JP2006056761A - 茶の品質向上用肥料、それを用いた茶の生産方法及び茶のテアニン含有量向上方法、並びに茶の品質向上用肥料キット - Google Patents

茶の品質向上用肥料、それを用いた茶の生産方法及び茶のテアニン含有量向上方法、並びに茶の品質向上用肥料キット Download PDF

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Abstract

【課題】 茶の品質(味、香り、色等)を向上させるとともに、茶の旨み成分であるテアニンの含有量を向上させることが可能な茶の品質向上用肥料を提供すること。
【解決手段】 ステビアから抽出されるステビア抽出液を有効成分として含有することを特徴とする、茶の品質向上用肥料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、茶の品質向上用肥料、それを用いた茶の生産方法及び茶のテアニン含有量向上方法、並びに茶の品質向上用肥料キットに関する。
茶の品質は、味、色及び香りの総合品質によって決まってくる。これらの中でも、味は特に重要な品質であるが、かかる品質は茶に含まれる成分及びその量に左右されるものである。茶に含まれる主な成分としては、例えば、渋み成分のタンニン(カテキン)、旨み成分のテアニン、カフェイン、繊維等が挙げられるが、これらのうち、タンニンとテアニンとの含有量のバランスが茶の味に大きく影響しており、特に、テアニンはわずかな含有量の変化でも茶の旨みに大きな影響を与える。例えば、4〜5月頃に収穫される一番茶と、5〜6月頃に収穫される二番茶とでは、一番茶の方が圧倒的に旨みがあり、味の品質が優れているが、テアニンの含有量を比較すると、一番茶には、二番茶の2〜3倍以上のテアニンが含まれている。また、玉露等の高級茶にも、テアニンが多く含まれていることが知られており、テアニンの含有量が茶の品質を決める一つの指標となっている。
ところで、テアニンの含有量が多いほど茶の旨みが増すことは明らかとなっているが、このテアニンの含有量を簡便に且つ確実に向上させ、ひいては茶の品質を向上させる方法については確立されていないのが現状である。例えば、玉露の場合には、一番茶の萌芽後から摘採までの一定期間、日光を遮る覆いをかぶせて生育させることにより生産されており、多大な手間隙をかけることによって茶の品質を高めているが、収穫量とコストの関係から、安価に提供することが困難である。
このような従来技術の有する課題に対して、粒状珪酸石灰水和物の多孔性資材からなる茶葉品質向上資材を茶園土壌に施用することにより、土壌のpHを好適なものとして茶の収量や品質を向上させる試みがなされている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、かかる方法では、旨み成分のテアニンを向上させる効果が十分とはいえず、茶の品質向上が未だ十分ではなかった。
特開平8−302344号公報
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、茶を生産する際の肥料として用いることで、得られる茶(茶葉)の品質(味、香り、色等)を向上させるとともに、茶の旨み成分であるテアニンの含有量を向上させることが可能な茶の品質向上用肥料、それを用いた茶の生産方法及び茶のテアニン含有量向上方法、並びに茶の品質向上用肥料キットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ステビアから抽出されるステビア抽出液を有効成分として含有することを特徴とする茶の品質向上用肥料、及び、ステビアを粉砕してなるステビア粉末を有効成分として含有することを特徴とする茶の品質向上用肥料を提供する。
ここで、「ステビア抽出液」には、ステビアから抽出された抽出物そのものの他、抽出溶媒(水等)に溶解している抽出物も含まれる。
かかる茶の品質向上用肥料は、いずれも茶を生産する際に茶の葉面や土壌等に施肥することによって、収穫される茶の味、香り、色等の品質を向上させることが可能となり、特に、茶の旨み成分であるテアニンの含有量を向上させることができるため、従来のものと比較して旨みの多いおいしい茶を生産することが可能となる。
また、本発明は、一番茶の新芽が出る前に、前記ステビア抽出液を有効成分として含有する前記茶の品質向上用肥料を施肥する第1の施肥工程を含むことを特徴とする茶の生産方法を提供する。ここで、前記施肥は、前記新芽が出る1ヶ月前から前記新芽が出る迄の間に行うことが好ましい。
