JP2001291629A - 巻線テーピング装置 - Google Patents

巻線テーピング装置

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JP2001291629A
JP2001291629A JP2000108468A JP2000108468A JP2001291629A JP 2001291629 A JP2001291629 A JP 2001291629A JP 2000108468 A JP2000108468 A JP 2000108468A JP 2000108468 A JP2000108468 A JP 2000108468A JP 2001291629 A JP2001291629 A JP 2001291629A
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JP
Japan
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bobbin
tape
winding
taping
shaft
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JP2000108468A
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English (en)
Inventor
Noboru Suzuki
鈴木  登
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Original Assignee
Individual
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーピング作業および巻線作業を自動化する
ことにより、作業性の向上を図る。 【解決手段】 コイルボビン11を回転させるボビン軸12
を軸方向移動することによりコイルボビン11を複数の停
止位置に変位させるボビン軸移動機構13を設ける。第1
のテーピング用停止位置T1のコイルボビン11に対し、
バリヤテープ46を供給してボビン軸12により回転するコ
イルボビン11にバリヤテープ46を巻装するバリヤテープ
用テーピング機構部14aを設ける。第2のテーピング用
停止位置T2のコイルボビン11に対し、外装テープ47を
供給してボビン軸12により回転するコイルボビン11に外
装テープ47を巻装する外装テープ用テーピング機構部14
bを設ける。巻線用停止位置Wのコイルボビン11に対
し、線材48を供給してボビン軸12により回転するコイル
ボビン11に線材48を巻装する巻線機構15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線とテーピング
とを連続的にできる巻線テーピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特許第2,995,188号公報に示さ
れるように、コイルボビンに対し絶縁テープを供給し
て、定位置のボビン軸で回転駆動されるコイルボビンに
絶縁テープを巻装するコイル用テーピング装置がある。
【0003】一方、特開平10−303051号公報に
示されるように、テンションを持たせた線材をコイルボ
ビンに供給する線材供給部を移動させることにより、定
位置のボビン軸で回転駆動されるコイルボビンに線材を
整列巻きする巻線機や、特開平6−181139号公報
に示されるように、線材供給用のノズルとコイルボビン
との中間に位置するプーリに線材を巻掛け、このプーリ
をコイルボビンと平行に往復動することにより、定位置
のボビン軸で回転駆動されるコイルボビンに線材を整列
巻きする巻線機がある。
【0004】これらのテーピング装置および巻線機は、
それぞれ独立して設置されている。
【0005】そして、例えば、バリヤテープ用テーピン
グ装置のボビン軸にコイルボビンを嵌着して、そのコイ
ルボビンに複数のバリヤテープを巻装した後、このコイ
ルボビンをバリヤテープ用テーピング装置のボビン軸か
ら取外して、巻線機のボビン軸に嵌着し、このコイルボ
ビンのバリヤテープ間の溝に線材を整列巻きした後、こ
