JP2571420Y2 - 自動倉庫 - Google Patents

自動倉庫

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JP2571420Y2
JP2571420Y2 JP1991072771U JP7277191U JP2571420Y2 JP 2571420 Y2 JP2571420 Y2 JP 2571420Y2 JP 1991072771 U JP1991072771 U JP 1991072771U JP 7277191 U JP7277191 U JP 7277191U JP 2571420 Y2 JP2571420 Y2 JP 2571420Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、板材、製品等を載置
したパレットを収納自在の棚を複数段に設けた自動倉庫
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばパンチプレス等の加工機に供給す
るための板材は、パレットに載置されて、この板材を載
置したパレットを、自動倉庫におけるフレーム上部の棚
板に上下に段載し、フレームの下部にはパレットを載置
できるリフタ装置を設け、このリフタ装置上のパレット
から一枚の板材を板材取出し装置によって取出して搬送
装置により、加工機へ搬送し、パレットは、前記フレー
ムに設けたエレベータ装置によって集積棚の外から棚板
へ搬入し、あるいは棚板からリフタ装置へ搬出するよう
に構成している。
【0003】エレベータ装置は、フレームに上下に配置
した夫々一対(左右)の駆動スプロケットと従動スプロ
ケットに、夫々、ループ状のチエンを掛け回して、この
チエンの両端をエレベータテーブルに係止し、駆動スプ
ロケットを駆動してエレベータテーブルを昇降してい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】一対の従動スプロケッ
トは、従来、一本の従動軸にて結合されている。ところ
が、左右のチエンの使用中に発生する伸びや、チエン製
作時の誤差は、左右同一でない場合が殆どで、チエンの
この伸びに対する修正は困難となっている。又、エレベ
ータテーブルの下降限度位置は、従動軸に衝突する危険
を避けるため、高い位置となってしまう。また、リフタ
装置を囲むように配設した搬送用のチエンに従動スプロ
ケットが接触しないようにするために、従動スプロケッ
トはフレームの最下端に配置することはできず、エレベ
ータテーブルの下降限度位置は、やむを得ず高い位置と
なってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、枠体フレームにお
ける上部側に、パレットを支持自在の棚板を複数段設け
た棚領域を設け、前記枠体フレームの下部側で前記棚領
域の下方位置に、パレットを支持可能の支持テーブルを
上下動可能に備えたリフタ装置を設け、上記リフタ装置
と前記棚領域との間に、前記リフタ装置に支持されたパ
レット上の板材を加工機へ搬送自在の搬送装置を設け、
前記各棚板に対してパレットを搬出入可能かつ前記リフ
タ装置の支持テーブルに対してパレットを搬出入可能の
パレット移送装置を備えたエレベータテーブルを、前記
枠体フレームの外側に上下動自在に設けた構成の自動倉
庫において、前記エレベータテーブルを上下動するため
の複数のチエンを巻きかけた複数の従動スプロケットを
前記枠体フレームの下部に個別に上下調節可能に設け、
かつ前記リフタ装置における支持テーブルが下降したと
きに当該支持テーブルに支持されているパレットの両側
を支持可能の複数のパレット固定受棚を前記枠体フレー
ムに設け、前記リフタ装置における支持テーブルが上昇
したときに当該支持テーブルに支持されているパレット
の両側を支持可能の複数のパレット受棚を、前記パレッ
ト固定棚の上方位置においてパレットを支持する受け位
置に対して進退可能に枠体フレームに設けてなるもので
ある。
【0006】
【実施例】以下、この考案の実施例を、図に基づいて説
明する。図1は、自動倉庫1とエレベータ装置3の正面
図、図2は図1の要部側面図である。自動倉庫1は、複
数本のフレーム5と、水平方向の横梁とによって枠体フ
レーム7が形成され、枠体フレーム7に複数の棚板9を
