JP2535042Y2 - アウトリガ装置 - Google Patents

アウトリガ装置

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JP2535042Y2
JP2535042Y2 JP1990044202U JP4420290U JP2535042Y2 JP 2535042 Y2 JP2535042 Y2 JP 2535042Y2 JP 1990044202 U JP1990044202 U JP 1990044202U JP 4420290 U JP4420290 U JP 4420290U JP 2535042 Y2 JP2535042 Y2 JP 2535042Y2
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hydraulic cylinder
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hose
hydraulic
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啓二 島
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばトラッククレーンや高所作業車など
に使用されるアウトリガ装置に関するものである。
(従来技術) この種のアウトリガ装置においては、内箱先端部に取
付けたジャッキ装置の外方張り出し長さを大きくできる
ようにすることが望まれており、このような要請から近
年では、外箱と中間箱と内箱からなる3段伸縮式の伸縮
箱を採用したアウトリガ装置が開発されている。
このような3段伸縮式の伸縮箱を採用したアウトリガ
装置として、従来から第7図に示すようなものが知られ
ている。この第7図に示す公知のアウトリガ装置は、外
箱102、中間箱103、内箱104を順次テレスコープ状に接
続してなる3段伸縮式の伸縮箱101と、該伸縮箱101内に
設置されていて第1と第2の2つの油圧シリンダ151,16
1を有してなる伸縮駆動装置105と、内箱104の先端部104
aに設けられていて油圧作動式のジャッキシリンダ171を
有してなるジャッキ装置107とを備えて構成されてい
る。2つの油圧シリンダ151,161は、互いに逆向きに伸
縮する状態で且つ各油圧シリンダのシリンダ部を一体的
に連結している。又、第1の油圧シリンダ151のロッド
先端部は外箱102の基端部に連結し、第2の油圧シリン
ダ161のロッド先端部は内箱104の先端部に連結してい
る。そして、このアウトリガ装置では、伸縮駆動装置10
5の各油圧シリンダ151,161に対して油圧を供給すること
により、該伸縮箱101を伸長あるいは縮小せしめ得るよ
うになっている。
又、ジャッキシリンダ171への伸長側の送油は、第7
図に示すように、ホース110及びホース115で該ジャッキ
シリンダ171の伸長側ポートへ供給するようにしてい
る。即ち、ホース110は、伸縮箱101の基端(左端)側開
口から一旦油圧シリンダ(151又は161)のシリンダ部に
設けたジョイント部に連結した後、そこから別のホース
115でジャッキシリンダ171の伸長側ポートへ導いてい
る。尚、上記ジョイント部は、第1の油圧シリンダ151
のシリンダ部の伸長側端部に位置させている。
ところで、伸縮駆動装置5として上記のように2本の
油圧シリンダ151,161を使用したものにおいて、第7図
に鎖線図示するように伸縮箱101の伸長状態では、上記
ホース110の先端側を連結しているジョイント部は、第
1の油圧シリンダ151が伸長していることにより、実線
図示する伸縮箱101の全縮状態での位置より該第1の油
圧シリンダ151の伸長分だけ伸縮箱の先端側に移動して
いる。従って、その状態では、伸縮箱101の基端側開口
から該ジョイント部に導かれているホース110が外箱102
の基端部(左端)付近まで先端側に引っ張られた状態に
なる。
又、伸縮箱101を鎖線図示する伸長状態から該伸縮箱
を縮小させる際には、第1の油圧シリンダ151と第2の
