JP2575442Y2 - ダブルイコライザ形クローラ式走行装置 - Google Patents

ダブルイコライザ形クローラ式走行装置

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JP2575442Y2
JP2575442Y2 JP1991092921U JP9292191U JP2575442Y2 JP 2575442 Y2 JP2575442 Y2 JP 2575442Y2 JP 1991092921 U JP1991092921 U JP 1991092921U JP 9292191 U JP9292191 U JP 9292191U JP 2575442 Y2 JP2575442 Y2 JP 2575442Y2
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crawler
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輝光 大家
昇一 佐藤
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンバイン等の移動作
業機の機体を支持するクローラ式走行装置の構成に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりコンバイン等の移動作業機の走
行装置にクローラ式走行装置を用いた技術は公知とされ
ており、例えば実開平1−106379号公報の技術の
如くである。これら従来のコンバイン等の移動作業機の
機体を支持しているクローラ式走行装置は、図9に示す
ように、イコライザ1が左右のクローラ2のトラックフ
レーム3の中央部に各々一個ずつ設けられていたのであ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような構
成であると、イコライザが重心の略下方に位置するため
に、畦等の凸路面Bを乗越える場合に、一点で支持され
ている部分に集中荷重がかかって、重心移動時に不安定
となり、乗り越えたときにオペレーターや機体に大きな
衝撃が加わるという不具合があったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
を解決するために、次の如く構成したものである。移動
作業機の走行装置をクローラ式走行装置とし、左右それ
ぞれのクローラに二つのイコライザを配置したクローラ
式走行装置において、機体重心Gより前後に分割した場
合に、同一側にある転輪44・45の中心と、前イコラ
イザ37及び後イコライザ38の前後中心位置を枢支す
る、イコライザ支点軸37a・38aの中心との距離L
を、芯金突起14aのピッチPの二分の一の整数倍に設
定し、機体重心Gの前側に配置した前イコライザ37の
後側ローラ37dの中心と、機体重心Gの後側に配置し
た後イコライザ38の前側ローラ38cの中心との距離
aを、1個のイコライザに枢支した2個のローラ37c
(38c)と37d(38d)の間の距離bより小さく
したものである。
【0005】
【実施例】本考案の解決すべき課題及び解決する手段は
以上の如くであり、次に本考案の具体的な構成について
添付した図面により説明する。図1はコンバインの全体
側面図、図2は本考案のクローラ式走行装置の側面図、
図3は同じく正面図一部断面図、図4はイコライザの位
置関係を示すトラックフレーム側面図、図5は同じく他
の実施例を示す側面図、図6は凸路を乗り越えている状
態の側面図、図7はイコライザ支点と転輪と芯金との関
係を示す側面図、図8はイコライザ支点と転輪の位置を
変化した時の変位を示す図である。
【0006】図1において、コンバインの全体構成につ
いて説明する。コンバインはクローラ式走行装置C上に
機体フレーム15を固定して、該機体フレーム15の前
方には引起こし・刈取り装置Aを設け、その後部にはキ
ャビン16とその側部に脱穀装置21及び選別装置を設
けてキャビン16後部にグレンタンク17を配設し、そ
して、コンバインの引起こし・刈取り装置A前端に設け
た分草板24により立毛している穀稈をタインによって
引き起こして刈刃29で刈り取り、該刈取られた穀稈は
搬送装置からフィードチェーン20により挟持されなが
ら脱穀装置21へと搬送されて、該脱穀装置21で脱穀
された穀粒は選別されて精粒がグレンタンク17に貯留
されるのである。
【0007】図2・図3において、本考案のクローラ式
走行装置Cの構成について説明する。クローラ式走行装
置Cは左右一対のクローラ14を支持するトラックフレ
ーム12と転輪と駆動スプロケット41により構成され
ている。該駆動スプロケット41はミッションケース3