上下複数段に設けて、棚板9に板材W用、製品用のパレ
ットPを載置できるようにしている。自動倉庫1の枠体
フレーム7の下部には、正面視で長方形状に回動走行す
るスラットコンベア11が設けてある。
【0007】このスラットコンベア11は、枠体フレー
ム7に配設、軸支された複数のスプロケット13の左右
一対に、一対の無端状のチエン15を掛け回し、モータ
17で回動されるチエン15の一部の長さにわたって複
数のパイプローラ19を、自転自在に取付けたものであ
る。
【0008】スラットコンベア11のチエン15の掛け
回しされた内側に、パレットPを支承して上下動するリ
フタ装置21が配置されている。このリフタ装置21
は、X形の一対のリンクにより支持テーブル23を支持
し、流体圧シリンダによって支持テーブル23を上下動
する構造である。
【0009】スラットコンベア11の上方には、リフタ
装置21上におかれた板材Wを、図1の左右方向に搬出
入させる搬送装置25が設けてある。この搬送装置25
は、一対のスプロケット27,29に無端状のチエン3
1を掛け回し、チエン31に結合され、図示しないガイ
ドに案内されて左右方向に移動する移送ローダ33と、
移送ローダ33に設けられた複数の搬送クランプ35
と、チエン31を回動するモータ37とによって構成さ
れている。
【0010】搬送装置25の上方には、板材取出装置3
9が設けてある。この板材取出装置39は、枠体フレー
ム7に取付けられたシリンダ41と、シリンダ41に上
下動自在に支持されたパッドホルダ43と、パッドホル
ダ43に設けられた複数の吸着パッド45とにより構成
され、板材取出装置39は、リフタ装置21とスラット
コンベア11との間で板材W、製品を移載するのに使用
される。
【0011】自動倉庫1のパレットPを、自動倉庫1の
外から棚板9へ搬送し、あるいは棚板9からリフタ装置
21へ搬出するためのエレベータ装置3が、自動倉庫1
の外に配設されている。このエレベータ装置3は、フレ
ーム5の上部に軸支した駆動軸49に取付けた一対の駆
動スプロケット51と、フレーム5の下部にそれぞれ個
別に張力調整機構53を介して軸支された一対の従動ス
プロケット55と、駆動スプロケット51,従動スプロ
ケット55に巻きかけたループ状のチエン57と、チエ
ン57の両端に係止されて図示しないガイドに案内され
て昇降するエレベータテーブル59と、チエン55を駆
動するウインチ装置61とにより、構成されている。
【0012】エレベータテーブル59の先端部(フレー
ム5から遠い側)には、棚板9上のパレットPをエレベ
ータテーブル59上に移動させ、または、エレベータテ
ーブル59上のパレットPを棚板9上に移動するための
図示しないパレット移送装置が設置されている。
【0013】例示した張力調整機構53は、図3に拡大
縦断正面図を、図4に拡大側面図で、それぞれ示すよう
に、従動スプロケット55をスプロケット軸支板63へ
ベアリング65を介して軸支し、フレーム5の下部に設
けた取付板67に上下に長い長孔69,69を設け、ス
プロケット軸支板63に取付けたガイドピン71,71
を長孔69,69に遊挿し、取付板67の座部73に捩
じ込んだ調整ボルト75により、スプロケット軸支板6
3が緊張する方向へ押動するように構成したものであ
り、調整ボルト75はロックナット77にてロックされ
ている。
【0014】これにより、ロックナット77を弛めて調
整ボルト75を捩じ込めば、長孔69,69にガイドピ
ン71,71が案内されてスプロケット軸支板63は取
付板67に対し、従動スプロケット55と共に下方へ移
動し、チエン57は緊張する。従って左右のチエン5
7,57の使用中に発生する伸びや、製作時のチエン5
7,57の長さの不揃いに対し、それぞれの従動スプロ
ケット55をこのように移動して左右のチエン57,5
7の張力を独立に適正な値に調整できる。
【0015】この実施例によれば、一対の従動スプロケ
ット55を連結する前記従来構造の如き従動軸はないの
で、この従動軸は自動倉庫1のフレーム5に設けられる
スラットコンベア11のチエン15に接触する恐れはな
くなり、従って、従動スプロケット55はフレーム5の
最下端に配置することが可能となって、エレベータテー
ブル59の加工限度位置は、十分に低くできることにな
る。
