JP2806777B2 - 巻線機のフィルム巻付機構 - Google Patents
巻線機のフィルム巻付機構Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/02—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
- H01F41/04—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
- H01F41/12—Insulating of windings
- H01F41/125—Other insulating structures; Insulating between coil and core, between different winding sections, around the coil
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01F41/06—Coil winding
- H01F41/064—Winding non-flat conductive wires, e.g. rods, cables or cords
- H01F41/066—Winding non-flat conductive wires, e.g. rods, cables or cords with insulation
- H01F41/068—Winding non-flat conductive wires, e.g. rods, cables or cords with insulation in the form of strip material
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライバックトランス
などのコイルの巻線機に備えて、コイルボビンに絶縁フ
ィルムを巻き付けるフィルム巻付機構の改良に関する。
などのコイルの巻線機に備えて、コイルボビンに絶縁フ
ィルムを巻き付けるフィルム巻付機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】フライバックトランスなどのコイルに
は、コイルボビンの巻線の上に絶縁フィルムを巻き付
け、フィルム上に巻線を行ってさらにその上に絶縁フィ
ルムを巻き付けるという具合に、巻線と絶縁フィルムの
巻き付けとを交互に行って製作するものがある。このよ
うなフィルム巻き付け方法として例えば特開平5−10
1961号が知られている。
は、コイルボビンの巻線の上に絶縁フィルムを巻き付
け、フィルム上に巻線を行ってさらにその上に絶縁フィ
ルムを巻き付けるという具合に、巻線と絶縁フィルムの
巻き付けとを交互に行って製作するものがある。このよ
うなフィルム巻き付け方法として例えば特開平5−10
1961号が知られている。
【0003】これは、絶縁フィルムをフロントニップと
リヤニップという2基の開閉部材を用いる方法である。
この方法によれば、まずリールに巻いた絶縁フィルムの
先端をフロントニップで把持してリールからフィルムを
引き出し、フィルム先端をボビンに係止する。次に、フ
ロントニップをフィルム切断位置の近くに戻し、切断部
の前後をリヤニップとフロントニップとで把持してカッ
タでフィルムを切断し、ボビンを回転させてフィルムを
ボビンに巻き付ける。この時、リヤニップが巻き付け中
のフィルムの後端を把持して所定の張力をフィルムに加
えることで、フィルムがボビンに緩みなく巻き付けられ
るようにする。
リヤニップという2基の開閉部材を用いる方法である。
この方法によれば、まずリールに巻いた絶縁フィルムの
先端をフロントニップで把持してリールからフィルムを
引き出し、フィルム先端をボビンに係止する。次に、フ
ロントニップをフィルム切断位置の近くに戻し、切断部
の前後をリヤニップとフロントニップとで把持してカッ
タでフィルムを切断し、ボビンを回転させてフィルムを
ボビンに巻き付ける。この時、リヤニップが巻き付け中
のフィルムの後端を把持して所定の張力をフィルムに加
えることで、フィルムがボビンに緩みなく巻き付けられ
るようにする。
【0004】
【発明の課題】この巻き付け方法においては、フィルム
の先端をボビンに係止した後にフィルムを切断するた
め、フィルムの巻き付け長さはカッタとボビンとの距離
で決まってしまう。そのため、巻き付け長さを変更する
にはボビンのフィルム巻き付け位置を変更しなければな
らないが、フィルムの巻き付け作業が他の部材と干渉し
ないように配慮する必要があるため、フィルムの巻き付
け長さの調整は容易でなかった。
の先端をボビンに係止した後にフィルムを切断するた
め、フィルムの巻き付け長さはカッタとボビンとの距離
で決まってしまう。そのため、巻き付け長さを変更する
にはボビンのフィルム巻き付け位置を変更しなければな
らないが、フィルムの巻き付け作業が他の部材と干渉し
ないように配慮する必要があるため、フィルムの巻き付
け長さの調整は容易でなかった。
【0005】また、作業効率の点からはフィルムはあら
かじめ所定の長さに切断しておき、巻線作業後は巻き付
けのみを行うことが望ましい。しかしながら、この巻き
付け方法ではフィルムの先端をボビンに係止してからフ
ィルムを切断するので、あらかじめ切断しておくことは
できず、その分作業効率が悪いという問題もあった。
かじめ所定の長さに切断しておき、巻線作業後は巻き付
けのみを行うことが望ましい。しかしながら、この巻き
付け方法ではフィルムの先端をボビンに係止してからフ
ィルムを切断するので、あらかじめ切断しておくことは
できず、その分作業効率が悪いという問題もあった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、より合理的な処理方法を用いたフィルム巻付
機構を提供することを目的とする。
たもので、より合理的な処理方法を用いたフィルム巻付
機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】本発明は、巻線用線材を
