JP2002125616A - ハーブソルトの製造方法 - Google Patents

ハーブソルトの製造方法

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JP2002125616A
JP2002125616A JP2000328479A JP2000328479A JP2002125616A JP 2002125616 A JP2002125616 A JP 2002125616A JP 2000328479 A JP2000328479 A JP 2000328479A JP 2000328479 A JP2000328479 A JP 2000328479A JP 2002125616 A JP2002125616 A JP 2002125616A
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風味、香味、薬効作用にすぐれ高品質で安全
性の高いハーブソルトが製造できるハーブソルトの製造
方法を提供する。 【解決手段】 複数種のハーブ材と塩とを混ぜ合わせて
調製するハーブソルトの製造方法であって、前記ハーブ
材として、土壌あるいは葉面にキトサンの水溶液を散布
して栽培したハーブの実、葉、茎を採取し、これらの採
取素材を陰干しあるいは日干しにして乾燥させた後、細
片状に砕いて形成したものを使用する。前記ハーブ材と
して、オレガノ、セサミ、ローズマリー、マジョラム、
ニンニク、ローズヒップス、キャラウェイ、バジル、ク
ミン、フェンネル、コリアンダー、ブラックペッパー、
スターアニス、レモンピール、ステビア、ローズレッド
ペタルのうちから選択した2種以上のハーブを組み合わ
せて使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハーブソルトの製造
方法に関し、より詳細にはキトサンを利用して栽培した
ハーブを使用して調製するハーブソルトの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ハーブソルトはハーブと塩とを材料とす
る調味食品であり、とくにハーブの風味、香味、薬効に
よって、従来の調味食品にはみられないすぐれた風味、
香味を備える食品である。ハーブソルトは食卓で使用す
る調味用として使用することはもちろん、スープの材料
として、また、調理の際に使用する調味料等として使用
されている。とくに、その風味、香味にすぐれることか
ら調味用として利用されるとともに、食欲増進を図り、
薬効作用により健康増進にも資するという効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにハーブソル
トは調味作用とともに健康増進等の作用を有するもので
あるが、前述したように、ハーブソルトはハーブと塩の
みを素材として調製する食品であることから、素材の品
質の良否がハーブソルトの品質の良否に大きく影響を及
ぼす。とくに、ハーブソルトではハーブの風味、香味、
薬効が品質を大きく左右し、良品を提供するにはハーブ
材としてできるだけ品質の良いものを使用する必要があ
る。
【0004】ハーブソルトを調製する場合は、採取した
ハーブをほとんど手をかけずにそのまま使用するから、
これらのハーブ材は農薬等によって汚染されていない安
全なものである必要がある。ハーブの種類によっては、
害虫などがつきやすいものがあり、従来は、農薬を使用
して害虫駆除している場合がある。したがって、ハーブ
を事前に洗浄して使用するとしても、農薬等を使用せず
に栽培された安全なハーブを使用することが良品のハー
ブソルト製品には求められる。
【0005】本発明はこのようなハーブソルトの製造方
法に鑑み、良品のハーブを使用することによって品質の
よいハーブソルトを調製することができ、農薬等を使用
せずに栽培することによって安全なハーブソルトとして
提供することができるハーブソルトの製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次の構成を備える。すなわち、 複数のハー
ブ材と塩とから調製するハーブソルトの製造方法であっ
て、土壌あるいは葉面にキトサンの水溶液を散布して栽
培したハーブから、実、葉、茎を採取し、これらの採取
