JPH0892776A - 鋼帯の水切り装置 - Google Patents
鋼帯の水切り装置Info
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- JPH0892776A JPH0892776A JP23502694A JP23502694A JPH0892776A JP H0892776 A JPH0892776 A JP H0892776A JP 23502694 A JP23502694 A JP 23502694A JP 23502694 A JP23502694 A JP 23502694A JP H0892776 A JPH0892776 A JP H0892776A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G3/00—Apparatus for cleaning or pickling metallic material
- C23G3/02—Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously
- C23G3/027—Associated apparatus, e.g. for pretreating or after-treating
- C23G3/029—Associated apparatus, e.g. for pretreating or after-treating for removing the pickling fluid from the objects
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 リンガロールを用いた水切りロールの欠点
を解消し、かつこの水切りロールに鋼帯の蛇行を修正す
る機能を付与した鋼帯の水切り装置の提供。 【構 成】 鋼帯の表裏面から間隔をおいて設けたロー
ルの表面に多数個の高圧空気噴射孔を有し、移動する鋼
帯の進行方向と反対方向に回転する水切りロールと、前
記水切りロールの周囲に近接して設けたカバーとからな
る鋼帯の水切り装置において、前記水切りロールの前後
いずれかに鋼帯の蛇行検出手段を設け、かつ鋼帯の蛇行
に応じて前記水切りロールの水平レベルを調整する手段
を設ける。また、水切りロールから噴射する高圧空気圧
を水切りロールの水平レベルに応じて調整する手段を設
けることもできる。
を解消し、かつこの水切りロールに鋼帯の蛇行を修正す
る機能を付与した鋼帯の水切り装置の提供。 【構 成】 鋼帯の表裏面から間隔をおいて設けたロー
ルの表面に多数個の高圧空気噴射孔を有し、移動する鋼
帯の進行方向と反対方向に回転する水切りロールと、前
記水切りロールの周囲に近接して設けたカバーとからな
る鋼帯の水切り装置において、前記水切りロールの前後
いずれかに鋼帯の蛇行検出手段を設け、かつ鋼帯の蛇行
に応じて前記水切りロールの水平レベルを調整する手段
を設ける。また、水切りロールから噴射する高圧空気圧
を水切りロールの水平レベルに応じて調整する手段を設
けることもできる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯の連続酸洗ライン
等における鋼帯表面の水切り装置に関するものである。
等における鋼帯表面の水切り装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に熱間圧延後の鋼帯表面には酸化ス
ケールが生成しており、この酸化スケールを除去するた
めに、塩酸（HCl ）、硫酸（H2SO4 ）等の酸洗液により
酸洗が行われる。図７は従来の連続式酸洗ラインを示す
が、コイル状に巻かれている鋼帯Ａは、アンコイラ１に
より捲戻され、レベラ２により平らにされ、クロップシ
ャー３により鋼帯Ａの前後端を切断され、ウエルダ４に
より先行コイルの後端と後行コイルの前端とが溶接され
て連続した熱延鋼帯Ａとなる。この鋼帯Ａは、入側ルー
パ５を通って酸洗槽６に至り鋼帯Ａ表面のスケールが溶
解除去され、水洗槽７、ドライヤ８、出側ルーパ９、サ
イドトリーマ10、オイラ11を経て、デバイデイングシャ