回転するコイルボビンに巻き付ける巻線機に備えてリー
ルから供給されるフィルムを回転するコイルボビンに巻
き付ける巻線機のフィルム巻付機構において、フィルム
の先端を把持するメインニップと、メインニップを所定
の方向へ移動する手段と、メインニップに引き出された
フィルムを所定位置で把持するテンションニップと、テ
ンションニップからリール側においてフィルムを切断す
るカッタと、フィルムを把持したテンションニップをメ
インニップと一体に前記所定方向へ移動する手段と、フ
ィルムを解放したテンションニップを前記所定位置に戻
す手段とを備えている。
回転するコイルボビンに巻き付ける巻線機に備えてリー
ルから供給されるフィルムを回転するコイルボビンに巻
き付ける巻線機のフィルム巻付機構において、フィルム
の先端を把持するメインニップと、メインニップを所定
の方向へ移動する手段と、メインニップに引き出された
フィルムを所定位置で把持するテンションニップと、テ
ンションニップからリール側においてフィルムを切断す
るカッタと、フィルムを把持したテンションニップをメ
インニップと一体に前記所定方向へ移動する手段と、フ
ィルムを解放したテンションニップを前記所定位置に戻
す手段とを備えている。
【0008】また、フィルムを把持したテンションニッ
プをメインニップと一体に前記所定方向へ移動する手段
をメインニップの移動手段とテンションニップを前記所
定方向へ変位自由に支持するガイドとで構成し、フィル
ムを解放したテンションニップを前記所定位置に戻す手
段をテンションニップを前記所定位置に向けて付勢する
手段と前記ガイドとで構成している。
プをメインニップと一体に前記所定方向へ移動する手段
をメインニップの移動手段とテンションニップを前記所
定方向へ変位自由に支持するガイドとで構成し、フィル
ムを解放したテンションニップを前記所定位置に戻す手
段をテンションニップを前記所定位置に向けて付勢する
手段と前記ガイドとで構成している。
【0009】その場合の付勢手段は例えばエアシリンダ
と、エアシリンダへのエアの供給機構で構成される。
と、エアシリンダへのエアの供給機構で構成される。
【0010】あるいは、上下方向に配置された2基のプ
ーリにかけ回されたベルトと、このベルトに結合したカ
ウンタウエイトとで構成し、テンションニップをこのベ
ルトに連結している。
ーリにかけ回されたベルトと、このベルトに結合したカ
ウンタウエイトとで構成し、テンションニップをこのベ
ルトに連結している。
【0011】本発明はまた、巻線用線材をコイルボビン
に巻き付ける巻線機に備えてリールから供給されるフィ
ルムを回転するコイルボビンに巻き付ける巻線機のフィ
ルム巻付機構において、フィルムの先端を把持するメイ
ンニップと、メインニップを所定の方向へ移動する手段
と、メインニップに引き出されたフィルムを所定位置で
把持するテンションニップと、テンションニップからリ
ール側においてフィルムを切断するカッタと、テンショ
ンニップを前記所定方向へ変位自由に支持するガイド
と、テンションニップを前記所定位置に向けて付勢する
手段と、前記ガイドの角度を調整する機構とを備えてい
る。
に巻き付ける巻線機に備えてリールから供給されるフィ
ルムを回転するコイルボビンに巻き付ける巻線機のフィ
ルム巻付機構において、フィルムの先端を把持するメイ
ンニップと、メインニップを所定の方向へ移動する手段
と、メインニップに引き出されたフィルムを所定位置で
把持するテンションニップと、テンションニップからリ
ール側においてフィルムを切断するカッタと、テンショ
ンニップを前記所定方向へ変位自由に支持するガイド
と、テンションニップを前記所定位置に向けて付勢する
手段と、前記ガイドの角度を調整する機構とを備えてい
る。
【0012】本発明は、巻線用線材をコイルボビンに巻
き付ける巻線機に備えてリールから供給されるフィルム
を回転するコイルボビンに巻き付ける巻線機のフィルム
巻付機構において、フィルムの先端を把持するメインニ
ップと、メインニップを所定の方向へ移動する手段と、
メインニップに引き出されたフィルムを所定位置で把持
するテンションニップと、テンションニップからリール
側においてフィルムを切断するカッタと、フィルムを把
持したテンションニップをメインニップと一体に前記所
定方向へ移動する手段と、フィルムを解放したテンショ
ンニップを前記所定位置に戻す手段と、コイルボビンを
移動する手段とを備えている。
き付ける巻線機に備えてリールから供給されるフィルム
を回転するコイルボビンに巻き付ける巻線機のフィルム
巻付機構において、フィルムの先端を把持するメインニ
ップと、メインニップを所定の方向へ移動する手段と、
メインニップに引き出されたフィルムを所定位置で把持
するテンションニップと、テンションニップからリール
側においてフィルムを切断するカッタと、フィルムを把
持したテンションニップをメインニップと一体に前記所
定方向へ移動する手段と、フィルムを解放したテンショ
ンニップを前記所定位置に戻す手段と、コイルボビンを
移動する手段とを備えている。
【0013】
【作用】フィルムの巻き付けに先立ち、フィルムの先端
をメインニップが引き出し、テンションニップが所定位
置でフィルムを把持した状態でフィルムを切断するの
で、コイルボビンへの巻線作業と並行してフィルムの切
断を行える。
をメインニップが引き出し、テンションニップが所定位
置でフィルムを把持した状態でフィルムを切断するの
で、コイルボビンへの巻線作業と並行してフィルムの切
断を行える。
【0014】また、メインニップによるフィルムの引き
出し長さを変えるとフィルムの切断長さが変わる。切断
後、必要に応じてメインニップを移動し、フィルム先端
をコイルボビンへの巻き付け位置に移動させるが、この
時フィルム後端を把持したテンションニップが一体に移
動し、巻き付け作業終了までフィルム後端を安定的に把
持する。
出し長さを変えるとフィルムの切断長さが変わる。切断
後、必要に応じてメインニップを移動し、フィルム先端
をコイルボビンへの巻き付け位置に移動させるが、この
