JP2575738Y2 - 自動巻線機における絶縁テープのテーピング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、自動巻線機におい
て、線材をボビンに自動巻線した後で、絶縁テープによ
ってテーピングして絶縁外装する自動巻線機における絶
縁テープのテーピング装置に関し、特に、線材の巻き方
向が変更されても即刻対応できる自動巻線機における絶
縁テープのテーピング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動巻線機において、線材をボビ
ンに自動巻線した後に、繰り出した絶縁テープによって
巻線をテーピングにより絶縁外装していた。そして、線
材をボビンに自動巻線する場合には、先ずボビンをスピ
ンドルに装着させてから、このスピンドルを所定の巻線
だけ回転させるようになっている。一方、ボビンに向け
て線材を繰り出すノズルは、ボビンの胴部への線材の巻
線方向に往復移動してきれいに巻回できるように構成さ
れており、また、巻線の始端および終端をボビンから突
出する始端用および終端用の各端子ピンに絡げ付けるよ
うに各端子ピンを中心にして周回し、かつ、端子ピンの
軸方向に移動できるように構成されている。自動巻線機
にて巻線されたボビンは、絶縁テープのテーピング装置
に送られて、このテーピング装置によって絶縁テープで
ある粘着テープを巻線上に貼着している。

【０００３】このような絶縁テープのテーピング装置と
しては、例えば、本出願人と同一出願人が提案した特公
昭６１−６５３１号公報のものが公知である。前記の公
報に記載のテーピング装置は、インデックステープの回
転で、このインデックステープ上の自動巻線されたボビ
ンが絶縁テープのテーピング装置に向けて搬送されるよ
うになっていて、このテーピング装置で巻線上に絶縁テ
ープを貼着するようになっている。

【０００４】また、本出願人と同一出願人は、先に自動
巻線機におけるテーピング装置として実開昭２ー５６７
６８号を提案している。この自動巻線機におけるテーピ
ング装置は、線材が繰り出されるノズルと、ボビンが装
着されて前記ノズルから繰り出された線材を巻回可能に
回転するスピンドルとを備えた自動巻線機において、前
記ボビンに対して接離自在な貼付ロールと、この貼付ロ
ールに対し接触し、かつ、逃げ移動する引出爪と、前記
貼付ロールに対して接離方向に移動する引出ロールと、
適数のガイドロールを介して前記引出ロールに繰り出さ
れるテープロールと、前記貼付ロールと引出ロールとの
間の絶縁テープの渡り部分を切断するカッターとから成
ることを特徴とするものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように改良されたテーピング装置においても、ボビンに
対する線材の巻線方向、特に、巻線の直角出しの場合に
巻線方向に向かって絶縁テープの貼付を行うと、巻線が
弛んで膨らみ、事後の巻線に悪影響を及ぼしたり、ボビ
ンに巻線したコイルの性能を悪化させたり、さらに、ボ
ビンに巻線したコイルの性能の均一化が図れない等の問
題点があった。

【０００６】この考案は、前記のような問題点に鑑み、
例えボビンに巻線される線材の巻線方向が絶縁テープの
貼り付け方向に対向していても、絶縁テープの繰り出し
位置および絶縁テープの張り付け位置を変えることによ
り、正確な絶縁テープのテーピングが行える自動巻線機
における絶縁テープのテーピング装置の提供を目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、この考案においては、線材をボビンに自動巻線す
る自動巻線機において、絶縁テーピングが巻装されたリ
ールとテンションロール等からなる絶縁テープ供給手段
と、供給された絶縁テープを絶縁テープの貼付ロール手
段側へ引き出し、適宜個所で絶縁テープを切断するカッ
ターとからなる絶縁テープの引出切断手段と、絶縁テー
プを引き出す引出爪と絶縁テープをボビンの巻線上に貼
着する貼付ロールとからなる絶縁テープ貼付手段とを設
け、ボビンへの線材の巻線方向に応じて前記絶縁テープ
供給手段を移動自在とすると共に、前記絶縁テープ貼付
手段を反転自在としたことを特徴とする自動巻線機にお
ける絶縁テープのテーピング装置とした。