ー12により所望幅、長さに裁断され、テンションリール
13に捲取られる。
ケールが生成しており、この酸化スケールを除去するた
めに、塩酸（HCl ）、硫酸（H2SO4 ）等の酸洗液により
酸洗が行われる。図７は従来の連続式酸洗ラインを示す
が、コイル状に巻かれている鋼帯Ａは、アンコイラ１に
より捲戻され、レベラ２により平らにされ、クロップシ
ャー３により鋼帯Ａの前後端を切断され、ウエルダ４に
より先行コイルの後端と後行コイルの前端とが溶接され
て連続した熱延鋼帯Ａとなる。この鋼帯Ａは、入側ルー
パ５を通って酸洗槽６に至り鋼帯Ａ表面のスケールが溶
解除去され、水洗槽７、ドライヤ８、出側ルーパ９、サ
イドトリーマ10、オイラ11を経て、デバイデイングシャ
ー12により所望幅、長さに裁断され、テンションリール
13に捲取られる。
【０００３】水洗槽７には鋼帯Ａの表面に付着した酸や
水等を除去するリンガロール14ａ〜14ｃが配設され、リ
ンガロール14ａ〜14ｃによって移送される鋼帯Ａの表面
及び裏面に夫々対向してリンズ液を噴射するスプレーヘ
ッダ15ａ〜15ｃが設けられている。そして、鋼帯Ａは酸
洗槽６の酸洗液内に順次浸漬しながら酸洗液による表面
の脱スケールが行われ、次いでスプレーヘッダ15ａ〜15
ｃから噴射されるリンズ液により表面に付着した酸洗液
等が洗浄されると共に、リンガロール14ａ〜14ｃによっ
て酸洗液やリンズ液などの付着物が絞られることにより
除去される。
水等を除去するリンガロール14ａ〜14ｃが配設され、リ
ンガロール14ａ〜14ｃによって移送される鋼帯Ａの表面
及び裏面に夫々対向してリンズ液を噴射するスプレーヘ
ッダ15ａ〜15ｃが設けられている。そして、鋼帯Ａは酸
洗槽６の酸洗液内に順次浸漬しながら酸洗液による表面
の脱スケールが行われ、次いでスプレーヘッダ15ａ〜15
ｃから噴射されるリンズ液により表面に付着した酸洗液
等が洗浄されると共に、リンガロール14ａ〜14ｃによっ
て酸洗液やリンズ液などの付着物が絞られることにより
除去される。
【０００４】リンガロール14ａ〜14ｃは図８に示す如
く、ヤング率の低いゴム16をロール17にライニングした
もので、鋼帯Ａに押し付け、潰れ代Ｎをとることにより
液の絞り性を得ている。しかしながら、このようなリン
ガロール14ａ〜14ｃによる水切り方法においては、殆ど
の場合リンガロール14ａ〜14ｃと鋼帯Ａの両端部に図９
に示す空間18が発生し、空間18に溜まった液体がリンガ
ロール14ａ〜14ｃを通過後の鋼帯Ａの両端部表面に帯状
に残る。更にリンガロール14ａ〜14ｃを長期に使用する
と、鋼帯Ａの両端部に相当する部分が、図10に示す如く
摩耗し削られて、両端部から鋼帯Ａの内側に入った部分
にも空間19が発生し、空間18と一体となって大きい空間
を形成するに至り、鋼帯Ａの両端部に形成される水膜の
範囲が更に拡大される。
く、ヤング率の低いゴム16をロール17にライニングした
もので、鋼帯Ａに押し付け、潰れ代Ｎをとることにより
液の絞り性を得ている。しかしながら、このようなリン
ガロール14ａ〜14ｃによる水切り方法においては、殆ど
の場合リンガロール14ａ〜14ｃと鋼帯Ａの両端部に図９
に示す空間18が発生し、空間18に溜まった液体がリンガ
ロール14ａ〜14ｃを通過後の鋼帯Ａの両端部表面に帯状
に残る。更にリンガロール14ａ〜14ｃを長期に使用する
と、鋼帯Ａの両端部に相当する部分が、図10に示す如く
摩耗し削られて、両端部から鋼帯Ａの内側に入った部分
にも空間19が発生し、空間18と一体となって大きい空間
を形成するに至り、鋼帯Ａの両端部に形成される水膜の
範囲が更に拡大される。
【０００５】このような水切り不良が生じた場合には、
リンガロール14ａ〜14ｃの圧下の締め込みを増大させる
ことにより対処しているが、この場合ゴムロールが発熱
し剥離等によりゴムロールが損傷し、鋼帯Ａの両端部に
カット疵が入る等の問題が発生した。この対策として、
実開昭55-62576号公報にはリンガロールの出側に、鋼帯
の幅方向両端部に除湿した清浄圧縮空気を吹き付け、残
存した水膜を除去する水切り装置が提案されている。こ
の技術は鋼帯幅方向の両端部に相当する位置へ清浄圧縮
