JPH0217223Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0217223Y2
JPH0217223Y2 JP1983201314U JP20131483U JPH0217223Y2 JP H0217223 Y2 JPH0217223 Y2 JP H0217223Y2 JP 1983201314 U JP1983201314 U JP 1983201314U JP 20131483 U JP20131483 U JP 20131483U JP H0217223 Y2 JPH0217223 Y2 JP H0217223Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
drum
open end
back plate
mud
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983201314U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60108833U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP20131483U priority Critical patent/JPS60108833U/ja
Publication of JPS60108833U publication Critical patent/JPS60108833U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0217223Y2 publication Critical patent/JPH0217223Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用ドラムブレーキにおける防
水装置に関し、ブレーキドラム外周よりその内部
に侵入しようとする水、泥を未然に排除せんとす
る考案である。
〔従来の技術〕
回転するドラムブレーキの開放端と、固定した
バツクプレートとの間には、当然適当な間隔が必
要であるが、一方この間隔からタイヤがはね上げ
た水や泥などがブレーキドラムの外周を伝つてブ
レーキ内部に侵入しやすい。
そこで、例えば実開昭50−78882号公報にみら
れる如く、ブレーキドラムの端部に内外面の両方
又は一方にテーパをもつ筒部を形成し、これを覆
うようにブレーキパネル(本案ではバツクプレー
ト)のフランジを被せるとゝもに、筒部の内側に
水切り溝、又、ブレーキパネルの上記筒部に面す
る部分に水溜溝を形成するものや、実開昭50−
135887号公報の如く、ブレーキドラムの開放端と
帯状の補強部とによつて段部を、また該段部に組
合うようバツキングプレート(バツクプレート)
の外周付近に数個のフランジを各々形成し、上記
間隔がジグザグ状となるようドラムとバツキング
プレートを組合せたものなどがあるが、前者にお
いては、ブレーキシユーによる制動に必要な幅に
加えて筒部を形成するため、ブレーキドラムの幅
が必然的に大きくなり、レイアウト上好ましくな
いばかりでなく、重量の増大を招く欠点がある。
また、後者もブレーキシユーによる制動に必要な
ドラム本体に加え、補強部を設けるので重量増加
を来し、また補強部にU字断面の金属薄板を固定
するときも重量の増大と部品点数の増加をもたら
すといつた問題点を有する。
また、特公昭51−23656号公報には、ブレーキ
を掛けたときにドラムリングに発生する熱を消散
させる目的で、ドラムリングの外周に略軸方向に
延び、周囲に間隔を置いて位置する多数の冷却ひ
れを設けてなり、該冷却ひれは幅方向中央部に向
け次第に下降する傾斜面からなる断面V字状の底
面を持つ溝によつて形成したものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記特公昭51−23656号公報に開示された発明
は、上記のように、ブレーキを掛けたときにドラ
ムリングに発生する熱を消散させることを目的と
したものであり、ブレーキドラム外周よりその内
部に侵入しようとする水、泥を未然に排除せんと
する本願の考案とは、その目的が全く相違するも
のであるが、前記の如き構成にすることにより、
冷却ひれが水、泥を排除する機能は或る程度具備
すると言える。
しかし、該冷却ひれの底面は断面V字状となつ
ているため、溝内に侵入した水、泥は夫々底面と
直交方向に弾き飛ばされ、その結果、水、泥は冷
却ひれのやゝ上方において互いに衝当し、全体と
して、水、泥等はブレーキドラムの外周直上方向
に弾き飛ばされることゝなる。そして、この弾き
飛ばされた水、泥等はブレーキドラム外周を覆つ
ているデイスクホイールの下面に衝当して、再度
ブレーキドラム上に落下することになり、防水効
果は充分に機能しないといつた問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記の如き従来の問題点を考慮して
案出したもので、重量の増大または部品点数の増
加を来すことなく、浸入せんとする水・泥を確実
に防止できる装置を提供することを目的としたも
のであり、その要旨は、ブレーキドラムの開放端
外周部を覆うバツクプレートのフランジより外れ