のコイルボビンを巻線機のボビン軸から取外して、外装
テープ用テーピング装置のボビン軸に嵌着し、そのコイ
ルボビンに外装テープを巻装するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、テーピン
グ作業および巻線作業の各作業は、それぞれ機械により
自動化されているが、テーピング作業から巻線作業への
移行、または巻線作業からテーピング作業への移行は、
それぞれ人手に頼っており、作業性の点で問題がある。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、テーピング作業から巻線作業への移行、または巻
線作業からテーピング作業への移行を含めて、テーピン
グ作業および巻線作業を自動化することにより、作業性
の向上を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、コイルボビンに嵌合してコイルボビンを回転させ
るボビン軸と、ボビン軸を移動することによりコイルボ
ビンを複数の停止位置に変位させるボビン軸移動機構
と、ボビン軸の移動により選択した少なくとも1つの停
止位置のコイルボビンに対し絶縁テープを供給してボビ
ン軸により回転されるコイルボビンに絶縁テープを巻装
するテーピング機構と、ボビン軸の移動により選択した
別の停止位置のコイルボビンに対し線材を供給してボビ
ン軸により回転されるコイルボビンに線材を巻装する巻
線機構とを具備した巻線テーピング装置であり、テーピ
ング機構によりコイルボビンに絶縁テープを巻装するテ
ーピング作業や、巻線機構によりコイルボビンに線材を
巻装する巻線作業が個々に自動化されるだけでなく、ボ
ビン軸移動機構によりボビン軸を移動して、コイルボビ
ンをテーピング機構から巻線機構へ、また巻線機構から
テーピング機構へ自動的に移送するから、テーピング作
業から巻線作業への移行、または巻線作業からテーピン
グ作業への移行を含めて、テーピング作業および巻線作
業が全体的に自動化される。
【0009】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の巻線テーピング装置におけるテーピング機構が、第
1のテーピング用停止位置のコイルボビンに対しバリヤ
テープを供給してボビン軸により回転されるコイルボビ
ンにバリヤテープを巻装するバリヤテープ用テーピング
機構部と、第1のテーピング用停止位置と異なる第2の
テーピング用停止位置のコイルボビンに対し外装テープ
を供給してボビン軸により回転されるコイルボビンに外
装テープを巻装する外装テープ用テーピング機構部とを
具備したものであり、バリヤテープ用テーピング機構部
によりコイルボビンにバリヤテープを巻装し、ボビン軸
移動機構によりコイルボビンをバリヤテープ用テーピン
グ機構部から巻線機構に移動し、巻線機構によりコイル
ボビンに線材を巻装し、ボビン軸移動機構によりコイル
ボビンを巻線機構から外装テープ用テーピング機構部に
移動し、外装テープ用テーピング機構部によりコイルボ
ビンに外装テープを巻装する。
【0010】請求項3に記載された発明は、請求項1ま
たは2記載の巻線テーピング装置におけるボビン軸移動
機構が、テーピング機構から巻線機構にわたってボビン
軸を軸方向に移動するとともに、巻線機構にて定位置か
ら供給される線材に対しボビン軸を回転しながら軸方向
に移動するものであり、ボビン軸移動機構は、テーピン
グ機構から巻線機構にわたってボビン軸を移動する手段
であるとともに、巻線機構で定位置から供給される線材
を整列巻きするための手段でもあり、巻線機構を簡易な
構造にしている。
【0011】請求項4に記載された発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の巻線テーピング装置において、
ボビン軸移動機構は、ボビン軸を高さ調整する高さ調整
手段を具備したものであり、ボビン軸の高さを調整する
ことで、種々の径のコイルボビンに対応する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0013】図1および図2に示されるように、コイル