かかる茶の生産方法によれば、上記茶の品質向上用肥料を、一番茶の新芽が出る前という特定の時期に茶(茶樹)に施肥して茶(茶葉)を生産することにより、収穫される茶の味、香り、色等の品質を確実に向上させることができ、特に、テアニンの含有量を確実に向上させることができるため、旨みの多いおいしい茶を確実に生産することが可能となる。
更に、本発明の茶の生産方法によれば、日持ちのよい茶を得ることが可能となる。かかる効果が奏される理由は必ずしも明らかではないが、ステビアに由来する強力な抗酸化有効成分が上記本発明の茶の品質向上用肥料に多く含まれていることに起因するものと推測される。
また、本発明の茶の生産方法によれば、農薬や化学肥料の使用量を減らした場合であっても、茶の良好な生育が可能であり、収穫される茶の品質を十分に向上させることができる。そのため、減農薬、減化学肥料による茶の生産が可能となる。
また、このような効果をより確実に得る観点から、前記新芽が出た後、且つ、前記一番茶を摘む前に、前記ステビア抽出液を有効成分として含有する前記茶の品質向上用肥料を更に施肥する第2の施肥工程を更に含むことが好ましい。そして、これら第1及び第2の施肥工程におけるステビア抽出液を有効成分として含有する茶の品質向上用肥料の施肥は、前記茶の品質向上用肥料の茶葉への葉面散布、及び/又は、茶が生産される土壌への前記茶の品質向上用肥料の灌水、により行うことが好ましく、少なくとも前記茶の品質向上用肥料の茶葉への葉面散布を含む方法により行うことがより好ましい。また更に、一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に、前記ステビア粉末を有効成分として含有する前記茶の品質向上用肥料を施肥する第3の施肥工程を更に含むことが好ましい。
本発明はまた、茶に含まれるテアニンの量を向上させる方法であって、一番茶の新芽が出る前に、前記ステビア抽出液を有効成分として含有する前記茶の品質向上用肥料、及び/又は、前記ステビア粉末を有効成分として含有する前記茶の品質向上用肥料を施肥する第1の施肥工程を含むことを特徴とする茶のテアニン含有量向上方法を提供する。かかる茶のテアニン含有量向上方法によれば、茶に含まれるテアニンの量を確実に向上させることが可能となり、それによって旨みの多いおいしい茶を確実に生産することが可能となる。
本発明は更に、一番茶の新芽が出る前に施肥するための上記ステビア抽出液を有効成分として含有する茶の品質向上用肥料を少なくとも含み、前記新芽が出た後、且つ、前記一番茶を摘む前に施肥するための上記ステビア抽出液を有効成分として含有する茶の品質向上用肥料、及び/又は、前記一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に施肥するための上記ステビア粉末を有効成分として含有する茶の品質向上用肥料を更に含むことを特徴とする茶の品質向上用肥料キットを提供する。かかる茶の品質向上用肥料キットを用いることによって、上記茶の生産方法及び上記茶のテアニン含有量向上方法における上記茶の品質向上用肥料の施肥を簡便に且つ確実に行うことが可能となり、上述したような茶の品質向上及びテアニン含有量の向上を確実に行うことが可能となる。
本発明によれば、茶を生産する際の肥料として用いることで、得られる茶の品質(味、香り、色等)を向上させることが可能な茶の品質向上用肥料を得ることができる。また、それを用いることによって、茶の品質を確実に向上させることが可能な茶の生産方法、及び、茶に含まれる旨み成分であるテアニンの量を確実に向上させることが可能な茶のテアニン含有量向上方法を提供することができる。更に、上記茶の品質向上を簡便に且つ確実に行うことが可能な茶の品質向上用肥料キットを得ることができる。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
(茶の品質向上用肥料)
先ず、本発明の茶の品質向上用肥料にかかるステビア抽出液及びステビア粉末について説明する。
ステビアとは、南米パラグアイ及びブラジル原産のキク科の多年生植物で、学名をステビア・レバウディアナ・ベルトニー(Stevia Rebaudiana Bertoni)という。
ステビアは、4月から5月にかけてステビア株苗又は挿し木苗が定植され、年間に2回ないし3回、葉が幼弱のうちに収穫される。本発明において使用するステビアは、このような幼弱なものでもよいが、10月から11月にかけて年に1回だけ収穫する成熟したステビアであることが好ましい。
本発明にかかるステビア抽出液は、上述したようなステビアから抽出されるものであり、一方、本発明にかかるステビア粉末は、上述したようなステビアを粉砕することによって得られるものであるが、これらは具体的には、本発明の効果をより確実に得る観点から、以下のようにして製造されることが好ましい。
