JP2576244Y2 - 自動車ブレーキの排水装置 - Google Patents

自動車ブレーキの排水装置

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JP2576244Y2
JP2576244Y2 JP1992019354U JP1935492U JP2576244Y2 JP 2576244 Y2 JP2576244 Y2 JP 2576244Y2 JP 1992019354 U JP1992019354 U JP 1992019354U JP 1935492 U JP1935492 U JP 1935492U JP 2576244 Y2 JP2576244 Y2 JP 2576244Y2
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brake
backing plate
brake drum
drum
water
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靖史 田辺
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用ドラムブレー
キ装置のブレーキドラム内に浸入した水を排出させる自
動車ブレーキの排水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車には車輪と一体となって回転する
ブレーキドラムの内壁にブレーキシューを圧着させて車
輪を停止させるドラムブレーキ装置を装着したものがあ
る。以下、このドラムブレーキ装置の概略について簡単
に説明する。図5において、1は自動車用ドラムブレー
キ装置の主要部を構成するバッキングプレート、バッキ
ングプレート1はアクセルハウジング等の車体固定部に
取り付けられている。2はバッキングプレート1にその
開口部を向けて配設され、車輪と一体に回転をするブレ
ーキドラムである。
【0003】このブレーキドラム2の内部には、ブレー
キドラム2の内壁に圧着して摩擦力により制動トルクを
発生させるブレーキシュー3が設けられている。ブレー
キシュー3はブレーキドラム2と同じ円弧状をしてお
り、外周にはライニング4が取り付けられている。この
ブレーキシュー3の一端はアンカーピン(図示省略)に
取り付けられ、他端はブレーキシュー3をブレーキドラ
ム2に押し付けるように作動するホイールシリンダ5に
取り付けられている(図6をも参照)。
【0004】また、バッキングプレート1と、このバッ
キングプレート1に開放部を向けて配設されたブレーキ
ドラム2との結合部は従来、図5のA部に示すように、
水が侵入しないようにするための対策として考えられた
ラビリンス構造としてある。これは水がブレーキドラム
3の内部に浸入するとブレーキシュー3や、ブレーキド
ラム2の内壁が水でぬれブレーキの効きが低下するから
である。
【0005】なお、ブレーキドラムに浸入した水を排水
する装置として、実開昭60-128031号公報に開示された
ものがある。この公報に開示されたものはブレーキドラ
ムの外周部に内外に連通する排水孔を設けると共に外周
部に弁体を設け、この弁体がドラムの回転の遠心力によ
って開口して内部の水を排出するようにしたものであ
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
においては、バッキングプレートとブレーキドラムとの
結合部は水の浸入防止の対策として考えられたラビリン
ス構造になっているが、このラビリンス構造を用いても
ブレーキドラム内への水の浸入は防ぎきれず、水が浸入
すればブレーキの効きが低下する不具合が発生する。ま
た、一度浸入した水はラビリンス構造となっているがた
めにブレーキドラムから排出させにくい問題があった。
【0007】なお、実開昭60-128031 号公報に開示され
た、自動車用ブレーキの排水装置はブレーキドラムの外
周部に内外に連通する排水孔を設け、さらに、この排水
孔にドラムが回転する遠心力によって開口する弁体を設
けて浸入した水を走行中に排出するようにしているが、
自動車の速度が上がらない限り弁体が充分に開きにく
く、また、速度を上げようとしても浸入している水のた
めブレーキの効きが低下しているため、結局は低速で走
らざるをえなくなり排水されにくい問題が発生する。
【0008】本考案は上記従来の問題を解決するために
なされたもので、バッキングプレートに水抜きパイプを
設け、さらに、空気を取り入れる空気取入口を設けて、
ブレーキドラムの内部に溜った水を進入してくる空気に
よって積極的に排出させて、ブレーキの効きを一定に保
つようにした自動車ブレーキの排水装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記従来の課
題を解決するための手段として、車輪と一体に回転する
ブレーキドラムの開口側を車体固定部に取り付けられた
バッキングプレートで覆い、該バッキンクプレートの下
部に排出口を地面に向けたL状の水抜きパイプを設ける
と共に前記バッキングプレートに、車両の前方に向いて
開口し、かつ、車両の前進時に開となる弁を取り付けた
空気取入口を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本考案はこのように車輪と一体に回転するブレ
ーキドラムの開口側を覆うように設けた固定のバッキン
グプレートに、車両の前方に向いて開口し、かつ、車両
の前進時に開となる弁を備えた空気取入口を形成して、
車両の前進時、前進によって受ける風で弁を開き、この
弁の開いた空気取入口よりブレーキドラムの内部に空気
を進入させる。この空気によって、ブレーキドラム内の
水をバッキングプレートの下部に設けた、排出口を地面
に向けたL状の水抜きパイプより地面に向けて排出す
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1について図5
および図6と同一の部材には同一の符号を付して説明す
る。1はドラムブレーキ装置を構成するバッキングプレ
ート、2はこのバッキングプレート1にその開口部を向
けて配設されたブレーキドラムである。すなわち、バッ
キングプレート1はブレーキドラム2の開口部を覆うよ
うに設けられている。
【0012】ブレーキドラム2の内部には、外周にライ
