JP2572658Y2 - 自動車用オイルクーラ - Google Patents

自動車用オイルクーラ

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JP2572658Y2
JP2572658Y2 JP1993003542U JP354293U JP2572658Y2 JP 2572658 Y2 JP2572658 Y2 JP 2572658Y2 JP 1993003542 U JP1993003542 U JP 1993003542U JP 354293 U JP354293 U JP 354293U JP 2572658 Y2 JP2572658 Y2 JP 2572658Y2
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Japan
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tube
oil cooler
fins
fin
bent
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善文 岸本
鉄也 土井
孝博 大西
浩一 森
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Nichirin Co Ltd
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Nichirin Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用のオイルクーラ
(以下、単にオイルクーラという)に関する。さらに詳
しくは、自動車の動力舵取り装置の作動油などの冷却に
用いられるアルミニウム製のフィン付オイルクーラに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の駆動のために用いられる
各種作動油の冷却装置として、一般に作動油の冷却に必
要な長さ(約1500mm)の鉄製チューブが採用され
ていた。かかる長尺のチューブをエンジンルーム内に、
他の機器と干渉することのないように複雑に曲げて取り
回し、適当な部位を車体に固定していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記長
尺の鉄製チューブのばあい冷却効率が低いばかりでな
く、屈曲させることが容易ではなく、さらに複雑に屈曲
させたばあい、車体への固定が困難であり、車体の振動
によって固定部が外れたり、圧力損失が大きくなりまた
はチューブが他の機器と接触してたがいに損傷するとい
う問題がある。
【0004】本考案は、かかる問題を解消するためにな
されたものであり、製造、組立がきわめて容易であり、
軽量かつコンパクトであり、その結果レイアウト上の自
由度が大きくなり、さらに冷却効率が飛躍的に向上した
オイルクーラを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のオイルクーラ
は、ヘアピン状に屈曲させられたアルミニウム製チュー
ブと、該チューブに貫通されたうえでチューブを拡管す
ることにより前記チューブに密着固定された、たがいに
平行配設された多数枚のアルミニウム製フィンとから
る自動車用オイルクーラであって、前記チューブに軸方
向に沿ってコイルばね状の乱流子が内蔵されるととも
に、前記フィンにルーバ形成されており、かつ、前記多
数枚のフィンの一方側に位置するヘアピン状のチューブ
部分が、前記多数枚のフィンの総取付長さよりも長く延
長されるとともに、車体などに固定することが容易な形
状に成形されてなることを特徴としている。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本考案のオイルクーラは、作動油を通過させる
アルミニウム製のチューブがヘアピン状に曲げられ、そ
れに密着して多数枚のアルミニウム製の冷却フィンが取
り付けられている。すなわち、フィンの貫通孔にチュー
ブを貫入させたあとチューブを均一に拡管するため、前
記貫通孔周縁とチューブの外周面とが容易に、かつ隙間
なく密に接触する。したがって、第1に組立がきわめて
容易である。つぎにチューブからフィンへの熱伝導が効
率よくなされる。さらに、全体が軽量かつコンパクトに
仕上がり、チューブの端部近辺やヘアピン状に曲げられ
た屈曲部などを利用して容易に車体へ取り付けることが
できる。
【0011】
【実施例】つぎに、添付図面を参照しながら本考案のオ