すなわち、先ず、収穫したステビアを、天日乾燥(約70℃〜約80℃)で24時間程度乾燥し、葉、茎、小枝等に分離する。ここで、ステビアの乾燥は、例えば、タバコ乾燥機等の乾燥機を用いて行ってもよく、その場合の乾燥条件としては特に制限されないが、例えば、75±3℃にて24時間〜30時間、風量30m/分の条件等で行うことができる。次いで、これらのうち葉及び茎の部分をそれぞれ好ましくは平均粒径が10μm以下、より好ましくは0.4〜8μmとなるように粉砕して、ステビア葉の乾燥粉砕物及びステビア茎の乾燥粉砕物とする。
本発明のステビア粉末は、このようにして得られたステビアの乾燥粉砕物であることが好ましく、ステビア茎の乾燥粉砕物であることがより好ましい。そして、このようにして得られたステビア粉末は、例えば、そのまま土壌に均一に撒いて土と混ぜたり、他の肥料中に混入させ、これを土壌に撒いたりすることで施肥される。なお、本発明の茶の品質向上用肥料は、上記のステビア粉末からなるペレットであってもよい。
一方、本発明にかかるステビア抽出液は、上記ステビア茎の乾燥粉砕物を少なくとも含むステビア材料から抽出されるものであることが好ましく、上記ステビア材料における上記ステビア茎の乾燥粉砕物の含有量は、ステビア材料全量を基準として50重量%以上であることがより好ましい。また、上記ステビア材料は、上記ステビア茎の乾燥粉砕物と上記ステビア葉の乾燥粉砕物とからなるものであることが好ましい。このとき、上記ステビア材料におけるステビア茎の乾燥粉砕物の重量をX、ステビア葉の乾燥粉砕物の重量をY、としたときに、X:Yが、5:5〜10:0であることが好ましく、7:3〜9:1であることがより好ましい。かかる配合割合の条件を満たすことによって、茶の品質(味、香り、色等)を向上させる効果、及び、茶の生育を促進させる効果がより確実に得られる傾向がある。
ステビア抽出液は、上記ステビア材料を水とともに煮沸するか又は有機溶媒抽出し、必要に応じて濃縮することで得られるステビア濃縮液、或いは、該ステビア濃縮液を更に熟成させた熟成ステビア濃縮液からなるものであることが好ましい。煮沸の際に用いる水は、本発明の効果がより十分に得られる観点から、水道水のようなカルキを含んだものよりも、地下水等を使用することが好ましい。また、有機溶媒抽出の際に用いる有機溶媒としては、アルコール等が挙げられる。
ここで、ステビア材料を水とともに煮沸する場合、煮沸、濃縮及び熟成は、具体的には、例えば次のような方法によって行われる。
(1)鉄製の釜に6Lの水を入れ、加熱して沸騰したら一旦加熱を中断し、ステビア茎の乾燥粉砕物と必要に応じて配合されるステビア葉の乾燥粉砕物とを含むステビア材料1kgを撹拌しながら静かに入れる。次いで、加熱を再開し、沸騰状態で撹拌しながら1時間程度煮詰める。
(2)煮詰まった原料を、搾り機を用いて液体(第1の濃縮液)と滓(第1の搾り滓)とに分離し、得られた第1の濃縮液(3〜4L)をタンク(濃縮釜)に保管する。
(3)次に、前記鉄製の釜に約4Lの水を加え、加熱を行い、沸騰した時点で加熱を中断し、そこに前記第1の搾り滓を加えて、加熱しながら1時間程度煮詰める。
(4)煮詰まった原料を、再度搾り機にて液体(第2の濃縮液)と滓(第2の搾り滓)とに分離し、第2の濃縮液(約3L)を得る。
(5)得られた第2の濃縮液を、前記第1の濃縮液の入っているタンク(濃縮釜)に加えてこれらを混合し、加熱しながら3〜4時間程度煮詰め、混合した濃縮液が1L程度になったところで濃縮を終了する。
(6)得られた混合濃縮液を濾過し、貯蔵タンクに入れ、15〜30℃、好ましくは20〜25℃の条件下で、90〜360日、好ましくは180〜360日間の長期醗酵(熟成)を行い、本発明にかかるステビア抽出液を得る。
ここで、上記濃縮工程は2回以上の多段濃縮法を採用することが好ましく、それによって、より一層有効なステビア抽出液が得られるが、4回以上の濃縮は抽出濃度の点でそれ程の意味はなく、かえって経済上不利である。
かくして得られたステビア抽出液は、通常、水によって500〜1500倍、好ましくは700〜1000倍に希釈して使用される。そして、希釈されたステビア抽出液は、茶葉への葉面散布や茶が栽培される土壌への灌水等によって施肥される。
次に、本発明の茶の品質向上用肥料について説明する。