ニング4を取り付けたブレーキシュー3が配設されてい
る。ブレーキシュー3の一端はパッキングプレート1に
保持されたホイールシリンダ5(図6参照)に取り付け
られ、他端はアンカーピン(図示省略)によってバッキ
ングプレート1に保持されている。また、バッキングプ
レート1とブレーキドラム2との結合部6は水の侵入を
防止するためにラビリンス構造となっている。
【0013】この状態において、ブレーキをかけた場
合、ブレーキシュー3のライニング4がホイールシリン
ダ5の押付力によりブレーキドラム2の内壁に圧接して
その摩擦力により制動トルクを発生させてブレーキドラ
ム2介して車輪が停止する。
【0014】上述のブレーキ時にブレーキドラム2の内
部に水が侵入しているとブレーキの効きが低下するの
で、この侵入した水を抜くために、バッキングプレート
1の下部には水抜きパイプ7(拡大して示す図4をも参
照)が設けられている。水抜きパイプ7は90度(図4の
B参照)に折曲したL状のパイプの一側をバッキングプ
レート1に取り付け、他側すなわち排出口を地面に向け
たものである。この水抜きパイプ7の上部には空気(以
下、風Wという)を取り入れる空気取入部8が形成され
ている。空気取入部8に前方に向いて開口した空気取入
口9が設けられ、この空気取入口9の内部には車両が停
止している時には閉じているが、車両が前進した時に開
となる弁10が取り付けられている(図2および図3参
照)。
【0015】次に、本実施例の作用を説明する。以上説
明したようにバッキングプレート1の下部に水抜きパイ
プ7を設け、かつ、水抜きパイプ7の上部に風Wを取り
入れる空気取入口9を有する空気取入部8を設け、空気
取入口9に車両が前進する時、開となる弁10を設けたの
で、車両が前進した時、それによって受ける風Wによっ
て弁10が開くと同時にブレーキドラム2の内部に風Wが
進入してくる。この風Wによってブレーキドラム2の内
部に入っていた水がこの水抜きパイプ7から排出されや
すくなる。なお、空気取入口9や水抜きパイプ7から水
が侵入する可能性があるがその反面、排出されやすくな
っているため問題は生じない。
【0016】
【考案の効果】本考案は、以上説明したようにバッキン
グプレートの下部に排出口を地面に向けたL状の水抜き
パイプを設けると共にバッキングプレートに車両前進時
に開となる弁を装着した空気取入口を設けたので、車両
が前進した際、前進によって受ける風が弁を押し開くこ
とになり、風を空気取入口よりブレーキドラムの内部に
進入させることができる。この風によってブレーキドラ
ム内の水を水抜きパイプから地面に排出することができ
る。したがって、ブレーキドラムの内部には水が溜らな
くなり、ブレーキシューや、ブレーキドラムの内壁の水
ぬれをなくすことができると共に、ブレーキの効きの低
下を回避することができる。これによって、ブレーキの
効きを一定に保つことができる。さらに、ブレーキドラ
ムに風を進入させることによって放熱性をよくし、ブレ
ーキドラム内の温度の上昇を防ぐことができる。また、
フェードを防止する効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のものの空気取入部を拡大して示した断面
図である。
【図3】図2のもののC矢視図である。
【図4】図1の水抜きパイプの拡大断面図である。
【図5】従来のバッキングプレートとブレーキドラムの
結合を示す断面図である。
【図6】ドラムブレーキ装置のバッキングプレートとブ
レーキシューの斜視図である。
【符号の説明】
1 バッキングプレート 2 ブレーキドラム 7 水抜きパイプ 9 空気取入口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と一体に回転するブレーキドラムの
    開口側を車体固定部に取り付けられたバッキングプレー
    トで覆い、該バッキングプレートの下部に排出口を地面
    に向けたL状の水抜きパイプを設けると共に前記バッキ
    ングプレートに、車両の前方に向いて開口し、かつ、車
    両の前進時に開となる弁を取り付けた空気取入口を設け
    ことを特徴とする自動車ブレーキの排水装置。
JP1992019354U 1992-02-29 1992-02-29 自動車ブレーキの排水装置 Expired - Lifetime JP2576244Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992019354U JP2576244Y2 (ja) 1992-02-29 1992-02-29 自動車ブレーキの排水装置

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JP1992019354U JP2576244Y2 (ja) 1992-02-29 1992-02-29 自動車ブレーキの排水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0571472U JPH0571472U (ja) 1993-09-28
JP2576244Y2 true JP2576244Y2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=11997047

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992019354U Expired - Lifetime JP2576244Y2 (ja) 1992-02-29 1992-02-29 自動車ブレーキの排水装置

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52143588U (ja) * 1976-04-26 1977-10-31
JPS5427288U (ja) * 1977-07-28 1979-02-22
JPS63152034U (ja) * 1987-03-25 1988-10-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0571472U (ja) 1993-09-28

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