ボビン11に嵌合してコイルボビン11を回転させるボビン
軸12と、ボビン軸12を移動することによりコイルボビン
11を複数の停止位置に変位させるボビン軸移動機構13
と、少なくとも1つの停止位置のコイルボビン11に対し
絶縁テープを供給してボビン軸12により回転されるコイ
ルボビン11に絶縁テープを巻装するテーピング機構14
と、別の停止位置のコイルボビン11に対し線材を供給し
てボビン軸12により回転されるコイルボビン11に線材を
巻装する巻線機構15とを具備している。
【0014】前記ボビン軸移動機構13は、テーピング機
構14から巻線機構15にわたってボビン軸12を軸方向に移
動するとともに、巻線機構15にて定位置から供給される
線材に対しボビン軸12を回転しながら軸方向に移動する
ものであり、その構造は、ベース板21に一対の支柱22を
介して水平にリニア駆動手段23が設けられ、このリニア
駆動手段23により水平に往復動される移動体24に、リニ
ア駆動手段23に対しボビン軸12を高さ調整する高さ調整
手段25が設けられている。
【0015】前記リニア駆動手段23は、ガイドレール部
31にコ字形の移動体24が摺動自在に嵌合され、この移動
体24に、ガイドレール部31の前面に被嵌されたカバー32
の内側に配置されたボールねじ(図示せず)が螺合さ
れ、このボールねじの一端が、ガイドレール部31の一端
部に取付けられた電磁ブレーキ付きのボビン軸移動用電
動機33の回転軸に接続されている。
【0016】このボビン軸移動用電動機33は、正転また
は逆転により移動体24を往動または復動させ、これらの
移動において、ガイドレール部31に設けられたセンサ
(図示せず)からの移動体検出信号により、またはパル
スモータの場合はパルス数により、移動体24を予め決め
られた複数の定位置に停止させる。
【0017】前記高さ調整手段25は、移動体24に固定さ
れたL形の取付板34に形成された上下方向ガイド部35
に、高さ調整板36の基端部が摺動自在に嵌合され、一
方、取付板34の上端に固定された軸受板37に高さ調整ね
じ38が回動自在に係合され、この高さ調整ねじ38に上記
高さ調整板36の基端部が螺合されている。
【0018】この高さ調整板36の一側面に、ボビン軸12
を回動自在に保持した軸受筒体41が水平に取付けられ、
高さ調整板36の他側面の同軸上にスペーサ42を介して電
磁ブレーキ付きのボビン軸回動用電動機43が取付けら
れ、このボビン軸回動用電動機43の回転軸44と上記ボビ
ン軸12とが、カップリング45により接続されている。
【0019】そして、ボビン軸12のボビン嵌着部12aに
嵌合されたコイルボビン11の巻胴径が変化すると、その
コイルボビン11に対する絶縁テープ貼付レベルなどが変
化するので、この高さ調整手段25の高さ調整ねじ38を回
動して、高さ調整板36を上下動調整することにより、ボ
ビン軸12の高さを調整して、上記レベルを一定に保ち、
種々の巻胴径のコイルボビン11に対応する。
【0020】前記テーピング機構14は、第1のテーピン
グ用停止位置Т1のコイルボビン11に対し絶縁テープと
してのバリヤテープ46を供給して、ボビン軸12により回
転されるコイルボビン11にバリヤテープ46を巻装するバ
リヤテープ用テーピング機構部14aと、第1のテーピン
グ用停止位置Т1と異なる第2のテーピング用停止位置
Т2のコイルボビン11に対し絶縁テープとしての外装テ
ープ47を供給して、ボビン軸12により回転されるコイル
ボビン11に外装テープ47を巻装する外装テープ用テーピ
ング機構部14bとを具備したものである。
【0021】前記巻線機構15は、テンションを持たせな
がら線材48を巻線用停止位置Wのコイルボビン11に供給
する線材供給部としてのノズル49が、回転しながら軸方
向移動するボビン軸12に対して、定位置に固定設置され
ている。
【0022】図1において、右側から左方へ向かって、
第1のテーピング用停止位置Т1と、第2のテーピング
用停止位置Т2と、巻線用停止位置Wとが、順次配列さ
れているが、コイルボビン11の停止順序は、第1のテー
ピング用停止位置Т1、巻線用停止位置W、第2のテー
ピング用停止位置Т2となる。
【0023】図3は、バリヤテープ用テーピング機構部
