JP2574687Y2 - クレーン車のブーム伸縮装置 - Google Patents
クレーン車のブーム伸縮装置Info
- Publication number
- JP2574687Y2 JP2574687Y2 JP1992073520U JP7352092U JP2574687Y2 JP 2574687 Y2 JP2574687 Y2 JP 2574687Y2 JP 1992073520 U JP1992073520 U JP 1992073520U JP 7352092 U JP7352092 U JP 7352092U JP 2574687 Y2 JP2574687 Y2 JP 2574687Y2
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- Japan
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- cylinder
- boom
- tube
- piston rod
- block
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Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は２本の油圧シリンダに
よりブームの伸縮を行うクレーン車のブーム伸縮装置に
関する。
よりブームの伸縮を行うクレーン車のブーム伸縮装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来この種のブーム伸縮装置として例え
ば特開平４−５５２９６号公報に記載されたものが公知
である。上記公報のブーム伸縮装置は、２本の油圧シリ
ンダが上下２段にブーム内に収容されていて、第１シリ
ンダのチューブに連結されたブロックに第２シリンダの
ピストン杆先端が接続され、かつ上記第１シリンダのピ
ストン杆先端とブロック及び第２シリンダのチューブが
それぞれ複数段に伸縮するブームにピンにより枢着され
ていて、第１、第２シリンダにより各ブーム間が複数段
に伸縮できるように構成されている。
ば特開平４−５５２９６号公報に記載されたものが公知
である。上記公報のブーム伸縮装置は、２本の油圧シリ
ンダが上下２段にブーム内に収容されていて、第１シリ
ンダのチューブに連結されたブロックに第２シリンダの
ピストン杆先端が接続され、かつ上記第１シリンダのピ
ストン杆先端とブロック及び第２シリンダのチューブが
それぞれ複数段に伸縮するブームにピンにより枢着され
ていて、第１、第２シリンダにより各ブーム間が複数段
に伸縮できるように構成されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかし従来のブーム伸
縮装置では、第２シリンダの推進反力をブロックを介し
て第１シリンダの軸線上に設けられたピンが支持する構
造となっているため、ブーム伸縮時第１シリンダのチュ
ーブに大きな荷重が作用する。その結果第１シリンダの
チューブやピストン杆が変形して第１シリンダの円滑な
動作が阻害されたり、チューブ内のシールが早期に摩耗
して油漏れを起すなどの不具合があった。
縮装置では、第２シリンダの推進反力をブロックを介し
て第１シリンダの軸線上に設けられたピンが支持する構
造となっているため、ブーム伸縮時第１シリンダのチュ
ーブに大きな荷重が作用する。その結果第１シリンダの
チューブやピストン杆が変形して第１シリンダの円滑な
動作が阻害されたり、チューブ内のシールが早期に摩耗
して油漏れを起すなどの不具合があった。
【０００４】また各シリンダの構造も複雑なため、組立
て性が悪いなどの不具合もあった。この考案は上記従来
の不具合を改善するためになされたもので、第１シリン
ダに過大な荷重が作用することがなく、かつ組立ても容
易なクレーン車のブーム伸縮装置を提供することを目的
とするものである。
て性が悪いなどの不具合もあった。この考案は上記従来
の不具合を改善するためになされたもので、第１シリン
ダに過大な荷重が作用することがなく、かつ組立ても容
易なクレーン車のブーム伸縮装置を提供することを目的
とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、伸縮自在な複数段のブームを、２本の油
圧シリンダを使用したブーム伸縮装置により伸縮するよ
うにしたクレーン車において、上記ブーム伸縮装置の本
体を、第１シリンダと第２シリンダより構成し、かつ第
１シリンダのチューブと第２シリンダのピストン杆先端
を結合するブロックの上記第１シリンダの軸線付近と第
２シリンダの軸線付近にそれぞれピンを設けてこれらピ
ンによりブロックを第２ブームに結合すると共に、第１
シリンダのピストン杆先端を第１ブームに、そして第２
シリンダのシリンダチューブを第３ブームにそれぞれ結
合したものである。
成するために、伸縮自在な複数段のブームを、２本の油
圧シリンダを使用したブーム伸縮装置により伸縮するよ
うにしたクレーン車において、上記ブーム伸縮装置の本
体を、第１シリンダと第２シリンダより構成し、かつ第
１シリンダのチューブと第２シリンダのピストン杆先端