た位置の外周に円周溝を形成し、該円周溝内にブ
レーキドラムの回転方向に対しその開放端より遠
ざかる方向に傾斜した多数の排水用フインを配設
したことを特徴とするドラムブレーキの防水装置
にある。
〔実施例〕
以下、本考案を第1図ないし第3図に示す実施
例により詳細に説明すると、1はブレーキドラム
で、車軸体2の軸部2aに軸承3,3で支承した
ハブ4のフランジ4aにボルト・ナツトで取付け
られている。
6はバツクプレートで、上記ドラム1の開放端
1aに面し、且つ外周部に上記開放端1aの外周
を回転に充分な間隔をもつて覆うフランジ6aを
形成し、内周付近を車軸体2に固定している。
7はブレーキシユーで、図示しない一端をバツ
クプレート6に立てたシヤフトに回動自在に支持
すると共に、シユーの中間をピン軸8及びばね9
によりバツクプレート6に取付けている。なお、
図中、10はタイヤのデイスクホイールで、ボル
ト・ナツトにより前記ブレーキドラム1と共締め
されている。
本考案におけるブレーキドラム1は、第2図及
び第3図に詳細示すように、その開放端1aに近
く、且つ上記バツクプレート6のフランジ6aと
重なる部分より外れた箇所に円周溝1bを形成す
るとゝもに、該溝1b内に適当間隔にて排水用フ
イン11を設けたものである。
該フイン11は、第2図に示すように、各フイ
ン11…を回転方向に対し開放端1aより遠ざか
る方向に、すなわちブレーキドラム1の中心軸に
対し平面で見て傾斜して設けてあり、これにより
後述のように、水、泥を開放端1aより遠ざける
ように飛散させることが出来る。
なお、本考案において、フイン11は、第3図
に示すように、ドラム1と一体でもよいが、別体
でもよく、また各々のフイン11は矢印のような
回転方向に向う面を斜に形成して、斜面11aと
してもよい。
このように形成した本考案に係るブレーキドラ
ム1では、その外周面を伝つて開放端1aよりブ
レーキ内部に浸入しようとする水、泥などは、ま
ず円周溝1bに入り、ブレーキドラム1が高速回
転しているときは、フイン11の斜面11aに乗
せられてここで遠心力により開放端1aから遠ざ
かる外方に飛ばされ、またドラム1が比較的低速
回転のときは各フイン11の間に溜められて、そ
れが下方に来たとき落下するようになる。
したがつて、開放端1aよりブレーキシユー7
側に入り込む水、泥はほとんど阻止され、水、泥
の侵入によるブレーキの効きの低下、ブレーキシ
ユー7の早期摩耗などがほぼ完全に防止されるこ
とになる。
なお、図に示す実施例において、上記の如き開
放端1aの付近に円周溝1bを形成したドラム1
において、より生じ易くなるかも知れない“ブレ
ーキの鳴き”に対しても効果的に対処する案も採
用したのでこれについて説明する。
すなわち、ドラムブレーキ1においては、制動
時ブレーキシユー7を拡開し、ブレーキライニン
グ7aをドラム1内周に押しつけるため、ドラム
1は開放端が開くような力を受け、この反作用に
よつてブレーキシユー7はバツクプレート6側に
移動してバツクプレート6を振動させ、いわゆる
“鳴き”を発生することがある。
この対策としては、例えば実開昭50−90985号
公報の如く、バツクプレート平面部に鋼片を起立
状に溶接せしめたものが知られているが、バツク
プレートの剛性を変えるに充分な数の鋼片を取付
けるスペースがとりにくゝ、またその取付け位置
も限定されるため、鳴き防止効果は余り期待でき
ない。
そこで本実施例においては、バツクプレート6
の裏面数箇所に当接するため、第1図及び第4図
に示す如き、先端に防振ゴム12を固定した防振
バー13を用意し、その基端を車軸体2にボルト
14により固定し、先端の防振ゴム12をバツク
プレート6にやゝ押圧して接触せしめたものであ
る。これにより、前記のように、制動時ブレーキ
シユー7が反力によりバツクプレート6側に移動
し、バツクプレート6に振動を発生させんとして
も、防振バー12が防振ゴム12およびそのバー
12自体によつて振動を吸収し、鳴きを防止する
ことができる。
〔考案の効果〕
本考案に係るドラムブレーキの防水装置は、上
記のように、ブレーキドラムの開放端外周部を覆
うバツクプレートのフランジより外れた位置の外
周に円周溝を形成し、該円周溝内にブレーキドラ
ムの回転方向に対しその開放端より遠ざかる方向
に傾斜した多数の排水用フインを配設した構成で
あるので、ブレーキドラム外周を伝つてその開放
端からブレーキ装置内部に侵入せんとする水、泥
等は一旦円周溝内に落とされて各フイン間に溜め
られ、ブレーキドラムの高速回転時にはフインに
より開口端から遠ざかる外方向に弾き飛ばし、ま
たブレーキドラムが比較的低速回転のときは各フ
インの間に溜められて、それが下方に来たとき落
下し、これによりブレーキドラムの開放端からブ
レーキ装置内部に侵入せんとする水、泥をほとん
ど阻止することができる。
また本考案では、従来形状のブレーキドラム自
体に円周溝を形成し、この内部に排水用フインを
設けたので、構造が非常に簡単であり、且つブレ
ーキドラム又はブレーキ装置自体の重量を増加す
ることもなく、むしろ軽量化できるといつた諸効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る防水装置の半截断面図、