【０００８】

【作用】実施例において、図１および図２に示す状態の
時は、ボビン２１（図６参照）が図示しないボビン用ス
ピンドルの回転に伴って時計方向に回転し、線材３５を
ボビン２１に巻回して巻線作業が行われる。そして、ボ
ビン２１の巻線３５ａ上に絶縁テープ４を面張りする場
合には、エアシリンダを作動させて、支持杆２９に支持
されたテープ貼付部２８を横向きに寝かせてリンク３０
の先端の貼付ロール３２を引出ロール１９に向き変えさ
せる（図９、図１０参照）。そして、ガイドロールとリ
ール１との間の絶縁テープ４をリール１からその可動分
だけ撓ませる。

【０００９】次いで、揺動板２３がホルダ３４の部分を
支点として揺動する。この揺動板２３の揺動により、揺
動板２３の先端の引出ロール１９が貼付ロール３２に接
触する。引出ロール１９と押え部材４１との間から絶縁
テープ４の先端を多少突出させることによって、この絶
縁テープ４の突出部分を貼付ロール３２乃至支持杆２９
の先端上に載置させる。

【００１０】その後、引出爪の作動用のエアシリンダ３
９が作動して引出爪３１が閉じ、絶縁テープ４の先端を
前記引出爪３１と支持杆２９の先端のリンク３０との間
で挟持する。前記リンク３０の先端の貼付ロール３２と
引出爪３１とによる絶縁テープ４の先端の挟持によっ
て、引出ロール１９と押え部材４１（図３、図５、図８
乃至図１０参照）との間から絶縁テープ４を引き出せる
ようにする。

【００１１】次いで、エアシリンダ２５を作動させてカ
ッター２４（図２、図４、図８乃至図１０参照）を上昇
させて、これによりカッター２４で貼付ロール３２と引
出ロール１９との間の絶縁テープ４を切断する。その
後、エアシリンダ３３（図２、図４参照）を作動させて
支持杆２９の先端のテープ貼付部２８を起立させる。こ
のため、切断された絶縁テープ小片４ａ（図１０参照）
が貼付ロール３２上に載置された状態となる。そこで、
図示しないモータを駆動させてボビンを支持したスピン
ドルボックスを下降させて、前記貼付ロール３２上の絶
縁テープ小片４ａをボビン２１の胴部における巻線の引
き出し線の下方となる部分に押し付けて貼着する。絶縁
テープ４は片面粘着テープを使用している。絶縁テープ
４の貼着に際しては、スピンドル３７（図６、図７参
照）によりボビン２１をやや回動させる。

【００１２】さらにまた、ボビン２１への巻線３５ａの
巻き方向を図７の状態から図６の状態に変更する場合に
は、前述と逆にシリンダ１０（図２、図４参照）のロッ
ド１１を図４の状態から図２で示すように復帰させる。
そうすると、前記ロッド１１の先端に軸支された連結板
１２が図中左方に移動し、揺動レバー７を反時計方向に
揺動させると同時に、スライドバー１５を図中左方に摺
動させる。この揺動レバー７およびスライドバー１５の
動きに伴って、図２で示すように絶縁テープ４を巻回し
たリール１の移動およびテープ貼着部２８の反転を行
う。

【００１３】そして、ボビン２１に対する巻線３５ａの
方向が図６から図７のように変更する場合には、シリン
ダ１０のロッド１１を図２の状態から図４で示すように
進出させる。そうすると、前記ロッド１１の先端に軸支
された連結板１２が図中左方に移動する。この連結板１
２の右方への移動に伴い、揺動レバー７が支点軸９を固
定支点として、時計方向に揺動し、揺動レバー７の下端
に連結した支持板２を左方に移動させ、リール１を左巻
に対応させる。また、前記連結板１２の右方への移動に
伴い、連結板１２に固定されたスライドバー１５も図中
右方に摺動し、支軸２０を１８０度回転し、図４で示す
ようにテープ貼着部２８を反転させる。

【００１４】

【実施例】以下、この考案に係る自動巻線機における絶
縁テープのテーピング装置の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。図１は、この考案に係る自動巻
線機における絶縁テープのテーピング装置の実施の１例
を示す正面図である。この考案に係る自動巻線機におけ
る絶縁テープのテーピング装置は、図１乃至図１０で示
すように、線材をボビンに自動巻装する自動巻線機にお
いて、絶縁テープ４が巻回されたリール１とテンション
ロール５等からなる絶縁テープ供給手段と、供給された
絶縁テープ４を絶縁テープの貼付ロール手段側へ引き出
し、適宜個所で絶縁テープ４を切断するカッター２４と
からなる絶縁テープの引出切断手段と、絶縁テープ４を
引き出す引出爪３１と絶縁テープ４をボビン２１の巻線
上に貼着する貼付ロール３２とからなる絶縁テープ貼着
手段とを設け、ボビンへの線材の巻線方向に応じて前記
絶縁テープ供給手段を移動自在とすると共に、前記絶縁
テープ貼付手段を反転自在としたことを特徴とするもの
である。