14aを示し、このバリヤテープ用テーピング機構部14a
は、取付基板51に回動支軸52により揺動板53が回動自在
に取付けられ、この揺動板53に対してこの揺動板53を回
動支軸52を中心に揺動するクランク機構54が設けられ、
また、揺動板53に、前記ボビン軸12のコイルボビン11に
バリヤテープ46を供給するテープ供給機構55が設けら
れ、さらに、前記揺動板53に、前記テープ供給機構55に
て供給されたバリヤテープ46を前記コイルボビン11の巻
胴面に押付けて貼付するテープ貼付機構56が設けられ、
さらに、前記揺動板53に、前記コイルボビン11に巻付け
られたバリヤテープ46を切断するテープ切断機構57が設
けられている。
【0024】クランク機構54は、図1に示されるように
ベース板21上に取付けられたモータ61にて回転駆動され
る回転板62の偏心位置に、リンク63の一端部が回動自在
に軸連結され、このリンク63の他端部が揺動板53に回動
自在に軸連結されている。
【0025】図3に示されるように、テープ供給機構55
は、移動板64が揺動板53に設けられたガイド65に案内さ
れて限られた範囲内で水平方向へ移動自在に設けられ、
この移動板64に、2条のバリヤテープ46のテープロール
46aを回動自在に保持するテープロール保持手段66と、
各テープロール46aから引出されたバリヤテープ46を案
内するとともにバリヤテープ46を切断するときに挟持す
るテープ挟持手段67とが、それぞれ設けられている。
【0026】前記移動板64は、図示しない弱いスプリン
グにより図3右方へ附勢されているが、テーピング開始
時にテープ張力により左方へ引張られ、揺動板53に対し
この移動板64とともにテープロール保持手段66およびテ
ープ挟持手段67が左方へ移動して、テーピング開始時の
テープ巻付けを確実にする。
【0027】前記テープロール保持手段66は、取付板71
に、テープロール46aの外周面を支持する複数のフラン
ジ付きのテープロール受け筒72が回動自在に軸支され、
また、取付板71にレバー支軸73によりレバー74の基端部
が回動自在に軸支され、レバー74の先端部に、各テープ
ロール受け筒72のフランジ間に挟まれた複数のテープロ
ール46aの内周面を弾力的に押圧する押えローラ75が、
それぞれ回動自在に軸支されている。テープロール受け
筒72は、テープロール46aからバリヤテープ46を引出す
際のテープ折返し部となる。
【0028】前記テープ挟持手段67は、移動板64に一方
のエアシリンダ76が取付けられ、このエアシリンダ76に
より昇降される2本のガイドローラ77が、2条のバリヤ
テープ46の上面側に配置され、各テープロール46aから
それぞれ引出された2条のバリヤテープ46は、その上面
に粘着剤が塗布されているから、ガイドローラ77の下面
部に適度に粘着しながら移動し、幅方向の位置ずれなど
が防止される。さらに、前記移動板64には、前記エアシ
リンダ76と平行に配置された別のエアシリンダ78が配置
され、このエアシリンダ78により昇降されるゴム板など
の押圧板79が、バリヤテープ46の下面と対向して設けら
れている。
【0029】そして、エアシリンダ78により押圧板79を
微小ストロークだけ上下動し、下降位置にあるガイドロ
ーラ77に対して押圧板79を僅かに上昇させたときは、ガ
イドローラ77と押圧板79とにより切断時のバリヤテープ
46を挟圧して、テープ切断時に必要なテープ張力を確保
し、また、押圧板79を僅かに下降させたときは、バリヤ
テープ46に対する挟圧力を解除して、ガイドローラ77に
よりバリヤテープ46の移送を案内する。
【0030】前記テープ貼付機構56は、揺動板53にエア
シリンダ81が取付けられ、このエアシリンダ81により昇
降される貼付台82が、コイルボビン11の下面に対向して
設けられ、この貼付台82により複数のバリヤテープ46の
先端部を同一のコイルボビン11にそれぞれ押付けて貼付
する。
【0031】前記テープ切断機構57は、揺動板53にエア
シリンダ83が取付けられ、このエアシリンダ83により昇
降されるバリヤテープ切断用のカッタ84が、揺動板53の
回動後にコイルボビン11の右側面に対し進退自在に設け
られている。