第2図は本考案に係るブレーキドラムの部分的斜
視図、第3図は第1図のブレーキドラムのA−A
断面矢視図、第4図は第1図のB矢視図である。 1……ブレーキドラム、1a……開放端、1b
……円周溝、2……車軸体、4……ハブ、6……
バツクプレート、7……ブレーキシユー、10…
…デイスクホイール、11……排水用フイン、1
1a……同フインの斜面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブレーキドラムの開放端外周部を覆うバツク
    プレートのフランジより外れた位置の外周に円
    周溝を形成し、該円周溝内にブレーキドラムの
    回転方向に対しその開放端より遠ざかる方向に
    傾斜した多数の排水用フインを配設したことを
    特徴とするドラムブレーキの防水装置。 (2) 排水用フインの回転方向に向う側を斜面とし
    た実用新案登録請求の範囲第1項記載のドラム
    ブレーキの防水装置。
JP20131483U 1983-12-28 1983-12-28 ドラムブレ−キの防水装置 Granted JPS60108833U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20131483U JPS60108833U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 ドラムブレ−キの防水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20131483U JPS60108833U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 ドラムブレ−キの防水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60108833U JPS60108833U (ja) 1985-07-24
JPH0217223Y2 true JPH0217223Y2 (ja) 1990-05-14

Family

ID=30762988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20131483U Granted JPS60108833U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 ドラムブレ−キの防水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60108833U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5123656A (ja) * 1974-06-27 1976-02-25 Siemens Ag

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5123656A (ja) * 1974-06-27 1976-02-25 Siemens Ag

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60108833U (ja) 1985-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4005768A (en) Dust shield for disc brake
JPS5832028Y2 (ja) 車輛用ディスクブレ−キ装置
CA2634773C (en) Brake drum with vent hole and cooling scoop
US4830150A (en) Brake drum cooling, drying and cleaning fins
JPS6111543Y2 (ja)
US4326610A (en) Protective shield device for brake
JP2004508523A (ja) ブレーキシュー及びそれを備えたドラムブレーキシステム
WO2012019270A1 (en) Anti-dust cooling device for automotive brake drums
JPS6288826A (ja) 自動車用ブレ−キデイスクの構造
US4540069A (en) Disc brake assembly and dust shield means therefore
JPH0217223Y2 (ja)
US6073734A (en) Drum brake dust shield
WO2021073427A1 (zh) 一种制动盘防护罩及制动盘组件
JPH0254451B2 (ja)
JPS60506Y2 (ja) ドラムインデイスクブレ−キ
JPS6336182Y2 (ja)
JPS6326961Y2 (ja)
JPS5939092Y2 (ja) デイスクブレ−キ
KR200141531Y1 (ko) 자동차의 알루미늄휠
JPH0353064Y2 (ja)
JPH0115935Y2 (ja)
JPH0124931B2 (ja)
JPH0353058Y2 (ja)
JPS6128112Y2 (ja)
JPH0117705Y2 (ja)