空気を吹き付けるものであるが、連続酸洗ラインでは絶
えずスケジュール的に板幅が変更されるので、この考案
のように位置固定式の装置では対応が難しく、またリン
ガロール中央部に摩耗あるいは剥離が生じた場合には対
応できない欠点がある。
リンガロール14ａ〜14ｃの圧下の締め込みを増大させる
ことにより対処しているが、この場合ゴムロールが発熱
し剥離等によりゴムロールが損傷し、鋼帯Ａの両端部に
カット疵が入る等の問題が発生した。この対策として、
実開昭55-62576号公報にはリンガロールの出側に、鋼帯
の幅方向両端部に除湿した清浄圧縮空気を吹き付け、残
存した水膜を除去する水切り装置が提案されている。こ
の技術は鋼帯幅方向の両端部に相当する位置へ清浄圧縮
空気を吹き付けるものであるが、連続酸洗ラインでは絶
えずスケジュール的に板幅が変更されるので、この考案
のように位置固定式の装置では対応が難しく、またリン
ガロール中央部に摩耗あるいは剥離が生じた場合には対
応できない欠点がある。
【０００６】図７に示した従来の水切り装置では、前述
のようにリンガロールの鋼帯幅に相当する部分が摩耗し
た場合、押付力を増加させて絞り性を高めるように対処
しているので、摩耗部より広幅の鋼帯の処理において
は、鋼帯端部に相当するリンガロールに過大な面圧がか
かり、カット疵や剥離が生じる等の問題があった。更
に、特開平2-54788 号公報には、図５、図６に示すよう
な鋼帯Ａの表裏面に間隔をおいて設けた、ロール表面に
高圧空気導入孔23に連なる多数個の高圧空気噴射孔22を
有し、移動する鋼帯Ａの進行方向Ｘと反対方向Ｙに回転
する水切りロール21と、前記水切りロール21の鋼帯Ａへ
の高圧空気噴射部を開口し、前記水切りロール21の周囲
に近接して設けたカバー24とからなる鋼帯の水切り装置
が提案されている。
のようにリンガロールの鋼帯幅に相当する部分が摩耗し
た場合、押付力を増加させて絞り性を高めるように対処
しているので、摩耗部より広幅の鋼帯の処理において
は、鋼帯端部に相当するリンガロールに過大な面圧がか
かり、カット疵や剥離が生じる等の問題があった。更
に、特開平2-54788 号公報には、図５、図６に示すよう
な鋼帯Ａの表裏面に間隔をおいて設けた、ロール表面に
高圧空気導入孔23に連なる多数個の高圧空気噴射孔22を
有し、移動する鋼帯Ａの進行方向Ｘと反対方向Ｙに回転
する水切りロール21と、前記水切りロール21の鋼帯Ａへ
の高圧空気噴射部を開口し、前記水切りロール21の周囲
に近接して設けたカバー24とからなる鋼帯の水切り装置
が提案されている。
【０００７】しかしながら、この装置では、鋼帯Ａが蛇
行したときには水切りロール21の軸方向への拘束力が何
らないため、鋼帯端部が水洗槽７のタンク壁と接触し破
断するという問題があった。本発明は、特開平2-54788
号公報で開示されている水切り装置を基に、これらの問
題を解決する水切り装置を提供することを目的とするも
のである。
行したときには水切りロール21の軸方向への拘束力が何
らないため、鋼帯端部が水洗槽７のタンク壁と接触し破
断するという問題があった。本発明は、特開平2-54788
号公報で開示されている水切り装置を基に、これらの問
題を解決する水切り装置を提供することを目的とするも
のである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼帯の表裏面
から間隔をおいて設けたロールの表面に多数個の高圧空
気噴射孔を有し、移動する鋼帯の進行方向と反対方向に
回転する水切りロールと、前記水切りロールの周囲に近
接して設けたカバーとからなる鋼帯の水切り装置におい
て、前記水切りロールの前後いずれかに鋼帯の蛇行検出
手段を設け、かつ鋼帯の蛇行に応じて前記水切りロール
の水平レベルを調整する手段を設けたことを特徴とする
鋼帯の水切り装置であり、更に望ましくは、水切りロー
ルから噴射する高圧空気の圧力を水切りロールの水平レ
ベルに応じて調整する手段を設けた鋼帯の水切り装置で
ある。
から間隔をおいて設けたロールの表面に多数個の高圧空
気噴射孔を有し、移動する鋼帯の進行方向と反対方向に
回転する水切りロールと、前記水切りロールの周囲に近