6から側方へ突出された駆動軸に固設され、トラックフ
レーム12は機体フレーム15の下フレーム15bに支
持された支点パイプ22に枢支されたスイングアーム2
6下端に枢支されている。該スイングアーム26は前後
左右4ヶ所配設され、後側の後スイングアーム26Rの
上端に昇降シリンダー30のピストンロッド30aと枢
支され、該昇降シリンダー30の基部は上フレーム15
aに枢支され、前記ピストンロッド30aとの枢支部の
下部の後スイングアーム26Rに連結ロッド31が枢支
されている。該連結ロッド31前端が前スイングアーム
26Fと枢結し、水平センサーからの入力や手動により
前記昇降シリンダー30を作動させて左右のトラックフ
レーム12を昇降制御可能としているのである。
【0008】該トラックフレーム12の前端には第一転
輪44、その後部に前イコライザ37、その後部に後イ
コライザ38、その後部に第二転輪45が配設されてい
る。該トラックフレーム12後部上に緊張用転輪39が
配設され、それぞれの転輪及びイコライザに枢支された
転輪は回転自在に枢支されている。42はキャリアロー
ラであり上側をガイドしている。該キャリアローラと前
記駆動スプロケット41、第一転輪44、前イコライザ
37のローラ37c・37d、後イコライザ38のロー
ラ38c・38d、第二転輪45、緊張用転輪39にク
ローラ14が巻回されているのである。また、クローラ
14の内周面中央に一定間隔をおいて脱輪を防止する芯
金突起14a・14a・・・が突設され、クローラ14
の外周面には芯金突起14aと同ピッチでラグ14c・
14c・・・が突設されて路面に食い込んですべり難く
している。
【0009】そして、本考案の要部である、前記前後の
イコライザ37・38は、図4に示すように、機体の重
心Gの前後方向両側に位置するように、片側に二セット
配設され、二等辺三角形状に構成されたイコライザフレ
ーム37b・38bの上頂部が支点軸37a・38aに
回動自在に枢支されて、下両側の頂部に回転自在に枢支
されたローラ37c・37d・38c・38dが配設さ
れている。該前後のイコライザ37・38のローラ37
dとローラ38cの中心間の距離aは、ローラ37c・
37d(38c・38d)間の距離bよりも短く構成
し、脱輪しないようにしているのである。また、前イコ
ライザ37の支点軸37aと重心G間の距離cは、後イ
コライザ38の支点軸38aと重心G間の距離dよりも
同等或いは短く(c≦d)とし、c・dは充分大きくと
って図6のように畦等の凸部Bを越える時に、上下の変
化を少なくして走行の安定性を確保しているのである。
但し、図5に示すように、ローラ37cと37d(38
cと38d)の間の距離はbであって、ローラ37c
(38d)と支点軸37a(38a)の距離eとローラ
37d(38cと支点軸37a(38a)の距離fを等
しくしなくてもかまわない。
【0010】このように、一側のクローラに二つのイコ
ライザ37・38を配設するのであるが、該イコライザ
を片側に二つ設けると固定転輪が少なくなるので、その
配設位置を適切な位置に設定しておかないと、走行時に
ピッチングが生じて走行安定性を低下させることになる
のである。そこで、本考案は、図7に示すように、機体
重心Gより同一側にある第一転輪44中心と前イコライ
ザ37の支点軸37a中心及び、第二転輪45中心と後
イコライザ38の支点軸38a中心との距離LをL=n
P/2となるように配設しているのである。但しnは整
数、Pは芯金突起14a・14a・・・(又は芯金支持
部14b又はラグ14c)のピッチである。また、イコ
ライザ37・38のローラ37cと37d(38cと3
8d)の間隔bはmP/2とし、mは整数としている。
【0011】即ち、このように構成すると、イコライザ
37(38)のローラ37cと37dの少なくとも一方
のローラが、芯金突起14aに接しており、脱輪を防止
でき、その時の上下方向の変位(ラグ14cにより上下
動する)も小さくできるのである。例えば図8で示すよ
うになり、Y方向に変位量をとって、X方向に芯金ピッ
チを8等分して、(イ)はL=nP/2の関係を満たし
た場合、(ロ)は1/8または5/8Pズラせた場合、
(ハ)は2/8または6/8Pズラせた場合をしめして
おり、一点鎖線はイコライザフレーム支点の変位量を表
し、点線はトラックローラ(転輪44或いは45)の変
位量を表し、実線は両者を合成したものである。従っ
て、合成した実線を比較すると、(イ)は一方が谷(ラ
グとラグの間)で他方は山(ラグ)となり変動は比較的
小さいことになり、山と谷がズレると両者を合成すると
変動が大きくなりピッチングが生じ走行安定性が悪くな
ってしまうのである。