【００１５】さらに詳しく説明すると、絶縁テープ４を
巻回したリール１は、支持板２に取り付けたブラケット
３に回転自在な状態で軸支されている。前記支持板２に
は、絶縁テープ４に張りを与えるテンションロール５が
図３および図５で示すように回転自在な状態で軸支され
ている。前記支持板２は、図３および図５で示すように
案内軌道６に摺動自在な状態で嵌合されている。この支
持板２は、揺動レバー７によって摺動する。前記支持板
２を案内軌道６に沿って摺動させる揺動レバー７は、案
内軌道６と平行に配置された横板８（図３参照）に摺動
自在な状態の支点軸９によって軸支され、上下端に長孔
７ａ，７ｂが穿設されている。

【００１６】前記揺動レバー７の上端は、シリンダ１０
のロッド１１の先端に固定した連結板１２の下端とピン
１３を遊挿した状態で連結されている。前記連結板１２
の上端は、基台１４の上面に摺動自在な状態で配設され
たスライドバー１５に連結されている。このスライドバ
ー１５は、ホルダ３４を介して、テープ貼着部２８を反
転させるためのものである。また、前記揺動レバー７の
下端は、支持板２の中央とピン１６を遊挿した状態で連
結されている。リール１から繰り出された絶縁テープ４
は、テンションロール５、ガイドロール１７，１８およ
び引出ロール１９を経由してスピンドル３７（図６およ
び図７参照）に装着されたボビン２１に供給される。前
記テープ貼着部２８は、軸受筒２２に回転自在な状態で
軸承された支軸２０の上端に支持されている。前記軸受
筒２２は、図１に示すように、基台１４に等間隔に併設
（実施例では４個併設）されている。

【００１７】また、絶縁テープ４を案内するガイドロー
ル１７，１８および引出ロール１９は、図２および図８
乃至図１０に示すように、揺動板２３に回転自在な状態
で軸支されている。前記揺動板２３は、その下部がホル
ダ３４を介して軸受筒２２に把持されている。前記揺動
板２３の上部内側には、カッター２４が昇降自在に配設
され、そのカッター２４の基部が揺動板２３に付設され
たエアシリンダ２５のロッド２５ａ（図３、図５、図１
０参照）に連結されている。このカッター２４は、貼付
ロール３２と引出ロール１９との間の絶縁テープ４を切
断する。前記軸受筒２２で軸承された支軸２０には、コ
イルスプリング２６を介設した緩衝部材２７が軸４０で
併設されると共に、テープ貼着部２８の支持杆２９が付
設されている。

【００１８】前記支持杆２９の上端には、リンク３０が
軸支されると共に、そのリンク３０に基部が支持された
引出爪３１は、貼付ロール３２の方向に揺動自在に軸支
されており、前記貼付ロール３２に接触し、かつ、逃げ
移動が行える。また、前記支持杆２９の上端に軸支され
たリンク３０の先端には、貼付ロール３２が回転自在に
軸支されている。また、引出爪３１の基部には、引出爪
の作動用のエアシリンダ３９が付設されている。

【００１９】前記構成において、従前と同様にスピンド
ル３７にボビン２１を装着し、ボビン２１の端子ピン２
１ａを中心にしてノズル３８を周回させて巻線の始端を
絡げ付け、その後、スピンドル３７つまりボビン２１を
回転させて、ボビン２１の胴部に所定巻数だけ巻線す
る。この巻線時には、図８で示すように引出ロール１９
が貼付ロール３２から離間し、かつ、テープ貼着部２８
が立上がった状態になっており、引出爪３１は開いた状
態になっている。ボビン２１の胴部に第１層として所定
巻数の線材３５の巻回が終了した後にボビン２１の胴部
の巻線上から端子ピン２１ａに向って引き出すが、この
引出し部分を既に巻線を施した層との間で絶縁をする必
要がある。