接して設けたカバーとからなる鋼帯の水切り装置におい
て、前記水切りロールの前後いずれかに鋼帯の蛇行検出
手段を設け、かつ鋼帯の蛇行に応じて前記水切りロール
の水平レベルを調整する手段を設けたことを特徴とする
鋼帯の水切り装置であり、更に望ましくは、水切りロー
ルから噴射する高圧空気の圧力を水切りロールの水平レ
ベルに応じて調整する手段を設けた鋼帯の水切り装置で
ある。
【０００９】
【作 用】本発明によれば、水切りロールの前後いずれ
かに鋼帯の蛇行検出手段を設け、かつ鋼帯の蛇行に応じ
て前記水切りロールの水平レベルを調整する手段を設け
たので、図２、図３に示すように、例えば鋼帯ＡがＤｒ
（ドライビング）側に蛇行し鋼帯Ａ' となった場合、そ
れを蛇行検出手段により検出し、水切りロール21のＤｒ
側の水平レベルを角度θ上げるように調整すると、Ｄｒ
側の鋼帯端部の張力がＴからＴ 'へ変化（増加）するの
で、Ｔ' は元のＴへ戻ろうと鋼帯Ａ' がＯｐ（オペレー
ター）側に移動し、結果的に蛇行を修正することができ
るようになる。
かに鋼帯の蛇行検出手段を設け、かつ鋼帯の蛇行に応じ
て前記水切りロールの水平レベルを調整する手段を設け
たので、図２、図３に示すように、例えば鋼帯ＡがＤｒ
（ドライビング）側に蛇行し鋼帯Ａ' となった場合、そ
れを蛇行検出手段により検出し、水切りロール21のＤｒ
側の水平レベルを角度θ上げるように調整すると、Ｄｒ
側の鋼帯端部の張力がＴからＴ 'へ変化（増加）するの
で、Ｔ' は元のＴへ戻ろうと鋼帯Ａ' がＯｐ（オペレー
ター）側に移動し、結果的に蛇行を修正することができ
るようになる。
【００１０】また、本発明では、水切りロールの高圧空
気の圧力を水切りロールの水平レベルに応じて調整する
手段を設けることができる。従って、例えば通常の鋼板
表面の水切りに必要な空気圧力は図４に示すように４kg
/cm2以上あれば良いことが判っているが、４kg/cm2程度
に圧力を設定しておいたとき、この空気圧力では鋼帯が
蛇行した場合に水切りロールの水平レベルの変化量によ
っては、鋼帯がロールと同量のレベルまで変化できずに
鋼帯とロールが接触してスリ疵が発生するが、水切りロ
ールから噴射する空気圧を高めることによりこれを防止
することができる。
気の圧力を水切りロールの水平レベルに応じて調整する
手段を設けることができる。従って、例えば通常の鋼板
表面の水切りに必要な空気圧力は図４に示すように４kg
/cm2以上あれば良いことが判っているが、４kg/cm2程度
に圧力を設定しておいたとき、この空気圧力では鋼帯が
蛇行した場合に水切りロールの水平レベルの変化量によ
っては、鋼帯がロールと同量のレベルまで変化できずに
鋼帯とロールが接触してスリ疵が発生するが、水切りロ
ールから噴射する空気圧を高めることによりこれを防止
することができる。
【００１１】以上のように本発明による鋼帯の水切り装
置は、従来のリンガロールの如く押圧して水切り性を得
るものでなく、水切りロールが鋼帯と接しないで鋼帯進
行方向と逆方向に回転しながら、その表面から噴射され
る高圧空気によって液体を飛散させるため、水切りロー
ルの表面の損耗による液絞り性の劣化がなくなり、ロー
ル寿命が大幅に延長できると共に従来方式では得られな
かった高い水切り性を得ることができる。また、本発明
による鋼帯の水切り装置は、鋼帯の蛇行に応じて前記水
切りロールの水平レベルを調整する手段を設けたので、
鋼帯の蛇行を防止することができる。また必要に応じ
て、水切りロールから噴射する高圧空気の圧力を水切り
ロールの水平レベルに応じて調整する手段を設けること
ができるので、鋼帯と水切りロールとが接触することを
防止することができる。
置は、従来のリンガロールの如く押圧して水切り性を得
るものでなく、水切りロールが鋼帯と接しないで鋼帯進
行方向と逆方向に回転しながら、その表面から噴射され
る高圧空気によって液体を飛散させるため、水切りロー
ルの表面の損耗による液絞り性の劣化がなくなり、ロー
ル寿命が大幅に延長できると共に従来方式では得られな
かった高い水切り性を得ることができる。また、本発明
による鋼帯の水切り装置は、鋼帯の蛇行に応じて前記水
切りロールの水平レベルを調整する手段を設けたので、
鋼帯の蛇行を防止することができる。また必要に応じ
て、水切りロールから噴射する高圧空気の圧力を水切り
ロールの水平レベルに応じて調整する手段を設けること
ができるので、鋼帯と水切りロールとが接触することを
防止することができる。
【００１２】
【実施例】本発明の一実施例を図１、図６に基づいて説
明する。図１は、本発明を鋼帯の酸洗ラインの水洗槽７
に適用した場合のロール配置を示す図である。酸洗槽６
で脱スケールされた鋼帯Ａはリンガロール20で鋼帯表面
に付着した酸やスケール等の付着物が除去され、水洗槽
７に入る。水洗槽７は７ａ、７ｂ、７ｃの３槽に分か
れ、それぞれ従来のリンガロール14ａ、14ｂ及び本発明
に係わる水切りロール21が配設されていて、各水切りロ
ール14ａ、14ｂ、21の上流側には上下に対向してスプレ
ーヘッダ15ａ〜15ｃが設けられており、鋼帯Ａの表裏面
にリンズ液を噴射し、鋼帯Ａを洗浄する。また、本発明
に係わる蛇行検出手段25は、この例では水洗槽７の出側
で、ドライヤ８の前に設けられている。
明する。図１は、本発明を鋼帯の酸洗ラインの水洗槽７
に適用した場合のロール配置を示す図である。酸洗槽６
で脱スケールされた鋼帯Ａはリンガロール20で鋼帯表面
に付着した酸やスケール等の付着物が除去され、水洗槽
７に入る。水洗槽７は７ａ、７ｂ、７ｃの３槽に分か
れ、それぞれ従来のリンガロール14ａ、14ｂ及び本発明
に係わる水切りロール21が配設されていて、各水切りロ
ール14ａ、14ｂ、21の上流側には上下に対向してスプレ
ーヘッダ15ａ〜15ｃが設けられており、鋼帯Ａの表裏面
にリンズ液を噴射し、鋼帯Ａを洗浄する。また、本発明
に係わる蛇行検出手段25は、この例では水洗槽７の出側
で、ドライヤ８の前に設けられている。
【００１３】各槽の水切りロールは２本で１組となり、
７ａ、７ｂ槽では従来のリンガロールを使用し、押圧に
よる水切りを行っているが、７ｃ槽の水切りロール21は
図６に示すように本発明に係わる水切りロールを用いて
いる。すなわち、鋼帯Ａの表裏面に接することなく間隔
をおいて水切りロール21を配置し、水切りロール21の表
面に設けた多数の高圧空気噴射孔22から高圧空気を鋼帯
Ａの表裏面に吹きつけ、同時に鋼帯Ａの進行方向Ｘと反
対方向Ｙに水切りロール21を回転させることにより、鋼
帯表裏面の水分を飛散させる。なお、23は水切りロール
21の軸方向に貫通して設けた高圧空気導入孔である。24
は、水切りロール21の鋼帯Ａへの高圧空気噴射部を開口
して、水切りロール21の周囲に近接して設けたカバーで
ある。
７ａ、７ｂ槽では従来のリンガロールを使用し、押圧に
よる水切りを行っているが、７ｃ槽の水切りロール21は
図６に示すように本発明に係わる水切りロールを用いて
いる。すなわち、鋼帯Ａの表裏面に接することなく間隔
をおいて水切りロール21を配置し、水切りロール21の表
面に設けた多数の高圧空気噴射孔22から高圧空気を鋼帯
Ａの表裏面に吹きつけ、同時に鋼帯Ａの進行方向Ｘと反
対方向Ｙに水切りロール21を回転させることにより、鋼
帯表裏面の水分を飛散させる。なお、23は水切りロール
21の軸方向に貫通して設けた高圧空気導入孔である。24
は、水切りロール21の鋼帯Ａへの高圧空気噴射部を開口
して、水切りロール21の周囲に近接して設けたカバーで
ある。
【００１４】そして鋼帯Ａの蛇行が発生した場合には、
鋼帯の蛇行検出手段25により蛇行量を検出し、蛇行量の
信号に基づき図示していない水切りロール21の水平レベ
ル操作手段によりロールの水平レベルを変化させ、鋼帯
Ａの蛇行を修正する。さらに、必要により水平レベル量
に応じて噴射する高圧空気の圧力を変化させて、水切り
ロール21の表面に鋼帯Ａが接触するのを防止することが
できる。
鋼帯の蛇行検出手段25により蛇行量を検出し、蛇行量の
信号に基づき図示していない水切りロール21の水平レベ
ル操作手段によりロールの水平レベルを変化させ、鋼帯
Ａの蛇行を修正する。さらに、必要により水平レベル量
に応じて噴射する高圧空気の圧力を変化させて、水切り
ロール21の表面に鋼帯Ａが接触するのを防止することが
できる。
【００１５】水洗槽７で洗浄された鋼帯Ａは、続いてド