時フィルム後端を把持したテンションニップが一体に移
動し、巻き付け作業終了までフィルム後端を安定的に把
持する。
【0015】フィルムを把持したメインニップをテンシ
ョンニップと一体に前記所定方向へ移動する手段を、メ
インニップの移動手段とテンションニップを前記所定方
向へ変位自由に支持するガイドとで構成し、フィルムを
解放したテンションニップを前記所定位置に戻す機構
を、テンションニップを前記所定位置に向けて付勢する
手段で構成することにより、独立したテンションニップ
の駆動手段が不要となり、上記作用を簡易な構成で達成
できる。
ョンニップと一体に前記所定方向へ移動する手段を、メ
インニップの移動手段とテンションニップを前記所定方
向へ変位自由に支持するガイドとで構成し、フィルムを
解放したテンションニップを前記所定位置に戻す機構
を、テンションニップを前記所定位置に向けて付勢する
手段で構成することにより、独立したテンションニップ
の駆動手段が不要となり、上記作用を簡易な構成で達成
できる。
【0016】さらに、付勢手段をエアシリンダと、エア
供給機構で構成することにより移動位置によらず一定の
力でテンションニップを付勢することができる。
供給機構で構成することにより移動位置によらず一定の
力でテンションニップを付勢することができる。
【0017】あるいは、付勢手段をベルトとカウンタウ
エイトとで構成して、テンションニップをベルトに連結
しても同様に一定の力でテンションニップを付勢するこ
とができる。
エイトとで構成して、テンションニップをベルトに連結
しても同様に一定の力でテンションニップを付勢するこ
とができる。
【0018】また、ガイドの角度を若干の範囲で調整す
る機構とを備えることで、巻き付けられるフィルムのコ
イルボビンの回転軸方向のずれを補正することが可能と
なる。
る機構とを備えることで、巻き付けられるフィルムのコ
イルボビンの回転軸方向のずれを補正することが可能と
なる。
【0019】また、コイルボビンを移動する機構を備え
ることで、フィルムの巻き付けに伴うコイルボビンの外
径変化によらず、常に同一位置でフィルムをコイルボビ
ンに巻き付けることが可能となる。
ることで、フィルムの巻き付けに伴うコイルボビンの外
径変化によらず、常に同一位置でフィルムをコイルボビ
ンに巻き付けることが可能となる。
【0020】
【実施例】図1〜図5に本発明の実施例を示す。
【0021】図1はコイルボビン1への巻線作業とフィ
ルム7の巻き付け作業とを行う自動巻線機を示す。
ルム7の巻き付け作業とを行う自動巻線機を示す。
【0022】この自動巻線機は、移動機構4に支持され
たスピンドル3と、線材を送り出すノズル5と、コイル
ボビン1を搬送するコンベア6とを本体12上に備え
る。自動巻線機はコンベア6により本体12上に搬送さ
れたコイルボビン1に対して、スピンドル3を移動機構
4により移動させることで、コイルボビン1をスピンド
ル3に装着する。そして、ノズル5から供給される線材
の端部をコイルボビン1の所定部に係止した後、スピン
ドル3を回転させてノズル5から送りだされる線材をコ
イルボビン1に巻き付ける。
たスピンドル3と、線材を送り出すノズル5と、コイル
ボビン1を搬送するコンベア6とを本体12上に備え
る。自動巻線機はコンベア6により本体12上に搬送さ
れたコイルボビン1に対して、スピンドル3を移動機構
4により移動させることで、コイルボビン1をスピンド
ル3に装着する。そして、ノズル5から供給される線材
の端部をコイルボビン1の所定部に係止した後、スピン
ドル3を回転させてノズル5から送りだされる線材をコ
イルボビン1に巻き付ける。
【0023】また、巻線の各層ごとにコイルボビン1に
絶縁用のフィルム7を巻き付ける。このために、自動巻
線機はフィルム7を供給するリール8を本体12の上部
に備える。このリール8から送り出されるフィルム7に
切欠を形成するフィルムパンチ9とフィルム7に波型に
型押しをするエンボス加工部10が本体12に取り付け
られる。
絶縁用のフィルム7を巻き付ける。このために、自動巻
線機はフィルム7を供給するリール8を本体12の上部
に備える。このリール8から送り出されるフィルム7に
切欠を形成するフィルムパンチ9とフィルム7に波型に
型押しをするエンボス加工部10が本体12に取り付け
られる。
【0024】そして、エンボス加工部10の下方にフィ
ルム7を把持するメインニップ13とテンションニップ
14及びカッタ15が設けられる。
ルム7を把持するメインニップ13とテンションニップ
14及びカッタ15が設けられる。
【0025】メインニップ13はエアシリンダ20の駆
動に応じて開閉する二股の開閉部材であり、本体12に
設けた上下方向のスピンドル16に螺合するアーム17
に支持され、スピンドル16に結合したモータ18の運
転に応じて上下に変位する。このスピンドル16とモー
タ18とがメインニップ13の移動手段を構成する。メ
インニップ13はさらに、アーム17との間に設けたエ
アリシンダ19の駆動に応じて所定範囲でスピンドル3
と略平行に移動する。テンションニップ14は図3と図
4に示すように本体12から斜め下方に向けて突出す
る、メインニップ13と同様の部材であり、ガイド22
に上下に変位可能に案内されるブラケット32に取り付
けられる。このブラケット32は付勢手段としてのエア
シリンダ21に結合する。エアシリンダ21は内部の圧
縮空気により収縮方向に付勢され、最も縮んだ状態でテ
ンションニップ14を図3の実線に示すようにカッタ1
5の直下のスタート位置に保持する。エアシリンダ21
には低圧と高圧の2種類の圧縮空気の供給機構23が接
続される。テンションニップ14は先端の開閉部材を開
閉するためのエアシリンダ24を備え、この開閉部材で
メインニップ13と反対側からフィルム7を把持する。
なお、メインニップ13がテンションニップ14より上
方へ上昇可能なように、メインニップ13とテンション
ニップ14は各々の先端が交錯しない寸法に形成され
る。
動に応じて開閉する二股の開閉部材であり、本体12に