【0032】図4は、外装テープ用テーピング機構部14
bを示し、この外装テープ用テーピング機構部14bは、取
付基板85に回動支軸86により揺動板87が回動自在に軸支
され、揺動板87に対してこの揺動板87を回動支軸86を中
心に揺動するクランク機構88が設けられ、また、揺動板
87に、前記コイルボビン11に外装テープ47を供給するテ
ープ供給機構89と、このテープ供給機構89にて供給され
た外装テープ47を前記コイルボビン11のコイル周面に押
付けて貼付するテープ貼付機構90と、前記コイルボビン
11に巻付けられた外装テープ47を切断するテープ切断機
構91とが、それぞれ設けられている。
【0033】前記クランク機構88は、図1に示されるよ
うにベース板21上に取付けられたモータ92にて回転駆動
される回転板93の偏心位置に、リンク94の一端部が回動
自在に軸連結され、このリンク94の他端部が揺動板87に
回動自在に軸連結されている。
【0034】図4に示されるように、前記テープ供給機
構89は、外装テープ47のテープロール47aを回動自在に
保持するテープロール保持手段96と、テープロール47a
から引出された外装テープ47の移動経路を維持するとと
もに切断後の外装テープ47に次のテープ巻始時に備えた
弛みを持たせるテープ弛緩手段97とを備えている。
【0035】前記テープロール保持手段96は、取付板10
1に、テープロール47aの外周面を支持する複数のフラン
ジ付きのテープロール受け筒102が回動自在に軸支さ
れ、また、取付板101にレバー支軸103によりレバー104
の基端部が回動自在に軸支され、このレバー104の先端
部の片側面に、テープロール受け筒102のフランジ間に
挟まれたテープロール47aの内周面を弾力的に押圧する
押えローラ105が回動自在に片持ち軸支されている。テ
ープロール受け筒102は、テープロール47aから外装テー
プ47を引出す際のテープ折返し部となる。
【0036】前記テープ弛緩手段97は、揺動板87に回動
支軸106aによりテープ戻しレバー106の基端部が回動自
在に軸支され、このテープ戻しレバー106をテープロー
ル47aへの戻し方向に附勢するスプリング107が設けら
れ、テープ戻しレバー106の先端部に、外装テープ47を
挟持する一対のローラ108が軸支されている。
【0037】前記テープ貼付機構90は、前記揺動板87の
前面に回動支軸111により貼付レバー112の基端部が回動
自在に軸支され、揺動板87の背面に貼付レバー112を回
動する回動型ソレノイド(図示せず)が設けられ、貼付
レバー112の先端部に弾力性部材113が設けられ、そし
て、回動型ソレノイドにより貼付レバー112を図4時計
方向へ回動すると、弾力性部材113により外装テープ47
の先端部粘着面をコイルボビン11のコイル巻付周面に押
圧して粘着できる。この回動型のテープ貼付機構90は、
直線的な機構ほど構造が複雑でなく、製作なども容易で
ある。
【0038】前記テープ切断機構91は、揺動板87にエア
シリンダ114が取付けられ、このエアシリンダ114により
昇降される外装テープ切断用のカッタ115が、揺動板87
の回動後にコイルボビン11の右側面に対し進退自在に設
けられている。
【0039】次に、この実施の形態の作用、効果を説明
する。
【0040】ボビン軸移動機構13のボビン軸移動用電動
機33を制御して移動体24を所定位置まで変位させること
により、コイルボビン11を第1のテーピング用停止位置
Т1に停止させ、次にバリヤテープ用テーピング機構部1
4aのテープ貼付機構56にてエアシリンダ81により貼付台
82を上昇させて、貼付台82の押圧作用により2本のバリ
ヤテープ46の粘着面をコイルボビン11の巻胴面に貼付
し、次にボビン軸12を回転させてコイルボビン11に各バ
リヤテープ46を同時に巻付け、次にクランク機構54によ
り揺動板53を回動支軸52を中心に図3時計方向へ回動し
て、テープ切断機構57のカッタ84をボビン11の右側に斜
めに近付け、エアシリンダ83によりカッタ84を押出し
て、2本のバリヤテープ46を同時に切断し、最後にクラ
ンク機構54により揺動板53を元の姿勢に戻して停止させ
る。このようにして、コイルボビン11の周面に2条のバ