ライヤ８に導かれる。なお、上記実施例では水洗槽７を
３槽のもので説明しているが、この槽数に限定されるも
のではない。また、本発明に係わる水切りロール21を７
ｃ槽のみに適用しているが、この槽に限定されるもので
はなく、他槽への適用も可能であり、本発明に係わる水
切りロール21を増設することにより、水切り効果および
蛇行修正効果を更に高めることができる。
ライヤ８に導かれる。なお、上記実施例では水洗槽７を
３槽のもので説明しているが、この槽数に限定されるも
のではない。また、本発明に係わる水切りロール21を７
ｃ槽のみに適用しているが、この槽に限定されるもので
はなく、他槽への適用も可能であり、本発明に係わる水
切りロール21を増設することにより、水切り効果および
蛇行修正効果を更に高めることができる。
【００１６】上記実施例は酸洗ラインの水切りについて
説明したが、これに限定されるものでなく、他の設備の
水切りについても適用することができる。なお、上記実
施例では、鋼帯の蛇行検出手段25を水切りロール21の後
に設けたが、前に設けてもよい。次に本発明の具体的な
実施態様について説明する。図１の実施例において、外
径 350mmφの本発明の水切りロール21をロール回転数60
0rpm、噴射空気圧力５kg／cm2、鋼帯進行速度400mpmで
操業したところ、従来の蛇行修正手段を備えていない装
置では蛇行が頻繁に発生し低速操業を余儀なくされた
が、本発明の水切りロール装置では蛇行が発生しても水
切りロールの水平レベルが調整されるので、直ちに蛇行
が修正され低速操業まで至らず、しかもスリ疵等の品質
欠陥の発生もなかった。また水切り性も十分満足する結
果が得られた。
説明したが、これに限定されるものでなく、他の設備の
水切りについても適用することができる。なお、上記実
施例では、鋼帯の蛇行検出手段25を水切りロール21の後
に設けたが、前に設けてもよい。次に本発明の具体的な
実施態様について説明する。図１の実施例において、外
径 350mmφの本発明の水切りロール21をロール回転数60
0rpm、噴射空気圧力５kg／cm2、鋼帯進行速度400mpmで
操業したところ、従来の蛇行修正手段を備えていない装
置では蛇行が頻繁に発生し低速操業を余儀なくされた
が、本発明の水切りロール装置では蛇行が発生しても水
切りロールの水平レベルが調整されるので、直ちに蛇行
が修正され低速操業まで至らず、しかもスリ疵等の品質
欠陥の発生もなかった。また水切り性も十分満足する結
果が得られた。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、本発明の水切り装置は、
水切りロールが鋼帯と接触しないので、水切りロールの
表面のカット疵や剥離が発生せず、水切り効果の低下が
ないため、ロール寿命を大幅に向上させることができる
上に、鋼帯の蛇行修正を可能としたので、鋼帯にスリ疵
等の品質欠陥を発生させることもなく、かつ鋼帯の破断
が防止できるとともに連続高速操業ができるようになっ
た。
水切りロールが鋼帯と接触しないので、水切りロールの
表面のカット疵や剥離が発生せず、水切り効果の低下が
ないため、ロール寿命を大幅に向上させることができる
上に、鋼帯の蛇行修正を可能としたので、鋼帯にスリ疵
等の品質欠陥を発生させることもなく、かつ鋼帯の破断
が防止できるとともに連続高速操業ができるようになっ
た。
【図１】本発明の一実施例を示す全体構成図。
【図２】蛇行前、蛇行後の鋼帯と水切りロールとの位置
関係を示す正面図。
関係を示す正面図。
【図３】蛇行前、蛇行後の鋼帯と水切りロールとの位置
関係を示す平面図。
関係を示す平面図。
【図４】空気圧力と鋼帯表面の残水量を示すグラフ。
【図５】本発明で用いる水切りロールの正面図。
【図６】本発明で用いる水切りロールの作動状況を示す
断面図。
断面図。
【図７】従来の連続式酸洗ラインの説明図。
【図８】従来のリンガロールの作動状況を示す断面図。
【図９】従来のリンガロールの作動状況を示す正面図。
【図１０】従来のリンガロールの作動状況を示す正面
図。
図。