設けた上下方向のスピンドル16に螺合するアーム17
に支持され、スピンドル16に結合したモータ18の運
転に応じて上下に変位する。このスピンドル16とモー
タ18とがメインニップ13の移動手段を構成する。メ
インニップ13はさらに、アーム17との間に設けたエ
アリシンダ19の駆動に応じて所定範囲でスピンドル3
と略平行に移動する。テンションニップ14は図3と図
4に示すように本体12から斜め下方に向けて突出す
る、メインニップ13と同様の部材であり、ガイド22
に上下に変位可能に案内されるブラケット32に取り付
けられる。このブラケット32は付勢手段としてのエア
シリンダ21に結合する。エアシリンダ21は内部の圧
縮空気により収縮方向に付勢され、最も縮んだ状態でテ
ンションニップ14を図3の実線に示すようにカッタ1
5の直下のスタート位置に保持する。エアシリンダ21
には低圧と高圧の2種類の圧縮空気の供給機構23が接
続される。テンションニップ14は先端の開閉部材を開
閉するためのエアシリンダ24を備え、この開閉部材で
メインニップ13と反対側からフィルム7を把持する。
なお、メインニップ13がテンションニップ14より上
方へ上昇可能なように、メインニップ13とテンション
ニップ14は各々の先端が交錯しない寸法に形成され
る。
【0026】ガイド22は図3に示すように本体12に
支点40を介して回動可能に支持されたガイド台41に
一体に構成される。ガイド台41の上端にはガイド22
の傾きの調整機構としてアジャスト用ねじ42が螺合す
る。このアジャスト用ねじ42の先端はガイド台41を
貫通して本体12に当接し、回転操作に応じてガイド台
41を支点40を中心に直立位置から前後に若干の角度
範囲で傾斜させる。
支点40を介して回動可能に支持されたガイド台41に
一体に構成される。ガイド台41の上端にはガイド22
の傾きの調整機構としてアジャスト用ねじ42が螺合す
る。このアジャスト用ねじ42の先端はガイド台41を
貫通して本体12に当接し、回転操作に応じてガイド台
41を支点40を中心に直立位置から前後に若干の角度
範囲で傾斜させる。
【0027】なお、スピンドル16とモータ18からな
るメインニップ13の移動手段とこのガイド22とが、
フィルム7を把持したテンションニップ14をメインニ
ップ13と一体に移動する手段を構成する。
るメインニップ13の移動手段とこのガイド22とが、
フィルム7を把持したテンションニップ14をメインニ
ップ13と一体に移動する手段を構成する。
【0028】カッタ15はエンボス加工部10の直下に
設けられ、2基のエアシリンダ25の駆動に応じてフィ
ルム7を両側から挟むようにして切断する。カッタ15
は図2に示すようにフィルム7を切断するブレード15
Aと、ブレード15Aの上方でフィルム7を押さえるス
プリング34に付勢された押さえ部材15とを備える。
なお、これらは図4に示すようにテンションニップ14
の開閉部材と略平行に配置され、フィルム7を水平方向
から斜めに切断する。また、カッタ15は開いた状態で
はメインニップ13が通過できるだけの間隔をもつよう
に設計される。
設けられ、2基のエアシリンダ25の駆動に応じてフィ
ルム7を両側から挟むようにして切断する。カッタ15
は図2に示すようにフィルム7を切断するブレード15
Aと、ブレード15Aの上方でフィルム7を押さえるス
プリング34に付勢された押さえ部材15とを備える。
なお、これらは図4に示すようにテンションニップ14
の開閉部材と略平行に配置され、フィルム7を水平方向
から斜めに切断する。また、カッタ15は開いた状態で
はメインニップ13が通過できるだけの間隔をもつよう
に設計される。
【0029】本体12の下部にはメインニップ13に保
持されたフィルム7の先端をコイルボビン1に溶着する
ための溶着ヘッド26と、フィルム7をコイルボビン1
に押し付けるフィルム押さえ27が設けられる。フィル
ム7の先端または終端をフィルム押さえ27がコイルボ
ビン1の外周部に押し付け、溶着ヘッド26がフィルム
7の要部に接触して加熱することにより、フィルム7の
要部をコイルボビン1に溶着する。溶着ヘッド26とフ
ィルム押さえ27はこれらの動作に必要な駆動機構を介
して本体12に支持される。
持されたフィルム7の先端をコイルボビン1に溶着する
ための溶着ヘッド26と、フィルム7をコイルボビン1
に押し付けるフィルム押さえ27が設けられる。フィル
ム7の先端または終端をフィルム押さえ27がコイルボ
ビン1の外周部に押し付け、溶着ヘッド26がフィルム
7の要部に接触して加熱することにより、フィルム7の
要部をコイルボビン1に溶着する。溶着ヘッド26とフ
ィルム押さえ27はこれらの動作に必要な駆動機構を介
して本体12に支持される。
【0030】次に作用を説明する。
【0031】この巻線機においては、巻線作業と並行し
てフィルムパンチ9とエンボス加工部10によるフィル
ム7の加工と、カッタ15によるフィルム7の切断とが
行われる。
てフィルムパンチ9とエンボス加工部10によるフィル
ム7の加工と、カッタ15によるフィルム7の切断とが
行われる。
【0032】そのために、メインニップ13をモータ1
8の運転によりエンボス加工部10の直下まで上昇させ
てフィルム7の先端を把持する。この時、カッタ15は
開いた状態に保持され、メインニップ13はカッタ15
の間を上昇して把持位置に至る。ここで、エアシリンダ
20の駆動によりフィルム7を把持し、モータ18を再
び運転してメインニップ13を所定位置まで下降させ
る。これに伴いリール8からフィルム7が送り出され
る。
8の運転によりエンボス加工部10の直下まで上昇させ
てフィルム7の先端を把持する。この時、カッタ15は
開いた状態に保持され、メインニップ13はカッタ15
の間を上昇して把持位置に至る。ここで、エアシリンダ
20の駆動によりフィルム7を把持し、モータ18を再
び運転してメインニップ13を所定位置まで下降させ
る。これに伴いリール8からフィルム7が送り出され
る。
【0033】メインニップ13が所定位置に達したとこ
ろで、エアシリンダ24の駆動によりテンションニップ