油圧シリンダ161のそれぞれ縮小側の油圧室に同時に油
圧が供給されるが、そのとき第1の油圧シリンダ151と
第2の油圧シリンダ161とが、相互に同時に作動する
か、時間差をもって作動するか、いずれか一方のみが作
動するかは不明である。そして、伸縮箱101の縮小動作
時には、第1の油圧シリンダ151が伸長しているままで
第2の油圧シリンダ161のみが縮小することが考えられ
るが、その場合には、上記ホース110の位置がそのまま
(外箱102の基端部付近まで先端側に引っ張られてい
る)で中間箱103が外箱102に対して縮小していくように
なる。ところで、第7図に示す伸縮箱101では、実線図
示する全縮状態においても中間箱103の上端基端部(左
端)が外箱102の上面基端部(左端)より基端側にはみ
出さないようにしているが、該外箱102の上面基端部に
ホース挿通用あるいはメンテナンス用等の切欠を形成す
る場合には、伸縮箱の全縮状態において、ホース110が
対応する場合の、中間箱103の上面基端部が外箱102の上
面基端部より基端側にはみ出すことがある。
(考案が解決しようとする課題) ところが、この種の3段伸縮式のアウリガ装置におい
て、上記のように伸縮箱101の全縮状態で、ホース110が
対応する部分の、中間箱103の上面基端部が外箱102の上
面基端部より基端側にはみ出すものでは、第7図に鎖線
図示する伸縮箱101の伸長状態から、両油圧シリンダ15
1,161のうちの第2の油圧シリンダ161のみが縮小した場
合には、上記したように上記ホース110の位置が外箱102
の基端部付近まで先端側に引っ張られている状態で、中
間箱103が外箱102に対して縮小していき、延いては該中
間箱103の基端部(左端)でホース110を押圧することが
起り得る。従って、このときには該中間箱103の基端部
で該ホース110を損傷するおそれがあるという問題があ
った。
本考案は、上記した公知のアウリガ装置の問題点に鑑
み、3段伸縮式の伸縮箱を2つの油圧シリンダで伸縮さ
せるようにしたアウリガ装置において、伸縮箱の伸長状
態から、上記のようにホースの位置が外箱基端部付近ま
で先端側に引っ張られたままで中間箱が外箱に対して縮
小した場合でも、該中間箱基端部で該ホースを損傷しな
いようにすることを目的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、外箱と中間箱と内箱とを順次テレスコープ
状に接続してなる3段伸縮式の伸縮箱を該伸縮箱内に設
置した伸縮駆動装置で伸縮せしめ得る如くし、さらに前
記内箱の先端部にジャッキシリンダを有するジャッキ装
置を取付け、前記伸縮駆動装置は、第1の油圧シリンダ
と第2の油圧シリンダとを有し且つ該各油圧シリンダの
ロッドが互いに逆方向に伸縮する状態で該両油圧シリン
ダのシリンダ部を一体的に連結して構成し、しかも前記
第1の油圧シリンダのロッド先端部を前記外箱の基端部
に連結する一方で前記第2の油圧シリンダのロッド先端
部を前記内箱の先端部に連結して、前記両油圧シリンダ
の伸縮駆動により前記伸縮箱を伸縮させるように構成し
たアウトリガ装置において、前記ジャッキシリンダへの
伸長側の送油手段の基部側にホースを使用し、該ホース
を前記外箱基端部の外側から前記伸縮駆動装置のシリン
ダ部に係止させるとともに、前記中間箱の適所に設けた
第1ストッパーと前記伸縮駆動装置のシリンダ部の適所
に設けた第2ストッパーからなるホース押圧規制手段を
備え、該ホース押圧規制手段は、前記第1の油圧シリン
ダが伸長したままで前記第2の油圧シリンダが縮小して
前記中間箱の基端部が前記ホースに近接したときに前記
第1ストッパーが前記第2ストッパーに衝合して、それ
以降は前記第1の油圧シリンダのみを縮小させるように
構成したことを特徴としている。
(作用) 本考案のアウトリガ装置は、外箱と中間箱と内箱から
なる3段伸縮式の伸縮箱を備え、該伸縮箱を第1と第2
の2本の油圧シリンダで伸縮させるようにしているが、
伸縮箱の縮小動作時において、第1の油圧シリンダが伸
長しているままで第2の油圧シリンダのみが縮小するこ