【００２０】そこで、エアシリンダ３３を作動させ、図
９で示すように支持杆２９の先端に支持させたリンク３
０を横向きに寝かせて貼付ロール３２を引出ロール１９
の方向に向き変えさせる。その後で、ガイドロールとリ
ール１との間の絶縁テープ４をリール１からその可動分
だけ撓ませる。

【００２１】次いで、前記揺動板２３がホルダ３４との
軸支部分を支点として揺動する。揺動板２３の揺動によ
り、揺動板２３の先端の引出ロール１９が貼付ロール３
２に接触する。引出ロール１９と押え部材４１との間か
ら絶縁テープ４の先端を多少突出させることによって、
この突出部分を貼付ロール３２乃至支持杆２９の先端部
上に載置させる。

【００２２】その後、引出爪の作動用のエアシリンダ３
９が作動して引出爪３１が閉じ、この引出爪３１で絶縁
テープ４の先端をリンク３０との間で挟持する。貼付ロ
ール３２と引出爪３１とによる絶縁テープ４の先端の挟
持によって、引出ロール１９と押え部材４１との間から
絶縁テープ４が引き出し易くなる。

【００２３】次いで、図１０で示すようにエアシリンダ
２５を作動させてカッター２４を上昇させて、これによ
りカッター２４で貼付ロール３２と引出ロール１９との
間の絶縁テープ４を切断する。その後、前記エアシリン
ダ３３を作動させてリンク３０を起立させる。このた
め、切断された絶縁テープ小片４ａが貼付ロール３２上
に載置された状態となる。そこで図示しないモータを駆
動させてボビンを支持したスピンドルボックスを下降さ
せて、前記貼付ロール３２上の絶縁テープ小片４ａをボ
ビン２１の胴部における巻線の引き出し線の下方となる
部分に押し付けて貼着する。

【００２４】絶縁テープ４の貼着に際しては、スピンド
ル３７（図６および図７参照）により、ボビン２１をや
や回動させて貼付ロール３２により絶縁テープ小片４ａ
を貼着し、いわゆる面貼りをする。前記ボビンを支持し
たスピンドルボックスを横移動させることができる形式
のものであれば、貼付ロール３２に対してボビン２１を
横移動させて絶縁テープ小片４ａを貼着することも可能
である。

【００２５】次いで、前記スピンドルボックスを上昇さ
せて元の位置に戻す。次いで巻線上から引き出した線材
をボビン２１の所定の端子ピン２１ａ（図６および図７
参照）に絡げ付けた後、再び重ねて次層の巻線を施す。
この時、引き出した線上に更に絶縁テープ小片４ａを重
ねて貼着した後に次層の巻線３５ａ（図６および図７参
照）を施すことも可能である。以上の動作を適数回繰り
返した後、巻線上に絶縁テープによる外装テーピングを
施す。

【００２６】前記外装テーピングは、前記動作におい
て、絶縁テープ４をそのままカッターで切断することな
く、リンク３０を起立させて貼付ロール３２をボビン２
１側に移動させ、貼付ロール３２上の絶縁テープの始端
をボビン２１の巻線３５ａ上に貼着し、ボビン２１を一
回転乃至所定の回数だけ回転させた後に、前記カッター
２４を動作させて絶縁テープ４を切断し、更にボビン２
１を回転させて切断された絶縁テープ４の終端をも巻線
３５ａ上に貼着する。

【００２７】そして、ボビン２１に対する巻線３５ａの
方向が図６から図７のように変更する場合には、前記シ
リンダ１０のロッド１１を図２の状態から図４で示すよ
うに進出させる。そうすると、ロッド１１の先端に軸支
された連結板１２が図中右方に移動する。この連結板１
２の右方への移動に伴い、揺動レバー７が支点軸９を固
定支点として、時計方向に揺動し、揺動レバー７の下端
に連結した支持板２を左方に移動させ、絶縁テープ４を
巻回したリール１を左巻に対応させる。また、前記連結
板１２の右方への移動に伴い、連結板１２に固定された
スライドバー１５も図中右方に摺動し、前記支軸２０を
１８０度回転し、図４で示すようにテープ貼着部２８を
反転させる。