14がカッタ15の直下でフィルム7を把持し、エアシ
リンダ25の駆動によりカッタ15がフィルム7を切断
する。
ろで、エアシリンダ24の駆動によりテンションニップ
14がカッタ15の直下でフィルム7を把持し、エアシ
リンダ25の駆動によりカッタ15がフィルム7を切断
する。
【0034】フィルムパンチ9とエンボス加工部10に
よるフィルム7の加工はメインニップ13によるフィル
ム7の引き出しに先立って行っておくが、メインニップ
13がフィルム7を引き出す途中でメインニップ13の
動作を停止してフィルムパンチ9とエンボス加工部10
を駆動することも可能であり、こうすることでフィルム
7の任意の部位を加工することができる。同様に、フィ
ルム7の切断長さもメインニップ13の停止位置を変え
ることで任意に設定することができる。
よるフィルム7の加工はメインニップ13によるフィル
ム7の引き出しに先立って行っておくが、メインニップ
13がフィルム7を引き出す途中でメインニップ13の
動作を停止してフィルムパンチ9とエンボス加工部10
を駆動することも可能であり、こうすることでフィルム
7の任意の部位を加工することができる。同様に、フィ
ルム7の切断長さもメインニップ13の停止位置を変え
ることで任意に設定することができる。
【0035】切断されたフィルム7の先端と後端はメイ
ンニップ13とテンションニップ14とにそれぞれ把持
され、以後モータ18の運転によるメインニップ13の
移動に応じてフィルム7全体が移動する。この時、テン
ションニップ14のエアシリンダ21には圧縮空気供給
機構23から低圧空気が供給され、テンションニップ1
4はフィルム7に所定の弱い張力を及ぼしつつエアシリ
ンダ21の収縮力に抗して変位する。圧縮空気供給機構
23がエアシリンダ21への供給圧力を一定に保つこと
により、フィルム7の張力も変位位置によらず一定に保
持される。
ンニップ13とテンションニップ14とにそれぞれ把持
され、以後モータ18の運転によるメインニップ13の
移動に応じてフィルム7全体が移動する。この時、テン
ションニップ14のエアシリンダ21には圧縮空気供給
機構23から低圧空気が供給され、テンションニップ1
4はフィルム7に所定の弱い張力を及ぼしつつエアシリ
ンダ21の収縮力に抗して変位する。圧縮空気供給機構
23がエアシリンダ21への供給圧力を一定に保つこと
により、フィルム7の張力も変位位置によらず一定に保
持される。
【0036】メインニップ13はフィルム7の先端がコ
イルボビン1の側方に達したところで下降を停止する。
イルボビン1の側方に達したところで下降を停止する。
【0037】ここまでの動作はすべてコイルボビン1へ
の巻線作業と並行して行われる。
の巻線作業と並行して行われる。
【0038】一層分の巻線作業を終えたコイルボビン1
は、移動機構4の駆動によりスピンドル3に装着した状
態で横に移動し、メインニップ13に保持されたフィル
ム7の先端に側方から接触する。この状態でフィルム押
さえ27がフィルム7をコイルボビン1に押さえ付け、
溶着ヘッド26がフィルム7の上から接触部分を加熱し
てコイルボビン1の外周に溶着する。
は、移動機構4の駆動によりスピンドル3に装着した状
態で横に移動し、メインニップ13に保持されたフィル
ム7の先端に側方から接触する。この状態でフィルム押
さえ27がフィルム7をコイルボビン1に押さえ付け、
溶着ヘッド26がフィルム7の上から接触部分を加熱し
てコイルボビン1の外周に溶着する。
【0039】次にメインニップ13を解放してスピンド
ル3を回転駆動し、先端をコイルボビン1に係止された
フィルム7をコイルボビン1に巻き付ける。フィルム7
の後端を把持するテンションニップ14のエアシリンダ
21は依然として低圧に保持する。これは、溶着直後の
フィルム7に過大な張力をかけないようにするためであ
り、巻き付けがある程度進んだ後にエアシリンダ21を
高圧に切り換えてフィルム7の張力を強めることで、フ
ィルム7はコイルボビン1に緩みなく巻き付けられる。
ル3を回転駆動し、先端をコイルボビン1に係止された
フィルム7をコイルボビン1に巻き付ける。フィルム7
の後端を把持するテンションニップ14のエアシリンダ
21は依然として低圧に保持する。これは、溶着直後の
フィルム7に過大な張力をかけないようにするためであ
り、巻き付けがある程度進んだ後にエアシリンダ21を
高圧に切り換えてフィルム7の張力を強めることで、フ
ィルム7はコイルボビン1に緩みなく巻き付けられる。
【0040】このように、テンションニップ14がフィ
ルム7の後端を把持したままガイド22に沿って下降す
るので、フィルム7は途中でずれたり蛇行したりする恐
れがなく、後端まで正確にコイルボビン1に巻き付けら
れる。
ルム7の後端を把持したままガイド22に沿って下降す
るので、フィルム7は途中でずれたり蛇行したりする恐
れがなく、後端まで正確にコイルボビン1に巻き付けら
れる。
【0041】なお、ガイド22の傾きはアジャスト用ね
じ42により調整することができる。アジャスト用ねじ
42を回転操作すると、テンションニップ14によるフ
ィルム7の把持位置が変化する。テンションニップ14
はガイド22に案内されて移動するが、ガイド22の基
端は支点40の近傍に位置しているのでその位置はアジ
ャスト用ねじ42の操作によらずほぼ一定である。した
がって、アジャスト用ねじ42の回転操作に応じて巻き
付け位置からテンションニップ14に至るフィルム7と
コイルボビン3の回転軸とのなす角度が微妙に変化す
る。そこで、巻き付けが進むにつれてフィルム7がコイ
ルボビン1の一方へ偏るような場合には、アジャスト用
ねじ42を回転操作することで、コイルボビン1に巻き
付けられるフィルム7の横方向のずれを容易に補正する
ことが可能である。
じ42により調整することができる。アジャスト用ねじ
42を回転操作すると、テンションニップ14によるフ
ィルム7の把持位置が変化する。テンションニップ14
はガイド22に案内されて移動するが、ガイド22の基
端は支点40の近傍に位置しているのでその位置はアジ