とが考えられ、その場合には、外箱基端部の外側から第
2の油圧シリンダのシリンダ部の基端部に係止させてい
るホースの位置がそのまま(外箱の基端部付近まで先端
側に引っ張られている)で中間箱が外箱に対して縮小し
ていくようになる。ところが、本考案では、中間箱の基
端部が前記ホースに近接したときに、ホース押圧規制手
段の第1ストッパー(中間箱側にある)が第2ストッパ
ー(伸縮駆動装置のシリンダ部側にある)に衝合して、
それ以降は第1の油圧シリンダのみを縮小させるように
構成している。このように、第1の油圧シリンダが縮小
すると、伸縮駆動装置のシリンダ部に係止しているホー
スも伸縮箱の基端側に移動するようになり、従って縮小
してくる中間箱の基端部でホースを押圧することがなく
なる。
(考案の効果) 従って、本考案のアウトリガ装置によれば、上記のよ
うに伸縮箱が伸長状態から縮小する際に、第1の油圧シ
リンダがそのままで第2の油圧シリンダのみが縮小した
ときでも、中間箱の基端部でホースを押圧することがな
くなり、該ホースの損傷を確実に防止できるという効果
がある。
(実施例) 第1図〜第6図を参照して本考案の実施例を説明する
と、この実施例のアウトリガ装置は、トラッククレーン
や高所作業車などに装着して使用されるもので、外箱2
と中間箱3と内箱4とを順次テレスコープ状に接続して
なる3段伸縮式の伸縮箱1と、該伸縮箱1を伸縮操作す
るための伸縮駆動装置5と、内箱4の先端部4aに取付け
られたジャッキ装置7とを備えて構成されている。尚、
このアウトリガ装置は、車両荷台Cの前、後部にそれぞ
れ左右逆向きに一対(合計4基)づつ設けられている。
伸縮箱1の外箱2、中間箱3及び内箱4は、それぞれ
断面四角形の箱状に形成されていて、内箱4は中間箱3
内で、又中間箱3は外箱2内でそれぞれスライド自在な
る如く接続されている。
外箱2は、このアウトリガ装置が装着される車両の車
幅Wとほぼ同長さ(例えば約2800mm)を有し、又中間箱
3は該外箱2よりやや短い長さ(例えば約2400mm)とさ
れ、さらに内箱4は比較的短い長さ(例えば約1000mm)
のものが採用されている。
伸縮駆動装置5は、第1と第2の2つの油圧シリンダ
51,61で構成されている。第1の油圧シリンダ51は比較
的伸縮ストロークの短い(例えばストローク565mm)短
尺のものが採用され、又第2の油圧シリンダ61は比較的
伸縮ストロークの長い(例えばストローク1940mm)長尺
のものが採用されている。そして、この2つの油圧シリ
ンダ51,61は、伸縮箱1内において、第1の油圧シリン
ダ51のロッド53側を伸縮箱1の基部側(非伸縮側)に向
け且つ第2の油圧シリンダ61のロッド63を伸縮箱1の先
部側(伸縮側)に向けた状態で各油圧シリンダ51,61の
シリンダ部52,62同士を連結し、さらに第1の油圧シリ
ンダ51のロッド53先端部を外箱2の基端部2bに固定する
一方、第2の油圧シリンダ61のロッド63先端部を内箱4
の先端部4a寄りに固定して装着されている。
ジャッキ装置7は、ジャッキシリンダ71の下部に接地
板79を取付けて構成されている。そして、このジャッキ
装置7は、ジャッキシリンダ71部分を内箱4の先端部4a
に縦向きに固定して装着されている。尚、接地板79は、
この実施例では、例えば直径が約400mm程度の円盤状の
ものが採用されており、又該接地板79は、ジャッキシリ
ンダ71最縮小時においても外箱2の下面より下方に位置
するようにしている。
伸縮箱1の外箱2の先端部2aには、その上面板及び下
面板にそれぞれ切り欠き状のジャッキシリンダ収納部21
が形成されている。このジャッキシリンダ収納部21は、
第1図及び第2図に示すように伸縮箱1が最縮小したと
きに内箱先端部に取付けているジャッキシリンダ71を外
箱先端部2a内に嵌入させて、ジャッキ装置7全体が外箱
2の先端部2aより外側にはみ出さないようにするための
ものであり、外箱2の先端から基端側に向けて所定深さ
(例えば350mm程度)だけ切り欠いて形成している。こ
のように、外箱2の先端部2aにジャッキシリンダ収納部
21,21を設けると、伸縮箱1の最縮小時において、ジャ