本発明の茶の品質向上用肥料は、上述したようなステビア抽出液又はステビア粉末を有効成分として含有するものである。すなわち、かかる茶の品質向上用肥料は、本発明の効果を奏する範囲でステビア抽出液又はステビア粉末を含有していればよい。例えば、ステビア抽出液のみ、又は、ステビア粉末のみからなるものであってもよく、ステビア抽出液を水で希釈したものや液肥と混合したもの、或いは、ステビア粉末を他の肥料と混合したものであってもよく、更には、他の添加物を本発明の効果を損なわない範囲で加えたものであってもよい。また、ステビア抽出液及びステビア粉末の両方を含有してなるものであってもよい。
かかる茶の品質向上用肥料は、液体状である場合には、例えば、茶葉への葉面散布や茶が栽培される土壌への灌水等の方法により施肥され、固体状である場合には、例えば、茶が栽培される土壌に均一に撒いて土と混ぜるという方法により施肥される。
(茶の生産方法)
本発明の茶の生産方法は、一番茶の新芽が出る前に、上記ステビア抽出液を有効成分として含有する上記茶の品質向上用肥料(以下、「ステビア抽出液肥料」という)を施肥することを特徴とする方法である。
冬の間、茶樹は休眠状態となり生育が停止しているが、3月になって暖かくなると芽が生育を開始し、冬芽の中から一番茶の新芽が出てくる。本発明においては、この一番茶の新芽が出る前に、上記ステビア抽出液肥料を施肥することが必要であり、上記新芽が出る1ヶ月前から上記新芽が出る迄の間に施肥することが好ましい。
このような特定の時期に、上記茶の品質向上用肥料を施肥して茶を生産することにより、収穫される茶の味、香り、色等の品質を確実に向上させることが可能であり、特に、テアニンの含有量を確実に向上させることができ、旨みの多いおいしい茶を生産することが可能となる。また、日持ちのよい茶を得ることができる。
また、このような効果をより確実に得る観点から、上記新芽が出た後、且つ、一番茶を摘む前に、上記ステビア抽出液肥料を更に施肥することが好ましい。
ここで、ステビア抽出液肥料の施肥は、一般的な施肥方法により均一に施肥することで行うことができるが、ステビア抽出液肥料の茶葉への葉面散布、及び、茶が栽培される土壌へのステビア抽出液肥料の灌水、の少なくとも一方により行うことが好ましく、少なくとも茶葉への葉面散布を含む方法により行うことがより好ましく、茶葉への葉面散布及び土壌への灌水の両方によって行うことが特に好ましい。かかる施肥方法であれば、茶の生育を効率よく且つ確実に促進させることができる傾向があるとともに、茶の品質を効率よく且つ確実に向上させることができる傾向がある。
また、このとき施肥されるステビア抽出液肥料として、好ましくは、先に述べた方法により得られるステビア抽出液を、水によって300〜5000倍、より好ましくは500〜1500倍、更に好ましくは700〜1000倍に希釈したものが使用される。
更に、ステビア抽出液肥料の施肥量は、茶樹をかまぼこ状に成型した一般的な茶園の場合、面積10アール(100m)当たり、希釈前の上記ステビア抽出液として100〜800mlとすることが好ましい。これを1回当たりの施肥量として、一番茶の新芽が出る前に少なくとも1回、新芽が出た後、且つ、一番茶を摘む前に少なくとも1回、それぞれ施肥することが好ましく、かかる各期間内に7〜10日置きに複数回(2〜5回)、それぞれ施肥することがより好ましい。
本発明の茶の生産方法は、更に、一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に、上記ステビア粉末を有効成分として含有する上記茶の品質向上用肥料(以下、「ステビア粉末肥料」という)を施肥することが好ましい。
かかる施肥は、一番茶を摘んでから7ヶ月以内、すなわち11月若しくは12月頃迄の間に行われるものであり、一番茶を摘んでから6ヶ月以内に行うことがより好ましい。また、二番茶若しくは三番茶を摘んだ後に行うことが好ましい。これによって、樹勢の回復や秋芽の生育を促進することができ、翌春の茶の品質及びテアニン含有量をより確実に向上させることが可能となる傾向がある。なお、ステビア粉末肥料の施肥は、上記の期間に施肥した後、その期間以降(11月若しくは12月頃から翌年の3月頃迄の間)に更に行ってもよい。
ここで、ステビア粉末肥料の施肥は、一般的な施肥方法により行うことができ、例えば、茶が栽培される土壌に均一に撒いて土と混ぜることで行うことができる。このとき施肥されるステビア粉末肥料としては、先に述べた方法により得られるステビア粉末そのものであってもよく、ステビア粉末からなるペレットであってもよく、ステビア粉末と他の肥料とを混合したものであってもよい。
かかるステビア粉末肥料を施肥する場合、その施肥量は、茶樹をかまぼこ状に成型した一般的な茶園の場合、面積10アール当たり、上記ステビア粉末として3〜20kgとすることが好ましい。ステビア粉末肥料を施肥する場合、これを1回当たりの施肥量として、一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に施肥することが好ましく、かかる期間内に7〜10日置きに複数回(2〜5回)施肥することがより好ましい。