を結合するブロックの上記第１シリンダの軸線付近と第
２シリンダの軸線付近にそれぞれピンを設けてこれらピ
ンによりブロックを第２ブームに結合すると共に、第１
シリンダのピストン杆先端を第１ブームに、そして第２
シリンダのシリンダチューブを第３ブームにそれぞれ結
合したものである。
【０００６】
【作用】上記構成により第２シリンダの推進反力を第２
シリンダの軸線付近に設けられたピンと第１シリンダの
軸線付近に設けられたピンが分担して支持するため、第
１シリンダが変形するのを防止することができる。
シリンダの軸線付近に設けられたピンと第１シリンダの
軸線付近に設けられたピンが分担して支持するため、第
１シリンダが変形するのを防止することができる。
【０００７】
【実施例】この考案の一実施例を図１ないし図３に示す
図面を参照して詳述する。図１はクレーン車に装備され
たブームの断面図、図２はブーム伸縮装置の側面図、図
３は図２のＸ方向からの拡大矢視図である。図１におい
て１は図示しないクレーンに装備されて複数段に伸縮す
るブーム、２はブーム伸縮装置の本体を示す。上記本体
２は図２に示すように２本の油圧シリンダより構成され
ていて、第１シリンダ３のチューブ３ａより突出された
ピストン杆３ｂの先端がピン５により第１ブーム１1 に
枢着されており、チューブ３ａのピストン杆３ｂ側端部
には側面がほぼＬ字形をなすブロック６の上部が結合さ
れている。そして上記ブロック６の下部に上記第１シリ
ンダ３の下側に設けられた第２シリンダ４のチューブ４
ａから突出されたピストン杆４ｂの先端が固着されてい
る。
図面を参照して詳述する。図１はクレーン車に装備され
たブームの断面図、図２はブーム伸縮装置の側面図、図
３は図２のＸ方向からの拡大矢視図である。図１におい
て１は図示しないクレーンに装備されて複数段に伸縮す
るブーム、２はブーム伸縮装置の本体を示す。上記本体
２は図２に示すように２本の油圧シリンダより構成され
ていて、第１シリンダ３のチューブ３ａより突出された
ピストン杆３ｂの先端がピン５により第１ブーム１1 に
枢着されており、チューブ３ａのピストン杆３ｂ側端部
には側面がほぼＬ字形をなすブロック６の上部が結合さ
れている。そして上記ブロック６の下部に上記第１シリ
ンダ３の下側に設けられた第２シリンダ４のチューブ４
ａから突出されたピストン杆４ｂの先端が固着されてい
る。
【０００８】また上記ブロック６の両側面には、第１シ
リンダ３の軸線上付近と、第２シリンダ４の軸線上付近
にそれぞれピン孔６ａ、６ｂが穿設されている。上側に
形成されたピン孔６ａは上下方向に細長い長孔となって
いて、このピン孔６ａに２面幅を有するピン７が上下方
向へ移動自在に嵌挿されており、このピン７によりブロ
ック６の上部と第２ブーム１2 の間が結合されている。
リンダ３の軸線上付近と、第２シリンダ４の軸線上付近
にそれぞれピン孔６ａ、６ｂが穿設されている。上側に
形成されたピン孔６ａは上下方向に細長い長孔となって
いて、このピン孔６ａに２面幅を有するピン７が上下方
向へ移動自在に嵌挿されており、このピン７によりブロ
ック６の上部と第２ブーム１2 の間が結合されている。
【０００９】一方ブロック６の下側のピン孔６ｂは円孔
となっていて、このピン孔６ｂに挿入されたピン８によ
りブロック６の下部と第２ブーム１2 の間が結合されて
いると共に、第２シリンダ４のチューブ４ａのピストン
杆４ｂ側端部はピン９により第３ブーム１3 に結合され
ている。
となっていて、このピン孔６ｂに挿入されたピン８によ
りブロック６の下部と第２ブーム１2 の間が結合されて
いると共に、第２シリンダ４のチューブ４ａのピストン
杆４ｂ側端部はピン９により第３ブーム１3 に結合され
ている。
【００１０】次に作用を説明すると、いま第１ブーム１
1 と第２ブーム１2 の間を伸長すべく第１シリンダ３の
ロッド側へ油圧を供給すると、第１シリンダ３の伸長に
伴い第１ブーム１1 と第２ブーム１2 の間が伸長し、推
進反力はピン５及びピン７が支持するようになる。また
同時に第２ブーム１2 と第３ブーム１3 の間も伸長すべ
く第２シリンダ４のロッド側へも油圧を供給すると、第
２シリンダ４の伸長に伴い第２ブーム１2及び第３ブー
ム１3 間も伸長する。このとき第２シリンダ４の推進反
力は、ブロック６を第２ブーム１2 に結合している２本
のピン７、８により支持されるため、第１シリンダ３に
過大な荷重が作用することがない。これによって第１シ
リンダ３のチューブ３ａやピストン杆３ｂが変形するこ
とがないため、円滑な動作が阻害されることがない。
1 と第２ブーム１2 の間を伸長すべく第１シリンダ３の
ロッド側へ油圧を供給すると、第１シリンダ３の伸長に
伴い第１ブーム１1 と第２ブーム１2 の間が伸長し、推
進反力はピン５及びピン７が支持するようになる。また
同時に第２ブーム１2 と第３ブーム１3 の間も伸長すべ
く第２シリンダ４のロッド側へも油圧を供給すると、第
２シリンダ４の伸長に伴い第２ブーム１2及び第３ブー
ム１3 間も伸長する。このとき第２シリンダ４の推進反
力は、ブロック６を第２ブーム１2 に結合している２本