素材を陰干しあるいは日干しにより乾燥させた後、細片
状に砕いてハーブ材とし、該ハーブ材と塩とを混ぜ合わ
せて調製することを特徴とする。ハーブを栽培する際に
土壌あるいは葉面にキトサンの水溶液を散布して栽培す
ると、農薬を使わずに良質のハーブを生育させることが
でき、生育したハーブにキトサンが取り込まれて甘味が
増し、まろやかな味となってハーブソルトに使用する好
適なハーブ材が得られる。
【0007】前記ハーブ材としては、オレガノ、セサ
ミ、ローズマリー、マジョラム、ニンニク、ローズヒッ
プス、キャラウェイ、バジル、クミン、フェンネル、コ
リアンダー、ブラックペッパー、スターアニス、レモン
ピール、ステビア、ローズレッドペタル、タイム、ショ
ーガ、ガムマサラ、グリーンペッパーのうちから選択し
た2種以上のハーブを使用することを特徴とする。これ
らのハーブは、それぞれ薬効成分に富むとともに、料理
あるいは調味料として好適に使用できるものである。そ
れぞれ効果的な風味、香味、薬効を備えるが、適宜組み
合わせることによって好適に調味することができる。ハ
ーブ材を単独で使用しても効果はあるが、ハーブソルト
としては少なくとも2種類以上のハーブ材を組み合わせ
て使用するのが好適である。
【0008】また、前記ハーブ材を使用する際に、ハー
ブソルト全量の10〜15重量%添加することを特徴と
する。ハーブ材と塩との分量比は適宜選択可能である
が、ハーブ材はハーブソルト全量の10〜15重量%程
度の分量比として使用するのが好適である。また、前記
塩として天塩を使用し、空煎りした天塩とハーブ材とを
混ぜ合わせて調製することを特徴とする。ハーブ材と混
ぜ合わせて使用する塩はできるだけ品質の良いものを使
用することにより、品質の良いハーブソルトが得られ
る。天塩は天日で干した塩であり、品質にすぐれ、ハー
ブソルトの良品を提供することができる。
【0009】
【実施例】以下、ハーブソルトの製造方法の一実施例に
ついて説明する。ハーブソルトの製造にあたっては、良
質なハーブ材を使用すること、ハーブ材を適宜選択して
混合し、風味、香味を調えることが重要である。実施例
では、以下の表1に示すような多数種のハーブ材を混合
して使用した。
【表1】
【0010】このように多数種類のハーブ材を混合して
使用することにより、風味、香味を適切に調えることが
できる。ハーブ材はそれぞれ、特有の風味、香味、薬効
を備えるものが多いから、組み合わせを変えることによ
って種々の風味、香味、薬効を備える商品を提供するこ
とができる。本実施例のハーブソルトで多数種のハーブ
材を使用しているのは、多数種のハーブ材を混ぜ合わせ
ることによって、くせのない風味、香味を有し、広く使
いやすいハーブソルトとして提供できるようにしたもの
である。
【0011】本実施例ではキトサンを利用して栽培した
ハーブを使用している。キトサンを利用してハーブを栽
培する方法については後述する。以下では、キトサンを
利用して栽培して得られたハーブからハーブソルトを作
製する方法を説明する。
【0012】まず、ハーブの畑からハーブの実、葉、茎
を採取する。ハーブの種類によって実、葉、茎等のよう
に使用する部分が異なるから、ハーブの種類に応じてハ
ーブ材の素材を採取する。採取した素材をキトサンのパ
ウダーの800倍水溶液を用いてよく洗う。キトサンの
水溶液を用いてハーブを洗うことにより、キトサンの抗
菌作用によってハーブの傷みを防止することができる。
【0013】洗浄した後、素材を風通しの良い場所で4
日〜7日間程度陰干しして乾燥させる。ハーブを陰干し
して乾いた状態になった状態がハーブ材として仕上がっ
た状態である。仕上がった状態ではハーブの葉等から水
分が抜け、ハーブを持ち運びした際に、葉などがぱらぱ
ら落ちる状態になる。真夏では4日程度、春、秋では7
日程度陰干しすればよい。なお、ハーブの実の部分は日
干しにし、汚れを取り除く。ハーブの素材は細かに砕き
細片状にしてハーブ材とする。陰干しあるいは日干しに
して乾燥させたハーブの葉、茎、実等は、簡単に細片状
に砕いてハーブ材とすることができる。
【0014】ハーブソルトは上記のように細片状に砕い
て形成したハーブ材に塩を加えて混ぜ合わせて調製す
る。ハーブソルトに使用する塩も、天然の良質な塩を使
用するのがよい。天然の良質な塩として岩塩、天塩等の
良品が提供されている。天塩とは天日で干した塩であ
り、本実施例では天塩を使用してハーブソルトを作製し
た。
【0015】天塩はハーブに混ぜ合わせる前に、あらか
じめフライパンで空煎りして使用する。空煎りした天塩
を冷ました後、砕いて細片状としたハーブ材を加え、天
塩とハーブ材とを混ぜ合わせてハーブソルトとする。前
述したように本実施例では多数種のハーブ材を混ぜ合わ
せて使用している。本実施例ではさらにキトサンのパウ
ダーを10g程度加えてハーブソルトとした。調製後の
ハーブソルトを所定量ずつ瓶詰めし、キャップ封止して
ハーブソルト商品とする。瓶口に振り出し口を設け、瓶
を振って適宜量ずつ振り出して使用できるようにすると
よい。
【0016】上述した製造方法からわかるように、ハー
ブソルトはハーブ材と塩とを混ぜ合わせて調製するのみ
であって特別の調理等を行って作製するものではない。
したがって、ハーブ材と塩の品質がそのまま製品の品質
に影響を与える。したがって、品質のよいハーブソルト
を製造するには、良品のハーブ材を使用しなければなら
ない。本発明に係るハーブソルトの製造方法において、
キトサンを利用して生育したハーブを使用しているの
は、キトサンを利用することによって品質の良いハーブ
を生育させることができ、これによって品質のよいハー
ブソルトを得ることができるからである。
【0017】キトサンを農業資材として使用することに
よって、作物の生長を促進させ収量増を図ることができ
ること、病原菌に対する抵抗力を増強させて抗菌性を高
めることができることについては従来から知られてい
る。すなわち、キトサンを作物に散布したり土壌に添加
することにより、作物の生長を促進させて良品の作物を
得ることができ、抗菌性を利用して農薬等を使用せずに
品質のよい作物を生育することが可能である。ハーブの
栽培においても、農業資材としてキトサンを使用した場
合と同様に、ハーブの葉や茎にキトサンを散布し、土壌
にキトサンを添加することによって、元気で品質のよい
ハーブを生育させることができる。なお、本実施例では
水溶性のキトサン(低分子キトサン:商品名アピオグリ
ーン)をハーブの葉や茎、土壌に散布して使用した。
【0018】キトサンは1.3%濃度でブドウ球菌や緑
膿菌などの細菌の増殖を抑制する。また、キトサンはフ
ザリウム菌などのカビの生育も抑制する。また、キトサ
ンによって大腸菌の増殖が抑制される。白菜の浅漬の保
存にキトサンを添加することが有効であり、キトサンの
抗菌作用を利用した浅漬け物の抗菌剤も提供されてい
る。このキトサンの抗菌作用は、微生物細胞壁の酸性基
とキトサンのアミノ基間の高分子電解質複合体の形成に
よると推定される。
【0019】キトサンを使用してハーブを生育させる方
法は、品質の良いハーブを育てることができるととも
に、農薬を使用せずにハーブを生育させることができる
ことから、きわめて安全な食品として提供することがで
きるという利点がある。前述したように、ハーブソルト
の製造方法においては、ハーブに対してとくに調理を施
すといったことをせず、単に細片に砕いて使用するだけ
であるから、まったく農薬を使用せずに育てたハーブが
使用できることは、高品質で安全性の高い食品として提
供できる点できわめて重要である。
【0020】なお、ハーブの栽培に際しては多量の肥料
を使用する必要はないが、収量を向上させるため窒素成
分を主成分とする無機質、有機質肥料を施用してもよ
い。施用された肥料は有機質、無機質ともに土壌微生物
の働きにより硝酸態窒素となり、根より吸収されて収量
の向上に寄与する。ハーブの茎葉に硝酸が多く吸収され
ると、苦味が増し、糖度が減少してハーブ本来の風味、
香味が損なわれる。キトサンを含む農業資材、とくにキ
トサンを利用した低硝酸化剤あるいはカルシウム増強剤
を葉面散布すると茎葉中の硝酸含量が低下し、糖分(ブ
リックス)を増加させることができる点で有効である。
【0021】一例として、ローズマリーの茎葉中の硝酸
濃度と糖度について、キトサンを葉面散布した場合と、
キトサンを使用せずに通常条件で生育させた場合とにつ
いて測定した結果を表2に示す。
【表2】
【0022】表2中で対照区とあるのは、キトサンを使
