JPH03220109A - 園芸用肥料及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、園芸用肥料およびその製造方法に関するもの
であって、より詳細には、ステビア抽出液を有効成分と
する園芸用肥料およびその製造方法に関する。

〔従来の技術〕

野菜や果物等の植物に養分を与え、成育や収穫を向上さ
せるための肥料として、その成分中に窒素、リン、カリ
ウムの肥料の３要素といわれる成分を含むものを生体と
し、カルシウムや７グネシウムを二次的成分とし、さら
に必要に応じてその他の微量栄養素を配合したもの等が
知られている。

これらの成分のうち、窒素はタンパク質の合成。

細胞の分裂、増殖、根の発育、葉茎の繁茂の促進等の作
用、リンは根の発育促進、酵素、微生物の活動促進、収
穫物の良質化、子実の収量増大等の作用、カリウムは炭
水化物、窒素化合物の合成、開花、結実の促進の作用、
カルシウムは有毒物質の中和、根の発育促進、組織強化
の作用、マグネシウムは葉緑素の合成、酵素の活性化等
の作用を有することが知られており、植物の成育にはこ
れらの成分の配合割合を適宜選択してやることによって
、その目的を達成し得るものであることも知られている
。

〔発明が解決しようとする課Ｈ〕

ところで、植物においては、特に果物類のように収穫物
に程よい甘味度の増加が求められている場合があり、こ
のような目的においては、ブドウ糖、砂糖、クロレラ、
酒、ハチミツ等の葉面散布が実施されている。

ところが、このような方法では、作物に自然な甘味度の
増加や、作物本来の色や香りの保持効果が充分でなく、
作物本来の色や香りを失うことなく、自然な甘味度を向
上さしめる工夫が望まれている。

〔発明の目的〕

そこで、本発明の目的は、葉面散布あるいは土壌潅水す
ることによって、野菜や果物等の植物に自然な甘味を向
上せしめるための園芸用肥料を提供することにある。

〔！！題を解決するだめの手段〕

本発明は、上記目的を達成するために提案されたもので
あって、ステビア抽出液を有効成分とする園芸用肥料を
用いることを特徴とするものである。

本発明におけるステビア抽出液とは、ステビアの葉及び
茎を乾燥し、粉末化したものを煮沸して得た抽出液を、
更に醗酵することによって得られる。

ステビアとは、南米パラグアイ及びブラジル原産のキク
科の多年生植物で、学名をステビア　レバウディアナ、
ベルト＝　−（Ｓｔｅｖｉａ、Ｒｅｂａｕｄｉａｎａ８
ｅｒｔｏ旧）といい、近年日本国内でも多く栽培される
ようになった。ステビアの栽培は４月から５月にかけて
、ステビア株苗か、挿し木苗を定植し、年間に２回ない
し３回、葉が幼弱のうちに収穫することが行われる。

本発明において使用するステビアは、このような幼弱な
ものでもよいが、１０月から１１月に力１けで年に１回
だけ収穫する成熟したステビアを使用することが好まし
い。収穫したステビアは、約７０ないし８０℃で２４時
聞程度の乾燥を行い、葉、茎、小枝に分離し、葉と茎の
部分だけを１０μ以下、好ましくは０．４μないし８β
程度に粉砕した後抽出する。

葉部と茎部の混合割合は、必ずしも厳密に規定されるも
のではないが、葉部：茎部が０．１　ないし１０：９９
９〜９０の割合であることが好ましく、より好ましくは
１ないし８：９９ないし９２の割合である。

葉部と茎部の混合割合が前記の範囲以外のものは、作物
の甘味度を好ましい程度に増加させることができず、作
物の色や香りの保持効果もやや低下する。

乾燥、粉砕したステビア葉は、水によって抽出され濃縮
されるが、この際、水道水のようなカルキを含んだもの
では、甘味剤に微妙な１味が残存するため、地下水を使
用することが好ましい。濃縮工程は、たとえば、次のよ
うな方法によって行われる。

■鉄製の釜に６１の水を入れ、加熱して沸騰したら一旦
加熱を中断し、前記乾燥、粉砕したステビア葉と茎の混
合粉末１　ｋｇを撹拌しながら静かに入れる。ついで、
加熱を再開し、沸騰状態で撹拌下に１時間程煮詰める。

２煮詰まった原料を、搾り機にて、液体と滓に分離する
。得られた第一回濃縮液（３ないし４β）をタンク（濃
縮釜）に保管する。

■次に、前記鉄製の釜に約４１の水を加え、加熱を行い
、沸騰した時点で加熱を中断し、前記第一回の搾り滓を
混入し、加熱しながら約１時間煮詰する。

■煮詰まった原料を、再度搾り機にて、液体と滓に分離
する。得られた第二回濃縮液は約３１である。

■第二回濃縮液を、前記第一回濃縮液の入っているタン
ク（濃縮釜）に混合し、加熱下に約３ないし４時間煮詰
め、混合濃縮液が１β程度になったところで濃縮工程を
終了する。