ッキ装置7を外箱2の先端部2aより内側に格納すること
ができ、外箱2の長さを車幅Wの全長まで長くした場合
でも、ジャッキ装置7部分が車両側面より外方にはみ出
すことがなくなる。換言すれば、このように外箱2の先
端部2aにジャッキシリンダ収納部21,21を設けることに
より、外箱2の長さを車幅Wと同じ長さまで長くするこ
とができるようになる。
中間箱3と内箱4との間には、該内箱4が中間箱3に
対して過度に伸長するのを規制するためのストッパー手
段30が設けられている。このストッパー手段30は、内箱
4の長さ方向中間部寄り位置における一側の側板の外面
に突起31を設ける一方、中間箱3の先端部3a寄り位置に
おける一側の側板の内面に該突起31と係合する係合受部
32を設けて構成されている。係合受部32は、中間箱3の
側板内面に上下に適宜離間させた状態で2つの裏当て材
33,33を取付けるとともに、その裏当て材33,33の基端側
側面に該両裏当て材33,33にまたがる長さをもつ係止片3
4を設置している。この係止片34は、第5図に示すよう
にその上端部がピン35で中間箱3の側板に枢支され、そ
の下端部がボルト36で同じく中間箱3の側板に固定され
ている。尚、内箱4を中間箱3内に組付ける際には、係
止片34は第5図において鎖線34′で示すように上方外側
に旋回させた状態で、内箱4を中間箱3の先端部開口か
ら差し込み、そのとき、内箱4外側面の突起31を中間箱
3内側面の上下2つの裏当て材33,33間を通してその奥
側に挿入させた後、係止片34を矢印Aで示すように基部
側に旋回させて中間箱3の外側面から係止片34の下端部
に設けたネジ穴37にボルト36をネジ込む。この状態で
は、内箱4側の突起31における内箱伸長方向の延長線上
に、係止片34が各裏当て材33,33によって裏当てされた
状態で位置しており、第4図に示すように内箱4が中間
箱3に対して許容限度まで伸長したときに内箱4側の突
起31が中間箱3側の係合受部32(係止片34)の基端側面
に係合して、該内箱4が中間箱3に対してそれ以上、外
側に伸長することがないようなっている。
又、中間箱3と内箱4との間には、内箱4が中間箱3
に対して最縮小した状態で、該内箱4と中間箱3とを連
結固定するための連結固定構造40が設けられている。こ
の連結固定構造40は、内箱4の先端部4aに設けたブラケ
ット41と、中間箱3の先端部3aに外方に向けて適宜長さ
だけ突出させたブラケット42と、該両ブラケット41,42
を連結するピン43とを有している。そして、内箱4が中
間箱3に対して最縮小したときに、両ブラケット41,42
の各穴が相互に重合するように設定しており、必要に応
じて両ブラケット41,42をピン43で連結することによ
り、内箱4と中間箱3とを一体化せしめ得るようにして
いる。尚、この種の3段伸縮式の伸縮箱1を採用したも
のでは、該伸縮箱1が最縮小したときに、第2図に示す
ように中間箱3の先端が外箱2の先端よりかなり内方に
没入するようになっているが、図示実施例の如く、中間
箱3側に設けたブラケット42を適宜長さだけ外方に突出
させるようにすると、両ブラケット41,42をピン43で連
結又は離脱させる際に、伸縮箱1の先端寄り位置で作業
することができ、その作業が容易に行えるようになる。
中間箱3の基端側寄りと第2の油圧シリンダ61のシリ
ンダ部62先端部との間には、中間箱3が外箱2に対して
許容限度を越えて伸長するのを規制するためのストッパ
ー手段45が設けられている。このストッパー手段45は、
中間箱3の側板内面に固定された係合片46と第2の油圧
シリンダのシリンダ部62の先端部下面側に固定された係
合受部47とを有している。そして、第4図に示すように
中間箱3が外箱2に対して許容限度まで伸長したとき
に、中間箱3側の係合片46が第2の油圧シリンダ61側の
係合受部47に係合して、該第2の油圧シリンダ61がそれ
以上、伸長しようとしても中間箱3が外箱2に対して伸
長することがないようになっている。又、このストッパ
ー手段45の中間箱側係合片46は、第2の油圧シリンダ61
のシリンダ部62の下面に近接する位置にあって、該第2
の油圧シリンダ61を下方から支持し得るようになってお
り、第2の油圧シリンダ61が伸長したときに該油圧シリ
ンダ61が座屈するのを防止する作用もある。
この実施例では、第6図に示すように、第1の油圧シ
リンダ51のロッド53は2重管となっており、第2の油圧
シリンダ61のロッド63は3重管となっている。又、第1
の油圧シリンダ51の縮小側油圧室56と第2の油圧シリン
ダ61の縮小側油圧室66とはホース16で接続され、第1の
油圧シリンダ51の伸長側油圧室57と第2の油圧シリンダ
61の伸長側油圧室67とはホース17で接続されている。第
1の油圧シリンダ51のロッド53の先端部53a(外箱2に
固定されている)には、第1の油圧シリンダ51の縮小側
油圧室56に連続する縮小側ポート54と該第1の油圧シリ
ンダ51の伸長側油圧室57に連続する伸長側ポート55がそ
れぞれ設けられ、さらに該縮小側ポート54と伸長側ポー
ト55にはそれぞれ油圧ポンプ9からの油圧を供給するた
めのホース14,15が接続されている。そして、この伸縮
駆動装置5においては、切換弁11をシリンダ縮小側に操
作する(第6図において切換弁11をニュートラル位置か
ら左側方向に操作する)と、油圧ポンプ9からの油圧が
ホース14を通って各油圧シリンダ51,61の各縮小側油圧
室56,66内に供給されて各油圧シリンダ51,61が縮小操作
され、逆に該切換弁11をシリンダ伸長側に操作する(切
換弁11をニュートラル位置から右側方向に操作する)
と、油圧ポンプ9からの油圧がホース15を通って各油圧
シリンダ51,61の各伸長側油圧室57,67内に供給されて各
油圧シリンダ51,61が伸長操作されるようになってい
る。このとき、各ホース14,15は、外箱2に対して不動
状態にある各ポート54,55に接続されているので、各油
圧シリンダ51,61の伸縮時につれ動くことがない。又、
この実施例では、切換弁11をシリンダ縮小側又はシリン
ダ伸長側に切換え操作したときに、油圧ポンプ9からの
油圧が第1の油圧シリンダ51と第2の油圧シリンダ61の
それぞれ同側の油圧室に同時に供給されるようになり、
伸縮駆動装置5として2本の油圧シリンダ51,61を使用
したものであっても単一の切換弁11で共用できる。尚、
このように、第1の油圧シリンダ51と第2の油圧シリン
ダ61のそれぞれ同側の油圧室に同時に油圧が供給される
と、第1の油圧シリンダ51と第2の油圧シリンダ61と
が、相互に同時に作動するか、時間差をもって作動する
か、いずれか一方のみが作動するかは不明であるが、い
ずれの場合でも伸縮箱1の伸縮動作に悪影響を及ぼすこ
とはない。
中間箱3の基端部3bと第1の油圧シリンダ51のシリン
ダ部52との間には、伸縮箱1が伸長状態から縮小する際
に、切換弁81を介して第2の油圧シリンダ61の基端部に
接続されているホース(ジャッキシリンダ伸長側送油ホ
ース)83が中間箱3の基端部3bによって押圧されるのを
規制するためのホース押圧規制手段23が設けられてい
る。このホース押圧規制手段23は、中間箱3の基端部3b
の上板下面に設けた下向きの突起24と、第1の油圧シリ
ンダ51側のシリンダ部52のロッド伸縮側端部の上面に設
けた上向きの突起25とを備えている。尚、上記下向き突
起24及び上記上向き突起25は、実用新案登録請求の範囲
中の第1ストッパーと第2ストッパーに相当するもので
ある。そして、伸縮箱1が第4図に示すように伸長状態
から縮小操作される場合において、第1の油圧シリンダ
51が伸長している状態のままで第2の油圧シリンダ61の
みが縮小した際には、中間箱3が外箱2に対して所定長
さだけ縮小されたときに該中間箱基端部3bの下向き突起
24が第1の油圧シリンダ51側の上向き突起25に衝合し、
それ以降、第2の油圧シリンダ61が縮小したときには中
間箱3側の下向き突起24で第1の油圧シリンダ51を強制
的に縮小させるように作用する。ところで、このような
3段伸縮式で且つ上下2本の油圧シリンダ51,61により
伸縮箱1を伸縮させるようにしたものにおいて、上記ホ