用せず通常の生育条件で生育させた場合である。上記測
定結果から、キトサンを葉面散布したものについては、
硝酸濃度が減少するとともに糖度が上昇していることが
確かめられる。野菜中の硝酸は肉や魚などに含まれる第
2級アミンと化合物をつくり、人体内でニトロソアミン
という発ガン物質を生成する点で問題となる。キトサン
の散布によって硝酸を減少させ得る点は、ハーブソルト
の安全性の点からも好適である。
【0023】上記測定はローズマリーについて測定した
結果であるが、前述した他のハーブ類についてもキトサ
ン使用によって同様の結果が得られている。このよう
に、キトサンを使用して生育させたハーブは糖度が向上
するから、このハーブをハーブソルトに使用すると、味
にまろやかさが出て、天塩の塩辛さを和らげ、従来にな
い美味しいハーブソルトとして提供することが可能とな
る。また、ローズマリー、クミンシード、ガーリック、
コリアンダーなどは香りが強いハーブであるが、キトサ
ンを散布して生育させることによって香りが和らげられ
て万人に受け入れられやすい香りになる。また、キトサ
ンを使用することによって、ブラックペッパーなどの辛
味を抑え、ステビアの甘味を控え目にするといった作用
もある。
【0024】このように、キトサン散布によって生育さ
れたハーブは、ハーブソルトに使用してきわめて有効で
あり、風味、香味にすぐれた食味を備え、種々の料理に
効果的に使用することができる。また、キトサンの散布
によってハーブを栽培する場合は、キトサンの抗菌作用
によって農薬を使用せずにハーブを生育させることがで
き、アブラムシ等の害虫からハーブを護って、良品のハ
ーブを得ることができる。農薬を使用せずにハーブを生
育させることができることから、食品の安全性がたか
く、ハーブをそのまま材料として使用するハーブソルト
の製造にきわめて有効に使用することができる。
【0025】また、このようにキトサンを利用して栽培
したハーブは、風味、香味にすぐれ、自然食品として安
全性が高いことから、上述したように、ソルトと混ぜ合
わせてハーブソルトとして使用する以外に、ハーブ自体
を利用して調味料とし、あるいは香辛料として利用する
ことも可能である。ハーブの糖度が向上し、きわめて品
質の良いハーブが得られることから、調味料、香辛料と
して有効に使用することができる。
【0026】以下では、いくつかのハーブについてその
性質とキトサンを利用して栽培する方法について説明す
る。 (オレガノ)原産地はヨーロッパ〜アジア東部。古くか
らは紀元前地中海地方で薬用として育成された。茎、
花、実、葉が利用できる。ハーブソルトに使用した種
は、オリガナム類のワイルドマジョラム(これが本種で
ある)とグリークオレガノである。オレガノと云われる
のは通常ワイルドマジョラムであり、花の色はピンク、
白、紫、があり寒さに強く、丈夫である。グリークオレ
ガノは、野生類から選ばれた香りと風味のすぐれた種で
料理に良く向く。消化促進、殺菌効果がある。日光を好
むので、日当りが良く、水はけの良い場所で栽培する。
種まきは、3月〜4月、9月。種が小さく細かいので種
をまいたら、うすく土をかけて、発芽するまで乾燥させ
ないこと。4月〜6月、9月〜10月に、5cmくらいに
なったところで移植する。通風しをよくしないと香り立
ちが悪くなる。3月中旬〜5月中旬に前年度の株を分け
てやることにより、密生を防ぎ、良い香りと効能がある
強い株に成長する。さし芽する場合は、5cm位をななめ
切りにカットして、ゴロ土、赤玉土、鹿沼土などを入れ
たプランターに切った茎葉を水に30分位つけてから挿
し木する。キトサン使用方法:根にキトサンの500倍
水溶液を1度かけてやり、10cm位に伸びたところで6
00倍水溶液を葉面散布する。何回も散布すると、香り
立ちがうすくなるので注意する。
【0027】(キャラウェイ)原産地はヨーロッパ。2
年草である。ハーブソルトに利用する部分は種子であ
る。消化を助け、食欲増進、口臭消し、健胃、整腸、駆
風、子供の疝痛効果がある。牧草地、荒れ地で栽培す
る。3月〜5月に春に種まきする。直まきし、2年目の
夏に花が咲き、初秋に実になる。キトサン使用方法:荒
れ地でも利用できるので、土にキトサンの300倍水溶
液を散布し、本葉が出たら500培水溶液を土に散布
し、花芽が出たら500倍水溶液を葉面散布する。主成