以上のように、本発明の茶の生産方法は、本発明の茶の品質向上用肥料を特定の時期に施肥することによって効果を奏することができるが、上記特定の時期以外にも更に本発明の茶の品質向上用肥料を施肥してもよい。また、上記茶の品質向上用肥料は、通常用いられる肥料と併せて施肥することが好ましい。
通常の肥料としては、市販の肥料が挙げられ、例えば、スーパーSRコート、スミカエース2号、スミカホルム、八重穂、緑10号等が挙げられる。また、これらの肥料を施肥する時期や施肥量については、一般的な茶の生産における施肥時期及び施肥量と同様である。
また更に、本発明の茶の生産方法においては、本発明の効果を損なわない範囲で、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、防ダニ剤等の農薬を用いることも好ましい。これらの農薬を使用する時期や使用量については、一般的な茶の生産における使用時期及び使用量と同様である。
また、本発明の茶の生産方法においては、上述した茶の品質向上用肥料の施肥及び茶葉の収穫を含む1年を通した茶の生産プロセスを、同じ茶園にて2年以上連続して行うことが好ましい。2年以上連続して行うことにより、茶園の地力を飛躍的に高めることができ、土壌中の有用な微生物等を活性化させて有害な病原菌等を抑制し、2年目に収穫する茶の品質を飛躍的に向上させることができる。
(茶のテアニン含有量向上方法)
本発明の茶のテアニン含有量向上方法は、茶に含まれるテアニンの量を向上させる方法であって、一番茶の新芽が出る前に、ステビア抽出液肥料を施肥することを特徴とする方法であり、上記施肥は、上記新芽が出る1ヶ月前から上記新芽が出る迄の間に行うことが好ましい。
かかる方法によれば、茶に含まれる旨み成分であるテアニンの量を効率よく且つ確実に向上させることが可能となり、それによって、従来の茶と比較して旨みの多いおいしい茶を生産することが可能となる。
ここで、茶のテアニン含有量は、例えば、静岡製機(株)製の茶成分分析計(商品名:茶成分分析計 CT−8)等により、収穫された茶葉の成分を分析することによって求めることが可能である。そして、茶の旨みは、上記分析計により測定されるテアニン含有量が、比較対象となる従来の茶のテアニン含有量を基準とし、その含有量に対して5%程度以上向上することにより(すなわち、従来の茶のテアニン含有量の1.05倍程度以上のテアニン含有量となることにより)、十分に増すことができる。また、静岡県茶業試験場等の計算により求められるAFスコア(数値が高いほど旨みがあることを示す)の数値が1以上増えることにより、茶の旨みが向上していることを確認することができる。本発明の茶のテアニン含有量向上方法によれば、この向上方法を行わなかった従来の場合と比較して、収穫される茶における上記茶成分分析計により測定されるテアニン含有量を、従来の茶のテアニン含有量を基準とし、その含有量に対して5%程度以上向上させることが可能であり、それによって、従来と比較して旨みの多いおいしい茶を確実に得ることが可能となる。
また、茶のテアニン含有量をより確実に向上させる観点から、上記新芽が出た後、且つ、一番茶を摘む前に、上記ステビア抽出液肥料を更に施肥することが好ましい。
ここで、ステビア抽出液肥料の施肥方法、ステビア抽出液の希釈倍率、及び、ステビア抽出液肥料の施肥量は、上述した本発明の茶の生産方法における場合と同様である。
また、本発明の茶のテアニン含有量向上方法においては、茶のテアニン含有量をより確実に向上させる観点から、一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に、ステビア粉末肥料を施肥することが好ましく、6ヶ月以内に施肥することがより好ましい。また、上述した時期以外にも更に本発明の茶の品質向上用肥料を施肥してもよい。
ここで、ステビア粉末肥料の施肥方法、及び、ステビア粉末肥料の施肥量は、上述した本発明の茶の生産方法における場合と同様である。
更に、本発明の茶のテアニン含有量向上方法においては、本発明の茶の生産方法の場合と同様に、通常用いられる肥料や農薬を用いることが好ましい。また、本発明の茶のテアニン含有量向上方法においても、上述した茶の生産方法と同様に、茶の生産プロセスを同じ茶園において2年以上連続して行うことが好ましい。これにより、2年目に収穫する茶のテアニン含有量を飛躍的に向上させることができる。
(茶の品質向上用肥料キット)