１ アンコイラ ２ レベラ ３ クロップシャー ４ ウエルダ ５ 入側ルーパ ６ 酸洗槽 ７ 水洗槽 ８ ドライヤ ９ 出側ルーパ 10 サイドトリーマ 11 オイラ 12 デバイデイングシャー 13 テンションリール 14 リンガロール 15 スプレーヘッダ 16 ゴム 17 ロール 18 空間 19 空間 21 水切りロール 22 高圧空気噴射孔 23 高圧空気導入孔 24 カバー Ａ 鋼帯 Ａ' 蛇行後鋼帯 Ｎ 潰れ代 Ｄｒ ドライビング側 Ｏｐ オペレーティング側 Ｘ 鋼帯進行方向 Ｙ 水切りロール回転方向 θ 水平レベル調整角度 Ｔ 蛇行前鋼帯ドライビング側端部張力 Ｔ1 蛇行後鋼帯ドライビング側端部張力
Claims (2)
- 【請求項１】 鋼帯の表裏面から間隔をおいて設けたロ
ールの表面に多数個の高圧空気噴射孔を有し、移動する
鋼帯の進行方向と反対方向に回転する水切りロールと、
前記水切りロールの周囲に近接して設けたカバーとから
なる鋼帯の水切り装置において、前記水切りロールの前
後いずれかに鋼帯の蛇行検出手段を設け、かつ鋼帯の蛇
行に応じて前記水切りロールの水平レベルを調整する手
段を設けたことを特徴とする鋼帯の水切り装置。 - 【請求項２】 水切りロールから噴射する高圧空気の圧
力を水切りロールの水平レベルに応じて調整する手段を
設けたことを特徴とする請求項１記載の鋼帯の水切り装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23502694A JPH0892776A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 鋼帯の水切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23502694A JPH0892776A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 鋼帯の水切り装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892776A true JPH0892776A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16979985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23502694A Pending JPH0892776A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 鋼帯の水切り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0892776A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016088705A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | 凸版印刷株式会社 | ウエブ加工装置 |
| CN117848958A (zh) * | 2024-03-08 | 2024-04-09 | 无锡市胜钢超硬材料有限公司 | 镍合金钢带表面缺陷检测装置 |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP23502694A patent/JPH0892776A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016088705A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | 凸版印刷株式会社 | ウエブ加工装置 |
| CN117848958A (zh) * | 2024-03-08 | 2024-04-09 | 无锡市胜钢超硬材料有限公司 | 镍合金钢带表面缺陷检测装置 |
| CN117848958B (zh) * | 2024-03-08 | 2024-05-17 | 无锡市胜钢超硬材料有限公司 | 镍合金钢带表面缺陷检测装置 |
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