分はカルボンであり、精油の50%を含む。マトン、ハ
ム、ソーセージ、豚肉などの臭み消しに利用される。パ
ン、ケーキ、ピザなど粉物にも相性よく、リンゴとも良
く合う。スープにも良い。
【0028】(クミン)原産地は地中海沿岸、北アフリ
カ・アジア南西部。ハーブソルトでの利用部分は種子。
消化を促進し、胃・腸内のガスを防ぐ。下痢、腹痛の治
療薬として使用され、肝機能を高める。強壮、興奮の作
用もある。栽培場所は、日当り良く、しめり気が少々あ
る方が良い。水はけが良い土地。育苗時期は、3月〜9
月。直まきでも良い。キトサン使用方法:芽生えがした
らキトサンの600倍水溶液を散布し、花芽をもったら
500倍水溶液を散布し、実がなったところで500倍
水溶液を散布する。主成分はクミンアルデヒドであり、
インド風味には欠かせない植物である。チーズを入れた
り、オイルにして、インド風の料理に使用する。
【0029】(コリアンダー)原産地は地中海沿岸。全
草、種子が利用できるがハーブソルトでは種子を使用す
る。実は鎮静作用があり、消化を助け、腸内ガスをへら
し、偏頭痛を和らげる。甘く強い草香があり、解毒作
用、防腐、利尿、せきどめに利用される。茎葉はピクル
ス、南仏料理のラタトゥーマ、カレー、スープ、ワイン
の香味づけに利用される。主成分はリナロール。 レモ
ンとセージーを合わせたような香り、甘いにおいがす
る。日当りの良い場所で栽培する。移植をきらい、間引
きをしすぎると実をつけないことが多い。暑すぎない半
日陰が良い。種まきは、葉の利用期間が短くなるので関
東以西では秋まきが良い。キトサンの使用方法:コリア
ンダーの種子をキトサンの800倍水溶液に1分間漬
け、キトサンの500倍水溶液をまいた土に、腐葉土を
入れて土をおおい、そこに実をまく。本葉が出たら80
0倍溶液を葉面に散布して1カ月に1度位散布すると良
い。なかなか芽が出ないので心配せずに時々水をやる。
【0030】(スターアニス)原産地は、中国南部、ベ
トナム北部。10mに成長。常緑広葉樹6年生でやっと
実がなる。ハーブソルトでの利用部分は実。中国では五
香粉のミックススパイスとして使用されている。食欲増
進、駆風健胃作用として中国では漢方の中に入る。胸の
疾患、リウマチや腸内のガスの緩和に良い。主成分はア
ネトール。アニスと同じ成分だが、やや細かさに欠けて
辛みと少しの苦味も含む。栽培場所は、非石灰質土壌、
やや熱帯地方が良い。
【0031】(ステビア)原産地はパラグアイ。全草が
ハーブソルトに利用できる。砂糖の200〜300倍も
の甘みをもつ。多年草。低カロリーの甘さなので、すべ
ての甘味料として使用され、特に糖尿病疾患者に良い。
栽培場所は日当り良く水はけの良好な場所。秋に株元を
おおう。鉢あげして明るい保温のきく場所で育成する。
挿し茎で増やすと良い。6〜8月に花芽のない所をさし
木する。半耐寒性なので冬は枯れるが冬芽が出て冬越し
する。キトサン使用方法:春になったら株元にキトサン
の500倍水溶液をかける。本葉が出たら800倍水溶
液を葉面散布する。ときどき(2週間に1度程度)50
0倍水溶液をかけるとアブラムシがつきにくく良い葉に
なる。
【0032】(セサミ)原産地はインド、エジプト。1
年草で、乾燥した所を好む 好日性。ハーブソルトでは
実を利用する。滋養強壮、便秘、中国や日本では軟こう
剤として外用薬の原料にも用いられている。主成分は、
オレイン酸、リノール酸。ビタミンEを多く含む。好日
性なので、乾燥、日当りの良い場所で栽培する。春まき
し、1本立てに育成する。キトサンの使用方法:キトサ
ンの500倍水溶液を散布した土に腐葉土を入れ、種を
まく。そこに800倍水溶液を入れて土をおおう。本葉
が出て10cm位になったらキトサンの600倍水溶液
を葉面散布する。時々(1カ月に2回位)600倍水溶
液を葉面散布するとよい。
【0033】(ニンニク)ハーブソルトでは日本ニンニ
クの小ぶりで実がよく引き締まったものを使用した。血
液を浄化する。ニキビの広がりを防ぐ。血液やコレステ
ロール値を下げる効果がある。サルモネラ菌、コレラ、
カンジダ、チフス、ブドウ球菌などに対して抗生、抗菌
作用がある。風邪や気管支炎、肺結核、百日ぜきの治療
に使われ、最近の研究で鉛中毒、ある種のガン、糖尿病
への治療の有効性が示唆されている。栽培場所は、日当