本発明の茶の品質向上用肥料キットは、一番茶の新芽が出る前に施肥するためのステビア抽出液肥料を少なくとも含み、前記新芽が出た後、且つ、一番茶を摘む前に施肥するためのステビア抽出液肥料、及び/又は、前記一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に施肥するためのステビア粉末肥料を更に含むことを特徴とする茶の品質向上用肥料キットを提供する。
かかるキットを用いることによって、上記茶の生産方法における茶の品質向上用肥料の施肥を簡便且つ確実に行うことが可能となり、上述したような茶の品質向上を確実に行うことが可能となる。
また、かかるキットは、本発明の茶の品質向上用肥料以外にも、例えば、通常の肥料や農薬等を更に含んでいてもよい。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(ステビア粉末及びステビア抽出液の作製)
11月上旬に収穫した成熟したステビアを、タバコ乾燥機で、75±3℃にて24時間、風量30m/分の条件下で乾燥させた。次に、これを竹の棒で軽くたたきながら、茎、葉、小枝等の夾雑物に分離し、葉及び茎のみを収集した。この葉及び茎を(株)日立製作所製の粉砕機でそれぞれ粉砕し、篩分けして平均粒径が10μm以下のステビア茎の乾燥粉砕物及び平均粒径が10μm以下のステビア葉の乾燥粉砕物をそれぞれ得た。このうち、ステビア茎の乾燥粉砕物を本発明にかかるステビア粉末とした。
一方、得られたステビア茎の乾燥粉砕物及びステビア葉の乾燥粉砕物を、茎9:葉1の重量割合で混合し、混合粉末を得た。次に、鉄製の湯釜に6Lの水を入れて加熱し、これが沸騰した時点で一旦加熱を中断し、撹拌しながら上記ステビア混合微粉1kgを静かに投入し、再度沸騰させた状態で1時間撹拌しながら煮詰めた。これを西川式の搾り機にかけ、濃縮液(第1の濃縮液)と搾り滓(第1の搾り滓)とに分離した。こうして得られた第1の濃縮液は約4Lであり、これをタンク(濃縮釜)に入れた。
次に、上記鉄製の湯釜に、4Lの水を入れて加熱し、沸騰したら一旦加熱を中断して、上記第1の搾り滓をこの中に静かに投入した後、加熱を再開し、沸騰させた状態で1時間煮詰めた。これを、上記搾り機にかけ、濃縮液(第2の濃縮液)と搾り滓(第2の搾り滓)とに分離した。こうして得られた第2の濃縮液は約3Lであり、これを上記第1の濃縮液が入っているタンク(濃縮釜)に投入し、両者を混合した。そして、このタンクを加熱し沸騰させて煮詰め、約4時間後に濃縮混合液を約1Lに濃縮した。これを木綿製の袋で濾し分けて固形分を取り除き、得られた濃縮液を大型ポリタンクに入れ、25℃で360日間醗酵(熟成)を行って本発明のステビア抽出液を得た。なお、このステビア抽出液は、茶緑色の極めて低粘度の液体であった。
[実施例1及び比較例1]
静岡県掛川市の茶園において、生育の揃った12年生の茶樹(品種:やぶきた種)が育成された6アールの区画を隣接して2区画用意し、各区画をそれぞれ実施例1の試験区及び比較例1の比較区とした。これらの試験区及び比較区において、二番茶の茶摘みが終了した時点から、表1に示した肥料設計計画に従って、通常肥料(本発明の茶の品質向上用肥料以外の肥料)の施肥を行った。なお、表中の通常肥料は、チッソ・リン酸・カリ系の通常肥料であり、施肥量は、面積10アール当たりに換算して、施肥1回につき70〜150kgとした。そして、試験区においては更に、同表に示す品質向上用肥料の施肥を行った。ここで、表中のステビア粉末肥料とは、上記ステビア粉末の作製で得られたステビア粉末であり、ステビア抽出液肥料とは、上記ステビア抽出液の作製で得られたステビア抽出液400mlを水で1000倍に希釈したものである。また、同表に示したこれらの施肥量は、面積10アール当たりに換算した施肥量である。施肥方法としては、通常肥料の場合は土壌に均一に撒き、ステビア抽出液肥料の場合は葉面散布により均一に施肥し、ステビア粉末肥料の場合は通常肥料と混合して土壌に均一に撒いた。
Figure 2006056761
以上のようにして試験区及び比較区で育成した茶の一番茶をそれぞれ収穫した。
(茶の品質評価)
次に、収穫した一番茶を原料として、一般的な煎茶用茶葉の製造方法により、蒸し、揉み、乾燥を行い、実施例1の生産方法によって生産された一番茶から得られた煎茶用の茶葉(以下、「実施例1の茶葉」という)、比較例1の生産方法によって生産された一番茶から得られた煎茶用の茶葉(以下、「比較例1の茶葉」という)をそれぞれ作製した。