ャスト用ねじ42の操作によらずほぼ一定である。した
がって、アジャスト用ねじ42の回転操作に応じて巻き
付け位置からテンションニップ14に至るフィルム7と
コイルボビン3の回転軸とのなす角度が微妙に変化す
る。そこで、巻き付けが進むにつれてフィルム7がコイ
ルボビン1の一方へ偏るような場合には、アジャスト用
ねじ42を回転操作することで、コイルボビン1に巻き
付けられるフィルム7の横方向のずれを容易に補正する
ことが可能である。
【0042】巻き付けが完了したところで、テンション
ニップ14を解放し、再びフィルム押さえ27を駆動し
てフィルム7の後端をコイルボビン1に押し付け、溶着
ヘッド26によりフィルム7の後端要部をコイルボビン
1の外周に溶着する。一方、フィルム7を解放したテン
ションニップ14は、高圧状態のエアシリンダ21によ
り上向きに付勢されているので、カッタ15の直下のス
タート位置に速やかに引き上げられる。
ニップ14を解放し、再びフィルム押さえ27を駆動し
てフィルム7の後端をコイルボビン1に押し付け、溶着
ヘッド26によりフィルム7の後端要部をコイルボビン
1の外周に溶着する。一方、フィルム7を解放したテン
ションニップ14は、高圧状態のエアシリンダ21によ
り上向きに付勢されているので、カッタ15の直下のス
タート位置に速やかに引き上げられる。
【0043】これによりフィルム7の巻き付けは完了
し、コイルボビン1は再び巻線位置に移動してフィルム
7の上に次の層の巻線を行う。
し、コイルボビン1は再び巻線位置に移動してフィルム
7の上に次の層の巻線を行う。
【0044】このようにして、フィルム7の切断や加工
作業を巻線工程と並行して行い、フィルム巻き付け工程
では実質的な巻き付け作業のみを行うので、フィルム7
の巻き付けに要する時間が短縮され、効率良くコイルを
製作できる。
作業を巻線工程と並行して行い、フィルム巻き付け工程
では実質的な巻き付け作業のみを行うので、フィルム7
の巻き付けに要する時間が短縮され、効率良くコイルを
製作できる。
【0045】なお、フィルム7を巻き付ける層によりコ
イルボビン1の外径が変化するが、この巻線機において
はスピンドル3が移動機構4により移動するように構成
されているので、外径の変化に応じてスピンドル3の位
置を変えることで、フィルム7の溶着位置を一定に保つ
ことができる。また、外径の異なるコイルボビンを対象
に作業を行う場合も同様にしてフィルム7の溶着位置を
一定に保つことができる。
イルボビン1の外径が変化するが、この巻線機において
はスピンドル3が移動機構4により移動するように構成
されているので、外径の変化に応じてスピンドル3の位
置を変えることで、フィルム7の溶着位置を一定に保つ
ことができる。また、外径の異なるコイルボビンを対象
に作業を行う場合も同様にしてフィルム7の溶着位置を
一定に保つことができる。
【0046】図5はテンションニップ14の付勢手段に
関する別の実施例を示す。この実施例では、エアシリン
ダ21に代えてベルト30とカウンタウエイト33を使
用する。
関する別の実施例を示す。この実施例では、エアシリン
ダ21に代えてベルト30とカウンタウエイト33を使
用する。
【0047】ベルト30は上下のプーリ31にかけ回さ
れ、テンションニップ14はガイドレール22に案内さ
れるブラケット32を介してベルト30に取り付けられ
る。カウンタウエイト33はテンションニップ14とブ
ラケット32の合計重量を若干上回るように重量設定さ
れ、テンションニップ14の反対側においてベルト30
に取り付けられる。カウンタウエイト33が最も降下し
た位置がテンションニップ14のフィルム把持位置とな
るように、カウンタウエイト33の取り付け位置を設定
する。
れ、テンションニップ14はガイドレール22に案内さ
れるブラケット32を介してベルト30に取り付けられ
る。カウンタウエイト33はテンションニップ14とブ
ラケット32の合計重量を若干上回るように重量設定さ
れ、テンションニップ14の反対側においてベルト30
に取り付けられる。カウンタウエイト33が最も降下し
た位置がテンションニップ14のフィルム把持位置とな
るように、カウンタウエイト33の取り付け位置を設定
する。
【0048】この実施例においては、切断されたフィル
ム7をメインニップ13が把持して下降する場合に、追
随するテンションニップ14の変位にカウンタウエイト
33が抵抗を与えることで、フィルム7に所定の張力を
及ぼす。また、フィルム7を解放したテンションニップ
14はカウンタウエイト33との重量バランスにより、
自動的にカッタ15の直下のスタート位置へと引き上げ
られる。この場合にはテンションニップ14の付勢手段
をエアシリンダ21と圧縮空気供給機構23とで構成す
る場合に比べて、より簡易かつ安価に構成することがで
きる。
ム7をメインニップ13が把持して下降する場合に、追
随するテンションニップ14の変位にカウンタウエイト
33が抵抗を与えることで、フィルム7に所定の張力を
及ぼす。また、フィルム7を解放したテンションニップ
14はカウンタウエイト33との重量バランスにより、
自動的にカッタ15の直下のスタート位置へと引き上げ
られる。この場合にはテンションニップ14の付勢手段
をエアシリンダ21と圧縮空気供給機構23とで構成す
る場合に比べて、より簡易かつ安価に構成することがで
きる。
【0049】なお、上記の各実施例においてはテンショ
ンニップ14は独自の移動手段を持たず、フィルム7を
把持した状態ではガイド22に案内されてメインニップ
13の移動に追随し、フィルム7を解放した状態では付
勢手段により所定位置に戻るように構成されているが、
テンションニップ14にメインニップ13と同様の独立
した移動手段を備えて、これらの移動手段の駆動を同期
させる制御機構を設けても良い。
ンニップ14は独自の移動手段を持たず、フィルム7を
把持した状態ではガイド22に案内されてメインニップ
13の移動に追随し、フィルム7を解放した状態では付
勢手段により所定位置に戻るように構成されているが、