ース押圧規制手段23を用いない場合には、次のような問
題が生じるおそれがあった。即ち、伸縮箱1が伸長状態
から縮小操作される場合に、第2の油圧シリンダ61の方
が第1の油圧シリンダ51より早く縮小することがある。
そのとき、第1の油圧シリンダ51が伸長しているままで
は、ホース83が第2の油圧シリンダ61の基端部に接続さ
れている関係上、該ホース83が外箱2の基端部よりやや
先端側に変位しており、この状態で第2の油圧シリンダ
61のみが縮小すると該ホース83の位置がそのままで中間
箱3が外箱2に対して縮小していき、延いては該中間箱
3の基端部3bがホース83を押圧することが起り得る。こ
のときには、該ホース83が損傷するおそれがある。とこ
ろが、上記ホース押圧規制手段23を設ければ、伸縮箱1
の縮小時において、もし第1の油圧シリンダ51がそのま
まで第2の油圧シリンダ61のみが縮小した場合であって
も、中間箱基端部3bがホース83に接触する前に第1の油
圧シリンダ51を強制的に縮小せしめることができ、それ
によって該ホース83も後退させて中間箱基端部3bがホー
ス83に接触するのを未然に防止し得るようになる。
尚、この実施例では、ジャッキシリンダ縮小側油圧回
路として、切換弁81から延出されたホース82を、第1の
油圧シリンダ51の縮小側油圧室56を介して第2の油圧シ
リンダ61の縮小側油圧室66に接続させているが、他の実
施例では、該切換弁81から延出されたホース82を直接第
2の油圧シリンダ61の縮小側油圧室66に接続させること
もできる。
ジャッキ装置7のジャッキシリンダ71には、油圧ポン
プ9からの油圧が、伸縮箱1の基端側から第1の油圧シ
リンダ51及び第2の油圧シリンダ61の内部に形成した送
油通路8を通して供給されるようにしている。即ち、こ
の実施例では、第6図に示すようにジャッキシリンダ71
への縮小側油圧通路は、切換弁81、該切換弁81と油圧ポ
ンプ9を接続するホース91、切換弁81と第1の油圧シリ
ンダ51の縮小側ポート54とを接続するホース82(ホース
14に接続されている)、第1の油圧シリンダ51及び第2
の油圧シリンダ61内の各縮小側油圧室56,66で構成され
るシリンダ内通路8a、該各縮小側油圧室56,66を接続す
るホース16、第2の油圧シリンダ61のロッド63の先端部
63aに設けた縮小側油圧室66に連通するポート84とジャ
ッキシリンダ71の縮小側ポート74とを接続するホース88
を備えて構成されており、他方、ジャッキシリンダ71へ
の伸長側油圧通路は、切換弁81、該切換弁81と油圧ポン
プ9を接続するホース91、第2の油圧シリンダ61側のシ
リンダ部62の中心部に設けた内管68とロッド63の中心部
に設けた外管69との伸縮二重管からなるシリンダ内通路
8b、該シリンダ内通路8bの外管69先端部に設けたポート
85とジャッキシリンダ71の伸長側ポート75とを接続する
ホース89を備えて構成されている。そして、このジャッ
キシリンダ用油圧回路では、ジャッキシリンダ71用の切
換弁81をジャッキシリンダ縮小側に操作する(第6図に
おいて切換弁81をニュートラル位置から右方向に操作す
る)と、油圧ポンプ9からの油圧が、切換弁81、ホース
82及びホース14、第1の油圧シリンダ51側の縮小側油圧
室56、ホース16、第2の油圧シリンダ61側の縮小側油圧
室66、及びホース88を介してジャッキシリンダ71の縮小
側油圧室76に供給され(ジャッキシリンダ71が縮小操作
される)、逆に、該切換弁81をジャッキシリンダ伸長側
に操作する(切換弁81をニュートラル位置から左側方向
に操作する)と、油圧ポンプ9からの油圧が、切換弁8
1、ホース83、第2の油圧シリンダ61側の伸縮二重管か
らなるシリンダ内通路8b及びホース89を介してジャッキ
シリンダ71の伸長側油圧室77に供給される(ジャッキシ
リンダ71が伸長操作される)ようになっている。このよ
うに、図示のジャッキシリンダ用油圧回路では、伸縮箱
1の基端側から該伸縮箱1内を通してジャッキシリンダ
71側に導かれる送油通路8(8a,8b)を伸縮箱伸縮操作