得られた実施例1及び比較例1の茶葉について、色及び香りについて官能により抽出審査したところ、いずれも実施例1の茶葉の方が優れていた。また、実施例1及び比較例1の茶葉4gをそれぞれ100℃の熱湯200ccに2分間浸漬して茶を入れ、これらを飲み比べることで官能により味を判定したところ、実施例1の茶葉の方が優れていた。
(テアニン含有量の測定)
実施例1及び比較例1の茶葉20gを粉砕し、それぞれ茶の分析測定計で60秒にて計測し、茶成分分析計(静岡製機(株)製、商品名:茶成分分析計 CT−8)を用いて成分を分析したところ、表2に示すような結果となった。表2に示した結果から明らかなように、実施例1の茶葉の方が比較例1の茶葉に比べて、旨み成分であるテアニンが多く含まれていることが確認された。
(AFスコアの算出)
静岡県茶業試験場方式により、実施例1及び比較例1の茶葉のAFスコアを計算したところ、表2に示すような結果となった。表2に示した結果から明らかなように、実施例1の茶葉は、比較例1の茶葉と比較してAFスコアが2点向上しており、これによって、旨みの多いおいしい茶が得られていることが確認された。
Figure 2006056761
(ステビアペレットの作製)
3月下旬に植え付けしたステビアを、7月下旬から8月上旬の間の最も成熟した時期を選んで収穫し、この収穫したステビアを、タバコ乾燥機にて75±3℃で30時間、風量30m/分の条件下で乾燥させた。次に、これを竹の棒で軽くたたきながら、茎、葉、小枝等の夾雑物に分離し、茎のみを収集した。このステビア茎を(株)名濃製の粉砕機で粉砕し、篩分けして平均粒径が50メッシュ以上のステビア茎の乾燥粉砕物を得た。このステビア茎の乾燥粉砕物(ステビア粉末)を、ディスクペレッターによりペレット化し、本発明にかかるステビア粉末からなる平均粒径1〜5mmの粒状のステビアペレットを得た。
[実施例2及び比較例2]
実施例1において茶の生産(1年目)を行った後の区画を実施例2の試験区、比較例1において茶の生産(1年目)を行った後の区画を比較例2の比較区とした。これらの試験区及び比較区において、1年目における二番茶の茶摘みが終了した時点から、表3に示した肥料設計計画に従って、通常肥料(本発明の茶の品質向上用肥料以外の肥料)の施肥を行った。なお、表中の通常肥料は、チッソ・リン酸・カリ系の通常肥料であり、施肥量は、面積10アール当たりに換算して、施肥1回につき70〜150kgとした。そして、試験区においては更に、同表に示す品質向上用肥料の施肥を行った。ここで、表中のステビアペレット肥料とは、上記ステビアペレットの作製で得られたものであり、ステビア抽出液肥料とは、上記ステビア抽出液の作製で得られたステビア抽出液400mlを水で1000倍に希釈したものである。また、同表に示したこれらの施肥量は、面積10アール当たりに換算した施肥量である。施肥方法としては、通常肥料の場合は土壌に均一に撒き、ステビア抽出液肥料の場合は葉面散布により均一に施肥し、ステビア粉末肥料の場合は通常肥料と混合して土壌に均一に撒いた。
Figure 2006056761
以上のようにして試験区及び比較区で育成した茶の一番茶をそれぞれ収穫した。
(茶の品質評価)
次に、収穫した一番茶を原料として、一般的な煎茶用茶葉の製造方法により、蒸し、揉み、乾燥を行い、実施例2の生産方法によって生産された一番茶から得られた煎茶用の茶葉(以下、「実施例2の茶葉」という)、比較例2の生産方法によって生産された一番茶から得られた煎茶用の茶葉(以下、「比較例2の茶葉」という)をそれぞれ作製した。
得られた実施例2及び比較例2の茶葉について、色及び香りについて官能により抽出審査したところ、いずれも実施例2の茶葉の方が優れていた。また、実施例2及び比較例2の茶葉4gをそれぞれ100℃の熱湯200ccに2分間浸漬して茶を入れ、これらを飲み比べることで官能により味を判定したところ、実施例2の茶葉の方が優れていた。
(テアニン含有量の測定)
実施例2及び比較例2の茶葉20gを粉砕し、それぞれ茶の分析測定計で60秒にて計測し、茶成分分析計(静岡製機(株)製、商品名:茶成分分析計 CT−8)を用いて成分を分析したところ、表4に示すような結果となった。表4に示した結果から明らかなように、実施例2の茶葉の方が比較例2の茶葉に比べて、旨み成分であるテアニンが多く含まれていることが確認された。また、1年目に生産した実施例1の茶葉と比較して、2年目に生産した実施例2の茶葉の方がテアニンの量が多いことが確認された。
(AFスコアの算出)
静岡県茶業試験場方式により、実施例2及び比較例2の茶葉のAFスコアを計算したところ、表4に示すような結果となった。表2に示した結果から明らかなように、実施例2の茶葉は、比較例2の茶葉と比較してAFスコアが17点向上しており、これによって、旨みの多いおいしい茶が得られていることが確認された。また、1年目に生産した実施例1の茶葉と比較して、2年目に生産した実施例2の茶葉の方がAFスコアが高いことが確認された。