【0016】エレベータテーブル59がフレーム5の下
端部付近にまで下降できるようになったため、リフタ装
置21の付近で上下2ヵ所にパレットPを載置できるこ
とになって、自動倉庫1の集積効率を改善させることが
できる。即ち、フレーム5の下部には、シリンダ79の
ピストンロッド80により支点ピン81の回りに揺動で
きる揺動アーム83を設け、揺動アーム83の上部には
上位のパレット受棚85を、このパレット受棚85の下
方には、下位のパレット固定受棚87をそれぞれ設け、
ピストンロッド80を突出すると、上位のパレット受棚
85は受け位置にセットされ、ピストンロッド80を引
き込ませると、パレット受棚85はフレーム5から外側
方へ退避できる構造としている。
【0017】下位のパレット固定受棚87にパレットP
を載置するには、ピストンロッド80を引き込ませて揺
動アーム83,83をフレーム5から外側方へ退避し、
リフタ装置21の支持テーブル23を下降すると、支持
テーブル23上のパレットPは、下位のパレット受棚8
7に渡され移載される。
【0018】逆に、支持テーブル23を上昇した後、ピ
ストンロッド80を突出して上位のパレット受棚85を
受け位置にセットし、その後に支持テーブル23を僅か
に下降すると、支持テーブル23上のパレットPは、上
位のパレット受棚85に渡され移載される。
【0019】すなわち、パレット受棚85からパレット
固定受棚87へ、又はパレット固定受棚87からパレッ
ト受棚85へパレットPを渡し可能である。
【0020】下位のパレット固定受棚87に載置したパ
レットPから板材Wを取り出すには、上位のパレット受
棚85にあるパレットPをエレベータテーブル59上へ
退避させ、ピストンロッド80を引き込ませて揺動アー
ム83,83をフレーム5から外側方へ退避すると、下
位のパレット固定受棚87に載置してパレットPを、リ
フタ装置21の支持テーブル23により、上位のパレッ
ト受棚85の付近に上動させることができ、板材取出装
置39により支持テーブル23から板材Wを持ち上げで
きる。
【0021】支持テーブル23上のパレットPから板材
Wを板材取出装置39の吸着パッド45により吸着して
吊りあげ、スラットコンベア11を回動してパイプロー
ラ19の上に板材取出装置39の板材Wをのせることで
この板材Wを搬送装置25に移載する。
【0022】搬送クランプ35にてこの板材Wをつか
み、モータ37により搬送装置25を加工機に向かって
駆動すると、板材Wはパイプローラ19を転動して加工
機へ搬送される。
【0023】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本考案は、枠体フレーム(7)にお
ける上部側に、パレット(P)を支持自在の棚板(9)
を複数段設けた棚領域を設け、前記枠体フレーム(7)
の下部側で前記棚領域の下方位置に、パレット(P)を
支持可能の支持テーブル(23)を上下動可能に備えた
リフタ装置(21)を設け、上記リフタ装置(21)と
前記棚領域との間に、前記リフタ装置(21)に支持さ
れたパレット(P)上の板材(W)を加工機へ搬送自在
の搬送装置(25)を設け、前記各棚板(9)に対して
パレット(P)を搬出入可能かつ前記リフタ装置(2
1)の支持テーブル(23)に対してパレット(P)を
搬出入可能のパレット移送装置を備えたエレベータテー
ブル(59)を、前記枠体フレーム(7)の外側に上下
動自在に設けた構成の自動倉庫において、前記エレベー
タテーブル(59)を上下動するための複数のチエン
(57)を巻きかけた複数の従動スプロケット(55)
を前記枠体フレーム(7)の下部に個別に上下調節可能
に設け、かつ前記リフタ装置(21)における支持テー
ブル(23)が下降したときに当該支持テーブル(2
3)に支持されているパレット(P)の両側を支持可能
の複数のパレット固定受棚(87)を前記枠体フレーム
(7)に設け、前記リフタ装置(21)における支持テ
ーブル(23)が上昇したときに当該支持テーブル(2
3)に支持されているパレット(P)の両側を支持可能
の複数のパレット受棚(85)を、前記パレット固定棚
(87)の上方位置においてパレット(P)を支持する
受け位置に対して進退可能に枠体フレーム(7)に設け
てなるものである。
【0024】上記構成より明らかなように、本考案にお