のピン７、８により支持されるため、第１シリンダ３に
過大な荷重が作用することがない。これによって第１シ
リンダ３のチューブ３ａやピストン杆３ｂが変形するこ
とがないため、円滑な動作が阻害されることがない。
【００１１】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、第１シ
リンダのチューブと第２シリンダのピストン杆を結合す
るブロックの両側に、第１シリンダの軸線付近及び第２
シリンダの軸線付近に設けた一対のピンを介してブーム
に結合したことから、第２シリンダによる推進反力を上
記各ピンがそれぞれ分担して支持するようになる。これ
によって第１シリンダが第２シリンダの推進反力により
変形することがないため、第１シリンダの円滑な伸縮動
作が阻害されたり、チューブ内のシールが早期に摩耗し
て油漏れが生じるなどの不具合を解消することができ
る。また簡単な構造でブーム伸縮装置が構成できるた
め、ブーム内に容易に組込めるなど、組立性の向上も図
れるようになる。
リンダのチューブと第２シリンダのピストン杆を結合す
るブロックの両側に、第１シリンダの軸線付近及び第２
シリンダの軸線付近に設けた一対のピンを介してブーム
に結合したことから、第２シリンダによる推進反力を上
記各ピンがそれぞれ分担して支持するようになる。これ
によって第１シリンダが第２シリンダの推進反力により
変形することがないため、第１シリンダの円滑な伸縮動
作が阻害されたり、チューブ内のシールが早期に摩耗し
て油漏れが生じるなどの不具合を解消することができ
る。また簡単な構造でブーム伸縮装置が構成できるた
め、ブーム内に容易に組込めるなど、組立性の向上も図
れるようになる。
【図１】この考案の一実施例になるブーム伸縮装置が内
装されたブームの断面図である。
装されたブームの断面図である。
【図２】この考案の一実施例になるブーム伸縮装置の側
面図である。
面図である。
【図３】図２のＸ方向からの拡大矢視図である。
１ ブーム １1 第１ブーム １2 第２ブーム １3 第３ブーム ２ 本体 ３ 第１シリンダ ３ａ チューブ ３ｂ ピストン杆 ４ 第２シリンダ ４ａ チューブ ４ｂ ピストン杆 ６ ブロック ７ ピン ８ ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B66C 23/687
Claims (1)
- 【請求項１】 伸縮自在な複数段のブーム１を、２本の
油圧シリンダを使用したブーム伸縮装置により伸縮する
ようにしたクレーン車において、上記ブーム伸縮装置の
本体２を、第１シリンダ３と第２シリンダ４より構成
し、かつ第１シリンダ３のチューブ３ａと第２シリンダ
４のピストン杆４ｂ先端を結合するブロック６の上記第
１シリンダ３の軸線付近と、第２シリンダ４の軸線付近
にそれぞれピン７、８を設けて、これらピン７、８によ
りブロック６を第２ブーム１2 に結合すると共に、第１
シリンダ３のピストン杆３ｂ先端を第１ブーム１1 に、
そして第２シリンダ４のシリンダチューブ４ａを第３ブ
ーム１3 にそれぞれ結合してなるクレーン車のブーム伸
縮装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992073520U JP2574687Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | クレーン車のブーム伸縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992073520U JP2574687Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | クレーン車のブーム伸縮装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0632475U JPH0632475U (ja) | 1994-04-28 |
| JP2574687Y2 true JP2574687Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=13520604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992073520U Expired - Fee Related JP2574687Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | クレーン車のブーム伸縮装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2574687Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP1992073520U patent/JP2574687Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0632475U (ja) | 1994-04-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |