JP2574201Y2 - 調質圧延時の押込み疵防止装置 - Google Patents

調質圧延時の押込み疵防止装置

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JP2574201Y2
JP2574201Y2 JP1991011338U JP1133891U JP2574201Y2 JP 2574201 Y2 JP2574201 Y2 JP 2574201Y2 JP 1991011338 U JP1991011338 U JP 1991011338U JP 1133891 U JP1133891 U JP 1133891U JP 2574201 Y2 JP2574201 Y2 JP 2574201Y2
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temper rolling
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俊二 鎌田
富夫 茂木
雄二 菊地
信治 神崎
時夫 佐藤
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、調質圧延時に発生する
押込み疵を防止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、調質圧延時において押込み疵が発
生する原因は次のとおりである。
【0003】 (1)鋼帯からの異物、汚れの持込み (2)圧延機内の汚れ、異物の落下 (3)ロール摩耗 (4)圧延油中の異物 上記(1)の原因に対しては、現在対策がとられていな
い。上記(4)の原因に対しては、圧延油を非循環にす
るか、フィルタ・システムを改善することによって解消
される。
【0004】上記(2)、(3)の原因に対しては、従
来から種々の対策がとられてきた。圧延機のワーク・ロ
ールに圧延油ノズルから圧延油を噴射して洗浄する装置
(特開昭61−200606号公報)、またはバックア
ップ・ロールやワーク・ロールにブラシロールを押し付
ける洗浄装置が提案されている。
【0005】しかし、これらの装置では、圧延機内で十
分取れなかった異物や汚れが後段ロールに付着したり、
また、外部からの汚れがロールに付着したものが除去す
ることができず、製品に押込み疵等を発生していた。
【0006】一般の調質圧延機においては、図1に示す
ように、ワーク・ロール1、バックアップ・ロール2か
らできている。調質圧延機10の入側・出側にはクリッ
ピング・ロール3a、アンチクロスブレーキ・ロール3
b、デフレクタ・ロール4a,4b、ブライドル・ロー
ル5a,5bがそれぞれ設けられている。
【0007】テンション・ロール3a,3bおよびデフ
レクタ・ロール4a,4bは取替え周期が長く、また、
クリッピング・ロール3a、アンチクロスブレーキ・ロ
ール3bが鋼帯6の下に配置されているので洗浄が困難
である。また、デフレクタ・ロール4a,4bの付近は
スペースがなく、洗浄が困難である。
【0008】従来、需要者側の品質意識はさほど厳しく
なかったので、クリッピング・ロール3a、アンチクロ
スブレーキ・ロール3b、デフレクタ・ロール4a,4
bの洗浄はさほど問題になっていなかった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、調質圧延時にテンション・ロールやデフレ
クタ・ロールによる押込み疵を防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の調質圧延時の押
込み疵防止装置は、調質圧延機の出側に設けられたアン
チクロスブレーキ・ロールおよびデフレクタ・ロールに
おいて、前記アンチクロスブレーキ・ロールに対しては
鉛直面に対して30度以下0度までの傾斜角度でロール
回転方向に対向して気体を噴射するノズルを設け、前記
デフレクタ・ロールに対しては鉛直面に対して60度以
下0度までの傾斜角度でロール回転方向に対向して気体
を噴射するノズルを設けた手段によって、上記課題を解
決している。
【0011】前記各ノズルに隣接して別のノズルを設け
ることもできる。
【0012】前記デフレクタ・ロールに対向して設ける
ノズルに昇降機構を連結し、該ノズルを選択的に上下位
置を変更できるようにすることもできる。
【0013】
【作用】本考案の調質圧延時の押込み疵防止装置は、ノ
ズルから噴出する加圧気体がアンチクロスブレーキ・ロ
ールおよびデフレクタ・ロールに衝突し、ロール表面に
付着している異物および汚れを吹き飛ばす。
【0014】調質圧延機の入側にある各ロールに対して
は、洗浄を行わない。これは、調質圧延機の出入側で通
常の圧延油による洗浄が行われているからである。
【0015】
【実施例】図1−5を参照して、本考案の調質圧延時の
押込み疵防止装置の実施例について説明する。
【0016】本考案が適用される調質圧延設備は、図1
に最もよく示すように、供給リール7から巻も戻された
鋼帯6がデフレクタ・ロール4aとブライドル・ロール