イルクーラを説明する。
【0012】図1は本考案のオイルクーラの一実施例を
示す一部省略斜視図、図2は図1におけるフィンのルー
バを示す一部切欠拡大図、図3は図1のオイルクーラの
III−III線断面図、図4は本考案のオイルクーラ
の他の実施例を示す斜視図である。
【0013】図1において、1がオイルクーラであり、
U字状に曲げられたアルミニウム製チューブ2に長方形
のアルミニウム製フィン3が多数枚取り付けられたもの
である。チューブ2の両端近辺の外周には半径方向外方
に膨出したバルジ部4が形成されている。
【0014】前記各フィン3には多数個のルーバ5が整
列状態で形成されている。ルーバ5は、たがいに平行な
小さい切込みを入れてそれらの間の部分を押し曲げるよ
うに形成したもの(図2参照)である。このルーバ5に
よりフィン3の外表面積が増加すると共に、フィン3同
士の間を通過する空気の流れが乱流となるため、熱伝達
率が大幅に上昇する。そして図3に示すごとく、フィン
3にはチューブ2を挿入するための2個の挿入孔6が形
成されている。そして挿入孔6の周縁は一方向に円筒状
に屈曲させられてスペーサ部6aを形成している。かか
るスペーサ部6aによりフィン3同士の適正な間隔が規
定されると共にフィン3のチューブ2への固着度が強く
なる。そして最もすぐれた効果として、チューブ2とフ
ィン3の接触面積が増加することによって熱伝導性が向
上し、放熱効果が格段によくなる。
【0015】本実施例ではフィン3の形状は長方形にさ
れているが、本考案においてはとくに長方形に限定され
ず、エンジンルーム内の設置スペースや配置に応じて、
適宜選定すればよい。たとえば楕円形、ひょうたん形、
六角形などであってもよい。また、フィン3の枚数もと
くに限定されるものではない。また、ルーバ5の形状や
個数もとくに限定されるものではない。
【0016】図3に示すごとくゴムホースHをチューブ
2の両端に接続するばあい、ゴムホースHの外周をクラ
ンプCなどで締め付けるのであるが、チューブ2に前記
バルジ部4が形成されているためゴムホースHが不用意
に抜けることがない。しかもバルジ部4の存在によって
ゴムホースH内周面とチューブ2外周面とのシール性が
飛躍的に向上する。
【0017】なお、作動油を低圧で用いる場合はとくに
バルジ部4を形成する必要はなく、直管のままのチュー
ブ端部にゴムホースを差し込み、クランプCなどで締め
付けておいても問題はない。
【0018】また、チューブ2内を通過する作動油を乱
流状態にして放熱効果を上げるために、コイルばね状の
乱流子7がチューブ2内に取り付けられている。この乱
流子7の材質としては、耐食性、強度、弾性などが適当
なものであればとくに限定されることはなく、たとえば
ステンレス鋼線などが用いられる。
【0019】つぎに、図4に示されるオイルクーラ11
は、チューブ12の複数枚のフィン13の後端側部分1
4が適度な長さに延ばされ、かつ所望の形状に曲げら
れ、さらに車体などに固定するための取付金具15が備
えられたものである。この取付金具15はチューブ12
にろう付により固着されたものであるが、本願考案では
とくにこのように限定されることはなく、オイルクーラ
11と別体にしておき、車体に取り付けるときにボルト
などで図4に示される状態にしてもよい。そうすれば、
多少の手数は増加するが、固定位置を任意に選択しうる
という利点がある。チューブの曲げ方向はとくに図4に
示されるような2本のチューブのなす面内に限定される
ことはなく、かかる面に対して角度をなす方向に曲げて
もよい。
【0020】また、長くするチューブの部分は図4に示
すごとくフィン群の後端側、すなわちチューブ12の屈
曲部側だけに限らず、フィン群の前端側、すなわちチュ
ーブのゴムホースとの接続部側または両側であってもよ
い。しかし、フィン群の前端側のチューブの部分を長く
して、さらに曲げるばあいはフィンをチューブに挿入
し、拡管によって固定したあとで曲げる必要がある。ま
た、フィン群を複数個所設けることも可能であり、しか
も長くするチューブの部分も適宜選択できる。このばあ
いでも、チューブの前端側またはフィン群同士のあいだ
を曲げるときには、あらかじめ全フィンをチューブの拡
管によって固定しておく必要がある。
【0021】叙上のごとく、チューブ12を適当に長く
すれば、作動油の冷却効率が向上するばかりでなく、取
付金具15の固定が容易になる。もちろん、前記オイル
クーラ11は同一の冷却効率を有する従来のオイルクー
ラ(長いチューブだけからなるもの)より、大幅にチュ
ーブ長さが短縮されたものとなる。