リヤテープ46を巻付けることにより、そのバリヤテープ
46間に線材巻付溝が形成される。
【0041】それから、ボビン軸移動用電動機33を制御
して移動体24を所定位置まで変位させることにより、コ
イルボビン11を巻線用停止位置Wに停止させ、定位置の
ノズル49から抵抗力に抗して引張り出された線材48をコ
イルボビン11に絡げて、ボビン軸12をボビン軸回動用電
動機43により回転させながら、ボビン軸移動用電動機33
により線材巻付ピッチで軸方向移動させることにより、
同様に運動するコイルボビン11のバリヤテープ46間の線
材巻付溝に線材48を整列巻きする。
【0042】コイルボビン11に巻き終わった線材48をノ
ズル49より断ち切ってから、ボビン軸移動用電動機33を
制御して移動体24を所定位置まで変位させることによ
り、コイルボビン11を第2のテーピング用停止位置Т2
に戻し、この位置Т2で外装テープ用テーピング機構部1
4bのテープ貼付機構90にて回動型ソレノイド(図示せ
ず)により貼付レバー112を駆動して弾力性部材113を上
昇させ、弾力性部材113により外装テープ47の先端部粘
着面をコイルボビン11に巻かれたコイルおよびバリヤテ
ープ46の下面に貼付し、次にボビン軸12を回転させてコ
イルボビン11に外装テープ47を巻付け、次にクランク機
構88により揺動板87を回動支軸86を中心に図4時計方向
へ回動して、テープ切断機構91のカッタ115をボビン11
の右側に斜めに近付け、エアシリンダ114によりカッタ1
15を押出して、外装テープ47を切断し、最後にクランク
機構88により揺動板87を元の姿勢に戻して停止させる。
【0043】なお、図3に示されたテープ切断機構57お
よび図4に示されたテープ切断機構91において、カッタ
84,115はエアシリンダ83,114により駆動されるが、こ
れらのエアシリンダ83,114は必ずしも必要ではなく、
各揺動板53,87にそれぞれ固定設置されたカッタ(図示
せず)を、各揺動板53,87の回動のみにより上昇させ
て、バリヤテープ46または外装テープ47を切断するよう
にしてもよい。
【0044】このように、バリヤテープ用テーピング機
構部14aによりコイルボビン11にバリヤテープ46を巻装
し、ボビン軸移動機構13によりコイルボビン11をバリヤ
テープ用テーピング機構部14aから巻線機構15に移動
し、巻線機構15によりコイルボビン11に線材48を巻装
し、ボビン軸移動機構13によりコイルボビン11を巻線機
構15から外装テープ用テーピング機構部14bに移動し、
外装テープ用テーピング機構部14bによりコイルボビン1
1に外装テープ47を巻装する。
【0045】したがって、テーピング機構14によりコイ
ルボビン11に絶縁テープを巻装するテーピング作業や、
巻線機構15によりコイルボビン11に線材48を巻装する巻
線作業が個々に自動化されるだけでなく、ボビン軸移動
機構13によりボビン軸12を移動して、コイルボビン11を
テーピング機構14から巻線機構15へ、また巻線機構15か
らテーピング機構14へ自動的に移送するから、テーピン
グ作業から巻線作業への移行、または巻線作業からテー
ピング作業への移行を含めて、テーピング作業および巻
線作業が全体的に自動化される。
【0046】さらに、ボビン軸移動機構13は、テーピン
グ機構14から巻線機構15にわたってボビン軸12を移動す
る手段であるとともに、巻線機構15で定位置から供給さ
れる線材を整列巻きするための手段でもあり、巻線機構
15を簡易な構造にしている。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、テーピン
グ機構によりコイルボビンに絶縁テープを巻装するテー
ピング作業や、巻線機構によりコイルボビンに線材を巻
装する巻線作業を個々に自動化できるだけでなく、ボビ
ン軸移動機構によりボビン軸を移動して、コイルボビン
をテーピング機構から巻線機構へ、また巻線機構からテ
ーピング機構へ自動的に移送するから、テーピング作業
から巻線作業への移行、または巻線作業からテーピング
作業への移行を含めて、テーピング作業および巻線作業
を全体的に自動化でき、手作業での工程を大幅に削減で