Figure 2006056761

Claims (19)

  1. ステビアから抽出されるステビア抽出液を有効成分として含有することを特徴とする、茶の品質向上用肥料。
  2. 前記ステビア抽出液は、ステビア茎の乾燥粉砕物を少なくとも含むステビア材料を水とともに煮沸するか又は有機溶媒抽出して得られるステビア濃縮液、或いは、該ステビア濃縮液を更に熟成させた熟成ステビア濃縮液からなるものであることを特徴とする、請求項1記載の茶の品質向上用肥料。
  3. 前記ステビア材料における前記ステビア茎の乾燥粉砕物の含有量が、前記ステビア材料全量を基準として50重量%以上であることを特徴とする、請求項2記載の茶の品質向上用肥料。
  4. 前記ステビア材料が、前記ステビア茎の乾燥粉砕物と、ステビア葉の乾燥粉砕物とからなるものであることを特徴とする、請求項2又は3記載の茶の品質向上用肥料。
  5. ステビアを粉砕してなるステビア粉末を有効成分として含有することを特徴とする、茶の品質向上用肥料。
  6. 前記ステビア粉末は、ステビア茎の乾燥粉砕物であることを特徴とする、請求項5記載の茶の品質向上用肥料。
  7. 一番茶の新芽が出る前に、請求項1〜4のいずれか一項に記載の茶の品質向上用肥料を施肥する第1の施肥工程を含むことを特徴とする、茶の生産方法。
  8. 前記第1の施肥工程を、前記新芽が出る1ヶ月前から前記新芽が出る迄の間に行うことを特徴とする、請求項7記載の茶の生産方法。
  9. 前記新芽が出た後、且つ、前記一番茶を摘む前に、請求項1〜4のいずれか一項に記載の茶の品質向上用肥料を更に施肥する第2の施肥工程を更に含むことを特徴とする、請求項7又は8記載の茶の生産方法。
  10. 前記施肥を、前記茶の品質向上用肥料の茶葉への葉面散布、及び/又は、茶が栽培される土壌への前記茶の品質向上用肥料の灌水、により行うことを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の茶の生産方法。
  11. 前記施肥を、少なくとも前記茶の品質向上用肥料の茶葉への葉面散布を含む方法により行うことを特徴とする、請求項7〜10のいずれか一項に記載の茶の生産方法。
  12. 前記一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に、請求項5又は6記載の茶の品質向上用肥料を施肥する第3の施肥工程を更に含むことを特徴とする、請求項7〜11のいずれか一項に記載の茶の生産方法。
  13. 一番茶の新芽が出る前に、請求項1〜4のいずれか一項に記載の茶の品質向上用肥料を施肥する第1の施肥工程を含むことを特徴とする、茶のテアニン含有量向上方法。
  14. 前記第1の施肥工程を、前記新芽が出る1ヶ月前から前記新芽が出る迄の間に行うことを特徴とする、請求項13記載の茶のテアニン含有量向上方法。
  15. 前記新芽が出た後、且つ、前記一番茶を摘む前に、請求項1〜4のいずれか一項に記載の茶の品質向上用肥料を更に施肥する第2の施肥工程を更に含むことを特徴とする、請求項13又は14記載の茶のテアニン含有量向上方法。
  16. 前記施肥を、前記茶の品質向上用肥料の茶葉への葉面散布、及び/又は、茶が栽培される土壌への前記茶の品質向上用肥料の灌水、により行うことを特徴とする、請求項13〜15のいずれか一項に記載の茶のテアニン含有量向上方法。
  17. 前記施肥を、少なくとも前記茶の品質向上用肥料の茶葉への葉面散布を含む方法により行うことを特徴とする、請求項13〜16のいずれか一項に記載の茶のテアニン含有量向上方法。
  18. 前記一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に、請求項5又は6記載の茶の品質向上用肥料を施肥する第3の施肥工程を更に含むことを特徴とする、請求項13〜17のいずれか一項に記載の茶のテアニン含有量向上方法。
  19. 一番茶の新芽が出る前に施肥するための請求項1〜4のいずれか一項に記載の茶の品質向上用肥料を少なくとも含み、
    前記新芽が出た後、且つ、前記一番茶を摘む前に施肥するための請求項1〜4のいずれか一項に記載の茶の品質向上用肥料、及び/又は、前記一番茶を摘んだ後、7ヶ月以内に施肥するための請求項5又は6記載の茶の品質向上用肥料を更に含むことを特徴とする、茶の品質向上用肥料キット。
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