テンションニップ14にメインニップ13と同様の独立
した移動手段を備えて、これらの移動手段の駆動を同期
させる制御機構を設けても良い。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明は、フィルムの先端
をメインニップが引き出し、テンションニップが所定位
置でフィルムを把持した状態でカッタがフィルムを切断
するので、コイルボビンへの巻線作業中にフィルムの切
断を行うことができる。そのため、フィルム巻き付け作
業の所要時間を短縮して作業効率を向上させる効果があ
る。
をメインニップが引き出し、テンションニップが所定位
置でフィルムを把持した状態でカッタがフィルムを切断
するので、コイルボビンへの巻線作業中にフィルムの切
断を行うことができる。そのため、フィルム巻き付け作
業の所要時間を短縮して作業効率を向上させる効果があ
る。
【0051】また、メインニップによるフィルムの引き
出し位置を変えるのみでフィルムの切断長さを容易に変
更できる。
出し位置を変えるのみでフィルムの切断長さを容易に変
更できる。
【0052】さらに、テンションニップを案内するガイ
ドとガイドの角度を若干の範囲で調整する機構とを備え
ることで、巻き付けられるフィルムの横方向のずれを容
易に補正することができる。
ドとガイドの角度を若干の範囲で調整する機構とを備え
ることで、巻き付けられるフィルムの横方向のずれを容
易に補正することができる。
【0053】またさらに、コイルボビンの移動手段を備
えることにより、コイルボビンの外径変化によらず、常
に同一位置でフィルムの巻き付けを行うことができる。
えることにより、コイルボビンの外径変化によらず、常
に同一位置でフィルムの巻き付けを行うことができる。
【0054】このため、簡易な構成でフィルム巻き付け
作業の作業精度と作業効率を向上させることができ、ま
た異なる仕様のコイルへの対応能力も向上する。
作業の作業精度と作業効率を向上させることができ、ま
た異なる仕様のコイルへの対応能力も向上する。
【図1】本発明の実施例を示す自動巻線機の斜視図であ
る。
る。
【図2】カッタ要部の拡大斜視図である。
【図3】テンションニップの拡大側面図である。
【図4】同じく拡大正面図である。
【図5】別の実施例を示すテンションニップの拡大正面
図である。
図である。
1 コイルボビン 4 移動機構 5 ノズル 7 フィルム 8 リール 13 メインニップ 14 テンションニップ 15 カッタ 16 スピンドル 18 モータ 21 エアシリンダ 22 ガイド 23 圧縮空気供給機構 30 ベルト 31 プーリ 33 カウンタウェイト 42 アジャスト用ねじ
Claims (6)
- 【請求項1】巻線用線材をコイルボビンに巻き付ける巻
線機に備えてリールから供給されるフィルムを回転する
コイルボビンに巻き付ける巻線機のフィルム巻付機構に
おいて、フィルムの先端を所定位置で把持するメインニ
ップと、メインニップを所定位置へ移動する手段と、メ
インニップに引き出されたフィルムを所定位置で把持す
るテンションニップと、テンションニップからリール側
においてテンションニップで把持したフィルムを切断す
るカッタと、切断されたフィルムを把持したテンション
ニップをフィルムの他端を把持したメインニップと一体
に所定位置へ移動する手段と、フィルムを解放したテン
ションニップを前記所定位置に戻す手段とを備えたこと
を特徴とする巻線機のフィルム巻付機構。 - 【請求項2】 フィルムを把持したテンションニップを
メインニップと一体に前記所定方向へ移動する手段がメ
インニップの移動手段とテンションニップを前記所定方
向へ変位自由に支持するガイドとで構成され、フィルム
を解放したテンションニップを前記所定位置に戻す手段
がテンションニップを前記所定位置に向けて付勢する手
段と前記ガイドとで構成された請求項1記載の巻線機の
フィルム巻付機構。 - 【請求項3】 付勢手段がエアシリンダと、エアシリン
ダへのエアの供給機構である請求項2記載の巻線機のフ
ィルム巻付機構。 - 【請求項4】 付勢手段が上下方向に配置された2基の
プーリにかけ回されたベルトと、このベルトに結合した
カウンタウエイトであり、テンションニップがこのベル
トに連結されている請求項2記載の巻線機のフィルム巻
付機構。 - 【請求項5】 巻線用線材をコイルボビンに巻き付ける
巻線機に備えてリールから供給されるフィルムを回転す
るコイルボビンに巻き付ける巻線機のフィルム巻付機構
において、フィルムの先端を把持するメインニップと、
メインニップを所定の方向へ移動する手段と、メインニ
ップに引き出されたフィルムを所定位置で把持するテン
ションニップと、テンションニップからリール側におい
てフィルムを切断するカッタと、テンションニップを前
記所定方向へ変位自由に支持するガイドと、テンション
ニップを前記所定位置に向けて付勢する手段と、前記ガ
イドの角度を調整する機構とを備えたことを特徴とする
巻線機のフィルム巻付機構。 - 【請求項6】巻線用線材をコイルボビンに巻き付ける巻
線機に備えてリールから供給されるフィルムを回転する
コイルボビンに巻き付ける巻線機のフィルム巻付機構に
おいて、フィルムの先端を所定位置で把持するメインニ
ップと、メインニップを所定位置へ移動する手段と、メ
インニップに引き出されたフィルムを所定位置で把持す
るテンションニップと、テンションニップからリール側
においてテンションニップで把持したフィルムを切断す
るカッタと、切断されたフィルムを把持したテンション
ニップをフィルムの他端を把持したメインニップと一体
に所定位置へ移動する手段と、フィルムを解放したテン
ションニップを前記所定位置に戻す手段と、コイルボビ
ンを3次元方向に移動する手段とを備えたことを特徴と
する巻線機のフィルム巻付機構。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6007184A JP2806777B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 巻線機のフィルム巻付機構 |