りが良く水はけがよく腐植に富んだ肥沃な土地がよい。
キトサンの使用方法:良く寝かせた完熟堆肥と腐葉土を
まぜ、キトサンの500倍水溶液500を散布し、かき
まぜて元肥とする。10cm位に本葉が出てきたら、キ
トサン800倍水溶液を葉面散布する。アブラムシがつ
きやすいのでアブラムシが少しでも出るような時は早め
にキトサン水溶液を施すとよい。8月中旬〜10月にや
や涼しくなったら玉を1つずつ植えてゆく。寒い冬にな
るまえに根を十分張らせるように土にも300倍のキト
サン水溶液をかける。
【0034】(バジル)原産地は熱帯アジアである。非
耐寒性、1年草又は多年草である。ハーブソルトに使用
した種はスイートバジルである。香りが柔らかく、甘く
さわやかな香りと辛みがある。シナモンバジル、ダーク
オパールバジル、シャムクイーンバジル、カンファーバ
ジル、アフリカンブルーバジル、ルビンバジル、レタス
バジル、レモンバジル、アニスバジル、ホーリーバジ
ル、ブッシュバジル、グリーンラッフルズバジル、が代
表種である。臭みを消し、防腐効果あり。強壮、食欲増
進、健胃、整腸。栽培場所は、肥沃で水はけと日当りの
よい場所がよい。種まき時期は、直まきは5月、ビニー
ルハウスでは4〜5月。5月頃移植する。さし芽も同じ
頃。キトサンの使用方法:前年に種まきしてもなかなか
芽が出ない。おそくなって芽が出ることを知っておく。
4月頃に土にキトサンの300倍水溶液をかけて種をま
き、2葉〜4葉の頃に600倍水溶液を葉面散布する。
花が咲く頃、500倍水溶液を散布する。
【0035】(フェンネル)原産地はヨーロッパ南部、
アジア西部。耐寒性、好日性。茎と葉が利用されるがハ
ーブソルトでは種子を使用した。アニスに似た甘い香り
が好まれる。健胃、去痰、消化促進、強壮、視力回復。
栽培場所は日当りのよい場所が好適である。種まきは3
月中旬〜6月中旬までが良く、ポットでも直まきでも良
い。何年も株から出芽する。特にブラック色のブロンズ
フェンネルは強く大株になる。生育が旺盛なので元肥を
しっかりやること。完熟前に種子を取り、良く乾燥させ
る。キトサンの使用方法:茎葉が出たら、キトサンの5
00倍水溶液を散布し、10cm位伸びたところで50
0倍水溶液を散布し、花芽をもったら500倍水溶液を
散布する。キトサン水溶液は根の部分にかけるより葉面
散布が良い。フェンネルビネガーは香味づけに使用さ
れ、体を温め、食欲増進、口臭消しによい。フェンネル
ティーは消化を助ける働きがある。
【0036】(ブラックペッパー)原産地はインド南西
部。多年草。ツル植物なので他の豆木植物にからませ
る。ハーブソルトの利用部分は実。若葉はゆがいて、根
も薬用になる。実を天日乾燥したものがブラックペッパ
ーであり、実を機械乾燥させたものがグリーンペッパ
ー、赤い実を水に浸して皮を取り乾燥させたものがホワ
イトペッパーである。アルカロイドのピペリン成分は、
唾液と胃液を促す作用があり、消化促進、殺菌、利尿作
用、腸内ガス、疝痛、リウマチ痛、頭痛、下痢の治療に
用いる。栽培場所は肥沃な沖積土壌、日陰がよい。苗か
ら豆木性の植物にからませて育成させる。4m〜10
m。キトサンの使用方法:実がつかず花のみであったの
で、土にキトサンの500倍水溶液を散布し、若葉が出
たときに500倍水溶液を散布して葉を使用した。実は
輸入物を使用。
【0037】(レモンピール)原産地はミクロネシア諸
島、東南アジア。実、果実、果汁、果皮、花、葉、枝が
利用されるがハーブソルトでは果実を利用した。多年
草。マスクレモン、ライム、マンダリン、ベルガモッ
ト、ピターオレンジ、カファーライム、レモン他16種
類ほどある。乾燥の土地をきらい、水はけの良い湿った
土を好む。不安症、うつ病、殺菌作用、虫さされ、利
尿、消化不良に薬効あり。苗木で植え、少し湿った場所
が良い。キトサン使用方法:苗木を定植した時にキトサ
ンの500倍水溶液を根元にかけて、時々葉の虫の状態
を見て500倍水溶液を葉面散布する。
【0038】(ローズ)原産地はアマゾン地方、北半球
のほぼ全域で育つ。耐寒性。ハーブソルトでは花弁と実
を使用した。花弁にはジャパニーズローズ、実はドッグ
ローズを使用。ビタミンC、B、E、Kが多い。野生類
やオールドローズには花弁に優れた皮膚の消炎作用あ