用の第1の油圧シリンダ51を第2の油圧シリンダ61の内
部に形成し、さらに該送油通路(8a,8b)とジャッキシ
リンダ71の各ポート74,75とを、内箱4に固定されてい
る第2の油圧シリンダ61のロッド63先端部63aからそれ
ぞれホース88,89で接続しているので、伸縮箱1の伸縮
時においても各ホースが曲げられたり箱内面と擦れたり
することがなくなる。従って、ジャッキシリンダ用油圧
回路が曲げられたりあるいは箱内面と擦れたりすること
による損傷が発生するのを防止でき、さらに、伸縮箱1
内に設置されるホース類(16,17,88,89)が伸縮箱1の
内面と擦れないので、該ホースを内箱4の下板上面で受
ける必要がなくなって、該内箱4の長さを、必要強度が
確保される範囲内で短くすることが可能となる(軽量化
を図ることができる)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかるアウトリガ装置の最縮
小状態における平面図、第2図は第1図のII−II断面
図、第3図は第1図のアウトリガ装置の最伸長状態にお
ける平面図、第4図は第3図のIV−IV断面図、第5図は
第1図のアウトリガ装置の一部斜視図、第6図は第1図
のアウトリガ装置の駆動系統を示す断面図、第7図は従
来のアウトリガ装置の断面図である。 1……伸縮箱 2……外箱 2b……基端部 3……中間箱 3b……基端部 4……内箱 4a……先端部 5……伸縮駆動装置 7……ジャッキ装置 23……ホース押圧規制手段 24……下向き突起(第1ストッパー) 25……上向き突起(第2ストッパー) 51……第1の油圧シリンダ 52……シリンダ部 53……ロッド 53a……ロッド先端部 61……第2の油圧シリンダ 62……シリンダ部 63……ロッド 63a……ロッド先端部 71……ジャッキシリンダ 83……ホース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外箱(2)と中間箱(3)と内箱(4)と
    を順次テレスコープ状に接続してなる3段伸縮式の伸縮
    箱(1)を該伸縮箱(1)内に設置した伸縮駆動装置
    (5)で伸縮せしめ得る如くし、さらに前記内箱(4)
    の先端部(4a)にジャッキシリンダ(71)を有するジャ
    ッキ装置(7)を取付け、前記伸縮駆動装置(5)は、
    第1の油圧シリンダ(51)と第2の油圧シリンダ(61)
    とを有し且つ該各油圧シリンダ(51,61)のロッドが互
    いに逆方向に伸縮する状態で該両油圧シリンダ(51,6
    1)のシリンダ部を一体的に連結して構成し、しかも前
    記第1の油圧シリンダ(51)のロッド先端部を前記外箱
    (2)の基端部(2b)に連結する一方で前記第2の油圧
    シリンダ(61)のロッド先端部を前記内箱(4)の先端
    部(4a)に連結して、前記両油圧シリンダ(51,61)の
    伸縮駆動により前記伸縮箱(1)を伸縮させるように構
    成したアウトリガ装置であって、 前記ジャッキシリンダ(71)への伸長側の送油手段の基
    部側にホース(83)を使用し、該ホース(83)を前記外
    箱基端部(2b)の外側から前記伸縮駆動装置(5)のシ
    リンダ部に係止させるとともに、 前記中間箱(3)の適所に設けた第1ストッパー(24)
    と前記伸縮駆動装置(5)のシリンダ部の適所に設けた
    第2ストッパー(25)からなるホース押圧規制手段(2
    3)を備え、 該ホース押圧規制手段(23)は、前記第1の油圧シリン
    ダ(51)が伸長したままで前記第2の油圧シリンダ(6
    1)が縮小して前記中間箱(3)の基端部(3b)が前記
    ホース(83)に近接したときに前記第1ストッパー(2
    4)が前記第2ストッパー(25)に衝合して、それ以降
    は前記第1の油圧シリンダ(51)のみを縮小させるよう
    に構成した、 ことを特徴とするアウトリガ装置。
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