き、作業能率などの作業性を向上できるとともに作業者
の負担を軽減できる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、バリヤテー
プ用テーピング機構部によりコイルボビンにバリヤテー
プを巻装し、ボビン軸移動機構によりコイルボビンをバ
リヤテープ用テーピング機構部から巻線機構に移動し、
巻線機構によりコイルボビンに線材を巻装し、ボビン軸
移動機構によりコイルボビンを巻線機構から外装テープ
用テーピング機構部に移動し、外装テープ用テーピング
機構部によりコイルボビンに外装テープを巻装する一連
の作業を自動化できる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、ボビン軸移
動機構は、テーピング機構から巻線機構にわたってボビ
ン軸を移動する手段であるとともに、巻線機構で定位置
から供給される線材を整列巻きするための手段でもあ
り、巻線機構を簡易な構造にできる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、高さ調整手
段によりボビン軸の高さを調整することで、種々の径の
コイルボビンに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻線テーピング装置の一実施の形
態を示す平面図である。
【図2】同上巻線テーピング装置の正面図である。
【図3】同上巻線テーピング装置のバリヤテープ用テー
ピング機構部を示す正面図である。
【図4】同上巻線テーピング装置の外装テープ用テーピ
ング機構部を示す正面図である。
【符号の説明】
T1,W,T2 停止位置 11 コイルボビン 12 ボビン軸 13 ボビン軸移動機構 14 テーピング機構 14a バリヤテープ用テーピング機構部 14b 外装テープ用テーピング機構部 15 巻線機構 25 高さ調整手段 46 絶縁テープとしてのバリヤテープ 47 絶縁テープとしての外装テープ 48 線材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンに嵌合してコイルボビンを
    回転させるボビン軸と、 ボビン軸を移動することによりコイルボビンを複数の停
    止位置に変位させるボビン軸移動機構と、 ボビン軸の移動により選択した少なくとも1つの停止位
    置のコイルボビンに対し絶縁テープを供給してボビン軸
    により回転されるコイルボビンに絶縁テープを巻装する
    テーピング機構と、 ボビン軸の移動により選択した別の停止位置のコイルボ
    ビンに対し線材を供給してボビン軸により回転されるコ
    イルボビンに線材を巻装する巻線機構とを具備したこと
    を特徴とする巻線テーピング装置。
  2. 【請求項2】 テーピング機構は、 第1のテーピング用停止位置のコイルボビンに対しバリ
    ヤテープを供給してボビン軸により回転されるコイルボ
    ビンにバリヤテープを巻装するバリヤテープ用テーピン
    グ機構部と、 第1のテーピング用停止位置と異なる第2のテーピング
    用停止位置のコイルボビンに対し外装テープを供給して
    ボビン軸により回転されるコイルボビンに外装テープを
    巻装する外装テープ用テーピング機構部とを具備したこ
    とを特徴とする請求項1記載の巻線テーピング装置。
  3. 【請求項3】 ボビン軸移動機構は、 テーピング機構から巻線機構にわたってボビン軸を軸方
    向に移動するとともに、巻線機構にて定位置から供給さ
    れる線材に対しボビン軸を回転しながら軸方向に移動す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の巻線テーピ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 ボビン軸移動機構は、 ボビン軸を高さ調整する高さ調整手段を具備したことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の巻線テー
    ピング装置。
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