【0022】つぎに図1および図3のオイルクーラ1を
例にとってその製造手順を説明する。まず、外径が約
9.53mm、肉厚が約1mm、長さが約418mmの
チューブをパイプベンダでU字状に屈曲させる。平行部
の中心線間隔は約30mmとする。つぎに、2個のチュ
ーブ挿入孔6(図3参照)と多数個のルーバ5を形成さ
れた縦が約60mm、横が約23mm、板厚が約0.3
mmの長方形のフィンを多数枚準備する。なお、これら
の寸法は一例であって、本考案においてはとくに前記寸
法に限定されることはない。
【0023】ついで前記U字状チューブ2の端部側から
前記フィン3を順次挿通させる。このばあい、フィン3
の挿入孔6のスペーサ部6aと反対側からチューブ2を
挿入するのでスムーズに挿入がなされる。しかるのちに
チューブ2の両端開口から拡管用治具を圧入してチュー
ブ2の直管部を外径10mmに拡管する。この拡管によ
り、チューブ2の外周面が全周にわたってフィン3の前
記チューブ挿入孔の周縁に密着して固定される。
【0024】つぎにチューブ2の両端近辺にバルジ型を
用いてバルジ部4を形成する。最後にチューブ2の一方
の開口から、乱流子7を挿入して完了する。乱流子7は
図3に示すごとくチューブ2の直管部のみにわたって備
えてもよく、またはチューブ2全長にわたって備えても
よく、さらにはチューブ2の一部のみに備えるだけでも
前記効果を奏する。
【0025】叙上のごとく、きわめて簡単に製造され、
かつ軽量でコンパクトに仕上がるため、自動車のエンジ
ンルーム内に設置するばあいでも、とくべつに取付場所
に苦慮することもなく、また容易に取り付けることがで
きる。
【0026】
【考案の効果】本考案のオイルクーラは軽量かつコンパ
クトであるため、製造が容易であり、レイアウト上の自
由度が大きくなり、しかも冷却効率が大幅に向上させら
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のオイルクーラの一実施例を示す一部省
略斜視図である。
【図2】図1におけるフィンのルーバを示す一部切欠拡
大図である。
【図3】図1のオイルクーラのIII−III線断面図
である。
【図4】本考案のオイルクーラの他の実施例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 オイルクーラ 2 チューブ 3 フィン 4 バルジ部 5 ルーバ 7 乱流子 11 オイルクーラ 12 チューブ 13 フィン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−144895(JP,A) 実開 平1−157973(JP,U) 実開 平2−115677(JP,U) 実開 平3−56060(JP,U) 実開 平2−69282(JP,U) 実開 昭58−74038(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F28F 1/32 F28F 1/40 F28F 9/00 321

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘアピン状に屈曲させられたアルミニウ
    ム製チューブと、該チューブに貫通されたうえでチュー
    ブを拡管することにより前記チューブに密着固定され
    た、たがいに平行配設された多数枚のアルミニウム製フ
    ィンとからなる自動車用オイルクーラであって、前記チ
    ューブに軸方向に沿ってコイルばね状の乱流子が内蔵さ
    れるとともに、前記フィンにルーバ形成されており、か
    つ、前記多数枚のフィンの一方側に位置するヘアピン状
    のチューブ部分が、前記多数枚のフィンの総取付長さよ
    りも長く延長されるとともに、車体などに固定すること
    が容易な形状に成形されてなる自動車オイルクーラ。
JP1993003542U 1992-06-17 1993-02-09 自動車用オイルクーラ Expired - Lifetime JP2572658Y2 (ja)

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JP4155792 1992-06-17
JP4-41557 1992-06-17
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JPH0622779U JPH0622779U (ja) 1994-03-25
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