EP95100980A EP0665562B1 (en) | 1994-01-26 | 1995-01-25 | Coil winding machine |
DE69502635T DE69502635T2 (de) | 1994-01-26 | 1995-01-25 | Spulenwickelmaschine |
ES95100980T ES2118453T3 (es) | 1994-01-26 | 1995-01-25 | Maquina de bobinar. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6007184A JP2806777B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 巻線機のフィルム巻付機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07211572A JPH07211572A (ja) | 1995-08-11 |
JP2806777B2 true JP2806777B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=11658980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6007184A Expired - Fee Related JP2806777B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 巻線機のフィルム巻付機構 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0665562B1 (ja) |
JP (1) | JP2806777B2 (ja) |
DE (1) | DE69502635T2 (ja) |
ES (1) | ES2118453T3 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP4722547B2 (ja) * | 2005-05-02 | 2011-07-13 | 三菱電機株式会社 | 電圧変成器コイルの巻線装置 |
JP4733469B2 (ja) * | 2005-08-24 | 2011-07-27 | 日特エンジニアリング株式会社 | 巻線装置、及び巻線方法 |
DE102012219597A1 (de) * | 2012-10-26 | 2014-05-15 | Siemens Aktiengesellschaft | Wickelmaschine und Wickelverfahren zum Herstellen einer lokal bandagierten Wicklung und entsprechende elektrische Maschine |
CN109036835B (zh) * | 2018-09-26 | 2023-07-28 | 珠海市艾森工匠科技有限公司 | 多轴空心绕线机及其绕线方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1021729A (en) * | 1963-05-21 | 1966-03-09 | Midland Engineering & Machine | Tape wrapping machine |
DE3139498C2 (de) * | 1981-09-30 | 1985-06-13 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Wickelstation mit einer Einrichtung zur Aufbringung von Isolierband auf einen Wickelkörper |
JPH0254548U (ja) * | 1988-10-11 | 1990-04-19 | ||
JPH03115074A (ja) * | 1989-09-29 | 1991-05-16 | Toshiba Corp | テープ巻回装置 |
JPH07109812B2 (ja) * | 1991-10-02 | 1995-11-22 | 東レエンジニアリング株式会社 | 巻線装置 |
-
1994
- 1994-01-26 JP JP6007184A patent/JP2806777B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-01-25 EP EP95100980A patent/EP0665562B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-01-25 ES ES95100980T patent/ES2118453T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1995-01-25 DE DE69502635T patent/DE69502635T2/de not_active Expired - Fee Related
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---|---|
DE69502635T2 (de) | 1998-11-26 |
EP0665562A3 (en) | 1995-08-23 |
DE69502635D1 (de) | 1998-07-02 |
EP0665562A2 (en) | 1995-08-02 |
EP0665562B1 (en) | 1998-05-27 |
JPH07211572A (ja) | 1995-08-11 |
ES2118453T3 (es) | 1998-09-16 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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