【００２８】さらにまた、ボビン２１の巻線３５ａの巻
き方向を図７の状態から図６の状態に変更する場合に
は、前述と逆にシリンダ１０のロッド１１を図４の状態
から図２で示すように復帰させる。そうすると、ロッド
１１の先端に軸支された連結板１２が図中左方に移動
し、揺動レバー７を反時計方向に揺動させると同時に、
スライドバー１５を図中左方に摺動させる。この揺動レ
バー７およびスライドバー１５の動きに伴って、図２で
示すように絶縁テープ４を巻回したリール１の移動およ
びテープ貼着部２８の反転を行う。

【００２９】

【考案の効果】以上のように、この考案に係る自動巻線
機における絶縁テープのテーピング装置は、絶縁テープ
が巻装されたリールとテンションロールからなる絶縁テ
ープ供給手段と、供給された絶縁テープを絶縁テープの
貼付ロール手段側へ引き出し、適宜個所で絶縁テープを
切断するカッターとからなる絶縁テープの引出切断手段
と、絶縁テープを引き出す引出爪と絶縁テープをボビン
の巻線上に貼着する貼付ロールとからなる絶縁テープ貼
付手段とを設け、ボビンへの線材の巻線方向に応じて前
記絶縁テープ供給手段を移動自在とすると共に、絶縁テ
ープ貼付手段を反転自在としたことを特徴とする。した
がって、例えボビンへの線材の巻線方向が絶縁テープの
貼付方向に対向していても、絶縁テープの繰り出し位置
および絶縁テープの貼付け位置を変えることにより、絶
縁テープの正確なテーピングが行える実用的効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る自動巻線機における絶縁テープ
のテーピング装置の実施の１例を示す正面図である。

【図２】図１の自動巻線機における絶縁テープのテーピ
ング装置の一部を拡大した正面図である。

【図３】図２の側面図である。

【図４】図２の自動巻線機における絶縁テープのテーピ
ング装置の反転した状態を示す正面図である。

【図５】図４の側面図である。

【図６】図２の自動巻線機における絶縁テープのテーピ
ング装置に対するボビンの回転方向を示す斜視図であ
る。

【図７】図４の自動巻線機における絶縁テープのテーピ
ング装置に対するボビンの回転方向を示す斜視図であ
る。

【図８】テープ貼付部が立上り引出爪が開いた状態を示
す作動図である。

【図９】テープ貼付部のリンクを倒した状態を示す作動
図である。

【図１０】カッターを上昇させ絶縁テープの切断を行っ
た状態を示す作動図である。

【符号の説明】

１ リール ２ 支持板 ３ ブラケット ４ 絶縁テープ ４ａ 絶縁テープ小片 ５ テンションロール ６ 案内軌道 ７ 揺動レバー ７ａ，７ｂ 長孔 ８ 横板 ９ 支点軸 １０ シリンダ １１ ロッド １２ 連結板 １３ ピン １４ 基台 １５ スライドバー １６ ピン １７ ガイドロール １８ ガイドロール １９ 引出ロール ２０ 支軸 ２１ ボビン ２１ａ 端子ピン ２２ 軸受筒 ２３ 揺動板 ２４ カッター ２５ エアシリンダ ２５ａ ロッド ２６ コイルスプリング ２７ 緩衝部材 ２８ テープ貼着部 ２９ 支持杆 ３０ リンク ３１ 引出爪 ３２ 貼付ロール ３３ エアシリンダ ３４ ホルダ ３５ 線材 ３５ａ 巻線 ３７ スピンドル ３８ ノズル ３９ エアシリンダ ４０ 軸 ４１ 押え部材

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 線材をボビンに自動巻装する自動巻線機
   において、 絶縁テープが巻装されたリールとテンションロールから
   なる絶縁テープ供給手段と、供給された絶縁テープを絶
   縁テープの貼付ロール手段側へ引き出し、適宜箇所で絶
   縁テープを切断するカッターとからなる絶縁テープの引
   出切断手段と、絶縁テープを引き出す引出爪と絶縁テー
   プをボビンの巻線上に貼着する貼付ロールとからなる絶
   縁テープ貼付手段とを設け、ボビンへの線材の 巻線方向に応じて前記絶縁テープ供給
   手段を移動自在とすると共に、前記絶縁テープ貼付手段
   を反転自在としたことを特徴とする自動巻線機における
   絶縁テープのテーピング装置。