いては、自動倉庫においてエレベータテーブル59を上
下動するための複数のチエン57を巻きかけた複数の従
動スプロケット55は、枠体フレーム7の下部に個別に
上下調節可能に設けてあるから、複数のスプロケットを
一本の従動軸に設ける構成とは異なり、各従動スプロケ
ット55を枠体フレーム7の最下部付近に設けることが
でき、エレベータテーブル59の最下降位置をより低く
することができると共に、各チエン57の伸びに対して
個別に修正することができるものである。
【0025】そして、本考案においては、リフタ装置2
1の支持テーブル23が下降したときに当該支持テーブ
ル23に支持されているパレットPを支持可能のパレッ
ト固定受棚87の上方位置に、上記支持テーブル23が
上昇したときに支持テーブル23に支持されている。パ
レットPを支持自在のパレット受棚85を、パレットP
を支持する受け位置に対して進退可能に設けてあるか
ら、例えば、パレット固定受棚87によって支持してい
たパレットPをパレット受棚85へ渡すことができ、例
えばパレット受棚85において空になったパレットをエ
レベータテーブル59へ移動後に板材Wを積載して待機
していたパレットを、リフタ装置21の支持テーブル2
3によって押し上げてパレット固定受棚87からパレッ
ト受棚85へ直ちに渡すことができ、加工機に対する板
材の搬送、供給を能率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の自動倉庫とエレベータ装置の実施例
を示す正面図である。
【図2】図1の要部側面図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】図2の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 自動倉庫 5 フレーム 9 棚板 21 リフタ装置 39 板材取出装置 47 エレベータ装置 51 駆動スプロケット 55 従動スプロケット 57 チエン 59 エレベータテーブル P パレット W 板材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体フレーム(7)における上部側に、
    パレット(P)を支持自在の棚板(9)を複数段設けた
    棚領域を設け、前記枠体フレーム(7)の下部側で前記
    棚領域の下方位置に、パレット(P)を支持可能の支持
    テーブル(23)を上下動可能に備えたリフタ装置(2
    1)を設け、上記リフタ装置(21)と前記棚領域との
    間に、前記リフタ装置(21)に支持されたパレット
    (P)上の板材(W)を加工機へ搬送自在の搬送装置
    (25)を設け、前記各棚板(9)に対してパレット
    (P)を搬出入可能かつ前記リフタ装置(21)の支持
    テーブル(23)に対してパレット(P)を搬出入可能
    のパレット移送装置を備えたエレベータテーブル(5
    9)を、前記枠体フレーム(7)の外側に上下動自在に
    設けた構成の自動倉庫において、前記エレベータテーブ
    ル(59)を上下動するための複数のチエン(57)を
    巻きかけた複数の従動スプロケット(55)を前記枠体
    フレーム(7)の下部に個別に上下調節可能に設け、か
    つ前記リフタ装置(21)における支持テーブル(2
    3)が下降したときに当該支持テーブル(23)に支持
    されているパレット(P)の両側を支持可能の複数のパ
    レット固定受棚(87)を前記枠体フレーム(7)に設
    け、前記リフタ装置(21)における支持テーブル(2
    3)が上昇したときに当該支持テーブル(23)に支持
    されているパレット(P)の両側を支持可能の複数のパ
    レット受棚(85)を、前記パレット固定棚(87)の
    上方位置においてパレット(P)を支持する受け位置に
    対して進退可能に枠体フレーム(7)に設けてなること
    を特徴とする自動倉庫。
JP1991072771U 1991-09-10 1991-09-10 自動倉庫 Expired - Fee Related JP2571420Y2 (ja)

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