り。ローズウォーターはリラックスさせる。栽培場所
は、日当りのよい西日の当たらない場所、風が適度に通
る所が良い。うどんこ病、夏の黒墨病、アブラムシなど
早めの対策をすること。育苗は、つぎ木、挿し木がよ
い。新苗は3月下旬〜5月下旬が良く、大苗育苗は11
月〜2月までがよい。キトサン使用方法:3月上旬に根
にキトサンの300倍水溶液を散布して、若芽が出たら
500倍水溶液、本芽が出たら500倍水溶液、花芽が
出たら500倍水溶液を散布する。アブラムシが見つか
ったら早めに散布するとよい。
【0039】(ローズマリー)原産地は地中海沿岸。利
用部分は葉、花。ハーブソルトに使用した種類は木豆性
のトスカナブル・ローズマリー。イタリア産で香りがよ
く、料理によく使われる。半耐寒性で、生長が速く、葉
は幅広く淡い緑色で少し光沢があり、茎は赤茶色。強
壮、健胃、結構促進、記憶力・集中力を高めると云わ
れ、ローズマリーを室にただよわせておくとウィルスを
殺すとも云われている。又、肉料理には殺菌作用がある
と云われ、地中海地方では干し肉の時にはかかせないハ
ーブである。1〜2mになる。ほふく性の種はプランタ
ーや花壇の下がる場所できれいに下がってくれる。カバ
ープランタでも良い。日当り、水はけのよい場所が良
く、あまり乾燥するところは向かない。何年も1年中常
緑していて、種がこぼれて出てくる。冬はワラなどで根
の部分を寒さから防いでやるのがよい。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るハーブソルトの製造方法に
よれば、上述したように、キトサンを利用して栽培した
ハーブを使用することによって、良質でまろやかさのあ
るハーブ材を得ることができ、品質の良いハーブソルト
として提供することができる。また、キトサンを利用し
てハーブを栽培することにより、農薬を使用せずに栽培
でき、安全性の高い食品として提供することができる。
こうして得られたハーブソルトは、風味、香味及び薬効
作用にすぐれた商品として提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 AA01 AB20 EA03 4B018 LB09 MD02 MD53 MD55 MD61 MD66 ME02 ME03 ME11 MF06 MF07 4B047 LB01 LB02 LB09 LE06 LG03 LG43 LG44 LG45 LG46 LP02 LP07 LP08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のハーブ材と塩とから調製するハー
    ブソルトの製造方法であって、 土壌あるいは葉面にキトサンの水溶液を散布して栽培し
    たハーブから、実、葉、茎を採取し、これらの採取素材
    を陰干しあるいは日干しにより乾燥させた後、細片状に
    砕いてハーブ材とし、 該ハーブ材と塩とを混ぜ合わせて調製することを特徴と
    するハーブソルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ハーブ材として、オレガノ、セサ
    ミ、ローズマリー、マジョラム、ニンニク、ローズヒッ
    プス、キャラウェイ、バジル、クミン、フェンネル、コ
    リアンダー、ブラックペッパー、スターアニス、レモン
    ピール、ステビア、ローズレッドペタル、タイム、ショ
    ーガ、ガムマサラ、グリーンペッパーのうちから選択し
    た2種以上のハーブを使用することを特徴とする請求項
    1記載のハーブソルトの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ハーブ材を、ハーブソルト全量の1
    0〜15重量%混合することを特徴とする請求項1また
    は2記載のハーブソルトの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記塩として天塩を使用し、空煎りした
    天塩とハーブ材とを混ぜ合わせて調製することを特徴と
    する請求項1、2または3記載のハーブソルトの製造方
    法。
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