■得られた濃縮液を濾過し、貯蔵タンクに入れ、１５な
いし３０℃、好ましくは２０ないし２５℃の条件下に、
９０日ないし３６０日、好ましくは１８０日ないし３６
０日間の長期醗酵を行う。

なお、濃縮工程は２回以上の多段濃縮法を採用すること
によって、より一層有効な園芸用散布剤成分の抽出が行
われるが、４回以上の濃縮は抽出ａＩの点でそれ程の意
味はなく、かえって経済上不利である。

かくして得られた本発明の園芸用散布剤は、通常、水に
よって５００ないし１０００倍、好ましくは７００ない
し１５００倍に希釈され、作物の葉面散布のみならず、
土壌潅水することによって作物本来の色や香りを一層増
強されたものとすることができる。

〔実施例〕

以下、実施例に基づいて本発明を説明する。

実施例１ １１月上旬に収穫した成熟したステビアを、面積６．６
ｍ２　の３段式タバコ乾燥機で、７５±３℃にて２４時
間、風量３０Ｃ／分の条件下で乾燥させた。次にこれを
竹の棒で軽くたたきながら、茎１葉、小枝等の夾雑物に
分離し、葉および茎のみを収穫した。

この葉と茎を■日立製作新製の粉砕機で粉砕し、篩分け
してそれぞれ平均粒径が１０μ以下の微粉末を得た。得
られた微粉末を葉部１：茎部９の割合で混合した。

次に、鉄製の湯釜に６１の水を入れて加熱し、これが沸
騰した時点で一旦加熱を中断し、撹拌下に前記ステビア
混合微粉１　ｋｇを静かに投入し、再度沸騰下に１時間
撹拌しながら煮詰めた。これを四周式の搾り機にかけ、
濃縮液と搾り滓に分離した。こうして得られた第一回濃
縮液は約４１であり、これをタンク（濃縮釜）に入れて
おく。

次に、前言己鉄製の湯釜に、４１の水を入れて加熱し、
沸騰したら一旦加熱を中断して、前菖己搾り滓をこの中
に静かに投入した後、加熱を再開し、沸騰下に１時間煮
詰めた。これを、前記搾り機にかけ、濃縮液と搾り滓に
分離した。こうして得られた第二回濃縮液は約３１であ
り、これを前記第一回濃縮液の入っているタンク（濃縮
釜）に投入し、両者を混合した。次に、このタンクを加
熱し沸騰させて煮詰め、約４時間後に濃縮混合液を約１
１に濃縮した。この濃縮液を木綿製の袋で濾し分け、得
られたものをステンレススチール製の貯蔵タンクに入れ
、２５℃で３６０日間醗酵を行った。

かくして得られたステビア葉および茎の混合濃縮国酵ｅ
！ｌは、茶緑色の極めて低粘度の液体であった。

この１芸用肥料を用いて作物に施肥するには、たとえば
、次のような方法で行われる。

メロン、スイカ、カポチャ、イチコ、トマトキュウリ、
　トウモロコシ、ピーマン、ナス、キャベツ、白菜等に
対しては、定植時、１０ａに対して前Ｅ肥１４５００ｃ
ｃないし１０００ｃｃを水で約７（１０倍に希釈して土
壌溜水する。定植後、１０日ないし２０日毎に植物、の
根元に同じく約７００倍に希釈した肥料を土壌潅水する
。また葉面散布を行う場合は、約１０００倍に希釈した
ものを１０日ないし２０日毎に葉面散布を行う。

さらに、サツマイモ、ジャガイモ、里芋、大根。

落花生等に対しては、７００倍ないし８００倍程０に希
釈したものを３０日毎に土壌潅水するか、または約１０
００倍に希釈したものを葉面散布する。

ミカン、ナシ、ブドウ、柿、桃、栗、キニーイフルーツ
、サトウキビ、マンゴ、パイナツプル。

お茶等に対しては、５００ないし６００倍程０の希釈液
を１０日ないし２０日毎に根元から土壌溜水するか、８
０口ないし１０００倍程度０希釈液を葉面散布する。

次に、前記実施例によって得られたステビア濃縮液を用
いて、作物に施肥した結果を示す。

（以下、この頁余白） 〔発明の効果〕 本発明の園芸用肥料は、ステビアからの濃縮液だけから
なるものであり、人工の添加剤を全く含まないものであ
るため、成分中の炭水化物、アミノ酸　有機酸、酵素類
が有用微生物の繁殖を促し、作物の成り疲れや老化を防
ぎ、自然な甘味を増加せしめる等、品質向上に寄与する
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ステビア抽出液を有効成分とする園芸用肥料。 ２、前記抽出液がステビア葉部の粉末とステビア茎部の
   粉末との混合物からの抽出液である請求項１記載の園芸
   用肥料。 ３、ステビア葉及びステビア茎を乾燥後、それぞれを粉
   砕して平均粒径が１０μ以下の粉末とし、これを煮沸し
   てステビア抽出液を得、さらにこれを醗酵させることを
   特徴とする園芸用肥料の製造方法。 ４、醗酵が、２０ないし２５℃で、１８０ないし３６０
   日間行われたものである請求項３記載の製造方法。