5aこの間を通り、クリッピング・ロール3aを通過し
て、調質圧延機10のワーク・ロール1間を通り、調質
圧延をされる。調質圧延をされた鋼帯6は、アンチクロ
スブレーキ・ロール3bを通過し、デフレクタ・ロール
4bとブライドル・ロール5bとの間を通って巻取リー
ル8に巻き取られる。
【0017】本考案の調質圧延時の押込み疵防止装置
は、図1に示すように調質圧延機10の出側に設けられ
たアンチクロスブレーキ・ロール3bおよびデフレクタ
・ロール4bにおいて、アンチクロスブレーキ・ロール
3bに対しては鉛直面に対して30度以下0度までの傾
斜角度θ1(図2)でロール回転方向に対向して気体を
噴射するノズル31を設け、またデフレクタ・ロール4
bに対しては鉛直面に対して60度以下0度までの傾斜
角度θ2(図4(A))でロール回転方向に対向して気体
を噴射するノズル41を設けたことを特徴としている。
傾斜角度θ1、θ2が0度の場合には、ロール3b、4b
の接線方向となる。
【0018】ノズル31,41から噴射される気体は空
気または不活性ガス等が好ましい。また、気体の圧力は
約2kg/cm2以上が好ましい。
【0019】ノズル31,41は、図3に例示するよう
に、ヘッダ311に複数の噴出口312を等間隔に並列
に設けたようなものでよい。スペースが小さいときには
噴出口312を広幅薄厚に成形することが好ましい。
【0020】図4の(B)に例示するように、ノズル3
1に隣接して、別のノズル31を設けてもよい。これ
は、ノズル41についても同様である。このとき、一方
のノズルには水等のジェット流を噴出させ、他方のノズ
ルには高温気体を噴射させることにより、洗浄効果を一
層高めることができる。
【0021】さらに、図4の(C)に示すように、ブラ
イドル・ロール5bを使用するような場合には、デフレ
クタ・ロール4bに対向して設けるノズル41に昇降機
構43を連結し、ノズル41を選択的に上下位置を変更
できるようにすることもできる。
【0022】平均寸法が0.86mm厚×1178mm
幅の冷延鋼帯に対して本考案を適用した調質圧延ライン
において調質圧延を実施した結果を図5に示す。本考案
の実施により、押込み疵が著しく減少していることがわ
かる。
【0023】
【考案の効果】本考案によれば、わずかな設備改善によ
って、押込み疵を著しく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した調質圧延機の概略説明図。
【図2】アンチクロスブレーキ・ロールの洗浄例を示す
概略説明図。
【図3】図2のIII−III線からみた正面図。
【図4】各種ロールの洗浄例の説明図。
【図5】本考案の効果を示すグラフ。
【符号の説明】 1:ワーク・ロール 2:バックアップ・ロール 3a:クリッピングロール 4a,4b:デフレクタ・ロール 5a,5b:ブライドル・ロール 6:鋼帯 7:供給リール 8:巻取リール 10:調質圧延機 31,41:ノズル 43:昇降機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 神崎 信治 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社 鹿島製鉄所内 (72)考案者 佐藤 時夫 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社 鹿島製鉄所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 45/02 B21B 39/08

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調質圧延機の出側に設けられたアンチク
    ロスブレーキ・ロールおよびデフレクタ・ロールにおい
    て、前記アンチクロスブレーキ・ロールに対しては鉛直
    面に対して30度以下0度までの傾斜角度でロールに対
    しては鉛直面に対して60度以下0度までの傾斜角度で
    ロール回転方向に対向して気体を噴射するノズルを設け
    たことを特徴とした調質圧延時の押込み疵防止装置。
  2. 【請求項2】 前記各ノズルに隣接して別のノズルを設
    けたことを特徴とした請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記デフレクタ・ロールに対向して設け
    るノズルに昇降機構を連結し、該ノズルを選択的に上下
    位置を変更できるようにしたことを特徴とした請求項1
    記載の装置。
JP1991011338U 1991-03-05 1991-03-05 調質圧延時の押込み疵防止装置 Expired - Lifetime JP2574201Y2 (ja)

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JPH04108909U JPH04108909U (ja) 1992-09-21
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