
- 1990-01-23 JP JP2014360A patent/JP2577105B2/ja not_active Expired - Fee Related
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