【0012】また切株上を走行する場合も上下変動が生
じ、これを抑えるためにL=nPx(nは整数、Pxは
切株Eのピッチ)の関係が満たされるようにしている。
即ち、図10・図11に示すように、(ニ)は切株Eと
切株Eのピッチを30cm、n=0・5とした場合を示
し、(ホ)はn=2とした場合を示しており、nを整数
とすると前記同様にイコライザ38が、切株E上に乗り
上げると転輪45は、切株Eと切株Eの間に位置して実
線で示した合成変位の如く変位は小さくなり、nを整数
以外とすると(ニ)の如くイコライザ38と転輪45の
両者が切株Eに乗り上げて、或いはその間に位置して走
行時の変位が大きくなるのである。このような理由によ
り、本考案はL=nPxを満たす配置としているのであ
る。但し、図10においてクローラ14は省いてある。
【0013】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。第1に、機体重心Gよ
り前後に分割した場合に、同一側にある転輪44・45
の中心と、イコライザ支点軸37a・38aの中心との
距離Lを、芯金突起14aのピッチPの二分の一の整数
倍に設定したので、クローラの芯金から転輪が外れ難く
なって、ピッチングも低減できるようになり、また、例
え転輪が外れてもイコライザが機体を支持することがで
き、安心して操作が行えるようになったのである。第2
に、機体重心Gの前側に配置した前イコライザ37の後
側ローラ37dの中心と、機体重心Gの後側に配置した
後イコライザ38の前側ローラ38cの中心との距離a
を、1個のイコライザに枢支した2個のローラ37c
(38c)と37d(38d)の間の距離bより小さく
したので、畦等の凸路を横断する時に機体の前後方向の
傾斜が従来よりも小さくなり、乗り越え時の重心移動も
従来より遅くなって衝撃が少なく、オペレーターの操作
が安定して行え、機体の損傷も防げるようになったので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図である。
【図2】本考案のクローラ式走行装置の側面図である。
【図3】同じく正面図一部断面図である。
【図4】イコライザの位置関係を示すトラックフレーム
側面図である。
【図5】同じく他の実施例を示す側面図である。
【図6】凸路を乗り越えている状態の側面図である。
【図7】イコライザ支点と転輪と芯金との関係を示す側
面図である。
【図8】イコライザ支点と転輪の位置を変化した時の変
位を示す図である。
【図9】従来のクローラ式走行装置側面図である。
【図10】株間とイコライザ支点と転輪と芯金との関係
を示す側面図である。
【図11】切株上を走行した時のイコライザ支点と転輪
の位置を変化した時の変位を示す図である。
【符号の説明】
G 機体重心 14 クローラ 14a 芯金突起 15 機体フレーム 37 前イコライザ 38 後イコライザ 37a・38a 支点軸 37c・37d・38c・38d ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−102883(JP,A) 特開 昭51−141221(JP,A) 実開 平2−135382(JP,U) 実開 平1−96385(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/14 B62D 55/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動作業機の走行装置をクローラ式走行
    装置とし、左右それぞれのクローラに二つのイコライザ
    を配置したクローラ式走行装置において、機体重心Gよ
    り前後に分割した場合に、同一側にある転輪44・45
    の中心と、前イコライザ37及び後イコライザ38の前
    後中心位置を枢支する、イコライザ支点軸37a・38
    aの中心との距離Lを、芯金突起14aのピッチPの二
    分の一の整数倍に設定し、機体重心Gの前側に配置した
    前イコライザ37の後側ローラ37dの中心と、機体重
    心Gの後側に配置した後イコライザ38の前側ローラ3
    8cの中心との距離aを、1個のイコライザに枢支した
    2個のローラ37c(38c)と37d(38d)の間
    の距離bより小さくしたことを特徴とするダブルイコラ
    イザ形クローラ式走行装置。
JP1991092921U 1991-11-13 1991-11-13 ダブルイコライザ形クローラ式走行装置 Expired - Lifetime JP2575442Y2 (ja)

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